JPH06142927A - 消耗電極式パルスアーク溶接方法 - Google Patents

消耗電極式パルスアーク溶接方法

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JPH06142927A
JPH06142927A JP29045392A JP29045392A JPH06142927A JP H06142927 A JPH06142927 A JP H06142927A JP 29045392 A JP29045392 A JP 29045392A JP 29045392 A JP29045392 A JP 29045392A JP H06142927 A JPH06142927 A JP H06142927A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は消耗電極式パルスアーク溶接方法に
関し、溶滴移行後速やかに消耗電極と被接合物との間隔
を狭めることにより溶接部位の両端が欠肉状態となるの
を防止することを目的とする。 【構成】 ワイヤ13とワーク11との間に所定のアー
ク電流を生ぜしめてワイヤ13の先端部を溶融させると
共に、ワイヤ13を所定の速度で送給する(時刻t1
4 )。ワイヤ13の先端が溶滴としてワーク11に移
行する時期(時刻t4 )を検出したら、その直後から所
定の期間(時刻t4 〜t5 )だけ、ワイヤ13の送給速
度を早める。このため、溶滴の離脱により延長したアー
ク長が、その後即座に短縮され、アーク放電がワーク1
1表面の不当に広い範囲に広がることがなく、溶接部位
の両端が不当に広い幅で溶融することがない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は消耗電極式パルスアーク
溶接方法に係り、特にパルス毎に消耗電極を溶滴として
被溶接物に移行させると共に、消耗電極の消耗分を随時
送給して、連続的に外観の美麗な溶接を行う消耗電極式
パルスアーク溶接方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、消耗電極と被溶接物との間
に、所定周期のパルス電流とベース電流とを重畳させた
アーク電流を形成してアーク溶接を行う方法が知られて
いる。この方法によれば、アーク電流の熱により溶融し
た消耗電極の先端部が、パルス電流発生時に生じるピン
チ効果により適当に溶滴化する。
【0003】すなわち、所定周期毎に消耗電極と被溶接
物との間にパルス電流が生じる際、その電流値の急激な
変化に伴って、アーク電流を絞り込むように磁界が発生
する。そして、この磁界の影響で、消耗電極先端部にお
いて溶融していた部分が絞り取られて、被溶接物側に細
粒として移行(以下スプレー移行と称する)する。従っ
て、この方法によれば、パルス毎に溶滴のスプレー移行
が生じ、外観の美麗な溶接が実現される。
【0004】この溶接方法において、消耗電極の送給さ
れる量と、消耗される量とが平衡状態にある必要があ
る。つまり、消耗電極の先端部と被溶接物との間隔は、
平均化した場合一定であることが好ましい。
【0005】例えば、消耗電極の送給量が消耗量に勝る
場合、徐々に消耗電極と被接合物との間隔が狭まり、遂
には短絡現象が生ずることになる。両者が短絡した場合
消耗電極先端の溶融部は、短絡時の衝撃によりスパッタ
として飛び散り、溶接品質を悪化させることとなる。
【0006】また、消耗電極の送給量が不足している場
合は、その間隔が広がるに伴って、所望のアーク電流が
得られなくなり、十分な溶け込みの得られない溶接とな
る場合がある。
【0007】特公昭62−50221号公報は、このよ
うな溶接を行う際に消耗電極の送給量と消耗量とを平衡
状態に保つ方法について開示している。この方法によれ
ば、パルス電流を用いてアーク溶接を行う際、消耗電極
を一定の速度で送給すると共にアーク電圧の監視を行
う。そして、アーク電圧が消耗電極と被溶接物との間隔
に対応した値であることから、この値が一定になるよう
