JPH06140792A - 電子部品用電磁波遮蔽フィルム - Google Patents

電子部品用電磁波遮蔽フィルム

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JPH06140792A
JPH06140792A JP28994992A JP28994992A JPH06140792A JP H06140792 A JPH06140792 A JP H06140792A JP 28994992 A JP28994992 A JP 28994992A JP 28994992 A JP28994992 A JP 28994992A JP H06140792 A JPH06140792 A JP H06140792A
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    • H05K1/02Details
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    • H05K1/092Dispersed materials, e.g. conductive pastes or inks
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 回路パターン等との短絡を招くことなく電子
部品の電磁波遮蔽を容易に行い、かつ、その遮蔽層を半
田付け可能なものとする。 【構成】 可撓性絶縁フィルム10面は、その周辺を除
いて後記銅ペーストを塗布硬化し、その塗布面11を絶
縁被覆12する。フィルム10端部には粘着層13を形
成して離型紙14で覆う。この電磁波遮蔽フィルムP
は、円筒状にして電子部品を包んで電磁波遮蔽する。そ
の円筒状は粘着層13による両端部の接着によって維持
し、塗布面11の端11aは基板上のグランドパターン
などに半田付けする。「形状が樹枝状、平均粒子径:2
〜30μm、かさ密度:1.5〜3.5g/cc、比表
面積と水素還元量の比:15000以上の金属銅粉:8
5〜95重量%、レゾール型フェノール樹脂:15〜5
重量%、その両者の合計100重量部に対し、飽和脂肪
酸などの分散剤:0.5〜8重量部、金属キレート形成
剤:1〜50重量部、トコフェロール:0.1〜1.5
重量部から成る銅ペースト。」

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、基板の電子部品を覆
って、その電磁波遮蔽を行うフィルムに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】図7に示すように、例えば
プリント配線基板1上には種々の電子部品2が設けら
れ、これらの電子部品2の中には、誤動作防止のため、
外部からの電磁波又は自分自身が発する電磁波を遮蔽す
る必要のものがある。このような場合、従来では、同図
に示すように、アルミニウムケース3を被せていた。し
かし、このアルミニウムケース3は嵩高となるうえに、
取付けも面倒であり、改善が望まれていた。
【0003】このため、図8に示すように、電磁波遮蔽
フィルム4で、電子部品1を被って電磁波遮蔽する技術
が提案されている。
【0004】しかしながら、この従来の一般的なテープ
4は、プラスチックフィルム全面に銅箔を貼り、それを
所要の大きさの複数に切断したものである。すなわち、
図5を参照して説明すると、フィルムQ全面に銅箔貼り
し、それを15等分したものである。このため、テープ
4の端縁にも銅箔端縁が存在して導電性があり、フィル
ム4の可撓性により、その端縁が不必要に他の電子部品
2及び回路に触れるなどの不都合がある。端縁が不必要
に回路に触れれば、短絡などの問題が生じる。
【0005】また、プラスチックフィルム全面に銅箔貼
りし、その銅箔をエッチング処理により、複数の箔片、
すなわち、図5における符号11で示す片とし、それを
プラスチックフィルム上に所要間隔に設けたものとし、
その片のフィルム部分を、周縁にフィルム露出の離隔距
離をとって切断したテープ4もある。このテープ4は端
縁の短絡の恐れはない。
【0006】しかしながら、エッチング処理は作業が煩
雑であり、そのフィルム4も耐食性を必要として高価な
ものとなる。
【0007】この発明は、端縁短絡の恐れのない電磁波
遮蔽フィルムを安価に提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明にあっては、可撓性絶縁フィルムの端縁か
ら一定の離隔距離をとった全面に、下記部材の導電性ペ
ーストからなる導電塗料を塗布硬化し、その塗布面を一
部の縁を除き絶縁被覆して成る構成としたのである。前
