JPH06200613A - 床材用複合シート及びそれを用いた床 - Google Patents

床材用複合シート及びそれを用いた床

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JPH06200613A
JPH06200613A JP20093A JP20093A JPH06200613A JP H06200613 A JPH06200613 A JP H06200613A JP 20093 A JP20093 A JP 20093A JP 20093 A JP20093 A JP 20093A JP H06200613 A JPH06200613 A JP H06200613A
Authority
JP
Japan
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sheet
floor
composite sheet
flooring
mesh
Prior art date
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Pending
Application number
JP20093A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshimasa Osaki
利政 大崎
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 木質床材の裏打ち材として遮音効果にすぐ
れ、断熱性もすぐれ、適当なクッション性も備え、尚且
つ簡単に製造、施工できる床材用複合シート及びそれを
用いた床を提供する。 【構成】 厚さ3mm、発泡倍率20倍の架橋ポリエチ
レン樹脂発泡板1の片面に、厚さ1mmの不織布3が積
層され、さらにその上に厚さ2mm、発泡倍率20倍で
ある同質の発泡シートからなる網目状シート2が熱融着
により積層され、一方、該発泡板1の裏面には上記と同
じ網目状シート5が同じく熱融着により積層されたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート構築物、
特に集合住宅などの開放廊下、階段室廻りあるいは居室
などの木質床に用いられる防音性にすぐれた床材用複合
シート、及びそれを用いた床に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、居住性向上の一つとして防音環境
性能の確保が要請され、特に問題とされている木質系床
で発生する床衝撃音の防止に有効な床材料の早晩の開発
が期待されている。このような技術に関するものとし
て、特開平4−209253号公報記載の塗床材用複合
シートが従来知られている。このものは、単繊維、撚り
糸、編み糸を網目状にした網目状シートを合成樹脂発泡
シートの片面に接合一体化したものである。そして発泡
シート側をコンクリート床面に接着剤で貼り付け、表面
の網目状シートの上から塗床材樹脂が被覆されて網目状
の凸条が表面全面にわたって形成される。これにより歩
行の滑り止めの効果と遮音効果を得るものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載のもの
は、コンクリート床表面に使用するものであって、発泡
シートとコンクリート床との間は殆ど密着しているので
空気層による遮音作用がなく、たとえ、木質床材とコク
リート床の間に使用したとしても、網目状シートは糸か
らなる細いものであるから、木質床材で発生した床衝撃
音は発泡シートの裏面全体からコクリート床に伝わり、
高い遮音効果は期待できない。本発明は、上記従来の問
題点を解消し、木質床材の裏打ち材として遮音効果にす
ぐれ、断熱性もすぐれ、適当なクッション性も備え、尚
且つ簡単に製造、施工できる床材用複合シート、及びそ
れを用いた床を提供せんとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載
の床用複合シートは、ポリオレフィン系樹脂発泡板体の
片面又は両面に、ポリオレフィン系樹脂発泡シートから
なる網目状シートが積層されてなるものである。
【0005】又、請求項2に記載の床用複合シートは、
ポリオレフィン系樹脂発泡シートにほゞ一定長さで同方
向のスリットを発泡シートの長さ方向又は幅方向に平行
に多数散在して設け、該発泡シートをスリットと直角方
向に引き伸ばすことによりスリットが拡開された網目状
シートが、ポリオレフィン系樹脂発泡板体の片面又は両
面に積層されてなることを特徴とするものである。
【0006】さらに、請求項3に記載の床材用複合シー
トを用いた床は、請求項1記載の床材用複合シートが、
コンクリート床上もしくはコンクリート床上に敷設され
た根太上に貼り付けられ、該複合シート表面が床材によ
り被覆されてなるものである。
【0007】本発明で使用されるポリオレフィン系樹脂
発泡板体の樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン等のポリオレフィン系樹脂を主体とし、これら1種ま
たは2種以上の混合物、また、線状低密度ポリエチレ
ン、、ポリブテン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸アミド等を上記のものに混合した混合物が使用でき
