JPH06142707A - 硬質冷延鋼板又はブリキ原板の製造方法 - Google Patents

硬質冷延鋼板又はブリキ原板の製造方法

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JPH06142707A
JPH06142707A JP30347992A JP30347992A JPH06142707A JP H06142707 A JPH06142707 A JP H06142707A JP 30347992 A JP30347992 A JP 30347992A JP 30347992 A JP30347992 A JP 30347992A JP H06142707 A JPH06142707 A JP H06142707A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 2回冷圧法による硬質冷延鋼板又はブリキ原
板の製造方法に関するものである。 【構成】 熱延コイルを冷間圧延し、該コイルを焼鈍設
備で焼鈍し、ついで該コイルを2スタンド以上から構成
された圧延設備の第1スタンドにコイル表面の温度35
℃以上で装入して圧延すること。 【効果】 圧延設備の第1スタンドにコイル表面の温度
を35℃以上にして装入するので、コイル表面にステイ
ンの発生率が減少するので、製品の歩留も向上し、ステ
インの発生の少ない表面性状の優れた硬質冷延鋼板又は
ブリキ原板を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2回冷圧法による硬質
冷延鋼板又はブリキ原板の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】硬質冷延鋼板又はブリキ原板(引張強さ
で80,000psi 以上、又はHR30Tで70以上の
硬度を有する)の製造方法は下記に示す二つの方法があ
る。は熱延コイルを冷間圧延機で圧延し、次いで電解
清浄設備で清浄し、更に箱焼鈍炉で焼鈍し、該コイルを
2スタンド以上から構成された圧延設備で圧延する方法
である。は熱延コイルを冷間圧延し、該コイルを連続
焼鈍設備で焼鈍し、ついで該コイルを2スタンド以上か
ら構成された圧延設備で圧延する方法がある。
【0003】の製造方法の硬質冷延鋼板又はブリキ原
板の製造装置を図13に示す。図13(a)は冷間圧延
機で、ペイオフリール1と5〜7から構成したスタンド
2とテンションリール3とから構成されている。図13
(b)は電解清浄設備でペイオフリール1と溶接機4
と、アルカリタンクと電解タンクとホットリンスからな
る浸漬タンク21と出側シャー9とテンションリール3
とから構成されている。図13(c)は箱焼鈍炉でバー
ナー22とインナーカバー23とアウターカバー24と
から構成されている。図13(d)は圧延設備で、ペイ
オフリール1と2以上のスタンド10とテンションリー
ル3とから構成されている。
【0004】の製造方法の硬質冷延鋼板又はブリキ原
板の製造装置は図14、15に示す。図13は冷間圧延
機と連続焼鈍設備と圧延設備とは別装置で構成されてい
る。図22(a)は冷間圧延機で、ペイオフリール1と
5〜7から構成したスタンド2とテンションリール3と
から構成され、図14(b)は連続焼鈍設備で、2台の
ペイオフリール1と溶接機4と電解清浄装置5と入側ル
ーパー6と加熱室、均熱室、徐冷室及び急冷室からなる
連続焼鈍炉7と出側ルーパー8と出側シャー9と2台の
テンションリール3とから構成され、図14(c)は圧
延設備で、ペイオフリール1と2以上のスタンド10と
テンションリール3とから構成されている。図15は冷
間圧延機と連続焼鈍設備−圧延設備とは別装置で構成さ
れている。冷間圧延機については図14(a)と共通で
あるので、ここでは連続焼鈍設備−圧延設備について説
明する。図15では1はペイオフリールで、4は溶接機
で、5は電解清浄装置で、6は入側ルーパーで、7は加
熱室、均熱室、徐冷室及び急冷室からなる連続焼鈍炉
で、8は出側ルーパーで、10は2以上のスタンドで、
9は出側シャーで、3はテンションリールとから構成さ
れている。
【0005】このように2回冷圧法による硬質冷延鋼板
又はブリキ原板の製造方法では、圧延設備での冷圧率が