にアーク電流値を増減させて消耗量の調節を行う。
【0008】従って、上記公報記載の方法によれば、消
耗電極の消耗量が結果的に一定となり、かつ消耗電極と
被溶接物との間隔の平均値が一定に保持される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の溶
接方法は、消耗電極を一定速度で送給する構成である。
ところが、上記したように消耗電極の消耗は一溶滴単位
で行われる。従って、消耗電極と被溶接物との間隔、す
なわちアーク長は、溶滴が移行する度に変動することに
なり、溶滴が移行した直後において最大長となる。
【0010】ところで、消耗電極と被接合物との間隔
は、溶滴が移行する際に短絡が発生しないだけの広さを
確保しておく必要がある。一方、短絡が防止できるだけ
の間隔を確保すると、アーク放電の被溶接物上での広が
りも大きくなる。
【0011】特に被溶接物のうち、溶滴移行直後に溶接
が行われる部位では、被溶接物が広い範囲で溶融し、溶
接ビードの左右端が欠肉状態となる欠陥、すなわち、い
わゆるアンダーカットが生じる。
【0012】また、このように消耗電極に高電圧を供給
しながら随時送給する場合、消耗電極に電圧を供給する
ためにコンタクトチップと呼ばれる部材が必要になる。
この場合、コンタクトチップから消耗電極へ電流が供給
されると、それらの接触部には、その接触抵抗に応じた
ジュール熱が生じる。特に、パルス電流に相当する電流
がコンタクトチップから消耗電極に向けて供給される際
には、ベース電流が供給される場合に比べて著しく多量
の熱量が発生する。
【0013】しかし、上記従来の方法は、この点につい
てなんらの考慮もされておらず、消耗電極に流れる電流
がパルス電流であってもベース電流であっても、その放
熱機構になんら変わりがない。このため、上記従来の方
法を使用して溶接装置を実現した場合、パルス電流を供
給する際のコンタクトチップの摩耗が著しく促進される
という問題を有している。
【0014】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、溶滴移行後速やかに消耗電極と被接合物との間
隔を狭めることによりアンダーカットの発生を防止し、
また、パルス電流が流れる際の消耗電極の送給速度を早
めることにより、パルス電流供給時におけるコンタクト
チップの冷却効率を向上させた消耗電極式パルスアーク
溶接方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】アンダーカットの発生
は、図1の原理図に示す消耗電極式パルスアーク溶接方
法により解決される。
【0016】図1において第1の工程M1では、消耗電
極と被溶接物との間に所定のパルスアーク電流を生ぜし
めて消耗電極の先端部を溶融させると共に、消耗電極を
所定の速度で送給して消耗分を補給する。
【0017】第2の工程M2では、上記第1の工程M1
において消耗電極が溶滴として被溶接物に移行する時期
を検出する。
【0018】第3の工程M3では、上記第2の工程M2
において検出した時期の直後から所定の期間だけ、消耗
電極の送給速度を、平均の送給速度より所定量早めて送
給する。
【0019】また、コンタクトチップの摩耗抑制は、図
2の原理図に示す消耗電極式パルスアーク溶接方法によ
り解決される。
【0020】すなわち、図2において第1の工程M11
では、上記第1の工程M1と同様に、消耗電極と被溶接
物との間に所定周期のパルスアーク電流を生ぜしめて、
パルス毎に消耗電極を溶滴として被溶接物に移行させる
と共に、消耗電極を所定の速度で送給して消耗分を補給
する。
【0021】また、第2の工程M12では、パルスアー
ク電流のパルス発生時期を検出する。
【0022】そして、この検出時期に基づいて、第3の
工程M13でパルス電流発生中の所定期間だけ消耗電極
の送給速度を平均の送給速度より早める。
【0023】
【作用】上記図1に示す消耗電極式パルスアーク溶接方
法において、前記第1の工程M1では、前記消耗電極の
先端が溶融されると共に、その溶融により前記消耗電極