るが、低密度ポリエチレンを主体とするものが柔軟性に
富み、実用性などの点で特に好ましい。
【0008】上記発泡板体の製造方法としては、揮発性
発泡剤によるもの、熱分解型発泡剤によるもの等従来行
われている方法が採用できる。又、発泡倍率は加工性、
断熱性、クッション性、防音性等の面から、2〜50
倍、好ましくは5〜20倍である。発泡板体の厚さは
0.5〜50mm、好ましくは1〜15mmであり、通
常は長尺物で製造される。
【0009】上記発泡板体は架橋されているものが気泡
が細かくて均一であり、強度もすぐれているので好まし
く、架橋は発泡剤、有機過酸化物のような架橋剤による
化学架橋、電離性放射線の照射による放射線架橋のいず
れの方法で架橋されたものでもよい。
【0010】又、上記発泡板体としては、単層のもので
もよく、複数枚の発泡板体が接着剤や熱ラミネート、押
出しラミネート等により積層されたものでもよい。発泡
板体の表面に不織布、織布、編み布等を補強材として積
層したり、複数枚の発泡板体の間に上記補強材を挟んで
積層したものとすれば、補強効果があり、複合シートの
製造工程や運搬、施工の際に破れたり切れたりすること
がない。このような補強材としてはポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ビニロン等
の合成繊維、綿、麻、獣毛等の天然繊維、ガラス繊維、
また、これらの2種以上の混合物が挙げられ、ポリエチ
レンとポリプロピレンの単独ないし混合の不織布であれ
ばポリオレフィン系樹脂発泡板体との熱融着による接着
性がすぐれているのでが特に望ましい。該不織布は目付
け量が20〜500g/m2 のものが好ましく、50〜
300g/m2 のものが更に好ましい。
【0011】ポリオレフィン系樹脂発泡シートからなる
網目状シートも上記発泡板体と同様の材料、発泡倍率、
厚みのものが使用され、架橋についても同様である。該
網目状シートは上記発泡板体の片面又は両面に積層され
てコンクリート床面や木質床材の裏面との間に空気層を
形成し、防音効果や断熱効果、クッション性をあらわす
ものである。
【0012】この網目状シートは、ポリオレフィン系樹
脂発泡シートにほゞ一定長さで同方向のスリットを発泡
シートの長さ方向又は幅方向に平行に多数散在して設
け、これをスリットと直角方向に引き伸ばすことによ
り、スリットが菱形もしくはほゞ楕円形に拡開した網目
状とすることができる。
【0013】通常、発泡シートは一定幅の長尺物として
製造される。そこで、多数のスリットを発泡シートに設
けるには、長尺の発泡シートの長手方向に平行にして設
けるか、又は発泡シートの幅方向に平行にして設けられ
る。発泡シートの幅方向に平行して設けた場合は、発泡
シートを長手方向に、又、発泡シートの長手方向に平行
に設けた場合は発泡シートを幅方向に、即ち、スリット
と直角方向へ引き伸ばすことにより、拡開されて網目状
となされる。
【0014】スリットが発泡シートの幅方向に平行して
設けられている場合には、該発泡シートを長手方向に張
力をかけながら送るとスリットは拡開される。スリット
が発泡シートの長手方向に平行して設けられている場合
は、該発泡シートの両側端をテンターを用いて幅方向に
張力をかけることによりスリットは拡開される。
【0015】単なる切り込みだけのスリットでは、これ
を拡開すると両端部が裂け易いので、スリットの両端部
には円形部分を形成しておけば裂けることがないので好
ましい。このような方法で製造した網目状シートは、表
面及び裏面が平滑であるから、これを用いた床材用複合
シートは厚みが均一となり、発泡板体或いは被着体に対
する接着性もよい。
【0016】発泡シートの面積に対する網目の開口率、
網目の大きさ、形状等は発泡板体の発泡倍率、被着体の
表面状態等に応じてスリットの設け方、発泡シートの引
き伸ばし方により適宜選択可能である。一般にはスリッ
トを千鳥状に配置することが多く、このようにして長径
が約5〜50mmの楕円形、一辺が約5〜50mmの菱
形に形成された網目状とし、得られた網目状シート全体
の大きさに対して網目の開口率は20〜70%とするの
が適当である。
【0017】網目状シートは発泡板体の片面又は両面に
積層されて床材用複合シートとなされる。積層方法は接
着剤やホットメルトフイルムを使用する方法、熱融着に
よる方法、ポリエチレン等の熔融樹脂を介して積層する
方法等、従来の積層方法が採用できる。
【0018】このようにして得られた床材用複合シート
表面の網目状シート面に、更に不織布、紙等を表面材と
して貼り合わせておけば、これをコンクリート床や根太
等の被着体に接着剤で貼り付けたものを補修のために剥
がす際に、該表面材が容易に層間破壊するので床材用複
合シートを損傷せずに被着体から剥離できる。そして剥
がした床材用複合シートを再び使用できる。
【0019】上記床材用床材用複合シートを用いた床
は、コンクリート床面又はコンクリート床面に敷設され
た根太の上に上記床材用複合シートを介して木質床材を
施工したものである。この床を構成するには、コンクリ
ート床もしくは根太に接着剤を塗布し、これに上記床材
用複合シートをその端部を突き合わせて並べ、この上に
木質床材を敷設する方法、予め木質床材の裏面に床材用
