JPH06143965A - 車両のアブソーバ減衰力制御装置 - Google Patents

車両のアブソーバ減衰力制御装置

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JPH06143965A
JPH06143965A JP487093A JP487093A JPH06143965A JP H06143965 A JPH06143965 A JP H06143965A JP 487093 A JP487093 A JP 487093A JP 487093 A JP487093 A JP 487093A JP H06143965 A JPH06143965 A JP H06143965A
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vehicle
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忠基 中山
Toshiyasu Sahashi
利康 佐橋
Takahiro Kiso
隆浩 木曽
Takayuki Nagai
孝幸 永井
Masayoshi Takeda
政義 武田
Hiroshi Ishikawa
石川  浩
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 不整路面においても人間の官能を考慮し乗り
心地と操安性の高次元での両立を達成することができる
車両のアブソーバ減衰力制御装置を提供することにあ
る。 【構成】 演算処理部8によりバネ上加速度から車体の
振動での高周波成分と低周波成分とを抽出し、バネ上の
絶対速度DXとバネ上・バネ下間の相対速度DYとを要
素とし、バネ上の絶対補正速度DXS 及び相対補正速度
DYS の符号が異なるときには低減衰力を与え、符号が
一致するときには高減衰力を与え、かつその減衰力の与
え方として車体の振動での低周波成分に比べ高周波成分
が多いほど低い減衰力を与えるようにする。そして、速
度DXS と速度DYS と車体での高周波成分と低周波成
分から、与えるべき減衰力を求めてアクチュエータ2を
制御してショックアブソーバ1の減衰力を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両のアブソーバ減
衰力制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の減衰力制御装置においてバ
ネ上速度とバネ上・バネ下相対速度との符号比較に基づ
いて必要減衰力の作用方向を判定し、その時の相対速度
の符号に基づいて行程方向を判定し、これらの判定結果
に応じ減衰力を可変し、操縦安定性と乗り心地の両立を
図るスカイフック理論と呼ばれる理論に属するものがあ
る(例えば、特開平3−104726号公報)。この理
論はバネ上の低周波振動制振を優先するものであるため
に不整地路面走行時にはゴツゴツした高周波成分の入力
が増加し、タイヤの接地性も悪化する。又、突起、段差
通過時には突き上げ感が増加する。
【0003】実用化する際に生じるこれらの問題を改良
するための補正手段としては、例えば、特開平3−22
7711号公報に見られるようにバネ上加速度検出手段
の信号をフーリエ変換し、バネ上とバネ下の共振点付近
のパワースペクトル和によって減衰力のハード値を補正
し、バネ上制振性、乗り心地、タイヤ接地性の両立を図
っているものがある。
【0004】又、従来より突起、段差通過時にはショッ
クを緩和するために前輪で衝撃を感知し、その時点から
後輪の減衰力を低い状態に保持し後輪が突起、段差通過
後、元の状態に復帰するというものがある(例えば、特
開昭60−183216号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た前者の公報(特開平3−104726号公報、特開平
3−227711号公報)記載の従来装置においては、
バネ上共振点付近の入力(フワフワ感)とバネ下共振点
付近の入力(ゴツゴツ感)が同時に入った場合、人間が
どのように感じ、いかに制御すれば、人間にとってフィ
ーリングが良いのか、又、車速によって感じ方がどのよ
うにかわるのか、という点が十分に考慮されていないた
め、十分な乗り心地の改良ができないという問題があ
る。
【0006】一方、前述した後者の公報(特開昭60−
183216号公報)に記載の従来装置においては、高
架路に見られるようなほぼ一定間隔に並んだ単発の突
起、段差に対しては効果があるが、大きくうねった路面
上に突起、段差が存在する場合には、減衰力を低い状態
に保持することは、車体挙動を大きくすることになり好
ましくはない。又、突起、段差が車両のホイールベース
より短い間隔で連続する不整路面においては、減衰力が
低い状態であり続けるおそれがあり、タイヤの接地性、
操安性に対して悪化を生じるという問題がある。
【0007】本発明は、このような従来装置の有する問
題に着目してなされたもので、その目的は、不整路面に
おいても人間の官能を考慮し乗り心地と操安性の高次元
での両立を達成することができる車両のアブソーバ減衰
力制御装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、車体と車輪
との間に設置されたショックアブソーバの減衰力を変化
させるアクチュエータと、バネ上の絶対速度を検出する
バネ上速度検出手段と、バネ上・バネ下間の相対速度を
検出するバネ上・バネ下間相対速度検出手段とを備え、
バネ上の絶対速度及びバネ上・バネ下間の相対速度の符
号が異なるときには低減衰力を与え、符号が一致すると
きには高減衰力を与えるべく前記アクチュエータを制御
してショックアブソーバの減衰力を調整するようにした
車両のアブソーバ減衰力制御装置において、バネ上の上
下振動又はバネ上・バネ下間の相対振動の少なくとも一
方から車体の振動での少なくとも高周波成分を抽出する
とともに、バネ上の絶対速度及びバネ上・バネ下間の相
対速度の符号が一致するときに、車体の振動での高周波
成分が多いほど低い減衰力に補正するようにした車両の
アブソーバ減衰力制御装置をその要旨とするものであ
る。
【0009】
【作用】バネ上の絶対速度及びバネ上・バネ下間の相対
速度の符号が異なるときには低減衰力が与えられ、符号
が一致するときには高減衰力を与えるべくアクチュエー
