JPH06144079A - ディーゼルエンジン搭載車両の最高速度制限装置 - Google Patents
ディーゼルエンジン搭載車両の最高速度制限装置Info
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- JPH06144079A JPH06144079A JP30219192A JP30219192A JPH06144079A JP H06144079 A JPH06144079 A JP H06144079A JP 30219192 A JP30219192 A JP 30219192A JP 30219192 A JP30219192 A JP 30219192A JP H06144079 A JPH06144079 A JP H06144079A
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- vehicle
- wheel
- diesel engine
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B3/00—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
- F02B3/06—Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition
Landscapes
- Controls For Constant Speed Travelling (AREA)
- Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
- Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、ディーゼルエンジン搭載車両の最
高速度制限装置に関し、車輪スリップ制御を行なう装置
が有する車速検出手段を流用することにより、装置専用
の車速検出回路を必要としなくても済むようにすること
を目的とする。 【構成】 ディーゼルエンジンを搭載しその最高速度が
制限されている車両であって、車輪速度情報から車速情
報を得て車速情報と駆動輪の車輪速度情報との関係で車
輪スリップ制御を行なう装置を装備したものにおいて、
スピードコントロールレバー1と、アクチュエータ2
と、制御手段3と、上記の車輪スリップ制御を行なう装
置が有する車輪速度情報から車速情報を得る車速検出手
段をそなえて構成する。
高速度制限装置に関し、車輪スリップ制御を行なう装置
が有する車速検出手段を流用することにより、装置専用
の車速検出回路を必要としなくても済むようにすること
を目的とする。 【構成】 ディーゼルエンジンを搭載しその最高速度が
制限されている車両であって、車輪速度情報から車速情
報を得て車速情報と駆動輪の車輪速度情報との関係で車
輪スリップ制御を行なう装置を装備したものにおいて、
スピードコントロールレバー1と、アクチュエータ2
と、制御手段3と、上記の車輪スリップ制御を行なう装
置が有する車輪速度情報から車速情報を得る車速検出手
段をそなえて構成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディーゼルエンジン搭
載車両の最高速度制限装置に関する。
載車両の最高速度制限装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば図3に示すようなセミ
トレーラ30を搭載した重量物運搬用のセミトラクタ2
0等のディーゼルエンジン搭載車両では、最高速度が制
限されている。すなわち、このような車両では、最高速
度制限装置により変速機の最高段をロックするようにし
ており、例えば最高段の5速をロックして4速以下にお
いて走行することにより、車速を抑えるようになってい
る。
トレーラ30を搭載した重量物運搬用のセミトラクタ2
0等のディーゼルエンジン搭載車両では、最高速度が制
限されている。すなわち、このような車両では、最高速
度制限装置により変速機の最高段をロックするようにし
ており、例えば最高段の5速をロックして4速以下にお
いて走行することにより、車速を抑えるようになってい
る。
【0003】図4は、このセミトラクタ等のディーゼル
エンジン搭載車両に設置されている、従来の最高速度制
限装置を示す制御ブロック図であるが、この図4におい
て、11はスピードコントロールレバーであり、このス
ピードコントロールレバー11は燃料噴射ポンプ16に
よる燃料噴射量を制御することにより、エンジン回転数
を調整することができるものであって、燃料噴射ポンプ
16にそなえられている。
エンジン搭載車両に設置されている、従来の最高速度制
限装置を示す制御ブロック図であるが、この図4におい
て、11はスピードコントロールレバーであり、このス
