JPH06144690A

JPH06144690A - 用紙処理装置

Info

Publication number: JPH06144690A
Application number: JP4300010A
Authority: JP
Inventors: Kario Tomimori; 香吏郎冨森
Original assignee: Mita Industrial Co Ltd
Current assignee: Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Priority date: 1992-11-10
Filing date: 1992-11-10
Publication date: 1994-05-24

Abstract

(57)【要約】【目的】他の装置との制御のやりとりを少なくしつつ
用紙処理範囲を広くする。【構成】スタンプ・パンチ装置２１は、複写機本体１
からの用紙を導入する用紙導入部３０と、用紙を排出す
る用紙排出部３１と、用紙導入部３０と用紙排出部３１
との間に配置され搬送路３２と、搬送路３２中で用紙を
搬送するローラ３６ａ，３６ｂ，４２，３７と、搬送路
３２の途中に設けられ、用紙にスタンプ処理を施すため
のスタンプ機構３３と、用紙の搬送方向におけるスタン
プ位置を指定するためのキー入力部１１２と、搬送路３
２において処理手段の上流側及び下流側の少なくとも一
方に、キー入力部１１２による指定位置に応じた長さの
ループを用紙に形成するために各ローラを制御するスタ
ンプ・パンチ制御部１１１とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、用紙処理装置、特に、
画像形成装置の画像形成部で画像形成された用紙を処理
するための用紙処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば複写機においては、コピー処理さ
れた用紙に印字処理を施すための機構や、パンチ孔を明
ける機構が設けられる場合がある。このような複写機で
は、印字機構やパンチ機構が定着装置の用紙搬送方向下
流側に配置されている。印字機構は、例えばサーマルヘ
ッド及びインクリボンからなる印字ユニットやスタンプ
等の印字部材と、これらを用紙に対して押圧するための
機構とを備えている。そして印字を行う場合には、定着
処理された用紙の搬送を一旦停止し、印字ユニットやス
タンプを用紙に押圧して印字処理を行う。また、用紙に
パンチ孔を明ける場合には、用紙を所定の位置まで搬送
して一旦停止し、パンチ機構により用紙にパンチ孔を明
けるようにしている。

【０００３】このような印字機構を備えた複写機では、
用紙の搬送位置を制御することにより例えば用紙の先端
や後端に印字することができる。すなわち、用紙搬送方
向で印字位置を変更することが可能である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】前記従来の構成では、
用紙の排出搬送路途中に各機構が配置されており、特に
複写機の用紙搬送方向のスペースが大きくなり、また構
造が複雑になる。これを解決するために本出願人は、特
願平３−３１６３５３号等で、複写機とソーターとの間
にスタンプ・パンチ装置を配置する構成を提案してい
る。このスタンプ・パンチ装置では、複写機本体とソー
ターとの間でスタンプ処理及びパンチ処理を行える。こ
のため、複写機本体の構造を変えることなく簡単にスタ
ンプ・パンチ機能を付加することができる。

【０００５】しかしながら、この装置を小さくするため
に搬送方向長さを短くすると、用紙の先端部にスタンプ
する場合には、スタンプ処理中に用紙の後端が複写機本
体内に残ってしまう。また、用紙の後端にスタンプする
場合には、スタンプ処理中に用紙の先端がソーター側に
挿入される。このような場合には、スタンプ・パンチ装
置とソーター及び複写機本体との間での制御のやり取り
が複雑になる。このため、搬送方向長さが長い大きなサ
イズの用紙の場合には、スタンプ処理できる位置が中央
付近に限定される。

【０００６】本発明の目的は、他の装置との制御のやり
とりを少なくしつつ用紙処理範囲を広くすることにあ
る。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明に係る用紙処理装
置は、画像形成装置の画像形成部で画像形成された用紙
を処理するための装置である。この装置は用紙を導入す
る用紙導入部と、用紙を排出する用紙排出部と、用紙搬
送路と、用紙搬送手段と、処理手段と、処理位置指定手
段と、搬送制御手段とを備えている。

【０００８】用紙搬送路は、用紙導入部と用紙排出部と
の間に配置されている。用紙搬送手段は、用紙搬送路中
で用紙を搬送するためのものである。処理手段は、用紙
搬送路の途中に設けられ、用紙に所定の処理を施すため
のものである。処理位置指定手段は、用紙の搬送方向に
おける処理手段の処理位置を指定するためのものであ
る。搬送制御手段は、用紙搬送路において処理手段の上
流側及び下流側の少なくとも一方に、処理位置指定手段
で指定された処理位置に応じた長さのループを用紙に形
成するために用紙搬送手段を制御するものである。

【０００９】

【作用】本発明に係る用紙処理装置では、用紙導入部が
用紙を装置内に導入する。導入された用紙は、搬送手段
により用紙搬送路中を搬送される。用紙の搬送方向にお
ける処理手段の処理位置は、処理位置指定手段により指
定される。搬送制御手段は、搬送路において、処理手段
の上流側及び下流側の少なくとも一方に、処理位置に応
じた長さのループが用紙に形成されるように用紙搬送手
段を制御する。そして処理手段により所定の処理が施さ
れる。

【００１０】ここでは、用紙の処理位置に応じて処理手
段の上流側及び下流側の少なくとも一方に、ループが形
成されるので、処理位置にかかわらず用紙の先端や後端
が用紙処理装置外にはみ出すことが少なくなる。このた
め、他の装置との制御のやりとりを少なくしつつ用紙処
理範囲を広くできる。

【００１１】

【実施例】全体構成図１は、本発明の一実施例を採用した複写機を示してい
る。図において、複写機本体１の上面には原稿台２が固
定されており、原稿台２上には開閉自在な自動原稿供給
装置（ＡＤＦ）３が配置されている。ＡＤＦ３は、複数
枚の原稿を１枚ずつ原稿台２に自動供給するための装置
である。複写機本体１の図右側には、バイパストレイ４
と１対の給紙カセット５，６とが着脱自在に装着されて
いる。複写機本体１の図左側には、本発明の一実施例と
してのスタンプ・パンチ装置２１が装着されている。ま
た、このスタンプ・パンチ装置２１のさらに図左側に
は、ソータ７が装着されている。

【００１２】複写機本体１の内部において、その上部に
は原稿読み取りのための露光装置８が設けられている。
この露光装置８は、光源、ミラー、レンズ等から構成さ
れている。また、複写機本体１の中央部には、静電潜像
が形成される感光体ドラム９が配置されている。感光体
ドラム９の周囲には、感光体ドラム９を所定の電荷に帯
電させる主帯電装置１０、静電潜像を現像する現像装置
１１、用紙にトナー像を転写する転写装置１２、感光体
ドラム９から用紙を分離する用紙分離装置１３及び感光
体ドラム９上の残留トナーを除去するクリーニング装置
１４が配置されている。

【００１３】バイパストレイ４及び給紙カセット５，６
と感光体ドラム９等によって構成される画像形成部との
間、及びその画像形成部よりも下流側には、それぞれ用
紙を搬送する給紙搬送路１７及び排紙搬送路１８が設け
られている。また、排紙搬送路１８とスタンプ・パンチ
装置２１との間には、搬送されてきた用紙上の転写像を
定着するための定着装置２０と、定着後の用紙をスタン
プ・パンチ装置２１側へ排出するための排出ローラ１９
とが配置されている。