タが制御されてショックアブソーバの減衰力が調整され
る。ここで、バネ上の絶対速度については上方向をプラ
ス(+)とするとともに下方向をマイナス(−)とし、
バネ上・バネ下間の相対速度については伸長方向をプラ
ス(+)とするとともに収縮方向をマイナス(−)とす
る。さらに、バネ上の上下振動又はバネ上・バネ下間の
相対振動の少なくとも一方から車体の振動での少なくと
も高周波成分が抽出されるとともに、バネ上の絶対速度
及びバネ上・バネ下間の相対速度の符号が一致するとき
に、車体の振動での高周波成分が多いほど低い減衰力が
与えられる。つまり、車体の振動での高周波成分が多い
ほど低い減衰力を与えられ乗り心地が向上する。
【0010】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明を具体化した一実施例を
図面に従って説明する。
【0011】図1は車両のアブソーバ減衰力制御装置の
概略構成図である。車両の4つの車輪には減衰可変ショ
ックアブソーバ1がそれぞれ設けられている。この各減
衰可変ショックアブソーバ1は各アクチュエータ2にて
減衰力が調整される。
【0012】各車輪位置でのバネ上部材にはバネ上加速
度検出器3がそれぞれ配置され、バネ上加速度検出器3
はバネ上の加速度DDXを検出する。又、各車輪位置で
のバネ上部材とバネ下部材との間には相対変位検出器4
がそれぞれ配置され、相対変位検出器4はバネ上部材と
バネ下部材との相対変位Yを検出する。
【0013】尚、図1において、ショックアブソーバ
1、アクチュエータ2、バネ上加速度検出器3、相対変
位検出器4は、4つのうちの1つのみ図示した。さら
に、バネ上加速度検出器3と相対変位検出器4とは、制
御装置5に接続されている。この制御装置5には駆動回
路6が接続され、この駆動回路6を介してアクチュエー
タ2が駆動されて減衰可変ショックアブソーバ1の減衰
力で調整される。
【0014】制御装置5は、インターフェイス回路7と
演算処理装置8と記憶装置9を有するマイクロコンピュ
ータで構成されている。インターフェイス回路7にはバ
ネ上加速度検出器3と相対変位検出器4からの信号が供
給され、駆動回路6に制御信号Vが出力される。
【0015】図2には演算処理装置8の機能ブロック図
を示す。演算処理装置8は、フワフワ成分抽出部10、
ゴツゴツ成分抽出部11、積分処理部12、微分処理部
13、官能補正値設定部14、信号補正部15、減衰力
設定部16とからなっている。積分処理部12はバネ上
加速度検出器3からのバネ上加速度DDXを積分してバ
ネ上絶対速度DXに変換する。微分処理部13は相対変
位検出器4からの相対変位Yを微分してバネ上・バネ下
間の相対速度DYに変換する。ここで、バネ上の絶対速
度DXについては上方向をプラス(+)とするとともに
下方向をマイナス(−)とし、バネ上・バネ下間の相対
速度DYについては伸長方向をプラス(+)とするとと
もに収縮方向をマイナス(−)とする。
【0016】フワフワ成分抽出部10は、図3に示すよ
うに、バネ上加速度検出器3からのバネ上加速度信号D
DXのうちの0.5〜3Hzの成分をバンドパスフィル
タ(BPF)により抽出する。さらに、フワフワ成分抽
出部10は、その抽出信号に対し所定のサンプリング周
期(例えば、10ms)でのピーク値をサンプリングす
るとともに、そのピーク値における過去x回(ただし、
xは所定の整数値)のピーク絶対値の平均をその時刻に
おける値として出力する。
【0017】ゴツゴツ成分抽出部11は、図4に示すよ
うにバネ上加速度検出器3からのバネ上加速度信号DD
Xのうちの3〜20Hzの成分をバンドパスフィルタ
(BPF)により抽出する。さらに、ゴツゴツ成分抽出
部11は、その抽出信号に対し所定のサンプリング周期
(例えば、10ms)でのピーク値をサンプリングする
とともに、そのピーク値における過去y回(ただし、y
は所定の整数値)のピーク絶対値の平均をその時刻にお
ける値として出力する。
【0018】官能補正値設定部14は、フワフワ成分抽
出部10の低周波成分DDXLとゴツゴツ成分抽出部1
1の高周波成分DDXHとを入力し、図5の官能マップ
を用いて補正値Ksを出力する。この補正値(係数)K
sは、減衰力設定部16への入力値DXs,DYsを演
算する際に必要となるものである。
【0019】つまり、予め用意された図5の官能マップ
は、横軸に高周波成分DDXHが、縦軸に低周波成分D
DXLがとってある。そして、高周波成分DDXHと低
周波成分DDXLの大きさから人間の官能に応じた補正
値(係数)Ksを決定するための領域分けがなされてお
り、このマップから補正値(係数)Ksが決定される。
補正値(係数)Ksはゴツゴツ感とフワフワ感をどれだ
けの比率で人間が感じるかを示す指標であり、この図5
の官能マップは人間が実際に自動車に乗って行った実験
結果から作製したものである。
【0020】図2の信号補正部15は、官能補正値設定
部14の補正値(係数)Ksと、積分処理部12のバネ
上絶対速度DXと、微分処理部13のバネ上・バネ下間
相対速度DYとから、 DXs←Ks・DX DYs←DY の処理を施して、DXs,DYsを出力する。
【0021】減衰力設定部16は、図6に示すように、
信号補正部15からのバネ上絶対速度補正信号DXs
と、バネ上・バネ下間相対補正信号DYsとにより駆動
回路6への指令値Vを設定するマップが用意されてい
る。
【0022】図6に示すマップでは、横軸にバネ上絶対
速度補正信号DXsとバネ上・バネ下間相対速度補正信
号DYsとの除算値(DXs/DYs)が、縦軸に指令
値Vがとってあり、指令値VはDXs/DYsが零以下
ならば最小値Vsであり、DXs/DYsが零から所定
の(DXs/DYs)1 までは最小値Vsから最大値V
H まで連続的に増加し、(DXs/DYs)1 より大き
いと最大値VH となるようになっている。
【0023】一方、図1の記憶装置9は、演算処理装置
8の演算処理に必要な処理プログラムを記憶していると
ともに、演算処理装置8の演算結果を逐次記憶領域に記
憶する。
【0024】本実施例においては、バネ上加速度検出器
3と制御装置5にてバネ上速度検出手段が構成され、相
対変位検出器4と制御装置5にてバネ上・バネ下間相対
速度検出手段が構成されている。
【0025】次に、以上のように構成された本実施例に
おいて、演算処理装置8にて実行される演算処理を図7
