JPH06141581A - アクチエータ制御装置 - Google Patents

アクチエータ制御装置

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JPH06141581A
JPH06141581A JP4306506A JP30650692A JPH06141581A JP H06141581 A JPH06141581 A JP H06141581A JP 4306506 A JP4306506 A JP 4306506A JP 30650692 A JP30650692 A JP 30650692A JP H06141581 A JPH06141581 A JP H06141581A
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JP
Japan
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actuator
voice coil
constant
coil motor
drive
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JP4306506A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Ito
伸彦 伊藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボイスコイルモータを使用して位置決め制御
を行う場合に、不感帯領域の存在および駆動回路ゲイン
の電流方向による変動とが位置決め精度に及ぼす悪影響
を防止して、高精度の位置決め制御を実現する。 【構成】 アクチエータに常に一定駆動力を与える第2
のボイスコイルと、第2のボイスコイルに一定の駆動電
圧を供給する定電圧回路を設ける。 【効果】 位置決め制御時に、第1のボイスコイルがア
クチエータへ与えるべき第1の駆動力が変化することに
より、駆動回路へ与えられる駆動指示値が変化して駆動
回路の不感帯領域が使用されず、位置決め精度の劣化が
防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ディスクドライバ
ーやハードディスク(磁気ディスク)ドライバー等の情
報の記録,再生,消去を行う記録再生装置において、そ
のヘッド位置制御装置等で使用するのに好適なアクチエ
ータ制御装置に係り、特に、ボイスコイルモータを使用
して位置決め制御を行う場合に、不感帯領域が位置決め
精度に及ぼす悪影響を防止すると共に、駆動回路ゲイン
の電流方向による変動が位置決め精度に及ぼす悪影響も
防止して、高精度の位置決め制御を可能にしたアクチエ
ータ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、光デイスクドライバー等の記録
再生装置では、ヘッド位置決め制御のために、ボイスコ
イルモータが使用されている。この種のボイスコイルモ
ータの駆動回路では、通常、ボイスコイルモータを駆動
するためのドライバー回路に、トランジスタまたはFE
T(電界効果型トランジスタ)が使用されている。最初
に、従来のドライバー回路について説明する。
【0003】図6は、従来のボイスコイルモータ駆動回
路で使用されるドライバー回路について、その要部構成
の一例を示す図である。図において、Q1〜Q4はトラ
ンジスタ、VCMはボイスコイルモータ、R1〜R3は
抵抗器、Vccは定電源電圧を示し、また、矢印とは
電流方向を示す。
【0004】この図6では、Hブリッジ型のドライバー
回路について示しており、ボイスコイルモータVCMへ
矢印方向の電流を流す場合には、トランジスタQ1,
Q4をオンにし、Q2,Q3をオフにする。逆に、矢印
方向の電流を流す場合は、トランジスタQ2,Q3を
オンにし、Q1,Q4をオフにする。
【0005】このように、ボイスコイルモータVCMに
流れる電流の向きを変えると、B級増幅に特有のクロス
オーバー歪が発生する。ここで、クロスオーバー歪につ
いて説明する。
【0006】図7は、B級増幅時に生じるクロスオーバ
ー歪を説明するための駆動電流指示信号とボイスコイル
モータの駆動電流との関係の一例を示す特性図である。
図の横軸は駆動指示値、縦軸は駆動電流を示す。
【0007】B級増幅時においては、この図7に破線で
