JPH06143472A - 複合シート - Google Patents
複合シートInfo
- Publication number
- JPH06143472A JPH06143472A JP29970892A JP29970892A JPH06143472A JP H06143472 A JPH06143472 A JP H06143472A JP 29970892 A JP29970892 A JP 29970892A JP 29970892 A JP29970892 A JP 29970892A JP H06143472 A JPH06143472 A JP H06143472A
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- JP
- Japan
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- sheet
- plastic film
- polyolefin resin
- resin foam
- woven fabric
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】通気性と剥離性を備えた複合シートを提供す
る。 【構成】ポリオレフィン樹脂発泡体シート2の少なくと
も片面に、不織布または不織布を紙状に圧縮したシート
3およびプラスチックフィルム4を順に貼り合わせると
ともに、このプラスチックフィルム4に開口4aを間隔
をおいて形成し、さらに、コンクリートスラブとの接合
面側となる不織布または不織布を紙状に圧縮したシート
3およびプラスチックフィルム4を、ポリオレフィン樹
脂発泡体シート2よりも幅広に形成してその一側端縁か
らヒレ状に延出させた。
る。 【構成】ポリオレフィン樹脂発泡体シート2の少なくと
も片面に、不織布または不織布を紙状に圧縮したシート
3およびプラスチックフィルム4を順に貼り合わせると
ともに、このプラスチックフィルム4に開口4aを間隔
をおいて形成し、さらに、コンクリートスラブとの接合
面側となる不織布または不織布を紙状に圧縮したシート
3およびプラスチックフィルム4を、ポリオレフィン樹
脂発泡体シート2よりも幅広に形成してその一側端縁か
らヒレ状に延出させた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート構築物の
屋上や屋根などの床面に敷設され、断熱性、クッション
性および防水性を備えた軽量な複合シートに関するもの
である。
屋上や屋根などの床面に敷設され、断熱性、クッション
性および防水性を備えた軽量な複合シートに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリート構築物の屋上などの
防水工事には、歴瀞質シートやポリオレフィン樹脂発泡
体シートが使われていた。
防水工事には、歴瀞質シートやポリオレフィン樹脂発泡
体シートが使われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、歴瀞質
シートは、単位面積当たりの重量が大きいことから、現
場での取り扱いが困難であるという欠点がある。また、
補修や葺き替えの際、加熱して剥離しなければならない
ことから、その除去に時間がかかる他、きれいに取り除
くことができず、次の施工の仕上がりがきれいにできな
いという問題があった。
シートは、単位面積当たりの重量が大きいことから、現
場での取り扱いが困難であるという欠点がある。また、
補修や葺き替えの際、加熱して剥離しなければならない
ことから、その除去に時間がかかる他、きれいに取り除
くことができず、次の施工の仕上がりがきれいにできな
いという問題があった。
【0004】また、ポリオレフィン樹脂発泡体シート
は、単位面積当たりの重量が小さく、断熱性、クッショ
ン性および防水性に優れているものの、コンクリートス
ラブと接合する面側に一側端から中央を通り他側端に抜
ける溝を水蒸気の通路として形成する必要があり、さら
に、その表面側に寒冷紗などを貼り合せて補強しなけれ
ばならず、施工が煩雑となる欠点がある。また、隣接す
る発泡体シートを突き合わせる際、水蒸気の通路となる
溝同士がうまく連通できないことから、水蒸気の脱気が
円滑に進まない他、歴瀞質シートと同様に、再施工時に
おける剥離性とその仕上がりに難点があった(例えば、
実公平2−43718号公報、同2−43721号公報
参照)。
