JPH0614443Y2 - 高圧トランス - Google Patents

高圧トランス

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JPH0614443Y2
JPH0614443Y2 JP1987117088U JP11708887U JPH0614443Y2 JP H0614443 Y2 JPH0614443 Y2 JP H0614443Y2 JP 1987117088 U JP1987117088 U JP 1987117088U JP 11708887 U JP11708887 U JP 11708887U JP H0614443 Y2 JPH0614443 Y2 JP H0614443Y2
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JP
Japan
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winding
split
wound
windings
groove portions
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JP1987117088U
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JPS6422013U (ja
Inventor
雅人 佐野
Original Assignee
東京電気株式会社
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  • Insulating Of Coils (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、テレビジョン受像機のフライバックトラン
ス、複写機用高圧トランスなどに用いられる高圧トラン
スの改善に関する。
(従来の技術) 高圧トランスには、分割巻コイルを採用した分割巻トラ
ンスがある。
こうした分割巻トランスには、従来、第4図に示される
ように多数の巻線用巻線溝部a…を分離壁bを介し直列
に連設してなる分割巻コイルボビンcの各巻線用巻溝a
…に巻線dを巻き付けることが行なわれている。詳しく
は、巻線dの送り位置pを巻線用巻溝aの中央に定め、
巻き上がりがコイルボビンcの軸心に対して水平となる
よう巻線dを送り、その後、分離壁bを介して次段の巻
線用巻溝aへ移り、同様に巻線dを巻き付けていた。
(考案が解決しようとする問題点) ところで、こうした分割巻トランスは、分割巻コイルボ
ビンcを樹脂部材から構成して分離壁bで絶縁耐圧をさ
せるが、巻線dを分割コイルボビンcと平行な状態に巻
き付ける構造によると、かなり分離壁bの厚みが大きく
なってしまう不具合をもっている。
すなわち、巻き上がりが水平な分割巻コイルでは、一つ
の巻線用巻溝当りの電位を1V[kv]とすれば、各巻線
用巻溝a間の電位差は1V[kv]となり、分離壁bの絶
縁耐圧にはその1V[kv]以上が要求される。しかる
に、分離壁bの肉厚をかなり厚くして、その要求を満た
さなければならなかった。それ故、分割巻コイルボビン
cが大形となり、またコスト的にも高くつくものであっ
た。
この考案はこのような問題点に着目してなされたもの
で、その目的とするところは、分離壁に要求される絶縁
耐圧性能を低くすることができる高圧トランスを提供す
ることにある。
(問題点を解決するための手段および作用) この高圧トランスは、多数の巻線用巻溝部を分離壁を介
し軸方向沿いに連設して構成される分割巻コイルボビン
と、前記各巻線用巻溝内に同形体で斜状外周面を形成し
て斜めに巻き付けた巻線とを具備し、前記巻線の斜状外
周面と前記分離壁の一側面とを空隙を介して対向させる
とともに、隣接する前記巻線用巻溝部の夫々に巻き付け
られた前記巻線の内の一方の巻線の最小巻線径側端部
と、他方の巻線の最大巻線径側端部とを、前記両巻線用
巻溝部間を仕切る前記分離壁を境に隣接させることによ
り、隣接する巻線量の変化で、巻線用巻溝2,2間の電
位差を小さくする。
(実施例) 以下、この考案を第1図ないし第3図に示す一実施例に
もとづいて説明する。第1図分割巻トランス(高圧トラ
ンス)を示し、1は樹脂製の分割巻コイルボビンであ
る。分割巻コイルボビン1は、ボビン本体の外周部に多
数の巻線用巻溝2…と分離壁3…とを軸方向沿いに交互
に設けて構成されている。そして、各巻線用巻溝2…内
に同じ形で、巻線4が斜めに巻き付けられている。
詳しくは、例えば第2図および第3図に示すように第1
段の巻線用巻溝2(図において最左側に位置するもの)
の「x」で示す内底部の左側部位を巻線4の送り位置に
定めて、まず、「A」で示す巻始め位置から「B」で示
す位置に向かい下り勾配となるよう巻線4を中段域まで
巻き付ける。その後、「C」〜「E」の各位置を通っ
て、傾斜した巻線層上に同じ高さで巻線4を巻き上げ
る。ついで、第1段における巻き付けを終了したところ
で、次段の巻線用巻溝2(左側から2番目のもの)に、
同様に左側端に定めた送り位置yから「F」〜「J」を
順次通って巻線4を巻き付け、以後、同じ工程で残る巻
線用巻溝2…に巻線4を巻き付けている。つまり、巻線
4は、各巻線用巻溝2…内に軸方向左側を多層部とし、
右側を小層部として斜め状に巻き付けられる。このよう
