JPH06145947A - 超電導材料粉粒体および皮膜の生成方法 - Google Patents

超電導材料粉粒体および皮膜の生成方法

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JPH06145947A
JPH06145947A JP31773092A JP31773092A JPH06145947A JP H06145947 A JPH06145947 A JP H06145947A JP 31773092 A JP31773092 A JP 31773092A JP 31773092 A JP31773092 A JP 31773092A JP H06145947 A JPH06145947 A JP H06145947A
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JP
Japan
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oxide
superconducting
powder
plasma
carrier gas
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Application number
JP31773092A
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English (en)
Inventor
Kunio Yomo
邦夫 四方
Nobuyuki Yamaji
信幸 山地
Jun Okada
順 岡田
Fujiwara Emirio
藤原 エミリオ
Hidehisa Tachibana
秀久 橘
Hiroyasu Murata
裕康 村田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Sansha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 イットリウム系あるいはビスマス系の酸化物
又は酸化物と炭酸化物との混合試薬を用い、これらを仮
焼、焼結等の工程を経ることなく、これらから直接超電
導材料粉粒体あるいは超電導皮膜を得る。 【構成】 キャリアガスとともにイットリウム系あるい
はビスマス系の酸化物又は酸化物と炭酸化物との混合試
薬をインダクションプラズマ溶射装置のキャリアガス導
入管4から装置内に供給し、高周波誘導コイル11に高
周波電力を印加して発生させたプラズマ炎12内にて加
熱溶融したのち、プラズマ炎12とその下方に設けた収
集体容器13との間で急冷することによって収集体容器
13上に超電導材料を粉粒体14として得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は超電導材料粉粒体およ
び超電導皮膜の生成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、酸化物又は酸化物と炭酸化物との
混合試薬を用いて超電導粉末や超電導皮膜を得る場合、
例えばイットリウム(Y)系混合試薬では、原料試薬Y
2 3、CuO,BaCO3 を原子数比でY:Ba:C
u:O=1:2:3:7−xになるように配合して、ま
た、ビスマス(Bi)系混合試薬では原料試薬Bi2
3 、Sr(CO3 )またはSrOm 、Ca(CO3 )、
CuO又はCu2 Oを原子数比でBi:Sr:Ca:C
u:O=2:2:1:2:8+xまたは2:3−z:
z:2:8+xになるように配合し、これらの配合原料
試薬を先ず混合し、粉砕したのち、加圧してペレットを
生成する。
【0003】次いで、このペレットを850℃で約5時
間加熱したのち、徐冷して仮焼する。この仮焼したペレ
ットを再度粉砕してから加圧してペレットを作り、この
ペレットを850℃で5時間仮焼する。この仮焼を3回
以上繰り返したのち、ペレットを粉砕し、再び加圧して
ペレットを作り、次いで950℃で10時間加熱し、さ
らに500℃で5時間加熱(焼結)してから徐冷ののち
粉砕することによって超電導材料粉末を得ている。上記
で行われる仮焼は固相反応面積を増加させるために行う
ものである。そして、このようにして得られた粉体を基
板上に塗布またはプラズマ溶射などすることによって超
電導皮膜を得ていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような超電導材料粉末の生成方法では、仮焼、焼結と
行わねばならず、粉体を得るのに非常に長時間を要し、
製造効率が悪いという問題がある。この他超電導材料粉
