JPH06140976A - 移動通信装置 - Google Patents

移動通信装置

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JPH06140976A
JPH06140976A JP4288927A JP28892792A JPH06140976A JP H06140976 A JPH06140976 A JP H06140976A JP 4288927 A JP4288927 A JP 4288927A JP 28892792 A JP28892792 A JP 28892792A JP H06140976 A JPH06140976 A JP H06140976A
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JP
Japan
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communication
station
transmission power
mobile
base stations
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Application number
JP4288927A
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English (en)
Inventor
Atsushi Murase
淳 村瀬
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NTT Docomo Inc
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
NTT Mobile Communications Networks Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基地局と移動局との間で送信電力制御を行う
移動通信装置において、干渉波が存在する場合でも通信
品質の劣化を回避できるようにする。 【構成】 通信中のチャネルの品質、空き通信チャネル
の干渉量、または他の基地局での同一周波数の通信チャ
ネルの使用状況のいずれか、もしくはそれらの組み合わ
せにより、送信電力を制御する。 【効果】 実際の干渉状態または予想される干渉状態に
対応して送信電力を制御できるので、常に良好な通信品
質を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は移動通信における移動局
と基地局との間の通信品質の確保に利用する。特に、移
動局と基地局との間で通信開始時または通信中に、基地
局での受信レベルに基づいて基地局または移動局の送信
電力を制御する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】移動通信の分野では、無線周波数を有効
に利用するため、サービスエリアを幾つかの無線ゾーン
に分割し、同一の周波数を離れた無線ゾーンで繰り返し
使用することが行われている。このように同一周波数を
繰り返し使用する場合、同一の周波数が配置されたゾー
ンでそれぞれその周波数のチャネルを使用すると、離れ
たゾーン間であっても基地局で受信する場合に干渉が発
生し、通信品質が劣化する可能性がある。
【0003】このような干渉の発生率を低減する方法と
して、移動局または基地局での送信電力制御が知られて
いる。移動局での送信電力制御も基地局での送信電力制
御も技術的には同等なので、ここでは移動局での送信電
力制御について説明する。
【0004】図7は基地局と移動局との間の距離と受信
レベルとの関係を示すグラフである。この図に示したよ
うに、基地局での受信レベルは、移動局と基地局との間
の距離に比例して減少する。このため、基地局で十分な
受信レベルを得るために必要な移動局の送信電力は、移
動局が無線ゾーンの縁に在圏する場合に比べ、基地局に
近いときのほうが小さくなる。このため従来から、基地
局での受信レベルに応じて基地局が移動局に対して送信
電力の変更を指示し、必要以上に送信電力を上げないよ
うにすることが行われている。このような送信電力制御
により、ゾーン内における移動局の平均送信電力を下げ
ることが可能となり、同一チャネル干渉の発生確率を下
げることが可能となる。
【0005】通話中の移動局の送信電力を決めるために
は、基地局において、受信レベルを測定する必要があ
る。しかし、通話の開始時には、この測定値は得られな
い。そこで、移動局において、その移動局が新たに通信
を開始する基地局の制御チャネルの受信レベルを測定
し、その測定値に基づいて、移動局がその通信開始時の
