JPH06144921A - ジルコニアセラミックスコンパウンド廃材の再生方法 - Google Patents
ジルコニアセラミックスコンパウンド廃材の再生方法Info
- Publication number
- JPH06144921A JPH06144921A JP4299649A JP29964992A JPH06144921A JP H06144921 A JPH06144921 A JP H06144921A JP 4299649 A JP4299649 A JP 4299649A JP 29964992 A JP29964992 A JP 29964992A JP H06144921 A JPH06144921 A JP H06144921A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- injection molding
- zirconia ceramic
- ceramic compound
- waste material
- compound
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 射出成形工程を経たジルコニアセラミックス
コンパウンドの廃材を、射出成形に使用していない状態
のジルコニアセラミックスコンパウンドと同等な性能を
もつジルコニアセラミックスコンパンドに再生する。 【構成】 射出成形工程を経たジルコニアセラミックス
コンパウンドの廃材に、滑材としてステアリン酸アミド
を追加して再生する。それにより、ジルコニアセラミッ
クスコンパウンドの廃材は、射出成形工程で与えられる
熱や圧力等の原因により蒸発した成分が補充されるた
め、射出成形に使用していない状態のジルコニアセラミ
ックスコンパウンドと同様な成分で構成されることにな
り、射出成形に使用していない状態のジルコニアセラミ
ックスコンパウンドと同等な性能をもつジルコニアセラ
ミックスコンパンドに再生できる。
コンパウンドの廃材を、射出成形に使用していない状態
のジルコニアセラミックスコンパウンドと同等な性能を
もつジルコニアセラミックスコンパンドに再生する。 【構成】 射出成形工程を経たジルコニアセラミックス
コンパウンドの廃材に、滑材としてステアリン酸アミド
を追加して再生する。それにより、ジルコニアセラミッ
クスコンパウンドの廃材は、射出成形工程で与えられる
熱や圧力等の原因により蒸発した成分が補充されるた
め、射出成形に使用していない状態のジルコニアセラミ
ックスコンパウンドと同様な成分で構成されることにな
り、射出成形に使用していない状態のジルコニアセラミ
ックスコンパウンドと同等な性能をもつジルコニアセラ
ミックスコンパンドに再生できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、射出成形後のジルコニ
アセラミックスコンパウンド廃材再生方法に関するもの
である。
アセラミックスコンパウンド廃材再生方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】射出成形後のジルコニアセラミックスコ
ンパウンド廃材を、粉砕あるいは造粒といった方法で再
びペレット化し、それを再び射出成形材料とするのが、
ジルコニアセラミックスコンパウンド廃材再生方法の一
般的な技術である。
ンパウンド廃材を、粉砕あるいは造粒といった方法で再
びペレット化し、それを再び射出成形材料とするのが、
ジルコニアセラミックスコンパウンド廃材再生方法の一
般的な技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ジルコニアセラミック
スコンパウンドを材料とする射出成形において、スプー
ル、ランナーあるいは成形不良品等は廃材として扱われ
廃棄されることが多い。ところが、成形物によっては廃
材とされるこれらの量が成形品より多く発生し、材料歩
留まりが悪くなるため、材料コストが非常に高くなる場
合もある。そのため、これらの廃材を再び射出成形用材
料に利用可能にするための技術として、粉砕あるいは造
粒といった方法で再びペレット化して再び射出成形材料
とするのが一般的であった。
スコンパウンドを材料とする射出成形において、スプー
ル、ランナーあるいは成形不良品等は廃材として扱われ
廃棄されることが多い。ところが、成形物によっては廃
材とされるこれらの量が成形品より多く発生し、材料歩
留まりが悪くなるため、材料コストが非常に高くなる場
合もある。そのため、これらの廃材を再び射出成形用材
料に利用可能にするための技術として、粉砕あるいは造
粒といった方法で再びペレット化して再び射出成形材料
とするのが一般的であった。
【0004】しかし、射出成形工程で与えられる熱や圧
力等の原因により有機質成分の一部は蒸発してしまうた
め、このような方法で再生した場合、射出成形に利用す
る前と同等な性能の確保はできなかった。変化が著しく
現れる性能としては灰分と流動性であり、特に灰分の変
化は寸法精度に大きな影響を及ぼすので、精密部品の射
出成形にとっては致命的である。
力等の原因により有機質成分の一部は蒸発してしまうた
