JPH0614334A - 映像信号処理回路 - Google Patents
映像信号処理回路Info
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- JPH0614334A JPH0614334A JP4170765A JP17076592A JPH0614334A JP H0614334 A JPH0614334 A JP H0614334A JP 4170765 A JP4170765 A JP 4170765A JP 17076592 A JP17076592 A JP 17076592A JP H0614334 A JPH0614334 A JP H0614334A
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- JP
- Japan
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- signal
- color difference
- saturation
- circuit
- coordinate axis
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- Processing Of Color Television Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 色差信号の特定の色相の彩度を制御する。
【構成】 彩度制御回路55において、2本の色差信号
R−Y106,B−Y107からなる色信号の直交座標
の座標軸変換を行い、負部分削除回路101により座標
軸変換後の2本の色差信号の一方の色差信号R−Y10
8の負部分信号出力を削除し、座標軸変換後の他方の色
差信号B−Y109の出力の大きさの絶対値の情報(1
11)を使用して負部分削除回路110の出力信号の特
定の色相の彩度を増幅し他の色相を削除し、特定の色相
の彩度を増幅した信号113と座標軸変換前の2本の色
差信号の一方の色差信号R−Y106とを合成すること
により、特定の色相の彩度を増幅した色差信号R−Y1
14を得る。
R−Y106,B−Y107からなる色信号の直交座標
の座標軸変換を行い、負部分削除回路101により座標
軸変換後の2本の色差信号の一方の色差信号R−Y10
8の負部分信号出力を削除し、座標軸変換後の他方の色
差信号B−Y109の出力の大きさの絶対値の情報(1
11)を使用して負部分削除回路110の出力信号の特
定の色相の彩度を増幅し他の色相を削除し、特定の色相
の彩度を増幅した信号113と座標軸変換前の2本の色
差信号の一方の色差信号R−Y106とを合成すること
により、特定の色相の彩度を増幅した色差信号R−Y1
14を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、映像信号処理回路に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ビデオカメラにおける信号処理回
路は、ディジタル信号処理による小型化や多機能化が進
み、更には固体撮像素子などの撮像素子の特性を向上さ
せる役割をも担うようになっている。映像信号処理回路
における色の表現は、色相、彩度、輝度の3種類の信号
によって構成される。色相は主として可視光線の波長、
すなわち赤、青、黄等の色合いを示し、彩度は可視光線
の色の濃さを示し、輝度は撮像素子に入射する光線の光
量を示す。
路は、ディジタル信号処理による小型化や多機能化が進
み、更には固体撮像素子などの撮像素子の特性を向上さ
せる役割をも担うようになっている。映像信号処理回路
における色の表現は、色相、彩度、輝度の3種類の信号
によって構成される。色相は主として可視光線の波長、
すなわち赤、青、黄等の色合いを示し、彩度は可視光線
の色の濃さを示し、輝度は撮像素子に入射する光線の光
量を示す。
【0003】図6に前記した3種類の信号で色を表現し
た図を示す。1は色相、2は彩度、3は輝度を示してい
る。4から11はそれぞれ図6における代表的な色合い
の位置を示している。4は白、5は赤、6はマゼンタ、
7は青、8はシアン、9は緑、10は黄、11は黒の位
置を示している。図6において、彩度2は円錐の底面の
円の半径で示され、円周上にある時が最も高く、円の中
心、すなわち白4に近づくにつれ、低くなる。輝度3
は、白4と黒11を結ぶ直線で示され、白4にある時が
最も高く、黒11に近づくにつれ、低くなる。
た図を示す。1は色相、2は彩度、3は輝度を示してい
る。4から11はそれぞれ図6における代表的な色合い
の位置を示している。4は白、5は赤、6はマゼンタ、
7は青、8はシアン、9は緑、10は黄、11は黒の位