示すように、駆動指示値の+側の一部に不感帯領域が存
在しており、この間は駆動電流が流れない。このような
不感帯領域は、ボイスコイルモータVCMに流れる駆動
電流が大きいとき、すなわち、荒い精度の位置決め制御
時には、格別問題にならない。
【0008】しかし、小さな電流を流すとき、すなわ
ち、精密な位置決め制御を行う場合には、クロスオーバ
ー歪により、精度が悪くなる、という不都合を生じる。
より具体的にいえば、この不感帯領域では、ボイスコイ
ルモータVCMに駆動電流が流れないので、期待する大
きさの駆動力が得られない。
【0009】そして、このボイスコイルモータVCMを
使用したアクチエータによる位置決め系においては、不
感帯領域は非線形な要素であり、位置決め制御に悪影響
を与える。このような不都合を解決する一つの方法とし
ては、トランジスタQ1〜Q4の動作点を変えて、AB
級増幅を行う方法がある。
【0010】AB級増幅の場合、電流値が小さいので、
クロスオーバー歪を除去することは可能であるが、少電
流時には、トランジスタQ1〜Q4の全てに常に電流が
流れるので、発熱が生じたり消費電力が増加する等の新
たな問題が生じる。以上のように、従来のボイスコイル
モータVCMを使用したアクチエータによる位置決め系
においては、不感帯領域が存在することにより、位置決
め精度に悪影響を及ぼす、という問題があり、これを回
避しようとすると、発熱や消費電力の増加等の新たな問
題が生じる、という不都合があった。次に、従来のボイ
スコイルモータを使用したアクチエータの位置決め制御
系について、詳しく説明する。
【0011】図8は、従来のボイスコイルモータを使用
したアクチエータの位置決め制御系について、その要部
構成の一例を示す機能ブロック図である。図において、
1はボイスコイルモータ、2はアクチエータ、3は位置
センサ、4は加減算器、5はPID調節計、6は駆動回
路を示し、また、Aは駆動力、Bはアクチエータ位置信
号、Cは検出位置信号、Dは指示位置信号、Eは位置誤
差信号、Fは駆動指示信号、Gは駆動電流を示す。
【0012】この図8に示すアクチエータの位置決め制
御系は、アクチエータ2を指示する位置へ移動させる機
能を有している。アクチエータ2の位置は、位置センサ
3によって、検出位置信号Cとして検出される。
【0013】この検出位置信号Cと、図示しない制御部
から与えられる指示位置信号Dが、加減算器4へ与えら
れて、位置誤差信号Eが生成される。この位置誤差信号
Eは、PID調節計5によって適当な大きさの駆動指示
信号Fに変換されて、駆動回路6に与えられる。
【0014】駆動回路6は、この駆動指示信号Fの大き
さに応じた駆動電流Gを出力して、ボイスコイルモータ
1に電流を供給する。このボイスコイルモータ1から生
じる駆動力Aにより、アクチエータ2が移動されて、指
示位置信号Dで指示された位置に位置決めされる。
【0015】ところが、すでに述べたように、ボイスコ
イルモータ1を駆動する際に、先の図7に示したような
不感帯領域が存在し、この領域では、ボイスコイルモー
タ1に駆動電流が流れないので、期待する大きさの駆動
力が得られない、という問題があった。その上、ボイス
コイルモータ1への駆動指示信号F対駆動電流Gの比
が、駆動電流の方向によって異なる場合がある。
【0016】図9は、従来のボイスコイルモータを使用
したアクチエータの位置決め制御系について、駆動指示
信号Fと駆動電流Gとの関係の一例を示す特性図であ
る。図の横軸は駆動指示値、縦軸は駆動電流を示す。
【0017】この図9で、駆動指示値(駆動電流)の+
側の実線は、−側の実線とは傾斜が異なり、−側の実線
は、+側に破線で示すような傾斜を有している。すなわ
ち、図9の場合、駆動指示信号F対駆動電流Gの比は、
駆動電流の方向(+側と−側)によって異なっている。
【0018】このように、駆動電流の方向によって駆動
指示信号F対駆動電流Gの比が異なるのは、駆動回路6
を構成する素子のバラツキが原因である。そして、この
図9のような特性も、非線形な要素であり、位置決め精
度に悪影響を及ぼす。換言すれば、駆動回路ゲインの電
流方向による変動が、位置決め精度に悪影響を与える。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】この発明では、従来の
ボイスコイルモータを使用したアクチエータの位置決め
