JP3203386U - 一定溶滴サイズのための可変極性パルス - Google Patents

一定溶滴サイズのための可変極性パルス Download PDF

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Abstract

【課題】電気アーク溶接機を提供する。【解決手段】ワークピースと該ワークピースに向かって前進する溶接ワイヤとの間の間隙を通る負極性成分を有する高周波電流パルスを生成するコントローラを備えた高速スイッチング電源を含む。溶融金属溶滴が、溶接サイクルの負極性部分の間、迅速に生成される。溶接制御が、負極性部分の間のパラメータを積分して所望量のエネルギーがいつ溶接ワイヤにおいて発生したかを判定することを含む。このエネルギーは、ワークピースへの一貫性のある溶滴移行のために、所望の溶滴のサイズに関連付けられる。【選択図】図6

Description

本考案は、ガスメタルアーク溶接(GAM)プロセスを用いる電気アーク溶接の分野に関し、より具体的には、高周波の一連のパルスを生成して溶接プロセスを構成する一連の溶接サイクルを形成するGMAW電気アーク溶接機に関する。さらに具体的には、本考案は、請求項1のプリアンブルに記載の電気アーク溶接機に関する。
参照による援用
下記の特許文献は、本出願の対象事項に関連する情報を含み、そのまま本明細書において参照により援用される:2011年11月9日申請の米国特許出願第13/293103号、2011年11月9日申請の米国特許出願第13/293112号、2012年7月6日申請の米国特許出願第13/543545号、2012年7月20日申請の米国特許出願第13/554744号、2012年9月24日申請の米国特許出願第13/625188号、及び2013年3月7日申請の米国特許出願第13/788486号。
電気アーク溶接において、普及している一溶接プロセスはパルス溶接であり、パルス溶接は主に、ソリッドワイヤ電極を周辺のシールドガスと共に使用する。ガスメタルアーク溶接(GMAW)、例えば金属不活性ガス(MIG)溶接は、間隔を空けられたパルスを使用する。このパルスは、前進するワイヤ電極の端部を最初溶解し、それから、ワイヤの端部からアークを通じてワークピースへ溶融金属を進ませる。溶融金属の球状のかたまり又は溶滴が、パルス溶接プロセスの各パルス周期の間に移行される。
交流電流(AC)溶接は、パルス波形の中の負極性部分の間、負電流を含み得る。負極性部分は、ワイヤの端部に非常に迅速に溶融溶滴を築くことがあり、制御するのが難しいことがある。適応的な制御方法は、通常、極性にかかわらず、波形についての長期間の移動平均を見ていて、任意の個別の溶滴のサイズは、サイクルごとに変動する可能性がある。溶滴の形成に続くパルスピークは、実際の溶滴がより小さいとしても、予期される最大のあり得る溶滴を移行するほど十分大きくなければならない。この状況は、例えば、スパッタリング、外観不良及び過度の熱と共に、一貫性のない溶滴移行をもたらすおそれがある。
一実施形態において、電気アーク溶接機が、ワークピースと該ワークピースに向かって前進する溶接ワイヤとの間の間隙を通る高周波パルスを生成するコントローラを備えた高速スイッチング電源と、高周波パルスの形と高周波パルスの極性とを定義する波形発生器とを含み、上記波形発生器は、間隙を通るアークからのフィードバックを感知し、フィードバックの関数が所定値に達したときに負極性部分を終了する。
本考案のさらなる実施形態、特徴及び利点が、続きの説明、図面及び請求項において与えらえる。本考案の説明は、何らかの形で請求項に使用される言葉又は請求項若しくは本考案の範囲を限定するものではない。請求項に使用される言葉はすべて、その最大限の通常の意味を有する。
添付図面には、本考案の実施形態が示され、添付図面は、本明細書に組み込まれ本明細書の一部を構成するものであり、上記で与えられた本考案の全体的説明及び以下に与えられる詳細な説明と共に、本考案の実施形態を例示する役割を果たす。
本考案の一実施形態を実行する例示的な溶接機についての例示的な組み合わせられたブロック図及びシステムアーキテクチャである。 本考案の一実施形態における例示的なモータコントローラの例示的回路図である。 本考案の一実施形態における例示的な可変極性スイッチの例示的回路図である。 本考案の一実施形態における別の例示的な可変極性スイッチの別の例示的回路図である。 正極性の効果と負極性の効果とを示す例示的な溶接アークの図である。 高周波パルスと負極性成分とを例示的な溶滴状態と共に示す例示的電流グラフである。 高周波パルスと負極性成分とを示す例示的な電力グラフ及び電流グラフである。 本考案の一実施形態において使用される高周波パルスと負極性成分との例示的特徴を示す例示的電流グラフである。 負極性成分を含む例示的特徴を有する例示的な高周波パルスを得るための例示的なロジック図及びフローチャートである。 例示的な負極性成分の終了を判定するための例示的なロジック図及びフローチャートである。 例示的な負極性成分の終了を判定するための別の例示的なロジック図及びフローチャートである。 本考案の一実施形態を実行する例示的な溶接機についての別の例示的な組み合わせられたブロック図及びシステムアーキテクチャである。 例示的なワークポイントを組み込んだ例示的な波を示す例示的ブロック図である。 ワークポイントを含む例示的なルックアップテーブルである。 例示的な短絡とその後の負極性成分とを示す例示的な波形グラフである。 別の例示的な短絡と別のその後の負極性成分とを示す別の例示的な波形グラフである。
次に図面を参照するが、図面は単に本考案の例示的実施形態を示す目的のものであり、本考案を限定する目的のものではない。図1は、一般的標準構成を有する例示的な溶接機Aを開示している。溶接機Aは、高速スイッチング電源10、例えばインバータ又はバックコンバータなどを含み、入力整流器12と、可変極性スイッチ16によって電流パルスを電極Eに向ける出力変圧器14とを備える。この実施形態において、上記電源は、パルスの電流を調節する。しかしながら、他の実施形態において、高周波パルスを定義するために、電圧、又は電圧と電流との組み合わせが調節されてもよい。例示的な可変極性スイッチ16が、図3Aと関連して以下により詳細に説明される。電極Eは、ワイヤ20、例えばアルミニウムワイヤなどを含み、ワイヤ20は、スプール又はドラム22から来て、モータ32の動作を通じてフィーダ30によってワークピースWに向かって前進する。モータ32は、モータコントローラ31で制御される。例示的なモータコントローラが図2に示されており、これにおいて、パルス幅変調器34が、フィードバックタコメータ36と演算増幅器40との指示下で、モータ32の、ゆえにフィーダ30のスピードを制御し、演算増幅器40は、タコメータ36からの入力42を、ライン44上のレベルの形式のコマンドワイヤ送給スピード(WFS)信号と比較する。他のモータコントローラ31が使用されてもよい。