ピードコントロールレバー11は燃料噴射ポンプ16に
よる燃料噴射量を制御することにより、エンジン回転数
を調整することができるものであって、燃料噴射ポンプ
16にそなえられている。
【0004】12はエヤシリンダであり、このエヤシリ
ンダ12は、エヤタンク15より圧縮空気を取込み、そ
の空気の内圧を利用することによりスピードコントロー
ルレバー11の位置を高速位置から低速位置まで調整し
うるものであって、エヤタンク15とエヤ配管を介して
接続され、このエヤシリンダ12とエヤタンク15とを
つなぐエヤ配管には、マグネットバルブ13が介装され
ている。
ンダ12は、エヤタンク15より圧縮空気を取込み、そ
の空気の内圧を利用することによりスピードコントロー
ルレバー11の位置を高速位置から低速位置まで調整し
うるものであって、エヤタンク15とエヤ配管を介して
接続され、このエヤシリンダ12とエヤタンク15とを
つなぐエヤ配管には、マグネットバルブ13が介装され
ている。
【0005】また、このエヤシリンダ12にはピストン
12−1とスプリング12−2とが内蔵されており、こ
のピストン12−1は、内圧が増加すると、図4におい
て左に移動するが、内圧が下がると、このスプリング1
2−2の作用により右に移動するようになっている。1
3はマグネットバルブであり、このマグネットバルブ1
3は、上述のように、エヤシリンダ12とエヤタンク1
5とをつなぐエヤ配管に介装されており、変速段検出ス
イッチ(変速段数検出スイッチ)14から検出信号ライ
ンDLを介することにより入力される検出情報に基づい
て開閉することにより、エヤシリンダ12へのエヤ圧を
エヤタンク15内の圧力又は大気圧に制御することがで
きるようになっている。即ち、検出信号ラインDLがO
Nとなっている場合は、マグネットバルブ13は大気側
を閉じている。従って、エヤシリンダ12内のエヤ圧は
高い状態にある。しかし、検出信号ラインDLがOFF
となっている場合は、マグネットバルブ13は大気側を
開くため、エヤシリンダ12内のエヤ圧が低下するよう
になっている。
12−1とスプリング12−2とが内蔵されており、こ
のピストン12−1は、内圧が増加すると、図4におい
て左に移動するが、内圧が下がると、このスプリング1
2−2の作用により右に移動するようになっている。1
3はマグネットバルブであり、このマグネットバルブ1
3は、上述のように、エヤシリンダ12とエヤタンク1
5とをつなぐエヤ配管に介装されており、変速段検出ス
イッチ(変速段数検出スイッチ)14から検出信号ライ
ンDLを介することにより入力される検出情報に基づい
て開閉することにより、エヤシリンダ12へのエヤ圧を
エヤタンク15内の圧力又は大気圧に制御することがで
きるようになっている。即ち、検出信号ラインDLがO
Nとなっている場合は、マグネットバルブ13は大気側
を閉じている。従って、エヤシリンダ12内のエヤ圧は
高い状態にある。しかし、検出信号ラインDLがOFF
となっている場合は、マグネットバルブ13は大気側を
開くため、エヤシリンダ12内のエヤ圧が低下するよう
になっている。
【0006】変速段検出スイッチ14は、例えば変速機
の変速段が5速に入っている場合にOFFとなり、変速
段が1〜4速の場合にONとなって、このON/OFF
情報を検出情報として検出信号ラインDLに出力するも
のであり、マグネットバルブ13に接続されている。ま
た、エヤタンク15は、マグネットバルブ13を介して
エヤシリンダ12に高圧空気を送るものである。
の変速段が5速に入っている場合にOFFとなり、変速
段が1〜4速の場合にONとなって、このON/OFF
情報を検出情報として検出信号ラインDLに出力するも
のであり、マグネットバルブ13に接続されている。ま
た、エヤタンク15は、マグネットバルブ13を介して
エヤシリンダ12に高圧空気を送るものである。
【0007】このような構成により、従来のディーゼル
エンジン搭載車両の最高速度制限装置では、変速段が最
高段位(例えば5速)に来ると、これを変速段検出スイ
ッチ14が検出して検出信号ラインDLをOFFにす
る。すると、マグネットバルブ13が大気側を開放する
ため、エヤシリンダ12内のエヤ圧が低下する。する
と、エヤシリンダ12内のピストン12−1は内蔵する
スプリング12−2により作動し(図では右へ移動)、
スピードコントロールレバー11を駆動して、エンジン
の最高回転を例えば2400rpmから1800rpm
程度になるようにするため、車速は例えば60km/h
に制御される。
エンジン搭載車両の最高速度制限装置では、変速段が最
高段位(例えば5速)に来ると、これを変速段検出スイ
ッチ14が検出して検出信号ラインDLをOFFにす
る。すると、マグネットバルブ13が大気側を開放する
ため、エヤシリンダ12内のエヤ圧が低下する。する
と、エヤシリンダ12内のピストン12−1は内蔵する