制御系において生じるこのような不都合、すなわち、不
感帯領域の存在によって位置決め精度が悪影響を受け、
また、駆動電流の方向によってボイスコイルモータへの
駆動指示値対駆動電流の比が異なる場合には、同様に、
位置決め精度が悪影響を受ける、という不都合を解決
し、不感帯領域と駆動回路ゲインの電流方向による変動
とに起因する位置決め精度への悪影響を防止して、高精
度の位置決め制御を可能にしたアクチエータ制御装置を
提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明では、第1に、
アクチエータ位置決め装置において、アクチエータの位
置を移動させるための駆動力を発生する第1のボイスコ
イルと、該第1のボイスコイルに駆動電流を供給する駆
動回路と、アクチエータに常に一定の駆動力を与える第
2のボイスコイルと、該第2のボイスコイルに一定の駆
動電圧を供給する定電圧回路、とを備えた構成である。
【0021】第2に、上記第1のアクチエータ制御装置
において、アクチエータの目標位置と現在の位置との情
報からアクチエータの位置決め制御情報を出力する位置
決め制御部、を備え、該位置決め制御部からの出力によ
って、前記定電圧回路から前記第2のボイスコイルに供
給する一定の駆動電圧の許可/禁止を制御するように構
成している。
【0022】第3に、アクチエータ位置決め装置におい
て、アクチエータの位置を移動させるための駆動力を発
生する第1のボイスコイルと、該第1のボイスコイルに
駆動電流を供給する駆動回路と、アクチエータに常に一
定の駆動力を与える第2のボイスコイルと、該第2のボ
イスコイルに一定の駆動電流を供給する定電流回路、と
を備えた構成である。
【0023】第4に、上記第3のアクチエータ制御装置
において、アクチエータの目標位置と現在の位置との情
報からアクチエータの位置決め制御情報を出力する位置
決め制御部、を備え、該位置決め制御部からの出力によ
って、前記定電流回路から前記第2のボイスコイルに供
給する一定の駆動電流の許可/禁止を制御するように構
成している。
【0024】
【作用】この発明では、精密な位置決め制御において
は、駆動力=0付近の微小な駆動力によって制御してい
る、という認識に基いて、精密な位置決め制御は、駆動
電流が微小な領域であり、先に述べた非線形要素の存在
している領域と一致しているので、位置決め精度が悪影
響を受けやすいが、この位置決め制御時に、常に一定の
駆動力を与えれば、駆動指示値対駆動力の不感帯領域を
回避することができる、という点に着目し、第2のボイ
スコイルを付加して、アクチエータへ常に一定の駆動力
を与えるようにしている(請求項1から請求項4の発
明)。
【0025】
【実施例1】次に、この発明のアクチエータ制御装置に
ついて、図面を参照しながら、その実施例を詳細に説明
する。この実施例は、請求項1の発明に対応している。
この第1の実施例では、アクチエータに常に一定の駆動
力を与える第2のボイスコイルと、この第2のボイスコ
イルに一定の駆動電圧を供給する定電圧回路とを設けて
いる。
【0026】図1は、この発明のアクチエータ制御装置
について、その位置決め制御系の要部構成の一実施例を
示す機能ブロック図である。図における符号は図8と同
様であり、また、11は定電圧回路、12は第2のボイ
スコイルモータを示し、Hは駆動電圧、Jは第2のボイ
スコイルモータ12から与えられる駆動力を示す。
【0027】図1に示すこの発明のアクチエータ制御装
置は、定電圧回路11と、第2のボイスコイルモータ1
2とが付加されている点で、従来例として先の図8に示
した回路と異なっている。すなわち、図1から明らかな
ように、2つのボイスコイルモータを設け、一方は、従
来と同様の位置決め系に使用し、他方を、アクチエータ
に常に一定の駆動力を与えるために使用する。
【0028】この実施例では、定電圧回路11によっ
て、第2のボイスコイルモータ12を駆動し、アクチエ
ータ2に常に一定の駆動力を与えるようにしている。し
たがって、アクチエータ2には、(第1の)ボイスコイ
ルモータ1による駆動力Aと共に、第2のボイスコイル
モータ12からの駆動力Jが与えられることになる。
【0029】そして、位置決め制御時に、ボイスコイル
モータ1による駆動力Aが変化し、その結果、駆動回路
6へ与えられる駆動指示信号Fが変化しても、駆動回路