置を示している。図6において、彩度2は円錐の底面の
円の半径で示され、円周上にある時が最も高く、円の中
心、すなわち白4に近づくにつれ、低くなる。輝度3
は、白4と黒11を結ぶ直線で示され、白4にある時が
最も高く、黒11に近づくにつれ、低くなる。
【0004】赤色光の場合を例に挙げて、図6の説明を
する。赤色光は、その彩度2が低くなるにつれ、赤、白
に近い赤、赤に近い白、白へと変化する。輝度3が低く
なると、明るい赤から暗い赤、黒色へと変化する。つま
り、色相1、彩度2、輝度3の量の組み合わせによっ
て、全ての色を表現することができる。映像信号処理回
路において色信号は、前記3種類の色相1、彩度2、輝
度3の信号を取扱うことで、処理をおこなっている。
する。赤色光は、その彩度2が低くなるにつれ、赤、白
に近い赤、赤に近い白、白へと変化する。輝度3が低く
なると、明るい赤から暗い赤、黒色へと変化する。つま
り、色相1、彩度2、輝度3の量の組み合わせによっ
て、全ての色を表現することができる。映像信号処理回
路において色信号は、前記3種類の色相1、彩度2、輝
度3の信号を取扱うことで、処理をおこなっている。
【0005】前記3種類の信号のうち、色相1と彩度2
は映像信号処理回路にて合成され、3本の色差信号とい
う形で処理される。この色差信号はカラーテレビの原色
信号である赤(R)、緑(G)、青(B)の信号成分か
ら輝度信号(Y)との差をとった色差信号R−Y、B−
Y、G−Yで表される。輝度信号Yと3本の色差信号R
−Y、B−Y、G−Yを、原色信号R、G、Bの混合割
合で表すと、それぞれ以下の数1〜数4で示される。
は映像信号処理回路にて合成され、3本の色差信号とい
う形で処理される。この色差信号はカラーテレビの原色
信号である赤(R)、緑(G)、青(B)の信号成分か
ら輝度信号(Y)との差をとった色差信号R−Y、B−
Y、G−Yで表される。輝度信号Yと3本の色差信号R
−Y、B−Y、G−Yを、原色信号R、G、Bの混合割
合で表すと、それぞれ以下の数1〜数4で示される。
【0006】
【数1】Y=0.70R+0.59G+0.11B
【0007】
【数2】R−Y=0.70R−0.59G−0.11B
【0008】
【数3】 B−Y=−0.30R−0.59G+0.89B
【0009】
【数4】 G−Y=−0.51(R−Y)−0.19(B−Y) =−0.30R+0.41G−0.11B 上記数4に示すように、G−Yは、R−Y、B−Yを用
いて容易に得ることができるので、映像信号処理回路で
は、一般にR−Y、B−Yの2本の色差信号を用いて色
信号の処理をおこなっている。R−Y、B−Yの2本の
色差信号並びに輝度信号Yは、数1から数4における各
原色信号R、G、Bにかかる係数を操作することによっ
て特性を変えることが可能である。
いて容易に得ることができるので、映像信号処理回路で
は、一般にR−Y、B−Yの2本の色差信号を用いて色
信号の処理をおこなっている。R−Y、B−Yの2本の
色差信号並びに輝度信号Yは、数1から数4における各
原色信号R、G、Bにかかる係数を操作することによっ
て特性を変えることが可能である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の映
像信号処理回路では、上記に示すようにR−Y、B−Y
の2本の色差信号並びに輝度信号Yの制御は可能である
が、色差信号の特定の色相の彩度のみを制御する機能を
備えているものはない。よって、撮像素子において色特
性不良等の原因によって色差信号の特定の色相の彩度が
低く出力される傾向にある場合、その色相の彩度の量を
補正することができなかった。
像信号処理回路では、上記に示すようにR−Y、B−Y
の2本の色差信号並びに輝度信号Yの制御は可能である
が、色差信号の特定の色相の彩度のみを制御する機能を
備えているものはない。よって、撮像素子において色特
性不良等の原因によって色差信号の特定の色相の彩度が
低く出力される傾向にある場合、その色相の彩度の量を
補正することができなかった。
【0011】この発明は上記従来の問題点を解決するも
ので、色差信号の特定の色相の彩度を制御できる映像信
号処理回路を提供することを目的としている。
ので、色差信号の特定の色相の彩度を制御できる映像信
号処理回路を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明の映像信号処理回路は、彩度制御回路を設け
たことを特徴とし、彩度制御回路は、2本の色差信号か
らなる色信号の直交座標の座標軸変換をする座標軸変換
回路と、座標軸変換後の2本の色差信号の一方の色差信
号の負部分信号出力を削除する負部分削除回路と、座標
軸変換後の2本の色差信号の他方の色差信号の出力の大
きさの絶対値の情報を使用して負部分削除回路の出力信