送信電力を決めることが行われている。このとき、小さ
な送信電力で十分な通信品質が得られるならば、通信の
開始から移動局の送信電力を下げることができ、不要な
干渉の発生を抑えることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
基地局の受信レベルまたは移動局の受信レベルから推定
した基地局での受信レベルに基づいて、移動局の送信電
力を決定していた。しかし、干渉波が存在する場合に
は、受信レベルが十分であっても、干渉波に対して十分
な受信レベルが得られずに通信品質が劣化する可能性が
あった。さらに、干渉が激しい場合には通信が中断する
可能性もあった。
【0007】本発明は、このような課題を解決し、干渉
波が存在する場合でも通信品質の劣化を回避できるよう
な送信電力制御を行う移動通信装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点は、
通信中のチャネルの受信レベルだけでなく受信品質を測
定して基地局または移動局もしくは双方の送信電力を制
御することを特徴とする。
【0009】すなわち、サービスエリアを分割した無線
ゾーン毎に配置された複数の基地局と、この複数の基地
局のいずれかに無線接続が可能な一以上の移動局とを備
え、複数の基地局には離れた基地局間で同一周波数の通
信チャネルが繰り返し割り当てられ、基地局と移動局と
の一方の局にはそれぞれ、通信中のチャネルの受信レベ
ルを測定する手段と、測定された受信レベルに応じて対
向する局の送信電力の制御を要求する手段とを含み、こ
の対向する局には自局の送信電力を制御する手段を含む
移動通信装置において、一方の局はそれぞれ、通信中の
チャネルの受信品質を測定する手段と、あらかじめ定め
られた受信品質が得られない場合には対向する局に送信
電力の増加を要求する手段とを含むことを特徴とする。
【0010】本発明の第二の観点は、移動局がその存圏
する基地局との間で新たに通信を始める場合、または移
動局が無線ゾーン間を移動し、通信チャネルを切り替え
て新たな基地局と通信を行う場合、さらには通信中のチ
ャネルが干渉波により品質が劣化した場合に同一基地局
内の異なる通信チャネルに切り替えて通信を行う場合
に、これから使用する通信チャネルが受信している干渉
波をあらかじめ求めておき、その干渉量にしたがって移
動局の送信電力を制御することを特徴とする。
【0011】すなわち、サービスエリアを分割した無線
ゾーン毎に配置された複数の基地局と、この複数の基地
局のいずれかに無線接続が可能な一以上の移動局とを備
え、複数の基地局には離れた基地局間で同一周波数の通
信チャネルが繰り返し割り当てられた移動通信装置にお
いて、複数の基地局はそれぞれ、空き通信チャネルの受
信レベルを測定する手段と、移動局のいずれかとの間で
新たに通信を開始するとき、使用する通信チャネルが空
き状態であったときの受信レベルに応じてその移動局に
送信電力の制御を要求する手段とを含み、移動局はそれ
ぞれ、その要求する手段からの要求にしたがって通信開
始時の送信電力を設定する手段を含むことを特徴とす
る。
【0012】本発明の第三および第四の観点は、通信チ
ャネルの使用開始時または終了時に基地局が同一周波数
を使用する他の基地局にそれを通知し、その通知を受け
た基地局で、自局とその通信相手の移動局との少なくと
も一方の送信電力を制御することを特徴とする。
【0013】すなわち本発明の第三の観点による移動通
信装置は、サービスエリアを分割した無線ゾーン毎に配
置された複数の基地局と、この複数の基地局のいずれか
に無線接続が可能な一以上の移動局とを備え、複数の基
地局には離れた基地局間で同一周波数の通信チャネルが
繰り返し割り当てられた移動通信装置において、複数の
基地局はそれぞれ、通信チャネルの使用開始時または終
了時に、その基地局と同一周波数の通信チャネルを用い
る近傍の他の基地局に対してその通信チャネルの使用状
況を通知する手段と、他の基地局から通信チャネルの使
用状況の通知を受けたとき、その通知内容に対応して自
局の送信電力を制御する手段とを含むことを特徴とす
る。
【0014】本発明の第四の観点による移動通信装置
は、複数の基地局がそれぞれ、通信チャネルの使用開始
時または終了時に、その基地局と同一周波数の通信チャ
ネルを用いる近傍の他の基地局に対してその通信チャネ
ルの使用状況を通知する手段と、他の基地局から通信チ
ャネルの使用状況の通知を受けたとき、その通信チャネ
ルと同一周波数の通信チャネルを使用しているときには
その相手の移動局に送信電力の制御を要求する手段とを
含み、移動局はそれぞれ、要求する手段からの要求にし
たがって自局の送信電力を設定する手段を含むことを特
徴とする。
【0015】第三および第四の観点において、送信電力