スプリング12−2により作動し(図では右へ移動)、
スピードコントロールレバー11を駆動して、エンジン
の最高回転を例えば2400rpmから1800rpm
程度になるようにするため、車速は例えば60km/h
に制御される。
【0008】従って、エヤ漏れ、断線などがあった時に
は最高速度制限装置は常時作動となり、全ての変速段位
でエンジンの最高回転が上記の1800rpm程度に制
御される。また、変速機が最高段位以外(1〜4速)で
は、変速段検出スイッチ14はONとなり、エヤタンク
15よりエヤシリンダ12に高圧の空気が送られ、内蔵
するスプリング12−2を押し縮めて、エンジンの最高
回転のストッパを上記の2400rpmの位置になるよ
うにする。
は最高速度制限装置は常時作動となり、全ての変速段位
でエンジンの最高回転が上記の1800rpm程度に制
御される。また、変速機が最高段位以外(1〜4速)で
は、変速段検出スイッチ14はONとなり、エヤタンク
15よりエヤシリンダ12に高圧の空気が送られ、内蔵
するスプリング12−2を押し縮めて、エンジンの最高
回転のストッパを上記の2400rpmの位置になるよ
うにする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のディーゼルエンジン搭載車両の最高速度制限
装置では、変速機が最高段の時のみ作動するようになっ
ているので、変速機が最高段以外の時に決められた制限
速度を超過した場合においては、装置は適正な動作を行
なうことができない。
うな従来のディーゼルエンジン搭載車両の最高速度制限
装置では、変速機が最高段の時のみ作動するようになっ
ているので、変速機が最高段以外の時に決められた制限
速度を超過した場合においては、装置は適正な動作を行
なうことができない。
【0010】そこで、変速段情報ではなく、車速情報を
検出して、車速が、例えば60km/hを超えないよう
エンジン回転数を制御することが考えられる。しかし、
このような手段では新たに車速を検出するための専用の
回路が必要となり、コストの増大につながる、という課
題がある。本発明は、このような課題に鑑み創案された
もので、車輪スリップ制御を行なう装置が有する車速検
出手段を流用することにより、装置専用の車速検出回路
を必要としなくても済むようにした、ディーゼルエンジ
ン搭載車両の最高速度制限装置を提供することを目的と
する。
検出して、車速が、例えば60km/hを超えないよう
エンジン回転数を制御することが考えられる。しかし、
このような手段では新たに車速を検出するための専用の
回路が必要となり、コストの増大につながる、という課
題がある。本発明は、このような課題に鑑み創案された
もので、車輪スリップ制御を行なう装置が有する車速検
出手段を流用することにより、装置専用の車速検出回路
を必要としなくても済むようにした、ディーゼルエンジ
ン搭載車両の最高速度制限装置を提供することを目的と
する。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、本発明のディ
ーゼルエンジン搭載車両の最高速度制限装置は、ディー
ゼルエンジンを搭載しその最高速度が制限されている車
両であって、車輪速度情報から車速情報を得て該車速情
報と駆動輪の車輪速度情報との関係で車輪スリップ制御
を行なう装置を装備したものにおいて、該ディーゼルエ
ンジンのための燃料噴射ポンプ付設のスピードコントロ
ールレバーと、該スピードコントロールレバーの位置を
高速位置から低速位置まで調整しうるアクチュエータと
をそなえるとともに、車速を検出する車速検出手段と、
該車速検出手段によって検出された車速が所定速度を超
えないように、該アクチュエータを介して該スピードコ
ントロールレバーを制御する制御手段とをそなえ、該車
速検出手段として、上記の車輪スリップ制御を行なう装
置が有する車輪速度情報から車速情報を得る手段が用い
られていることを特徴としている。
ーゼルエンジン搭載車両の最高速度制限装置は、ディー
ゼルエンジンを搭載しその最高速度が制限されている車
両であって、車輪速度情報から車速情報を得て該車速情
報と駆動輪の車輪速度情報との関係で車輪スリップ制御
を行なう装置を装備したものにおいて、該ディーゼルエ
ンジンのための燃料噴射ポンプ付設のスピードコントロ
ールレバーと、該スピードコントロールレバーの位置を
高速位置から低速位置まで調整しうるアクチュエータと
をそなえるとともに、車速を検出する車速検出手段と、
該車速検出手段によって検出された車速が所定速度を超
えないように、該アクチュエータを介して該スピードコ
ントロールレバーを制御する制御手段とをそなえ、該車
速検出手段として、上記の車輪スリップ制御を行なう装
置が有する車輪速度情報から車速情報を得る手段が用い
られていることを特徴としている。
【0012】