図1に戻ると、アルミニウム電極又はワイヤEがワークピースWに向かって前進するとき、ひと続きの電流パルスによって間隙gにわたってアークが生成される。この電流パルスには、パルスピーク、バックグラウンド電流及び負極性電流を含み得る。
次に、例示的な電源を参照すると、そのインバータ段階はスイッチング型インバータ10を含み、このインバータ10は、ローカルの電力線に従い50又は60Hzの周波数を有する三相電圧源L1−L3から電力を供給される。AC入力電圧は、整流器12によって整流されてDCリンク11が提供され、DCリンク11はインバータ10の入力に向けられる。出力、又はインバータ10の負荷は、変圧器14であり、変圧器14は、一次巻線15a及び二次巻線15bとワークピースWに接続されたセンタータップ17とを有する。二次巻線15bは可変極性スイッチ16に向けられて、可変極性スイッチ16は、電極EとワークピースWとに接続される出力ライン24、26を生成する。
可変極性スイッチ16は、出力ライン24、26上の極性信号を切り替える能力がある任意のスイッチングデバイスであってよく、例えば、本明細書においてそのまま参照により援用される米国特許出願第13/788486号に記載のものであってもよい。例えば、図3Aは、正の整流器回路28を備えた例示的な可変極性スイッチ16を示している。この整流器回路28はダイオードD1、D2、D3及びD4を有し、正の出力端38と負の出力端46とを生成し、これら出力端38及び46は出力スイッチングネットワーク48に接続される。出力スイッチングネットワーク48は、2つのトランジスタ型スイッチSW1及びSW2を含んでもよく、このスイッチは、一般に絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)の形態であり、ベースライン55、56上のロジックに従ってオン及びオフにすることができる。スイッチSW1、SW2がオフであるときに高い電圧を放散させるために、スナバネットワーク57、58がスイッチSW1、SW2にわたって接続される。他の構成のスイッチングネットワーク、例えば、図3Bに示され以下に論じられるスイッチングネットワーク48’などが使用されてもよい。ネットワーク48は、200アンペアを実質的に超える大きい溶接電流を脈動させるために使用されてもよい。単一の出力インダクタ72が、正パルスセクション74と負パルスセクション76とに分割される。こうして、電極EとワークピースWとに接続された出力ライン24、26に、AC電流が生成される。ベース制御ライン55、56上のロジックを連続して交互にすることによって、電極EとワークピースWとを含む溶接回路に対して高周波交流電流が印加される。AC周波数は、ロジックがベース制御ライン55、56上で交互になる頻度によって決定される。これらライン上のロジックは、例えば波形発生器又は波成形器80の中のマイクロプロセッサにより処理されるソフトウェアプログラム又はサブルーチンによって発生してもよく、以下により詳細に説明される。
図3Bは、全波ブリッジを用いた別の例示的な可変極性スイッチ16’を示している。出力スイッチングネットワーク48’が、4つのトランジスタ型スイッチSW1、SW2、SW3及びSW4を含んでもよく、これらスイッチは、ベースライン55、56上のロジックに従いオン及びオフにすることができる。SW1及びSW2がオンであるとき、電極Eは正であり、SW3及びSW4がオンであるとき、電極Eは負である。ネットワーク48’は、200アンペアを実質的に超える高い溶接電流を脈動させるために使用されてもよい。こうして、電極EとワークピースWとに接続された出力ライン24、26に、AC電流が生成される。ベース制御ライン55、56上のロジックを連続して交互にすることによって、電極EとワークピースWとを含む溶接回路に対して高周波交流電流が印加される。AC周波数は、ロジックがベース制御ライン55、56上で交互になる頻度によって決定される。これらライン上のロジックは、例えば波形発生器又は波成形器80の中のマイクロプロセッサにより処理されるソフトウェアプログラム又はサブルーチンによって発生してもよく、以下により詳細に説明される。
図1に戻ると、アーク電流がセンサ52によって読み出されて、ライン52aにアーク電流をIを表す電圧信号が生成される。同様の方法で、アーク電圧がセンサ54によって読み出されて、ライン54a上にアーク電圧Vを表す電圧信号が生成される。標準的技法によれば、処理装置、例えばコントローラ60及び波成形器又は発生器80として表される装置等は、電源10に接続されてフィードバックの電流I及び/又は電圧Vに従いパルスを作成する。例えば、コントローラ60は、100kHzを上回る周波数を有する発振器により駆動されるパルス幅変調器を含んでもよい。パルス幅変調器は、発振器の各出力の間、電流パルスを生み出すことができる。パルス幅は、電流パルスの振幅を決定する。溶接サイクルの間の電流のレベルは、パルス幅変調器からの多くのパルスを含む。
これまでに説明したとおり、例示的な溶接機Aは、電流パルスの波の形を制御するコントローラ60及び波成形器80と、スイッチング及び極性を制御する波成形器80及び可変極性スイッチ16とを備えた溶接機であり、これら双方が間隙gにおける溶接サイクルを定義することに寄与し、これにより溶接アークが生成される。コントローラ60は、ライン70において波成形器80からコマンド信号を受信する。ライン70上の電圧は、溶接プロセスの電流パルスのプロファイル、形及び/又は輪郭を決定する。上記構成は、例えば、リンカーンエレクトリックカンパニーのPower Waveブランド、具体的には、例えば、Power Wave S350、S500、R350、R500、Super Glaze、Super Arc及びBlue Maxによって普及している。
