JPH06140704A - レーザ光照射装置 - Google Patents
レーザ光照射装置Info
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- JPH06140704A JPH06140704A JP4287453A JP28745392A JPH06140704A JP H06140704 A JPH06140704 A JP H06140704A JP 4287453 A JP4287453 A JP 4287453A JP 28745392 A JP28745392 A JP 28745392A JP H06140704 A JPH06140704 A JP H06140704A
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- laser
- optical
- optical material
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- B23K26/08—Devices involving relative movement between laser beam and workpiece
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- Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 試料全面にわたって均一で高精度なレーザア
ニールが可能なレーザ光照射装置を得る。 【構成】 レーザ源1から出力されたレーザ光の光束を
ビームエキスパンダ4で拡大する。ビームエキスパンダ
4を通過したレーザ光のパワーの調整を合成石英製の1
/2波長板5aと合成石英製の偏光プリズム6aで行
う。偏光プリズム6aを出たレーザ光をミラー7,8で
導いてX軸回転ミラー9でX軸方向にレーザ光を振る。
f−θレンズ10によってミラ−9を出たレーザ光をウ
エハ14の表面で所定のビームスポット径を有する様に
絞り、レーザ光を等速で走査することができる。 【効果】 1/2波長板5a及び偏光プリズム6aを合
成石英製にしたことでレーザ光を照射しつづけることに
よって引き起こされる光学部品の熱変形を小さくでき、
レーザ光のビームプロファイルが安定となり、均一性が
高く、高精度のレーザアニールが可能となる。
ニールが可能なレーザ光照射装置を得る。 【構成】 レーザ源1から出力されたレーザ光の光束を
ビームエキスパンダ4で拡大する。ビームエキスパンダ
4を通過したレーザ光のパワーの調整を合成石英製の1
/2波長板5aと合成石英製の偏光プリズム6aで行
う。偏光プリズム6aを出たレーザ光をミラー7,8で
導いてX軸回転ミラー9でX軸方向にレーザ光を振る。
f−θレンズ10によってミラ−9を出たレーザ光をウ
エハ14の表面で所定のビームスポット径を有する様に
絞り、レーザ光を等速で走査することができる。 【効果】 1/2波長板5a及び偏光プリズム6aを合
成石英製にしたことでレーザ光を照射しつづけることに
よって引き起こされる光学部品の熱変形を小さくでき、
レーザ光のビームプロファイルが安定となり、均一性が
高く、高精度のレーザアニールが可能となる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、レーザ光を用いてア
ニールを行うレーザ光照射装置に関し、特に半導体装置
の製造における半導体基板の形成に用いられるレーザ光
照射装置に関するものである。
ニールを行うレーザ光照射装置に関し、特に半導体装置
の製造における半導体基板の形成に用いられるレーザ光
照射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】絶縁物上に単結晶半導体層を形成した、
いわゆるSOI(Silicon on Insula
tor)構造は、次世代の超LSIの基板材料として有
望である。このSOIの製造方法の1つに、レーザ光を
用いた溶融再結晶化法(レーザアニール法)がある。こ
れは、絶縁膜上に形成した非単結晶半導体層を、レーザ
光を照射することにより溶融・再固化させることで単結
晶層を得るものである。さらに、最近では、絶縁膜上に
大粒径の多結晶半導体層を形成する技術としてもレーザ
アニール法は注目されている。
いわゆるSOI(Silicon on Insula
tor)構造は、次世代の超LSIの基板材料として有
望である。このSOIの製造方法の1つに、レーザ光を
用いた溶融再結晶化法(レーザアニール法)がある。こ
れは、絶縁膜上に形成した非単結晶半導体層を、レーザ
光を照射することにより溶融・再固化させることで単結