【作用】上述の本発明のディーゼルエンジン搭載車両の
最高速度制限装置では、車輪スリップ制御を行なう装置
が有する手段で、車輪速度情報から車速情報を得て、こ
の車速が所定速度を超えないように、該アクチュエータ
を介して該スピードコントロールレバーを制御する。
最高速度制限装置では、車輪スリップ制御を行なう装置
が有する手段で、車輪速度情報から車速情報を得て、こ
の車速が所定速度を超えないように、該アクチュエータ
を介して該スピードコントロールレバーを制御する。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明すると、図1,図2は本発明の一実施例としての
ディーゼルエンジン搭載車両の最高速度制限装置を示す
もので、図1は本装置の概略構成図、図2は本装置の制
御ブロック図である。まず、本最高速度制限装置は、例
えば、図3に示すようなディーゼルエンジン搭載の大型
重量品運搬用セミトラクタ20のように、最高速度が制
限され、かつ、騒音の発生を抑制するようにした車両に
ついて適用される。
て説明すると、図1,図2は本発明の一実施例としての
ディーゼルエンジン搭載車両の最高速度制限装置を示す
もので、図1は本装置の概略構成図、図2は本装置の制
御ブロック図である。まず、本最高速度制限装置は、例
えば、図3に示すようなディーゼルエンジン搭載の大型
重量品運搬用セミトラクタ20のように、最高速度が制
限され、かつ、騒音の発生を抑制するようにした車両に
ついて適用される。
【0014】そして、本装置を搭載した大型重量品運搬
用セミトラクタ20は、車速情報と、駆動輪7(図1参
照)の車輪速度情報との関係で、車輪スリップ制御を行
なう装置も搭載しており、本最高速度制限装置は、この
車輪スリップ制御を行なう装置で得られる車速情報を流
用することにより、最高速度を制限するようになってい
る。
用セミトラクタ20は、車速情報と、駆動輪7(図1参
照)の車輪速度情報との関係で、車輪スリップ制御を行
なう装置も搭載しており、本最高速度制限装置は、この
車輪スリップ制御を行なう装置で得られる車速情報を流
用することにより、最高速度を制限するようになってい
る。
【0015】ところで、車輪スリップ制御を行なう装置
とは、具体的には、ブレーキ制動時におけるタイヤのロ
ックや、車両のスタート時及び走行時の駆動輪のスピン
(空転)を抑制するためのものであり、この車輪スリッ
プ制御を行なう装置は、ブレーキ系によって制御するも
のとエンジン出力系によって制御するものの2系統をそ
なえている。
とは、具体的には、ブレーキ制動時におけるタイヤのロ
ックや、車両のスタート時及び走行時の駆動輪のスピン
(空転)を抑制するためのものであり、この車輪スリッ
プ制御を行なう装置は、ブレーキ系によって制御するも
のとエンジン出力系によって制御するものの2系統をそ
なえている。
【0016】さて、図1において、1はスピードコント
ロールレバーであり、このスピードコントロールレバー
1は、ディーゼルエンジンのための燃料噴射ポンプ5に
付設され、アクチュエータ2によって位置が決定され
る。ここで、スピードコントロールレバー1の位置と
は、燃料噴射ポンプ5の燃料噴射量を決定しているもの
である。
ロールレバーであり、このスピードコントロールレバー
1は、ディーゼルエンジンのための燃料噴射ポンプ5に
付設され、アクチュエータ2によって位置が決定され
る。ここで、スピードコントロールレバー1の位置と
は、燃料噴射ポンプ5の燃料噴射量を決定しているもの
である。
【0017】アクチュエータ2は、ピニオン2−1とラ
ック2−2とモータ2−3とをそなえて構成されてい
る。ピニオン2−1はモータ2−3と接続されており、
モータ2−3が回転することにより、ピニオン2−1が
回転してラック2−2を移動させ、スピードコントロー
ルレバー1の位置を決定するようになっている。3は車
輪スリップ制御及び最高速度制限制御用のコントローラ
(制御手段)であり、このコントローラ3は、車輪速セ
ンサ4−1〜4−4からの車速情報を入力信号として、
駆動輪6が空転しないように、ブレーキ制御を行なうA
SR用ブレーキ制御信号をASRバルブに出力したり、
エンジン出力制御を行なうASR用エンジン制御出力信
号をASRモータに出力したり、車輪6,7がロックし
ないように、ブレーキを制御するABS制御信号を前後
左右輪用コントロールバルブに出力したり、車速が所定
速度を超えないように最高速度制限信号をアクチュエー
タ2へ出力したりするものである。
ック2−2とモータ2−3とをそなえて構成されてい
る。ピニオン2−1はモータ2−3と接続されており、
モータ2−3が回転することにより、ピニオン2−1が
回転してラック2−2を移動させ、スピードコントロー
ルレバー1の位置を決定するようになっている。3は車
輪スリップ制御及び最高速度制限制御用のコントローラ