本考案によれば、波成形器80は、ライン70上の信号を制御して、溶接プロセスに使用される高周波パルスを成形する。図8に示され以下により詳細に説明される制御ロジック90は、ロジック、ソフトウェア又はルーチンを繰り返し起動して繰り返しの溶接サイクルを生成する。いくつかの実施形態において、波成形器80は、制御ロジック90と、所望の波形を生成する任意の他のロジックとを含み得る。上記で説明されたとおり、電極EとワークピースWとにわたる溶接回路に印加される高周波交流電流を生成するために、波成形器80は、制御ライン55、56上のロジックを制御して交互する極性の電流を生成する。さらに、上記で言及されたとおり、様々な実施形態において、高周波パルスは、電流、電圧、又は非線形結合を含む電流と電圧との組み合わせによって調節されてもよい。
パルスのうち部分の極性を正と負との間で変えることで、溶接の間に生成される熱のより良好な制御を可能にすることができる。正極性の電流により生成されるアークと負極性の電流により生成されるアークとは、カソード及びアノードのふるまい及び特性が同じではないため、溶接の間にいくらかの差を提示する。具体的には、溶接の間、カソードにおいて発生する熱とアノードにおいて発生する熱とは、かなり異なる。電流の極性が反転される(例えば、正から負に、あるいは負から正に切り替えられる)とき、アノードとカソードとは交換され、このことはこれら領域の熱特性を反転させる。
図4は、例示的な溶接アークの図を示しており、溶接波形又はパルス波のうち正極性部分の間の例示的なアークと負極性部分の間の例示的なアークとにおける差のいくつかを強調している。一般に、溶接はワークピースに熱を常に加えるが、溶接サイクルのうち負極性部分は、正極性部分より少ない熱をワークピースWのたまりに加える。正極性部分の間、アーク111はたまり112にわたって広がり、広い領域を加熱する。正電極Eの側では、アーク111は溶滴113の底部に集中する。電流が溶滴113を通って流れ、その関連する磁気ピンチ力が液状溶滴113に作用し、ゆえに最終的に電極EからワークピースWへと溶滴を引っ張る。しかしながら、負極性部分の間、アーク115はたまり116の中心に集中して、その端を冷やし、凝固させ始める。負電極Eの側では、アーク115は電極Eの端部のより広くを覆い、大きい溶融金属溶滴117を加熱する。こうして、電流の多くは溶滴117を通って流れず、その関連するピンチ力は液状溶滴117に印加されず、ゆえに溶滴は電極Eの端部に垂れ下がり、大きくなる。この大きい液状溶滴117は、次の正極性パルスピークでワークピースWに移行される。
負極性では、熱が電極Eの中で増大されるため、電極Eのバーンオフ(burn-off)レートが増加し、このことはさらに、溶接たまりを冷やす。したがって、電流が正極性を有するときは、熱のほとんどはワークピースWの溶接たまりへと放散され、あるいは吸収される。電流が負極性を有するときは、熱の多くは電極Eへと放散され、あるいは吸収され、ワークピースWの溶接たまりへと放散される熱はかなり少なくなる。
図5は、本考案の例示的一実施形態による例示的なパルス波形PWを表している。具体的には、図5は、負極性成分120を有する簡素化された溶接波形又はパルス波PWを、電極Eの溶滴形成とワークピースWへの溶着とについてのローマ数字I〜VIでラベル付けられた様々な段階の図と共に示している。図5は、パルス波PWの完全な溶接サイクルを示しており、これにおいて、波形サイクルは、ピークパルス部分122、負極性部分120及びバックグラウンド部分124を有する。図示される実施形態において、ピークパルス部分122は、パルス波PWサイクルについての最大電流レベルを有する波形サイクルの部分であり、通常、パルス波PWの溶滴移行部分を表す。通常のパルス溶接波形において、ピーク部分122及びバックグラウンド部分124は、波形がピークパルス部分122及びバックグラウンド部分124だけを交互に行うように組み合わせられてもよい。こうした実施形態において、バックグラウンド部分124は、ピーク部分122の前に、電極Eの溶解を始めて溶融溶滴を形成するのに使用される。上記実施形態において、電極Eの端部は比較的小さい溶滴を形成し始める。当初の溶解が少量であることは、いくつかの溶接用途において有利であり得る。さらに、ピークパルス部分122の前に(溶解を増加させるために)電極Eの端部における電流を増加させることは、このプロセスの間にワークピースWへと結局のところ入力されてしまうさらなるエネルギーと熱との理由で、望ましくない場合がある。ゆえに、本考案の実施形態は、負極性部分120を有する電流パルス波PWを採用し、負極性部分120は、例えば、ピークパルス部分122とバックグラウンド部分124との間にある。簡素化のため、図面に示される実施形態は、負極性部分120、ピークパルス部分122及びバックグラウンド部分124を定義することを含む電流調節を利用する。他の実施形態において、パルスPWは、パルス波PWのうちの部分、例えば、負極性部分120、ピークパルス部分122及びバックグラウンド部分124などを定義するのに、電圧、又は電圧と電流との組み合わせを用いて調節されてもよい。
図5に示されるとおり、一例示的なパルス波PWは、ピークパルス部分122の後に負極性部分120を含む。Iに示されるとおり、電流の流れが反対の(負の)方向であるため、アークAは、他方の極性(正)の間とは異なる形又はプロファイルを有する。詳細には、図4に関連して上記で言及されたとおり、負極性においては、電極Eの端部から外側へ焦点を合わせられるのではなく、電極Eのより広くを包むアークAを電流は生成する。アークAを電極Eの上方へ伸ばすことによって、電流を増加させることなく、電極Eのより多くの表面領域が熱せられ、ゆえにより多くの熱が電極Eに入力される。このため、図IIに示されるとおり、電極Eの端部の溶解が増し、さらにより大きい溶融溶滴Dが電極Eの端部に生成される。さらに、このより大きい溶滴Dは、1)溶接電源によるエネルギー使用の増加なしに、2)ワークピースWに移行される熱がより少ない状態で、生成される。III及びIVに示されるとおり、負極性部分120に続いてバックグラウンド部分124が実施され、その後にピークパルス部分122が続く。ローマ数字IV乃至VIには、完全なパルスピーク部分122の影響、溶滴DをワークピースWに効果的に移行することが示されており、その後、負極性部分120が繰り返される。ローマ数字IV及びVは、溶滴DのワークピースWへの移行の間に電極Eに作用するピンチ力を表している。負極性部分120を有するパルス波PWを採用する実施形態は、溶滴Dを移行するのに必要とされるエネルギーの量を減らし、電極Eからパルスサイクルごとに移行される消耗ワイヤの量を増やし、かつ/あるいはワークピースWに移行される熱の量を減らすことが可能である。