複合シートを裏打ち材として貼り合わせておき、コンク
リート床もしくは根太に接着剤を塗布してこの木質床材
を敷設する方法等により行う。
【0020】
【作用】本発明床材用複合シートは、木質床材とコンク
リート床との間に介在して、網目状シートにより発泡板
体と被着体との間で形成される多数の空間により、木質
床材表面で発生する床衝撃音を吸収して階下への音の伝
播を防ぐことができる。本発明に使用する網目状シート
の両面は平滑であるから、これを用いた床材用複合シー
トの厚みは均一であり、発泡板体、コンクリート床面、
根太等に対して接着性がよく、外観もよい。又、断熱作
用と適当なクッション性を床面にもたらす。
【0021】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は本発明床材用複合シートSの実施例を
示す一部切欠き斜視図であり、厚さ3mm、発泡倍率2
0倍の架橋ポリエチレン樹脂発泡板体1(積水化学工業
社製 商品名:ソフトロンS)の片面に、厚さ1mmの
不織布3が積層され、さらにその上に厚さ2mm、発泡
倍率20倍である同質の発泡シートからなる網目状シー
ト2が熱融着により積層され、更に網目状シート2の上
には目付量75g/m2 のクラフト紙6が積層されてい
る。一方該発泡板体1の裏面には上記と同じ網目状シー
ト5が同じく熱融着により積層され、該網目状シート5
面には厚み方向に圧縮された不織布4が積層されてな
る。
【0022】上記網目状シート2及び5は図2に示す発
泡シート21に長さ約30mmで両端部に円形の貫通孔
23、23が設けられたスリット22、22、・・・・
を複数個縦列に設け、各スリット22、22、・・・・
が千鳥状になるように配列したものを矢印A−Aの方向
に引き伸ばし、図3に示すような網目状シート2とした
ものである。
【0023】図4は本発明の床材用複合シートSを用い
た床の実施例を示す一部切欠き斜視図であり、図5は図
4のV−V線における断面図である。この床は、コンク
リート床面9に根太8を敷設し、この上に、予め上記床
材用複合シートSのクラフト紙6面が接着剤で裏面に貼
り合わされた木質床材7が敷設され、該木質床材7が釘
で根太8に固定されてなる。
【0024】
【発明の効果】本発明床材用複合シートは以上の構成と
なされているので、木質床材とコンクリート床との間に
介在して、発泡板体と、その片面又は両面に積層された
網目状シートにより形成される多数の空間により、木質
床材表面で発生する床衝撃音を吸収して階下への音の伝
播を防ぐことができるすぐれた遮音効果を有する。又、
断熱作用と適当なクッション性を床面にもたらし、且つ
製造容易である。更に、本発明の床材用複合シートを用
いた床は、すぐれた遮音効果を有し、断熱性と適当なク
ッション性をも備え、簡単に製造、施工できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明床材用複合シートの実施例を示す一部切
欠き斜視図である。
【図2】本発明床材用複合シートに使用する発泡シート
の実施例を示す平面図である。
【図3】本発明床材用複合シートに使用する網目状シー
トの実施例を示す平面図である。
【図4】本発明床材用複合シートを用いた床の実施例を
示す一部切欠き斜視図である。
【図5】図4のV−V線における一部断面図である。
【符号の説明】
S :床材用床材用複合シート 1 :発泡板体 2、5:網目状シート 7 :木質床材 8 :根太 9 :コンクリート床 22:スリット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂発泡板体の片面又
    は両面に、ポリオレフィン系樹脂発泡シートからなる網
    目状シートが積層されてなる床材用複合シート。
  2. 【請求項2】 ポリオレフィン系樹脂発泡シートにほゞ
    一定長さで同方向のスリットを発泡シートの長さ方向又
    は幅方向に平行に多数散在して設け、該発泡シートをス
    リットと直角方向に引き伸ばすことによりスリットが拡
    開された網目状シートが、ポリオレフィン系樹脂発泡板
    体の片面又は両面に積層されてなることを特徴とする床
    材用複合シート。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の床材用複合シートが、コ
    ンクリート床上もしくはコンクリート床上に敷設された
    根太上に貼り付けられ、該複合シート表面が木質床材に
    より被覆されてなる床材用複合シートを用いた床。
JP20093A 1993-01-05 1993-01-05 床材用複合シート及びそれを用いた床 Pending JPH06200613A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20040009634A (ko) * 2002-07-24 2004-01-31 김춘옥 복합 차음패널
WO2006007413A1 (en) * 2004-06-16 2006-01-19 Seaed Air Corporation (Us) Pitch modulating laminate

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