JPH0614450B2 - シート状スイッチの製造方法 - Google Patents

シート状スイッチの製造方法

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JPH0614450B2
JPH0614450B2 JP3187234A JP18723491A JPH0614450B2 JP H0614450 B2 JPH0614450 B2 JP H0614450B2 JP 3187234 A JP3187234 A JP 3187234A JP 18723491 A JP18723491 A JP 18723491A JP H0614450 B2 JPH0614450 B2 JP H0614450B2
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JP
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sheet
thermoplastic resin
resin layer
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lower electrode
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伸一郎 大橋
晴次 大山
一尚 衣川
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Seikosha KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は卓上電子計算機や時計な
どに用いられるシート状スイッチの製造方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来のシート状スイッチは、2枚のシー
トの対向する面にそれぞれ電極を形成し、それぞれの電
極が接触しないように2枚のシートをスペーサを挟んで
固定していた。そしてスペーサの固定は両面接着テープ
などにより行なわれていた。すなわち、両面接着テープ
などによりまず一方のシートにスペーサの一方の面を固
着し、次に他方のシートにスペーサの他方の面を固着す
ることにより両シートを固定していた。そして、このシ
ート状スイッチをプリント基板などに接続する場合、シ
ート状スイッチの引出しパターン部分に導電性接着剤な
どを塗布してプリント基板のパターンに接続していた。
【0003】また、特開昭55−56312号公報に
は、スペーサを熱硬化性樹脂により形成し、この熱硬化
性樹脂に絶縁層と接着層としての作用をもたせ構成を簡
単にしたシート状スイッチが開示されている。この場
合、この樹脂が硬化していない状態(粘着性を有する状
態)で両シートを重ね合わせ、その後加熱して樹脂を硬
化させて固定していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらのシート状スイ
ッチにおいては、2枚のシートの位置ずれが生じると、
両電極が正確に対向せず不良となるものである。しかし
上記2つの従来例では、いずれも位置合わせを行なう際
には接着剤層(両面接着テープまたは熱硬化性樹脂)が
粘着性をもった状態でシートを重ね合わせていたため、
一旦シートを接着剤層上に重ねた後で位置をずらすこと
は困難であった。そのため、シートを重ね合わせる作業
には正確さが要求され面倒であった。
【0005】また、第1の従来例においては、スペーサ
の他に両面接着テープなどが必要であり、さらにプリン
ト基板と接続するために導電性接着剤を形成するなど部
品数が多く構造が複雑であるとともに、製造工程が煩雑
であった。
【0006】第2の従来例では、熱硬化性樹脂を薄くす
ると絶縁性が確保できなくなる恐れがあった。また、熱
硬化性樹脂を厚く形成しようとすると、未硬化状態の熱
硬化性樹脂が電極部へ流出してしまい、スイッチとして
の作用を果たせなくなる恐れがあった。特に両シートを
重ね合わせた際に圧力が加わると、熱硬化性樹脂は周囲
に広がってしまい、所望の形状を正確に保つことは困難
であった。このため、熱硬化性樹脂をスペーサとしてシ
ート状スイッチを構成することは容易ではなかった。
【0007】そこで本発明の目的は、2枚のシートの位
置合わせが極めて容易で、位置ずれなく正確に固定する
ことができ、構成が簡単であるとともに、プリント基板
との接続も容易なシート状スイッチの製造方法を提供す
ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシート状ス
イッチの製造方法は、基部シートと、押圧シートと、熱
可塑性樹脂層と、プリント基板とを用いるものである。
基部シートは、熱圧着時に不溶性を示す樹脂から形成さ
れ操作部と接続部とからなるものである。そしてこの基
部シートに、操作部上に位置する下部電極と、この下部
電極より引出されて接続部上まで延伸する引出しパター
ンとを、導体層によりそれぞれ形成するとともに、下部
電極を除く部分の全面にわたって、熱圧着時に溶融する
熱可塑性樹脂層を形成する。また、可撓性シートからな
る押圧シートには、下部電極と間隔をもって対向可能な
上部電極を設けるとともに、この上部電極部分を除く部
分を、熱可塑性樹脂層により基部シートの操作部上に固
着する。そして、引出しパターンと対向する配線パター
ンを有するプリント基板を、基部シートの接続部上に熱
可塑性樹脂層を介して配置する。
【0009】こうして下部電極と上部電極とによりスイ
ッチを構成するとともに、プリント基板を基部シートに
対して加熱しながら相対的に押圧して引出しパターンと
配線パターンの間隙に位置する熱可塑性樹脂をその周辺
に押出し両パターンを直接当接させた状態で熱可塑性樹
脂層を硬化することにより、プリント基板を接続部に電
気的に接続かつ機械的に固定する。
【0010】
【作用】熱可塑性樹脂は、加熱前の状態では接着性をも
たないため、押圧シートと基部シートとの位置合わせが
極めて容易にできる。仮に不正確な位置にシートを重ね
合わせても容易にずらすことができ、正確な位置に合わ
せてから熱可塑性樹脂層を加熱溶融しその後硬化するこ
とによって両シートが容易に固定できる。また、プリン
ト基板などへの接続も、この熱可塑性樹脂層を用いて容
易にできる。
【0011】
【実施例】図1〜図4に示すシート状スイッチの基体部
1は、基部シート2,熱可塑性樹脂層3および押圧シー
ト4より構成される。図1に示す基部シート2は、塩化
ビニル樹脂,ポリカーボネイト樹脂などの0.1〜0.
3mm程度の厚さのシートからなり、熱圧着時に不溶性を
示すものであって、スイッチとしての操作が行なわれる
操作部2bとプリント基板などと接続される接続部2a
とを有している。この基部シート2において、操作部2
b上には、互いに近接する1対の接点部5a,5bから
なる下部電極を導体層により形成する。また、この下部
電極5a,5bより一体的に引出され接続部2a上まで
延伸する引出しパターン5cを、導体層により下部電極
5a,5bと同時に形成する。
【0012】図2に示す熱可塑性樹脂層3は、ポリアミ
ド,ポリエステル,ポリオレフィンなどの0.1〜0.
3mm程度の厚さの熱可塑性を有するシートからなり、熱
圧着時に溶融するものであって、下部電極5a,5bと
対向する位置に透孔3aを設ける。この熱可塑性樹脂層
3は、透孔3aの部分を除いて、実質的に基部シート2
の全面を覆うものであり、接続部2a上に位置する延出
部3bを有している。
【0013】図3に示す押圧シート4は、熱可塑性樹脂
層3上に配置されるものであり、可撓性を有するシート
からなり、本実施例では基部シート2と同じ材質、厚さ
のものが採用されている。押圧シート4には、下部電極
5a,5bと対向する位置に、内面側が凹状であるキー
部4aを押出し加工により形成する。そして、キー部4
aの凹部内面には、上部電極6をそれぞれ形成する。こ
の上部電極6および前述の下部電極5a,5cは、本実
施例においては、カーボンを含んだペーストにより形成
する。
【0014】次にこのシート状スイッチの基体部1の組
立について説明する。まず基部シート2上に熱可塑性樹
脂層3を重ね合わせ、下部電極5a,5c上に透孔3a
が位置するように位置合わせする。熱可塑性樹脂層3
は、通常は接着力がないため容易に正確な位置合わせが
行なえる。熱可塑性樹脂層3上には、図示しない離型紙
を重ねる。そして全面にわたって加熱して熱可塑性樹脂
層3を溶融させ、その後硬化させることにより熱可塑性
樹脂層3を基部シート2に固着する。
【0015】次に、離型紙を外し、熱可塑性樹脂層3上
に押圧シート4を重ね、透孔3a上にキー部4aが位置
するように位置合わせする。このときも押圧シート4を
自在にずらしながら容易に位置合わせが行なえる。そし
て全面にわたって加熱して熱可塑性樹脂3を溶融させ、
その後硬化することにより押圧シート4を固着する。
【0016】こうして、図4に示すように、熱可塑性樹
脂層3を介して、押圧シート4と基部シート2とを固定