他の実施形態において、パルス波PWの様々な部分のシーケンスは異なってもよい。例えば、バックグラウンド部分124は、負極性部分120の前にあってもよい。さらに、本考案のいくつかの例示的実施形態において、負極性部分120はピークパルス部分122の直後又はバックグラウンド部分124の直前の時間にされる必要はなく、これら部分の中間に間欠的な電流部分が挿入されてもよいことに留意する。こうした実施形態において、間欠的な電流部分は、バックグラウンド部分124の電流レベルにおけるものであってもよく、比較的短い継続時間を有してもよい。他の実施形態において、間欠的な部分における電流レベルは、電流の極性をより良好に切り替えることを可能にするように、バックグラウンド部分124より低くてもよい。間欠的な部分の継続時間は、溶滴Dの生成とワークピースWへの移行とに干渉しない任意の継続時間であってよい。
図5には、負極性部分120の間の電流の大きさがバックグラウンド部分124と同じ大きさを有し、ただし反対の極性を有するところの本考案の一実施形態が示されている。しかしながら、他の本考案の例示的実施形態において、負極性部分120の間の電流は、バックグラウンド部分124の電流と異なる大きさを有してもよい。
さらに、図5に示される例示的なパルス波PWは、同一の継続時間Tを有する負極性部分120を用いて示されている。負極性部分120は、電極Eの端部に非常に迅速に溶滴Dを築き得る。一貫性のない継続時間Tは、より多くの又はより少ない時間がより多くの又はより少ないエネルギーを電極Eに吸収させるであろうため、一貫性のない溶滴Dのサイズをもたらす可能性があり、このことは、形成される溶滴Dのサイズと溶滴Dを移行するパルスピーク122の能力とに直接影響する。負極性部分120の間に電極Eによって吸収されるより多くのエネルギーが、より大きい溶滴Dをもたらすことになる。
図5には示されていないが、アーク長又は電圧における変動が、負極性部分120の間に電極Eにより吸収されるエネルギーの量に影響する可能性もある。負極性部分120の間の電流の大きさと継続時間Tとが維持されるとしても、電圧における変動は、溶滴Dのサイズ変動をもたらすことになる。具体的に、アーク長又は間隙gの増加は、アークを通る電流を維持するように電圧の増加をもたらすことになる。負極性部分120の間の電圧の増加は、継続時間Tの増加と同様に、より多くのエネルギーが電極Eとより大きい溶滴Dとに吸収されることをもたらす。溶滴Dの形成に続くピークパルス部分122は、実際の溶滴がより小さいとしても、予期される最大のあり得る溶滴Dを移行するほど十分大きくなければならない。一貫性のない溶滴Dのサイズは、ピークパルス部分122が種々のサイズの溶滴を移行するよう最適化されはしないため、一貫性のない溶滴移行をもたらす。通常、適応的な制御方法は波形についての長期間の移動平均を見ており、任意の個別の溶滴Dのサイズはサイクルごとに変動する可能性があるため、適応的な制御方法は上記の状況を制御するのには不十分である。
溶滴Dのサイズは、負極性部分120の間に電極Eにより吸収されるエネルギーに直接比例することが見出されている。間隙gにおけるアークからの又はそれに関するフィードバックに基づいて、負極性部分120の間に吸収されるエネルギーの量は、負極性部分120の間の電力の積分(integral)を計算することによって、
∫[部分120の間の電力]=
∫[(部分120の間の電流)]*[(部分120の間の電圧)]
で決定されてもよい。
例えば、図1の溶接機を参照すると、間隙gにおけるアークに関するフィードバックについて、測定値I及びVは(信号52a、54aを介して)波成形器80が利用可能であり、
∫[部分120の間の電力]=
∫[部分120の間のI*V
である。
負極性部分120の間の電力の積分を計算することで、溶接機が、例えば波成形器80を介して、アーク長又は電圧における変動の間も含め、パルス波PWの負極性部分120の間に形成される溶滴Dのサイズを信頼して制御することが可能になる。具体的に、継続時間Tを有する図5の負極性部分120は、負極性部分の間の電力の積分により決定されるとおりの所望のエネルギーが電極Eによって吸収されたときに負極性部分を終了する制御システムで置換されてもよい。
図6は、電流調節される一実施形態及び例示的な電力グラフと、関連する例示的なパルス波PW’の電流グラフとを示している。上記で言及されたとおり、他の実施形態において、電圧、又は電圧と電流との組み合わせが、パルス波を定義するために調節されてもよい。電力のグラフはより低い電圧部分とより高い電圧部分とを含み、このことは、例えば、アーク長又は間隙gの変動によって引き起こされる可能性がある。図6に示されるとおり、負電力部分130、132は、異なる大きさ140、142をそれぞれ有する。具体的に、負電力部分130は、相対的により低い電圧に関連付けられ、より小さい電力の大きさ140を有する。対照的に、負電力部分132は、相対的により高い電圧に関連付けられ、より大きい電力の大きさ142を有する。電力は、より高い電圧部分の間により大きい大きさを有するため、電極E上の溶滴Dは、より高い電圧部分の間、より速くエネルギーを吸収することによってより速く形成されることになる。
波形のうち負極性部分の間の電力を積分することで、電極Eと溶滴Dとのエネルギー吸収が判定され、管理されてもよい。溶滴Dのサイズが所望のサイズ又は「設定点」に維持されることを保証するために、電圧における変動の間でさえも、所望のエネルギーレベル又はジュールレベルが、例えば電力を積分することにより測定され、達せられたとき、負極性部分が停止もされてよい。例えば、より高い電圧に関連付けられた負極性部分(例えば、132)は、より低い電圧に関連付けられた負極性部分(例えば、130)よりすぐに終了される。図6を参照すると、
X=ワット単位での電力(I*V);
∫X=ワット*秒又はジュール単位での総エネルギー;及び