が消耗する分が補給される。
【0024】前記第2の工程M2では、前記消耗電極の
先端が溶滴として前記被溶接物に移行する時期が検出さ
れる。すなわち、前記溶滴が前記被溶接物に移行するこ
とにより、前記消耗電極の先端と前記被溶接物との間隔
が長くなる時期が検出される。
【0025】前記第3の工程M3では、前記第2の工程
M2で、前記消耗電極の先端と前記被溶接物との間隔が
長くなる時期が検出されたら、その直後から所定の期間
だけ前記消耗電極の送給速度を平均の送給速度より早め
る。このため、前記消耗電極がパルス電流毎に消費され
る量を一定としたまま、前記消耗電極と前記被接合物と
の間隔を前記溶滴の移行後いち早く短縮することができ
る。従って、前記消耗電極と前記被溶接物との間隔が広
い場合に発生するアンダーカットの発生が抑制される。
【0026】また、上記図2に示す消耗電極式パルスア
ーク溶接方法において、前記第1の工程M11では、上
記第1の工程M1と同様にパルスアーク溶接が開始され
る。そして、前記第2の工程M12では、パルス発生時
期、すなわち前記消耗電極に流れる電流が急増する時期
が検出される。
【0027】前記第3の工程M13では、前記第2の工
程M12で検出された時期に基づいて、パルス電流が流
れている間の前記消耗電極の送給速度を早める。また、
前記消耗電極は、送給されるに伴って、電流の供給源で
あるコンタクトチップから熱を奪うように作用する。従
って、前記消耗電極にパルス電流が流れている間は、コ
ンタクトチップに多量の熱量が発生する一方、前記消耗
電極による放熱効果が増大され、コンタクトチップの摩
耗が抑制される。
【0028】
【実施例】図3は、本発明に係る消耗電極式パルスアー
ク溶接方法を実施する装置の一実施例の構成図を示す。
同図中、符号1は一次側入力の整流回路を示す。この整
流回路1の出力端子は平滑回路2に接続され、次いで、
インバータ回路3に接続される。インバータ回路3は、
後述のパワー素子駆動回路22の出力信号に基づいて、
所望の電流を発生する回路である。
【0029】また、インバータ回路3の出力端子は高周
波トランス4と接続されている。トランス4は整流回路
5に接続され、整流回路5の出力端子のうち正極は、リ
アクトル6を有するパワーケーブル8を介してコンタク
トチップ10に、また整流回路5の負極はシャント7を
有するパワーケーブル9を介して被溶接物であるワーク
11に接続されている。
【0030】コンタクトチップ10には、その中心軸に
沿って、ワイヤリール12から供給されるワイヤ13が
挿入されている。このワイヤ13は溶接トーチ10内で
パワーケーブル8と電気的に導通しており、パワーケー
ブル8を介して必要な電力の供給を受けている。
【0031】またワイヤ13は本実施例装置でアーク溶
接を行う際の消耗電極に相当し、1対のローラからなる
ワイヤ供給ローラ14により所定の速度で送給される。
尚、ワイヤ供給ローラ14には、モータ制御部15の出
力端子が接続されており、ワイヤ13の送給速度は、モ
ータ制御部15の指令値により定められる。
【0032】以上は、本実施例装置により第1の工程
1,11を実行するための構成であり、その動作につい
ては、従来のパルス溶接装置と同様である。すなわち、
装置の一次側に供給された3相交流は、整流回路1で整
流され、次いで平滑回路2で平滑された後直流電源とし
てインバータ回路3に供給される。
【0033】インバータ回路3は、パワー素子駆動回路
22から供給される駆動信号に基づいて所望の周期の信
号を出力する。そして、インバータ回路3から出力され
た電流は、高周波トランス4で変圧され、整流回路5で
整流された後、直流のベース電流と所望のパルス電流と
が重畳された状態でワイヤ13及びワーク11に供給さ
れる。
【0034】従って、本実施例装置において、ワイヤ1
3とワーク11との間に形成されるアーク放電は、直流
ベース電流と所望のパルス電流とが重畳した状態のアー
ク電流を有している。また、このときワイヤ13の先端
はこのアーク放電の熱により溶融し、ワイヤ溶滴として