(制御手段)であり、このコントローラ3は、車輪速セ
ンサ4−1〜4−4からの車速情報を入力信号として、
駆動輪6が空転しないように、ブレーキ制御を行なうA
SR用ブレーキ制御信号をASRバルブに出力したり、
エンジン出力制御を行なうASR用エンジン制御出力信
号をASRモータに出力したり、車輪6,7がロックし
ないように、ブレーキを制御するABS制御信号を前後
左右輪用コントロールバルブに出力したり、車速が所定
速度を超えないように最高速度制限信号をアクチュエー
タ2へ出力したりするものである。
【0018】ここで、車輪速センサ4−1〜4−4は、
それぞれ、左右の駆動輪6及び従動輪7の車輪速度情報
を検出するものである。ところで、コントローラ3は、
詳細には図2に示すようになっている。この図2におい
て、33−1は第1演算部であり、この第1演算部33
−1は、図1における車輪速センサ4−3,4−4から
の出力である、駆動輪6の車輪速度及び車輪速センサ4
−1,4−2からの出力である、従動輪7の車輪速度を
入力し、車速を算出するものである。
それぞれ、左右の駆動輪6及び従動輪7の車輪速度情報
を検出するものである。ところで、コントローラ3は、
詳細には図2に示すようになっている。この図2におい
て、33−1は第1演算部であり、この第1演算部33
−1は、図1における車輪速センサ4−3,4−4から
の出力である、駆動輪6の車輪速度及び車輪速センサ4
−1,4−2からの出力である、従動輪7の車輪速度を
入力し、車速を算出するものである。
【0019】また、36−1は比較器であり、この比較
器36−1は、第1演算部33−1で算出された車速
と、制限速度である60km/hとを比較するものであ
る。ここで、車速が60km/hを超えている場合にお
いては、ドライバ40Aを通してアクチュエータ2に車
速を制限すべき旨の信号を出力するようになっている。
36−2,36−3はそれぞれ差分器であるが、この差
分器36−2,36−3は、左右それぞれの駆動輪6の
車輪速度と車速との差分をとるものである。なお、第2
演算部33−2及び第3演算部33−3は、それぞれ、
車輪速センサ4−3,4−4からの出力の次元を、第1
演算部33−1の出力に合わせるためのものである。
器36−1は、第1演算部33−1で算出された車速
と、制限速度である60km/hとを比較するものであ
る。ここで、車速が60km/hを超えている場合にお
いては、ドライバ40Aを通してアクチュエータ2に車
速を制限すべき旨の信号を出力するようになっている。
36−2,36−3はそれぞれ差分器であるが、この差
分器36−2,36−3は、左右それぞれの駆動輪6の
車輪速度と車速との差分をとるものである。なお、第2
演算部33−2及び第3演算部33−3は、それぞれ、
車輪速センサ4−3,4−4からの出力の次元を、第1
演算部33−1の出力に合わせるためのものである。
【0020】39は論理部であり、この論理部39は、
2つの差分器36−2,36−3の出力のうち、差分の
大きい方を選択してドライバ40Bを通してアクチュエ
ータ2に出力するものである。従って、このアクチュエ
ータ2によって、差分の大きい、つまり、車輪のスリッ
プの大きい方の車輪の車輪速度を基準にしてスリップ制
御が行なえるようになっている。
2つの差分器36−2,36−3の出力のうち、差分の
大きい方を選択してドライバ40Bを通してアクチュエ
ータ2に出力するものである。従って、このアクチュエ
ータ2によって、差分の大きい、つまり、車輪のスリッ
プの大きい方の車輪の車輪速度を基準にしてスリップ制
御が行なえるようになっている。
【0021】なお、この図2において、ブレーキロック
時の制御系は図示されていない。ところで、図1におけ
る燃料噴射ポンプ5はエンジン内部にそなえられ、燃料
を噴射するものであるが、この燃料噴射ポンプ5に内蔵
するスピードコントロールレバー1の位置により、燃料
噴射量を調整してエンジン回転数を制限し、最高速度を
制限できるようになっている。
時の制御系は図示されていない。ところで、図1におけ
る燃料噴射ポンプ5はエンジン内部にそなえられ、燃料
を噴射するものであるが、この燃料噴射ポンプ5に内蔵
するスピードコントロールレバー1の位置により、燃料
噴射量を調整してエンジン回転数を制限し、最高速度を
制限できるようになっている。
【0022】なお、8はディファレンシャルである。上
述の構成により、本発明のディーゼルエンジン搭載車両
の最高速度制限装置では、図1における車輪速センサ4
−1〜4−4が車輪速度を検知し、コントローラ3に通
知している。コントローラ3が受けるこれらの車輪速度
に関する情報は、図2における第1演算部33−1に入
力され、ここで所定の演算により車速が算出される。
述の構成により、本発明のディーゼルエンジン搭載車両