に示すフローチャートに従って説明する。まず、ステッ
プ101でCPUの初期化を行い、ステップ102でバ
ネ上加速度信号DDXを、ステップ103にて相対変位
信号Yを読み込む。そして、ステップ104でバネ上加
速度信号DDXを積分処理することによりバネ上速度信
号DXを、ステップ105で相対変位信号Yを微分処理
することによりバネ上・バネ下間の相対速度信号DYを
それぞれ算出する。
【0026】次に、ステップ106にてバネ上加速度信
号DDXにフワフワ成分抽出処理を施すことによりフワ
フワ成分をもつ低周波成分DDXLを抽出する。又、ス
テップ107ではステップ106と同様にしてバネ上加
速度信号DDXにゴツゴツ成分抽出処理を施すことによ
りゴツゴツ成分をもつ高周波成分DDXHを抽出する。
【0027】このようにして車体の挙動を示す周波数成
分が抽出されると、ステップ108で低周波成分DDX
Lと高周波成分DDXHを用い人間の官能を考慮した官
能マップ(図5)に基づいて官能補正値Ksを演算す
る。即ち、DDXLとDDXHの大きさによって人間が
フワフワ成分とゴツゴツ成分のどちらかの成分をより低
減してほしいかを官能マップにより判断し、ゴツゴツ成
分を低減してほしい場合はKsの値を小さく、フワフワ
成分を低減してほしい場合はKsの値を大きく設定す
る。
【0028】さらに、ステップ109で官能補正値Ks
によってバネ上絶対速度補正信号DXs←Ks・DX、
バネ上・バネ下間相対補正信号DYs←DYという補正
演算を行う。
【0029】このようにして、人間の官能を考慮した補
正演算を行った後、ステップ110にてバネ上絶対速度
補正信号DXsとバネ上・バネ下間相対補正信号DYs
の除算(DXs/DYs)を行うとともに、図6に示す
マップに基づいて駆動回路6への指令値Vを設定する。
さらに、ステップ111でステップ110にて設定され
た指令値Vを出力する。
【0030】これらの演算処理を行うことにより、車両
挙動に応じた制御が可能となり、高周波における乗り心
地の悪化が抑制され、あらゆる路面における乗り心地の
向上を達成することができる。
【0031】このように本実施例によれば、演算処理部
8のフワフワ成分抽出部10とゴツゴツ成分抽出部11
によりバネ上加速度信号から車体の振動での高周波成分
(ゴツゴツ成分)と低周波成分(フワフワ成分)とを抽
出し、図6に示すように、バネ上の絶対補正速度DXs
とバネ上・バネ下間の相対補正速度DYs とを要素と
し、バネ上の絶対補正速度DXs 及びバネ上・バネ下間
の相対補正速度DYs の符号が異なるときには低減衰力
を与え、符号が一致するときには高減衰力を与えるよう
にする。さらに、その減衰力の与え方として、図5に示
すように、車体の振動での低周波成分に比べ高周波成分
が多いほど低い減衰力に補正するようにし、バネ上の絶
対補正速度DXs とバネ上・バネ下間の相対補正速度D
Ys と車体での高周波成分DDXHと低周波成分DDX
Lから、与えるべき減衰力を求めてアクチュエータ2を
制御してショックアブソーバ1の減衰力を調整するよう
にした。つまり、車体振動での高周波成分と低周波成分
とが比較され、高周波成分が多い場合には低い減衰力が
与えられ乗り心地が向上する。
【0032】又、図5に示す官能マップを用いて補正す
ることにより、ゴツゴツ感とフワフワ感をどれだけの比
率で人が感じるかを示す指標としてKs を導入すること
により、人間の官能に合ったサスペンション制御が行わ
れる。 (第2実施例)次に、第2実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0033】全体構成は、図1と同様であるが、演算処
理装置8は図8に示す構成をとっている。つまり、演算
処理装置8は、積分処理部12、微分処理部13、フィ
ルタ処理部17、フィルタ処理部18、上限下限減衰力
設定部36、減衰力決定部16からなっている。
【0034】フィルタ処理部17はバネ上加速度設定器
3からのバネ上加速度信号DDXのうちの3〜20Hz
の成分を抽出して高周波成分DDXHを通過させる。フ
ィルタ処理部18は積分処理部12からのバネ上絶対速
度信号DXのうちの0.5〜3Hzの成分を抽出して低
周波成分DXLを通過させる。
【0035】上限下限減衰力設定部36は、フィルタ処
理部18からの低周波成分DXLとフィルタ処理部17
からの高周波成分DDXHを入力し、図9に示すマップ
によりDDXH/DXLに対する減衰力の上限値FH と
下限値Fs を求める。そして、減衰力決定部16は、バ
ネ上絶対速度DXと相対速度DYの除算(DX/DY)
を行い、図10に示すように、除算結果が負の場合は減
衰力を下限値Fs に設定し、正の場合は所定値(DX/
DY)1 より大きければ上限値FH を設定し、0〜(D
X/DY)1 ならばDX/DYの値に大きさに基づき下
限値Fs から上限値FH まで連続的な値を設定する。
【0036】尚、この実施例の変形例としては、図10
の連続可変領域の勾配Kを図11のマップを用いて設定
するようにしてもよい。つまり、DDXH/DXLが大
きくなるに従って勾配Kが小さくなるようにする。この
とき、図10の減衰力の上限値FH と下限値Fs は所定
値に固定しておき、DX/DYが「0」より大きいと所
定の勾配Kをもたせるようにする。 (第3実施例)次に、第3実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0037】図12に示すように、演算処理装置8は、
積分処理部12、微分処理部13、減衰力設定部16、
フィルタ処理部17、フィルタ処理部18、限界値設定
部19、比較出力部20とからなっている。
【0038】限界値設定部19は、図13に示すよう
に、フィルタ処理部17の高周波成分DDXHとフィル
タ処理部18の低周波成分DXLとにより、可変すべき
駆動回路6への指令値の上限値VR を設定するマップが
用意されている。図13に示すマップでは横軸に低周波
成分DXLと高周波成分DDXHとの除算出値(DXL
/DDXH)が、縦軸に指令値の上限値VR がとってあ
る。そして、指令値の上限値VR は、DXL/DDXH
が零ならば最小値Vs であり、DXL/DDXHが零よ
り大きく所定値(DXL/DDXH)1 までは最小値V
s から最大値VHまで連続的に大きくなり、所定値(D
XL/DDXH)1 より大きいと最大値VH となる。