晶層を得るものである。さらに、最近では、絶縁膜上に
大粒径の多結晶半導体層を形成する技術としてもレーザ
アニール法は注目されている。
【0003】従来のレーザアニールに用いられるレーザ
光照射装置の一例を図8に示す。図8はレーザアニール
に用いられるレーザ光照射装置の一例をブロック図であ
る。図8において、1は一般にその出力が非単結晶層を
溶融させるのに十分な出力と高い出力安定性を有する2
0W級の連続発振アルゴンイオンレーザ源、2,3は回
転してレーザ光の進路を塞ぐことによってレーザ光の照
射を止めるためのシャッター、4は連続発振アルゴンイ
オンレーザ源1が出力したレーザ光の光束を拡大するビ
ームエキスパンダ、5はビームエキスパンダ4を通過し
たレーザ光を入射し、入射したレーザ光の偏光面の傾き
を変える1/2波長板、6は1/2波長板5を通過した
直線偏光のレーザ光を入射し、入射したレーザ光を偏光
面の傾きに応じた割合で通過または直角方向に反射する
偏光プリズム、7,8は偏光プリズム6で入射光に対し
て直角方向に反射したレーザ光を所定の位置に導くため
所定の角度で入射光を反射する全反射ミラー、9はX軸
方向にレーザ光の反射角度変化させるX軸回転ミラー、
10はX軸回転ミラー9によって振られるレーザ光を入
射して、被処理物表面でレーザ光が150μmφ程度に
なるように絞り、レーザ光を等速で走査しつつ照射する
ためのf−θレンズ、11はf−θレンズ10を通過し
たレーザ光を反射して被処理物表面に導くミラー、12
はX軸回転ミラー9及びf−θレンズ10を保持してお
りf−θレンズ10とミラー11の距離を変えることに
よって焦点距離を調整するフォーカスステージ、13は
X軸回転ミラー9、f−θレンズ10及びミラー11を
保持しておりY方向に移動することによって被処理物表
面上のレーザ光が照射する位置をY方向に移動するため
のY軸ステージ、14は被処理物であるシリコンウエ
ハ、15はシリコンウエハ14を保持するサセプタ、1
6はレーザ光による再結晶化の効率を上げるためシリコ
ンウエハ14を加熱する加熱ヒータである。
光照射装置の一例を図8に示す。図8はレーザアニール
に用いられるレーザ光照射装置の一例をブロック図であ
る。図8において、1は一般にその出力が非単結晶層を
溶融させるのに十分な出力と高い出力安定性を有する2
0W級の連続発振アルゴンイオンレーザ源、2,3は回
転してレーザ光の進路を塞ぐことによってレーザ光の照
射を止めるためのシャッター、4は連続発振アルゴンイ
オンレーザ源1が出力したレーザ光の光束を拡大するビ
ームエキスパンダ、5はビームエキスパンダ4を通過し
たレーザ光を入射し、入射したレーザ光の偏光面の傾き
を変える1/2波長板、6は1/2波長板5を通過した
直線偏光のレーザ光を入射し、入射したレーザ光を偏光
面の傾きに応じた割合で通過または直角方向に反射する
偏光プリズム、7,8は偏光プリズム6で入射光に対し
て直角方向に反射したレーザ光を所定の位置に導くため
所定の角度で入射光を反射する全反射ミラー、9はX軸
方向にレーザ光の反射角度変化させるX軸回転ミラー、
10はX軸回転ミラー9によって振られるレーザ光を入
射して、被処理物表面でレーザ光が150μmφ程度に
なるように絞り、レーザ光を等速で走査しつつ照射する
ためのf−θレンズ、11はf−θレンズ10を通過し
たレーザ光を反射して被処理物表面に導くミラー、12
はX軸回転ミラー9及びf−θレンズ10を保持してお
りf−θレンズ10とミラー11の距離を変えることに
よって焦点距離を調整するフォーカスステージ、13は
X軸回転ミラー9、f−θレンズ10及びミラー11を
保持しておりY方向に移動することによって被処理物表
面上のレーザ光が照射する位置をY方向に移動するため
のY軸ステージ、14は被処理物であるシリコンウエ
ハ、15はシリコンウエハ14を保持するサセプタ、1
6はレーザ光による再結晶化の効率を上げるためシリコ
ンウエハ14を加熱する加熱ヒータである。
【0004】ここで、連続発振アルゴンイオンレーザ源
1の出力安定性は、現状±0.5%程度であり、レーザ
アニールに求められる均一性から見ても問題のないレベ
ルである。
1の出力安定性は、現状±0.5%程度であり、レーザ
アニールに求められる均一性から見ても問題のないレベ
ルである。
【0005】レーザ光は、図8に示すように、複数のミ
ラー7,8,9,11やレンズ4,10等の光学部品を
経て、サセプタ15に保持されている試料(シリコンウ
エハ14)表面に照射される。ここで示した例では、照
射レーザパワーの調節は1/2波長板5と偏光プリズム
6で行っており、またレーザ光の走査は、X方向にはX
軸回転ミラー9で、Y方向にはY軸ステージ13の移動
で行うようになっている。
ラー7,8,9,11やレンズ4,10等の光学部品を
