JPH06141495A - 回転電機の鉄心溝 - Google Patents
回転電機の鉄心溝Info
- Publication number
- JPH06141495A JPH06141495A JP28036892A JP28036892A JPH06141495A JP H06141495 A JPH06141495 A JP H06141495A JP 28036892 A JP28036892 A JP 28036892A JP 28036892 A JP28036892 A JP 28036892A JP H06141495 A JPH06141495 A JP H06141495A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil
- groove
- iron core
- opening
- wedge
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
- Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】回転電機の鉄心溝にコイルを収めるとき、鉄心
溝のエッジ部でコイルの側面の絶縁個所が傷付けられな
いように溝形状を改良する。 【構成】鉄心溝2の楔収納溝2Bの開口部の幅寸法BA
をコイルの幅寸法(Bに略等しい)より大きくし、コイ
ル収納溝2Aの開口部のエッジ部をなくすため面取り部
5を設ける。
溝のエッジ部でコイルの側面の絶縁個所が傷付けられな
いように溝形状を改良する。 【構成】鉄心溝2の楔収納溝2Bの開口部の幅寸法BA
をコイルの幅寸法(Bに略等しい)より大きくし、コイ
ル収納溝2Aの開口部のエッジ部をなくすため面取り部
5を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は回転電機の鉄心溝に係
り、とくにその断面形状の構成に関する。
り、とくにその断面形状の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は回転電機鉄心の一部断面図で鉄心
溝の形状を示している。回転電機鉄心は薄硅素鋼板を円
環板状に打抜き、同時にその内周に図3に示す鉄心溝を
複数個放射状に等間隔で打抜いたもの(これは固定子鉄
心用で、回転子鉄心用は円環板状の外周に鉄心溝を設け
る)を積層して形成される。図3における鉄心1を軸方
向に貫通して設けられる鉄心溝2はコイル収納溝2Aと
楔収納溝2Bとからなり、楔収納溝2Bの開口部幅Bと
コイル収納溝2Aの幅Bは同一寸法である。
溝の形状を示している。回転電機鉄心は薄硅素鋼板を円
環板状に打抜き、同時にその内周に図3に示す鉄心溝を
複数個放射状に等間隔で打抜いたもの(これは固定子鉄
心用で、回転子鉄心用は円環板状の外周に鉄心溝を設け
る)を積層して形成される。図3における鉄心1を軸方
向に貫通して設けられる鉄心溝2はコイル収納溝2Aと
楔収納溝2Bとからなり、楔収納溝2Bの開口部幅Bと
コイル収納溝2Aの幅Bは同一寸法である。
【0003】図4(A)は鉄心溝2にコイル3を収納し
ようとする過程を示すもので、コイル3をP矢印方向よ
り挿入して楔収納溝2Bの開口部を通過しコイル3の一
部がコイル収納溝2Aの上部まで挿入した状態で、引続
きコイル3をさらに溝底まで挿入し完全にコイル収納溝
2Aに収納したのち、楔収納溝2Bに楔4を軸方向より
挿入し打ち込むと、図4(B)に示す状態となる。楔4
はコイル3をコイル収納溝2Aに固定するために打ち込
まれ、とくに回転子においては回転による遠心力でコイ
ル3が鉄心溝2より飛び出すことを防いでいる。
ようとする過程を示すもので、コイル3をP矢印方向よ
り挿入して楔収納溝2Bの開口部を通過しコイル3の一
部がコイル収納溝2Aの上部まで挿入した状態で、引続
きコイル3をさらに溝底まで挿入し完全にコイル収納溝
2Aに収納したのち、楔収納溝2Bに楔4を軸方向より
挿入し打ち込むと、図4(B)に示す状態となる。楔4
はコイル3をコイル収納溝2Aに固定するために打ち込
まれ、とくに回転子においては回転による遠心力でコイ
ル3が鉄心溝2より飛び出すことを防いでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コイル3は鉄心溝2
(コイル収納溝2A)に収納したときガタツキのないよ
うにその幅寸法は溝幅Bより極く僅かに小さくする程度
なので、コイル収め作業過程において図4(A)に示す
溝開口部のエッジ部a,bによってコイル側面の絶縁個
所3Aが削られ絶縁性が低下するという問題があった。
(コイル収納溝2A)に収納したときガタツキのないよ
うにその幅寸法は溝幅Bより極く僅かに小さくする程度
なので、コイル収め作業過程において図4(A)に示す
溝開口部のエッジ部a,bによってコイル側面の絶縁個
所3Aが削られ絶縁性が低下するという問題があった。
【0005】この発明の目的は上述した問題点に鑑み、
コイル収め作業過程においてコイル側面の絶縁個所が損
傷されず、しかもコイル収納後コイルにガタツキが生じ
ないような鉄心溝を提供することにある。
コイル収め作業過程においてコイル側面の絶縁個所が損
傷されず、しかもコイル収納後コイルにガタツキが生じ
ないような鉄心溝を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明では、回転電機
の鉄心に設けられ、コイル収納溝と楔収納溝とからなる
鉄心溝において、コイル収納溝の開口部と楔収納溝の開
口部に逃げ部分を形成した。この逃げ部分としては、楔
収納溝の開口部の幅寸法をコイルの幅寸法より大きく
し、コイル収納溝の開口部エッジ部に面取り加工または
丸味のある加工を施した。
の鉄心に設けられ、コイル収納溝と楔収納溝とからなる
鉄心溝において、コイル収納溝の開口部と楔収納溝の開
口部に逃げ部分を形成した。この逃げ部分としては、楔
収納溝の開口部の幅寸法をコイルの幅寸法より大きく
し、コイル収納溝の開口部エッジ部に面取り加工または
丸味のある加工を施した。
【0007】
【作用】この鉄心溝はその開口部に逃げ部を設けたので
コイル収納時にコイル側面の絶縁個所が開口部のエッジ
部分で傷付けられることがない。また鉄心溝の幅寸法と