6の不感帯領域が使用されないようにしている。そのた
め、不感帯による位置決め精度の低下が防止される。
【0030】また、同時に、(第1の)ボイスコイルモ
ータ1の駆動電流Gの方向が、常に一定になるので、電
流の方向によって生じる非線形要素に起因する位置決め
精度の低下も防止される。この関係を、図で説明する。
【0031】図2は、図1に示したこの発明のアクチエ
ータ制御装置において、ボイスコイルモータ1側の駆動
指示信号対アクチエータへの駆動力の関係の一例を示す
特性図である。図の横軸は駆動指示値、縦軸は駆動電流
を示し、また、A,Jは図1の符号位置に対応してお
り、Kは駆動指示オフセット、Lは位置決め制御時に用
いる駆動力を示す。
【0032】この図2にAで示す駆動力、すなわち、ボ
イスコイルモータ1からアクチエータ2へ与えられる駆
動力には、先の図7の場合と同様に、不感帯領域が存在
している。ここで、駆動指示オフセットKを与えると、
それに対応して、図2にJで示すような駆動力、すなわ
ち、第2のボイスコイルモータ12からアクチエータ2
へ与えられる駆動力が発生される。
【0033】したがって、図2に(A+J)で示すよう
に、ボイスコイルモータ1からアクチエータ2へ与えら
れる駆動力Aと、第2のボイスコイルモータ12からア
クチエータ2へ与えられる駆動力との和の駆動力が発生
される。この図2の(A+J)は、位置決め制御時に用
いる駆動力Lの範囲では、不感帯領域が存在せず、線形
である。
【0034】このように、第2のボイスコイルモータ1
2からアクチエータ2へ常に一定の駆動力を与えること
により、位置決め制御で、駆動力=0付近の微小な駆動
力によって制御する際、駆動指示値対駆動力の不感帯領
域を回避している。この場合に、駆動指示オフセットK
は、図1のPID調節計5の積分動作によって生成され
る。
【0035】以上に詳しく説明したように、この第1の
実施例によれば、精密な位置決め制御で、駆動力=0付
近の微小な駆動力によって制御する場合でも、駆動指示
値対駆動力の不感帯領域が生じない。その結果、高精度
の位置決め動作が可能になると共に、(第1の)ボイス
コイルモータ1の駆動電流Gの方向が、常に一定になる
ので、電流の方向によって生じる非線形要素に起因する
位置決め精度の低下も防止される。
【0036】なお、外部から力を与えることによって、
アクチエータ2への駆動力を変化させるためには、バネ
を取り付ける方法も考えられる。しかしながら、この方
法では、アクチエータの位置によってバネ力が変化する
ので、位置決め系に悪影響が及ぶことは避けられない。
【0037】すなわち、アクチエータの移動方向によっ
て、バネに従ったり、逆らったりするので、リニアな関
係にならない。これに対して、第2のボイスコイルモー
タ12による駆動力は、アクチエータ2の位置に関係な
く、常に一定であるから、バネの場合の不都合は生じな
い。
【0038】
【実施例2】この発明のアクチエータ制御装置につい
て、第2の実施例を説明する。この実施例は、請求項2
の発明に対応している。この第2の実施例では、先の第
1の実施例で説明したアクチエータ制御装置にマイクロ
コンピュータ等の制御部を付加し、必要な時(位置決め
制御時)のみ、ボイスコイルに電流を流すようにしてい
る。
【0039】図3は、この発明のアクチエータ制御装置
について、その位置決め制御系の要部構成の第2の実施
例を示す機能ブロック図である。図における符号は図1
と同様であり、また、13は制御部を示し、ON/OF
Fはオン/オフ制御信号を示す。
【0040】この図3に示すアクチエータ制御装置は、
制御部13を設け、オン/オフ制御信号ON/OFFを
定電圧回路11へ出力する点に特徴を有している。この
制御部13は、例えば、マイクロコンピュータで構成さ
れる。
【0041】制御部13は、内部に設けられたD/Aコ
ンバータを介して、位置誤差信号Eを取り込み、位置誤
差が小さいときは、定電圧回路11をオンにして第2の
ボイスコイルモータ12に駆動電圧を与え、位置誤差が
大きいときは、定電圧回路11をオフにする。したがっ
て、無駄な電力消費が防止される。その他の構成と動作
は、図1と同様である。
【0042】
【実施例3】この発明のアクチエータ制御装置につい
て、第3の実施例を説明する。この実施例は、請求項3
の発明に対応している。先の第1の実施例では、第2の
