JPH06141054A - ネットワークシステムおよびその管理方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 公衆網を利用したネットワークシステムにお
いて端末装置で同時に発生した障害の中から重要な障害
を優先して管理装置に報告する。 【構成】 端末装置は報告要因の優先度に応じた回線で
該報告要因に関する情報を管理装置に報告し、管理装置
では優先度順に報告要因に関する情報を処理する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、回線網で接続された端
末装置および管理装置から成るネットワークシステムお
よび端末装置に発生した障害等を管理する管理方式に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来において、複数の端末装置と１台の
管理装置とを公衆回線網で接続し、端末装置に発生した
障害等を管理装置で管理する各種のネットワークシステ
ムがある。

【０００３】このようなネットワークシステムにあって
は、管理装置が端末装置に対する構成情報の登録、参
照、障害情報の収集、テスト指示及びその結果の収得ま
たは装置の状態把握等を行うようになっているが、端末
装置で検知した障害は公衆網を介して端末装置ごとに管
理装置へ通知されるようになっている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、端末装
置で検知した障害は各々が独立して管理装置に報告する
ため、端末装置のあるブロックでまとまった障害が発生
した場合、管理装置１台に対し単位時間あたりに接続さ
れる端末装置が多くなる。すると、管理装置は各端末装
置からの障害通知を時系列的に処理する関係で、全ての
障害の内容を認識するまでに時間がかかる。このため、
障害通知の中に重要な内容が含まれていた場合、その確
認が遅れてしまうなどの事態が生じる。このような事態
が生じた場合、重要障害に対する対策が遅れ、システム
が異常状態となり、信頼性が維持できなくなるといった
問題がある。

【０００５】本発明の目的は、複数の端末装置に同時に
障害が発生したとしても、システムが異常状態となるよ
うな障害を迅速に認識し、早急にネットワーク管理者に
通知することができるネットワークシステムおよびその
管理方式を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のネットワークシステムは、各ネットワーク端
末装置に、管理装置に報告すべき障害等の報告要因の優
先度を判別する第１の手段と、判別した優先度に応じた
管理装置の接続ポートに対する回線接続要求を行う第２
の手段とを設け、管理装置には、前記回線接続要求に対
してその優先度を判別し、優先度順に障害等の報告要因
に対する処理を行う第３の手段を設けたものである。

【０００７】また、本発明の管理方式は、各ネットワー
ク端末装置における障害等の報告要因の発生時には、そ
の報告要因の優先度に応じた回線で該報告要因に関する
情報を管理装置に報告し、管理装置では優先度順に報告
要因に関する情報を処理するようにしたものである。

【０００８】

【作用】上記手段によれば、報告要因の優先度に応じた
回線で該報告要因に関する情報を管理装置に報告し、管
理装置では優先度順に報告要因に関する情報を処理する
ので、複数の端末装置に同時に障害が発生したとして
も、システムが異常状態となるような重要な障害を迅速
に認識し、早急にネットワーク管理者に通知することが
できる。

【０００９】この結果、ネットワーク管理者は、迅速に
障害対策を実施し、システムの信頼性を維持することが
できる。

【００１０】

【実施例】以下、本発明を図示する実施例を参照して詳
細に説明する。

【００１１】図１は本発明を適用したネットワークシス
テムの一実施例を示すブロック構成図であり、電話回線
網またはＩＳＤＮ回線網等の公衆網１１によって接続さ
れたネットワーク端末装置１と、管理装置２とで構成さ
れている。この場合、ネットワーク端末装置１は複数台
接続されるものであるが、ここでは１台のみを代表して
示している。

【００１２】ネットワーク端末装置１は、構成情報管理
部３、報告要因検知部４、ネットワーク管理制御部５、
コマンド処理部６、コマンド／レスポンス送受信部７、
回線接続制御部８、レスポンス作成部９、状態管理部１
０とから構成されている。

【００１３】一方、管理装置２は、異なる優先度を持つ
複数の回線接続ポート１２Ａ，１２Ｂ、回線接続制御部
１３、コマンド／レスポンス送受信部１４、ネットワー
ク管理制御部１６、レスポンス処理部１７、ディスプレ
イ１８とから構成されている。