通常の調質圧延に比して高いため、圧延油を使用してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
方法では、圧延設備の第1スタンド10aの粗さRaブ
ライトロール(Ra=0.2〜0.35μm )では高圧
下による圧延性を確保するために圧延油を使用し、第2
スタンド10bのブライトロールでは所定のコイル表面
の粗さを確保するために無潤滑圧延として油粒によるピ
ットによる肌アレ、粗さを防止し、かつ形状制御性を増
すために軽圧下圧延を実施している。第1スタンド10
aのブライトロールで高圧下圧延した時、コイルの表面
に模様(以下ステインという)が発生し、第2スタンド
10bのブライトロールで圧延してもステインがコイル
の表面に残り、硬質冷延鋼板又はブリキ原板の商品価値
を損ね、かつ、硬質冷延鋼板又はブリキ原板の歩留を低
下させるといった問題があった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたれたものであって、ステインの発生の少
ない表面性状の優れた硬質冷延又はブリキ原板の製造方
法を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の硬質冷延鋼板
又はブリキ原板の製造方法は、熱延コイルを冷間圧延機
で圧延し、該コイルを焼鈍設備で焼鈍し、ついで該コイ
ルを2スタンド以上から構成された圧延設備の第1スタ
ンドにコイル表面の温度35℃以上で装入して圧延する
ことを特徴とする硬質冷延鋼板又はブリキ原板の製造方
法。
【0009】
【作用】上記の課題を解決するために発明者等は実操業
データを解析し、ステイン発生の原因が何に起因してい
るかを調査した。そこで圧延設備に装入するコイルの表
面温度を何種類か変更したテストを行った。
【0010】図1は圧延設備に装入するコイルの表面温
度とステインの指数との関係を示すグラフ図である。こ
の図から明らかなように圧延設備に装入するコイルの表
面温度を35℃以上にすれば、ステインの発生が少ない
ことを知見した。
【0011】次に、このようなコイルの表面温度を達成
するための手段について述べる。の製造方法におい
て、箱焼鈍炉から抽出されたコイルの表面温度が高い場
合、空気と高温のコイルの表面とが反応してテンパーカ
ラーが発生するので、このテンパーカラーを防止するた
めに箱焼鈍炉から抽出されるコイルの表面温度を100
〜120℃以下にする必要がある。
【0012】図2は焼鈍されたコイルを箱焼鈍炉から抽
出してから、そのコイルを圧延設備に装入するまで経過
時間と圧延設備へ装入するコイルの表面温度との関係を
示すグラフ図である。図中の上段はコイル単重が25t
で、下段はコイル単重が14tである。
【0013】この図から明らかなように焼鈍されたコイ
ルを箱焼鈍炉から抽出してから、そのコイルを圧延設備
に装入するまで経過時間が53時間以内であれば圧延設
備に装入するコイルの表面温度を35℃以上となる。
【0014】の製造方法において、連続焼鈍炉の出口
のコイルの表面温度が高い場合、出側ルーパー内の空気
と高温のコイルの表面とが反応してテンパーカラーが発
生するので、このテンパーカラーを防止するために連続
焼鈍炉の出口のコイルの表面温度を100〜120℃以
下にする必要がある。
【0015】しかしその出側ルーパー内のコイルの長さ
は数100mもあり、出側ルーパー内の雰囲気は通常室
温のため、120℃以下で連続焼鈍炉を排出したコイル
は出側ルーパーの出口のコイルの表面温度は38〜50
℃まで冷却される。
【0016】図3は連続焼鈍設備のテンションリールで
巻き取った時間から圧延設備に装入するまでの経過時間
と圧延設備へ装入するコイルの表面温度との関係を示す
グラフ図である。図3から明らかなように連続焼鈍設備
のテンションリールで巻き取った温度と経過時間から圧
延設備に装入するコイルの表面温度を35℃以上となる
時間を決定する。通常43℃以上であれば、24時間以
内であれば35℃以上を確保できる。このように圧延チ
ャンス(焼鈍されたコイルを箱焼鈍炉から抽出してか
ら、そのコイルを圧延設備に装入するまでの雰囲気温
度、又は連続焼鈍設備のテンションリールで巻き取った
時間から圧延設備に装入するまでの雰囲気温度にもよる
が)を配慮すればコイルの表面温度を35℃以上を確保
