JPH061419Y2 - 印字機のキヤリア装置 - Google Patents

印字機のキヤリア装置

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JPH061419Y2
JPH061419Y2 JP14550586U JP14550586U JPH061419Y2 JP H061419 Y2 JPH061419 Y2 JP H061419Y2 JP 14550586 U JP14550586 U JP 14550586U JP 14550586 U JP14550586 U JP 14550586U JP H061419 Y2 JPH061419 Y2 JP H061419Y2
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JP14550586U
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Inventor
俊行 鈴木
和義 沢田
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シルバー精工株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、プリンタ,タイプライタ等の印字機における
キャリア装置に関する。
「従来の技術とその問題点」 従来、キャリア装置において、印字ヘッドを交換するた
めその台枠を手動的に退避させるものはあり、またリボ
ンカセットを乗載するカセット台枠を手動で後退させる
ものはあるが、これらを連動してしかも自動的に退避位
置へ後退できるようにしたものは無かった。そのため、
プラテンに対して印字ヘッドまたはリボンカセットが視
野の邪魔になり、プラテン上における印字開始位置の確
認するとか、プラテン上において印字フォーマットを設
定してそれをメモリに記憶し、それに従って印字すると
きなどに、不便であった。
本考案は、このような問題に鑑み、印字ヘッドとカセッ
ト台枠とを自動的にしかも連動して退避できるようにす
ることを目的とする。
「問題点を解決するための手段」 この目的を達成するため、本考案のキャリア装置は、印
字ヘッドを印字作用位置と退避位置とに往復回動させる
クランク機構と、その往復回動に連動してリボン台枠を
作用位置と退避位置とに移動させる連動機構と、該リボ
ン台枠が退避位置に後退するのに伴いそれ全体を下降案
内する滑動案内機構と、上記クランク機構を駆動するモ
ータとを備えたものである。
「作用」 従って、モータによってクランク機構が作動され、印字
ヘッドが後退回動すると、それと連動してカセット台枠
も後退し、しかも該リボン台枠はそれと同時に下降す
る。
「実施例」 以下、本考案を、特に印字位置の正確性を要求される伝
票等に印字するのに好適な印字機に適用した図示の実施
例について説明する。
第1図に示すように、この印字機は印字機本体1とこれ
にケーブル2を介して接続されるコンソール装置3とか
らなる。コンソール装置3にはキーボード3aが設けら
れ、また液晶表示装置4がその傾きを調整できるように
装着され、またフロッピディスクドライブ5が内蔵され
ている。
印字機本体1には、そのケース6の上面と前面の下側縁
部とにそれぞれ給排紙口7,8が設けられ、伝票等の用
紙9はこれら給排紙口7,8のいずれからでも給紙また
は排紙できる。前面の給排紙口8にはほぼ水平な用紙案
内テーブル10が延設され、また上面の給排紙口7の後側
には、それへ用紙9を案内するための用紙案内スタンド
11が後方へやや傾斜させて着脱自在に取り付けられてい
る。この用紙案内スタンド11は、それに沿わせる用紙9
に手を掛け易いように一部分を斜めにカットしてある。
また、ケース6の上面には、そこに開設されている開口
を開閉する透明蓋板6aが蝶着され、ケース6内はこの
透明蓋板6aより透視できる。さらに、ケース6の前面
には操作パネル6bが設けられている。
この給排紙口7から挿入される用紙9は、第2,3,7
〜9図に示すようにケース6内で該給排紙口7から下端
に向かって前方へ傾斜した上下の用紙案内板12の前面に
沿って傾斜案内される。該用紙案内板12は左右のフレー
ム側板13間に張設されている。また、これらフレーム側
板13間には、角棒状の固定式プラテン14が、上下の用紙
案内板12間に形成された横長のスリット15に前面を臨ま
せかつ用紙案内板12の傾斜に合わせて傾斜させて架設さ
れ、用紙9は、このプラテン14の傾斜した前面に沿って
後述のように印字される。プラテン14には後側よりバネ
16によってスプリングクッションが付与され、またその
前後位置は前側の調整ねじ17によって少し調整できる。
用紙案内板12の左右両側には、第4図及び第5図に示す
ように、用紙9の左側縁または右側縁を案内しつつ位置
決めする左右の用紙案内定規18が設けられている。用紙
9は、通常はその左側縁が左側の用紙案内定規18に当接
するようにして給排紙口7から挿入する。その挿入を検
知するため、第4図に示すようにプラテン14の上方位置
で左側の用紙案内定規18に突設されたブラケット19に、
上側の光学式ペーパセンサ20が取り付けられている。な
お、用紙案内板12には、このペーパセンサ20との協働に
より用紙9の横幅を検知する別の1個以上のペーパセン
サが、その左方に配設されている。
左側のフレーム側板13には第3図に示すように、正逆回
転可能なラインフィードモータ21が取り付けられ、これ
が駆動すると、これにタイミングベルト22及び上下のプ
ーリ23を介して連結された上側の複数個のラインフィー
ドローラ24及び下側の複数個のラインフィードローラ24
がラインフィードローラ軸25と一体に回転する。これら