【００１４】ソータ７は、スタンプ・パンチ装置２１か
らの用紙を受ける搬入経路２２と、上下方向の間隔を隔
てて配置された複数の用紙受け２３ａ，２３ｂと、搬入
経路２２と用紙受け２３ａ，２３ｂとの間に配置された
分岐機構２４とを有している。なお、用紙受け２３ａ，
２３ｂのうち、上端に配置されているのがノンソート用
紙受け２３ａであり、その下方に配置されているのがソ
ート用紙受け２３ｂである。

【００１５】スタンプパンチ装置スタンプ・パンチ装置２１は、図２に示すように、複写
機本体１からの用紙を受けて装置内に用紙を導入する用
紙導入部３０と、この用紙導入部３０と対向する側に配
置され、用紙をソータ７側に排出する用紙排出部３１
と、用紙導入部３０と用紙排出部３１との間に配置され
た搬送路３２と、用紙に印字処理を行うためのスタンプ
機構３３と、用紙後端にパンチ孔を形成するためのパン
チ機構３４とを有している。

【００１６】用紙導入部３０は、その先端が複写機本体
１側に挿入された導入搬送路３５と、導入搬送路３５の
他端側に配置された導入ローラ３６ａと、導入搬送路３
５の複写機本体１側に配置された導入ローラ３６ｂとか
ら構成されている。導入搬送路３５は、複写機本体１側
から導入ローラ３６ａに向けて下方に傾斜するように配
置されており、上ガイド板３５ａと、この上ガイド板３
５ａと所定の間隔を隔てて配置された下ガイド板３５ｂ
とから構成されている。また導入搬送路３５において、
その下ガイド板３５ｂは導入ローラ３６ａ部分にまで延
びて設けられているが、上ガイド板３５ａは導入ローラ
３６ｂ部分から導入ローラ３６ａの上流側には形成され
ていない。したがって、導入ローラ３６ａと導入ローラ
３６ｂとの間には、搬送されてきた用紙の先端が上方に
湾曲し得るように、すなわちループを形成し得るように
ループ形成空間４３ａが形成されている。また、用紙排
出部３１は、排出ローラ３７と、この排出ローラ３７の
上流側に近接して設けられた用紙排出スイッチ３８とを
有している。

【００１７】搬送路３２は、導入ローラ３６ｂから排出
ローラ３７に用紙を導くための第１搬送路４０と、第１
搬送路４０から分岐する第２搬送路４１とを有してい
る。第１搬送路４０は、導入ローラ３６ａ部分から排出
ローラ３７に向けて上方に傾斜するように配置されてお
り、上ガイド板４０ａと、この上ガイド板４０ａと所定
の間隔を隔てて配置された下ガイド板４０ｂとから構成
されている。第１搬送路４０において、排出ローラ３７
の上流側には搬送ローラ４２が設けられている。また第
１搬送路４０において、その下ガイド板４０ｂは排出ロ
ーラ３７部分にまで延びて設けられているが、上ガイド
板４０ａは搬送ローラ４２部分から下流側には形成され
ていない。したがって、排出ローラ３７と搬送ローラ４
２との間には、搬送されてきた用紙の先端が上方に湾曲
し得るように、すなわちループを形成し得るようにルー
プ形成空間４３ｂが形成されている。

【００１８】第２搬送路４１は、第１搬送路４０から用
紙を逆方向に搬送したときに、用紙が下方に導かれるよ
うに第１搬送路４０から分岐しており、その分岐部（合
流部でもある）は導入ローラ３６ａの下流近傍で、第１
搬送路４０の最も下方位置である。この第２搬送路４１
は、導入側の第１ガイド板４１ａと、第１搬送路４０の
下ガイド板４０ｂに連続する第２ガイド板４１ｂとから
構成されている。第１ガイド板４１ａの上端は水平方向
に折り曲げられており、導入ローラ３６ａからの用紙を
第１搬送路４０側に案内するようになっている。

【００１９】スタンプ機構図２及び図３に示すように、スタンプ機構３３は、導入
ローラ３６ａと搬送ローラ４２との間の第１搬送路４０
上方に配置されている。このスタンプ機構３３は、装置
の前後方向に対向して配置された１対の開閉フレーム４
５ａ，４５ｂと、この１対の開閉フレーム４５ａ，４５
ｂ間に昇降自在に取り付けられたスタンプ支持フレーム
４６と、スタンプ支持フレーム４６に装着されたスタン
プユニット５５と、スタンプ支持フレーム４６を作動さ
せるためのスタンプ作動機構４７とを有している。

【００２０】開閉フレーム４５ａ，４５ｂは、その導入
側の一端がスタンプ・パンチ装置２１のフレーム４８に
ピン４９により開閉自在に支持されている。ピン４９
は、フレーム４８に形成された切欠き４８ａ（図２参
照）に支持されている。開閉フレーム４５ａ，４５ｂの
排出側の自由端には、それぞれ係止部材５０が回動自在
に取り付けられており、この係止部材５０がフレーム４
８の係止部４８ｂに係止している。したがって、係止部
材５０と係止部４８ｂとの係止を解除すれば、開閉フレ
ーム４５ａ，４５ｂは、図４に示す姿勢を経て、この図
４に示す姿勢からさらにほぼ９０°時計方向に回転させ
て、第１搬送路４０と対向する面が上方になるような姿
勢とすることが可能である。

【００２１】スタンプ支持フレーム４６は、上方が開口
するほぼ箱状に形成されており、幅方向の側壁４６ａ，
４６ｂがそれぞれ開閉フレーム４５ａ，４５ｂと所定の
隙間を隔てて対向している。各側壁４６ａ，４６ｂの上
端には外方に突出するピン５１が固定されており、各ピ
ン５１はそれぞれ開閉フレーム４５ａ，４５ｂを貫通し
ている。ピン５１が貫通する開閉フレーム４５ａ，４５
ｂの孔は、上下方向に延びる長孔となっており、開閉フ
レーム４５ａ，４５ｂに対してピン５１が所定の範囲で
上下し得るようになっている。また、スタンプ支持フレ
ーム４６の側壁４６ａ，４６ｂのほぼ上下方向中間位置
には、外方に突出する突出部４６ｃ，４６ｄが形成され
ている。一方、開閉フレーム４５ａ，４５ｂの下端はそ
れぞれ内方（スタンプ支持フレーム４６側）に折り曲げ
られており、この折曲げ部とスタンプ支持フレーム４６
の突出部４６ｃ，４６ｄとの間には、スタンプ作動機構
４７を構成するリターンスプリング５２が配置されてい
る。これにより、スタンプ支持フレーム４６は常に上方
に付勢されている。

【００２２】一方、スタンプ支持フレーム４６の用紙搬
送方向の両側壁４６ｅ，４６ｆには、それぞれスタンプ
ユニット５５を装着するための複数の支持部５６が用紙
幅方向に並べて形成されている。この支持部５６及びス
タンプユニット５５については後述する。また、スタン
プ支持フレーム４６の底壁４６ｇには、複数の支持部５
６に対応してスタンプ用の孔が形成されている。