【0039】減衰力設定部16は、図14に示すよう
に、積分処理部12からのバネ上絶対速度DXと微分処
理部13からのバネ上・バネ下間相対信号DYとにより
駆動回路6への指令値VT を設定するマップが用意され
ている。図14に示すマップでは、横軸にバネ上絶対速
度DXとバネ上・バネ下間相対速度DYとの除算値(D
X/DY)が、縦軸に指令値VT がとってあり、指令値
VT はDX/DYが零以下ならば最小値Vsであり、D
X/DYが零から所定の(DX/DY)1 までは最小値
Vsから最大値VH まで連続的に増加し、(DX/D
Y)1 より大きいと最大値VH となるようになってい
る。
【0040】比較出力部20は、図15に示すマップが
用意されており、減衰力設定部16にて設定された指令
値VT を限界値設定部19にて設定された指令値の上限
値VR と比較することにより駆動回路6へ出力する信号
Vを設定する。
【0041】次に、以上のように構成された本実施例に
おいて、演算処理装置8にて実行される演算処理を図1
6に示すフローチャートに従って説明する。まず、ステ
ップ201でバネ上加速度信号DDXを、ステップ20
2にて相対変位信号Yを読み込む。そして、ステップ2
03でバネ上加速度信号DDXを積分処理することによ
りバネ上速度信号DXを、ステップ204で相対変位信
号Yを微分処理することによりバネ上・バネ下間の相対
速度信号DYをそれぞれ算出する。
【0042】次に、ステップ205にてバネ上加速度信
号DDXに3〜20Hz の成分を選択的に抽出するフィ
ルタ処理を行うことによりゴツゴツ成分をもつ高周波成
分DDXHを抽出する。又、ステップ206ではステッ
プ205と同様にしてバネ上速度信号DXに0.5〜3
Hz の成分を選択的に抽出するフィルタ処理を行うこと
によりフワフワ成分である低周波成分DXLを抽出す
る。
【0043】車体の挙動を示す周波数成分が抽出される
と、ステップ207で、バネ上速度信号DXとバネ上・
バネ下間の相対速度信号DYの除算(DX/DY)を行
うとともに、図14に示すマップに基づいて駆動回路6
への指令値VT を設定する。ステップ208では車両の
挙動推定を行うべく、高周波成分DDXHと低周波成分
DXLの除算(DXL/DDXH)を行うとともに、図
13に示すマップに基づいて駆動回路6への指令値VT
の上限値VR を設定する。即ち、除算値DXL/DDX
Hが小さいときは、フワフワした車体挙動よりゴツゴツ
した車体挙動が大きいと判断し、指令値VT の上限値V
R を小さく設定して低減衰力になりやすくし、バネ下の
ゴツゴツ感を車体に伝達しないようにする。逆に、除算
値DXL/DDXHが大きいときは、ゴツゴツした車体
挙動よりフワフワした車体挙動が大きいと判断し、指令
値VT の上限値VR を大きく設定して高減衰力になりや
すくし、あおりの発生を防止する。又、指令値VT の上
限値VR をVs からVH まで連続的に大きくすることに
よって急激な減衰力の変化を防止する。
【0044】指令値VT の上限値VR が設定されると、
次にステップ209にて指令値VTと上限値VR を比較
し、指令値VT が上限値VR より大きい場合はステップ
210で上限値VR を駆動回路6への指令値Vとする。
即ち、図15に示すように図14に示すマップにおける
指令値の最大値VH が指令値の上限値VR となる。つま
り、ゴツゴツした車体挙動が発生していて指令値Vを制
御信号値VT としたのではゴツゴツした車体挙動を抑え
られないとして、制御信号値Vを小さくすべく制御信号
値Vを上限値VR となる。これにより、ショックアブソ
ーバの減衰力が低くなりゴツゴツした車体挙動が抑制さ
れる。一方、上限値VR が指令値VT より大きい場合
は、ステップ211に移行して指令値VT を制御信号値
Vとする。ステップ212ではステップ210,211
にて設定された制御信号値Vを出力する。
【0045】これらの演算処理を行うことにより、車両
挙動に応じた制御が可能となり、高周波における乗り心
地の悪化が抑制され、あらゆる路面における乗り心地の
向上を達成することができる。
【0046】又、本実施例の他の態様としては、車速を
検出する車速センサを設け、演算処理部8内の上限下限
減衰力設定部36、限界値設定部19において設定され
る限界値を連続的、又は段階的に補正する補正部41を
設けることもできる。この時の動作の一例は、図17に
示すように上限値VR を設定するマップの勾配KH を車
速に基づいて補正する補正部41を持ち、車速に基づい
た勾配KH によって上限値VR を設定し、制御信号VT
を補正して制御信号Vとするようにしてもよい。なお、
下限値VU に関しても同様の処理が可能である。
【0047】これにより、車速をも考慮に入れた制御が
行われ、一層乗り心地の向上が図られる。尚、本実施例
の応用例としては、図18に示すように、制御装置5内
の演算処理装置8内に限界値設定部19、減衰力設定部
16、比較出力部20に代えて、基準値設定部37、基
準位置判別部38、第2出力設定部39、第1出力設定
部40を備えている。基準値設定部37は図18に示す
ように、フィルタ処理部17の高周波成分DDXHとフ
ィルタ処理部18の低周波成分DXLとにより減衰力可
変方法を切り換える領域Aを設定するマップが用意され
ている。図18に示すマップでは、横軸に高周波成分D
DXHと低周波成分DXLとの除算値(DDXH/DX
L)が、縦軸に切り換え領域Aがとってある。
【0048】基準位置判別部38は積分処理部12から
バネ上速度DXを、微分処理部13がバネ上・バネ下間
の相対速度DYを入力し、これらが、基準値設定部37
にて設定された領域内にあるか否か判定する。
【0049】第2出力設定部39及び第1出力設定部4
0は、図20,21に示すように、制御信号値Vを設定
するマップが用意されている。図20,21に示すマッ
プでは横軸にバネ上絶対速度DXとバネ上・バネ下間の
相対速度DYとの除算値(DX/DY)が、縦軸に制御
信号値Vがとってあり、制御信号値VはDX/DYが零
以下ならば最小値Vs であり、DX/DYが零から所定
値(DX/DY)1 までは最小値Vs から最大値VH ま
で直線的に増加し、(DX/DY)1 より大きいと最大
値VH となるようになっている。
【0050】動作を説明すると、基準値設定部37にて
フィルタ処理された高周波成分DDXHと低周波成分D