号の特定の色相の彩度を増幅する彩度増幅回路と、この
彩度増幅回路の出力信号と座標軸変換前の2本の色差信
号の一方の色差信号とを合成する合成回路とを有してい
る。
にこの発明の映像信号処理回路は、彩度制御回路を設け
たことを特徴とし、彩度制御回路は、2本の色差信号か
らなる色信号の直交座標の座標軸変換をする座標軸変換
回路と、座標軸変換後の2本の色差信号の一方の色差信
号の負部分信号出力を削除する負部分削除回路と、座標
軸変換後の2本の色差信号の他方の色差信号の出力の大
きさの絶対値の情報を使用して負部分削除回路の出力信
号の特定の色相の彩度を増幅する彩度増幅回路と、この
彩度増幅回路の出力信号と座標軸変換前の2本の色差信
号の一方の色差信号とを合成する合成回路とを有してい
る。
【0013】
【作用】この発明の構成によれば、2本の色差信号から
なる色信号の直交座標の座標軸変換を行い、負部分削除
回路により座標軸変換後の2本の色差信号の一方の色差
信号の負部分信号出力を削除し、座標軸変換後の2本の
色差信号の他方の色差信号の出力の大きさの絶対値の情
報を使用して負部分削除回路の出力信号の特定の色相の
彩度を増幅し、この特定の色相の彩度を増幅した信号と
座標軸変換前の2本の色差信号の一方の色差信号とを合
成することにより、特定の色相の彩度を制御した色差信
号が得られる。
なる色信号の直交座標の座標軸変換を行い、負部分削除
回路により座標軸変換後の2本の色差信号の一方の色差
信号の負部分信号出力を削除し、座標軸変換後の2本の
色差信号の他方の色差信号の出力の大きさの絶対値の情
報を使用して負部分削除回路の出力信号の特定の色相の
彩度を増幅し、この特定の色相の彩度を増幅した信号と
座標軸変換前の2本の色差信号の一方の色差信号とを合
成することにより、特定の色相の彩度を制御した色差信
号が得られる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の一実施例について、図面を
参照しながら説明する。なお、この実施例では、R信号
成分のみの彩度を増幅する場合の映像信号処理回路をも
とに説明する。図1にこの発明の一実施例の映像信号処
理回路のブロック図を示す。図1において、50は固体
撮像素子、51はオートゲインコントロール回路、52
はA/D変換回路、53はディジタル信号処理回路、5
4はD/A変換回路、55は色差信号のR信号成分の彩
度を制御する彩度制御回路、56はエンコーダ回路であ
る。57〜65は各回路50〜56の出力信号であり、
57は固体撮像素子50の出力のアナログ映像信号、5
8は利得を調節されたアナログ映像信号、59はディジ
タル変換された映像信号、60はディジタル信号処理さ
れた映像信号、61はアナログ変換後の映像信号のうち
の輝度信号、62はアナログ変換後の映像信号のうちの
色差信号R−Y、63はアナログ変換後の映像信号のう
ちの色差信号B−Y、64は彩度制御回路55でR信号
成分の彩度を増幅した色差信号R−Y、65はテレビジ
ョン放送に対応させた映像信号を示す。
参照しながら説明する。なお、この実施例では、R信号
成分のみの彩度を増幅する場合の映像信号処理回路をも
とに説明する。図1にこの発明の一実施例の映像信号処
理回路のブロック図を示す。図1において、50は固体
撮像素子、51はオートゲインコントロール回路、52
はA/D変換回路、53はディジタル信号処理回路、5
4はD/A変換回路、55は色差信号のR信号成分の彩
度を制御する彩度制御回路、56はエンコーダ回路であ
る。57〜65は各回路50〜56の出力信号であり、
57は固体撮像素子50の出力のアナログ映像信号、5
8は利得を調節されたアナログ映像信号、59はディジ
タル変換された映像信号、60はディジタル信号処理さ
れた映像信号、61はアナログ変換後の映像信号のうち
の輝度信号、62はアナログ変換後の映像信号のうちの
色差信号R−Y、63はアナログ変換後の映像信号のう
ちの色差信号B−Y、64は彩度制御回路55でR信号
成分の彩度を増幅した色差信号R−Y、65はテレビジ
ョン放送に対応させた映像信号を示す。
【0015】この実施例の映像信号処理回路は、D/A
変換回路54から出力される2本の色差信号R−Y6
2、B−Y63を彩度制御回路55にてR信号成分の彩
度のみ増幅する構成を用いている。図2に彩度制御回路
55の詳細な構成例を示す。図2において、106は図
1の色差信号R−Y62に対応する色差信号R−Y、1
07は図1の色差信号B−Y63に対応する色差信号B
−Yを示す。108、109はそれぞれ回路100によ
って座標軸変換した後の新しい色差信号R−YとB−Y
の出力信号を示す。110〜114は各回路101〜1
05の出力信号を示し、出力信号114は図1のR信号