記塗布形状は、シールドする電子部品のシールドエリア
を考慮して適宜に設定する。
【0009】記 金属銅粉A85〜95重量%と、レゾール型フェノール
樹脂B15〜5重量%と、その両者A、Bの合計100
重量部に対し、分散剤として、飽和脂肪酸、不飽和脂肪
酸若しくはそれらの金属塩又は飽和脂肪酸若しくは不飽
和脂肪酸を末端に有するチタンカップリング剤0.5〜
8重量部と、金属キレート形成材1〜50重量部と、半
田付け促進剤としてのトコフェロール0.1〜1.5重
量部とから成る導電性ペースト。
【0010】この構成において、上記レゾール型フェノ
ール樹脂を、それが有する2−1置換体、2、4−2置
換体、2、4、6−3置換体、メチロール基、ジメチレ
ンエーテル、フェニル基の赤外分光法による赤外線透過
率をl、m、n、a、b、cとするとき、各透過率の間
に、 (イ)l/n= 0.8〜1.2 (ロ)m/n= 0.8〜1.2 (ハ)b/a= 0.8〜1.2 (ニ)c/a= 1.2〜1.5 なる関係が成り立つものとすることができ、このものに
おいて、トコフェロールは省くことができる。なお、ト
コフェロールは金属銅粉Aに被着又は付着させるとよ
い。
【0011】また、これらの構成において、上記可撓性
絶縁フィルムの端部片面に粘着層を形成し、その粘着層
を離型紙で覆って成るものとすることができる。
【0012】上記可撓性絶縁フィルムには、熱可塑性プ
ラスチックフィルム、熱硬化性プラスチックフィルム、
エンジニアリングプラスチックフィルムなどの合成樹脂
フィルムのみならず、紙等のその他の任意の絶縁フィル
ムを使用し得る。
【0013】上記導電塗料には、本出願人に係る実願昭
63−167229号(特開平2−16172号)、特
願平1−139572号(特開平3−6254号)、特
願平4−19906号等の銅ペーストを使用し得る。
【0014】その導電塗料において導電性ペーストの金
属銅粉の配合量が85重量%未満では、半田付け性が悪
くなり、逆に95重量%を超えるときは、金属銅粉が十
分にバインドされず、得られる塗膜も脆くなり、所望の
半田付け強度が得られず、導電性が低下すると共にスク
リーン印刷性も悪くなる。
【0015】金属銅粉は、樹枝状、平均粒子径:2〜3
0μm、かさ密度:1.5〜3.5g/cc、比表面積
(cm2 /g)と水素還元減量(%)との比(cm2 /g)
/(%):11000以上とするとよい。平均粒子径:
2μm未満では酸化され易く、得られる塗膜の導電性が
低下し、半田付け性が悪くなりがちだからである。とく
に高い半田付け性を要求する場合には、上記比は150
00以上とする。
【0016】レゾール型フェノール樹脂が5重量%未満
では、金属銅粉が十分にバインドされず、得られる塗膜
も脆くなり、導電性が低下すると共にスクリーン印刷性
が悪くなる。逆に15重量%を超えるときは、半田付け
性が好ましいものとならない。
【0017】上記金属銅粉及びフェノール樹脂のそれぞ
れの重量%から、両者の重量比は、金属銅粉:樹脂=8
5〜95:15〜5となるが、この比率と体積固有抵抗
率との関係は金属銅粉のかさ密度により左右され、、一
般的に図6の如き関係を持っている。このため、この関
係に基づいて、その重量比は適宜に選定する。
【0018】上記レゾール型フェノール樹脂Bは、その
化学量、2−1置換体量をλ、2、4−2置換体量を
μ、2、4、6−3置換体量をν、メチロール基量を
α、ジメチレンエーテル量をβ、フェニル基量をγとす
ると、前記構成のl/n、m/nが大きいということ
は、λ/ν、μ/νが小さいということになる。すなわ
ち、2−1置換体量λ、2、4−2置換体量μ、に比し
て、2、4、6−3置換体量νが多いということを意味
する。
【0019】また、前記構成のb/a、c/aが大きい
ということは、β/α、γ/αが小さいということにな
る。すなわち、ジメチレンエーテル量β、フェニル基量
γに比して、メチロール基量αが多いということを意味
する。
【0020】一般に2、4、6−3置換体量νが大きく
なると、レゾール型フェノール樹脂の架橋密度が大きく
なるため、前記λ/ν、μ/νが小さい方が、すなわ
ち、l/n、m/nが大きい方が塗膜の導電性は良くな
る。しかし、逆に塗膜が硬く、脆くなる傾向を示し、物
理的特性が悪くなる。また、β/αが小さいと塗膜の半
田付け性が悪くなり、γ/αが大きいと塗膜の導電性が
悪くなる。
【0021】従って、得られる導電性ペーストにおい
て、塗膜の硬さを適切にし、良好な導電性と半田付け性
とを兼備するレゾール型フェノール樹脂としては、前記
構成に示すl/n、m/n、b/aがそれぞれ0.8〜
1.2、c/aが1.2〜1.5とするのが好ましい。
【0022】飽和脂肪酸若しくは不飽和脂肪酸又はそれ
