JPH06142424A - 気水分離器 - Google Patents

気水分離器

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JPH06142424A
JPH06142424A JP30216692A JP30216692A JPH06142424A JP H06142424 A JPH06142424 A JP H06142424A JP 30216692 A JP30216692 A JP 30216692A JP 30216692 A JP30216692 A JP 30216692A JP H06142424 A JPH06142424 A JP H06142424A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steam
outlet pipe
pipe
water
inflow
Prior art date
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Pending
Application number
JP30216692A
Other languages
English (en)
Inventor
Noriyuki Imada
典幸 今田
Kazunori Shoji
一紀 正路
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Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Babcock Hitachi KK
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Publication date
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Publication of JPH06142424A publication Critical patent/JPH06142424A/ja
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  • Separating Particles In Gases By Inertia (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 小型化や処理量の増加により流入速度が増し
ても、分離器性能が低下することのない気水分離器を提
供する。 【構成】 胴体9と流入管10と上部出口管11と下部
出口管12とからなる気水分離器において、流入管10
と上部出口管11との間の胴体内壁の周方向に、液膜の
上昇を阻止する突起13を設けた。特に、この突起13
を、流入管10の取り付け角度によって発生する旋回流
の向きと逆方向となるらせん状に構成するとよい。 【効果】 気水分離器の性能を低下すること無く、員数
低減、小型化ができるので、原価を低減する効果があ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水と蒸気とを分離する気
水分離器に係り、特に変圧ボイラの水壁管より送出され
る蒸気・水二相流体を蒸気と水とに分けるのに好適な気
水分離器に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧運転ボイラにおける水の系統図を図
5に示す。水は給水管1より、節炭器、火炉壁2を通過
して蒸気となる。蒸気は過熱器4に送られ、過熱蒸気と
なり、蒸気タービン6に送り込まれる。各部での水の状
態を図6に示す。横軸に負荷を、縦軸にエンタルピーを
とっている。この図より、節炭器入口、火炉入口では全
負荷において水であり、過熱器出口では全負荷において
蒸気となっていることが分る。ところが、過熱器入口で
は高負荷時は蒸気となっているものの、低負荷時は水と
蒸気が混じった気液二相流状態になっていることが分か
る。過熱器4に水が混入すると、種々のトラブルのもと
になるので、これを防ぐために、図5に示すように、火
炉蒸発管の出口に水と蒸気を分離する気水分離器3が設
置してある。火炉壁管から送られてきた蒸気・水二相流
は気水分離器3で蒸気と水に分離し、蒸気は過熱器4に
送り、水はドレンタンク5に蓄え、再循環ポンプによっ
て再び炉壁2に送るようになっている。
【0003】気水分離器の構造を図7に示す。図7
(a)は上側に上から見た上面図、図7(b)は立面図
である。気水分離器3は円筒形の胴9と流入管10と、
上部出口管11と下部出口管12とからなっている。流
入管10は円周の接線方向と同じ向きになるように付け
てある。火炉壁2を出た水・蒸気二相流は気水分離器3
の流入管10を通って気水分離器3に送り込まれる。二
相流体は気水分離器3内で旋回流を形成する。この時、
蒸気に較べて密度の重い水は遠心力によって胴9の側壁
側に引き寄せられ、壁に衝突した後、液膜となり側壁を
伝って下方に流れて下方出口管12より出ていく。一
方、蒸気は水に較べて密度が軽いので、胴9のほぼ中央
に集り、上昇流となって上部出口管11より出ていく。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在、
ボイラは小型化・軽量化が要求されており、気水分離器
も員数低減、小型化が求められている。員数低減、小型
化は気水分離器1基当たりの流入量が増えることにな
る。従来の気水分離器において、1基当たりの流入量を
増やした時に分離器内でどの様な現象が起るかを調べる
ために、気水分離器と同じ形の模型を作製し、水・蒸気
二相流の代りに水・空気二相流を流して水流実験を行っ
た。分離器内の液膜の様子を図8に示す。入口管からの
噴流が液膜を上方に押上げるために、液膜が上方に広が
ることがわかる。流入量を増やすと、すなわち、流入管
部の液体速度を速くするとこの液膜の位置が高くなるこ
とがわかった。そして、液膜の高さが上部出口管の位置
に達すると、水が大量に上部出口管より過熱器側に流れ
込むようになる。水が過熱器に流れ込むと種々のトラブ
ルのもとになるので対策が必要である。液膜の位置が上
部出口管に達するのを防ぐためには流入管と上部出口管
との間隔を大きくするという方法が考えられるが、この
方法では小型化することは不可能である。
【0005】本発明の目的は、小型化や処理量の増加に
より流入速度が増しても、分離器性能が低下することの