【００１４】このような構成において、ネットワーク端
末装置１は状態管理部１０によって自装置の状態を管理
しており、報告要因検出部４はその状態管理部１０内で
の状態変化を監視し、状態管理部１０内に状態変化が発
生した場合、その状態変化を検出する。

【００１５】報告要因検出部４は、状態変化を検出した
ならば、報告要因を含む報告要求をネットワーク管理制
御部５に対して行う。ネットワーク管理制御部５は報告
要因検出部４からの報告要求を受けたならば、図２のフ
ローチャートに示す障害検知時処理手順に従い、まず、
報告要因の優先度を判別した後、優先度を含む回線接続
指示を回線接続制御部８に対して行う（ステップ１９〜
２１）。

【００１６】回線接続指示を受付けた回線接続制御部８
は、構成情報管理部３に対し、報告要因の優先度と組み
合わせて構成情報管理部３に予め登録してある公衆網１
１のアドレス（回線番号）及びネットワークアドレス
（管理装置２のネットワーク内アドレス）の指定情報を
含む読出し要求を行う。

【００１７】このような読出し要求を受けた構成情報管
理部３は、指定された公衆網１１のアドレス及びネット
ワークアドレスを回線制御部８に提供する。

【００１８】例えば、接続ポート１２Ａ，１２Ｂのうち
１２Ａの方が優先度が高く設定されていた場合に、報告
要因の優先度が高いものであった時は、構成情報管理部
３は接続ポート１２Ａが接続されている回線のアドレス
（回線番号）及びネットワークアドレス（管理装置２の
ネットワーク内アドレス）の指定情報を回線接続制御部
８に通知する。

【００１９】そこで、公衆網１１のアドレス及びネット
ワークアドレスを受け付けた回線接続制御部８は、上記
公衆網１１のアドレス及びネットワークアドレスを用い
て公衆網１１を介し、さらに接続ポート１２Ａを介して
管理装置２の回線接続制御部１３に発信を行う。

【００２０】これに対し、接続ポート１２Ａを介して呼
出しを受けた管理装置２の回線制御部１３は、ネットワ
ーク管理制御部１６に接続ポート１２Ａの指定を含む回
線接続要求を行う。

【００２１】回線接続要求を受けたネットワーク管理制
御部１６は、図３のフローチャート示す障害検知時の処
理手順に従い、回線接続要求のネットワーク管理部１６
内での接続ポート１２Ａの優先度を判定し、優先順位の
高い接続ポート１２Ａへの回線接続要求を優先的に選別
し、その接続ポート１２Ａの指定を含む接続受付け指示
を回線接続制御部１３に対して行う（ステップ２８〜３
１）。

【００２２】接続受付け指示を受けた回線接続制御部１
３は指定された接続ポート１２Ａのみの接続を受付け、
その他は接続を拒否し、ネットワーク管理制御部１６に
接続ポート１２Ａの指定を含む接続完了を報告する。

【００２３】接続完了を受付けたネットワーク管理制御
部１６は、端末装置１の状態及び障害ロギングを収集す
る指示を含むコマンド送信指示をコマンド作成部１５に
対して行う（ステップ３４）。

【００２４】コマンド送信指示を受けたコマンド作成部
１５は、端末装置１の状態及び障害ロギングを収集する
指示に応じたコマンドを作成し、コマンド／レスポンス
送受信部１４に対し、その作成したコマンドを送信す
る。

【００２５】コマンド／レスポンス送受信部１４は、コ
マンド作成部１５より送信されたコマンドを回線接続制
御部１３を介し、さらに接続ポート１２Ａを通じて公衆
網１１に接続された端末装置１に対してコマンドを送信
する。

【００２６】これに対し、端末装置１の回線接続制御部
８はコマンドの着信によって管理装置との接続が完了し
たものとし、着信したコマンドをコマンド／レスポンス
送受信部７に送る（ステップ２２）。