の制御は、自局の使用している通信チャネルと同一周波
数の通信チャネルが他の基地局で新たに使用されるとき
に、自局または移動局の送信電力を増加させるように行
う。逆に他の局での使用が終了したときには、送信電力
を下げることができる。他の局が使用している通信チャ
ネルと同一周波数の通信チャネルを新たに使用するとき
には、その送信電力を最大値に設定するとよい。
【0016】
【作用】通信中のチャネルの品質を監視し、品質が劣化
した場合には送信電力を上げる。また、空き通信チャネ
ルの干渉量を常に測定し、そのチャネルを使うときに
は、干渉量を考慮して送信電力を求める。さらに、基地
局間で通信チャネルの使用状況を通知しあい、その使用
状況にしたがって送信電力を決定する。このような送信
電力制御により、通信品質の劣化や通信の中断を回避す
ることができる。
【0017】
【実施例】図1は移動通信装置の一般的な構成を示す図
である。
【0018】この移動通信装置は、サービスエリアを分
割した無線ゾーン1A、1B、…毎に配置された複数の
基地局2A、2B、…と、この複数の基地局2A、2
B、…のいずれかに無線接続が可能な一以上の移動局3
A、3Bとを備える。図に示した二つの基地局2A、2
Bは互いに離れており、同一周波数の通信チャネルが割
り当てられている。また、移動局が通信中にひとつのゾ
ーンから他のゾーンに移動した場合には、通話に使用す
る周波数と基地局とを切り替えて、常にその移動局が所
在するゾーンの基地局と通信を行うようになっている。
さらに、通信中のチャネルが干渉波により品質が劣化し
た場合には、同一基地局内の異なる通信チャネルに切り
替えて通信を行うことができる。
【0019】ここで、無線ゾーン1Aでは、基地局2A
と移動局3Aと通信が、基地局2Aから移動局3Aへは
周波数fD の無線チャネルを使用し、移動局3Aから基
地局2Aへは周波数fU の無線チャネルを使用して行わ
れていたとする。また、いくつかの無線ゾーンを挟んで
隔たったところにある無線ゾーン1Bでは周波数が繰り
返して利用され、基地局2Bと移動局3Bとが同様に周
波数fD 、fU の無線チャネルを使用していたとする。
【0020】このとき、無線ゾーン1Aの中を移動局3
Aが移動すると、基地局2Aとの距離が変化し、距離が
短いほど受信レベルが高いので、基地局2Aに近いとき
は移動局3Aの送信電力を下げることができる。
【0021】しかし、無線ゾーン1Bの移動局3Bが基
地局2Aに対して見通しの良い場所に出た場合や、隣の
ゾーンへのチャネル切替えがうまくいかずに無線ゾーン
1Bの範囲を越えて基地局1Aに近づいた場合には、基
地局2Aにおける移動局3Bからの周波数fU の受信レ
ベルが高くなる。このとき基地局2Aが移動局3Aと通
信していると、同一の周波数fU を使用しているため、
干渉が発生して通信品質が劣化する可能性がある。
【0022】そこで本発明では、移動局3Aの送信電力
に余裕があればその送信電力を上げることにより、干渉
波(移動局3Bの送信波)のレベルに対する希望波(移
動局3Aの電波)のレベル、すなわちD/U比を十分に
とり、通信品質を改善することができる。
【0023】具体的には、通信中のチャネルの受信レベ
ルだけでなく受信品質を測定し、基地局3Aまたは移動
局3Aもしくは双方の送信電力を制御する。または、移
動局3Aがその存圏する基地局2Aとの間で新たに通信
を始める場合、または移動局3Aが無線ゾーン間を移動
し、通信チャネルを切り替えて新たな基地局と通信を行
う場合、さらには通信中のチャネルが干渉波により品質
が劣化した場合に同一基地局3A内の異なる通信チャネ
ルに切り替えて通信を行う場合に、これから使用する通
信チャネルが受信している干渉波をあらかじめ求めてお
き、その干渉量にしたがって移動局3Aの送信電力を制
御する。もしくは、通信チャネルの使用開始時または終
了時に基地局、例えば基地局2Bが、同一周波数を使用
する他の基地局、例えば基地局2Aにそれを通知し、そ
の通知を受けた基地局で、自局またはその通信相手の移
動局の送信電力を制御する。
【0024】これらの制御について説明する前に、基地
局および移動局の構成について説明する。
【0025】図2は本発明を実施する基地局の一例を示
すブロック構成図である。
【0026】この基地局は、送信機21、受信機22お
よび制御部23を備え、さらに、通信中のチャネルの受
信レベルを測定する手段として受信レベル測定部24を
備える。制御部23には、測定された受信レベルに応じ
て対向する移動局の送信電力の制御を要求する手段が制
御プログラムとして設けられる。
【0027】送信機21は通信回線を介して網に接続さ
れ、網から到来した信号を通信チャネルを介して無線に
より移動局に送信する。また、制御部23の発生した制