は、単位面積当たりの重量が小さく、断熱性、クッショ
ン性および防水性に優れているものの、コンクリートス
ラブと接合する面側に一側端から中央を通り他側端に抜
ける溝を水蒸気の通路として形成する必要があり、さら
に、その表面側に寒冷紗などを貼り合せて補強しなけれ
ばならず、施工が煩雑となる欠点がある。また、隣接す
る発泡体シートを突き合わせる際、水蒸気の通路となる
溝同士がうまく連通できないことから、水蒸気の脱気が
円滑に進まない他、歴瀞質シートと同様に、再施工時に
おける剥離性とその仕上がりに難点があった(例えば、
実公平2−43718号公報、同2−43721号公報
参照)。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたもので、簡単に施工できるとともに、コンクリート
スラブ床面からの水蒸気の脱気が容易で、再施工時の剥
離性に優れた、断熱性、クッション性および防水性を備
えた軽量な複合シートを提供するものである。
れたもので、簡単に施工できるとともに、コンクリート
スラブ床面からの水蒸気の脱気が容易で、再施工時の剥
離性に優れた、断熱性、クッション性および防水性を備
えた軽量な複合シートを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ポリオレフィ
ン樹脂発泡体シートの少なくとも片面に不織布または不
織布を紙状に圧縮したシートおよびプラスチックフィル
ムを順に貼り合わせるとともに、このプラスチックフィ
ルムに開口を間隔をおいて形成し、さらに、コンクリー
トスラブとの接合面側となる不織布または不織布を紙状
に圧縮したシートおよびプラスチックフィルムを、ポリ
オレフィン樹脂発泡体シートよりも幅広に形成してその
一側端縁からヒレ状に延出させたことを特徴とするもの
である。
ン樹脂発泡体シートの少なくとも片面に不織布または不
織布を紙状に圧縮したシートおよびプラスチックフィル
ムを順に貼り合わせるとともに、このプラスチックフィ
ルムに開口を間隔をおいて形成し、さらに、コンクリー
トスラブとの接合面側となる不織布または不織布を紙状
に圧縮したシートおよびプラスチックフィルムを、ポリ
オレフィン樹脂発泡体シートよりも幅広に形成してその
一側端縁からヒレ状に延出させたことを特徴とするもの
である。
【0007】
【作用】コンクリートスラブに接着剤を塗布し、長尺状
に形成された複合シートを、その側端縁を突き合わせて
貼り合わせた後、この敷設された複合シートの表面に、
防水材が塗布され、さらに、仕上げ材が塗布されて仕上
げられる。
に形成された複合シートを、その側端縁を突き合わせて
貼り合わせた後、この敷設された複合シートの表面に、
防水材が塗布され、さらに、仕上げ材が塗布されて仕上
げられる。
【0008】この複合シートのコンクリートスラブとの
接着は、プラスチックフィルムに形成された開口を通し
て接着剤が不織布または不織布を紙状に圧縮したシート
に染み込み、さらに、発泡体シートとも強固に接合され
る。そして、不織布または不織布を紙状に圧縮したシー
トは水蒸気の通路として機能し、水蒸気を全体に分散し
て脱気する。また、再施工時においては、不織布または
不織布を紙状に圧縮したシートから簡単に、かつ、きれ
いに剥離させることができる。
接着は、プラスチックフィルムに形成された開口を通し
て接着剤が不織布または不織布を紙状に圧縮したシート
に染み込み、さらに、発泡体シートとも強固に接合され
る。そして、不織布または不織布を紙状に圧縮したシー
トは水蒸気の通路として機能し、水蒸気を全体に分散し
て脱気する。また、再施工時においては、不織布または
不織布を紙状に圧縮したシートから簡単に、かつ、きれ
いに剥離させることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【0010】図1には、複合シート1の一実施例が示さ
れており、この複合シート1は、ポリオレフィン樹脂発
泡体シート2と、このポリオレフィン樹脂発泡体シート
2を中間層としてその上面および下面に貼り合わせられ
た不織布3と、この不織布3の、ポリオレフィン樹脂発
泡体シート2と貼り合わせられた面と反対側の面に貼り
合わせられたプラスチックフィルム4から構成されてお
り、プラスチックフィルム4には多数の開口4aが形成
されている。そして、後述するように、コンクリートス
ラブとの接合面側となる不織布3およびプラスチックフ
ィルム4は、ポリオレフィン樹脂発泡体シート2の幅よ