Y=所望の溶滴Dのサイズに相関するジュール単位での所望のエネルギー
である。
図6に示されるとおり、実際のエネルギーレベル∫Xは、負極性部分160、162の間の電圧における差に起因したこれら部分についての異なる継続時間の後、所望のエネルギーレベルYに達する。∫Xが所望のエネルギーレベルYに達するとき、パルス波PW’の負極性部分は、より低い電圧部分の間の継続時間160の後の150において、及び、より高い電圧部分の継続時間162の後の152において停止される。ゆえに、より低い電圧部分の間に電極E上に形成される溶滴Dとより高い電圧部分の間に電極E上に形成される溶滴Dとは、同じサイズになる。こうして、パルス波PW’の負極性部分は、電圧(及び電流)の変動にかかわらず、溶滴Dが所望のサイズに達したときに停止される。
他の実施形態において、電圧計算は、溶滴Dがいつ所望のサイズに達したかを判定するのに使用されてもよい。例えば、電流が既知であるとき、電圧の積分が使用されてもよい。
本考案の例示的実施形態において、負極性部分の継続時間は、例えば、100マイクロ秒〜20ミリ秒に及んでもよい。他の例示的実施形態において、負極性部分は、溶接サイクルのうち例えば0.3%乃至50%の範囲内の継続時間を有する。
図7に示されるパルス波PW’電流グラフは、電流調節を用いて波成形器80に溶接サイクルを制御させることによって達成される例示的一実施形態である。パルス波PW’の特定の形が、図8に示される制御ロジック90の波形特徴により定義される。該特徴は波形の正極性部分と負極性部分とを含み、これらの部分は(上記で論じられた)制御ライン55、56を介して可変極性スイッチ16を利用することによって達成される。他の実施形態において、同様のパルス波が、電圧、又は電流と電圧との組み合わせの調節を用いて達成される。
図7に示される実施形態の例示的なパルス110は、20〜400Hzの範囲の周波数において波成形器80によって生成される。例えば、この周波数は、溶融アルミニウムの溶滴レートを用いてパルスレートを最適化することを目指して選択されてもよい。パルスレートは、溶接の熱と溶接たまりにおける熱とに寄与する。これら2つの側面は協調させてもよい。各パルスは、制御された傾き110aを有する上昇部分と、図示されるすべてのパルスについて同一であるピーク電流(IPEAK)110bと、電流レベルがピーク状態にある時間であるピーク時間部分110cと、下降部分110dと、負部分の時間110hの負電流(INEG)部分と、パルス又は負電流成分により中断されないときは一定であるバックグラウンド電流(IBACK)部分110eとを有する。上昇時間110aは、ピーク時間110gに含まれる。ピーク電流110b、ピーク時間110g及び周期110fは同一のままであるが、パルスがピーク電流(IPEAK)110bにある時間の量は、上昇部分110aの傾きによって決定づけられる。図7には示されていないが、負極性成分の形には、負電流(INEG)への下降と負電流からの上昇とに関連付けられた様々な傾きを含んでもよい。さらに、負極性部分は、パルス波PW’の中のいずれの場所に導入されてもよい。上記で論じられたとおり、負部分の継続時間110hは、電力の変動の原因となるように変動してもよい。図7は、パルス波PW’内の負部分の時間の変動性を表すように、異なる負部分の時間110h、110h’を示している。
図8に示されるとおり、例示的な制御ロジック90が提供されて、図7の例示的なパルス波PW’を生成する。制御ロジック90は、例えば、ロジック、ソフトウェア又はサブルーチンとして具現化されてもよく、その動作を定義するデータテーブルを利用してもよい。例えば、以下に図13と関連してより詳細に説明されるとおり、種々の指定されたワイヤ送給スピード(wire feed speeds)WFSについて、ワークポイント(workpoints)が確立されてもよい。このワークポイントは、例えばパルス波PW’の特徴を定義し、この特徴は、上記ワイヤ送給スピードWFSに関して最適化される。様々な他の特徴が、任意の特定のワークポイントの基準として使用されてもよい。このロジックは、例えばリンカーンエレクトリックの溶接開発ロジックプログラムなどのソフトウェアプログラムにおいて具現化されてもよく、上記ロジックプログラムは、溶接専用の状態ベースのロジックツリーである。他の状態ベースのプログラムと同様に、ロジックは、ある状態においてある機能を実行することができ、例えば、300アンペアにおいて電流を出力してもよく、条件チェックが真になったら(例えば、ピークタイマ>=2ミリ秒)、ロジックは(条件チェックに定義されている)次の状態に分岐する。こうした状態変化は、非常に速く生じる可能性があり、ルーチンをハードプログラムする必要やPCボードを変更する必要なく、比較的複雑なロジックを合わせてひと続きにしてもよい。
図8において、例示的なロジック90は、ステップ124、126、128、129及び130によって定義される。ステップ124により示されるとおり、パルスはある傾きでの上昇電流を有し、この傾きは時間tR1において終わる。それから、ステップ126に示されるとおり、ピーク電流部分P1が時間tP1まで実施される。その後、ステップ128により示されるとおり、時間tS1までスピード1において指数関数的減衰が存在する。それから、ステップ129に示されるとおり、∫Xが所望のエネルギーレベルYに達するまで、負電流N1が実施される。ここで、Xは、負電流N1の間のワット単位での電力(I*V)であり、Yは、所望の溶滴Dのサイズに相関するジュール単位での所望のエネルギーである。∫X>Yのときの時間がtN1であり、すなわち、負電流N1が終了するときである。上記で論じられたとおり、所望の負エネルギー(Y)に達するのにかかる時間は、例えば電圧の変動に起因して変動するため、時間tN1はサイクルごとに変動してもよい。ブロック又はステップ130により示されるとおり、バックグラウンド電流B1は時間tB1まで維持される。例えば、tB1=tPERIOD−tR1−tP1−tS1−tN1であり、すなわち、他のパルスパラメータが実施された後の残された時間である。上記で言及されたとおり、バックグラウンド電流は、図7に示された溶接プロセス実施形態全体にわたって一定に維持される。ブロック124、126、128、129及び130は、図7に示されるパルスプロファイル又はパルス波PW’を表すように特定の順序で示されているが、これらのブロックにより表される特徴は、このシーケンス又は構成に限定されない。上記特徴の多くの他の組み合わせが、様々なパルス波PWと溶接サイクルプロファイルとを形成するのに使用されてもよい。例えば、ブロック129と130とは入れ替えられてもよく、そうすると、ロジック90により生成されるパルス波PWは、負電流N1の前にバックグラウンド電流B1を採用することになる。さらに、他の上昇又は下降の特徴が、例えば負電流N1と共に、パルス波PWに組み込まれてもよい。