らの金属塩とは、飽和脂肪酸にあっては、炭素数16〜
20のパルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸など、
不飽和脂肪酸にあっては炭素数16〜18のゾーマリン
酸、オレイン酸、リノレン酸などで、それらの金属塩に
あってはカリウム、銅、アルミニウム、ナトリウム、亜
鉛などの金属との塩である。また、チタンカップリング
剤はこれらの脂肪酸を骨格に有するものである。
【0023】これらの分散剤の使用は、金属銅粉とレゾ
ール型フェノール樹脂との配合において、金属銅粉の樹
脂中への微細分散を促進し、導電性の良好な塗膜を形成
するので好ましい。
【0024】分散剤の配合量が、0.5重量部未満で
は、金属銅粉の微細分散性が期待できず、逆に8重量部
を超えるときは、塗膜の導電性を低下させ、塗膜と基板
との密着性の低下をまねくので好ましくない。好ましく
は1〜3重量部である。
【0025】金属キレート形成剤には、モノエタノール
アミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、
エチレンジアミン、トリエチレンジアミン、トリエチレ
ンテトラアミン、などの脂肪族アミンから選ばれる少な
くとも一種を使用する。
【0026】添加する金属キレート形成剤は、金属銅粉
の酸化を防止し、導電性の維持に寄与すると共に、半田
付け性をより向上させる。
【0027】金属キレート形成剤の配合量が、1重量未
満では導電性が低下し、且つ半田付け性も好ましいもの
とならない。逆に50重量部を超えるときは、塗料自体
の粘度が下がり過ぎて印刷性に支障をきたすので好まし
くない。
【0028】トコフェロールは、本願発明者らが知見し
た半田付け促進剤であり、天然、合成いずれでもよい。
この促進剤は金属銅粉に被着又は付着すれば、金属銅粉
の酸化を防止して防錆剤の役目を果すとともに、半田付
け時の銅くわれ(銅粉の半田中への拡散)を抑制し、良
好な半田付け性を得るのに寄与する。
【0029】そのトコフェロールの配合量が0.1重量
部未満では、防錆性及び半田付け性が低下する。逆に
1.5重量部を越えると、導電性が低下するとともに、
基材との密着性が低下する。
【0030】上記絶縁被覆は、上述の絶縁フィルムのラ
ミネート、ホットプレス、貼着等の他、熱硬化又はUV
硬化の樹脂コーティングによることができる。コーティ
ングには印刷、塗布等の公知の手段を採用し得る。
【0031】この発明に係る導電性ペーストには、粘度
調節をするために、通常の有機溶剤を適宜使用すること
ができる。例えば、ブチルカルビトール、ブチルカルビ
トールアセテート、ブチルセロソルブ、メチルイソブチ
ルケトン、トルエン、キシレンなどの公知の溶剤であ
る。
【0032】
【作用】このように構成する電磁波遮蔽フィルムは、従
来の金属フィルムと同様に取付けて電磁波遮蔽を行う。
このとき、導電塗料の周りの絶縁フィルム上にはその塗
料がないため、塗料層が他の電子部品及び回路に不必要
に触れて短絡する恐れはない。また、導電塗料に半田付
け性のよいものを使用したので、塗布層(遮蔽層)の露
出した一部を基板上のシールド層又はグランドパターン
に半田付けでもって接続する。
【0033】粘着層があれば、その層でもって、フィル
ム両端部を貼着して取付ける。ない場合には、ステープ
ル(ホッチキス)、接着剤等の公知の手段を採用する。
【0034】
【実施例】図1、図2に示すように、幅:1.8cm、
長さ:4.2cmのポリイミドフィルム(厚さ:50μ
m)10上に、その周辺を除いて、導電塗料11が約2
5μm厚で塗布され、その塗布面11は紫外線(UV)
硬化型絶縁樹脂12で被覆(塗布)されている。塗布面
11は一部11aがフィルム10の端縁まで至って、そ
の一部11aには絶縁樹脂12が被覆されていない。
【0035】フィルム10の端部には粘着層13が形成
されており、その粘着層13は離型紙14で覆われてい
る。
【0036】上記塗布面11の大きさ、形状は、被覆す
る電子部品2に応じて適宜に決定すればよく、その面
は、図3に示すように、べた塗りでなく、線状又は網目
状でもよい。
【0037】この実施例は、図4に示すように、基板1
上の電子部品2の周りを包むように被い、粘着層13で
もってその両端部を貼着し、塗布面11の一部11aを
基板1上のシールド層1a又はグランドパターンに半田
付けする。
【0038】図5は上記実施例の製造方法に係るもので
あり、まず、粒径5〜10μm(平均粒径:8μm)、
かさ密度:2.0g/cc、比表面積:4500cm2
g、水素還元減量:0.26%の樹枝状金属銅粉、赤外
線透過率比、l/n=1.03、m/n=1.02、b