御データを制御チャネルを介して移動局に送信する。受
信機22は、移動局からの無線信号を受信し、制御デー
タについては制御部23に、通信信号については通信回
線を介して網に送出し、制御データについては制御部2
3に出力する。制御部23は、網から制御回線経由で送
られてきた制御データ、移動局から受信機22が受信し
た制御データ、受信レベル測定部24により測定された
通信中のチャネルの受信レベル、その他の制御データに
基づいて、移動局への制御データの生成や、送信機2
1、22の動作の制御などの各種制御を行う。
【0028】ここでこの基地局の特徴とするところは、
通信中のチャネルの受信品質を測定する手段として通信
品質測定部25を備え、制御部23には、あらかじめ定
められた受信品質が得られない場合に移動局に送信電力
の増加を制御データにより要求する手段が制御プログラ
ムとして設けられたことにある。また、受信レベル測定
部24は、通信中のチャネルだけでなく、空き通信チャ
ネルの受信レベルを測定することができる。さらに、制
御部23には、通信チャネルの使用開始時または終了時
に、その基地局と同一周波数の通信チャネルを用いる近
傍の他の基地局に対してその通信チャネルの使用状況を
制御回線を介して通知し、他の基地局から通信チャネル
の使用状況の通知を受けたとき、その通知内容に対応し
て自局の送信電力を制御するか、またはその通信チャネ
ルと同一周波数の通信チャネルを使用して自局と通信を
行っているまたは新たに行おうとする移動局に対してそ
の送信電力の制御を要求する制御プログラム手段が設け
られる。
【0029】図3は本発明を実施する移動局の一例を示
すブロック構成図である。
【0030】この移動局は、送受分波器31、受信部3
2、送信部33、制御部34、受話器35、操作部36
および送話器37を備える。送受分波器31は受信信号
と送信信号とを分波し、アンテナで受信した信号を受信
部32に出力し、送信部33から入力された信号をアン
テナに出力する。受信部32は、通信チャネルで受信し
た音声信号を受話器35に出力し、制御チャネルで受信
した制御データを制御部34に出力する。送信部33
は、送話器37から入力された音声信号を通信チャネル
で送信し、制御部34から入力された制御データを制御
チャネルで送信する。制御部34は、受信部32からの
制御データ、操作部36により入力されたデータなどか
ら制御データを生成して送信部33を介して制御チャネ
ルに送り出すとともに、受信部32および送信部33の
動作を制御する。制御部34はまた、基地局からの制御
データにしたがって、送信部33の出力する送信電力を
制御することができる。
【0031】図4は通信品質劣化に対応して送信電力を
上げるための基地局と移動局との制御の流れを示す。
【0032】基地局では、通信中のチャネルについて、
受信レベル測定部24により常に受信レベルLR を測定
し、同時に、通信品質測定部25でその通信品質を測定
する。
【0033】通信品質が劣化している場合には、制御部
23が制御データとして最大送信電力指令を発生し、そ
れを送信機21から制御チャネルを介して該当する移動
局に送信する。この指令に対して移動局では、制御部3
4の制御により送信部33の送信電力を最大に設定す
る。これにより通信品質が改善される。
【0034】通信品質に問題がない場合、制御部23
は、受信レベル測定部24で測定された受信レベルLR
が所定の設定受信レベルLD と比較して大きい場合には
送信電力低減指令を、小さい場合は送信電力増加指令を
発生し、同様にして移動局に送信する。移動局では、L
R とLD との差分だけ送信電力を調整する。これによ
り、基地局における受信レベルが常にLD とすることが
できる。
【0035】このように、品質が干渉その他により劣化
している場合にはただちに移動局の送信電力を上げるの
で、特に基地局と移動局との距離が近くて送信電力を増
加する余力がある場合には、通信品質の劣化を大きく改
善することができる。
【0036】この例では品質が劣化した場合に送信電力
をただちに最大とする動作例を示したが、徐々に送信電
力を上げることにより、必要最低限の送信電力の上昇で
通信品質を改善することも可能である。また、移動局の
小型化、低消費電力化などの点で問題がないなら、移動
局で通信品質を測定し、基地局の送信電力を制御するこ
ともできる。
【0037】図4に示した制御の流れは、受信レベルや
通信品質の測定、および通信中の制御信号伝送を前提と
している。これらの機能は現在の自動車電話その他の移
動通信技術で既に実現されており、本発明は、通信品質
の測定結果によって相手局の送信電力を制御する制御プ
ログラムを設けることにより容易に実施できる。
【0038】図5は干渉量に応じて通信開始時の送信電