上下のラインフィードローラ24は、プラテン14に対しそ
れぞれその上下にほぼ等間隔をもって左右のフレーム側
板13間に軸支されている。これら上下のラインフィード
ローラ24は上下の用紙案内板12のやや後方に位置し、上
側の各ラインフィードローラ24は上側の用紙案内板12に
設けられた窓孔26から、また下側の各ラインフィードロ
ーラ24は、下側の用紙案内板12に設けられた窓孔26から
それぞれ前方へ僅かに突出している。
これら上下のラインフィードローラ24の前側に、それぞ
れに対向して上下のペーパベイル27が設けられている。
各ペーパベイル27は、左右のフレーム側板13にそれぞれ
レバー軸28aによって回動自在に軸支された左右のベイ
ルレバー28間にベイル軸29を横架し、このベイル軸29
に、ラインフィードローラ24に一対一の関係で対応する
ベイルローラ30を回転自在に装着したものである。各ベ
イルレバー28はバネ31によってラインフィードローラ24
側に付勢されている。上下のペーパベイル27は、個々に
は、それぞれの左右のベイルレバー28が時計または半時
計方向の回動することによりそのベイルローラ30が対応
するラインフィードローラ24に圧接またはそれより離隔
し、しかもその運動は、第2図に示すように右側のフレ
ーム側板13に取り付けられた正逆回転可能な同じカム作
動モータ32の駆動に基づいて連動して行われるが、相互
には運動方向が逆になっている。
すなわち、同図に示すようにカム作動モータ32の回転は
そのモータギヤー33、それと噛合する大ギヤー34、これ
と同軸の中ギヤー35,それに噛合する大ギヤー36を介し
該大ギヤー36と同軸のペーパベイル切換カム37に伝達さ
れ、このカム37はモータ32の駆動によってカム軸37aを
中心に時計(CW)または半時計(CCW)方向に回転
する。このカム37の1回転は、第10図に示すように、そ
れと一体回転する円板38の凹部39によってカム位置検知
スイッチ(マイクロスイッチ)40がオンになることより
検知される。このカム37と上側のペーパベイル27の右側
のベイルレバー28との間、及びカム37と下側のペーパベ
イル27の右側のベイルレバー28との間には、それぞれ同
じようにカム37に係合するカムフォロア41と、ベイルレ
バー28に係合するレバー作動カム42とが設けられてい
る。カムフォロア41は右側のフレーム側板13に突設され
たピン43に回転自在に枢支され、レバー作動カム42は、
左右のフレーム側板13間に横架された横長軸44に固着さ
れている。これらカムフォロア41とレバー作動カム42と
はそれぞれ扇形ギヤー45,46を有し、それらギヤー45,
46は互いに噛合している。上下のペーパベイル27のそれ
ぞれにおいて、横長軸44の左端部には第7図に示すよう
に扇形ギヤーを持たない別のレバー作動カム42aが固着
され、該カム42aは左側のベイルレバー28に係合してい
る。
従って、第10図において、カム位置検出スイッチ40がオ
ンの状態より、カム37がCW方向へ回転すると、該カム
37によって上側のカムフォロア41がCW方向(上側)へ
回動され、その回動がギヤー45,46を介して上側のレバ
ー作動カム42に伝達され、該レバー作動カム42によって
上側のペーパベイル27の右側ベイルレバー28がCCW方
向へ回動されると同時に、左側レバー作動カム42aによ
って左側のベイルレバー28が同方向に回動され、上側の
ラインフィードローラ24に圧接していた上側のベイルロ
ーラ30が該ラインフィードローラ24から離れる。このと
き、下側のベイルローラ30は下側のラインフィードロー
ラ24に圧接する。これとは逆に、カム37がCCW方向へ
回転すると、下側のカムフォロア41がCCW方向(下
側)へ回動され、その回動が下側のレバー作動カム42に
伝達されて該レバー作動カム42及び左側のレバー作動カ
ム42aによって下側のペーパベイル27の左右のベイルレ
バー28がCW方向へ回動され、下側のベイルローラ30が
下側のラインフィードローラ24から離れる。このとき、
上側のベイルローラ30は上側のラインフィードローラ24
に圧接する。
用紙案内板12の後側にはまた、次ぎのように上記ライン
フィードモータ21によって駆動される用紙位置決め機構
が上側のラインフィードローラ軸25に沿って装着されて
いる。
すなわち、ラインフィードモータ21の回転を上記のよう
に伝達される上側のプーリ23の回転は、第4,6,7図
に示すように、それと一体的なベベルギヤー47、これに
噛合する一本のベベルギヤー48、該ベベルギヤー48と一
体的なギヤー49、さらに順次噛合しているギヤー50,5
1,52及びギヤー52と一体的なプーリ53を介してタイミ
ングベルト54に伝達される。用紙案内板12の後側には、
上側の横長な前後可動板55が、左右のブラケット56を介
して用紙案内板12に対し平行状態を保持したまま前後動
可能に装着されている。左右のブラケット56は、その長
孔57が上記横長軸44に滑動自在に嵌合し、またバネ58に
よって前方へ付勢されている。前後可動板55には、小さ
い複数個の用紙整位ローラ59が左右に所定の間隔をおい
て回転自在に軸受け突設され、この前後可動板55が前方
位置にあるとき、用紙整位ローラ59は、ラインフィード
ローラ軸25の少し下方位置で用紙案内板12に設けられた
窓孔60を通じてその前方へ突出する。上記タイミングベ
ルト54は、前後可動板55上において、全用紙整位ローラ
59にわたるように所要個所でアイドラ61に案内されてお
り、用紙整位ローラ59の軸62に固着されたプーリ63は全
てこのタイミングベルト54に係合され、ラインフィード
モータ21が駆動すると全用紙整位ローラ59は一斉に回転
する。
用紙9の送り動作の詳細については後述するが、全用紙
整位ローラ59は、用紙9を一時的に停止させる上側の用