する。そして、下部電極5a,5bと上部電極6とを間
隔をもって対向させる。
【0017】なお、基部シート2,熱可塑性樹脂層3,
押圧シート4を3層に重ね合わせ、延出部3b上に離型
紙を置いて、加熱して熱可塑性樹脂を溶融した後硬化さ
せることにより、これら三つを一度に固定してもよい。
【0018】このようにして形成された基体部1を、図
4,5に示すようにプリント基板7と接続することによ
りシート状スイッチを完成させる。本発明によると、接
続部2a上にも熱可塑性樹脂層を固着するため、このプ
リント基板7との接続が容易に行なえる。すなわち、プ
リント基板7の配線パターン7aと接続部2a上の引出
しパターン5cとを対向させ、加熱しながら押圧部材8
により相対的に押圧することにより、熱可塑性樹脂層3
を溶融させると同時に両パターンの間隙から周囲へ押出
して、両パターンを直接導通させる。そして、パターン
の外側に押出された熱可塑性樹脂を硬化させることによ
り、接続部2a上にプリント基板7を固着する。
【0019】引出しパターン5cが銅や銀などを含む材
質で形成される場合、熱可塑性樹脂層3により被覆され
るため、水分や硫化水素などから保護され、腐蝕などの
恐れがなくなる。
【0020】なお本実施例では、下部電極の1対の接点
部5a,5bが導通することによりオンされるスイッチ
としたが、上部電極と下部電極とが接触して導通するこ
とによりオンされるスイッチを構成してもよい。
【0021】また、押圧シートを押出し加工して上方へ
凸状のキー部を形成したが、上下の電極が間隔をもって
対向する構成であれば、キー部の形状について限定され
るものではない。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、熱可塑性樹脂層が粘着
性をもたない状態で2枚のシートを重ね合わせるため、
正確な位置合わせが容易にできる。そして、熱可塑性樹
脂層のほぼ全面を接着剤層として利用しており、接着面
積が広いため2枚のシートは強固に固着される。また、
構成が簡単で製造工程も簡単になり、プリント基板の接
続のために別に接続手段を設ける必要がなく、接続工程
が容易になる。さらに、引出しパターンは熱可塑性樹脂
層により被覆されるため、腐蝕などが防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基部シートの一実施例の平面図であ
る。
【図2】本発明の熱可塑性樹脂層の一実施例の平面図で
ある。
【図3】本発明の押圧シートの一実施例の底面図であ
る。
【図4】シート状スイッチの断面図である。
【図5】接続状態を示す要部拡大断面図である。
【符号の説明】
1・・・・シート状スイッチの基体部、 2・・・・基部シート、 2a・・・接続部、 2b・・・操作部、 3・・・・熱可塑性樹脂層、 4・・・・押圧シート、 5a,5b・・・下部電極、 6・・・・上部電極。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱圧着時に不溶性を示す樹脂から形成され
    操作部と接続部とからなる基部シートに、上記操作部上
    に位置する下部電極と、この下部電極より引出されて上
    記接続部上まで延伸する引出しパターンとを導体層によ
    りそれぞれ形成し、上記基部シート上の、上記下部電極
    を除く部分の全面にわたって、熱圧着時に溶融する熱可
    塑性樹脂層を形成し、可撓性シートからなる押圧シート
    に上記下部電極と間隔をもって対向可能な上部電極を設
    け、上記押圧シートの上記上部電極部分を除く部分を、
    上記熱可塑性樹脂層により上記基部シートの上記操作部
    上に固着し、上記引出しパターンと対向する配線パター
    ンを有するプリント基板を、上記基部シートの上記接続
    部上に上記熱可塑性樹脂層を介して配置し、上記下部電
    極と上記上部電極とによりスイッチを構成するととも
    に、上記プリント基板を上記基部シートに対して加熱し
    ながら相対的に押圧して上記引出しパターンと上記配線
    パターンの間隙に位置する上記熱可塑性樹脂をその周辺
    に押出し上記両パターンを直接当接させた状態で上記熱
    可塑性樹脂層を硬化することにより、上記プリント基板
    を上記接続部に電気的に接続かつ機械的に固定すること
    を特徴とするシート状スイッチの製造方法。
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