力を高く設定するための基地局と移動局との制御の流れ
を示す。
【0039】従来の技術では、移動局が、通信開始時に
制御チャネルの受信レベルを測定し、そのレベルに応じ
て通信開始時の通信チャネルの送信電力を抑制すること
により、干渉の発生源になる確率を低減していた。しか
し、送信電力値を下げた状態で通信を開始した場合、そ
の通信チャネルで干渉波を受信していると、通信当初か
ら干渉による品質劣化が発生する。このような品質劣化
を防止するため、空きチャネルの受信レベルを測定し、
それが干渉量であるとして通信開始時の送信電力を設定
する。
【0040】移動局は、通常は待ち受け時に制御チャネ
ルを受信しており、従来から、その受信レベルにより通
信開始時の送信電力LP を算出することが行われてい
る。発信または着信呼が生じて接続を開始する場合、移
動局は、まず通信チャネルの要求を基地局に対して行
い、基地局は空き通信チャネルを選択して移動局に通知
する。
【0041】基地局では、受信レベル測定部24によ
り、使用すべき空き通信チャネルの受信レベルLC を測
定する。このとき、その通信チャネルは未使用なので、
その受信レベルLC が干渉量となる。この受信レベルL
C が零以下で干渉がない場合には、その通信チャネルを
使用することを移動局に通知する。移動局は、指定され
た通信チャネルを用い、あらかじめ求めた送信電力LP
で通信を開始する。受信レベルLC が零を越えて干渉が
ある場合には、基地局から移動局に、使用する通信チャ
ネルに加えてこの干渉量LC を通知する。移動局は、指
定された通信チャネルで、送信電力を例えばLP +LC
として通信を開始する。
【0042】このように、干渉があるチャネルについて
は送信電力を挙げて通信を開始することにより、干渉に
よる品質劣化や通話開始直後の中断を防ぐことができ
る。このように適切な送信電力で通話を開始した後は、
図4に示した制御にしたがって受信レベルおよび通信品
質に応じた送信電力制御を行うことにより、良好な通信
を継続することができる。
【0043】図6は通信チャネルの使用状況を周辺の同
一周波数を使用する基地局に通知する場合の基地局と移
動局との制御の流れを示す。
【0044】図1に示したように、無線ゾーン1Aにお
いて基地局2Aと移動局3Aが通信しているときに、無
線ゾーン1Bで同一周波数の通信チャネルが使用される
と、無線ゾーン1Aにおける通信品質が劣化する。この
場合、図4に示した制御では、この通信品質の劣化を検
出して移動局3Aの送信電力を上げている。しかし、通
信品質の劣化を検出してから送信電力を上げるには、数
秒から数十秒かかり、その間の通信劣化を避けることが
でない。
【0045】このような一時的な通信品質の劣化を改善
するためには、通信を開始する際に周辺の同一周波数を
使用する基地局に通信の開始を通知し、あらかじめそれ
らの基地局の送信電力またはその基地局における通信中
移動局の送信電力を上げるようにする。図6は移動局の
送信電力を上げる場合の例を示す。
【0046】図6は、基地局2Aと移動局3Aとが周波
数fD 、fU の通信チャネルを使用して通信中に、基地
局2Bで同一周波数の通信チャネルによる通信が始まっ
た場合について示す。このとき基地局2Bは、制御部2
3から制御回線を介して、同一周波数の通信チャネルを
使用している基地局2A(および近傍の他の基地局)に
D 使用通知を送信する。fD 使用通知を受信した基地
局2Aの制御部23は、自局内で周波数fD の通信チャ
ネルを使用しているか否かを判断し、使用している場合
には、該当する移動局、この場合には移動局3Aに、そ
の送信電力を最大にするように指令する。これにより、
他の基地局での通信の開始により干渉を受けるおそれの
ある移動局については、干渉源の通信の開始と同時に送
信電力を上げ、上述したような数秒から数十秒にわたる
通信品質の劣化を避けることができる。
【0047】ここでは移動局の送信電力を制御する場合
について説明したが、基地局自身が自局の送信電力を制
御することもでき、自局と対応する移動局との双方の送
信電力を制御することもできる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の移動通信
装置は、実際の干渉状態または予想される干渉状態に対
応して送信電力制御を行う。したがって、通話中に送信
電力を下げたために干渉波で通信品質が劣化したり、移
動局が無線ゾーン間を移動して通信チャネルが切り替わ
ったときに干渉波により通信が中断したり、他の無線ゾ
ーンで同一周波数の通信チャネルが使用されたため通話
中に突然に通信品質が劣化したりすることを防止でき、
常に良好な通信品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】移動通信装置の一般的な構成を示す図。