紙ストッパも兼ねるように通常は用紙案内板12の前方へ
突出しており、上側のベイルローラ30が上側のラインフ
ィードローラ24より離れた状態になっているとき、上側
の給排紙口7から用紙9が挿入されると、その用紙9は
用紙案内板12に案内されながら下降し、その下側縁が用
紙整位ローラ59に当接してそれ以上の下降を一旦規制さ
れ、該用紙整位ローラ59の回転によって左方へ推進され
る。そして、用紙9は、左側の用紙案内定規18に左側縁
を当接させる位置まで左方へ移動した後もさらに用紙整
位ローラ59の推進力を受けることにより、左側の用紙案
内板12に左側縁が沿うように位置決めされるとともに、
第4図に示すように傾いて挿入されてもこのような状態
に整向される。その後、前後可動板55が後退して用紙整
位ローラ59が用紙案内板12の後方に退避するとともに、
上側のベイルローラ30が上側のラインフィードローラ24
に圧接される。このため、用紙9は下降を許容され、上
側のラインフィードローラ24によってプラテン14の前面
からさらにその下方へと送給され、下側のラインフィー
ドローラ24とこれより離れている下側のベイルローラ30
との間に入る。
一方、下側の給排紙口8から挿入される用紙9を一時的
に停止させるために、用紙案内板12の後側にはさらに次
ぎのように用紙停止機構が下側のラインフィードローラ
軸25に沿って装着されている。
すなわち、上記上側の前後可動板55と同じような下側の
前後可動板64が、同様に左右のブラケット65を介して用
紙案内板12の後側に前後動可能に装着されている。この
前後可動板64もバネ66によって前方へ付勢され、またそ
の左右のブラケット65に設けられた長孔67は下側の上記
横長軸44に滑動自在に嵌合している。この前後可動板64
には、用紙整位ローラ59に一対一の関係で対応する用紙
ストッパ(ピン)68が前側に突出させて固着されてい
る。この用紙ストッパ68は、前後可動板64が前方位置に
あるとき、下側のラインフィードローラ軸25の少し上方
位置で用紙案内板12の窓孔69よりその前方へ突出するも
ので、下側の給排紙口8から挿入された用紙9はその上
側縁をこの用紙ストッパ68に当接させてそれ以上の上方
移動を規制される。
このように下側から挿入される用紙9を検知するため、
また上記上側のペーパセンサ20と協働して用紙9の長さ
を検知するため、用紙案内板12の前側で下側のラインフ
ィードローラ軸25の少し下方位置に下側のペーパセンサ
70(第4図)が配設されている。
上記のように上側の用紙ストッパでもある用紙整位ロー
ラ59と下側の用紙ストッパ68とは、次ぎのようにストッ
パ作動機構によって上記カム作動モータ32の正逆転に基
づき同時に進退運動される。
すなわち、上記カム軸37aには第9図に示すようにさら
にストッパ作動カム71が固着され、カム作動モータ32が
駆動するとこのストッパ作動カム71が上記ペーパベイル
切換カム37と同時に回転する。該ストッパ作動カム71に
は、C字状アーム72の中央に設けられた突部71aが係合
している。このアーム72は、その3個所に設けた長孔73
を、右側のフレーム側板13に突設された案内ピン74に滑
動自在に嵌合させており、カム71の回転によって平行移
動される。この平行移動を上下の前後可動板55,64にそ
れぞれ伝達するため、上下のクランク75がそれぞれ横長
軸76に固着されている。各クランク75はその中途にピン
77、遊端部にU字状部78を設けている。そして、上側の
クランク75は、そのピン77をアーム72の上側の遊端部の
長孔79に滑動自在に嵌合させるともに、U字状部78を上
側の前後可動板55の右側ブラケット56に突設されたピン
80に係合させている。また、下側のクランク75は、同様
にそのピン77をアーム72の下側の遊端部の長孔79に滑動
自在に嵌合させるとともに、U字状部78を下側の前後可
動板64の右側ブラケット65に突設されたピン80と係合さ
せている。
従って、カム作動モータ32が正転または逆転し、ストッ
パ作動カム71が第9図の実線状態よりCW方向またはC
CW方向に所定角度(例えば180度)だけ回転される
と、アーム72が同図鎖線で示すように所定量だけ後方へ
平行移動され、上下のクランク75が同時に回動して上下
の前後可動板55,64が後退し、用紙整位ローラ59と用紙
ストッパ68が同時に用紙案内板12の少し後方まで後退す
る。
なお、このような運動を左側でも前後可動板55,64に伝
達するために、第7図に示すようにその左端において同
じように左側の上下のクランク75aが上下の横長軸76に
固着され、これらは右側と同様に左側のブラケット56ま
たは65と係合している。
また、ストッパ作動カム71を通常は第9図の実線状態に
保持するために、第11図に示すようにカム軸37aには別
にそれと相似形の補助カム81が固着されており、該補助
カム81が上下一対の制動片82によってその回転を制動さ
れる。
各制動片82は、ピン82aによってフレーム側板13に軸支
され、また遊端部に備えたローラ82bが補助カム81に圧
接するようにバネ82cによって付勢されている。
なお、上下の用紙案内板12のそれぞれの前側に、それと
一定の間隙をもって上下の用紙浮上防止板83が対設さ
れ、また上下のベイル軸29にはそれぞれ横長の用紙押さ
え84が固着されている。
次ぎに、プラテン14の前方でそれに対し平行に移動する
本考案に係るキャリア装置について説明する。
第12図及び第15図に示すように、キャリア85は、印字機
本体1に対して前側のキャリア案内軸86と後側のキャリ
ア案内軸87とに、プラテン14に対し直角に対向するよう
に同様に傾斜(例えばほぼ30度)させて装架されてい
る。前側のキャリア案内軸86は上記左右のフレーム側板
