JPH0614576U - 油圧緩衝器 - Google Patents

油圧緩衝器

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JPH0614576U
JPH0614576U JP5763492U JP5763492U JPH0614576U JP H0614576 U JPH0614576 U JP H0614576U JP 5763492 U JP5763492 U JP 5763492U JP 5763492 U JP5763492 U JP 5763492U JP H0614576 U JPH0614576 U JP H0614576U
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JP
Japan
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inner cylinder
cylinder
outer cylinder
bellows
oil
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Pending
Application number
JP5763492U
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English (en)
Inventor
富夫 中川
紘一郎 村山
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KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 所定のダンパ機能が発揮されるのは勿論のこ
と、その使用状況が高熱雰囲気となる場合にも、油漏れ
による発火の危険がないようにして、例えば、車両への
搭載に最適となる油圧緩衝器を提供すること。 【構成】 下端側部材とされる外筒1内に軸受け部材2
を介して上端側部材とされる内筒3が出没可能に挿通さ
れてなると共に、内筒3内のリザーバ室R1が内筒3外
の油室R2にオリフィスOを介して連通されるように形
成されてなる油圧緩衝器において、内筒3外の油室R2
が外筒1内に配在されたベローズ10で区画形成されて
なり、該ベローズ10の下端が外筒1の内底部に係止さ
れてなると共に、該ベローズ10の上端が内筒側部材
(ハウジング部材11)に液密構造下に連設されてなる
とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、高熱雰囲気となる場合でも利用可能な油圧緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】
高熱雰囲気となる場合でも利用可能な油圧緩衝器としては、従来から、種々の 提案があるが、例えば、図2に示すような構造の油圧緩衝器にあっては、下端側 部材とされる外筒1内に軸受け部材2を介して上端側部材とされる内筒3が出没 可能に挿通されてなると共に、内筒3内に形成されるリザーバ室R1が内筒3外 に形成される油室R2にオリフィスOを介して連通されてなるとしている。
【0003】 少しく説明すると、外筒1の下端がボトム部材4で閉塞されると共に、内筒3 の上端がキャップ部材5で閉塞され、内筒3の下端にピストン様の仕切り部材6 が配設されると共に、該仕切り部材6の配設で内筒3内にリザーバ室R1が区画 され、内筒3外に油室R2が区画されるとしている。
【0004】 そして、該仕切り部材6にオリフィスOを有するオリフィス部材7が配設され てなり、該オリフィス部材7におけるオリフィスOを介して内筒3内のリザーバ 室R1と内筒3外の油室R2とが連通されるとしている。
【0005】 また、軸受け部材2は、外筒1の開口端となる上端側の内周に液密構造下に連 設され、その上端内周にダストシール8を配設すると共に、その下端内周にオイ ルシール9を配設してなり、該ダストシール8及びオイルシール9に内筒3が摺 接されるようにしている。
【0006】 それ故、この従来例としての油圧緩衝器にあっては、軸受け部材2の内周にダ ストシール8及びオイルシール9が配在されていることで、ダストの侵入及び作 動油の漏れを防止しながら外筒1に対する内筒3の摺動性が確保され、かつ、オ リフィスOを介して内筒3内のリザーバ室R1と内筒3外の油室R2とが連通さ れることで、所謂ダンパ機能が発揮されることになる。
【0007】 そして、上記軸受け部材2の軸長を可能な限り大きく採ることによって、該油 圧緩衝器を利用する場が、仮に、高熱雰囲気となる場合にも、軸受け部材2の下 端内周に配設のオイルシール9が熱によって劣化する危険が少なくなり、その利 用を継続することも可能になる。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来の油圧緩衝器にあっては、外筒1に対する内筒3 の摺動性が悪化され、所定のダンパ機能を発揮させ難くなる危惧がある。
【0009】 即ち、上記従来の油圧緩衝器にあっては、軸受け部材2の内周にダストシール 8及びオイルシール9が配在されることで、ダストの侵入及び作動油の漏れを防 止するとしているが、所謂シール性と摺動性は相反する性状である。
【0010】 従って、該油圧緩衝器が高熱雰囲気となる場合にも利用可能なようにするため には、内筒3の外周面に付着される油膜の量が可能な限り少なくなるようにする のが望ましく、そのためには、オイルシール9の内筒3に対するシメシロが大き くされることが必須になる。
【0011】 ところが、オイルシール9のシメシロが大きくされる場合には、これに摺接さ れる内筒3の摺動性が悪化されることになり、所定のダンパ機能が発揮され難く なる。
【0012】 そして、オイルシール9のシメシロを小さくする場合には、内筒3の摺動性が 改善される反面、内筒3の外周面に付着される油膜の量が多くなり、特に、該油 圧緩衝器を利用する場が高熱雰囲気となる場合には、所謂油漏れによる発火の危 険が招来されることになる。
【0013】 この考案は、前記した事情に鑑みて創案されたものであって、その目的とする ところは、所定のダンパ機能が発揮されるのは勿論のこと、その使用状況が高熱 雰囲気となる場合にも、油漏れによる発火の危険がないようにして、例えば、車 両への搭載に最適となる油圧緩衝器を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、この考案の構成を、下端側部材とされる外筒 内に軸受け部材を介して上端側部材とされる軸受け部材が出没可能に挿通されて なると共に、軸受け部材内のリザーバ室が軸受け部材外の油室にオリフィスを介 して連通されるように形成されてなる油圧緩衝器において、軸受け部材外の油室 が外筒内に配在されたベローズで区画形成されてなり、該ベローズの下端が外筒 の内底部に係止されてなると共に、該ベローズの上端が軸受け部材側部材に液密 構造下に連設されてなるとするものである。
【0015】
【作用】
それ故、オリフィスを介してリザーバ室と連通される油室が、外筒内に配在の ベローズによって区画形成されることになり、該外筒内に残部として形成される 容室部分には作動油が存在しなくなる。