経て、サセプタ15に保持されている試料(シリコンウ
エハ14)表面に照射される。ここで示した例では、照
射レーザパワーの調節は1/2波長板5と偏光プリズム
6で行っており、またレーザ光の走査は、X方向にはX
軸回転ミラー9で、Y方向にはY軸ステージ13の移動
で行うようになっている。
【0006】レーザ光はf−θレンズ10を通して約1
50μmφ程度に絞り込まれ、試料表面に照射される。
レーザ光の走査速度およびレーザ出力によっても異なっ
てくるが1回のX方向へのレーザ光走査により、数10
〜100μm程度の幅で、X方向へ伸びた帯状の領域が
再結晶化される。従って試料全面の再結晶化は、1回の
X方向へのレーザ光走査によって再結晶化される領域が
重なるようにレーザ光をY方向へ移動させてから、X方
向へのレーザ光走査を行うという手順を繰り返すことに
よって達成される。
50μmφ程度に絞り込まれ、試料表面に照射される。
レーザ光の走査速度およびレーザ出力によっても異なっ
てくるが1回のX方向へのレーザ光走査により、数10
〜100μm程度の幅で、X方向へ伸びた帯状の領域が
再結晶化される。従って試料全面の再結晶化は、1回の
X方向へのレーザ光走査によって再結晶化される領域が
重なるようにレーザ光をY方向へ移動させてから、X方
向へのレーザ光走査を行うという手順を繰り返すことに
よって達成される。
【0007】このようなレーザ光照射装置に用いられる
光学部品材料の選定にあたって、従来は、レーザ光照射
によって光学部品が損傷を受けないことと、レーザ光パ
ワーのロスが少ないことを判断基準としていた。このよ
うな判断基準から、20W級のアルゴンイオンレーザで
あればBK7のような光学ガラスを材料とする光学部品
を用いれば問題ないと考えられていた。
光学部品材料の選定にあたって、従来は、レーザ光照射
によって光学部品が損傷を受けないことと、レーザ光パ
ワーのロスが少ないことを判断基準としていた。このよ
うな判断基準から、20W級のアルゴンイオンレーザで
あればBK7のような光学ガラスを材料とする光学部品
を用いれば問題ないと考えられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のレーザ光照射装
置は以上のように構成されているので、従来のレーザ光
照射装置を用いてレーザアニールを行った場合、以下に
説明するように、試料全面にわたって均一に再結晶化さ
れないという問題が発生していた。即ち、1回のレーザ
光走査で再結晶化される領域幅が、各走査内および各走
査間で大きく変化するという問題点があった。
置は以上のように構成されているので、従来のレーザ光
照射装置を用いてレーザアニールを行った場合、以下に
説明するように、試料全面にわたって均一に再結晶化さ
れないという問題が発生していた。即ち、1回のレーザ
光走査で再結晶化される領域幅が、各走査内および各走
査間で大きく変化するという問題点があった。
【0009】この再結晶化領域幅の変動は、レーザパワ
ーのロスによるものではなく、光学部品の経時的な熱変
形にともなうレーザ光パワー分布の変動に起因してい
る。ここで、従来の光学材料BK7を用いた光学系にお
いて、レーザ光のビームスポットの直径方向に小さな透
孔を移動してその透孔から漏れる光を測定器で測定する
ことによって、レーザ光のビームスポット直径方向のレ
ーザ光パワー分布を測定した結果を図9に示す。図9に
示すようにレーザ光パワー分布(以下ビームプロファイ
ルという)を測定したところ、レーザ光を照射し始めて
から、時間とともに、急激にビームプロファイルが変化
していることが分かった。図9の横軸がレーザ光スポッ
ト内の位置に対応し、縦軸がレーザパワーに対応してい
る。なお、図9には、プロファイル変動を見るため何度
も測定した結果を重ねて示している。これは、レーザ光
照射により局所的に加熱されたことによって光学部品が
熱変形を起こし、ビームプロファイルが変動したものと
考えられる。そして、図10に示したのは光学ガラスで
あるBK7を基材とした1/2波長板と偏光プリズムを
用いたレーザ光照射装置でレーザアニールを施した試料
表面の再結晶化領域の状態を示す図である。図において
斜線の部分が再結晶化領域である。レーザ光はX方向へ
走査され、その走査線がY方向に送られる。この図から
分かるように、1回の走査で再結晶化される領域の幅が
Y方向に進むにつれて急激に減少している。最初にも述
べたが、このような状態でも、カロリーメータによるレ
ーザ光パワー測定という従来の評価方法では、レーザ光
パワーに何の変化も見られない。しかし、図9に示すよ
うにレーザ光のスポットのうち所定のパワーW1以上の
レーザ光が当たっている領域が再結晶化されるため、ビ