【００２７】コマンド／レスポンス送受信部７は回線接
続制御部８を介してコマンドを受けたならば、そのコマ
ンドをコマンド処理部６に送る。すると、そのコマンド
を受信したコマンド処理部６は、コマンドの内容を解読
し、管理装置２からのコマンドデータ待ちとなっている
ネットワーク管理制御部５に対し、状態及び障害ロギン
グの読出し要求を行う。

【００２８】読み出し要求を受付けたネットワーク管理
制御部５は、状態管理部１０に各種データの読み出し要
求を行う（ステップ２３，２４，２５）。読み出し要求
を受付けた状態管理部１０はネットワーク管理部５にそ
の要求種別に応じて障害等の状態情報を提供する。

【００２９】そこで、ネットワーク管理部５は読み出し
た状態情報をレスポンス作成部９へ送る。状態情報を受
け取ったレスポンス作成部９は、その受信情報によって
レスポンスを作成し、その作成したレスポンスをコマン
ド／レスポンス送受信部７より回線接続制御部８を介し
て、公衆網１１で接続している管理装置２へ送信する
（ステップ２６，２７）。

【００３０】これに対し、管理装置２の回線接続制御部
１３とコマンド／レスポンス送受信部１４を介して、端
末装置１からのレスポンスを受信したレスポンス処理部
１７はネットワーク管理制御部１６に対し、レスポンス
として受信された端末装置１の状態情報を通知する。

【００３１】この状態情報を通知されたネットワーク管
理制御部１６は、その状態情報をメッセージとしてディ
スプレイ１８の画面１８へ表示する（ステップ３６，３
７）。

【００３２】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、報告要因
の優先度に応じた回線で該報告要因に関する情報を管理
装置に報告し、管理装置では優先度順に報告要因に関す
る情報を処理するので、複数の端末装置に同時に障害が
発生したとしても、システムが異常状態となるような重
要な障害を迅速に認識し、早急にネットワーク管理者に
通知することができる。

【００３３】この結果、ネットワーク管理者は、迅速に
障害対策を実施し、システムの信頼性を維持することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明を適用したネットワークシステムの一
実施例を示すブロック構成図である。

【図２】 図１におけるネットワーク端末装置の障害検
知時の処理手順を示すフローチャートである。

【図３】 図１における管理装置の障害検知時の処理手
順を示すフローチャートである。

【符号の説明】

１…ネットワーク端末装置、２…管理装置、３…構成情
報管理部、４…報告要因検知部、５…ネットワーク管理
制御部、６…コマンド処理部、７…コマンド／レスポン
ス送受信部、８…回線接続制御部、９…レスポンス作成
部、１０…状態管理部、１１…公衆網、１２…回線接続
ポート、１３…回線接続制御部、１４…コマンド／レス
ポンス送受信部、１５…コマンド作成部、１６…ネット
ワーク管理制御部、１７…レスポンス処理部、１８…デ
ィスプレイ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯岡 賢三 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (72)発明者 ▲あべ▼松 隆志 東京都千代田区大手町二丁目６番２号 株 式会社日立情報ネットワーク内

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数のネットワーク端末装置と、これら
   のネットワーク端末装置と公衆網で接続され、ネットワ
   ーク端末装置を一括集中管理する管理装置とから構成さ
   れるネットワークシステムにおいて、 各ネットワーク端末装置は、管理装置に報告すべき障害
   等の報告要因の優先度を判別する第１の手段と、判別し
   た優先度に応じた管理装置の接続ポートに対する回線接
   続要求を行う第２の手段とを備え、 管理装置は、前記回線接続要求に対してその優先度を判
   別し、優先度順に障害等の報告要因に対する処理を行う
   第３の手段を備えることを特徴とするネットワークシス
   テム。
2. 【請求項２】 複数のネットワーク端末装置と、これら
   のネットワーク端末装置と公衆網で接続され、ネットワ
   ーク端末装置を一括集中管理する管理装置とから構成さ
   れるネットワークシステムにおいて、 各ネットワーク端末装置における障害等の報告要因の発
   生時には、その報告要因の優先度に応じた回線で該報告
   要因に関する情報を管理装置に報告し、管理装置では優
   先度順に報告要因に関する情報を処理することを特徴と
   するネットワークシステムの管理方式。