/a=0.96、c/a=1.31のレゾール型フェノ
ール樹脂、オレイン酸カリウム、トリエタノールアミ
ン、α−トコフェロールをそれぞれ表1に示す割合で配
合(重量部)し、溶剤として若干のブチルカルビトール
を加えて、20分間三軸ロールで混練し、実施例1〜5
及び比較例1〜3の導電ペーストをそれぞれ調整した。
【0039】
【表1】
【0040】つぎに、所要大きさのフィルムQ又はフィ
ルムロール上に、上記塗布面11、11aを上記実施例
1の導電性ペーストを使用してスクリーン印刷又は凹版
印刷法により所要間隔で形成し、その上11に、同じ
く、スクリーン印刷等によってUV樹脂12をコーティ
ングする。そのコーティング層12に接して両面接着テ
ープaを一面離型紙14付で貼付する。このものから、
図1又は図3に示す電磁波遮蔽フィルムPをトムソン刃
により打ち抜く。この製造手段は、ロールからロールへ
の一貫生産が可能である。なお、絶縁被覆12は、フィ
ルムのラミネート又はホットプレスによっても形成し得
る。
【0041】〔効果確認試験〕この発明に係る導電塗料
が半田付け性等において満足いけるものであることを確
認するために、表1で示す、実施例1〜5及び比較例1
〜3の導電ペーストを、スクリーン印刷法によりガラス
・エポキシ樹脂基板上に、巾0.4mm、厚さ30±5μ
m、長さ520mmのS形導電回路を形成し、130〜1
80℃×10〜60分間加熱して塗膜を硬化させた。
【0042】つぎに、各導電回路基板を、RMA級のノ
ンハロゲンフラックス槽及び有機酸系(RA級)のフラ
ックス槽に浸漬し、次いで240℃の溶融半田槽に浸漬
して半田付けした。その各導電回路の諸特性を調べた結
果を表1下欄に示す。
【0043】ここに、塗膜の導電性は、加熱硬化された
塗膜の体積固有抵抗を測定した値である。塗膜の密着性
は、JIS K5400(1990)の基盤目試験方法
に準じて、塗膜上に互に直交する縦横11本づつの平行線
を1mmの間隔で引いて、1cm2 中に100個のます目が
できるように碁盤目状の切り傷を付け、その上からセロ
ハンテープで塗膜を引きはがしたときに、絶縁基板上に
残る塗膜の碁盤目個数を求めたものである。
【0044】半田付け性は、塗膜上に半田付けされた状
態を低倍率の実体顕微鏡によって観察し、下記の基準に
よって評価した。 ○印:表面平滑で全面に半田が付着しているもの △印:部分的に塗膜が露出しているもの ×印:部分的にしか半田が付着していないもの。
【0045】印刷性は、粘度調整して得られた導電性ペ
ーストを用いてスクリーン印刷法により導電回路を形成
するに際して、その印刷の容易性を観察し、下記の基準
により評価した。 ○印:導電回路の形成が良好なもの △印:導電回路の形成が稍々困難なもの ×印:導電回路の形成が困難なもの。
【0046】半田付け強度は、ガラス・エポキシ樹脂基
板(例えば、G10)上に直径3mmφのランドで、厚さ
が25〜30μmの塗膜を形成させ、130〜180℃
×10〜60分間加熱して塗膜を硬化させた後、そのラ
ンド上にリード線(0.8mmφの錫メッキ軟銅線)を垂
直に半田付け(635Snの共晶半田を使用)をし、前
記基板を固定して50mm/分の引張速度でリード線を垂
直に引張り、その強度を求めたものである。
【0047】上記結果からわかるように、実施例1〜5
は、特定の配合材料が適切に組合わされているので、塗
膜の導電性、塗膜の密着性、半田付け強度、印刷性、な
どの諸特性が良好である。しかし、半田付け性は、実施
例4、5は活性度の高い有機酸系のフラックスでは良好
な半田付け性が得られるが、活性度の低いRMAタイプ
のフラックスでは、良好なはんだ付け性は得られない。
これに反し、トコフェロールを加えた実施例1〜3で
は、活性度の低いRMAタイプのフラックスにおいて
も、良好な半田付け性が得られている。このため、実施
例4、5の導電性ペーストを使用した場合には、半田付
け時、活性度の高いフラックスを必要とする。
【0048】次に、比較例についてみると、比較例1は
金属銅粉が少ないため、半田付け性において導電回路の
部分的にしか半田が付着しないので好ましくない。比較
例2は、金属銅粉が多く、金属銅粉が十分にバインドさ
れないため、塗膜の導電性が不安定であって、得られる
塗膜も脆く、又スクリーン印刷性が稍困難で好ましくな
い。比較例3はトコフェロールが多く、塗膜の密着性が
悪い。
【0049】以上から、この発明に係る導電性ペースト
は、導電性、密着性、半田付け性及び印刷性に優れたも
のであることが理解できる。
【0050】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成したの
で、電子部品の電磁波遮蔽を短絡等の不具合を招くこと