13間に不動に架設されているが、後側のキャリア案内軸
87は後述するように回転可能に架設されている。キャリ
ア85にはドットインパクト式の印字ヘッド88を固着した
印字ヘッド台枠89と、リボンカセット90を着脱自在に搭
載するカセット台枠91とが装着され、印字ヘッド台枠89
は次ぎのようにプラテン14に向かって前後に回動し、カ
セット台枠91はプラテン14に向かって前後に平行移動す
る。なお、以下の説明では、便宜上、キャリア85上にお
けるこれら台枠の運動方向についてはプラテン14を基準
とし、これに接近する運動を前進、離隔する運動を後退
とする。また、キャリア85自体もプラテン14側を前側と
する。
印字ヘッド台枠89は、側面C字状の凹部を形成したその
左右の側板89aの下端部を、印字ヘッド回動軸92によっ
てキャリア85の左右側板85aの前端部に回動自在に枢着
されている。このため、印字ヘッド88は、該印字ヘッド
台枠89を前側に回動することにより第12図に示す印字作
用位置へセットされ、全体が下向きに傾斜した状態でプ
ラテン14と所定の印字間隙を形成して対向する。また、
印字ヘッド台枠89を後側へ回動することにより、印字ヘ
ッド88はプラテン14より大きく離れて第15図に示すよう
に逆に上向きに傾斜する。
一方、カセット台枠91は、その左右側板91aに軸支した
ローラ93をキャリア85の左右側板85aに設けられた傾斜
案内溝94に滑動自在に嵌合させており、この傾斜案内溝
94に沿って前進・後退でき、しかも前進の際はそれに沿
って上昇し、後退のときは下降するが、その全体の向き
は変わらない。
これらカセット台枠91及び印字ヘッド台枠89の前進・後
退及びリボンカセット90内のインクリボンの移送は、キ
ャリア85の下面に取り付けられた1台の正逆回転可能な
リボンフィードモータ95の駆動によって行われる。
すなわち、第17図及び第19図に示すように、リボンフィ
ードモータ95のモータギヤー96にフィード用ギヤー97と
リリース用ギヤー98とが噛合されている。フィード用ギ
ヤー97には、リボンフィードモータ95の正転時にのみそ
の回転を伝達縦軸99に伝達する第1のワンウェイクラッ
チ100が、またリリース用ギヤー98には、リボンフィー
ドモータ95の逆転時にのみベベルギヤー101と回転を伝
達する第2のワンウェイクラッチ102がそれぞれ接続さ
れている。そして、伝達縦軸99の回転は、その上端に固
着されたギヤー103、これに接続・離脱可能に噛合する
ようにカセット台枠91に装着されたアイドルギヤー10
4、それに噛合するギヤー105、これと一体なギヤー10
6、それに噛合するリボンフィードギヤー107を介し、該
ギヤー107に上下動可能に取り付けられリボンカセット9
0内に下側から突入するリボンフィード軸108に伝達され
る。従って、リボンフィードモータ95が正転するとリボ
ンカセット90内のインクリボンが移送される。
一方、ベベルギヤー101の回転はこれに噛合するベベル
ギヤー109によって伝達縦軸110に伝達される。この伝達
縦軸110の左右両端には小プーリ111が固着され、これら
小プーリ111と、そのそれぞれに対応させて左右のキャ
リア側板85aに軸112で軸支された大プーリ113との間に
はそれぞれタイミングベルト114が掛けられている。こ
れら左右の大プーリ113は、左右の第1リンク115及び第
21図に示すように側面ほぼC字状で印字ヘッド台枠89と
同様に上記印字ヘッド回動軸92に回動自在に枢支された
左右の伝達アーム116を介し、印字ヘッド台枠89の左右
の側板89aと連結されている。各第1リンク115は、一種
のディスククランク機構を構成するように、その一端を
第13図及び第16図に示すようにピン117で大プーリ113の
偏心部分に、また他端を、左右の伝達アーム116の上端
部間に架設された連結軸118に回動自在に連結されてい
る。印字ヘッド台枠89の左右の側板89aには連結軸118を
滑動自在に嵌合させる長孔119が設けられ、該印字ヘッ
ド台枠89と左右の伝達アーム116に連動して回動するこ
とができるが、これらは長孔119の長さ分だけ互いに無
関係に回動することができる。連結軸118の左右両端部
と印字ヘッド台枠89の左右の側板89a間には、第18図
(下面図)及び第20図に示すように引張バネ120が張架
され、印字ヘッド台枠89は通常は左右の伝達アーム116
と一体に回動する。
また、連結軸118の左右両端部には左右の第2リンク121
が回動自在に枢着され、さらにキャリア85の左右の側板
85aには、リンク軸122によって左右の第3リンク123が
回動自在に枢着され、該第3リンク123の遊端部は、ピ
ン124によってカセット台枠91の左右側板91aの前端部に
連結されている。そして、これら第2リンク121と第3
リンク123とは、前者の遊端部に設けられた長孔125と後
者の中間部に突設されたピン126とを滑動自在に嵌合す
ることにより連結され、またこのピン126と連結軸118と
の間に引張バネ127が張架されており、印字ヘッド台枠8
9が回動するとこれに連動してカセット台枠91が平行移
動する。しかし、これら台枠は長孔125の長さ分だけ互
いに無関係に運動することができる。
従って、印字ヘッド88が第12図及び第13図に示すように
印字作用位置にセットされている状態でリボンフィード
モータ95が逆転し、大プーリ113がCCW方向に例えば1
80度回転すると、印字ヘッド台枠89が第14図に示すよう
に第1リンク115によって後方へ引かれて印字ヘッド回
動軸92を中心に後方へ回動し、第15図及び第16図に示す
ように印字ヘッド88がその印字先端部を上側へ向けなが
ら所定の退避位置まで後退すると同時に、印字ヘッド台
枠89の回動が第2リンク121を介して第3リンク123に伝