成分の彩度を増幅した色差信号R−Y64に対応するも
のである。なお、100は2本の色差信号R−Y10
6、B−Y107を直交軸としてつくられる直交座標の
座標軸変換をする座標軸変換回路、101は座標軸変換
後の色差信号R−Y108の負部分の信号出力を削除す
る負部分削除回路、102は座標軸変換後の色差信号B
−Y109の出力の絶対値をとる絶対値生成回路、10
3は信号110のR以外の色相の彩度の増幅度を下げ、
Rの彩度のみを増幅させる彩度増幅回路、104は彩度
増幅回路103の出力信号112のR以外の信号成分を
削除する色相特定回路、105は色相特定回路104の
出力信号113と、もとの色差信号R−Y106とを合
成する合成回路である。
変換回路54から出力される2本の色差信号R−Y6
2、B−Y63を彩度制御回路55にてR信号成分の彩
度のみ増幅する構成を用いている。図2に彩度制御回路
55の詳細な構成例を示す。図2において、106は図
1の色差信号R−Y62に対応する色差信号R−Y、1
07は図1の色差信号B−Y63に対応する色差信号B
−Yを示す。108、109はそれぞれ回路100によ
って座標軸変換した後の新しい色差信号R−YとB−Y
の出力信号を示す。110〜114は各回路101〜1
05の出力信号を示し、出力信号114は図1のR信号
成分の彩度を増幅した色差信号R−Y64に対応するも
のである。なお、100は2本の色差信号R−Y10
6、B−Y107を直交軸としてつくられる直交座標の
座標軸変換をする座標軸変換回路、101は座標軸変換
後の色差信号R−Y108の負部分の信号出力を削除す
る負部分削除回路、102は座標軸変換後の色差信号B
−Y109の出力の絶対値をとる絶対値生成回路、10
3は信号110のR以外の色相の彩度の増幅度を下げ、
Rの彩度のみを増幅させる彩度増幅回路、104は彩度
増幅回路103の出力信号112のR以外の信号成分を
削除する色相特定回路、105は色相特定回路104の
出力信号113と、もとの色差信号R−Y106とを合
成する合成回路である。
【0016】図3に図2のこの実施例の映像信号処理回
路におけるカラーバーチャート撮像時の出力信号106
から114の信号波形を示す。なお、図3の115〜1
21はカラーバーチャートの色の出力信号成分で、それ
ぞれ白、黄、シアン、緑、マゼンタ、赤、青を示す(以
下、それぞれW、Ye、Cy、G、Mg、R、Bと略
す)。
路におけるカラーバーチャート撮像時の出力信号106
から114の信号波形を示す。なお、図3の115〜1
21はカラーバーチャートの色の出力信号成分で、それ
ぞれ白、黄、シアン、緑、マゼンタ、赤、青を示す(以
下、それぞれW、Ye、Cy、G、Mg、R、Bと略
す)。
【0017】図4に色差信号R−Y106、B−Y10
7のうち、R、Mg、Yeの信号成分をR−Y、B−Y
を座標軸にした直交座標で描いた図を示す。縦軸151
は色差信号のうちR−Yを、横軸152はB−Yを示
す。153、154、155はそれぞれR、Ye、Mg
を示す。158は直交座標の原点を示す。図5は図4の
直交座標図をR153と原点158を結ぶ線上に新しく
縦軸R−Yをとり、座標軸変換したものである。15
6、157はそれぞれ座標軸変換後の新しいR−Y軸、
B−Y軸を示す。
7のうち、R、Mg、Yeの信号成分をR−Y、B−Y
を座標軸にした直交座標で描いた図を示す。縦軸151
は色差信号のうちR−Yを、横軸152はB−Yを示
す。153、154、155はそれぞれR、Ye、Mg
を示す。158は直交座標の原点を示す。図5は図4の
直交座標図をR153と原点158を結ぶ線上に新しく
縦軸R−Yをとり、座標軸変換したものである。15
6、157はそれぞれ座標軸変換後の新しいR−Y軸、
B−Y軸を示す。
【0018】以下、この映像信号処理回路の動作を図1
〜図5を参照しながら説明する。図1に示すように、固
体撮像素子50から出力されるアナログ映像信号57
は、オートゲインコントロール回路51により利得制御
され、A/D変換回路52によりディジタル変換され
る。ディジタル変換された映像信号60は、ディジタル
信号処理回路53によりディジタル信号処理された後、
D/A変換回路54によりアナログ変換される。D/A
変換回路54から出力されるアナログ変換後の映像信号
のうち輝度信号61はエンコーダ回路56に入力され、
色差信号B−Y63はエンコーダ回路56および彩度制
御回路55に入力され、色差信号R−Y62は彩度制御
回路55に入力される。色差信号R−Y62と色差信号
B−Y63を入力した彩度制御回路55からはR信号成
分の彩度を増幅した色差信号R−Y64がエンコーダ回
路56へ出力される。エンコーダ回路56で、輝度信号
61と色差信号B−Y63とR信号成分の彩度を増幅し