ない気水分離器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、ボイラの火炉壁出口と過熱器との間に設け
られ、胴体と流入管と上部出口管と下部出口管とからな
り、前記上部出口管からでる蒸気と前記下部出口管から
でる水とに分離する気水分離器において、前記流入管と
前記上部出口管との間の胴体内壁の周方向に、液膜の上
昇を阻止する突起を設けたことを特徴とするものであ
る。また、前記突起は、前記流入管の取り付け角度によ
って発生する旋回流の向きと逆方向となるらせん状の突
起であることを特徴とするものである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、胴体内壁の液膜は内壁の突
起によってそれ以上上方に行くことはない。特に、気水
分離器の内側に付けたらせん状の突起は液膜を下に押し
やる効果がある。この突起によって液滴はそれ以上上方
に行くことはないので、流入速度が速くなっても分離性
能が低下することはない。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。図1は本発明の一実施例を示すもので、図示す
るように、胴体9と流入管10と上部出口管11と下部
出口管12とからなる気水分離器において、流入管10
と上部出口管11との間の胴体内壁の周方向に、液膜の
上昇を阻止する突起13が設けられている。
【0009】本実施例の効果を確認するために図1に示
す模型を用いて実験を行った。模型の大きさは高さが1
m、胴の内径が0.2mである。胴9の流入管10より
上側の内壁に本発明によるらせん状の突起13が付けら
れている。比較のため、同様の大きさでらせん状の突起
の付いていない模型を用意した。流入量を変えて、気水
分離器3にできる液膜の高さを測定した結果を図2に示
す。破線は内壁に突起の無い従来型の構造の場合で、実
線は内壁にらせん状に突起を付けた構造の場合である。
【0010】従来構造の場合、流入管10の流速はおよ
そ25m/sである。この時の状態を図中に一点鎖線で
示す。液膜の高さは0.3mであることがわかる。次
に、流入量を倍にした場合、すなわち、気水分離器の員
数を半減したとき、流入管の流速は50m/sとなる。
このときの状態を二点鎖線で示す。液膜の高さは上部流
出管の位置を越えてしまうことがわかる。
【0011】これに対し、内部にらせん状の突起13を
付けた場合、流入管10の流速が50m/sになって
も、液膜の高さは0.4mであり、液膜が上部流出管1
1から出ていくことはない。これより、内部にらせん状
の突起を付けた構造を採用することで気水分離器の大き
さを変えることなく、員数を半減できる。また、同様の
構造を用いれば、気水分離器の性能を低下すること無
く、小型化できる。
【0012】図3はらせん状の突起を1重だけでなく、
2重,3重とした例である。効果は本発明の実施例にあ
げたものと同等である。
【0013】図4のものは螺旋状の突起13に代えて内
壁に円環状の突起を付けたものであり、図1、図3の実
施例と同程度の効果がある。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、気水分離器の性能を低
下すること無く、員数低減、小型化ができるので、原価
を低減する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す立面説明図である。
【図2】図1の実施例の効果を示す図で、水流実験によ
って得た流入管の流速と液膜の高さとの関係を示す図で
ある。
【図3】本発明のその他の実施例を示す立面説明図であ
る。
【図4】本発明のその他の実施例を示す立面説明図であ
る。
【図5】変圧ボイラの系統図を示す説明図である。
【図6】各部での水の状態を示す図である。
【図7】従来の気水分離器の構造を示し、(a)は上面
図、(b)は側面図である。
【図8】水流実験による従来の気水分離器内の様子を示
す図である。
【符号の説明】
1 給水管 2 節炭器・火炉壁 3 気水分離器 4 過熱器 5 ドレンタンク 6 蒸気タービン 7 復水器 8 再循環ポンプ 9 胴体 10 流入管 11 上部出口管 12 下部出口管 13 らせん状突起

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラの火炉壁出口と過熱器との間に設
    けられ、胴体と流入管と上部出口管と下部出口管とから
    なり、前記上部出口管からでる蒸気と前記下部出口管か
    らでる水とに分離する気水分離器において、前記流入管
    と前記上部出口管との間の胴体内壁の周方向に、液膜の
    上昇を阻止する突起を設けたことを特徴とする気水分離
    器。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の気水分離器において、前
    記突起は、前記流入管の取り付け角度によって発生する
    旋回流の向きと逆方向となるらせん状の突起であること
    を特徴とする気水分離器。
JP30216692A 1992-11-12 1992-11-12 気水分離器 Pending JPH06142424A (ja)

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JP30216692A JPH06142424A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 気水分離器

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JP30216692A JPH06142424A (ja) 1992-11-12 1992-11-12 気水分離器

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007110904A1 (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Nissan Motor Co., Ltd. 気液分離装置
JP2008168183A (ja) * 2007-01-09 2008-07-24 Sasakura Engineering Co Ltd 気液分離器及び造水装置
JP2017185476A (ja) * 2017-01-31 2017-10-12 株式会社アフレアー 集塵装置

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