XLとの除算値(DDXH/DXL)から図19に示す
マップに基づいて減衰力可変方法を切り換える領域Aを
設定する。図19から明らかなように、切り換え領域A
は、DDXH/DXLが大きくなる程大きくなるように
なっている。即ち、高周波成分が大きくなるほど、ある
いは低周波成分が小さくなるほど切り換え領域Aは増大
する。領域Aが設定されると、基準位置判別部38にて
バネ上絶対速度DXとバネ上・バネ下間の相対速度DY
のそれぞれの絶対値|DX|,|DY|を求めるととも
に、バネ上速度の絶対値|DX|値を基準値設定部37
にて設定された切り換え領域Aと比較し、さらに、バネ
上・バネ下間の相対速度の絶対値|DY|を切り換え領
域Aに係数kを掛けたk・Aと比較することによって、
基準値設定部37にて設定された領域内にあるか否かを
判定する。ここで、|DX|<Aかつ|DY|<k・A
であれば領域内にあると判定する。即ち、高周波成分が
大きいゴツゴツした車体挙動が発生しているときにはA
が大きくなるので、領域内にあると判定されやすく、逆
に、低周波成分が大きいフワフワした車体挙動が発生し
ているときにはAが小さくなるので、領域外にあると判
定されやすい。
【0051】そして、領域内にあるときには、第2出力
設定部39が図20に示すマップを用いて制御指令信号
Vを設定する。領域外にあるときには、第1出力設定部
40が図21に示すマップを用いて制御指令信号Vを設
定する。図20,21から明らかなように、除算値(D
X/DY)が正のときにおいて、第1出力設定部40は
第2出力設定部39よりも高減衰力となりやすくなって
いる。即ち、高周波成分が大きいゴツゴツした車体挙動
が発生しているときには、低減衰力となりやすくなり、
低周波成分が大きいフワフワした車体挙動が発生してい
るときには、低減衰力となりやすくなる。
【0052】さらに、本実施例の他の態様としては、車
体振動状態の高周波成分の抽出にバネ上加速度検出器の
信号を、低周波成分の抽出に前記バネ上加速度検出器の
信号の積分値を用いて抽出したが、これに限定されるも
のではなく、低周波成分については、前記バネ上加速度
検出器の信号そのものからも抽出可能であり、バネ上・
バネ下相対速度検出器の信号から、あるいは、微分処理
後の信号からも抽出可能である。又、高周波成分につい
ては、バネ上加速度信号の積分処理後の信号からも抽出
可能であり、バネ上・バネ下相対速度検出器の信号か
ら、あるいは、微分処理後の信号からも抽出可能であ
る。
【0053】さらに、DXL/DDXHにより指令値の
上限値VR を設定し、指令値VT が上限値VR よりも大
きいときには制御信号Vを上限値VR にクリップしない
方法として、図22に示すようにDXL/DDXHによ
り指令値の下限値VU を設定し、指令値Vが下限値VU
よりも小さい時には制御信号V下限値VU にクリップす
るようにしてもよい。又、図23に示すように、DXL
/DDXHにより上限値VR を設定し、設定値Vの上限
を高く設定するようにしてもよい。
【0054】さらに、本実施例の他の態様としては、図
15に示すように、DYが正の場合及び負の場合の両方
において、同じマップを使用しているが、DYが正の場
合のみ、あるいは負の場合のみマップに従い制御信号V
を設定してもよい。
【0055】さらに、本実施例の他の態様としては、車
速を検出する車速センサを設けるとともに、演算処理部
8内に車速センサからの車速信号に基づいて出力補正部
21および第2の出力設定部39,第1の出力設定部4
0において設定される制御信号を補正する出力補正部を
設けてもよい。この時の動作は、図24に示すように、
車速信号velに基づいて指令値の補正値VRUを設定
し、この補正値VRUを用いて出力補正部21および第2
の出力設定部39,第1の出力設定部40において設定
される制御信号VTBを補正し、改めて駆動回路6に出力
する制御信号Vとするようにしてもよい。これにより、
車両挙動状態のみでなく、車速をも考慮に入れた制御が
行われ、一層乗り心地の向上が図られる。 (第4実施例)次に、第4実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0056】上記実施例においては、車体振動状態の抽
出にバネ上加速度検出器3の信号を用いて抽出したが、
これに限定されるものではなく、相対変位検出器4の信
号から、あるいは、車輪速度検出器の信号から、あるい
は、ショックアブソーバ内の圧力検出器の信号から抽出
するようにしてもよい。 (第5実施例)次に、第5実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0057】上記実施例においては、フワフワ成分DD
XLとゴツゴツ成分DDXHの抽出方法において、バン
ドパスフイルタ(BPF)処理後の信号に対し所定のサ
ンプリング周期でのピーク値の過去x回(y回)の絶対
値の平均をその時刻での出力値としていたが、バンドパ
スフイルタ(BPF)処理後の信号値の過去x回の実効
値、即ち、演算値の2乗和をxあるいはyで割った値の
平方根
【0058】
【数1】
【0059】ただし、Pはピークホールド値を出力値と
してもよい。 (第6実施例)次に、第6実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0060】上記実施例においては、図2の信号補正部
15において、バネ上絶対速度DXのみに官能補正値K
sを掛けてバネ上絶対速度補正信号DXsを求めていた
が、これに限定されるものではなく、 DXs←Ks・DX DYs←DY/Ks としてもよい。 (第7実施例)次に、第7実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0061】上記実施例においては、官能補正値設定部
14で設定した値Ksを信号補正部15で使用していた
が、図25に示すように、信号補正部15の代わりに出
力補正部21を設け、ここで、不感帯領域(DX<K1
/KsとDY<K2 /Ksの条件)に当てはまった場合
はV←Vn と補正するようにしてもよい。ここで、K1
,K2 は所定値である。 (第8実施例)次に、第8実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0062】上記実施例においては、官能補正値設定部