【００２３】スタンプ作動機構４７は、前述したリター
ンスプリング５２と、昇降部材６０と、カム６１とを有
している。昇降部材６０は、一端がスタンプ支持フレー
ム４６から外方に突出するピン５１の先端に係止され、
他端は開閉フレーム４５ａから外方に突出するピン６２
に係止している。そして、図２に示すように、側部には
導入側に突出する係止部６０ａを有している。一方、カ
ム６１は、昇降部材６０の係止部６０ａに係止可能な係
止部６１ａを外周に有しており、フレーム４８に回転自
在に支持された軸６３の両端部に固定されている。この
構成では、カム６１が１回転すると、まず、カム６１の
外周係止部６１ａが昇降部材６０の係止部６０ａに係止
し、昇降部材６０が所定量下降した時点で両係止部６１
ａ，６０ａの係止が外れる。すると、昇降部材６０は、
リターンスプリング５２によりスタンプ支持フレーム４
６及びピン５１を介して上方に戻される。なお、スタン
プ作動機構４７は、装置の前方側及び後方側にそれぞれ
設けられている。

【００２４】スタンプユニット５５は、図５に示すよう
なスタンプホルダ５７と、このスタンプホルダ５７に着
脱自在なインク付スタンパー５８とから構成されてい
る。スタンプホルダ５７は、三角柱形状の本体６５と、
本体６５の一方の側部にスライド自在に装着された第１
係止部材６６と、この第１係止部材６６と対向する側の
側部に装着された第２係止部材６７と、両係止部材６
６，６７間に配置されたスプリング６８とから構成され
ている。本体６５は、図３、図６及び図７から明らかな
ように、側面視三角形状となっており、その３面のそれ
ぞれにはインク付スタンパー（以下、単にスタンパーと
記す）５８を取り付けるための爪６９が形成されてい
る。また、第１係止部材６６は大径部６６ａと、小径部
６６ｂと、ストップ部６６ｄとを有している。大径部６
６ａには、図６から明らかなように、等角度間隔で外周
に突出する３つの突起６６ｃが形成されている。この突
起６６ｃにより、第１係止部材６６と本体６５とは相互
の回転が禁止される。また第２係止部材６７は、本体６
５内部に位置するフランジ部６７ａと、大径部６７ｂ
と、小径部６７ｃとを有している。小径部６７ｃには、
図７から明らかなように、等角度間隔で外方に突出する
４つの突起６７ｄを有している。

【００２５】一方、スタンプユニット５５が取り付けら
れる支持部５６は、スタンプ支持フレーム４６の側壁４
６ｅ，４６ｆに形成された切欠き７０，７１（図６及び
図７参照）により形成されている。側壁４６ｅに形成さ
れた切欠き７０の開口部の幅ｄは、第１係止部材６６の
小径部６６ｂが通過し、かつ大径部６６ａが通過できな
いような寸法となっている。また、開口部から奥側部分
は、第１係止部材６６の大径部６６ａが係合可能な寸法
となっており、上部２か所には、第１係止部材６６の突
起６６ｃに係合可能な切り込み部７０ａが形成されてい
る。一方、側壁４６ｆに掲載された切欠き７１は、第２
係止部材６７の小径部６７ｃが係合可能な寸法となって
おり、上部１か所及び側部２か所には、第２係止部材６
７の突起６７ｄが係合可能な切り込み部７１ａが形成さ
れている。

【００２６】このようにして、スタンプホルダ５７の第
１及び第２係止部材６６，６７とスタンプ支持フレーム
４６の切欠き７０，７１とにより、スタンプホルダ本体
６５を回転禁止状態及び回転可能状態とする連結機構が
構成されている。パンチ機構パンチ機構３４は、スタンプ・パンチ装置２１の導入部
３０下方に配置されており、その用紙挿入部が第２搬送
路４１と連続している。このパンチ機構３４は、レバー
７５と、レバー７５によって作動するパンチ（図示せ
ず）を有している。レバー７５は、このスタンプ・パン
チ装置２１の底部に回転可能に取り付けられた偏心カム
７６によって作動させられるようになっている。

【００２７】駆動機構図８に、用紙搬送のための駆動機構及びスタンプ機構３
３及びパンチ機構３４を駆動するための駆動機構を示
す。この駆動機構は、搬送用のドライブモータ８０と、
スタンプ・パンチモータ８１とを有している。ドライブ
モータ８０の回転出力は、ギア８２，８３，８４を介し
て搬送ローラ４２に伝達される。

【００２８】一方、スタンプ・パンチモータ８１の回転
出力は、ギア８５，８６，８７及びクラッチ７９を介し
て偏心カム７６が固定された回転軸８８に伝達される。
また、スタンプ・パンチモータ８１の回転出力は、プー
リ８９、ベルト９０ａ、及びプーリ９１ａ，９２を介し
て中間駆動軸７７，７８に伝達される。中間駆動軸７７
に伝達された回転力は、ギア９４，９５及びクラッチ１
０４ａを介して導入ローラ３６ａに伝達され、またプー
リ９１ａ，９１ｂ，ベルト９０ｂ，クラッチ１０４ｂを
介して導入ローラ３６ｂに伝達される。さらに、中間駆
動軸７７に伝達された回転力は、ギア９４，９６，９７
及びクラッチ９８を経てさらにギア９９，１００を介し
てスタンプカム６１が固定された軸６３に伝達される。

【００２９】また、中間駆動軸７８の回転力は、ギア１
０１，１０２及びクラッチ１０３を介して排出ローラ３
７に伝達される。ここで、各モータ、プーリ及びギア
は、スタンプ・パンチ装置２１のフレーム４８にそれぞ
れ支持されている。制御部複写機本体１及びスタンプ・パンチ装置２１は、それぞ
れ図９に示すような制御部１１０，１１１，１２０を有
している。各制御部１１０，１１１，１２０は、ＣＰ
Ｕ、ＲＯＭ、ＲＡＭ等からなるマイクロコンピュータを
備えている。複写機本体１の制御部１１０には、複写機
本体１の上面に配置されたキー入力部１１２と、排出ロ
ーラ１９の下流側に配置された用紙排出スイッチ１１３
と、選択された用紙の搬送方向の長さを検出するための
給紙サイズ検出スイッチ１１９と、他の入出力部とが接
続されている。ＡＤＦ３の制御部１２０及びスタンプ・
パンチ装置２１の制御部１１１は、複写機本体制御部１
１０と接続されている。スタンプ・パンチ制御部１１１
には、図２に示した用紙排出スイッチ３８と、導入ロー
ラ駆動部１１４ａ，１１４ｂと、搬送ローラ駆動部１１
５と、排出ローラ駆動部１１６と、スタンプ駆動部１１
７と、パンチ駆動部１１８とが接続されている。なお、
各駆動部１１４ａ〜１１８は、ドライブモータ８０、ス
タンプ・パンチモータ８１及びクラッチ等から構成され
るものである。

【００３０】スタンプユニットの装着作業及び印字面変
更作業本実施例においては、図１０に示すようなスタンプホル
ダ５７（スタンプユニット）がスタンプ機構３３のスタ
ンプ支持フレーム４６に取り付けられる。この場合、ス
タンプ支持フレーム４６は、用紙の幅方向に複数のスタ
ンプホルダ支持部５６を有しているので、１つのスタン
プホルダ５７を任意の位置に、また複数位置にそれぞれ
複数のスタンプホルダ５７を装着することが可能であ
る。