た色差信号R−Y64とが処理され、R信号成分の彩度
を増幅した映像信号65が出力される。
〜図5を参照しながら説明する。図1に示すように、固
体撮像素子50から出力されるアナログ映像信号57
は、オートゲインコントロール回路51により利得制御
され、A/D変換回路52によりディジタル変換され
る。ディジタル変換された映像信号60は、ディジタル
信号処理回路53によりディジタル信号処理された後、
D/A変換回路54によりアナログ変換される。D/A
変換回路54から出力されるアナログ変換後の映像信号
のうち輝度信号61はエンコーダ回路56に入力され、
色差信号B−Y63はエンコーダ回路56および彩度制
御回路55に入力され、色差信号R−Y62は彩度制御
回路55に入力される。色差信号R−Y62と色差信号
B−Y63を入力した彩度制御回路55からはR信号成
分の彩度を増幅した色差信号R−Y64がエンコーダ回
路56へ出力される。エンコーダ回路56で、輝度信号
61と色差信号B−Y63とR信号成分の彩度を増幅し
た色差信号R−Y64とが処理され、R信号成分の彩度
を増幅した映像信号65が出力される。
【0019】上記彩度制御回路55について、さらに詳
しく説明する。図2に示す彩度制御回路55において、
まず、座標軸変換回路100にて、図4のような2本の
色差信号R−Y、B−Yを直交軸としてつくられる直交
座標の座標軸変換をする。新しいR−Y軸は、図5の1
56に示すように原点158とR153を結んだ線上に
置く。座標軸変換によって、R153はR−Y軸156
の成分のみの値を持ち、B−Y軸157の成分の値を持
たない。
しく説明する。図2に示す彩度制御回路55において、
まず、座標軸変換回路100にて、図4のような2本の
色差信号R−Y、B−Yを直交軸としてつくられる直交
座標の座標軸変換をする。新しいR−Y軸は、図5の1
56に示すように原点158とR153を結んだ線上に
置く。座標軸変換によって、R153はR−Y軸156
の成分のみの値を持ち、B−Y軸157の成分の値を持
たない。
【0020】座標軸変換後の色差信号R−Y108を負
部分削除回路101にて負部分の出力成分を削除し、
R、Mg、Yeのみの信号110をつくる。この信号1
10を彩度増幅回路103で増幅する。しかし増幅の際
に、Rと共にYe、Mgも増幅されてしまうので、以下
に示すような方法でRのみを増幅する。座標軸変換によ
って、RはB−Y軸157の成分の値を持たないが、Y
e、Mgは、正負いずれかの値を持つ。座標軸変換後の
負部分削除回路101の出力信号110を増幅する際
に、B−Y軸157の成分を持つYe、Mgの増幅度を
下げるようにする。以上の操作を彩度増幅回路103で
おこない、R信号成分の彩度のみ増幅した出力信号11
2をつくる。
部分削除回路101にて負部分の出力成分を削除し、
R、Mg、Yeのみの信号110をつくる。この信号1
10を彩度増幅回路103で増幅する。しかし増幅の際
に、Rと共にYe、Mgも増幅されてしまうので、以下
に示すような方法でRのみを増幅する。座標軸変換によ
って、RはB−Y軸157の成分の値を持たないが、Y
e、Mgは、正負いずれかの値を持つ。座標軸変換後の
負部分削除回路101の出力信号110を増幅する際
に、B−Y軸157の成分を持つYe、Mgの増幅度を
下げるようにする。以上の操作を彩度増幅回路103で
おこない、R信号成分の彩度のみ増幅した出力信号11
2をつくる。
【0021】絶対値生成回路102は彩度増幅回路10
3で座標軸変換後の信号110の特定の色相の選択的な
彩度増幅をおこなうために必要なB−Y信号109の出
力の大きさの絶対値をとった出力信号111をつくる。
R信号成分の彩度のみが増幅された出力信号112は、
色相特定回路104にてR信号成分以外の信号成分が削
除され、R信号成分のみの出力信号113がつくられ
る。合成回路105にて、この出力信号113ともとの
色差信号R−Y106が合成され、R信号成分の彩度を
増幅した色差信号R−Y114がつくられる。この色差
信号R−Y114と色差信号B−Y107を2本の色差
信号として処理することにより、R信号成分の彩度を増
幅した映像信号が得られる。
3で座標軸変換後の信号110の特定の色相の選択的な
彩度増幅をおこなうために必要なB−Y信号109の出
力の大きさの絶対値をとった出力信号111をつくる。
R信号成分の彩度のみが増幅された出力信号112は、
色相特定回路104にてR信号成分以外の信号成分が削
除され、R信号成分のみの出力信号113がつくられ
る。合成回路105にて、この出力信号113ともとの
色差信号R−Y106が合成され、R信号成分の彩度を
増幅した色差信号R−Y114がつくられる。この色差
信号R−Y114と色差信号B−Y107を2本の色差