達され、該第3リンク123が後方へ回動することよっ
て、カセット台枠91が傾斜案内溝94に沿って下降しなが
ら後退し、それに乗載されているリボンカセット90が、
前側を下向きに傾斜させたまま後退するとともに下降す
る。このように印字ヘッド88及びリボンカセット90が退
避すると、プラテン14は前方は大きく視野が開かれるこ
とになり、該プラテン14自体が傾斜していることと相俟
ち、その前面における用紙9を直角にしかも広範囲にわ
たって直視することができる。かかる退避状態よりリボ
ンフィードモータ95が再び逆転し、大プーリ113が再び
CCW方向に180度回転すると、印字ヘッド台枠89が前
方へ回動すると同時にカセット台枠91が上昇しながら前
進し、印字ヘッド88及びリボンカセット90が第12図及び
第13図に示す状態に同時に復帰する。
ところで、その復帰運動の際、印字ヘッド88は、大プー
リ113の180度の回転が終了するより少し前に次ぎのよう
に印字作用位置に係止される。
キャリア85の左右の側板85aには、第22図に示すような
形状の左右の係止片128が129によって中間部を回動自在
に枢支されている。各係止片128は、ピン129に巻着され
たバネ130によってCCW方向へ付勢されている。この
係止片128には、第1リンク115の中間部に第20図のよう
に突設された押動ピン131によって押される上側の凹部1
28aと、印字ヘッド台枠89の左右の側板89aに同図のよう
に突設された係止ピン132と係合する下側の凹部128bと
が設けられ、その下側の下側縁128cは直線状になってい
る。
印字ヘッド88及びリボンカセット90が上記のように退避
された状態では、第1リンク115の押動ピン131は第15図
及び第16図に示すように係止片128より遠く離れ、該係
止片128の下側縁128cは、その下側の凹部128bから外れ
た印字ヘッド台枠89の係止ピン132と係合している。こ
の状態より大プーリ113がCCW方向へ回転すると、第
1リンク115が前方へ押動されるため、伝達アーム116が
前方へ回動され、それに伴い印字ヘッド台枠89も前方へ
回動される。この印字ヘッド台枠89の前方回動によりそ
の係止ピン132が、第14図に示すように係止片128をCW
方向に少し回動させながらその下側の凹部128b中に入り
込んでこれと係合する。このため、印字ヘッド台枠89は
その回動を規制され、印字ヘッド88が印字作用位置に位
置決めされるとともに、リボンカセット90も所定の位置
に位置決めされる。
ところが、第1リンク115,伝達アーム116,第2リンク
121は長孔119及び125によってその長さ分だけの運動を
許容されるため、印字ヘッド台枠89が上記のようにその
回動を規制された後もさらに運動する。この運動は、第
3リンク123の下端突部123aがキャリア85の側板85aの係
止突部85bに係接することによって停止し、大プーリ113
の回転が停止すると、それから印字ヘッド台枠89、さら
にこれからカセット台枠91に至る連結機構(退避機構)
は第12図及び第13図の状態に保持される。その連結機構
がこのような運動をするため、それを構成する上記のよ
うな部品間において組み立てムラがあっても、それは吸
収され、印字ヘッド88は印字作用位置に正確に位置決め
される。
このように印字ヘッド88が印字作用位置に位置決めされ
たことは、大プーリ113に設けられたスイッチ作動片133
によって印字ヘッドスタンバイスイッチ(マイクロスイ
ッチ)134がオンになることにより検知される。
キャリア85は、キャリア駆動ベルト135を介してスペー
シングモータ136(第24図のブロック図)に連結され、
該スペーシングモータ136によって右方または左方へ摺
動される。このキャリア85は、その摺動範囲の左端位置
及び右端位置でキャリアポジションセンサ137により検
知される。
キャリア85の前端上部には、用紙9をプラテン14に押し
付ける透明な横長のペーパカバー138が取り付けられて
いる。このペーパカバー138には、第18図に示すように
印字ヘッド88の印字先端部と対向する位置に印字窓138a
が開設され、またこれより所定の間隔をおいた位置に、
用紙9に対して印字位置を照準するための印字照準マー
ク139が表示されている。この印字照準マーク139は、印
字される文字の大きさを示すように、標準文字サイズに
応じた大きさの正方形の標準文字サイズ枠140を形成し
ているとともに、その四方に倍角文字サイズを表す突部
141を突出形成している。標準文字サイズ枠140内には、
さらにその中を四等分する十字状区画線142が形成さ
れ、この中心143が印字標準点となっている。4本の突
部141は、その先端を結ぶ四角形を仮想して倍角文字サ
イズを想定する。
また、キャリア案内軸87は、その中心とは偏心した点を
中心に回動する印字間隙調整レバー144に一端を連結さ
れ、該レバー144を回動させてキャリア案内軸87を回転
させると、キャリア85が公知のように少し前後に移動
し、印字ヘッド88の印字先端部とプラテン14間の印字間
隙が変わるようになっている。キャリア案内軸87の他端
には、第3図に示すように導電性のスイッチレバー145
が固着されており、該スイッチレバー145の先端と接触
する複数の電気端子146がフレーム側板13側に配設され
ている。キャリア案内軸87を回転させると、スイッチレ
バー145がその回転量に応じた位置の1個の電気端子146
と接触し、その回転量、つまり上記印字間隙が検知され
る。これは、印字機本体1の操作パネル6bに配設され
ているデジタル表示器によってデジタル表示される。
次ぎに、この印字機の電気的構成と全体の動作の流れに
ついて説明する。
上述した構成のうち電気的手段は、前記コンソール装置