上記で論じられたとおり、所望の溶滴Dのサイズに関連付けられた負のエネルギーレベル(Y)を負極性部分がいつもたらしたかを判定するために、様々な計算が使用されてもよい。例えば、電流が既知であるとき、電圧の積分が使用されてもよい。図9は例示的なロジック300を示しており、ロジック300は、例えば、図8に示されるブロック129のサブルーチンであってもよく、負極性部分又は電流N1をいつ終了すべきかを積分計算に基づいて決定することができる。ステップ302において、負極性部分が開始される。ステップ304に示されるとおり、負電流N1の間、ロジック300は、溶滴Dのサイズに寄与するエネルギーを示す測定されたパラメータXの積分を計算する。例えば、上記で論じられたとおり、Xは、既知の電流の間の電力(以下に図10に関連してより詳細に具体的に論じられる)又は電圧であってもよい。ステップ306において、ロジック300は、Xの積分(∫X)を、所望の溶滴Dのサイズに関連付けられたエネルギーの量に対応する所定の所望のエネルギー値Yと比較する。∫XがYにまだ達していない場合、ロジック300は、∫XがYに達するまでループにおいて、ステップ304において∫Xを計算してステップ306において∫XをYと比較することを続ける。∫XがYに達したとき、すなわち、所望の溶滴Dのサイズに関連付けられた所望のエネルギーレベルが達せられたとき、ロジック300は負極性又は負電流N1を終了する。
一実施形態において、上記で論じられたとおり、Xは、負電流N1の間のワット単位での電力(I*V)である。図10は、例示的なロジック400を示しており、ロジック400は、例えば、図8に示されるブロック129のサブルーチンであってもよく、負極性部分又は電流N1をいつ終了すべきかを電力計算の積分に基づいて決定することができる。ステップ402において、負極性部分が開始される。ステップ404において、負電流N1の間、ロジック400は、例えば図1に示される信号ライン54aを介して、電圧(V)を測定する。ステップ406において、ロジック400は、例えば図1に示される信号ライン52aを介して、電流(I)を測定する。ステップ408において、ロジック400は、電流と電圧とを乗算する(I*V)ことによって電力Xを計算する。ステップ410により示されるとおり、ロジック400は電力Xの積分を計算する。ステップ412において、ロジック400は、電力Xの積分(∫X)を、所望の溶滴Dのサイズに関連付けられたエネルギーの量に対応する所定の所望のエネルギー値Yと比較する。∫XがYにまだ達していない場合、ロジック400は、∫XがYに達するまでループにおいて、ステップ404乃至410を通して電圧Vを計算し、電流Iを計算し、電力Xを計算し、∫Xを計算してステップ412において∫XをYと比較することを続ける。∫XがYに達したとき、すなわち、所望の溶滴Dのサイズに関連付けられた所望のエネルギーレベルが達せられたとき、ロジック400は負極性又は負電流N1を終了する。
図11には、本考案のさらなるモディフィケーションが示されており、これにおいて、「相乗的な」制御動作が波成形器210によって実施される。この実施形態により生成されるパルスは、図7に示されるパルスと同様であり得るが、他の波形又はサイクルを含んでもよい。上記で言及されたとおり、サイクルのパルスは負電流を含み、この負電流は、所望のエネルギーレベルが達せられたときに終了する。こうした波の形を得るようこれまでに説明された回路はブロック212として概略的に表されており、このブロック212は、様々なWFSパラメータを含むワークポイントを備えたルックアップテーブル(例えば、図13に示され、以下により詳細に説明される)を含んでもよい。図11に示される溶接機Aは、図1に関連して説明されたコンポーネントを有し、ワイヤフィーダ30を含み、その結果、ライン44上のWFS信号のレベルに従ってワイヤEが溶接動作へと送給される。図11は、図2に示されたとおりの例示的なモータコントローラ31を含むが、任意の他の適切なモータコントローラを利用してもよい。上記で図1に関連して説明された制御に加えて、波成形器210は、ライン44上の信号を制御し、ゆえに種々のワイヤ送給スピードに関連付けられた種々のレベルを有し得る。その結果、図11に示されるモディフィケーションは、これまでに説明された実施形態に対して、溶接機Aにより処理されているエネルギーレベルを追跡する電圧レベルをライン44上に出力することによって追加をし、これに応じてWFSを協調させる。こうして、溶接エネルギーと電極Eのワイヤ送給スピードWFSとの間に相乗効果が生じる。
例えば、図12及び図13には、本考案に採用される概念を利用する他の実施形態が示されている。この実施形態において、様々なパラメータ、例えば、ワイヤ送給スピード(WFS)、ピーク電流、ピーク時間、負電流、負エネルギー及びバックグラウンド電流などは、あるワークポイントから別のワークポイントにかけて変動する可能性がある。図12に示されるこの実施形態では、相乗的な波成形器250が採用されて、ライン250aにより表される入力信号の値に従いルックアップテーブル252からワークポイント254を処理する。図13は、例示的なワークポイントのサブセットとその関連する例示的なパラメータとを示しているが、これらは、参照された図面に示されるパラメータ値に対応しない場合がある。ライン250a上の信号のレベルにより表されるワークポイントは、ルックアップテーブル252に従い出力される。選択されたワークポイントについてのパルス特徴とワイヤ送給スピードWFSとを使用して、コントローラ256はパルスの形を制御し、コントローラ258はワイヤ送給スピードを制御する。例えば、図7に示されるパルスの形は、ライン210a上の信号によって、波成形器又はコントローラ256により実施されてもよい。電力源信号210aと協調するのは、コントローラ258により指示されたライン44上のWFS信号である。波成形器250は、ルックアップテーブル252のワークポイントにより決定される波の形とワイヤ送給スピードとを生み出す。溶接機のためのワークポイント254が、入力ライン250aによって波成形器250に入力され、出力ライン250b、250cは、それぞれ、電力源コントローラ256とワイヤフィーダコントローラ258とに信号を提供する。