末を得る方法として、混合粉砕した原料試薬を直流アー
クプラズマ炎中に投入する方法もあるが、この方法では
原料試薬がプラズマ炎を通過する速度が150m/秒と
非常に速く、得られた粉体は超電導材料粉末として使用
できるものではなかった。
【0005】本発明者等は、上記に鑑みて効率よく超電
導材料粉末あるいは超電導皮膜を得るべく検討の結果、
この発明に至ったものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明における
第1の発明はインダクションプラズマ溶射装置のプラズ
マ炎内にキャリアガスとともにイットリウム系またはビ
スマス系の酸化物又は酸化物と炭酸化物との混合試薬を
投入して加熱溶融した後、冷却して超電導材料を粉粒体
として得ることを特徴とする超電導材料粉粒体の生成方
法を提供するものであり、第2の発明はインダクション
プラズマ溶射装置のプラズマ炎内にキャリアガスととも
にイットリウム系またはビスマス系の酸化物又は酸化物
と炭酸化物との混合試薬を投入し、加熱溶融して上記溶
射装置の下方に配した基板上に超電導皮膜を得ることを
特徴とする超電導皮膜の生成方法を提供するものであ
る。
【0007】
【作用】この発明の請求項1は高温のプラズマ炎内にて
キャリアガスとともに投入したイットリウム系またはビ
スマス系の酸化物又は酸化物と炭酸化物との混合試薬を
加熱溶融したのち、冷却することによって、溶射装置下
方の粉体収集容器上に超電導材料粉粒体として得ること
ができるのである。請求項2の発明は高温のプラズマ炎
内にてキャリアガスとともに投入したイットリウム系ま
たはビスマス系の酸化物又は酸化物と炭酸化物との混合
試薬を加熱溶融し、溶射装置下方の被溶射基板上に溶射
によって超電導皮膜を形成するものである。
【0008】
【実施例】以下、この発明を実施例により詳細に説明す
るが、それに先立ってこの発明の方法を実施するに使用
する図1に示すインダクションプラズマ溶射装置につい
て説明する。
【0009】実施例1 図において、1は窒化ほう素焼結体を加工して得た円筒
形状の支持体であり、この支持体1の内部には1a〜1
eの多段の挿着孔が支持体1を旋盤等で孔加工、ネジ切
りを繰り返すことにより同心円状に設けられており、こ
れらの挿着孔にキャリアガス導入管4、中間管3、外側
管2が嵌合螺着により固定されている。
【0010】この円筒形状の支持体1に対する挿着孔の
形成は、まず、キャリアガス導入管4を貫通挿着するた
めの挿着孔1aを支持体1に貫通形成し、次に中間管3
の挿着孔1bを支持体1のほぼ中間の位置に挿着孔1a
と同心形状に形成し、その後外側管2の挿着孔1cを挿
着する。次いで、中間管3支持用挿着孔1bの上方に中
間管3の内径と同じかまたは若干小径の挿着孔1dを、
また外側管2支持用挿着孔1cの上方に外側管2の内径
と同じかまたは若干小径の挿着孔1eを形成する。
【0011】このようにして内部に同心円状の1a〜1
eの挿着孔を形成した窒化ほう素焼結体製の円筒形状の
支持体1に、同じく窒化ほう素焼結体を用いてそれぞれ
円筒状に作った外側管2、中間管3、キャリアガス導入
管4およびプラズマガス供給管5、シースガス供給管6
を取り付けるには、まず挿着孔1aに下方からキャリア
ガス導入管4を貫通させ、ネジ9を固定用ボルト7で螺
着固定する。その後、同様にして挿着孔1bに中間管3
を、挿着孔1cに外側管2を順次螺着し、次いでプラズ
マガス供給管5、シースガス供給管6を夫々挿着孔1
d、1eに接線方向に設けたネジ部1f、1gに挿着し
螺着する。なお、外側管2の内周面と中間管3の外周面
との間は、供給するガスの速度を増して冷却効率を高め
るため約1mmの小間隙となっている。11は外側管2
の下方外周に設けた高周波誘導コイルであり、図示して
いないが高周波電源装置に接続されている。12はプラ
ズマ炎である。
【0012】上記の溶射装置にて、この発明の請求項1
の超電導材料粉粒体の生成は次のようにして行われる。
まず、該装置の下方であって、該装置で発生するプラズ
マ炎12の下端から約300mmの間隙を設けて粉粒体
収集容器13を配置する。そしてプラズマガス供給管5
からキャリアガス導入管4と中間管3との間にアルゴン
ガスなどのプラズマガスを5リッター/分で供給し、シ
ースガス供給管6から中間管3と外側管2との間にアル
ゴンガスなどのシースガスを20リッター/分で供給
し、キャリアガス導入管4から2リッター/分のキャリ
アガスとともに、例えばビスマス系の原子数比がBi:
Sr:Ca:Cu:O=2:2:1:2:8+xとなる
ようにBi2 3 、Sr(CO3 )、CaCO3 ,Cu
Oを混合した酸化物と炭酸化物との混合試薬を1〜2g