14で設定した値Ksを信号補正部15で使用していた
が、図26に示すように、信号補正部15を削除して減
衰力設定部16において図6に示すマップの横軸をDX
s/DYsから、DX/DY−(1/Ks)とするよう
にしてもよい。 (第9実施例)次に、第9実施例を第1実施例との相違
点を中心に説明する。
【0063】上記実施例においては、官能補正値設定部
14で設定した値Ksを信号補正部15で使用していた
が、図25に示すように、信号補正部15の代わりに出
力補正部21を設け、ここで、減衰力設定部16で設定
された今回の値Vn と、前回の値Vn-1 を使い、|Vn
−Vn-1 |>K・Ksの条件に当てはまった場合は、V
n −Vn-1 が正の時は、V=Vn-1 +K・Ks,Vn
n-1 が負の時はV=Vn-1 −K・Ksと補正するよう
にしてもよい。ここで、Kは所定値である。
【0064】尚、本実施例の応用例としては、図25で
の出力補正部21で、V=Ks・Vn と補正するように
してもよい。 (第10実施例)次に、第10実施例を第1実施例との
相違点を中心に説明する。
【0065】上記実施例においては、信号補正部15に
おいて、官能補正値設定部14で設定されたKsのみで
官能補正演算を行っていたが、図27に示すように、車
速を検出する車速検出手段としての車速センサを設ける
とともに、演算処理装置8内に車速センサからの車速信
号velに基づいて車速補正値Kvを設定する車速補正
値設定部22を設けてもよい。
【0066】このときの動作を説明すると、図27の車
速補正値設定部22のマップは車速信号velが高くな
るほど車速補正値Kvが大きくなるように設定されてい
る。そして、このマップにより得られた車速補正値Kv
と、官能補正値設定部14で設定された官能補正値Ks
とにより、 DXs←Ks・Kv・DX、 DYs←DY あるいは、 DXs←DX DYs←DY/Ks/Kv という補正演算を行うことにより、車両挙動状態のみで
はなく車速をも考慮に入れた制御が行われ、一層の乗り
心地の向上が得られる。 (第11実施例)次に、第11実施例を第1実施例との
相違点を中心に説明する。
【0067】上記実施例においては、バネ上加速度検出
器3と相対変位検出器4を共に備えていたが、バネ上加
速度検出器を持たず、相対値変位検出器4からの相対位
置信号に基づいてバネ上速度を推定する。そして、相対
変位検出器4から相対変位信号のみに基づいて前記車体
振動状態(ゴツゴツ成分DDXL,フワフワ成分DDX
H)を抽出するようにしてもよい。これにより簡素で安
価なシステム構成とすることができる。 (第12実施例)次に、第12実施例を第1実施例との
相違点を中心に説明する。
【0068】前記実施例で述べた車体振動状態抽出方法
以外にフワフワ成分DDXL又はゴツゴツ成分DDXH
のバンドパスフィルタ(BPF)処理後の値の絶対値に
所定のカットオフ周波数をもったローパスフィルタによ
るフィルタ処理(あるいは、なまし処理)を施した値を
フワフワ成分又はゴツゴツ成分の出力値としてもよい。
【0069】尚、本実施例の応用例としては、前記方法
以外にフワフワ成分DDXL(又はゴツゴツ成分DDX
H)のバンドパスフィルタ処理後の値の絶対値DDXL
A(又はDDXHA)、及び、DDXLA(又はDDX
HA)になましのフィルタ処理を施した値DDXLF
(又はDDXHF)を用いた次式からフワフワ成分(D
DXL’)又はゴツゴツ成分(DDXH’)を算出して
もよい。
【0070】フワフワ成分;DDXL’←MAX(DD
XLA,DDXLF) ゴツゴツ成分;DDXH’←MAX(DDXHA,DD
XHF) 尚、上式でMAX( , )は最大値を選択する関数で
ある。 (第13実施例)次に、第13実施例を第1実施例との
相違点を中心に説明する。
【0071】前記実施例で述べた官能補正値設定部14
では官能マップ(図5)により補正値Ksを算出した
が、図28に示すマップ又はマップと等価な下記演算式
により官能係数Ksを人間の官能に基づき定めてもよ
い。
【0072】
【数2】
【0073】ここで、Ksmin;Ksの最小値 Ksmax;Ksの最大値 KAB;Ksmaxが成立する時のDDXL/DDXHの値 又、上記演算式に限定されることなく、例えば、フワフ
ワ成分とゴツゴツ成分の差の関数として下記の演算式で
人間の官能に基づいたKsを定めてもよい。
【0074】 Ks=Kso+Kc・(DDXL−DDXH) ただし、Ksmin≦Ks≦Ksmax ここで、Kso;DDXL=DDXHのときの係数Ks値 Kc;係数 (第14実施例)次に、第14実施例を第1実施例との
相違点を中心に説明する。
【0075】図29の官能補正値設定部23の指標演算
部24にてフワフワ成分/ゴツゴツ成分の比率rを算出
し、r<ro のとき、補正量演算部25にて比率rが大
(ゴツゴツ成分の比率が大)程、大きな補正量C2 を設
定するマップ(又は、関数式)から補正量C2 を算出
し、減衰係数設定部26で設定した減衰係数C1 を出力
補正部27で前記補正量C2 だけ補正した補正目標減衰
力C(=C1 −C2 )に基づきアクチュエータへの指令
値Vを出力する構成としてもよい。 (第15実施例)次に、第15実施例を第1実施例との
相違点を中心に説明する。
【0076】前記実施例では官能補正値設定部14でフ
ワフワ成分とゴツゴツ成分の両方から官能係数(補正
値)Ksを算出したが、いずれか一方に基づき官能係数
(補正値)Ksを算出してもよい。
【0077】ゴツゴツ成分から官能係数(補正値)Ks
を算出する例について以下説明する。まず、図30に示
すマップから官能係数(補正値)Ksを算出する。図3
0のマップでKsmin,Ksmaxは各々Ksの最大、最小値
であり、KA はKsがKsmaxの値から減少し始めるDD
XHの値、KB はKsがKsminと一致するときの値であ
る。又、図30ではKA <DDXH<KB 間はKsが一
次関数として減少しているが単調減少関数であれば、次
数は任意の関数でよい。又、図30で表したマップに相
当する、あるいは、任意の次数の単調減少関数式でKs
を算出してもよい。
【0078】又、前記方法により算出した官能係数Ks
により信号補正部15にてバネ上速度DXを補正する。 DXs←Ks・DX DYs←DY 以下、前記実施例と同様にして制御を行う。 (第16実施例)次に、第16実施例を第1実施例との
相違点を中心に説明する。