できる。
【0017】しかし圧延でのロール表面粗さ、ロールの
プロフィールなど圧延チャンスの制約、コイル滞留もあ
るので圧延設備に装入されるコイルの表面温度を35℃
以上に安定して保つことが難しいので、特別な配慮が必
要である。
【0018】即ち、圧延装置の直前又は圧延装置の第1
スタンド前での加熱である。又、通常この圧延は空気中
で実施される。この時空気と高温のコイルの表面が酸化
してテンパーカラーが発生してするので、コイルの表面
温度を100℃以下で圧延装置に装入するのが好まし
い。
【0019】
【実施例】本発明を実施例に基づいて説明する。 (実施例1)図4は本発明の実施例1の装置を示す図で
ある。本発明の実施例1の装置は冷間圧延機と電解清浄
装置と箱焼鈍炉と加熱装置−圧延設備とで構成されてい
る。なお、加熱装置と圧延設備を同一装置で構成したも
のである。ここで加熱装置とは、インダクションヒータ
ー又は温水加熱装置である。
【0020】冷間圧延機と電解清浄装置と箱焼鈍炉とに
ついては、従来技術で説明しているので、このでは加熱
装置と圧延設備について説明する。図4(a)は加熱装
置としてインダクションヒータを設置したもので、図4
(b)は加熱装置として温水加熱器を設置したものであ
る。1はペイオフリールで、4は溶接機で、11はイン
ダクションヒータで、10は2以上のスタンドで、3は
テンションリールとから構成されている。13は温水加
熱器で、14はリンガーロールである。
【0021】ペイオフリール1でコイル表面の温度を測
定し、そのコイル表面の温度によりインダクションヒー
タ11又は、温水加熱器13により、圧延設備の第1ス
タンド10aに装入するコイル表面の温度35℃以上に
なるように加熱する。この圧延設備の第1スタンド10
aでは、圧延油をロールに吹き付けて圧延し、第2スタ
ンド10bではブライトロールを使用して圧延した。
【0022】図5は加熱装置前と後のコイル表面の温度
と頻度(%)の関係を示すグラフ図である。図5(a)
は加熱装置として、インダクションヒータを設置した時
の加熱装置へ装入する前のコイル表面の温度と頻度
(%)の関係を示すグラフ図で、図5(b)は圧延設備
の第1スタンドに装入する前のコイル表面の温度と頻度
(%)の関係を示すグラフ図である。この図から明らか
なように加熱装置へ装入する前のコイル表面の温度は5
〜45℃となっているが、実施例1の圧延設備の第1ス
タンドに装入する前のコイル表面の温度は40〜65℃
となっている。
【0023】この圧延設備での操業条件は実施例1の場
合は、圧延油の性状及び組成は表1のものを使用し、冷
圧率は表2の条件で行った。表2では冷圧率はブリキ原
板を圧延した時の冷圧率である。なお、冷圧率は2スタ
ンド合計の冷圧率である。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】図6は実施例1と従来例とステイン発生率
との関係を示すグラフ図である。この図から明らかなよ
うに本発明の実施例は従来例よりも著しくステインの発
生率は減少している。ここで加熱装置として、インダク
ションヒータ11の代わりに温水加熱器13を設置して
も同様な結果が得られた。
【0027】(実施例2)図7は実施例2の装置を示す
図である。実施例2は連続焼鈍設備と加熱装置と圧延設
備とは別装置で構成したものである。ここで加熱装置と
は、箱焼鈍炉である。冷間圧延機と連続焼鈍設備につい
ては、従来技術で説明しているので、ここでは加熱装置
と圧延設備について説明する。
【0028】図7の(a)は箱焼鈍炉で,図7(b)は
圧延設備である。は箱焼鈍炉でバーナー22とインナー
カバー23とベル24とから構成されている。圧延設備
で、ペイオフリール1と2以上のスタンド10とテンシ
ョンリール3とから構成されている。
【0029】連続焼鈍設備のテンションリール3で巻き
取られたコイルは、図7の(a)の箱焼鈍炉に装入され
る。箱焼鈍炉では、インナーカバー23内にテンション
リール3で巻き取られたコイルを2〜4段に積み重ねて
装入し、その外側にバーナー22付きのアウターカーバ
ー24を被せて、テンションリールで巻き取られたコイ
ルを50〜100℃の範囲に加熱・保温する。そしてこ
の箱焼鈍炉から抽出するタイミングは、圧延設備での圧
延チャンスの約24時間前である。圧延設備に装入され