りも広幅に形成され、ポリオレフィン樹脂発泡体シート
2の一側端縁を越えてヒレ状に延出されている。
れており、この複合シート1は、ポリオレフィン樹脂発
泡体シート2と、このポリオレフィン樹脂発泡体シート
2を中間層としてその上面および下面に貼り合わせられ
た不織布3と、この不織布3の、ポリオレフィン樹脂発
泡体シート2と貼り合わせられた面と反対側の面に貼り
合わせられたプラスチックフィルム4から構成されてお
り、プラスチックフィルム4には多数の開口4aが形成
されている。そして、後述するように、コンクリートス
ラブとの接合面側となる不織布3およびプラスチックフ
ィルム4は、ポリオレフィン樹脂発泡体シート2の幅よ
りも広幅に形成され、ポリオレフィン樹脂発泡体シート
2の一側端縁を越えてヒレ状に延出されている。
【0011】このポリオレフィン樹脂発泡体シート2
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンまたは
エチレン酢酸ビニル(EVA)、エチレンアクリル酸エ
チル(EEA)あるいはエチレンアクリル酸(EAA)
などの樹脂単独またはこれらの2種以上の混合樹脂によ
って成形される。実用性を考慮すれば、ポリエチレンが
好ましい。
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテンまたは
エチレン酢酸ビニル(EVA)、エチレンアクリル酸エ
チル(EEA)あるいはエチレンアクリル酸(EAA)
などの樹脂単独またはこれらの2種以上の混合樹脂によ
って成形される。実用性を考慮すれば、ポリエチレンが
好ましい。
【0012】この発泡体の製造は、通常知られた発泡体
形成手段、例えば、分解形発泡剤による発泡剤分解法、
蒸発形発泡剤による溶剤気散法が採用される。そして、
その発泡倍率は、実用的には通常5〜50倍程度、好ま
しくは20〜30倍前後が最適であり、さらに、その厚
さは、1〜50mm程度、好ましくは、2〜15mm程
度が適当である。
形成手段、例えば、分解形発泡剤による発泡剤分解法、
蒸発形発泡剤による溶剤気散法が採用される。そして、
その発泡倍率は、実用的には通常5〜50倍程度、好ま
しくは20〜30倍前後が最適であり、さらに、その厚
さは、1〜50mm程度、好ましくは、2〜15mm程
度が適当である。
【0013】一方、ポリオレフィン樹脂発泡体シート2
の上下両面に貼り合わせられる不織布3は、合成繊維ま
たは天然繊維、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ビニロン、ポリウレタン、綿あるい
は麻などの単独品または2種以上の混紡品が用いられ
る。その中でもポリエチレンとポリプロピレンの単独品
もしくはそれらの混紡品が望ましい。そして、この不織
布3の目付け量は、50〜250g/m2 程度が好適で
ある。
の上下両面に貼り合わせられる不織布3は、合成繊維ま
たは天然繊維、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエステル、ビニロン、ポリウレタン、綿あるい
は麻などの単独品または2種以上の混紡品が用いられ
る。その中でもポリエチレンとポリプロピレンの単独品
もしくはそれらの混紡品が望ましい。そして、この不織
布3の目付け量は、50〜250g/m2 程度が好適で
ある。
【0014】なお、不織布3に代えて不織布を紙状に圧
縮したシート、例えば、デュポン社の製造に係る商品名
「タイベック(登録商標)」でもよく、この場合の目付
け量は、20〜100g/m2 程度が好ましい。
縮したシート、例えば、デュポン社の製造に係る商品名
「タイベック(登録商標)」でもよく、この場合の目付
け量は、20〜100g/m2 程度が好ましい。
【0015】また、不織布3に貼り合わせられるプラス
チックフィルム4としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、EVA、EEA、EAAあるいはエチレンアクリ
ル酸メチル(EMA)などの樹脂単独または2種以上の
混合樹脂が利用でき、さらに、これらの樹脂に水添石油
樹脂、天然樹脂や石油樹脂などを適宜加え、接着性をさ
らに向上させることもできる。
チックフィルム4としては、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、EVA、EEA、EAAあるいはエチレンアクリ
ル酸メチル(EMA)などの樹脂単独または2種以上の