ームプロファイルが変化してスポット中心部分のパワー
が低下すると再結晶化される領域が狭くなる。つまりレ
ーザパワーの変動はないのに再結晶化領域幅が変動する
のはそのためである。なお、再結晶化されるパワーより
十分大きなパワーを試料に与えるレーザ光を照射すれ
ば、再結晶化されない領域が発生することはないが、や
はり再結晶化領域の幅は変動する。
ーのロスによるものではなく、光学部品の経時的な熱変
形にともなうレーザ光パワー分布の変動に起因してい
る。ここで、従来の光学材料BK7を用いた光学系にお
いて、レーザ光のビームスポットの直径方向に小さな透
孔を移動してその透孔から漏れる光を測定器で測定する
ことによって、レーザ光のビームスポット直径方向のレ
ーザ光パワー分布を測定した結果を図9に示す。図9に
示すようにレーザ光パワー分布(以下ビームプロファイ
ルという)を測定したところ、レーザ光を照射し始めて
から、時間とともに、急激にビームプロファイルが変化
していることが分かった。図9の横軸がレーザ光スポッ
ト内の位置に対応し、縦軸がレーザパワーに対応してい
る。なお、図9には、プロファイル変動を見るため何度
も測定した結果を重ねて示している。これは、レーザ光
照射により局所的に加熱されたことによって光学部品が
熱変形を起こし、ビームプロファイルが変動したものと
考えられる。そして、図10に示したのは光学ガラスで
あるBK7を基材とした1/2波長板と偏光プリズムを
用いたレーザ光照射装置でレーザアニールを施した試料
表面の再結晶化領域の状態を示す図である。図において
斜線の部分が再結晶化領域である。レーザ光はX方向へ
走査され、その走査線がY方向に送られる。この図から
分かるように、1回の走査で再結晶化される領域の幅が
Y方向に進むにつれて急激に減少している。最初にも述
べたが、このような状態でも、カロリーメータによるレ
ーザ光パワー測定という従来の評価方法では、レーザ光
パワーに何の変化も見られない。しかし、図9に示すよ
うにレーザ光のスポットのうち所定のパワーW1以上の
レーザ光が当たっている領域が再結晶化されるため、ビ
ームプロファイルが変化してスポット中心部分のパワー
が低下すると再結晶化される領域が狭くなる。つまりレ
ーザパワーの変動はないのに再結晶化領域幅が変動する
のはそのためである。なお、再結晶化されるパワーより
十分大きなパワーを試料に与えるレーザ光を照射すれ
ば、再結晶化されない領域が発生することはないが、や
はり再結晶化領域の幅は変動する。
【0010】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、レーザ光パワー分布変動が少
なく、試料全面にわたって均一なレーザアニールをする
ことが可能なレーザ光照射装置を得ることを目的として
いる。
るためになされたもので、レーザ光パワー分布変動が少
なく、試料全面にわたって均一なレーザアニールをする
ことが可能なレーザ光照射装置を得ることを目的として
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係るレーザ
光照射装置は、光学系を介し被処理物表面にレーザ光を
走査しつつ照射して前記被処理物のアニール処理を行う
レーザ光照射装置であって、前記光学系は、光学材料B
K7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成された光
学部品を少なくとも一部に用いて構成されていることを
特徴とする。
光照射装置は、光学系を介し被処理物表面にレーザ光を
走査しつつ照射して前記被処理物のアニール処理を行う
レーザ光照射装置であって、前記光学系は、光学材料B
K7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成された光
学部品を少なくとも一部に用いて構成されていることを
特徴とする。
【0012】第2の発明に係るレーザ光照射装置は、光
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成
された光学部品を少なくとも一部に用いて構成されてい
る第1の発明に係る光学系において、前記光学部品とし
て、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料
を基板としたレーザ光を反射する光学部品を含むことを
特徴とする。
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成
された光学部品を少なくとも一部に用いて構成されてい
る第1の発明に係る光学系において、前記光学部品とし
て、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料