コイルの幅寸法は従来と同じなので鉄心溝に収納したコ
イルのガタツキはない。
コイル収納時にコイル側面の絶縁個所が開口部のエッジ
部分で傷付けられることがない。また鉄心溝の幅寸法と
コイルの幅寸法は従来と同じなので鉄心溝に収納したコ
イルのガタツキはない。
【0008】
【実施例】図1はこの発明の実施例を示す断面図で、図
3と同一符号で示すものは同一部品である。この実施例
が従来例と異なる点は、鉄心溝の開口部に逃げ部を設け
たことである。すなわち楔収納溝2Bの幅寸法BAをコ
イル収納溝2Aの幅寸法Bより大きく(約0.5mm以
上)してコイル収め作業の際コイルの側面の絶縁個所が
楔収納溝2Bの開口部のエッジ部分で削られることはな
い。またコイル収納溝2Aの開口部のエッジ部分に面取
り部5を施工したことによりコイルをコイル収納溝2A
に挿入する際コイルの側面の絶縁個所がコイル収納溝2
Aの開口部で削られることはない。この現象は、コイル
収納溝2Aの開口部のエッジ部分を図2に示すような丸
味をおびた加工施すことよりさらに良好となる。
3と同一符号で示すものは同一部品である。この実施例
が従来例と異なる点は、鉄心溝の開口部に逃げ部を設け
たことである。すなわち楔収納溝2Bの幅寸法BAをコ
イル収納溝2Aの幅寸法Bより大きく(約0.5mm以
上)してコイル収め作業の際コイルの側面の絶縁個所が
楔収納溝2Bの開口部のエッジ部分で削られることはな
い。またコイル収納溝2Aの開口部のエッジ部分に面取
り部5を施工したことによりコイルをコイル収納溝2A
に挿入する際コイルの側面の絶縁個所がコイル収納溝2
Aの開口部で削られることはない。この現象は、コイル
収納溝2Aの開口部のエッジ部分を図2に示すような丸
味をおびた加工施すことよりさらに良好となる。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば鉄心溝の開口部に逃げ
部を設けたのでコイル収め作業時にコイルの側面の絶縁
個所が削られることはない。またコイルの幅寸法と鉄心
溝の幅寸法は従来通りの寸法であるので鉄心溝に収納さ
れたコイルはガタツキを生じない。
部を設けたのでコイル収め作業時にコイルの側面の絶縁
個所が削られることはない。またコイルの幅寸法と鉄心
溝の幅寸法は従来通りの寸法であるので鉄心溝に収納さ
れたコイルはガタツキを生じない。
【図1】この発明の実施例を示す断面図
【図2】この発明の異なる実施例を示す断面図
【図3】従来の鉄心溝の断面図
【図4】(A)は図3に示す鉄心溝にコイルを挿入され
る過程を示す断面図、(B)は(A)の状態からさらに
コイルを挿入し溝底面に当ったのち楔収納溝に楔を打ち
込んだ状態の断面図
る過程を示す断面図、(B)は(A)の状態からさらに
コイルを挿入し溝底面に当ったのち楔収納溝に楔を打ち
込んだ状態の断面図
1 鉄心 2 鉄心溝 2A コイル収納溝 2B 楔収納溝 5 面取り部 6 丸味加工部
Claims (3)
- 【請求項1】回転電機の鉄心に設けられて、コイル収納
溝と楔収納溝とからなる鉄心溝において、コイル収納溝
の開口部と楔収納溝の開口部に逃げ部分を形成したこと
を特徴とする回転電機の鉄心溝。 - 【請求項2】請求項1記載のものにおいて、楔収納溝の
逃げ部としてその開口部の幅寸法を収納されるコイルの
幅寸法より大きくし、コイル収納溝の逃げ部としてその
開口部のエッジ部に面取り加工を施したことを特徴とす
る回転電機の鉄心溝。 - 【請求項3】請求項2記載のものにおいて、コイル収納
溝の開口部のエッジ部に丸味のある加工を施したことを
特徴とする回転電機の鉄心溝。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28036892A JPH06141495A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 回転電機の鉄心溝 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28036892A JPH06141495A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 回転電機の鉄心溝 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06141495A true JPH06141495A (ja) | 1994-05-20 |
Family
ID=17624046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28036892A Pending JPH06141495A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 回転電機の鉄心溝 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06141495A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007512797A (ja) * | 2003-11-24 | 2007-05-17 | ティーエム4・インコーポレーテッド | 発電電動機械ステータ及び予め巻かれたコイルをそれに取り付けるための方法 |
CN107769422A (zh) * | 2017-12-04 | 2018-03-06 | 南京磁谷科技有限公司 | 一种超高速电机槽楔 |
-
1992
- 1992-10-20 JP JP28036892A patent/JPH06141495A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007512797A (ja) * | 2003-11-24 | 2007-05-17 | ティーエム4・インコーポレーテッド | 発電電動機械ステータ及び予め巻かれたコイルをそれに取り付けるための方法 |
CN107769422A (zh) * | 2017-12-04 | 2018-03-06 | 南京磁谷科技有限公司 | 一种超高速电机槽楔 |
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