混合樹脂が利用でき、さらに、これらの樹脂に水添石油
樹脂、天然樹脂や石油樹脂などを適宜加え、接着性をさ
らに向上させることもできる。
【0016】なお、ナイロン系、ポリエステル系のホッ
トメルトフィルムも使用される接着剤との相溶性、接着
性を考慮して選択することができる。
トメルトフィルムも使用される接着剤との相溶性、接着
性を考慮して選択することができる。
【0017】ところで、プラスチックフィルム4に形成
される開口4aは、直径5〜50mm程度の円形あるい
は楕円形、もしくは一辺が5〜50mmの正方形、長方
形あるいはひし形であって、プラスチックフィルム4の
表面積に対する開口率は、10〜70%程度が好まし
い。
される開口4aは、直径5〜50mm程度の円形あるい
は楕円形、もしくは一辺が5〜50mmの正方形、長方
形あるいはひし形であって、プラスチックフィルム4の
表面積に対する開口率は、10〜70%程度が好まし
い。
【0018】これらのポリオレフィン樹脂発泡体シート
2、不織布3およびプラスチックフィルム4から形成さ
れる複合シート1は、長尺シートに形成され、その製造
に際しては、予め不織布3とプラスチックフィルム4を
熱ラミネートあるいは接着剤ラミネートした後、これら
ラミネートされた不織布3とプラスチックフィルム4
を、ポリオレフィン樹脂発泡体シート2と接着剤を介し
て貼り合わせてもよく、また、熱溶着してもよい。
2、不織布3およびプラスチックフィルム4から形成さ
れる複合シート1は、長尺シートに形成され、その製造
に際しては、予め不織布3とプラスチックフィルム4を
熱ラミネートあるいは接着剤ラミネートした後、これら
ラミネートされた不織布3とプラスチックフィルム4
を、ポリオレフィン樹脂発泡体シート2と接着剤を介し
て貼り合わせてもよく、また、熱溶着してもよい。
【0019】なお、ポリオレフィン樹脂発泡体シート
2、不織布3およびプラスチックフィルム4を5層同時
にホットメルトフィルムや接着剤で貼り合わせることも
できる。
2、不織布3およびプラスチックフィルム4を5層同時
にホットメルトフィルムや接着剤で貼り合わせることも
できる。
【0020】この際、ポリオレフィン樹脂発泡体シート
2の片側一面に貼り合わせられる不織布3とプラスチッ
クフィルム4は、後述のコンクリートスラブ10に接合
される側となり、この一面側に貼り合わせられる不織布
3とプラスチックフィルム4は、ポリオレフィン樹脂発
泡体シート2の幅よりも広幅に形成され、その一側端縁
を越えてヒレ状に延出されている。
2の片側一面に貼り合わせられる不織布3とプラスチッ
クフィルム4は、後述のコンクリートスラブ10に接合
される側となり、この一面側に貼り合わせられる不織布
3とプラスチックフィルム4は、ポリオレフィン樹脂発
泡体シート2の幅よりも広幅に形成され、その一側端縁
を越えてヒレ状に延出されている。
【0021】なお、不織布3は、後述するように剥離層
となることから、その材質、目付け量、バインダー量お
よびニードルパンチ密度などを適宜選択して層間強度を
コントロールする必要がある。
となることから、その材質、目付け量、バインダー量お
よびニードルパンチ密度などを適宜選択して層間強度を
コントロールする必要がある。
【0022】また、プラスチックフィルム4を不織布3
に溶着する場合、プラスチックフィルム4に予め適当な
ノッチ(スリット)を入れながら熱溶着すると、フィル
ム4が収縮し、貼り合わせの際、ノッチ部分が開口部と
なるので、この種のプラスチックフィルム(例えば、X
IRO社の製造に係るxiro(登録商標)サーモプラ
スチック接着フィルム)を使用するのが便利である。た
だし、このノッチの長さは、開口部の大きさ比率に応じ
て設計しなければならない。
に溶着する場合、プラスチックフィルム4に予め適当な
ノッチ(スリット)を入れながら熱溶着すると、フィル
ム4が収縮し、貼り合わせの際、ノッチ部分が開口部と
なるので、この種のプラスチックフィルム(例えば、X
IRO社の製造に係るxiro(登録商標)サーモプラ
スチック接着フィルム)を使用するのが便利である。た
だし、このノッチの長さは、開口部の大きさ比率に応じ
て設計しなければならない。
【0023】この結果、軽量で断熱性、クッション性お
よび防水性を備えたポリオレフィン樹脂発泡体シート2
を中間層とし、その両面に当該発泡体シート2の柔軟性
に追従しえる不織布3および開口4aを形成したプラス
チックフィルム4を順に貼り合わせて複合シート1が形