3に内蔵され第24図に示すようにCPU147,ROM14
8,RAM149を含むマイクロコンピュータによって集中
制御される。なお、同図において150は、前記液晶表示
装置4とは別にコンソール装置3上に設けられたパイロ
ット用LED(発光ダイオード)、151は、印字機本体
1において透明蓋板6aの開閉を検知するカバーセフテ
ィスイッチである。
第25図はメインイニシャルルーチンで、その各ステップ
では次ぎのようなことが行われる。
190……電源オンにするとこのメインイニシャルに入
る。
191……全てのソフトがイニシャルされる。
192……フロッピディスクドライブ5にフロッピディス
クを挿入する。
193……フロッピディスクをアクセスし、それに記憶さ
れているプログラムをロードする。
194……印字機本体1側のソフトイニシャルをする。
195……カバーセフティスイッチ151がオンになっている
か否か判定する。
196……カバーセフティスイッチ151がオンになっていた
ならば、上下両側のペーパセンサ20,70がオンであるか
否かを判定する。
197……これらペーパセンサ20,70がいずれもオンであ
るときは用紙排出ルーチンに入って用紙9を排出する。
200……196でオフのときは第26図のカムイニシャルルー
チンに入る。
300……200の後、第27図のキャリアイニシャルルーチン
に入る。
400……300後、第28図のヘッドアクションイニシャルル
ーチンに入る。
198……液晶表示装置4に表示されたメニュー画面に従
って機能を選択する。
第26図のカムイニシャルルーチン200の各ステップの内
容は次ぎの通りである。
201……カム位置検知スイッチ40がオンであるか否か判
定する。
202……201でオンのときカム作動モータ32を一旦CCW
方向へ45度だけ回転させる。
203……カム作動モータ32を1ステップずつCW方向へ
回転させる。
204……カム位置検知スイッチ40がオンであるか否か判
定する。
205……カム位置検知スイッチ40がオンになった後、カ
ム作動モータ32を180度だけCW方向へ回転させる。
206……ラインフィードモータ21をイニシャルする。
このようなカムイニシャル動作によって、上下のベイル
ローラ30はいずれも上下のラインフィードローラ24から
離れる退避位置へセットされ、また用紙整位ローラ59と
用紙ストッパ68とは用紙案内板12の前方へ突出する位置
にセットされる。
第27図のキャリアイニシャルルーチン300の各ステップ
の内容は次ぎの通りである。
301……左端のキャリアポジションセンサ137がオンであ
るか否か判定する。
302……301でオフのとき、スペーシングモータ136をC
CW方向へ1ステップずつ回転させる。
303……左端のキャリアポジションセンサ137がオンであ
るか否か判定する。
304……303がオンになった後、スペーシングモータ136
をCW方向へ1ステップずつ回転させる。
305……左端のキャリアポジションセンサ137がオンであ
るか否か再び判定する。
306……305で左端のキャリアポジションセンサ137がオ
フになった後、スペーシングモータ136を再びCCW方
向へ少ない所定ステップ数だけ回転させる。
このような動作によって、キャリア85は、一旦左方へ摺
動されてキャリアポジションセンサ137で検知された
後、その検知位置より外れるところまで右方へ摺動さ
れ、さらに再び左方へ少量の所定ステップ数だけ摺動さ
れ、その停止位置をホームポジションとして位置決めさ
れる。
第28図のヘッドアクションイニシャルルーチン400の各
ステップの内容は次ぎの通りである。
401……印字ヘッドスタンバイスイッチ134がオンである
か否か判定する。
402……401でオンのとき、リボンフィードモータ95をC
CW方向へ1ステップだけ回転させ、印字ヘッドスタン
バイスイッチ134を一旦オフにする。
403……リボンフィードモータ95をCCW方向へ1ステ
ップずつ回転させる。
404……印字ヘッドスタンバイスイッチ134が再びオンに
なったか否か判定する。
第29図は用紙セットルーチン500で、その各ステップの
内容は次ぎの通りである。
501……上側のペーパセンサ20がオンであるか否か判定
する。
502……下側のペーパセンサ70がオンであるか否か判定
する。
600……501でオンのとき、用紙9が上側の給排紙口7か
ら挿入されたとして第30図のアッパーインサートルーチ
ンに入る。
700……502でオンのとき、用紙9が前側の給排紙口8か
ら挿入されたとして第31図のフロントインサートルーチ
ンに入る。
503……用紙セット完了とする。
第30図(A),(B)のアッパーインサートルーチンの
各ステップの内容は次ぎの通りである。
601……ラインフィードモータ21をCW方向へ所定のa
ステップ数だけ回転させ、用紙整位ローラ59を回転させ
て用紙9を前述のように左揃えする。
602……上側の2個のペーパセンサ20がオンか否か判定
する。
603……602でオフのとき、すなわち用紙9の横幅が規定
値より短いとき、用紙セットルーチン500を抜け出して
用紙セット受付状態に戻る。
604……カム作動モータ32をCCW方向へ1ステップず
つ回転させる。
605……カム位置検知スイッチ40がオンか否か判定す
る。ここで、オンになると、上側のベイルローラ30が上
側のラインフィードローラ24に圧接し、また用紙整位ロ
ーラ59と用紙ストッパ68とは用紙案内板12の後方へ退避
する。
606……ラインフィードモータ21をCW方向へ1ステッ
プずつ回転し、用紙9を下方へ移送する。
607……上側のペーパセンサ20がオンか否か判定する。
608……下側のペーパセンサ70がオンか否か判定する。
609……上下のペーパセンサ20,70がいずれもオンにな