【0079】前記実施例では官能係数Ksは一通りのマ
ップ又は関数値として設定していたが、複数個のマップ
又は関数値を設け、運転席の近くに設けたマニュアルス
イッチのポジションによりKsの設定が切り換わるよう
な構成としてもよい。又、マニュアルスイッチのポジシ
ョンにより連続的に電圧信号が変わるようなセンサを設
け、このセンサ信号強度に応じてKsの大きさを連続的
に補正する構成としてもよい。このようにすることによ
り、ドライバの好みを反映した乗り心地制御が可能とな
る。 (第17実施例)次に、第17実施例を第1実施例との
相違点を中心に説明する。
【0080】以後の実施例は前後の各車輪についてのサ
スペンション制御システムに関するものである。本サス
ペンション制御装置は図31に示すように各輪(FL〜
RR)の車高センサ28,29,30,31と、左車輪
速センサ32、右車輪速センサ33とを設け、車高セン
サ信号からバネ上速度、バネ上バネ下相対速度を演算し
た後、車高センサ信号から抽出したハーシュネス成分の
大きさに応じて前記バネ上速度、又は、相対速度を補正
し、バネ上速度,相対速度が同一符号の場合にその大き
さに応じてサスペンション剛性切り換え回路34の剛性
を高めに設定する電子制御ユニット(以下、ECUとい
う)35とを備える。
【0081】次に、ECU35での処理の内容を図32
のフローチャートに従って説明する。ステップ301に
て初期化を行い、ステップ302にて車高センサ28〜
31からの信号を取り込み、車高HFL,HFR,HRL,H
RRを演算する。そして、ステップ303にて車輪速セン
サ32,33からの信号パルスを取り込み、左右車輪速
度VL,VR の演算及び車体速度VB ←(VL +VR )/
2の演算を行う。
【0082】引き続き、ステップ304及び305にて
前記実施例と同様にして各輪のバネ上推定速度DX及び
相対速度DYを演算する。そして、ステップ306にて
フロント車高HFL,HFRからハーシュネス成分抽出のた
めのバンドパスフィルタ(fc=10〜30Hz)処理
後、絶対値化したハーシュネス成分(HHSFL,HHSFR
を演算する。
【0083】さらに、ステップ307にて前記ハーシュ
ネス成分HHSFL,HHSFRの大きさに応じてハーシュネス
補正係数KXL,KXR又はKYL,KYRを図33又は図34
のマップから演算する。
【0084】次に、ステップ308にて車速VB に応じ
て変わる車速補正係数Kv を図35のマップから演算
し、前記ハーシュネス補正係数及び車速補正係数を前記
各輪のバネ上推定速度又は相対速度DYに掛け、後輪が
通過するまでの所定時間(=ホイールベース/車速),
バネ上推定速度及び相対速度を補正する。
【0085】DXHL ←DXL ・KXL・kv DXHR ←DXR ・KXR・kv DYHL ←DYL ・KYL・kv DYHR ←DYR ・KYR・kv 次に、ステップ308でバネ上推定速度及び相対速度の
補正値DXHL ,DXHR ,DYHL ,DYHR に基づ
き前記実施例と同様にしてアクチュエータ指令値を演算
し、サスペンションの減衰力を制御する。
【0086】尚、ハーシュネス成分は本実施例以外に車
高HFL,HFRの時間変化率にバンドパスフィルタ処理を
施して求めてもよい。又、ハーシュネス成分の大きさを
求めるためのセンサは、車高センサに限定されるもので
はなく車輪速度センサ,バネ上Gセンサ、圧力センサ、
荷重センサ等でもよい。さらに、前記ステップ308で
ハーシュネス補正係数はバネ上推定速度と相対速度のど
ちらか一方に掛けるようにしてもよい。 (第18実施例)次に、第18実施例を第17実施例と
の相違点を中心に説明する。
【0087】前記実施例では、ハーシュネス成分の大き
さに応じて入力(DX,DY)を補正したが、図36に
示すように入力補正(図32のステップ308)を廃止
し、ステップ310の指令値演算により以下のような処
理を行ってもよい。 (1)ハーシュネス成分(HHSFL,HHSFR)の大小に応
じて図37に示すように不感帯領域(減衰力を低く設定
したまま変化させない領域)の広さを変える。 (2)図38に示すように、ハーシュネス成分の大小に
応じて連続制御領域(減衰力をDX,DYの大きさに応
じて次第に高めていく領域)の広さを変える。但し、連
続制御領域を広げるにつれて減衰力の変化の勾配を下げ
るものとする。 (3)図39に示すように、ハーシュネス成分の大きさ
に応じてDX/DTに対する減衰力目標値の立ち上がり
の不感帯幅を変える。
【0088】以上、(1),(2),(3)のように指
令値演算において不感帯域を変えることによりハーシュ
ネス成分の大きさに応じた同様の制御が可能となる。 (4)図40に示すように、ハーシュネス成分の大小に
応じて減衰力目標値の上限値を変える。 (5)図41に示すように、ハーシュネス成分の大小に
応じてDX/DYに対する減衰力目標値の立ち上がり勾
配を変える。 (6)図42に示すように、(4)と(5)を組み合わ
せる。等により同様の制御効果が得られる。 (第19実施例)次に、第19実施例を第17実施例と
の相違点を中心に説明する。
【0089】図43に示すように、指令値演算(ステッ
プ311)の後に指令値を補正する出力補正(ステップ
312)を設け、指令値演算結果(補正前の値)に前記
(1)〜(6)と同様の補正を施すことによりハーシュ
ネスに対する同様の制御効果を得ることができる。
【0090】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
不整路面においても人間の官能を考慮し乗り心地と操安
性の高次元での両立を達成することができる優れた効果
を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両のアブソーバ減衰力制御装置の概略構成図
である。
【図2】第1実施例の演算処理装置の機能ブロック図で
ある。
【図3】フワフワ成分抽出部の機能図である。
【図4】ゴツゴツ成分抽出部の機能図である。
【図5】官能マップ図である。
【図6】指令値を設定するマップ図である。
【図7】フローチャートである。
【図8】第2実施例の演算処理装置の機能ブロック図で
ある。
【図9】第2実施例の減衰力決定のためのマップであ
る。
【図10】第2実施例の減衰力決定のためのマップであ
る。
【図11】第2実施例の勾配決定のためのマップであ