め、このような方法で再生した場合、射出成形に利用す
る前と同等な性能の確保はできなかった。変化が著しく
現れる性能としては灰分と流動性であり、特に灰分の変
化は寸法精度に大きな影響を及ぼすので、精密部品の射
出成形にとっては致命的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては射出成形工程を経たジルコニアセ
ラミックスコンパウンドの廃材に、滑材としてステアリ
ン酸アミドを追加して再生することを特徴とする。
に、本発明においては射出成形工程を経たジルコニアセ
ラミックスコンパウンドの廃材に、滑材としてステアリ
ン酸アミドを追加して再生することを特徴とする。
【0006】
【作用】上記の方法によって再生されたジルコニアセラ
ミックスコンパウンドの廃材は、射出成形工程で与えら
れる熱や圧力等の原因により蒸発した成分が補充される
ため、射出成形に使用していない状態のジルコニアセラ
ミックスコンパウンドと同様な成分で構成されることに
なる。
ミックスコンパウンドの廃材は、射出成形工程で与えら
れる熱や圧力等の原因により蒸発した成分が補充される
ため、射出成形に使用していない状態のジルコニアセラ
ミックスコンパウンドと同様な成分で構成されることに
なる。
【0007】
【実施例】以下に、本発明に基づき説明する。
【0008】
【表1】
【0009】表1に、ジルコニアセラミックスコンパウ
ンドを射出成形に使用する前と使用後、そして再生後の
灰分の測定値を示した。射出成形後のジルコニアセラミ
ックスコンパウンドは、射出成形に使用する前のそれよ
り灰分が0.08%増加している。そこで本発明の方法
により、有機質成分を補充する。次に、補充する有機質
成分について説明する。
ンドを射出成形に使用する前と使用後、そして再生後の
灰分の測定値を示した。射出成形後のジルコニアセラミ
ックスコンパウンドは、射出成形に使用する前のそれよ
り灰分が0.08%増加している。そこで本発明の方法
により、有機質成分を補充する。次に、補充する有機質
成分について説明する。
【0010】
【表2】
【0011】実施例に使用したジルコニアセラミックス
コンパウンドの有機質成分は、表2に示した成分で構成
されている。これらの成分を熱分解測定すると、低分子
アクリル系、可塑剤系、滑剤系が熱に弱く、射出成形行
程において蒸発する可能性が高い。このなかから、滑剤
系の成分であるステアリン酸アミドの熱分解測定結果を
図1に示す。
コンパウンドの有機質成分は、表2に示した成分で構成
されている。これらの成分を熱分解測定すると、低分子
アクリル系、可塑剤系、滑剤系が熱に弱く、射出成形行
程において蒸発する可能性が高い。このなかから、滑剤
系の成分であるステアリン酸アミドの熱分解測定結果を
図1に示す。
【0012】図2は射出成形工程前のジルコニアセラミ
ックスコンパウンドの成分を液体クロマトグラフィーに
よって分析したものであり、図3は、射出成形工程を経
たジルコニアセラミックスコンパウンドの廃材と本発明
により再生したジルコニアセラミックスコンパウンドの
分析結果の比較図である。すなわち、図2のジルコニア
セラミックスコンパウンドが射出成形工程によって図3
の点線のような成分に変化していることを示す。この変
化の部分は滑材Aと滑材Bの特性値であり、この分析結
果から、滑材Aと滑材Bについて変化があったことがわ
かる。
ックスコンパウンドの成分を液体クロマトグラフィーに
よって分析したものであり、図3は、射出成形工程を経
たジルコニアセラミックスコンパウンドの廃材と本発明
により再生したジルコニアセラミックスコンパウンドの
分析結果の比較図である。すなわち、図2のジルコニア
セラミックスコンパウンドが射出成形工程によって図3
の点線のような成分に変化していることを示す。この変
化の部分は滑材Aと滑材Bの特性値であり、この分析結
果から、滑材Aと滑材Bについて変化があったことがわ
かる。
【0013】以上の結果から、滑剤系の有機質成分の補
充を行う。滑剤系は、滑剤Aと滑剤Bの2種類の成分で
構成されており、滑剤Aにはステアリン酸アミドを用い
ている。そこで変化の大きく現れた滑剤Aであるステア
リン酸アミドを中心に灰分が82.61%を示すように
有機質成分の補充を行った。
充を行う。滑剤系は、滑剤Aと滑剤Bの2種類の成分で
構成されており、滑剤Aにはステアリン酸アミドを用い
ている。そこで変化の大きく現れた滑剤Aであるステア
リン酸アミドを中心に灰分が82.61%を示すように
有機質成分の補充を行った。
【0014】この再生方法により、灰分は表1に示した
値になり、液体クロマトグラフィーによる成分分析の結
果は図3の点線のようになり、図2の成分になり良好な
結果を得た。
値になり、液体クロマトグラフィーによる成分分析の結
果は図3の点線のようになり、図2の成分になり良好な
結果を得た。
【0015】
【発明の効果】本発明により、射出成形工程を経たジル
コニアセラミックスコンパウンドの廃材を、射出成形に
使用していない状態のジルコニアセラミックスコンパウ
ンドと同等な性能をもつジルコニアセラミックスコンパ
ンドに再生できるという効果を得られる。
コニアセラミックスコンパウンドの廃材を、射出成形に