信号として処理することにより、R信号成分の彩度を増
幅した映像信号が得られる。
【0022】以上のようにこの実施例では、彩度制御回
路55において、2本の色差信号R−Y106,B−Y
107からなる色信号の直交座標の座標軸変換を行い、
負部分削除回路101により座標軸変換後の2本の色差
信号の一方の色差信号R−Y108の負部分信号出力を
削除し、座標軸変換後の他方の色差信号B−Y109の
出力の大きさの絶対値の情報(111)を使用して負部
分削除回路110の出力信号の特定の色相の彩度を増幅
し他の色相を削除し、特定の色相の彩度を増幅した信号
113と座標軸変換前の2本の色差信号の一方の色差信
号R−Y106とを合成することにより、特定の色相の
彩度を増幅した色差信号R−Y114が得られる。
路55において、2本の色差信号R−Y106,B−Y
107からなる色信号の直交座標の座標軸変換を行い、
負部分削除回路101により座標軸変換後の2本の色差
信号の一方の色差信号R−Y108の負部分信号出力を
削除し、座標軸変換後の他方の色差信号B−Y109の
出力の大きさの絶対値の情報(111)を使用して負部
分削除回路110の出力信号の特定の色相の彩度を増幅
し他の色相を削除し、特定の色相の彩度を増幅した信号
113と座標軸変換前の2本の色差信号の一方の色差信
号R−Y106とを合成することにより、特定の色相の
彩度を増幅した色差信号R−Y114が得られる。
【0023】なお、この実施例では、D/A変換回路5
4の後に、色差信号の特定の色相の彩度を制御する彩度
制御回路55を有した構成をとっているが、この実施例
で示したような、色差信号を用いて色差信号の特定の色
相の彩度を制御する回路を有した構成であるなら、映像
信号処理回路のどの部分にあっても構わない。この実施
例で用いた色差信号についても、R−Y、B−Y、G−
Yの3本の色差信号のうち、色差信号の特定の色相の彩
度の制御処理をおこなう際にいずれを用いても構わな
い。
4の後に、色差信号の特定の色相の彩度を制御する彩度
制御回路55を有した構成をとっているが、この実施例
で示したような、色差信号を用いて色差信号の特定の色
相の彩度を制御する回路を有した構成であるなら、映像
信号処理回路のどの部分にあっても構わない。この実施
例で用いた色差信号についても、R−Y、B−Y、G−
Yの3本の色差信号のうち、色差信号の特定の色相の彩
度の制御処理をおこなう際にいずれを用いても構わな
い。
【0024】また、この実施例での合成回路105は色
差信号R−Y106とRのみを増幅した信号113を合
成する構成をとっているが、R成分が増幅した新しいR
−Y信号114を得るのであれば、加算などのどのよう
な方法を用いても構わない。
差信号R−Y106とRのみを増幅した信号113を合
成する構成をとっているが、R成分が増幅した新しいR
−Y信号114を得るのであれば、加算などのどのよう
な方法を用いても構わない。
【0025】
【発明の効果】以上のようにこの発明の映像信号処理回
路は、2本の色差信号からなる色信号の直交座標の座標
軸変換を行い、負部分削除回路により座標軸変換後の2
本の色差信号の一方の色差信号の負部分信号出力を削除
し、座標軸変換後の2本の色差信号の他方の色差信号の
出力の大きさの絶対値の情報を使用して負部分削除回路
の出力信号の特定の色相の彩度を増幅し、この特定の色
相の彩度を増幅した信号と座標軸変換前の2本の色差信
号の一方の色差信号とを合成することにより、特定の色
相の彩度を制御した色差信号が得られる。
路は、2本の色差信号からなる色信号の直交座標の座標
軸変換を行い、負部分削除回路により座標軸変換後の2
本の色差信号の一方の色差信号の負部分信号出力を削除
し、座標軸変換後の2本の色差信号の他方の色差信号の
出力の大きさの絶対値の情報を使用して負部分削除回路
の出力信号の特定の色相の彩度を増幅し、この特定の色
相の彩度を増幅した信号と座標軸変換前の2本の色差信
号の一方の色差信号とを合成することにより、特定の色
相の彩度を制御した色差信号が得られる。
【図1】この発明の一実施例の映像信号処理回路のブロ
ック図である。
ック図である。
【図2】同実施例における彩度制御回路のブロック図で
ある。
ある。
【図3】同実施例における彩度制御回路の各部の信号波
形図である。
形図である。
【図4】同実施例における彩度制御回路内の負部分削除
回路の出力信号のうち、R、Mg、Yeの信号成分のみ
を色差信号R−YとB−Yとの直交座標で示した図であ
る。
回路の出力信号のうち、R、Mg、Yeの信号成分のみ
を色差信号R−YとB−Yとの直交座標で示した図であ
る。
【図5】図4を座標軸変換した図である。
【図6】映像信号処理回路における色信号の3値表現例
を示す図である。
を示す図である。