ワーク11上に移行する。モータ制御回路15は、ワイ
ヤ供給モータ14を所定の速度で回転させて、この溶滴
移行によるワイヤ13の消耗分の補給を行う。
【0035】尚、本実施例装置においては、ワイヤ13
とワーク11との間に形成されるアーク放電の電流・電
圧値はフィードバック制御されており、これにより安定
したアーク放電の確保を可能ならしめている。以下、本
実施例装置のフィードバック系について説明する。
【0036】図3中、符号16は電圧検出器を示す。電
圧検出器16はパワーケーブル8,9間の電位差を検出
して、その検出値を電圧比較器17に供給している。電
圧比較器17には、上記の電圧検出器16の他、パワー
ケーブル8,9間に発生すべき所定の電圧値を設定する
電圧設定部18の出力端子が接続されている。そして、
それらの値を比較して、実測値を設定値に近づかせるた
めに電流波形設定部19に電圧指令を出す。
【0037】パワーケーブル8,9間に発生する電位差
は、ワイヤ13の先端と比溶接物11との間隔に応じた
値を示し、この値を一定値に保持できれば、アーク放電
の長さ(以下、アーク長と称す)がほぼ一定に保持でき
ることになる。
【0038】そこで、電流波形設定部19では、例えば
その電圧が設定電圧より低いと検出された場合、すなわ
ち、ワイヤ13と被溶接物11との間隔が狭まっている
場合は、ワイヤ13の消耗促進のためアーク電流値を増
加させている。また、その逆の場合は、ワイヤ13の消
耗抑制のためアーク電流を減少させている。
【0039】また、パワーケーブル9のシャント7に
は、電流検出器20が接続されている。この電流検出器
20は、ワイヤ13からワーク11へ放電されている電
流の値を検出しており、その検出値を比較器21に出力
している。比較器21は、上記の電流波形設定部19の
電流波形と、電流検出器20から供給される電流値とを
比較して、比較結果をパワー素子駆動回路22に出力す
る。
【0040】パワー素子駆動回路22は、比較器21の
比較結果に基づいて、ワイヤ13からの放電電流が電流
波形設定部19で設定された電流に沿うようにインバー
タ回路3を駆動して、パワーケーブル8,9に流れる電
流の制御を行っている。
【0041】以下、本実施例装置の要部であるワイヤ送
給制御部30について説明するが、それに先立って、ワ
イヤ送給制御部30の必要性について説明する。
【0042】図4は、上記実施例装置において、ワイヤ
13を一定速度で送給した場合のワイヤ13先端部の様
子を説明するためのタイムチャートを示す。図4(A)
は、ワイヤ13先端部の経時変化の様子を示し、図4
(B),(C)は、それぞれアーク電流及びワイヤ速度
の変動を示している。
【0043】図4(B)に示すように、本実施例装置に
おけるアーク電流は、ベース電流に所定周期のパルス電
流が重畳された状態を示す。この場合、パルス電流が立
ち上がる直前の時刻t1 においては、図4(A)に示す
ように、ワイヤ13の先端は微量に溶融している程度で
ある。
【0044】そして、パルス電流が立ち上がると、その
後放電エネルギの増加に伴ってワイヤ13先端の溶融が
急激に進行すると共に、放電電流により発生する磁界の
ピンチ効果によりワイヤ13先端部が絞り込まれる(図
4(A)中、時刻t2 ,t3)。そして、その後パルス
電流が立ち下がった後に、ワイヤ13の溶滴がワーク1
1に移行する(図4(A)中、時刻t4 )。
【0045】この際、ワイヤ13の送給速度が早すぎる
と、ピンチ効果の作用でワイヤ13先端の溶融部が延び
た際にワーク11と短絡することになる。このような短
絡は、スパッタの原因となることが知られており、溶接
品質を著しく低下させる要因となる。従って、図4
(C)に示すワイヤ13の送給速度は、如何なる場合に
もワイヤ13とワーク11とが短絡しないように考慮さ
れており、両者の間隔は十分に広く設定されている。
【0046】ところで、溶滴が移行する直前の状態(図
4(A)中、時刻t3 )においては、溶滴の先端からワ
ーク11までの距離がアーク長である。そして、溶滴が