を基板としたレーザ光を反射する光学部品を含むことを
特徴とする。
【0013】第3の発明に係るレーザ光照射装置は、光
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成
されたレーザ光を反射する光学部品を少なくとも一部に
用いて構成されている第2の発明に係る光学系におい
て、前記レーザ光を反射する光学部品として、光学材料
BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料を用いた基板
表面に誘電体多層膜で形成された反射コーティング膜を
有するミラーを含むことを特徴とする。
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成
されたレーザ光を反射する光学部品を少なくとも一部に
用いて構成されている第2の発明に係る光学系におい
て、前記レーザ光を反射する光学部品として、光学材料
BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料を用いた基板
表面に誘電体多層膜で形成された反射コーティング膜を
有するミラーを含むことを特徴とする。
【0014】第4の発明に係るレーザ光照射装置は、光
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成
された光学部品を少なくとも一部に用いて構成されてい
る第1の発明に係る光学系において、前記光学部品とし
て、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料
で構成されたレーザ光を透過する光学部品を含むことを
特徴とする。
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成
された光学部品を少なくとも一部に用いて構成されてい
る第1の発明に係る光学系において、前記光学部品とし
て、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料
で構成されたレーザ光を透過する光学部品を含むことを
特徴とする。
【0015】第5の発明に係るレーザ光照射装置は、光
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成
されたレーザ光を透過する光学部品を少なくとも一部に
用いて構成されている第4の発明に係る光学系におい
て、前記レーザ光を透過する光学部品として、光学材料
BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成された
レンズ系の光学部品を含むことを特徴とする。
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成
されたレーザ光を透過する光学部品を少なくとも一部に
用いて構成されている第4の発明に係る光学系におい
て、前記レーザ光を透過する光学部品として、光学材料
BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成された
レンズ系の光学部品を含むことを特徴とする。
【0016】第6の発明に係るレーザ光照射装置は、光
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成
されたレーザ光を透過する光学部品を少なくとも一部に
用いて構成されている第4の発明に係る光学系におい
て、前記レーザ光を透過する光学部品として、光学材料
BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成された
非レンズ系の光学部品を含むことを特徴とする。
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成
されたレーザ光を透過する光学部品を少なくとも一部に
用いて構成されている第4の発明に係る光学系におい
て、前記レーザ光を透過する光学部品として、光学材料
BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成された
非レンズ系の光学部品を含むことを特徴とする。
【0017】第7の発明に係るレーザ光照射装置は、光
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい第1乃至第6の
発明における光学材料として、石英を用いる。
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい第1乃至第6の
発明における光学材料として、石英を用いる。
【0018】第8の発明に係るレーザ光照射装置は、第