る。
【図12】第3実施例における演算処理装置の機能ブロ
ック図である。
【図13】第3実施例における指令値を設定するマップ
である。
【図14】第3実施例における指令値を設定するマップ
である。
【図15】第3実施例における指令値を設定するマップ
である。
【図16】第3実施例におけるフローチャートである。
【図17】第3実施例の応用例の減衰力決定のためのマ
ップである。
【図18】第3実施例の応用例の演算処理装置の機能ブ
ロック図である。
【図19】第3実施例の応用例の切り換え決定のための
マップである。
【図20】第3実施例の応用例の減衰力決定のためのマ
ップである。
【図21】第3実施例の応用例の減衰力決定のためのマ
ップである。
【図22】第3実施例の応用例の減衰力決定のためのマ
ップである。
【図23】第3実施例の応用例の減衰力決定のためのマ
ップである。
【図24】第3実施例の応用例の減衰力決定のためのマ
ップである。
【図25】第7実施例の演算処理装置の機能ブロック図
である。
【図26】第8実施例の演算処理装置の機能ブロック図
である。
【図27】第10実施例の演算処理装置の機能ブロック
図である。
【図28】第13実施例の補正値を求めるためのマップ
である。
【図29】第14実施例の演算処理装置の機能ブロック
図である。
【図30】第15実施例の補正値を求めるためのマップ
である。
【図31】第17実施例の車両のアブソーバ減衰力制御
装置の概略構成図である。
【図32】第17実施例のフローチャートである。
【図33】第17実施例のハーシュネス補正係数を求め
るためのマップである。
【図34】第17実施例のハーシュネス補正係数を求め
るためのマップである。
【図35】第17実施例の車速補正係数を求めるための
マップである。
【図36】第18実施例のフローチャートである。
【図37】第18実施例のバネ上絶対速度と相対速度と
の関係を示す関係図である。
【図38】第18実施例のバネ上絶対速度と相対速度と
の関係を示す関係図である。
【図39】第18実施例の目標値を求めるための特性図
である。
【図40】第18実施例の目標値を求めるための特性図
である。
【図41】第18実施例の目標値を求めるための特性図
である。
【図42】第18実施例の目標値を求めるための特性図
である。
【図43】第19実施例のフローチャートである。
【符号の説明】
3 バネ上速度検出手段を構成するバネ上加速度検出器 4 バネ上・バネ下間相対速度検出手段を構成する変位
検出器 5 バネ上速度検出手段、バネ上・バネ下間相対速度検
出手段を構成する制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永井 孝幸 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 武田 政義 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内 (72)発明者 石川 浩 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本電 装株式会社内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体と車輪との間に設置されたショック
    アブソーバの減衰力を変化させるアクチュエータと、 バネ上の絶対速度を検出するバネ上速度検出手段と、 バネ上・バネ下間の相対速度を検出するバネ上・バネ下
    間相対速度検出手段とを備え、 バネ上の絶対速度及びバネ上・バネ下間の相対速度の符
    号が異なるときには低減衰力を与え、符号が一致すると
    きには高減衰力を与えるべく前記アクチュエータを制御
    してショックアブソーバの減衰力を調整するようにした
    車両のアブソーバ減衰力制御装置において、 バネ上の上下振動又はバネ上・バネ下間の相対振動の少
    なくとも一方から車体の振動での少なくとも高周波成分
    を抽出するとともに、バネ上の絶対速度及びバネ上・バ
    ネ下間の相対速度の符号が一致するときに、車体の振動
    での高周波成分が多いほど低い減衰力に補正するように
    したことを特徴とする車両のアブソーバ減衰力制御装
    置。
  2. 【請求項2】 車体の振動での低周波成分であるフワフ
    ワ成分と高周波成分であるゴツゴツ成分とを官能的指標
    にして、減衰力を補正するようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の車両のアブソーバ減衰力制御装置。
  3. 【請求項3】 抽出した低周波成分が高周波成分と比較
    して高周波成分が多いほど低い減衰力に補正することを
    特徴とする請求項1に記載の車両のアブソーバ減衰力制
    御装置。
  4. 【請求項4】 抽出した高周波成分又は低周波成分に基
    づいて補正する減衰力の上限値又は下限値を補正するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の車両のアブソーバ減衰
    力制御装置。
  5. 【請求項5】 車速に基づいて減衰力を補正するように
    したことを特徴とする請求項1に記載の車両のアブソー
    バ減衰力制御装置。
  6. 【請求項6】 路面から車両に伝わる振動のうちのハー
    シュネス成分の大き4に応じて減衰力を補正することを
    特徴とする請求項1に記載の車両のアブソーバ減衰力制
    御装置。
  7. 【請求項7】 抽出したハーシュネス成分の大きさに応
    じて減衰力を低く設定する不感帯領域の範囲を変更する
    ようにしたことを特徴とする請求項6に記載の車両のア
    ブソーバ減衰力制御装置。
  8. 【請求項8】 抽出したハーシュネス成分の大きさに応
    じて減衰力の上限値を変えるようにしたことを特徴とす
    る請求項6に記載の車両のアブソーバ減衰力制御装置。
  9. 【請求項9】 抽出したハーシュネス成分の大きさに応
    じてバネ上速度と相対速度の比率に対する減衰力の変化
    勾配を変えるようにしたことを特徴とする請求項6に記
    載の車両のアブソーバ減衰力制御装置。
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