【００３１】スタンプホルダ５７をスタンプ支持フレー
ム４６に装着する場合には、図１０に示す状態から、第
１係止部材６６及び第２係止部材６７をホルダ５７の本
体６５内に押し込む。このとき、図１１に示すように、
第１係止部材６６については、その大径部６６ａが本体
６５内に進入し、小径部６６ｂが本体６５から出る状態
とする。また、第２係止部材６７は、その全部が本体６
５内に進入するように押し込む。この状態で、スタンプ
ホルダ５７をフレーム４６の切欠き７０，７１にセット
する。このとき、第１係止部材６６はその大径部６６ａ
が本体６５内に進入し、小径部６６ｂがフレーム４６を
通過するので、また第２係止部材６７はその全てが本体
６５内に進入しているので、それぞれ切欠き７０，７１
内にスムーズに挿入される。そして、各係止部材６６，
６７の押し込みを解除すると、各係止部材６６，６７
は、スプリング６８によって外方に突出する。第１係止
部材６６は、その大径部６６ａ及び突起６６ｃがそれぞ
れ切欠き７０及び切り込み７０ａに係合する。一方、第
２係止部材６７は、小径部６７Ｃ及び突起６７ｄが切欠
き７１及び切り込み７１ａに係合し、図１２に示すよう
な状態でスタンプ支持フレーム４６にスタンプホルダ５
７が装着される。

【００３２】ここで、図５〜図７及び図１０〜図１２で
はスタンパー５８を示していないが、必要に応じて１個
以上のスタンパー５８をホルダの各面に設けられた爪６
９を利用して装着する。また、以上の作業は開閉フレー
ム４５ａ，４５ｂを開き、スタンプ支持フレーム４６が
図２に示した姿勢とは逆の姿勢、すなわちスタンプホル
ダ５７の支持部５６が上方に位置するような姿勢として
装着作業を行う。

【００３３】一方、印字面を変更する場合には、前記同
様に開閉フレーム４５ａ，４５ｂを開く。そして、第１
係止部材６６をホルダ本体６５内に押し込み、その小径
部６６ｂがスタンプ支持フレーム４６に係合するような
状態とする。この状態では、スタンプ支持フレーム４６
に対して本体６５が回転自在となり、所望のスタンパー
を印字方向に移動させることができる。所望のスタンパ
ーが用紙と対向する印字位置にきたところで第１係止部
材６６の押し込みを解除すれば、第１係止部材６６が突
出し、その突起６６ｃが切り込み７０ａに係合して回転
禁止状態となる。

【００３４】以上のように、この実施例では用紙の幅方
向に複数のスタンプホルダ支持部５７が配置されている
ので、必要に応じて用紙幅方向の印字位置を変更するこ
とが可能である。また、各支持部５６にスタンプホルダ
５７を装着することにより、同時に複数種類の印字を行
うことができる。また、１つのスタンプホルダ５７に対
して３個のスタンパー５８を装着することができ、同じ
印字位置においても印字内容を変更することができる。

【００３５】さらに、スタンプユニット５５の着脱及び
印字内容の変更を簡単な作業で行うことができる。制御動作次に制御フローチャートにしたがって動作を説明する。
図１３において、図示しないメインスイッチをオンすれ
ば、ステップＳ１においてコピー枚数を１枚に設定した
り、定着装置のヒータを加熱する等の初期設定が行われ
る。また、この際に、後述するスタンプフラグ、各位置
フラグ、パンチフラグ及び最終フラグがオフの状態に設
定される。

【００３６】次に、ステップＳ２ではオペレーターによ
ってプリントキーが押されたか否か、ステップＳ３では
スタンプモードキーが押されたか否か、ステップＳ４で
はスタンプ位置を用紙の先端位置に指定するための前位
置キーが押されたか否か、ステップＳ５ではスタンプ位
置を用紙の中間位置に指定するための中間位置キーが押
されたか否か、ステップＳ６ではスタンプ位置を用紙の
後端位置に指定するための後位置キーが押されたか否
か、ステップＳ７では原稿の第１頁に対応する用紙にだ
けスタンプ処理を行うための最終紙キーが押されたか否
か、ステップＳ８ではスタンプ位置をクリアするための
位置クリアキーが押されたか否か、ステップＳ９ではパ
ンチモードキーが押されたか否か、ステップＳ１０では
その他のキーが押されたか否かを判断する。いずれかの
キーが押されるまで、プログラムはステップＳ２からス
テップＳ１０の判断を繰り返し実行する。プリントキ
ー、スタンプモードキー、前，中間，後位置キー、最終
紙キー、位置クリアキー及びパンチモードキー以外のキ
ーが押された場合には、ステップＳ１０からステップＳ
１１に移行する。ステップＳ１１では、押されたキーの
種類に応じた処理を実行し、その処理が終了すれば再び
ステップＳ２に戻る。

【００３７】スタンプモードキーが押された場合には、
ステップＳ３からステップＳ１２に移行する。ステップ
Ｓ１２では、スタンプフラグ（Ｓフラグ）がオン状態で
あるか否かを判断する。スタンプフラグがオフ状態であ
ればステップＳ１３に移行し、スタンプフラグをオン状
態とする。一方、スタンプフラグがオン状態であればス
テップＳ１４に移行し、スタンプフラグをオフ状態とす
る。すなわち、スタンプモードキーを押すごとに、スタ
ンプフラグはオン状態とオフ状態との間で切り換わる。

【００３８】スタンプ位置を先端指定するための前位置
キーが押された場合には、ステップＳ４からステップＳ
１５に移行する。ステップＳ１５では前位置フラグをオ
ン状態とする。次にステップＳ１３では、スタンプ位置
を設定するためのスタンプ用タイマーの設定時間とし
て、給紙サイズ検出スイッチ１１９の検出結果に応じて
用紙サイズに対応する先端位置にスタンプするための時
間Ｔ_f1，Ｔ_f2，Ｔ_f3を設定し、この情報をスタンプ・パ
ンチ装置２１の制御部１１１に送出する。

【００３９】スタンプ位置を中間位置に指定するための
中間位置キーが押された場合には、図１４のステップＳ
５からステップＳ１７に移行する。ステップＳ１７では
中間位置フラグをオン状態とする。次にステップＳ１８
では、スタンプ用タイマーの設定時間として、給紙サイ
ズ検出スイッチ１１９の検出結果に応じて用紙サイズに
対応する中間位置にスタンプするための時間Ｔ_m1，
Ｔ_m2，Ｔ_m3を設定し、この情報をスタンプ・パンチ装置
２１の制御部１１１に送出する。

【００４０】スタンプ位置を後端指定するための後位置
キーが押された場合には、ステップＳ６からステップＳ
１９に移行する。ステップＳ１９では後位置フラグをオ
ン状態とする。次にステップＳ２０では、スタンプ用タ
イマーの設定時間として、給紙サイズ検出スイッチ１１
９の検出結果に応じて用紙サイズに対応する後端位置に
スタンプするための時間値Ｔ_e1，Ｔ_e2を設定し、この情
報をスタンプ・パンチ装置２１の制御部１１１に送出す
る。

【００４１】最終紙キーが押された場合には、ステップ
Ｓ７からステップＳ２１に移行する。ステップＳ２１で
は、最終フラグ（Ｅフラグ）がオン状態であるか否かを
判断する。最終フラグがオフ状態の場合にはステップＳ
２２に移行し、最終フラグをオン状態とする。一方、オ
ン状態の場合にはステップＳ２３に移行し、最終フラグ
をオフ状態とする。このようにして、最終紙キーを押す
ごとに、最終フラグはオン状態とオフ状態との間で切り
換わる。