る前にコイルの表面温度が35℃以上であることを確認
して ペイオフリール1に装入する。そして圧延設備の
第1スタンド10aでは、圧延油をロールに吹き付けて
圧延し、第2スタンド10bではブライトロールを使用
して圧延した。
【0030】図8は加熱装置前と後のコイル表面の温度
と頻度(%)の関係を示すグラフ図である。図8(a)
は加熱装置へ装入する前のコイル表面の温度と頻度
(%)の関係を示すグラフ図で、図8(b)は圧延設備
の第1スタンドに装入する前のコイル表面の温度と頻度
(%)の関係を示すグラフ図である。この図から明らか
なように加熱装置へ装入する前のコイル表面の温度は1
5〜45℃となっているが、実施例1の圧延設備の第1
スタンドに装入する前のコイル表面の温度は45〜70
℃となっている。この圧延設備での操業条件は実施例1
と同じ条件である。
【0031】(実施例3)図9は実施例3の装置を示す
図である。
【0032】実施例3は連続焼鈍設備と加熱装置と圧延
設備とは別装置で構成したものである。ここ冷間圧延
機、連続焼鈍設備とは別装置で、加熱装置と圧延設備と
は同一装置で構成されている。冷間圧延機と連続焼鈍設
備については、従来技術で説明しているので、ここでは
加熱装置と圧延設備について説明する。
【0033】図9(a)は加熱装置としてインダクショ
ンヒータを設置したもので、図9(b)は加熱装置とし
て温水加熱器を設置したものである。1はペイオフリー
ルで、4は溶接機で、11はインダクションヒータで、
10は2以上のスタンドで、3はテンションリールとか
ら構成されている。13は温水加熱器で、14はリンガ
ーロールである。
【0034】ペイオフリール1でコイル表面の温度を測
定し、そのコイル表面の温度によりインダクションヒー
タ11又は、温水加熱器13により、圧延設備の第1ス
タンド10aに装入するコイル表面の温度35℃以上に
なるように加熱する。この圧延設備の第1スタンド10
aでは、圧延油をロールに吹き付けて圧延し、第2スタ
ンド10bではブライトロールを使用して圧延した。
【0035】図10は加熱装置前と後のコイル表面の温
度と頻度(%)の関係を示すグラフ図である。図10
(a)は加熱装置として、インダクションヒータを設置
した時の加熱装置へ装入する前のコイル表面の温度と頻
度(%)の関係を示すグラフ図で、図10(b)は圧延
設備の第1スタンドに装入する前のコイル表面の温度と
頻度(%)の関係を示すグラフ図である。この図から明
らかなように加熱装置へ装入する前のコイル表面の温度
は5〜45℃にばらついているが、実施例1の圧延設備
の第1スタンドに装入する前のコイル表面の温度は40
〜65℃にばらついている。
【0036】この圧延設備での操業条件は、圧延油の性
状及び組成は表1のものを使用し、冷圧率は表2の条件
で行った。表2では冷圧率はブリキ原板を圧延した時の
冷圧率である。なお、冷圧率は2スタンド合計の冷圧率
である。
【0037】実施例3と従来とのステインの発生率は実
施例1と同様な効果が得られた。ここで加熱装置とし
て、インダクションヒータ11の代わりに温水加熱器1
3を設置しても同様な結果が得られた。
【0038】(実施例4)図11は本発明の実施例4の
装置を示す図である。実施例4は連続焼鈍設備と加熱設
備と圧延設備とは別の装置で構成したものである。冷間
圧延機と連続焼鈍設備の連続焼鈍炉については従来技術
で説明しているので、ここでは連続焼鈍設備の出側ルー
パーと加熱装置と圧延設備とについて説明する。
【0039】図11は本発明の実施例4の装置を示す図
である。実施例4は連続焼鈍設備と加熱設備と圧延設備
とは同一装置で構成したものである。冷間圧延機と連続
焼鈍設備の連続焼鈍炉については従来技術で説明してい
るので、ここでは連続焼鈍設備の出側ルーパーと加熱装
置と圧延設備とについて説明する。
【0040】図11(a)は加熱装置としてインダクシ
ョンヒータを設置したもので、図11(b)は加熱装置
として温水加熱器を設置したもので、図11(a)では
8は出側ルーパーで、11はインダクションヒータで、
10は2以上のスタンドで、9は出側シャーで、3はテ
ンションリールとから構成され、図11(b)では13
は温水加熱器で、14はリンガーロールである。
【0041】出側ルーパーから出たところでコイル表面