【0016】 その結果、外筒に対して出没される内筒の外周には、油膜が形成される危惧が なくなり、該油圧緩衝器が利用されている場が高熱雰囲気になる場合でも、その 利用が可能になる。
【0017】 また、外筒内に内筒を出没可能に挿通するに際して、油漏れを危惧して軸受け 部材の内周等にオイルシールを配設する必要がなくなり、従って、軸受け部材の 内周にはブッシュを配設して内筒の摺動性を確保するのみで足りる。
【0018】 尚、外筒内に対して内筒、即ち、内筒側部材が出没される場合には、オリフィ スを介してリザーバ室と油室とが連通され、オリフィスを作動油が通過する場合 に所定の減衰力が発生される。
【0019】
【実施例】
以下、図示した実施例に基づいて説明するが、この考案の一実施例に係る油圧 緩衝器は、下端側部材とされる外筒1内に軸受け部材2を介して上端側部材とさ れる内筒3が出没可能に挿通されてなると共に、内筒1内のリザーバ室R1が内 筒1外の油室R2にオリフィスOを介して連通されるように形成されてなる。
【0020】 そして、内筒1外に形成される油室R2が外筒1内に配在されたベローズ10 で区画形成されてなり、該ベローズ10の下端が外筒1の内底部に係止されてな ると共に、該ベローズ10の上端が内筒側部材、即ち、図示例にあっては、内筒 3に連設されて実質的にリザーバ室R1を形成するハウジング部材11に液密構 造下に連設されてなる。
【0021】 少しく説明すると、外筒1は、上端を開口を有する開口端とすると共に、下端 をボトム部1aで封止する密閉構造に形成されており、その上端側の内周に軸受 け部材2を螺着、即ち、液密構造に連設させている。
【0022】 軸受け部材2は、その上端側の内周及び下端側の内周にそれぞれブッシュ12 を有しており、該ブッシュ12の介在下に内筒3を摺接させている。
【0023】 また、該軸受け部材2は、その上端外周にリング部材13を螺着させており、 該リング部材13にはカバー13aが連設されていて、該カバー13aが上記外 筒1側から突出することになる内筒3の外周面を覆うとしている。
【0024】 ところで、図示例にあって、軸受け部材2は、その下端を内筒3の最上昇時の ストッパとしている。
【0025】 即ち、内筒3は、その下端に外周側に突出する鍔部3aを有してなり、該鍔 部3aが該内筒3の最上昇時に上記軸受け部材2の下端に当接されるように設定 されている。
【0026】 一方、内筒3の上端には、前記ハウジング部材11が螺着されているが、該ハ ウジング部材11は、言わば内筒3の上端を閉塞するキャップ部材を兼ねると共 に、リザーバ室R1を形成することから実質的に内筒3を構成するように設定さ れている。
【0027】 そして、該ハウジング部材11は、その上端を密封栓14を有する閉塞端とす ると共に、その下端を開口端とし、該開口端に仕切り部材6を螺着させて該ハウ ジング部材11内にリザーバ室R1を区画形成している。
【0028】 尚、該ハウジング部材11の上端外周には、適宜にブラケット部材15等が連 設されるように螺条11aが形成されている。
【0029】 上記仕切り部材6には、オリフィスOが設けられていて、該オリフィスOを介 して上記リザーバ室R1がハウジング部材11外、即ち、内筒3外の油室R2に 連通するとしている。
【0030】 ところで、上記内筒3外の油室R2は、この考案にあって、外筒1内に配在さ れたベローズ10で区画形成されてなるとしている。
【0031】 即ち、ベローズ10は、その下端が外筒1の内底部に形成の環状の座1bに嵌 装される態様に係止されてなると共に、その上端が内筒側部材たるハウジング部 材11に液密構造下に連設されてなるとしている。
【0032】 ベローズ10の下端が外筒1の内底部に係止されることで、外筒1内における ベローズ10の下端の揺動が阻止されることになり、例えば、内筒3の外筒1内 への没入時に、内筒3の下端と外筒1の内底部との間にベローズ10の下端側が 挟圧されるような不具合を予め排除できることになる。
【0033】 尚、外筒1内にベローズ10の配設で所謂残部として形成される容室R3部分 は、ハウジング部材11に開穿された気孔11bを介して大気に連通されるとし ている。
【0034】 それ故、以上のように形成されたこの実施例に係る油圧緩衝器にあっては、オ リフィスOを介してリザーバ室R1と連通される油室R2は、外筒1内に配在さ れたベローズ10によって区画形成されてなるとするので、該外筒1内に残部と して形成される容室R3部分には作動油が存在されないことになる。
【0035】 その結果、外筒1に対して出没される内筒3の外周には、油膜が形成される危 惧がなくなり、該油圧緩衝器が利用されている場が高熱雰囲気になる場合でも、 その利用が可能になる。
【0036】 また、外筒1内に内筒3を出没可能に挿通するに際して、従来例のように油漏 れを危惧して軸受け部材2の内周にオイルシール9(図2参照)を配設するよう な配慮が必要でなくなり、それ故、軸受け部材2の内周にはブッシュ12を配設 して内筒3の摺動性を確保するのみの配慮で足りることになる。
【0037】 尚、外筒1内に対して内筒3、即ち、ハウジング部材11が出没される場合に は、オリフィスOを介してリザーバ室R1と油室R2とが連通され、オリフィス Oを作動油が通過する場合に所定の減衰力が発生されることになる。
【0038】 前記した実施例にあって、ハウジング部材11の下端に配設される仕切り部材 6にはオリフィスOのみが開穿されてなるとするが、これに代えて、該仕切り部 材には圧側のリリーフバルブ(符示せず)が設けられているとしても良い。
【0039】 また、ハウジング部材11に開穿される気孔11bは、これが外筒1に開穿さ れているとしても良い。
【0040】
【考案の効果】
以上のように、この考案によれば、オリフィスを介して内筒内のリザーバ室と 連通される内筒外の油室が、外筒内に配在のベローズによって区画形成されるの で、該外筒内に残部として形成される容室部分には作動油が存在しなくなり、従 って、外筒に対して出没される内筒の外周には、油膜が形成される危惧がなくな って、該油圧緩衝器が利用されている場が高熱雰囲気になる場合でも、その利用 を継続できることになる。
【0041】 また、外筒内に内筒を出没可能に挿通するに際して、油漏れを防止するための オイルシール等を軸受け部材の内周等に配設する必要がなくなり、従って、軸受 け部材の内周にはブッシュを配設して内筒の外筒に対うる摺動性を確保するのみ で足り、外筒内に対して内筒、即ち、内筒側部材が出没される場合における減衰 特性が設定通りになる。
【0042】 その結果、所定のダンパ機能が発揮が可能になるのは勿論のこと、その使用状 況が高熱雰囲気となる場合にも、油漏れによる発火の危惧がないので、その継続 使用が可能になり、例えば、車両への搭載に最適となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例に係る油圧緩衝器を一部破
断して示す縦断面図である。
【図2】従来例としての油圧緩衝器を図1と同様に示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 外筒 2 軸受け部材 3 内筒 10 ベローズ 11 内筒側部材としてのハウジング部材 O オリフィス R1 リザーバ室 R2 油室