ボイスコイルモータ12を駆動するために、定電圧回路
11を使用したが、この第3の実施例は、定電圧回路1
1の代りに、定電流回路を使用する点に特徴を有してい
る。
【0043】図4は、この発明のアクチエータ制御装置
について、その位置決め制御系の要部構成の第3の実施
例を示す機能ブロック図である。図における符号は図1
と同様であり、また、14は定電流回路を示し、Kは駆
動電流を示す。
【0044】この図4に示すように、第2のボイスコイ
ルモータ12へ定電流回路14から一定の駆動電流を供
給して、アクチエータ2へ駆動力Jを与える。その他の
構成と動作は、図1と同様である。
【0045】このように、定電流回路14を使用する
と、温度変化によりボイスコイルの抵抗が変化しても、
定電流回路14によって流れる電流の大きさが変らない
ので、一定の駆動力が得られる。したがって、位置決め
精度の劣化が防止され、より高精度の位置決め制御が可
能になる。
【0046】
【実施例4】この発明のアクチエータ制御装置につい
て、第4の実施例を説明する。この実施例は、請求項4
の発明に対応している。この第4の実施例も、先の第2
の実施例と同様に、マイクロコンピュータ等の制御部を
付加し、必要な時(位置決め制御時)のみ、ボイスコイ
ルに電流を流すようにしている。
【0047】図5は、この発明のアクチエータ制御装置
について、その位置決め制御系の要部構成の第4の実施
例を示す機能ブロック図である。図における符号は、図
3および図4と同様である。
【0048】この図5に示すように、先の第3の実施例
で説明したアクチエータ制御装置にマイクロコンピュー
タ等の制御部を付加し、必要な時(位置決め制御時)の
み、ボイスコイルに電流を流すように構成した点に特徴
を有している。この制御部13も、例えば、マイクロコ
ンピュータで構成される。
【0049】制御部13の動作は、図3と同様であり、
位置誤差信号Eを取り込み、位置誤差が小さいときは、
定電流回路14をオンにして第2のボイスコイルモータ
12に駆動電圧を与え、位置誤差が大きいときは、定電
流回路14をオフにする。したがって、第2の実施例と
同様に、無駄な電力消費が防止され、また、第3の実施
例と同様に、温度変化によりボイスコイルの抵抗が変化
しても、定電流回路14によって流れる電流の大きさが
変らないので、一定の駆動力が得られる、という両方の
作用効果が得られる。
【0050】
【発明の効果】請求項1のアクチエータ制御装置では、
アクチエータに常に一定の駆動力を与える第2のボイス
コイルと、この第2のボイスコイルに一定の駆動電圧を
供給する定電圧回路とを備えており、位置決め制御時
に、第1のボイスコイルがアクチエータに与えるべき第
1の駆動力が変化することによって、駆動回路へ与えら
れる駆動指示情報が変化するので、駆動回路の不感帯領
域が使用されなくなる。その結果、不感帯領域の存在に
よる位置決め精度の劣化が防止されると共に、第1のボ
イスコイルの電流方向が常に一定となるので、電流の方
向による非線形要素に起因するに位置決め精度の劣化も
防止される。
【0051】請求項2のアクチエータ制御装置では、請
求項1のアクチエータ制御装置の効果に加えて、マイク
ロコンピュータの制御により必要なとき(位置決め制御
時)のみ、第2のボイスコイルに電流を流すようにして
いる。したがって、無駄な電力消費が防止され、省電力
化が実現される。
【0052】請求項3のアクチエータ制御装置では、請
求項1のアクチエータ制御装置の効果に加えて、温度変
化によりボイスコイルの抵抗が変化しても、定電流回路
によって流れる電流の大きさが変らないので、一定の駆
動力が得られる。したがって、位置決め精度の劣化が防
止され、高精度の位置決め制御が可能になる。
【0053】請求項4のアクチエータ制御装置では、請
求項1のアクチエータ制御装置の効果に加えて、請求項
2と請求項3のアクチエータ制御装置の両方の効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のアクチエータ制御装置について、そ
の位置決め制御系の要部構成の一実施例を示す機能ブロ
ック図である。
【図2】図1に示したアクチエータ制御装置において、
ボイスコイルモータ1側の駆動指示信号対アクチエータ
への駆動力の関係の一例を示す特性図である。
【図3】この発明のアクチエータ制御装置について、そ