【００４２】位置クリアキーが押された場合には、図１
５のステップＳ８からステップＳ２４に移行する。ステ
ップＳ２４では全ての位置フラグをオフ状態とする。次
にステップＳ２５では、スタンプ用タイマーの設定時間
として、給紙サイズ検出スイッチ１１９の検出結果に応
じて用紙サイズに対応する先端位置にスタンプするため
の時間Ｔ_f1を設定し、この情報をスタンプ・パンチ装置
２１の制御部１１１に送出する。

【００４３】パンチモードキーが押された場合には、ス
テップＳ９からステップＳ２６に移行する。ステップＳ
２６では、パンチフラグ（Ｐフラグ）がオン状態である
か否かを判断する。パンチフラグがオフ状態の場合には
ステップＳ２７に移行し、パンチフラグをオン状態とす
る。一方、オン状態の場合にはステップＳ２８に移行
し、パンチフラグをオフ状態とする。このようにして、
前記スタンプモードキーを押した場合と同様に、パンチ
モードキーを押すごとに、パンチフラグはオン状態とオ
フ状態との間で切り換わる。

【００４４】また、オペレーターによりプリントキーが
押された場合には、図１３のステップＳ２から各種のサ
ブルーチンを実行するためのステップＳ２９に移行す
る。ステップＳ２９における各種のサブルーチンには、
給紙制御サブルーチンや画像形成動作サブルーチン等が
含まれている。スタンプ・パンチ装置２１側では、図１
６〜図２２に示す制御フローチャートにしたがって処理
を実行する。

【００４５】すなわち、複写機本体１側のメインスイッ
チをオンすれば、図１６のステップＳ３０において初期
設定がなされる。この初期設定において、スタンプ機構
３３のカム６１やパンチ機構３４の偏心カム７６が初期
位置に移動させられる。次に、ステップＳ３１ではパン
チフラグまたはスタンプフラグがオン状態であるか否か
を判断し、ステップＳ３２ではスタンプフラグのみがオ
ン状態となっているか否かを判断し、ステップＳ３３で
はパンチフラグのみがオン状態となっているか否かを判
断する。パンチフラグ及びスタンプフラグのどちらもが
オフ状態の場合にはステップＳ３１からステップＳ３４
に移行し、ステップＳ３４では通常排紙サブルーチンを
実行する。また、スタンプフラグのみがオン状態となっ
ている場合にはステップＳ３２からステップＳ３５に移
行する。ステップＳ３５では、スタンプサブルーチンを
実行する。さらに、パンチフラグのみがオン状態となっ
ている場合にはステップＳ３３からステップＳ３６に移
行する。ステップＳ３６では、パンチサブルーチンを実
行する。スタンプフラグ及びパンチフラグの両フラグが
オン状態の場合には、ステップＳ３１，Ｓ３２，Ｓ３３
を介してステップＳ３７に移行する。ステップＳ３７で
はスタンプ・パンチサブルーチンを実行する。

【００４６】通常排紙モード通常排紙モードが選択された場合には、ステップＳ３４
における通常排紙サブルーチンが実行される。このサブ
ルーチンでは、図１７に示すように、まずステップＳ４
１において用紙が複写機本体１側から排出されてきたか
否かを判断する。この判断は、複写機本体１の用紙排出
スイッチ１１３が用紙によってオンし、その旨の信号が
スタンプ・パンチ装置２１側の制御部１１１に送出され
てきたか否かによって判断する。

【００４７】複写機本体１から用紙排出信号が送出され
てきた場合には、ステップＳ４１からステップＳ４２に
移行する。ステップＳ４２では、導入ローラ３６ａ，３
６ｂ、搬送ローラ４２及び排出ローラ３７を駆動する。
これらの各ローラ３６ａ，３６ｂ，３７，４２の駆動
は、ドライブモータ８０を正回転させるとともに、スタ
ンプ・パンチモータ８１を駆動し、導入ローラ３６ａ，
３６ｂ及び排出ローラ３７を駆動するためのクラッチ１
０３，１０４ａ，１０４ｂを連結状態とすることにより
実現される。

【００４８】次に、ステップＳ４３では、スタンプ・パ
ンチ装置２１から用紙が排出されたか否かを判断する。
すなわち、複写機本体１側から用紙が搬送されてくる
と、この用紙は導入搬送路３５及び導入ローラ３６ａ，
３６ｂを介して第１搬送路４０に案内される。そして、
搬送ローラ４２を通過して用紙排出スイッチ３８をオン
し、排出ローラ３７によってソータ７側に排出される。
そして、用紙後端が排出スイッチ３８を通過すると用紙
排出スイッチ３８はオフとなる。この用紙排出スイッチ
３８のオンからオフへの移行を検出し、ステップＳ４３
からステップＳ４４に移行する。

【００４９】ステップＳ４４では、設定された枚数分の
用紙が全てスタンプ・パンチ装置２１を通過したか否か
を判断する。この判断は、複写機本体１の制御部１１０
から送られてくる信号によって判断する。終了していな
い場合にはステップＳ４４からステップＳ４１に移行
し、ステップＳ４１〜ステップＳ４４の処理を繰り返し
実行する。一方、全ての用紙がこの装置２１内を通過し
終わった場合には、ステップＳ４４からステップＳ４５
に移行する。ステップＳ４５では、ドライブモータ８０
及びスタンプ・パンチモータ８１オフして各ローラを停
止させ、メインルーチンに戻る。

【００５０】スタンプモードスタンプモードが指定された場合には、ステップＳ３５
のスタンプサブルーチンを実行する。この場合には、図
１８，図１９に示すように、ステップＳ５０において、
前記同様にして複写機本体１側から用紙排出信号によっ
て用紙が送られてきたか否かを判断する。用紙が複写機
本体１側から排出されてきた場合にはステップＳ５０か
らステップＳ５１に移行する。ステップＳ５１では、最
終フラグがＯＮ状態であるか否かを判断する。最終フラ
グがＯＮ状態の場合には、ステップＳ５１からステップ
Ｓ５２に移行する。ステップＳ５２では、排出された用
紙が最終頁（つまり、表紙）の原稿に対応する用紙か否
かを判断する。この判断は、ＡＤＦ制御部１２０から複
写機本体制御部１１０を介して得られた最終頁を示す信
号により判断する。ステップＳ５２で最終頁と判断した
場合、又は、ステップＳ５１で最終フラグがＯＦＦ状態
であると判断した場合は、ステップＳ５３に移行する。

【００５１】ステップＳ５３では、スタンプ用のタイマ
ーをスタートする。次にステップＳ５４では、ドライブ
モータ８０及びスタンプ・パンチモータ８１及び各クラ
ッチをオンし、各ローラ３６ａ，３６ｂ，４２，３７を
回転させる。これにより、導入されてきた用紙は導入ロ
ーラ３６ａ，３６ｂにより第１搬送路４０に案内され、
さらに搬送ローラ４２により排出ローラ３７側に搬送さ
れる。