移行した直後の状態(図4(A)中、時刻t4 )におい
ては、溶滴のないワイヤ13の先端からワーク11まで
の距離がアーク長である。
【0047】従って、溶滴がワーク11に移行する前後
で、アーク長は著しく変化することになる。特に本実施
例装置のように、短絡防止のためアーク長を十分長く設
定している場合は、溶滴移行直後のアーク長が長く、ア
ーク放電のワーク11上への広がりが大きくなりすぎる
場合がある。このため、溶接すべき領域以外の部位がア
ーク放電により溶融し、溶接部の両端が欠肉状態とな
る、いわゆるアンダーカットを生じる。
【0048】このように、ワイヤを一定速度で送給した
場合は、溶滴移行直後に溶接される部位にアンダーカッ
トが生じ易い。そこで、本実施例装置は、ワイヤ送給制
御装置30を設けて、アンダーカットを防止している。
【0049】図5は、アンダーカットを防止する原理を
説明するための図を示す。尚、図5(A)〜(C)は、
上記図4と同様に、それぞれ、ワイヤ13先端部の経時
変化、アーク電流の変動及びワイヤ速度の変動の様子を
示している。
【0050】この場合、図5(C)に示すように、ワイ
ヤ13溶滴がワイヤ13から離脱した直後から所定時間
が経過するまでの間(時刻t4 〜t5 )、ワイヤ13の
送給速度が早められている。そして、それ以外の領域に
おける送給速度を遅くすることにより、1サイクルの送
給長を図4に示す場合と同等に調整している。
【0051】従って、この例に示す場合、図5(A)に
示すように、ワイヤ13から溶滴が離脱した直後におい
てワイヤ13とワーク11との間隔が急激に狭まること
になる。つまり、溶滴がワーク11に移行してアーク長
が長くなってから、そのアーク長がアンダーカットの原
因とならない距離になるまでの期間が著しく短縮される
ことになる。このため、この例に示すようにワイヤ13
を送給する場合、ワーク11上に不当に広がったアーク
放電によるワーク11の溶融を防ぐことができ、アンダ
ーカットの防止が可能となる。
【0052】以下、上記の原理を適用したワイヤ送給制
御部30(図3)の構成及び効果を図6に示すタイムチ
ャートに沿って説明する。
【0053】図3中、符号31は、パルス立ち上がり検
出部31を示す。パルス立ち上がり検出部31は、上記
の電流波形設定部19の電流設定波形を監視することに
より、パルス電流の立ち上がり時期を検出する。第1又
は第2の時限回路部32,33は、パルス立ち上がり検
出部31からパルス立ち上がり検出信号が供給された
ら、所定時間をカウントした後、所定時間だけスイッチ
回路34,35を切り換える。
【0054】スイッチ回路34,35は、それぞれ第1
又は第2送給速度設定部36,37と送給速度指令部3
8との導通を制御するスイッチで、上記の所定時間だけ
第1又は第2送給速度設定部36,37の設定信号を送
給速度指令部38に供給する。そして、送給速度指令部
38は、第1又は第2送給速度設定部36,37から設
定信号が供給されている間だけ、上記のモータ制御部1
5にその設定値を供給する。
【0055】尚、送給速度指令部38には、ベース速度
設定部39の設定値が常時供給されており、第1または
第2送給速度設定部36,37から設定値の供給がされ
ていない場合、モータ制御部15には、ベース速度設定
部39の設定値が供給される。
【0056】本実施例装置においては、図6(A)に示
すように、ワイヤ13として1.2mmφの溶接ワイヤを
用いてパルス毎に0.43mmのワイヤ13を溶滴化する
ように設定されており、電流波形設定部19では、これ
を実現するため図6(B)に示す電流波形を設定してい
る。
【0057】また、第1時限回路部32は、1.5ms
(図6(C)中、時間T1 )をカウントした後、1.5
ms(図6(C)中、期間)だけスイッチ34を切り換
える。すなわち、本実施例装置においては、ワイヤ13
の溶滴はパルス電流の立ち上がりから1.5ms経過時に
移行するとして仮定し、この時間の経過後1.5msだ
け、送給速度を30mm/sから390mm/sに早めている。