の最高速度制限装置では、図1における車輪速センサ4
−1〜4−4が車輪速度を検知し、コントローラ3に通
知している。コントローラ3が受けるこれらの車輪速度
に関する情報は、図2における第1演算部33−1に入
力され、ここで所定の演算により車速が算出される。
【0023】この車速は比較器36−1に出力され、当
該車速が制限速度である60km/hを超過していない
かどうかを判断する。ここで、車速が60km/hを超
過している場合は、ドライバ40Aを介し、アクチュエ
ータ2に制御信号を送出し、アクチュエータ2によりス
ピードコントロールレバー1を移動させることにより燃
料噴射ポンプ5にて噴射させる燃料を減少させ、この結
果、エンジン出力の低下により車速が60km/hを超
過しないようにしている。
該車速が制限速度である60km/hを超過していない
かどうかを判断する。ここで、車速が60km/hを超
過している場合は、ドライバ40Aを介し、アクチュエ
ータ2に制御信号を送出し、アクチュエータ2によりス
ピードコントロールレバー1を移動させることにより燃
料噴射ポンプ5にて噴射させる燃料を減少させ、この結
果、エンジン出力の低下により車速が60km/hを超
過しないようにしている。
【0024】また、左右の駆動輪6の車輪速度と、第1
演算部33−1で算出した車速との差分は、差分器36
−2,36−3にて算出される。そして、論理部39に
おいて、左右の駆動輪6のうちで当該差分の大きい方を
基準として、ドライバ40Bを介し、例えばASR用ブ
レーキ制御装置へ制御信号を送ることによりスリップを
抑制している。
演算部33−1で算出した車速との差分は、差分器36
−2,36−3にて算出される。そして、論理部39に
おいて、左右の駆動輪6のうちで当該差分の大きい方を
基準として、ドライバ40Bを介し、例えばASR用ブ
レーキ制御装置へ制御信号を送ることによりスリップを
抑制している。
【0025】従って、ディーゼルエンジン搭載車両の最
高速度制限装置に、車輪スリップ制御を行なう装置にお
いて使用される車速検出手段を流用しているため、装置
専用の車速検出回路を設ける必要がなく、コストの低減
を図ることができる。なお、本実施例ではアクチュエー
タとしてラック&ピニオン2−1,2−2及びモータ2
−3からなる電動式のアクチュエータを用いていたが、
従来例で示したような流体圧式のアクチュエータを用い
ることも、勿論可能である。
高速度制限装置に、車輪スリップ制御を行なう装置にお
いて使用される車速検出手段を流用しているため、装置
専用の車速検出回路を設ける必要がなく、コストの低減
を図ることができる。なお、本実施例ではアクチュエー
タとしてラック&ピニオン2−1,2−2及びモータ2
−3からなる電動式のアクチュエータを用いていたが、
従来例で示したような流体圧式のアクチュエータを用い
ることも、勿論可能である。
【0026】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のディーゼ
ルエンジン搭載車両の最高速度制限装置によれば、ディ
ーゼルエンジンを搭載しその最高速度が制限されている
車両であって、車輪速度情報から車速情報を得て該車速
情報と駆動輪の車輪速度情報との関係で車輪スリップ制
御を行なう装置を装備したものにおいて、該ディーゼル
エンジンのための燃料噴射ポンプ付設のスピードコント
ロールレバーと、該スピードコントロールレバーの位置
を高速位置から低速位置まで調整しうるアクチュエータ
とをそなえるとともに、車速を検出する車速検出手段
と、該車速検出手段によって検出された車速が所定速度
を超えないように、該アクチュエータを介して該スピー
ドコントロールレバーを制御する制御手段とをそなえ、
該車速検出手段として、上記の車輪スリップ制御を行な
う装置が有する車輪速度情報から車速情報を得る手段が
用いられているので、正確かつ円滑に最高速度を制限す
ることができ、さらには、本最高速度制限装置専用の車
速検出回路を設ける必要がなく、コストの低減を図るこ
とができる利点がある。
ルエンジン搭載車両の最高速度制限装置によれば、ディ
ーゼルエンジンを搭載しその最高速度が制限されている
車両であって、車輪速度情報から車速情報を得て該車速
情報と駆動輪の車輪速度情報との関係で車輪スリップ制
御を行なう装置を装備したものにおいて、該ディーゼル
エンジンのための燃料噴射ポンプ付設のスピードコント
ロールレバーと、該スピードコントロールレバーの位置
を高速位置から低速位置まで調整しうるアクチュエータ
とをそなえるとともに、車速を検出する車速検出手段
と、該車速検出手段によって検出された車速が所定速度
を超えないように、該アクチュエータを介して該スピー
ドコントロールレバーを制御する制御手段とをそなえ、
該車速検出手段として、上記の車輪スリップ制御を行な
う装置が有する車輪速度情報から車速情報を得る手段が