【００５２】ステップＳ５５では、後位置フラグがＯＮ
状態か否かを判断する。後位置フラグがＯＮ状態である
と判断した場合には、ステップＳ５５からステップＳ５
６に移行する。ステップＳ５６では、スタンプ用タイマ
ーが設定時間Ｔ_e1になったか否かを判断する。設定時間
Ｔ_e1になった場合にはステップＳ５７に移行する。ステ
ップＳ５７では、クラッチ１０３をオフすることによっ
て、ローラ３７の回転を停止させて、ローラ３７による
用紙の搬送を停止する。なお、このときソータ７側のロ
ーラも停止させる。また、スタンプ用タイマーをリセッ
トし再スタートさせる。次にステップＳ５８では、スタ
ンプ用タイマーが設定時間Ｔ_e2になったか否かを判断す
る。設定時間Ｔ_e2になった場合にはステップＳ５９に移
行する。ステップＳ５９では、ドライブモータ８０及び
スタンプ・パンチモータ８１をオフすることにより、ロ
ーラ４２，３６ａ，３６ｂの回転を停止させる。また、
スタンプ用タイマーをリセットし再スタートさせる。こ
れにより、図２３に示すように、ループ形成空間４３ａ
に用紙のサイズに応じたループＬ₁が形成される。従っ
て用紙の後端にスタンプする場合に、用紙の先端が装置
２１からソータ７側にはみ出すことが少なくなる。

【００５３】後位置フラグがＯＦＦ状態であると判断し
た場合には、ステップＳ５５からステップＳ６０に移行
する。ステップＳ６０では、中間位置フラグがＯＮ状態
か否かを判断する。中間位置フラグがＯＮ状態であると
判断した場合には、ステップＳ６０からステップＳ６１
に移行する。ステップＳ６１では、スタンプ用タイマー
が設定時間Ｔ_m1になったか否かを判断する。設定時間Ｔ
_m1になった場合にはステップＳ６２に移行する。ステッ
プＳ６２では、クラッチ１０３をオフすることによっ
て、ローラ３７の回転を停止させて、ローラ３７による
用紙の搬送を停止する。なお、このときソータ７側のロ
ーラも停止させる。また、スタンプ用タイマーをリセッ
トし再スタートさせる。次にステップＳ６３では、スタ
ンプ用タイマーが設定時間Ｔ_m2になったか否かを判断す
る。設定時間Ｔ_m2になった場合にはステップＳ６４に移
行する。ステップＳ６４では、ドライブモータ８０及び
クラッチ１０４ａをオフすることにより、ローラ４２，
３６ａの回転を停止させる。また、スタンプ用タイマー
をリセットし再スタートさせる。次にステップＳ６５で
は、スタンプ用タイマーが設定時間Ｔ_m3になったか否か
を判断する。設定時間Ｔ_m3になった場合にはステップＳ
６６に移行する。ステップＳ６６では、クラッチ１０４
ｂ及びスタンプ・パンチモータ８１をオフすることによ
り、ローラ３６ｂの回転を停止させる。また、スタンプ
用タイマーをリセットし再スタートさせる。これによ
り、図２３に示すように、ループ形成空間４３ａ及び４
３ｂに用紙のサイズに応じたループＬ₁，Ｌ₂が形成さ
れる。従って用紙の中間にスタンプする場合に、用紙の
先端が装置２１からソータ７側に、用紙の後端が装置２
１から複写機本体１側にはみ出すことが少なくなる。

【００５４】中間位置フラグがＯＦＦ状態であると判断
した場合には、ステップＳ６０からステップＳ６７に移
行する。ステップＳ６７では、前位置フラグがＯＮ状態
か否かを判断する。前位置フラグがＯＦＦ状態であると
判断した場合には、ステップＳ６７からステップＳ６８
に移行する。ステップＳ６８では、スタンプ用タイマー
が設定時間Ｔ_f1になっになったか否かを判断する。設定
時間Ｔ_f1になった場合にはステップＳ６９に移行する。
ステップＳ６９では、クラッチ１０３をオフすることに
よって、ローラ３７の回転を停止させるとともに、ドラ
イブモータ８０をオフしてローラ４２の回転を停止さ
せ、用紙の先端をローラ４２の手前で停止させる。ま
た、スタンプ用タイマーをリセットし再スタートさせ
る。

【００５５】次にステップＳ７０では、スタンプ用タイ
マーが設定時間Ｔ_f2になったか否かを判断する。設定時
間Ｔ_f2になった場合にはステップＳ７１に移行する。ス
テップＳ７１では、クラッチ１０４ａをオフすることに
より、ローラ３６ａの回転を停止させる。また、スタン
プ用タイマーをリセットし再スタートさせる。次にステ
ップＳ７２では、スタンプ用タイマーが設定時間Ｔ_f3に
なったか否かを判断する。設定時間Ｔ_f3になった場合に
はステップＳ７３に移行する。ステップＳ７３では、ク
ラッチ１０４ｂ及びスタンプ・パンチモータ８１をオフ
することにより、ローラ３６ｂの回転を停止させる。ま
た、スタンプ用タイマーをリセットし再スタートさせ
る。これにより、図２３に示すように、ループ形成空間
４３ｂに用紙のサイズに応じたループＬ₂が形成され
る。従って用紙の先端にスタンプする場合に、用紙の後
端が装置２１から複写機本体１側にはみ出すことが少な
くなる。

【００５６】前位置フラグがＯＦＦ状態であると判断し
た場合には、ステップＳ６７からステップＳ７４に移行
する。ステップＳ７４では、スタンプ用タイマーが設定
時間Ｔ_f1になっになったか否かを判断する。設定時間Ｔ
_f1になった場合にはステップＳ７５に移行する。ステッ
プＳ７５では、クラッチ１０３、１０４ａ，１０４ｂ及
びモータ８０，８１をオフすることによって、ローラ３
７，４２，３６ａ，３６ｂの回転を停止させ、用紙の先
端をローラ４２の手前で停止させる。また、スタンプ用
タイマーをリセットし再スタートさせる。

【００５７】ステップＳ５９、Ｓ６６、Ｓ７３、または
Ｓ７５での処理が終了するとステップＳ７６に移行す
る。ステップＳ７６では、スタンプ・パンチモータ８１
をオンし、クラッチ９８を連結する。これにより、ギア
９９及び１００を介してカム６１が１回転する。カム６
１の１回転により、カム６１の係止部６１ａが昇降部材
６０の係止部６０ａに係止し、昇降部材６０、ピン５１
及びスタンプ支持フレーム４６を介してスタンプユニッ
ト５５が下降する。これにより、第１搬送路４０で停止
している用紙に対してスタンパー５８が押圧され、印字
処理される。カム６１が回転を続けると、その係止部６
１ａが昇降部材６０の係止部６０ａから外れ、スタンプ
支持フレーム４６はリターンスプリング５２により上昇
させられる。これにより、スタンプユニット５５も図２
に示すような初期位置に戻る。

【００５８】ステップＳ５２で最終頁ではないと判断し
た場合、または、スタンプ処理が終了すると図１９のス
テップＳ７７に移行する。ステップＳ７７では、各ロー
ラ３６，４２，３７を回転させる。なお、これと同じタ
イミングで、ソータ７側のローラも回転させる。次にス
テップＳ７８では、用紙が排出されたか否かを判断す
る。この判断は、前記同様に用紙排出スイッチ３８のオ
ンからオフへの移行を検出して行う。用紙の排出が検出
されると、ステップＳ７９に移行する。ステップＳ７９
では、設定された枚数分の用紙が通過したか否かを判断
し、通過していない場合にはステップＳ５０に戻る。そ
して、ステップＳ５０〜ステップＳ７９の処理を繰り返
し実行する。設定された枚数分の用紙が通過した場合に
は、ステップＳ７９からステップＳ８０に移行する。ス
テップＳ８０では、ドライブモータ８０及びスタンプ・
パンチモータ８１をオフして全てのローラの回転を停止
させ、メインルーチンに戻る。