【0058】従って、本実施例装置によれば、上記図5
で説明した場合と同様に、溶滴の移行後速やかにアーク
長が短縮され、アンダーカットの発生を防止することが
できる。
【0059】また、本実施例装置は、第2時限回路33
によりパルス電流が立ち上がってから1.2ms(図6
(C)中、期間)、すなわちパルス電流が流れている
期間中、第2送給速度設定部37の設定値を送給速度指
令部38に供給する構成としており、この間の送給速度
は−150mm/sとされる。
【0060】上記したように、アーク放電の電流値が大
電流である場合、ワイヤ13先端の溶融部はピンチ効果
により絞り込まれる。この絞り込みは、ワイヤ13先端
とワーク11との間隔を一時的に狭めるように作用し、
このためにその間隔を広く取る必要があった。
【0061】しかし、アーク長が長いと、自己の発する
磁気の影響でアーク放電が前後左右にふらつく、いわゆ
る磁気吹き現象が発生する場合がある。このため、高精
度な溶接を行う際にはアーク長が短い程有利であること
が知られている。
【0062】そこで、本実施例装置は、ワイヤ13の先
端部がピンチ効果で延長する際にワイヤ13を引き戻し
て、ワイヤ13の延長による短絡を防止している。従っ
て、本実施例装置によれば、基本となるアーク長を従来
の装置に比べて短く設定することが可能となり、溶接精
度の向上を図ることが可能となる。
【0063】上記したように、本実施例装置によれば、
溶滴の離脱後即座にアーク長が短くされると共に、基本
となるアーク長を従来の装置に比べて短く設定すること
が可能である。このため、アンダーカットを確実に防止
することができると共に、従来の装置に比べて高精度な
溶接が可能となる。
【0064】図7は、本実施例装置のコンタクトチップ
10の拡大断面図を示す。図7中、符号10aは、コン
タクトチップ10とワイヤ13との接点を示す。この接
点10aは、コンタクトチップ10とワイヤ13とを電
気的に接続する点であると共に、ワイヤ13の位置を規
制する部位である。
【0065】ワイヤ13からワーク11へ向けて放電さ
れる電流は、図7(A)中に破線で示すように、コンタ
クトチップ10から接点10aを経てワイヤ13に供給
される。このルートで電流が流れた場合、接点10aに
は、その接触抵抗に応じたジュール熱が生じる。
【0066】また、本実施例装置は、アーク溶接を行う
際に、その消耗に合わせてワイヤ13を随時送給してい
る。このため、本実施例装置が稼動している間は常に接
点10aにワイヤ13の送給に伴う摩擦が生じる。そし
て、上記のジュール熱による高温環境下でこのような摩
擦が生じた場合、図7(B)に示すように、コンタクト
チップ10の接点10a近傍には摩耗が生ずることにな
る。
【0067】特に、ワイヤ13にパルス電流が供給され
る場合、接点10aにはパルス電流に応じたジュール熱
が発生し、ベース電流が供給されているときに比べて著
しく摩耗が促進される。そして、その摩耗が進行する
と、ワイヤ13の位置が本来の位置(図7(B)中、破
線で示す図形)からずれて溶接部位にずれが生じること
になる。
【0068】図8は、上記実施例装置において、ワイヤ
の送給速度を制御することにより、コンタクトチップ1
0の摩耗を抑制する原理を説明するための図を示す。
【0069】上記したように、接点10aに発生するジ
ュール熱は、特にパルス電流が供給される際に多量に発
生する。従って、コンタクトチップ10の摩耗を効果的
に抑制するためには、パルス電流供給時における接点1
0aの放熱性を高める必要がある。
【0070】ところで、図7に示すワイヤ13の接点1
0aより先端側は、接点10aから供給された電流がワ
イヤ13内を流れる際に発生するジュール熱のため高温
であるが、接点10aより上部側は、何らの熱源も存在
しないため低温である。
【0071】従って、図8(B),(C)に示すよう
に、ワイヤ13にパルス電流が供給される時期に同期し
て、ワイヤ13の送給速度を早めることとすれば、パル
ス電流供給時に接点10aに発生する熱量が順次送給さ