例えば、一実施形態において、ワークポイント254は、図7におけるパルス110により示されるような形を有するパルスのためにルックアップテーブル252からライン210a上に出力を発生させることができる。同時に、ルックアップテーブル252からのライン44への出力は、パルス110に対応するWFS信号を生み出す。パルス110とワイヤ送給スピードWFSとは合わせて制御される。この実施形態によれば、テーブル252からのワークポイントは、各サイクルの間、例えば様々な溶接用途と動作条件とに適合するように、変更されてもよい。他の実施形態において、ワークポイントパラメータは、他の溶接技法、例えば、米国特許出願第13/788486号に記載されるように高エネルギー部分HPと低エネルギー部分LPとの間でシフトさせることなどを実施してもよい。図13のルックアップテーブルは電流値を含むが、他の実施形態が、他のパラメータを有するルックアップテーブルを含んでもよく、パラメータは、例えば、電圧、又は電圧と電流との組み合わせの調節を利用する実施形態のための電圧値などである。
上記で説明された実施形態は、様々な他の溶接技法、例えば、ショート検出及び除去などに適用されてもよい。パルス溶接プロセスにおいて、溶融溶滴Dは電極Eのチップから離脱し、アークを横切ってワークピースWに向かって「飛ぶ」。しかしながら、電極EのチップとワークピースWとの間の距離が比較的短いとき、アークをわたって飛ぶ溶滴Dは、溶融金属の細い繋ぎ部(tether)が溶滴Dを電極Eのチップに依然として接続している間に、ワークピースWと接触する(すなわちショートする)ことがある。こうした繋がれた自由移行(free-flight transfer)のシナリオにおいて、溶融金属の細い繋ぎ部は、溶滴DがワークピースWと接触するとき、繋ぎ部を通る電流の急増に起因して、爆発し、スパッタをもたらす傾向にある。
本考案の一実施形態によれば、コントローラ60及び/又は波成形器80は、感知された電圧信号52a、感知された電流信号54a又はこれら2つの組み合わせを使用して、各パルス周期の間、前進する電極EとワークピースWとの間にショートがいつ生じるか、ショートがいつ除去されそうか、及び/又はショートがいつ実際に除去されたかを判定することができる。ショートが生じるとき及びショートが除去されるときを判定する上記のようなスキームは当分野において周知であり、例えば、本明細書にそのまま参照により援用される米国特許第7304269号及び米国特許出願第13/293112号に記載されている。コントローラ60及び/又は波成形器80は、ショートが生じたとき、及び/又はショートが除去されたとき、波形信号を修正してもよい。例えば、ショートが除去されたと判定されたとき、コントローラ60及び/又は波成形器80は、事前のショートの除去の直後に別のショートが生じるのを防止するように、波形信号にプラズマブーストパルスを組み込んでもよい。
図14及び図15は、上記で説明された実施形態の短絡への組み込みを示すパルスの例示的な波形グラフを示している。図14に示されるとおり、例示的な波形500における例示的な短絡が、指数関数的減衰部分510の間又は直後、ただし負極性部分520の始まりの前に生じている。この実施形態において、短絡は、負極性部分520が始動される前に除去される。短絡が除去された後、負極性部分520が始まる。上記の実施形態において説明された手法によれば、積分計算(例えば、∫X)は、負極性部分520が所望の溶滴Dのサイズに関連付けられた所望のエネルギー(例えば、Y)をいつもたらしたかを判定するのに使用される。いったん所望のエネルギーレベルが達せられると、負極性部分520は、530において終了する。530における終了の後、例示的な波形は、例えば、次のパルスピーク(図14に示されるもの)に、あるいはバックグラウンド電流に進み得る。
図15に示される別の実施形態においては、例示的な波形600における例示的な短絡が、指数関数的減衰部分610の後、負極性部分620の始め又は間に生じている。この実施形態において、短絡は、負極性部分620の間に除去される。短絡が除去された後、負極性部分620が続く。積分計算(例えば、∫X)が短絡の前に始まる場合、この計算は、625において再開されてもよい。上記の実施形態において説明された手法によれば、再開された積分計算は、負極性部分620が所望の溶滴Dのサイズに関連付けられた所望のエネルギー(例えば、Y)をいつもたらしたかを判定するのに使用される。いったん所望のエネルギーレベルが達せられると、負極性部分620は、630において終了する。630における終了の後、例示的な波形は、例えば、次のパルスピーク(図15に示されるもの)に、あるいはバックグラウンド電流に進み得る。
本考案はその実施形態の説明により例示され、実施形態はいくつかの詳細をもって説明されたが、別記の請求項の範囲をこうした詳細に制約し、あるいは何らかの形で限定することは、出願人の意図ではない。さらなる利点及びモディフィケーションが当業者に容易に明らかになるであろう。ゆえに、本考案は、そのより広い態様において、具体的な詳細、代表的な装置及び方法、並びに図示され説明された例示に限定されない。したがって、出願人の全体的な発明概念の主旨又は範囲から逸脱することなく、上記の詳細からの展開がなされ得る。
10 電源
11 DCリンク
12 入力整流器
14 出力変圧器
15a 一次巻線
15b 二次巻線
16 極性スイッチ
16’ 可変極性スイッチ
17 センタータップ
20 ワイヤ
22 スプール/ドラム
24 出力ライン
26 出力ライン
28 正の整流器回路
30 フィーダ
31 モータコントローラ
32 モータ
34 パルス幅変調器
36 フィードバックタコメータ
38 正の出力端
40 演算増幅器
44 ライン
46 負の出力端
48 出力スイッチングネットワーク
48’ スイッチングネットワーク
52 センサ
52a ライン
54 センサ
54a ライン
55 ベースライン
56 ベースライン