用いられているので、正確かつ円滑に最高速度を制限す
ることができ、さらには、本最高速度制限装置専用の車
速検出回路を設ける必要がなく、コストの低減を図るこ
とができる利点がある。
【図1】本発明の一実施例としてのディーゼルエンジン
搭載車両の最高速度制限装置の概略構成図である。
搭載車両の最高速度制限装置の概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例としてのディーゼルエンジン
搭載車両の最高速度制限装置における制御ブロック図で
ある。
搭載車両の最高速度制限装置における制御ブロック図で
ある。
【図3】セミトラクタを示す図である。
【図4】従来例を示す制御ブロック図である。
1,11 スピードコントロールレバー 2 アクチュエータ 2−1 ピニオン 2−2 ラック 2−3 モータ 3 コントローラ(制御手段) 4−1〜4−4 車輪速センサ 5,16 燃料噴射ポンプ 6 駆動輪 7 従動輪 8 ディファレンシャル 12 エアシリンダ 13 マグネットバルブ 14 変速段検出スイッチ 15 エアタンク 17 ピストン 20 セミトラクタ 30 セミトレーラ 33−1 第1演算部 33−2 第2演算部 33−3 第3演算部 36−1 比較器 36−2,36−3 差分器 39 論理部 40A,40B ドライバ
Claims (1)
- 【請求項1】 ディーゼルエンジンを搭載しその最高速
度が制限されている車両であって、車輪速度情報から車
速情報を得て該車速情報と駆動輪の車輪速度情報との関
係で車輪スリップ制御を行なう装置を装備したものにお
いて、 該ディーゼルエンジンのための燃料噴射ポンプ付設のス
ピードコントロールレバーと、 該スピードコントロールレバーの位置を高速位置から低
速位置まで調整しうるアクチュエータとをそなえるとと
もに、 車速を検出する車速検出手段と、 該車速検出手段によって検出された車速が所定速度を超
えないように、該アクチュエータを介して該スピードコ
ントロールレバーを制御する制御手段とをそなえ、 該車速検出手段として、上記の車輪スリップ制御を行な
う装置が有する車輪速度情報から車速情報を得る手段が
用いられていることを特徴とする、ディーゼルエンジン
搭載車両の最高速度制限装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30219192A JPH06144079A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | ディーゼルエンジン搭載車両の最高速度制限装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30219192A JPH06144079A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | ディーゼルエンジン搭載車両の最高速度制限装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06144079A true JPH06144079A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=17906034
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30219192A Withdrawn JPH06144079A (ja) | 1992-11-12 | 1992-11-12 | ディーゼルエンジン搭載車両の最高速度制限装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06144079A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003522072A (ja) * | 2000-02-09 | 2003-07-22 | コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト | 自動車の走行速度を調整および制御する回路および装置 |
-
1992
- 1992-11-12 JP JP30219192A patent/JPH06144079A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003522072A (ja) * | 2000-02-09 | 2003-07-22 | コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト | 自動車の走行速度を調整および制御する回路および装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000201 |