れるワイヤ13に奪われて、放熱性を向上させることが
できる。
【0072】図9は、上記図3に示す実施例装置に図8
に示す原理を適用して、コンタクトチップ10の摩耗抑
制を図った際の、アーク電流及びワイヤ送給速度のタイ
ムチャートを示す。尚、この実施例においても、上記図
6に示す実施例の場合と同様に、ワイヤ13には1.2
mmφの溶接ワイヤを用い、パルス毎に0.43mmを消費
するように設定している。
【0073】図9(A)に示すように、本実施例におい
ては、ベース電流を75A,パルス電流を460Aとし
て、それぞれの通電時間を2.5ms,1.2msとしてい
る。そして、図3に示す第1時限回路32は、パルス電
流が立ち上がってから1.2msだけスイッチ回路34を
オンとするように設定されている。
【0074】従って、送給速度指令部38は、ワイヤ1
3にパルス電流が流れている間だけ第1送給速度設定部
36に設定されているワイヤ送給速度をモータ制御部1
5に供給することになる。ここで、本実施例装置におい
ては、第1送給速度設定部36の送給速度は300mm/s
ecに設定されており、ベース速度設定部39の送給速度
は30mm/secに設定されている。
【0075】このため、ワイヤ13がパルス毎に送給さ
れる長さを0.43mmとしたまま、パルス電流供給時に
ワイヤ13が吸収できる熱量が増加し、結果的に接点1
0aの放熱性が向上することになる。
【0076】従って、本実施例装置によればコンタクト
チップ10の摩耗が抑制され、従来の装置に比べて溶接
の位置精度が向上すると共に、コンタクトチップの交換
頻度の減少により、設備の可動率の向上と、メンテナン
スの容易化とを図ることができる。
【0077】尚、図9に示す例では、図3中の第2時限
回路部33等を必要としないが、第1及び第2時限回路
部32,33を共に使用して、上記のアンダーカット防
止機能と、コンタクトチップの摩耗抑制機能とを併存せ
しめる構成としてもよい。
【0078】図10は、上記の両機能を併存せしめた場
合のアーク電流(図10(A))及びワイヤ送給速度
(図10(B))のタイムチャートを示す。尚、この実
施例においても、ワイヤ13の消費量は上記各実施例の
場合と同様とする。
【0079】本実施例においては、第1及び第2時限回
路部32,33の一方が、パルス電流の立ち上がり後
1.2msだけ対応するスイッチ回路34,35をオンと
するように設定されている。そして、他方の時限回路
が、パルス電流が立ち下がり後0.5ms経過時から1.
5msだけ対応するスイッチ回路34,35をオンとする
ように設定されている。
【0080】また、第1及び第2送給速度設定部36,
37におけるワイヤ送給速度は、共に150mm/sに設定
され、ベース速度設定部39におけるワイヤ送給速度は
30mm/sに設定されている。
【0081】従って、送給速度指令部38からモータ制
御部15に向けて出力されるワイヤ送給速度の指令値
は、図10(B)に示すような変動を示す。すなわち、
ワイヤ13にパルス電流が流れている間、及びワイヤ1
3から溶滴がワーク11に移行すると思われる時期から
所定の期間は、ワイヤ13の送給速度が30mm/sから1
50mm/sに速められる。
【0082】このため、本実施例装置によれば、パルス
電流供給時における接点10aの良好な放熱性の確保が
可能となり、コンタクトチップ10の摩耗を効果的に抑
制することができると共に、溶滴移行後アーク長がいち
早く所望の長さに短縮されるため、アンダーカットの発
生防止が可能となる。
【0083】尚、上記の実施例においては、パルス電流
の立ち上がりから所定時間経過時にワイヤ13からワー
ク11へ溶滴が移行するものとして、その移行時期を電
流波形設定部19の電流波形に基づいて検出している
が、この構成に限るものではない。例えば、溶滴移行時
に生じるアーク電圧の変化に着目して、電圧検出器16
で移行時期を検出する構成としてもよい。
【0084】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、消耗電極から溶滴が離脱すると即座に消耗電極の送