った後、ラインフィードモータ21をさらに所定のbステ
ップ数だけ回転させる。ここでは、用紙9の長さは、上
下のペーパセンサ20,70間にわたる長さを一応検出の基
準としているが、安全のためこれより長く用紙9を移送
するものである。
601……上側のペーパセンサ20がオンか否か判定する。
611……607または610において上側のペーパセンサ20が
オンのときは、用紙9の長さが足りないので、用紙9を
排出する。
612……611の後に上述のようにカムイニシャルする。
613……上記603と同じ。
614……カム作動モータ32をCCW方向へ180度回転す
る。これにより、上側のベイルローラ30が上側のライン
フィードローラ24から離れる一方、下側のベイルローラ
30が下側のラインフィードローラ24に圧接し、用紙9は
該下側のラインフィードローラ24によってさらに下方へ
移送される。
615……ラインフィードモータ21をCW方向へ1ステッ
プずつ回転し、用紙9をさらに下方へ移送する。
616……上側のペーパセンサ20がオンか否か判定する。
617……617で上側のペーパセンサ20がオフになった後、
カム作動モータ32をCW方向へ180度回転させる。これ
により、下側のベイルローラ30が下側のラインフィード
ローラ24から離れる一方、上側のベイルローラ30が上側
のラインフィードローラ24に圧接する。
618……ラインフィードモータ21をCCW方向へ所定の
cステップ数だけ回転させ、用紙9を、その上側縁が上
側のペーパセンサ20を越えるまで所定量だけ上方へ戻
す。
619……ラインフィードモータ21をCW方向へ1ステッ
プずつ回転させ、用紙9を再び下降させる。
620……上側のペーパセンサ20がオンか否か判定する。
621……620で上側のペーパセンサ20がオフになった後、
カム作動モータ32をCCW方向へ180度回転させる。こ
れにより、上側のベイルローラ30が上側のラインフィー
ドローラ24から離れる一方、下側のベイルローラ30が下
側のラインフィードローラ24に圧接する。
622……ラインフィードモータ21をCW方向へ所定のd
ステップ数だけ回転させ、用紙9を最終的に位置決めす
る。
第31図のフロントインサートルーチン700の各ステップ
の内容は次ぎの通りである。
701……第29図中のステップ502において下側のペーパセ
ンサ70がオンになってから、用紙9が手操作で左揃えさ
れるのを所定時間だけ待機する。
702……下側のペーパセンサ70がまだオン状態であるか
判定する。
703……カム作動モータ32をCW方向へ90度回転させ
る。これにより、用紙ストッパ68及び用紙整位ローラ59
が用紙案内板12の後方へ退避し、また下側のベイルロー
ラ30が下側のラインフィードローラ24に圧接する。
704……ラインフィードモータ21をCCW方向へ1ステ
ップずつ回転させ、用紙9を上方へ移送する。
705……下側のペーパセンサ70がオンか否か判定する。
706……上側のペーパセンサ20がオンか否か判定する。
707……上側のペーパセンサ20がオンか否か判定する。
708……705で下側のペーパセンサ70がオフであり、しか
も707で上側のペーパセンサ20がオフのとき、用紙9の
長さが短いので、排出する。
709……708の後、上述のようにカムイニシャルする。
710……用紙セットルーチン500を抜け出して用紙セット
受付状態に戻る。
711……カム作動モータ32をCW方向へ1ステップずつ
回転させる。
712……カム位置検知スイッチ40がオンか否かを判定す
る。これがオンになると、下側のベイルローラ30が下側
のラインフィードローラ24に圧接する一方、上側のベイ
ルローラ30が上側のラインフィードローラ24から離れ
る。
713……ラインフィードモータ21をCW方向へ1ステッ
プずつ回転させ、用紙9を下方へ移送する。
714……上側のペーパセンサ20がオンか否か判定する。
715……714で上側のペーパセンサ20がオフになったら、
カム作動モータ32をCCW方向へ180度回転する。これ
により、下側のベイルローラ30が下側のラインフィード
ローラ24から離れる一方、上側のベイルローラ30が上側
のラインフィードローラ24に圧接する。
716……ラインフィードモータ21をCW方向へ所定のe
ステップ数だけ回転させ、用紙9を最終的に位置決めす
る。
「考案の効果」 以上詳述した通り本考案のキャリア装置によれば、モー
タの駆動によって印字ヘッドが後退回動すると、それと
連動してカセット台枠も後退し、しかも該カセット台枠
はそれと同時に下降するため、印字ヘッド及びカセット
台枠上のリボンカセットはプラテンから大きくしかも自
動的に同時に退避するもので、プラテン上において印字
開始位置を確認するときとか印字フォーマットを決める
ときなどに好都合である。
また、リボンカセットの交換も容易である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図はそれを適用し
た印字機全体の外観斜視図、第2図ないし第11図はプラ
テン側の構成を示し、第2図はその右側面図、第3図は
同左側面図、第4図はその左側部分の正面図、第5図は
右側部分の正面図、第6図は一部切欠平面図、第7図は
第4図I−I線断面図、第8図は同II−II線断面図、第
9図は同III−III線断面図、第10図は同IV−IV線断面
図、第11図は同V−V線断面図である。また、第12図な
いし第23図は本考案に係るキャリア側の構成を示し、第
12図はその右側面図、第13図及び第14図は印字ヘッドが
印字作用位置にある状態を示す一部切欠側面図、第15図
及び第16図は退避位置にある状態を示す一部切欠側面
図、第17図は一部切欠平面図、第18図は下面図、第19図
はリボンフィードモータからの回転を伝達する機構の断