55 彩度制御回路 62,106 色差信号R−Y 63,107 色差信号B−Y 100 座標軸変換回路 101 負部分削除回路 102 絶対値生成回路 103 彩度増幅回路 104 色相特定回路 105 合成回路
Claims (1)
- 【請求項1】 2本の色差信号からなる色信号の直交座
標の座標軸変換をする座標軸変換回路と、座標軸変換後
の2本の色差信号の一方の色差信号の負部分信号出力を
削除する負部分削除回路と、座標軸変換後の2本の色差
信号の他方の色差信号の出力の大きさの絶対値の情報を
使用して前記負部分削除回路の出力信号の特定の色相の
彩度を増幅する彩度増幅回路と、この彩度増幅回路の出
力信号と座標軸変換前の2本の色差信号の一方の色差信
号とを合成する合成回路とを有する彩度制御回路を設け
たことを特徴とする映像信号処理回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4170765A JPH0614334A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 映像信号処理回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4170765A JPH0614334A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 映像信号処理回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0614334A true JPH0614334A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=15910968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4170765A Pending JPH0614334A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 映像信号処理回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0614334A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998039923A1 (en) * | 1997-03-06 | 1998-09-11 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Pure red color detection circuit and color compensation circuit using the same |
USRE38413E1 (en) * | 1997-03-06 | 2004-02-03 | Matsushita Electric Industrial Co. Ltd. | Pure red color detection circuit and color compensation circuit using the same |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP4170765A patent/JPH0614334A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998039923A1 (en) * | 1997-03-06 | 1998-09-11 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Pure red color detection circuit and color compensation circuit using the same |
US6064447A (en) * | 1997-03-06 | 2000-05-16 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Pure red color detection circuit and color compensation circuit using the same |
USRE38413E1 (en) * | 1997-03-06 | 2004-02-03 | Matsushita Electric Industrial Co. Ltd. | Pure red color detection circuit and color compensation circuit using the same |
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