給速度が早くなり、溶滴の離脱により長くなったアーク
長が即座に短縮される。このため、消耗電極から被溶接
物に向けて放電されたアーク電流により、被溶接物上の
不当に広い範囲が溶融することはない。従って、不当に
幅の広いアーク放電がなされることにより生ずるアンダ
ーカットの発生を防止することができるという特長を有
している。
【0085】また、請求項2記載の発明によれば、コン
タクトチップから消耗電極にパルス電流が供給されてい
る期間中、消耗電極の送給速度が早められ、コンタクト
チップと消耗電極との接点に発生するジュール熱が、消
耗電極に効果的に吸収される。このため、コンタクトチ
ップと消耗電極との接点部の温度上昇が抑制され、コン
タクトチップの摩耗が抑制されるという特徴を有してい
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明に係る消耗電極式パルスア
ーク溶接方法の原理図である。
【図2】請求項2記載の発明に係る消耗電極式パルスア
ーク溶接方法の原理図である。
【図3】請求項1及び請求項2記載の発明に係る消耗電
極式パルスアーク溶接方法を実施するための装置の実施
例の構成を表すブロック図である。
【図4】ワイヤの送給速度を一定とした場合の弊害を説
明するための図である。
【図5】本実施例装置において、アンダーカットの発生
を防止する原理を説明するための図である。
【図6】本実施例装置において、アンダーカットの発生
を防止するためのワイヤ送給速度の一例を表す図であ
る。
【図7】本実施例装置のコンタクトチップが摩耗するメ
カニズムを説明するための図である。
【図8】本実施例装置において、コンタクトチップの摩
耗を抑制する原理を説明するための図である。
【図9】本実施例装置において、コンタクトチップの摩
耗を抑制するためのワイヤ送給速度の一例を表す図であ
る。
【図10】本実施例装置において、アンダーカットの防
止とコンタクトチップの摩耗抑制とを共に実行するため
のワイヤ送給速度の一例を表す図である。
【符号の説明】
M1,M11 第1の工程 M2,M12 第2の工程 M3,M13 第3の工程 10 コンタクトチップ 11 ワーク 13 ワイヤ 15 モータ制御部 30 ワイヤ送給制御部 31 パルス立ち上がり検出部 32 第1時限回路部 33 第2時限回路部 34,35 スイッチ回路 36 第1送給速度設定部 37 第2送給速度設定部 38 送給速度指令部 39 ベース速度設定部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消耗電極と被溶接物との間に所定周期の
    パルスを伴うアーク電流を生ぜしめ、前記アーク電流の
    パルス毎に消耗電極極の溶滴を被溶接物に移行させると
    共に、前記消耗電極を随時送給して、前記溶滴の移行に
    よる消耗分を補給することにより連続的にアーク溶接を
    行う消耗電極式パルスアーク溶接方法において、 前記消耗電極の溶滴の移行時期を検出し、 前記溶滴が前記被溶接物に移行した後、所定の期間だけ
    前記消耗電極の送給速度を平均の送給速度より所定量早
    めることを特徴とする消耗電極式パルスアーク溶接方
    法。
  2. 【請求項2】 消耗電極と被溶接物との間に所定周期の
    パルスを伴うアーク電流を生ぜしめ、前記アーク電流の
    パルス毎に消耗電極極の溶滴を被溶接物に移行させると
    共に、前記消耗電極を随時送給して、前記溶滴の移行に
    よる消耗分を補給することにより連続的にアーク溶接を
    行う消耗電極式パルスアーク溶接方法において、 前記アーク電流のパルス発生時期を検出し、 前記パルスの発生中の所定期間は、前記消耗電極の送給
    速度を平均の送給速度より所定量早めることを特徴とす
    る消耗電極式パルスアーク溶接方法
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