使用していない状態のジルコニアセラミックスコンパウ
ンドと同等な性能をもつジルコニアセラミックスコンパ
ンドに再生できるという効果を得られる。
【図1】ステアリン酸アミドの熱分解測定結果である。
【図2】液体クロマトグラフィーによる射出成形工程前
のジルコニアセラミックスコンパウンドの成分分析結果
である。
のジルコニアセラミックスコンパウンドの成分分析結果
である。
【図3】射出成形工程を経たジルコニアセラミックスコ
ンパウンドの廃材と本発明により再生したジルコニアセ
ラミックスコンパウンドの分析結果の比較図である。
ンパウンドの廃材と本発明により再生したジルコニアセ
ラミックスコンパウンドの分析結果の比較図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邊 俊二 東京都江東区亀戸6丁目31番1号 セイコ ー電子工業株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 無機質であるジルコニアセラミックス粉
体と、樹脂、WAX、可塑剤、滑材などの有機質で構成
されるジルコニアセラミックスコンパウンドを使用し
て、射出成形工程を経たジルコニアセラミックスコンパ
ウンドの廃材に、前記滑材としてステアリン酸アミドを
追加して再生することを特徴とする射出成形後のジルコ
ニアセラミックスコンパウンド廃材の再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4299649A JPH06144921A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | ジルコニアセラミックスコンパウンド廃材の再生方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4299649A JPH06144921A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | ジルコニアセラミックスコンパウンド廃材の再生方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06144921A true JPH06144921A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=17875313
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4299649A Pending JPH06144921A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | ジルコニアセラミックスコンパウンド廃材の再生方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06144921A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5223331A (en) * | 1990-07-31 | 1993-06-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Organic device and method for producing the same |
CN104261821A (zh) * | 2014-09-12 | 2015-01-07 | 李正国 | 一种超耐磨氧化锆陶瓷挤头的制造工艺 |
CN113292336A (zh) * | 2021-06-15 | 2021-08-24 | 先导薄膜材料(广东)有限公司 | 一种氧化锆陶瓷废料再生利用的方法 |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP4299649A patent/JPH06144921A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5223331A (en) * | 1990-07-31 | 1993-06-29 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Organic device and method for producing the same |
US5681442A (en) * | 1990-07-31 | 1997-10-28 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Method of producing an organic device |
CN104261821A (zh) * | 2014-09-12 | 2015-01-07 | 李正国 | 一种超耐磨氧化锆陶瓷挤头的制造工艺 |
CN113292336A (zh) * | 2021-06-15 | 2021-08-24 | 先导薄膜材料(广东)有限公司 | 一种氧化锆陶瓷废料再生利用的方法 |
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