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端側部材とされる外筒内に軸受け部材
    を介して上端側部材とされる内筒が出没可能に挿通され
    てなると共に、内筒内のリザーバ室が内筒外の油室にオ
    リフィスを介して連通されるように形成されてなる油圧
    緩衝器において、内筒外の油室が外筒内に配在されたベ
    ローズで区画形成されてなり、該ベローズの下端が外筒
    の内底部に係止されてなると共に、該ベローズの上端が
    内筒側部材に液密構造下に連設されてなることを特徴と
    する油圧緩衝器
JP5763492U 1992-07-24 1992-07-24 油圧緩衝器 Pending JPH0614576U (ja)

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JP5763492U JPH0614576U (ja) 1992-07-24 1992-07-24 油圧緩衝器

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JP5763492U JPH0614576U (ja) 1992-07-24 1992-07-24 油圧緩衝器

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JPH0614576U true JPH0614576U (ja) 1994-02-25

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ID=13061332

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JP5763492U Pending JPH0614576U (ja) 1992-07-24 1992-07-24 油圧緩衝器

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6073144A (ja) * 1983-09-30 1985-04-25 Sanwa Tekki Corp 密閉型油圧制振器
JPS63275823A (ja) * 1987-05-06 1988-11-14 Inoue Japax Res Inc 緩衝器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6073144A (ja) * 1983-09-30 1985-04-25 Sanwa Tekki Corp 密閉型油圧制振器
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