/分供給する状態で、高周波誘導コイル11に3KW、
13.56MHzの高周波電力を印加すると、左右にバ
ランスのとれた正常なプラズマ炎12が発生して、キャ
リアガスとともに供給された混合試薬が加熱溶融され、
次いでプラズマ炎12の下端から粉粒体収集容器13ま
での間隙で急激に冷却されて落下し、粉粒体収集容器1
3上に粉粒体14が得られた。上記において、粉粒体収
集容器13の配置位置は、プラズマ炎12の下端から3
00mmの下方に限定されるものではなく、加熱溶融さ
れた試薬がプラズマ炎12の下端から粉粒体収集容器1
3上に落下する時に、急冷される50〜400mmの間
隙を有していればよい。
【0013】実施例2 上記実施例1における粉粒体収集容器13に代えて、溶
射装置の下端から約400mmの位置に被溶射基板15
を置き、実施例1と同様の溶射を行ったところ、混合試
薬は加熱溶融状態で基板15に達し、該基板上に均一厚
みの超電導皮膜16が得られた。
【0014】上記実施例1および2のように、インダク
ションプラズマ溶射装置にキャリアガスとともに供給し
た酸化物又は酸化物と炭酸化物との混合試薬から直接超
電導粉粒体や、超電導皮膜が得られるのは、混合試薬が
溶射装置の10000Kの高温のプラズマ炎内を10m
/秒とゆるやかな速度で通過(直流アークプラズマ法の
150m/秒に比べて)する時に十分な混合が行われる
からである。なお、上記実施例1で得られた超電導粉粒
体は基板に塗布して加熱するか、プラズマ溶射すること
によって、超電導皮膜とすることができる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、この発明は酸化物
又は酸化物と炭酸化物との混合試薬をキャリアガスとと
もに直接プラズマ溶射装置に供給するようにしたことに
よって、短時間で超電導材料粉末や超電導皮膜を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明で使用するインダクションプラズマ溶
射装置の縦断面図である。
【符号の説明】
2 外側管 3 中間管 4 キャリアガス導入管 11 高周波誘導コイル 12 プラズマ炎 13 粉粒体収集容器 14 超電導粉粒体 15 被溶射基板 16 超電導皮膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エミリオ 藤原 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3号 株式会社三社電機製作所内 (72)発明者 橘 秀久 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3号 株式会社三社電機製作所内 (72)発明者 村田 裕康 大阪府大阪市東淀川区淡路2丁目14番3号 株式会社三社電機製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インダクションプラズマ溶射装置のプラ
    ズマ炎内にキャリアガスとともにイットリウム系または
    ビスマス系の酸化物又は酸化物と炭酸化物との混合試薬
    を投入して加熱溶融した後、冷却して超電導材料を粉粒
    体として得ることを特徴とする超電導材料粉粒体の生成
    方法。
  2. 【請求項2】 インダクションプラズマ溶射装置のプラ
    ズマ炎内にキャリアガスとともにイットリウム系または
    ビスマス系の酸化物又は酸化物と炭酸化物との混合試薬
    を投入し、加熱溶融して上記溶射装置の下方に配した基
    板上に超電導皮膜を得ることを特徴とする超電導皮膜の
    生成方法。
JP31773092A 1992-11-02 1992-11-02 超電導材料粉粒体および皮膜の生成方法 Pending JPH06145947A (ja)

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4910859A (ja) * 1972-06-01 1974-01-30
JPH01265499A (ja) * 1988-04-18 1989-10-23 Sansha Electric Mfg Co Ltd インダクションプラズマ装置
JPH03287754A (ja) * 1990-04-02 1991-12-18 Toyonobu Yoshida 複合プラズマによる酸化物皮膜の形成方法

Patent Citations (3)

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Effective date: 19961210