にして巻線2が巻き付けられることにより、隣接する巻
線用巻溝部2の夫々に巻き付けられた巻線4の内の一方
の巻線4の最小巻線径側端部(最小巻径Uで巻かれた一
端部)と、他方の巻線4の最大巻線径側端部(最大巻径
Vで巻かれた他端部)とが、両巻線用巻溝部2間を仕切
る分離壁3を境に隣接されている。それにより、各巻線
用巻溝2内に巻き付けられた巻線4の斜状外周面4a
と、分離壁3の一側面とは、第2図に示されるように空
隙Oを介して対向されていて、その空隙Oは前記最小巻
径側端部に向けて先細となっている。
しかして、こうして構成された分割巻トランスは、従来
に比べ分離壁3における絶縁耐圧性能が低くてすむ。
すなわち、第3図に示す如く巻線用巻溝2の幅寸法を
「L」とし、送り位置xにおける最終巻き上がり位置の
高さ寸法を「M」とし、同中途の巻き上がり位置の高さ
寸法「N」として、「L:M」が「1:2」に、「L:
N」が「1:1」となるに巻線4が巻き付けられている
とすると、一つの巻線用巻溝2当りの電圧を1V[kv]
とすれば、各位置の電位は巻き上がりの巻線4の断面積
に示す各位置A〜Jの断面積の比で表わせることがわか
っている。
つまり、位置AではOV[kv]、位置Bでは1/3V
[kv]、位置EおよびFでは1V[kv]、位置Hでは4
/3V[kv]、位置Iでは約2V[kv]となる。しかる
に、これから巻線用巻溝2,2間の電位差を求めれば、
位置Bと位置Fとの間の電位差は2/3V[kv]とな
り、位置Eと位置Hとの間の電位差は1/3V[kv]と
なる。
しかるに、分離壁3の両面の電位は2/3V[kv]以下
となり、この場合、分離壁3の絶縁耐圧は2/3V[k
v]でよいこととなる。つまり、従来と同様の分割巻コ
イルでありながら、従来に比べ分離壁3の絶縁耐圧が低
くてすむ。
したがって、分離壁3の厚み寸法を従来に比べ薄くする
ことができ、その分、分割巻コイルボビン1の小形化を
図ることができる上、コストを安価にすることができ
る。むろん、分離壁3を従来の分割巻トランスの分離壁
と同じにすれば、その分、絶縁耐圧が増大し、より高い
高電圧用として使用できる。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案によれば、隣接する巻線量
の変化により、巻線用巻溝間の電位差を小さくでき、分
割巻コイルボビンの分離壁に要求される絶縁耐圧性能を
低くすることができる。
したがって、その分、分離壁の厚み寸法を従来に比べ薄
くすることができ、分割巻コイルボビンの小形化を図る
ことができる。しかも、コストも安価にすることができ
る。そのうえ、分離壁を従来の分割巻トランスの分離壁
と同じにすれば、その分、絶縁耐圧が増大し、より高い
高電圧用として使用できる利点をもつ。
【図面の簡単な説明】 第1図ないし第3図はこの考案の一実施例を示し、第1
図はこの考案を適用した分割巻トランスの縦断面図、第
2図はその巻線用巻溝に斜めに巻き付けられた巻線を拡
大して示す部分縦断面図、第3図はその分離壁間の電位
差の低下を説明するための部分縦断面図、第4図は従来
の分割巻トランスのコイルボビン構造を示す縦断面図で
ある。 1……分割巻コイルボビン、2……巻線用巻溝、3……
分離壁、4……巻線、4a……斜状外周面、O……空
隙、U……最小巻径、V……最大巻径。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数の巻線用巻溝部を分離壁を介し軸方向
    沿いに連設して構成される分割巻コイルボビンと、前記
    各巻線用巻溝内に同形体で斜状外周面を形成して斜めに
    巻き付けた巻線とを具備し、前記巻線の斜状外周面と前
    記分離壁の一側面とを空隙を介して対向させるととも
    に、隣接する前記巻線用巻溝部の夫々に巻き付けられた
    前記巻線の内の一方の巻線の最小巻線径側端部と、他方
    の巻線の最大巻線径側端部とを、前記両巻線用巻溝部間
    を仕切る前記分離壁を境に隣接させたことを特徴とする
    高圧トランス。
JP1987117088U 1987-07-30 1987-07-30 高圧トランス Expired - Lifetime JPH0614443Y2 (ja)

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JPS6422013U JPS6422013U (ja) 1989-02-03
JPH0614443Y2 true JPH0614443Y2 (ja) 1994-04-13

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JP3138761B2 (ja) * 1992-11-25 2001-02-26 牛嶋 昌和 点灯回路

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6063926U (ja) * 1983-10-05 1985-05-07 阪神エレクトリツク株式会社 点火コイルの分割巻き二次コイル

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JPS6422013U (ja) 1989-02-03

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