【図2】本発明を実施する基地局の一例を示すブロック
構成図。
【図3】本発明を実施する移動局の一例を示すブロック
構成図。
【図4】通信品質劣化に対応して送信電力を上げるため
の基地局と移動局との制御の流れを示す図。
【図5】干渉量に応じて通信開始時の送信電力を高く設
定するための基地局と移動局との制御の流れを示す図。
【図6】通信チャネルの使用状況を周辺の同一周波数を
使用する基地局に通知する場合の基地局と移動局との制
御の流れを示す図。
【図7】基地局と移動局との間の距離と受信レベルとの
関係を示す図。
【符号の説明】
1A、1B 無線ゾーン 2A、2B 基地局 3A、3B 移動局 21 送信機 22 受信機 23 制御部 24 受信レベル測定部 25 通信品質測定部 31 送受分波器 32 受信部 33 送信部 34 制御部 35 受話器 36 操作部 37 送話器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サービスエリアを分割した無線ゾーン毎
    に配置された複数の基地局と、 この複数の基地局のいずれかに無線接続が可能な一以上
    の移動局とを備え、 上記複数の基地局には離れた基地局間で同一周波数の通
    信チャネルが繰り返し割り当てられ、 上記複数の基地局には上記複数の基地局と上記一以上の
    移動局との一方の局にはそれぞれ、通信中のチャネルの
    受信レベルを測定する手段と、測定された受信レベルに
    応じて対向する局の送信電力の制御を要求する手段とを
    含み、 この対向する局には自局の送信電力を制御する手段を含
    む移動通信装置において、 上記一方の局はそれぞれ、 通信中のチャネルの受信品質を測定する手段と、 あらかじめ定められた受信品質が得られない場合には上
    記対向する局に送信電力の増加を要求する手段とを含む
    ことを特徴とする移動通信装置。
  2. 【請求項2】 サービスエリアを分割した無線ゾーン毎
    に配置された複数の基地局と、 この複数の基地局のいずれかに無線接続が可能な一以上
    の移動局とを備え、 上記複数の基地局には離れた基地局間で同一周波数の通
    信チャネルが繰り返し割り当てられた移動通信装置にお
    いて、 上記複数の基地局はそれぞれ、 空き通信チャネルの受信レベルを測定する手段と、 上記一以上の移動局のいずれかとの間で新たに通信を開
    始するとき、使用する通信チャネルが空き状態であった
    ときの受信レベルに応じてその移動局に送信電力の制御
    を要求する手段とを含み、 上記一以上の移動局はそれぞれ、上記要求する手段から
    の要求にしたがって通信開始時の送信電力を設定する手
    段を含むことを特徴とする移動通信装置。
  3. 【請求項3】 サービスエリアを分割した無線ゾーン毎
    に配置された複数の基地局と、 この複数の基地局のいずれかに無線接続が可能な一以上
    の移動局とを備え、 上記複数の基地局には離れた基地局間で同一周波数の通
    信チャネルが繰り返し割り当てられた移動通信装置にお
    いて、 上記複数の基地局はそれぞれ、 通信チャネルの使用開始時または終了時に、その基地局
    と同一周波数の通信チャネルを用いる近傍の他の基地局
    に対してその通信チャネルの使用状況を通知する手段
    と、 他の基地局から通信チャネルの使用状況の通知を受けた
    とき、その通知内容に対応して自局の送信電力を制御す
    る手段とを含むことを特徴とする移動通信装置。
  4. 【請求項4】 サービスエリアを分割した無線ゾーン毎
    に配置された複数の基地局と、 この複数の基地局のいずれかに無線接続が可能な一以上
    の移動局とを備え、 上記複数の基地局には離れた基地局間で同一周波数の通
    信チャネルが繰り返し割り当てられた移動通信装置にお
    いて、 上記複数の基地局はそれぞれ、 通信チャネルの使用開始時または終了時に、その基地局
    と同一周波数の通信チャネルを用いる近傍の他の基地局
    に対してその通信チャネルの使用状況を通知する手段
    と、 他の基地局から通信チャネルの使用状況の通知を受けた
    とき、その通信チャネルと同一周波数の通信チャネルを
    使用して自局と通信を行っているまたは新たに行おうと
    する移動局に対してその送信電力の制御を要求する手段
    とを含み、 上記一以上の移動局はそれぞれ、上記要求する手段から
    の要求にしたがって自局の送信電力を設定する手段を含
    むことを特徴とする移動通信装置。
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