の位置決め制御系の要部構成の第2の実施例を示す機能
ブロック図である。
【図4】この発明のアクチエータ制御装置について、そ
の位置決め制御系の要部構成の第3の実施例を示す機能
ブロック図である。
【図5】この発明のアクチエータ制御装置について、そ
の位置決め制御系の要部構成の第4の実施例を示す機能
ブロック図である。
【図6】従来のボイスコイルモータ駆動回路で使用され
るドライバー回路について、その要部構成の一例を示す
図である。
【図7】B級増幅時に生じるクロスオーバー歪を説明す
るための駆動電流指示信号とボイスコイルモータの駆動
電流との関係の一例を示す特性図である。
【図8】従来のボイスコイルモータを使用したアクチエ
ータの位置決め制御系における要部構成の一例を示す機
能ブロック図である。
【図9】従来のボイスコイルモータを使用したアクチエ
ータの位置決め制御系における駆動指示信号Fと駆動電
流Gとの関係の一例を示す特性図である。
【符号の説明】
1 ボイスコイルモータ 2 アクチエータ 3 位置センサ 4 加減算器 5 PID調節計 6 駆動回路 11 定電圧回路 12 第2のボイスコイルモータ 13 制御部 14 定電流回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクチエータ位置決め装置において、 アクチエータの位置を移動させるための駆動力を発生す
    る第1のボイスコイルと、 該第1のボイスコイルに駆動電流を供給する駆動回路
    と、 アクチエータに常に一定の駆動力を与える第2のボイス
    コイルと、 該第2のボイスコイルに一定の駆動電圧を供給する定電
    圧回路、 とを備えたことを特徴とするアクチエータ制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のアクチエータ制御装置におい
    て、 アクチエータの目標位置と現在の位置との情報からアク
    チエータの位置決め制御情報を出力する位置決め制御
    部、 を備え、 該位置決め制御部からの出力によって、前記定電圧回路
    から前記第2のボイスコイルに供給する一定の駆動電圧
    の許可/禁止を制御することを特徴とするアクチエータ
    制御装置。
  3. 【請求項3】 アクチエータ位置決め装置において、 アクチエータの位置を移動させるための駆動力を発生す
    る第1のボイスコイルと、 該第1のボイスコイルに駆動電流を供給する駆動回路
    と、 アクチエータに常に一定の駆動力を与える第2のボイス
    コイルと、 該第2のボイスコイルに一定の駆動電流を供給する定電
    流回路、 とを備えたことを特徴とするアクチエータ制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3のアクチエータ制御装置におい
    て、 アクチエータの目標位置と現在の位置との情報からアク
    チエータの位置決め制御情報を出力する位置決め制御
    部、 を備え、 該位置決め制御部からの出力によって、前記定電流回路
    から前記第2のボイスコイルに供給する一定の駆動電流
    の許可/禁止を制御することを特徴とするアクチエータ
    制御装置。
JP4306506A 1992-10-20 1992-10-20 アクチエータ制御装置 Pending JPH06141581A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013172481A (ja) * 2012-02-17 2013-09-02 Thk Co Ltd 振動アクチュエータ装置
US9784594B2 (en) 2007-10-01 2017-10-10 Allegro Microsystems, Llc Hall-effect based linear motor controller

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US9784594B2 (en) 2007-10-01 2017-10-10 Allegro Microsystems, Llc Hall-effect based linear motor controller
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