なく、円滑に行えるとともに、その遮蔽層のグランドパ
ターン等への接続も半田付けで行い得て、作業性がよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例の斜視図
【図2】同実施例の断面図
【図3】他の実施例の斜視図
【図4】実施例の使用説明図
【図5】実施例の製作説明図
【図6】銅粉/樹脂バインダーの比率に対するそのペー
ストの体積固有抵抗率特性図
【図7】従来例の斜視図
【図8】従来例の斜視図
【符号の説明】
1 プリント配線基板 2 電子部品 10 可撓性絶縁フィルム 11 導電塗料塗布面 12 絶縁被覆 13 粘着層 14 離型紙 P 電磁波遮蔽フィルム a 両面粘着テープ s かさ密度2.0〜2.2g/ccにおける特性曲線 r かさ密度1.5〜1.7g/ccにおける特性曲線
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】
【表1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性絶縁フィルムの端縁から一定の離
    隔距離をとった全面に、下記組成の導電性ペーストから
    なる導電塗料を塗布硬化し、その塗布面を一部の縁を除
    き絶縁被覆して成る電子部品用電磁波遮蔽フィルム。 記 金属銅粉A85〜95重量%と、レゾール型フェノール
    樹脂B15〜5重量%と、その両者A、Bの合計100
    重量部に対し、分散剤として、飽和脂肪酸、不飽和脂肪
    酸若しくはそれらの金属塩又は飽和脂肪酸若しくは不飽
    和脂肪酸を末端に有するチタンカップリング剤0.5〜
    8重量部と、金属キレート形成材1〜50重量部と、半
    田付け促進剤としてのトコフェロール0.1〜1.5重
    量部とから成る導電性ペースト。
  2. 【請求項2】 可撓性絶縁フィルムの端縁から一定の離
    隔距離をとった全面に、下記組成の導電性ペーストから
    なる導電塗料を塗布硬化し、その塗布面を一部の縁を除
    き絶縁被覆して成る電子部品用電磁波遮蔽フィルム。 記 金属銅粉A85〜95重量%と、レゾール型フェノール
    樹脂B15〜5重量%と、その両者A、Bの合計100
    重量部に対し、分散剤として、飽和脂肪酸、不飽和脂肪
    酸若しくはそれらの金属塩0.5〜8重量部と、金属キ
    レート形成材1〜50重量部とから成り、前記レゾール
    型フェノール樹脂は、それが有する2−1置換体、2、
    4−2置換体、2、4、6−3置換体、メチロール基、
    ジメチレンエーテル、フェニル基の赤外分光法による赤
    外線透過率をl、m、n、a、b、cとするとき、各透
    過率の間に、 (イ)l/n= 0.8〜1.2 (ロ)m/n= 0.8〜1.2 (ハ)b/a= 0.8〜1.2 (ニ)c/a= 1.2〜1.5 なる関係が成り立つものである導電性ペースト。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子部品用電磁波遮蔽フ
    ィルムにおいて、その導電塗料のレゾール型フェノール
    樹脂Bを、請求項2に記載の(イ)、(ロ)、(ハ)、
    (ニ)の関係が成りたつものとしたことを特徴とする電
    子部品用電磁波遮蔽フィルム。
  4. 【請求項4】 上記金属銅粉Aは、形状が樹枝状、平均
    粒子径が2〜30μm、かさ密度が1.5〜3.5g/
    cc、比表面積(cm2 /g)と水素還元減量(%)と
    の比(cm2 /g)/(%)が11000以上であること
    を特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の電
    子部品用電磁波遮蔽フィルム。
  5. 【請求項5】 上記金属銅粉Aに上記トコフェロールを
    被着又は付着させたことを特徴とする請求項1、3又は
    4記載の電子部品用電磁波遮蔽フィルム。
  6. 【請求項6】 上記可撓性絶縁フィルムの端部片面に粘
    着層を形成し、その粘着層を離型紙で覆って成る請求項
    1乃至5のいずれか一つに記載の電子部品用電磁波遮蔽
    フィルム。
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WO2012164925A1 (ja) * 2011-05-31 2012-12-06 東洋インキScホールディングス株式会社 導電性シート及びその製造方法、並びに電子部品

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