【００５９】パンチモードパンチモードが指定された場合には、図１６のステップ
Ｓ３６のパンチサブルーチンが実行される。このパンチ
サブルーチンでは、図２０に示すように、まずステップ
Ｓ８１で複写機本体１側から用紙が排出されてきたか否
かを判断する。用紙が排出されてきた場合にはステップ
Ｓ８１からステップＳ８２に移行する。ステップＳ８２
では、パンチ用タイマーをスタートする。次にステップ
Ｓ８３では、各ローラ３６ａ，３６ｂ，４２，３７を回
転させる。これにより、前記同様に用紙は導入ローラ３
６ａ，３６ｂから第１搬送路４０に案内され、さらに搬
送ローラ４２及び排出ローラ３７によりソータ７側に搬
送される。

【００６０】次に、ステップＳ８４では、パンチ用タイ
マーが時間Ｔｐ₁経過したか否かを判断する。時間Ｔｐ
₁が経過するのを待ってステップＳ８５に移行し、ステ
ップＳ８５ではクラッチ１０３をオフして排出ローラ３
７のみの回転を停止させる。また、パンチ用タイマーを
リセットするとともに再スタートさせる。なお、排出ロ
ーラ３７の停止と同じタイミングで、ソータ７側のロー
ラの回転も停止させられる。ここで、時間Ｔｐ₁は、用
紙サイズに応じて設定される時間であり、第１搬送路４
０を搬送されている用紙の後端から第１搬送路４０と第
２搬送路４１の合流部（分岐部）までの長さが、第２搬
送路４１の搬送距離と等しくなったところで排出ローラ
３７が停止するように設定される。なお、第２搬送路４
１の搬送距離とは、図２のＰで示すように、前記両搬送
路４０，４１の合流部（分岐部）からパンチ機構３４の
用紙挿入部終端までの搬送距離である。このように、第
２搬送路４１の合流部（分岐部）から用紙後端までの長
さが一定の長さＰになったところで排出ローラ３７を止
め、しかも導入ローラ３６を回転させることにより、長
さＰについて排出ローラ３７上流部分のループ形成空間
４３部分で用紙が湾曲する。これにより、図２３に示す
ように、ループＬ₁が形成される。なお、用紙サイズが
大きい場合は、用紙先端はソータ７側に進入し、ソータ
７側のローラにニップされた状態で停止している。この
ようなループ形成空間４３を設け、第２搬送路４１の搬
送距離に相当する分だけループを形成することにより、
パンチ処理に際し、スタンプ・パンチ装置２１内の搬送
制御だけで処理でき、ソータ７側では、搬送ローラのオ
ン／オフ制御のみを行えばよい。

【００６１】排出ローラ３７を停止すると、ステップＳ
８６に移行する。ステップＳ８６では、排出ローラ３７
が停止させられてから時間Ｔｐ₂が経過したか否かを判
断する。時間Ｔｐ₂が経過するのを待ってステップＳ８
７に移行する。この時間Ｔｐ ₂は、用紙後端が導入ロー
ラ３６ａを通過し、さらに第２搬送路４１の合流部（分
岐部）からさらに下流側に位置するような時間に設定さ
れる。ステップＳ８７では、導入ローラ３６ａ，３６ｂ
を停止させるとともに、搬送ローラ４２を前記とは逆方
向に回転させる。これにより、用紙は図２３において図
示右側に搬送される。ここで、第１搬送路４０の上流端
部は第２搬送路４１に連続しているので、用紙が逆に搬
送されると、用紙が第１搬送路４０から第２搬送路４１
に案内される。また、搬送ローラ４２を逆転させると同
時に、ステップＳ８７においてパンチ用タイマーをリセ
ットし、再スタートさせる。次にステップＳ８８では、
パンチ用タイマーが時間Ｔｐ₃経過したか否かを判断す
る。時間Ｔｐ₃経過した場合にはステップＳ８９に移行
する。ステップＳ８９では、搬送ローラ４２を停止させ
る。この時点では、用紙後端がパンチ機構３４内に挿入
された状態で停止している。

【００６２】次にステップＳ９０では、回転軸８８の端
部に装着されたクラッチ７９を連結することにより、偏
心カム７６を１回転させる。この偏心カム７６の１回転
によりパンチ機構３４のレバー７５が押され、用紙後端
にパンチ孔が開けられる。ステップＳ９０でのパンチ処
理が終了すると、ステップＳ９１において搬送ローラ４
２を正回転させるとともに、クラッチ１０３を連結して
排出ローラ３７を回転させる。これにより、第１搬送路
４０及び第２搬送路４１内の用紙はソータ７側に排出さ
れる。ステップＳ９２では、用紙が排出されたか否かを
判断し、排出された場合にはステップＳ９３に移行す
る。ステップＳ９３では、設定枚数分の用紙が通過した
か否かを判断し、通過していない場合にはステップＳ８
１に戻り、ステップＳ８１〜ステップＳ９２の処理を繰
り返し実行する。設定枚数分の用紙がすべて通過した場
合にはステップＳ９３からステップＳ９４に移行する。
ステップＳ９４では、すべてのローラ３６ａ，３６ｂ，
４２，３７の回転を停止させてメインルーチンに戻る。

【００６３】スタンプ・パンチモードスタンプモード及びパンチモードの両モードが指定され
た場合には、図１６のステップＳ３７のスタンプ・パン
チサブルーチンを実行する。この場合には、図２１に示
すように、まずステップＳ１００において全位置フラグ
がオフ状態であるか否かを判断する。全位置フラグがオ
フ状態でない場合には、スタンプ位置がオペレーターに
よって指定されているので、スタンプ処理及びパンチ処
理をそれぞれ順に行う。すなわち、この場合にはステッ
プＳ１００からステップＳ１０１に移行する。

【００６４】ステップＳ１０１では、複写機本体１側か
ら用紙が排出されてくるのを待つ。用紙が排出されてき
た場合にはステップＳ１０２に移行する。ステップＳ１
０２では、最終フラグがＯＮ状態であるか否かを判断す
る。最終フラグがＯＮ状態であると判断した場合には、
ステップＳ１０３に移行する。ステップＳ１０３では、
排出された用紙が最終頁（つまり、表紙）の原稿に対応
する用紙か否かを判断する。この判断は、スタンプ処理
と同様にＡＤＦ制御部１２０から複写機本体制御部１１
０を介して得られた最終頁を示す信号により判断する。
ステップＳ１０３で最終頁と判断した場合、または、ス
テップＳ１０２で最終フラグがＯＦＦ状態であると判断
した場合は、ステップＳ１０４に移行する。