成される。
よび防水性を備えたポリオレフィン樹脂発泡体シート2
を中間層とし、その両面に当該発泡体シート2の柔軟性
に追従しえる不織布3および開口4aを形成したプラス
チックフィルム4を順に貼り合わせて複合シート1が形
成される。
【0024】次に、このように形成された長尺状の複合
シート1をコンクリートスラブ10に敷設する場合につ
いて図2および図3に基づいて説明する。
シート1をコンクリートスラブ10に敷設する場合につ
いて図2および図3に基づいて説明する。
【0025】まず、コンクリートスラブ10に接着剤1
1を塗布し、ヒレ状に延出された不織布3とプラスチッ
クフィルム4を下面として複合シート1を敷設する。こ
の場合、隣接する複合シート1は、それらの一側端縁と
他側端縁を突き合わせて敷設する。そして、接着剤11
を介して複合シート1が敷設されると、その複合シート
1を構成するプラスチックフィルム4の表面にコンクリ
ートスラブ10の防水材12、例えば、ポリウレタン系
樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル
系樹脂を塗布した後、仕上げ材13が塗布されて仕上げ
られる。
1を塗布し、ヒレ状に延出された不織布3とプラスチッ
クフィルム4を下面として複合シート1を敷設する。こ
の場合、隣接する複合シート1は、それらの一側端縁と
他側端縁を突き合わせて敷設する。そして、接着剤11
を介して複合シート1が敷設されると、その複合シート
1を構成するプラスチックフィルム4の表面にコンクリ
ートスラブ10の防水材12、例えば、ポリウレタン系
樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル
系樹脂を塗布した後、仕上げ材13が塗布されて仕上げ
られる。
【0026】このようにして複合シート1が敷設される
ことにより、コンクリートスラブ10に塗布された接着
剤11がプラスチックフィルム4に形成された開口4a
を通して不織布3に染み込み、さらに、ポリオレフィン
樹脂発泡体シート2とも強固に接合される。
ことにより、コンクリートスラブ10に塗布された接着
剤11がプラスチックフィルム4に形成された開口4a
を通して不織布3に染み込み、さらに、ポリオレフィン
樹脂発泡体シート2とも強固に接合される。
【0027】この際、不織布3には、プラスチックフィ
ルム4の開口4aに臨む部分以外接着剤11の染み込み
がなされないことから、不織布3は、水蒸気が透過する
通路となって水蒸気を全体に分散させる。そして、隣接
する複合シート1は、それらの一側端縁と他側端縁を突
き合わせられて敷設されることにより、隣接する複合シ
ート1を形成する不織布3同士が連絡され、かつ、その
両側端縁部分が外気に開放されることから、不織布3に
分散された水蒸気は、この両側端縁部分を通して確実に
脱気されることになる。
ルム4の開口4aに臨む部分以外接着剤11の染み込み
がなされないことから、不織布3は、水蒸気が透過する
通路となって水蒸気を全体に分散させる。そして、隣接
する複合シート1は、それらの一側端縁と他側端縁を突
き合わせられて敷設されることにより、隣接する複合シ
ート1を形成する不織布3同士が連絡され、かつ、その
両側端縁部分が外気に開放されることから、不織布3に
分散された水蒸気は、この両側端縁部分を通して確実に
脱気されることになる。
【0028】また、複合シート1は所定の幅で工業的に
生産されることから、位置合わせが簡単であり、しか
も、不織布3が補強材となって施工時の引っ張りにも十
分な強度を保持でき、引っ張りながら位置決めできるの
で突き合わせ代もとり易く、敷設後に収縮などによる隙
間が生じることもなく、施工性も良好となる。
生産されることから、位置合わせが簡単であり、しか
も、不織布3が補強材となって施工時の引っ張りにも十
分な強度を保持でき、引っ張りながら位置決めできるの
で突き合わせ代もとり易く、敷設後に収縮などによる隙
間が生じることもなく、施工性も良好となる。
【0029】このように敷設された複合シート1を再補
修時あるいは部分的な補修するに際し、コンクリートス
ラブ10から剥離する場合は、コンクリートスラブ10
側に貼り合わせられた不織布3から剥すと、コンクリー
トスラブ10にプラスチックフィルム4を残した状態で
簡単に、かつ、きれいに剥すことができ、このため、作
業工数を大幅に短縮させることができる。そして、再施