57 スナバネットワーク
58 スナバネットワーク
60 コントローラ
70 ライン
72 出力インダクタ
74 正パルスセクション
76 負パルスセクション
80 波成形器
90 制御ロジック
110 パルス
110a 上昇部分
110b ピーク電流
110c ピーク時間部分
110d 下降部分
110h 負部分の時間
110h’ 負部分の時間
110e バックグラウンド電流部分
110f 周期
110g ピーク時間
111 アーク
112 たまり
113 溶滴
115 アーク
116 たまり
117 溶融金属溶滴
120 負極性成分
122 ピークパルス部分
124 バックグラウンド部分/ステップ
126 ステップ
128 ステップ
129 ステップ/ブロック
130 負電力部分/ステップ
132 負電力部分
140 大きさ
142 大きさ
150 ステップ
152 ステップ
160 負極性部分
162 負極性部分
210 波成形器
210a ライン
212 ブロック
250 波成形器
250a ライン
250b ライン
250c ライン
252 ルックアップテーブル
254 ワークポイント
256 コントローラ
258 コントローラ
300 ロジック
302 ステップ
304 ステップ
306 ステップ
400 ロジック
402 ステップ
404 ステップ
406 ステップ
408 ステップ
410 ステップ
412 ステップ
500 波形
510 減衰部分
520 負極性部分
530 ステップ
600 波形
610 減衰部分
620 負極性部分
625 ステップ
630 ステップ

A 溶接機
D 溶融溶滴
D1 ダイオード
D2 ダイオード
D3 ダイオード
D4 ダイオード
E 電極
g 間隙
アーク電流
L1−L3 電圧源
N1 負電流
P1 ピーク電流部分
PW パルス波
PW’ パルス波
SW1 スイッチ
SW2 スイッチ
SW3 スイッチ
SW4 スイッチ
T 継続時間
tB 時間
tN1 時間
tP1 時間
tR1 時間
tS1 時間
アーク電圧
W ワークピース
WFS ワイヤ送給スピード
X 実際のエネルギーレベル
Y 所望のエネルギーレベル

Claims (10)

  1. ワークピースと該ワークピースに向かって前進する溶接ワイヤとの間の間隙を通る高周波パルスを生成するコントローラを備えた高速スイッチング電源と、
    前記高周波パルスの形と前記高周波パルスの極性とを定義する波形発生器と、
    を備え、
    前記波形発生器は電力を感知し、電力値が所定値に達したときに負極性部分を終了する、
    電気アーク溶接機。
  2. 前記波形発生器は、
    前記高周波パルスの負極性部分の間の負極性成分を定義し、
    前記負極性部分の間の前記の感知された電力を積分して、前記負極性部分の間の積分された電力値を決定し、
    前記積分された電力値を所定値と比較し、
    前記積分された電力値が該所定値に達したとき、前記負極性部分を終了する
    ようにロジックを含む、請求項1に記載の電気アーク溶接機。
  3. 前記波形発生器は、
    前記間隙にわたる電圧を測定し、
    前記間隙を通る電流を測定し、
    前記の測定された電圧と前記の測定された電流とを用いて前記電力を計算する
    ようにロジックをさらに含む、請求項2に記載の電気アーク溶接機。
  4. 前記積分された電力値は、前記負極性部分の間に前記間隙において発生する総エネルギーである、請求項2又は3に記載の電気アーク溶接機。
  5. 前記積分された電力値は、前記負極性部分の間に前記溶接ワイヤにおいて発生するエネルギーに関連付けられる、請求項2乃至4のうちいずれか1項に記載の電気アーク溶接機。
  6. 前記所定値は、所望のワイヤ溶滴サイズに関連付けられる、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の電気アーク溶接機。
  7. 第1のパルスサイクルの第1の負極性部分の第1の継続時間が、第2のパルスサイクルの第2の負極性部分の第2の継続時間と異なり、かつ/あるいは、
    前記波形発生器に応答して前記高周波パルスの極性を制御する可変極性スイッチ、をさらに備え、かつ/あるいは、
    前記ワークピースに向かって前進する前記溶接ワイヤを送給するワイヤフィーダ、をさらに備え、前記ワイヤフィーダは、前記波形発生器に応答してワイヤ送給スピードを前記高周波パルスに協調させる、
    請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載の電気アーク溶接機。
  8. ワークピースと該ワークピースに向かって前進する溶接ワイヤとの間の間隙を通る高周波パルスを生成する手段であって、前記高周波パルスは負極性部分を含む、手段と、
    前記負極性部分の間のパラメータを積分して、前記負極性部分の間の積分されたパラメータ値を決定する手段と、
    前記積分されたパラメータ値を所定値と比較する手段と、
    前記積分されたパラメータ値が前記所定値に達したときに前記負極性部分を終了する手段と、
    を含む電気アーク溶接機。
  9. ワークピースと該ワークピースに向かって前進する溶接ワイヤとの間の間隙を通る高周波パルスを生成するコントローラを備えた高速スイッチング電源と、
    前記高周波パルスの形と前記高周波パルスの極性とを定義する波形発生器と、
    を備え、
    前記波形発生器は前記間隙を通るアークからのフィードバックを感知し、前記フィードバックの関数が所定値に達したときに負極性部分を終了する、
    電気アーク溶接機。
  10. 前記アークからのフィードバックは電力を決定するのに使用され、前記フィードバックの関数は前記電力の積分であり、かつ/あるいは、
    前記アークからのフィードバックは電力を決定するのに使用され、前記フィードバックの関数はジュールレベル又はエネルギーレベルであり、かつ/あるいは、
    前記波形発生器は前記高周波パルスの負極性部分の間の負極性成分を定義し、かつ、前記負極性成分は電流であり、あるいは前記負極性成分は電圧であり、あるいは前記負極性成分は電流と電圧との組み合わせである、
    請求項9に記載の電気アーク溶接機。
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