面図、第20図は印字ヘッド台枠を回動させる機構の側面
図、第21図はその一部の部品である伝達アームの側面
図、第22図は印字ヘッド台枠を係止する係止片の断面
図、第23図は印字照準マークの拡大正面図である。さら
に、第24図はブロック図、第25図ないし第31図はフロー
チャートである。 1……印字機本体 2……ケーブル 3……コンソール装置 3a……キーボード 4……液晶表示装置 5……フロッピディスクドライブ 6……ケース 6a……透明蓋板 6b……操作パネル 7,8……給排紙口 9……用紙 10……用紙案内テーブル 11……用紙案内スタンド 12……用紙案内板 13……フレーム側板 14……プラテン 15……スリット 16……バネ 17……調整ねじ 18……用紙案内定規 19……ブラケット 20……ペーパセンサ 21……ラインフィードモータ 22……タイミングベルト 23……プーリ 24……ラインフィードローラ 25……ラインフィードローラ軸 26……窓孔 27……ペーパベイル 28……ベイルレバー 28a……レバー軸 29……ベイル軸 30……ベイルローラ 31……バネ 32……カム作動モータ 33……モータギヤー 34……大ギヤー 35……中ギヤー 36……大ギヤー 37……ペーパベイル切換カム 37a……カム軸 38……円板 39……凹部 40……カム位置検知スイッチ 41……カムフォロア 42……レバー作動カム 42a……レバー作動カム 43……ピン 44……横長軸 45,46……扇形ギヤー 47……ベベルギヤー 48……ベベルギヤー 49,50,51,52……ギヤー 53……プーリ 54……タンミングベルト 55……前後可動板 56……ブラケット 57……長孔 58……バネ 59……用紙整位ローラ 60……窓孔 61……アイドラ 62……軸 63……プーリ 64……前後可動板 65……ブラケット 66……バネ 67……長孔 68……用紙ストッパ 69……窓孔 70……ペーパセンサ 71……ストッパ作動カム 71a……突部 72……アーム 73……長孔 74……案内ピン 75,75a……クランク 76……横長軸 77……ピン 78……U字状部 79……長孔 80……ピン 81……補助カム 82……制動片 82a……ピン 82b……ローラ 82c……バネ 83……用紙浮上防止板 84……用紙押さえ 85……キャリア 85a……側板 85b……係止突部 86,87……キャリア案内軸 88……印字ヘッド 89……印字ヘッド台枠 89a……側板 90……リボンカセット 91……カセット台枠 91a……側板 92……印字ヘッド回動軸 93……ローラ 94……傾斜案内溝 95……リボンフィードモータ 96……モータギヤー 97……フィード用ギヤー 98……リリース用ギヤー 99……伝達縦軸 100……ワンウェイクラッチ 101……ベベルギヤー 102……ワンウェイクラッチ 103……ギヤー 104……アイドルギヤー 105……ギヤー 106……ギヤー 107……リボンフィードギヤー 108……リボンフィード軸 109……ベベルギヤー 110……伝達縦軸 111……小プーリ 112……軸 113……大プーリ 114……タイミングベルト 115……第1リンク 116……伝達アーム 117……ピン 118……連結軸 119……長孔 120……引張バネ 121……第2リンク 122……リンク軸 123……第3リンク 123a……下端突部 124……ピン 125……長孔 126……ピン 127……引張バネ 128……係止片 128a,128b……凹部 128c……下側縁 129……ピン 130……バネ 131……押動ピン 132……係止ピン 133……スイッチ作動片 134……印字ヘッドスタンバイスイッチ 135……キャリア駆動ベルト 136……スペーシングモータ 137……キャリアポジションセンサ 138……ペーパカバー 138a……印字窓 139……印字照準マーク 140……標準文字サイズ枠 141……突部 142……十字状区画線 143……中心 144……印字間隙調整レバー 145……スイッチレバー 146……電子端子 147……CPU 148……ROM 149……RAM 150……パイロット用LED 151……カバーセフティスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 25/316 35/20 9012−2C

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の印字作用位置に係止して印字を行う
    印字ヘッドと、リボンカセットを乗載するカセット台枠
    とを搭載した印字機のキャリア装置において、前記印字
    ヘッドを前記印字作用位置と退避位置とに往復回動させ
    るクランク機構と、その往復回動に連動して前記リボン
    台枠を作用位置と退避位置とに移動させる連動機構と、
    該リボン台枠が退避位置に後退するのに伴いそれ全体を
    下降案内する滑動案内機構と、前記クランク機構を駆動
    するモータとを搭載したことを特徴とする印字機のキャ
    リア装置。
  2. 【請求項2】前記印字ヘッドとカセット台枠は、前記ク
    ランク機構が最大送り位置に達する前に作用位置に位置
    決めされることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項に記載の印字機のキャリア装置。
JP14550586U 1986-09-22 1986-09-22 印字機のキヤリア装置 Expired - Lifetime JPH061419Y2 (ja)

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