工する場合には、剥した面に再度接着剤11を塗布した
後、同様に複合シート1を敷設すればよい。この場合、
コンクリートスラブ10に先に貼り合わせてあったプラ
スチックフィルム4が残っていても、その開口4aを通
してコンクリートスラブ10に強固に接合することがで
きる。
修時あるいは部分的な補修するに際し、コンクリートス
ラブ10から剥離する場合は、コンクリートスラブ10
側に貼り合わせられた不織布3から剥すと、コンクリー
トスラブ10にプラスチックフィルム4を残した状態で
簡単に、かつ、きれいに剥すことができ、このため、作
業工数を大幅に短縮させることができる。そして、再施
工する場合には、剥した面に再度接着剤11を塗布した
後、同様に複合シート1を敷設すればよい。この場合、
コンクリートスラブ10に先に貼り合わせてあったプラ
スチックフィルム4が残っていても、その開口4aを通
してコンクリートスラブ10に強固に接合することがで
きる。
【0030】さらに、廃棄物処理の際には、中間層とし
てのポリオレフィン樹脂発泡体シート2の上下両面に同
様の貼り合わせをしてあることから、その上面に貼り合
わせられた不織布3から剥すことによって塗膜層12,
13をポリオレフィン樹脂発泡体シート2から簡単に分
離することができる。この結果、ポリオレフィン樹脂発
泡体シート2および不織布3と、塗膜層12,13を別
々に廃棄処理することができる。例えば、ウレタン塗膜
材を使う場合は、ポリオレフィン樹脂発泡体シート2を
焼却処理、ウレタン塗膜材を埋立処理、とその材料に適
した廃棄処理方法が選択できる利点がある。
てのポリオレフィン樹脂発泡体シート2の上下両面に同
様の貼り合わせをしてあることから、その上面に貼り合
わせられた不織布3から剥すことによって塗膜層12,
13をポリオレフィン樹脂発泡体シート2から簡単に分
離することができる。この結果、ポリオレフィン樹脂発
泡体シート2および不織布3と、塗膜層12,13を別
々に廃棄処理することができる。例えば、ウレタン塗膜
材を使う場合は、ポリオレフィン樹脂発泡体シート2を
焼却処理、ウレタン塗膜材を埋立処理、とその材料に適
した廃棄処理方法が選択できる利点がある。
【0031】なお、本実施例においては、ポリオレフィ
ン樹脂発泡体シート2の上下両面に、それぞれ不織布3
およびプラスチックフィルム4を順に貼り合わせた複合
シート1を例示したが、ポリオレフィン樹脂発泡体シー
ト2の一面に不織布3およびプラスチックフィルム4を
順に貼り合わせた複合シート1であってもよく、その際
には、ポリオレフィン樹脂発泡体シート2の一面に順に
貼り合わせられた不織布3およびプラスチックフィルム
4が、コンクリートスラブに接合される側となる。この
場合には、ポリオレフィン樹脂発泡体シート2の、不織
布3およびプラスチックフィルム4が貼り合わせられた
側と反対側の他面に直接コンクリートスラブ10の防水
剤12などが塗布されることになる。
ン樹脂発泡体シート2の上下両面に、それぞれ不織布3
およびプラスチックフィルム4を順に貼り合わせた複合
シート1を例示したが、ポリオレフィン樹脂発泡体シー
ト2の一面に不織布3およびプラスチックフィルム4を
順に貼り合わせた複合シート1であってもよく、その際
には、ポリオレフィン樹脂発泡体シート2の一面に順に
貼り合わせられた不織布3およびプラスチックフィルム
4が、コンクリートスラブに接合される側となる。この
場合には、ポリオレフィン樹脂発泡体シート2の、不織
布3およびプラスチックフィルム4が貼り合わせられた
側と反対側の他面に直接コンクリートスラブ10の防水
剤12などが塗布されることになる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、複合シー
トをポリオレフィン樹脂発泡体シートの少なくとも片面
に不織布または不織布を紙状に圧縮したシートおよびプ
ラスチックフィルムを順に貼り合わせて形成し、このプ
ラスチックフィルムに開口を間隔をおいて形成し、さら
に、コンクリートスラブとの接合面側となる不織布また
は不織布を紙状に圧縮したシートおよびプラスチックフ
ィルムを、ポリオレフィン樹脂発泡体シートよりも幅広
に形成してその一側端縁からヒレ状に延出させたことに
より、中間層に断熱性とクッション性および防水性を、
その片面または両面に水蒸気の透過層と再剥離性に優れ
た層を設けることが可能となる。そして、全体として軽
量に形成される他、コンクリートスラブに接着剤で強固
に接合させることができ、敷設作業も容易で、塗膜防水