の温度を測定し、そのコイル表面の温度からインダクシ
ョンヒータ11又は、温水加熱器13により、圧延設備
の第1スタンド10aに装入する時のコイル表面の温度
35℃以上になるように加熱する。この圧延設備の第1
スタンドでは、圧延油をロールに吹き付けて圧延し、第
2スタンド10bではブライトロールを使用して圧延し
た。
【0042】図12は加熱装置として、インダクション
ヒータを設置した時の加熱装置へ装入する前のコイル表
面の温度と圧延設備の第1スタンドに装入する前のコイ
ル表面の温度との関係を示すグラフ図である。図12
(a)は加熱装置として、インダクションヒータを設置
した時の加熱装置へ装入する前のコイル表面の温度と頻
度(%)の関係を示すグラフ図で、図12(b)は圧延
設備の第1スタンドに装入する前のコイル表面の温度と
頻度(%)の関係を示すグラフ図である。この図から明
らかなように加熱装置へ装入する前のコイル表面の温度
は20〜45℃にばらついているが、圧延設備の第1ス
タンドに装入する前のコイル表面の温度は40〜65℃
になっている。
【0043】この圧延設備での操業条件は、実施例1と
同じ操業条件である。実施例4と従来とのステインの発
生率は実施例1と同様な効果が得られた。ここで加熱装
置として、インダクションヒータ11の代わりに温水加
熱器13を設置しても同様な結果が得られた。
【0044】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば圧延設
備の第1スタンドにコイル表面の温度を35℃以上にし
て装入するので、コイル表面にステインの発生率が減少
するので、製品の歩留も向上し、ステインの発生の少な
い表面性状の優れた硬質冷延鋼板又はブリキ原板を製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧延設備に装入されるコイルの表面温度とステ
インの指数との関係を示すグラフ図である。
【図2】焼鈍されたコイルを箱焼鈍炉から抽出してから
そのコイルを圧延設備に装入するまで経過時間と圧延設
備へ装入するコイルの表面温度との関係を示すグラフ図
である。
【図3】連続焼鈍設備のテンションリールで巻き取った
時間から圧延設備に装入するまで経過時間と圧延設備へ
装入するコイルの表面温度との関係を示すグラフ図であ
る。
【図4】本発明の実施例1の装置を示す図である。
【図5】実施例1の加熱装置前後のコイル表面の温度と
頻度(%)の関係を示すグラフ図である。
【図6】本発明の実施例1と従来例とステイン発生率と
の関係を示すグラフ図である。
【図7】本発明の実施例2の装置を示す図である。
【図8】実施例2の加熱装置前後のコイル表面の温度と
頻度(%)の関係を示すグラフ図である。
【図9】本実施例3の装置を示す図である。
【図10】本実施例3の加熱装置前後のコイル表面の温
度と頻度(%)の関係を示すグラフ図である。
【図11】実施例4の装置を示す図である。
【図12】実施例4の加熱装置前後のコイル表面の温度
と頻度(%)の関係を示すグラフ図である。
【図13】従来の硬質冷延鋼板又はブリキ原板を製造す
る装置で冷間圧延機と電解清浄設備と箱焼鈍炉と圧延設
備とは別装置で構成された図示す図である。
【図14】従来の硬質冷延鋼板又はブリキ原板を製造す
る装置で冷間圧延機と連続焼鈍設備と圧延設備とは別装
置で構成された図である。
【図15】従来の硬質冷延鋼板又はブリキ原板を製造す
る装置で冷間圧延機と連続焼鈍設備−圧延設備とは別装
置で構成された図である。
【符号の説明】
1 ペイオフリール 3 テンションリール 4 溶接機 10 スタンド 10a 第1スタンド 10b 第2スタンド 11 インダクションヒータ 13 温水加熱器 14 リンガーロール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱延コイルを冷間圧延し、該コイルを焼
    鈍設備で焼鈍し、ついで該コイルを2スタンド以上から
    構成された圧延設備の第1スタンドにコイル表面の温度
    35℃以上で装入して圧延することを特徴とする硬質冷
    延鋼板又はブリキ原板の製造方法。
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