【００６５】ステップＳ１０４では、パンチ用タイマー
をスタートさせる。そして、図１８に示すステップＳ５
３からステップＳ７６の処理を実行し、用紙に対してス
タンプ処理を実行する。次にステップＳ１０５では、パ
ンチ用タイマーのタイマー時間が時間Ｔｐ₄を経過して
いるか否かを判断する。ここで、パンチ用タイマーは、
スタンプ処理が行われている際に導入ローラ３６ａがオ
フしている場合には時間がカウントされないようになっ
ている。すなわち、このステップＳ１０５では、用紙の
搬送距離を判断し、用紙の後端が導入ローラ３６ａより
下流側の第２搬送路４１との合流部よりもさらに下流側
に位置しているか否かを判断する。たとえば、用紙先端
にスタンプ位置が指定されている場合には、用紙後端が
導入ローラ３６ａに挟まれた状態で停止しスタンプ処理
が実行される。したがって、このような場合にはステッ
プＳ１０５でＮＯと判断され、ステップＳ１０６に移行
する。ステップＳ１０６では、導入ローラ３６ａ，３６
ｂ及び搬送ローラ４２を回転させる。そして時間Ｔｐ₄
が経過するのを待つ。

【００６６】ステップＳ１０３で最終頁ではないと判断
された場合、又はステップＳ１０５でＹＥＳと判断され
た場合にはパンチ処理を実行する。このパンチ処理は、
図２０に示すステップＳ８５〜ステップＳ９１の処理と
同様である。パンチ処理が終了するとステップＳ１０７
に移行する。ステップＳ１０７では、用紙が排出された
か否かを判断し、用紙が排出されるのを待ってステップ
Ｓ１０８に移行する。ステップＳ１０８では、設定され
た枚数分の全ての用紙が通過したか否かを判断し、通過
していない場合にはステップＳ１０１に戻って前述の処
理を繰り返し実行する。また全ての用紙が通過した場合
にはステップＳ１０８からステップＳ１０９に移行し、
全てのローラ３６ａ，３６ｂ，４２，３７の回転を停止
させてメインルーチンに戻る。

【００６７】一方、全位置フラグがオフ状態の場合には
図２２のステップＳ１１０に移行する。ステップＳ１１
０では、複写機本体１から用紙が排出されてくるのを待
つ。用紙が排出されてきた場合には、パンチ準備処理を
実行する。このパンチ準備処理は、図２０においてステ
ップＳ８２〜ステップＳ８９の処理と同様の処理であ
る。このパンチ準備処理が終了した時点では、用紙後端
がパンチ機構３４の所定位置に挿入されており、また先
端は第１搬送路４０内に位置している。この状態でステ
ップＳ１１１に移行し、パンチ処理及びスタンプ処理を
同時に実行する。次にステップＳ１１２では、搬送ロー
ラ４２を正回転させ、また排出ローラ３７を回転させ
る。これにより、スタンプ処理及びパンチ処理が施され
た用紙がソータ７側に排出される。

【００６８】ステップＳ１１３では用紙が排出されるの
を待つ。用紙が排出されると、ステップＳ１１４に移行
する。ステップＳ１１４では、設定された枚数分の全て
の用紙が通過したか否かを判断し、通過していない場合
にはステップＳ１１０に戻って以上の処理を繰り返し実
行する。また全ての用紙が通過した場合にはステップＳ
１１５に移行し、ステップＳ１１５では全てのローラ３
６ａ，３６ｂ，４２，３７の回転を停止させてメインル
ーチンに戻る。

【００６９】このような実施例では、第１搬送路４０の
上方にスタンプ機構３３が配置され、また第１搬送路４
０から下方に分岐する第２搬送路４１にパンチ機構３４
が配置されている。このため、スタンプ・パンチ装置２
１の用紙搬送方向の寸法を小さくすることができる。ま
た、スタンプ処理を行う場合やパンチ処理を行う場合に
は、排出ローラ３７を止め、ループ形成空間４３ａ，４
３ｂで適宜の長さのループを用紙後端又は用紙先端に形
成しているので、ソータ７側や複写機本体１側に用紙が
はみ出すことが少なくなり、ソータ７や複写機本体１と
スタンプ・パンチ装置２１との干渉が少なくなり、制御
のやりとりが少なくなる。

【００７０】また、この装置では、スタンプ位置が指定
されたか否かによってスタンプ処理とパンチ処理のタイ
ミングを制御している。すなわち、スタンプ位置が特に
指定されていない場合には、スタンプ処理とパンチ処理
を同時に実行することができ、処理時間を短くすること
ができる。さらに、処理を行わない場合には搬送方向の
距離が短い搬送路によって短時間で用紙を排出すること
ができる。

【００７１】またこの実施例装置は、スタンプ及びパン
チ機能を有していない複写機本体１に簡単に装着可能で
あり、従来の複写機にスタンプ及びパンチ機能を容易に
付加することができる。

【００７２】

【発明の効果】本発明に係る用紙処理装置では、処理手
段の上流側及び下流側の少なくとも一方に、処理位置に
応じた長さのループが形成されるので、用紙のサイズや
処理位置にかかわらず用紙の先端や後端が装置外にはみ
出すことが少なくなる。このため、装置とその他の装置
との制御のやり取りを少なくしつつかつ用紙処理範囲を
広くできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例による用紙処理装置が採用さ
れた複写機の縦断面概略構成図。

【図２】用紙処理装置としてのスタンプ・パンチ装置の
縦断面概略構成図。

【図３】スタンプ・パンチ装置の側面部分図。

【図４】スタンプ・パンチ装置のスタンプ機構の動作説
明図。

【図５】スタンプホルダの断面部分図。

【図６】スタンプホルダ取り付け状態を示す部分図。

【図７】スタンプホルダ取り付け状態を示す部分図。

【図８】スタンプ・パンチ装置の駆動系を示す図。

【図９】前記装置の制御ブロック図。

【図１０】スタンプホルダの平面図。

【図１１】スタンプホルダ取り付け動作を説明するため
の正面図。

【図１２】スタンプホルダ取り付け状態を示す正面図。

【図１３】複写機本体の制御フローチャート。

【図１４】複写機本体の制御フローチャート。

【図１５】複写機本体の制御フローチャート。

【図１６】スタンプ・パンチ装置の制御フローチャー
ト。

【図１７】通常排紙サブルーチンの制御フローチャー
ト。

【図１８】スタンプサブルーチンの制御フローチャー
ト。

【図１９】スタンプサブルーチンの制御フローチャー
ト。

【図２０】パンチサブルーチンの制御フローチャート。

【図２１】スタンプ・パンチサブルーチンの制御フロー
チャート。

【図２２】スタンプ・パンチサブルーチンの制御フロー
チャート。

【図２３】用紙搬送動作を説明するための図。

【符号の説明】

１複写機本体２１スタンプ・パンチ装置３０用紙導入部３１用紙排出部３２搬送路３３スタンプ機構３６ａ，３６ｂ，３７，４２ローラ４３ａ，４３ｂループ形成空間１１１スタンプ・パンチ制御部１１２キー入力部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】画像形成装置の画像形成部で画像形成され
た用紙を処理するための用紙処理装置であって、用紙を導入する用紙導入部と、前記用紙を排出する用紙排出部と、前記用紙導入部と前記用紙排出部との間に配置された用
紙搬送路と、前記用紙を前記用紙搬送路中で搬送するための用紙搬送
手段と、前記用紙搬送路の途中に設けられ、前記用紙に所定の処
理を施すための処理手段と、前記用紙の搬送方向における前記処理手段の処理位置を
指定するための処理位置指定手段と、前記用紙搬送路において前記処理手段の上流側及び下流
側の少なくとも一方に、前記処理位置指定手段で指定さ
れた処理位置に応じた長さのループを前記用紙に形成す
るために前記用紙搬送手段を制御する搬送制御手段と、
を備えた用紙処理装置。