材の接着も強固で仕上がりもきれいである。加えるに、
水蒸気の脱気機能を有し、さらに、補修などの際の再剥
離が簡単に、かつ、きれいに除去でき、再施工に際して
も接着性が阻害されることはない。
トをポリオレフィン樹脂発泡体シートの少なくとも片面
に不織布または不織布を紙状に圧縮したシートおよびプ
ラスチックフィルムを順に貼り合わせて形成し、このプ
ラスチックフィルムに開口を間隔をおいて形成し、さら
に、コンクリートスラブとの接合面側となる不織布また
は不織布を紙状に圧縮したシートおよびプラスチックフ
ィルムを、ポリオレフィン樹脂発泡体シートよりも幅広
に形成してその一側端縁からヒレ状に延出させたことに
より、中間層に断熱性とクッション性および防水性を、
その片面または両面に水蒸気の透過層と再剥離性に優れ
た層を設けることが可能となる。そして、全体として軽
量に形成される他、コンクリートスラブに接着剤で強固
に接合させることができ、敷設作業も容易で、塗膜防水
材の接着も強固で仕上がりもきれいである。加えるに、
水蒸気の脱気機能を有し、さらに、補修などの際の再剥
離が簡単に、かつ、きれいに除去でき、再施工に際して
も接着性が阻害されることはない。
【図1】本発明の複合シートを示す断面図である。
【図2】本発明の複合シートをコンクリートスラブに貼
り合わせた状態の斜視図である。
り合わせた状態の斜視図である。
【図3】本発明の複合シートをコンクリートスラブに貼
り合わせた状態の断面図である。
り合わせた状態の断面図である。
1 複合シート 2 ポリオレフィン樹脂発泡体シート 3 不織布または不織布を紙状に圧縮したシート 4 プラスチックフィルム 4a 開口 10 コンクリートスラブ
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリオレフィン樹脂発泡体シートの少な
くとも片面に不織布または不織布を紙状に圧縮したシー
トおよびプラスチックフィルムを順に貼り合わせるとと
もに、このプラスチックフィルムに開口を間隔をおいて
形成し、さらに、コンクリートスラブとの接合面側とな
る不織布または不織布を紙状に圧縮したシートおよびプ
ラスチックフィルムを、ポリオレフィン樹脂発泡体シー
トよりも幅広に形成してその一側端縁からヒレ状に延出
させたことを特徴とする複合シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29970892A JPH06143472A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 複合シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29970892A JPH06143472A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 複合シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06143472A true JPH06143472A (ja) | 1994-05-24 |
Family
ID=17876010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29970892A Pending JPH06143472A (ja) | 1992-11-10 | 1992-11-10 | 複合シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06143472A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010031567A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Achilles Corp | 屋上断熱防水構造 |
-
1992
- 1992-11-10 JP JP29970892A patent/JPH06143472A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010031567A (ja) * | 2008-07-30 | 2010-02-12 | Achilles Corp | 屋上断熱防水構造 |
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