7の発明における石英として、合成石英を用いることを
特徴とする。
7の発明における石英として、合成石英を用いることを
特徴とする。
【0019】第9の発明に係るレーザ光照射装置は、第
2及び第3の発明における光学材料BK7よりも熱膨張
係数が小さい光学材料として、光学材料BK7よりも熱
膨張係数が小さいセラミックスを用いることを特徴とす
る。
2及び第3の発明における光学材料BK7よりも熱膨張
係数が小さい光学材料として、光学材料BK7よりも熱
膨張係数が小さいセラミックスを用いることを特徴とす
る。
【0020】
【作用】第1の発明における光学部品は、光学材料とし
てBK7よりも熱膨張係数の小さい物質を光学部品の材
料としているため、レーザ光照射による温度変化に伴う
光学部品の熱変形が抑えられ、レーザ光パワー分布変動
を抑制することができる。このためレーザ光の走査毎に
再結晶化される領域幅が均一となり、試料全面にわたっ
て均一性の良いレーザアニールを施すことが可能とな
る。
てBK7よりも熱膨張係数の小さい物質を光学部品の材
料としているため、レーザ光照射による温度変化に伴う
光学部品の熱変形が抑えられ、レーザ光パワー分布変動
を抑制することができる。このためレーザ光の走査毎に
再結晶化される領域幅が均一となり、試料全面にわたっ
て均一性の良いレーザアニールを施すことが可能とな
る。
【0021】第2の発明におけるレーザ光を反射する光
学部品は、その基板にBK7よりも熱膨張係数の小さい
物質を基板材料として用いているため、レーザ光照射に
よる温度変化に伴うレーザ光を反射する光学部品の熱変
形が抑えられ、その部品で反射されるレーザ光パワー分
布変動を抑制することができる。このためレーザ光の走
査毎に再結晶化される領域幅が均一となり、試料全面に
わたって均一性の良いレーザアニールを施すことが可能
となる。
学部品は、その基板にBK7よりも熱膨張係数の小さい
物質を基板材料として用いているため、レーザ光照射に
よる温度変化に伴うレーザ光を反射する光学部品の熱変
形が抑えられ、その部品で反射されるレーザ光パワー分
布変動を抑制することができる。このためレーザ光の走
査毎に再結晶化される領域幅が均一となり、試料全面に
わたって均一性の良いレーザアニールを施すことが可能
となる。
【0022】第3の発明におけるミラーは、基板材料に
BK7よりも熱膨張係数の小さい物質を基板材料として
用い、その表面に誘電体多層膜による反射コーティング
を施しているので、反射効率がよくパワーロスが少ない
ためレーザ光照射による温度変化に伴うミラーの熱変形
が抑えられ、そのミラーで反射されるレーザ光パワー分
布変動を抑制することができる。このためレーザ光の走
査毎に再結晶化される領域幅が均一となり、試料全面に
わたって均一性の良いレーザアニールを施すことが可能
となる。
BK7よりも熱膨張係数の小さい物質を基板材料として
用い、その表面に誘電体多層膜による反射コーティング
を施しているので、反射効率がよくパワーロスが少ない
ためレーザ光照射による温度変化に伴うミラーの熱変形
が抑えられ、そのミラーで反射されるレーザ光パワー分
布変動を抑制することができる。このためレーザ光の走
査毎に再結晶化される領域幅が均一となり、試料全面に
わたって均一性の良いレーザアニールを施すことが可能
となる。
【0023】第4の発明におけるレーザ光を透過する光
学部品は、光学材料としてBK7よりも熱膨張係数の小
さい物質を光学部品の材料としているため、レーザ光照
射による温度変化に伴うレーザ光を透過する光学部品の
熱変形が抑えられ、その光学部品を透過するレーザ光パ
ワー分布変動を抑制することができる。このためレーザ
光の走査毎に再結晶化される領域幅が均一となり、試料
全面にわたって均一性の良いレーザアニールを施すこと
が可能となる。
学部品は、光学材料としてBK7よりも熱膨張係数の小
さい物質を光学部品の材料としているため、レーザ光照
射による温度変化に伴うレーザ光を透過する光学部品の
熱変形が抑えられ、その光学部品を透過するレーザ光パ
ワー分布変動を抑制することができる。このためレーザ
光の走査毎に再結晶化される領域幅が均一となり、試料
全面にわたって均一性の良いレーザアニールを施すこと
が可能となる。
【0024】第5の発明におけるレンズ系の光学部品
は、光学材料としてBK7よりも熱膨張係数の小さい物
質を光学部品の材料としているため、レーザ光照射によ
る温度変化に伴うレンズ系の光学部品の熱変形が抑えら
れ、その光学部品を透過することでその光束を拡大、ま
たは縮小されるレーザ光のパワー分布変動を抑制するこ
とができる。このためレーザ光の走査毎に再結晶化され
る領域幅が均一となり、試料全面にわたって均一性の良
いレーザアニールを施すことが可能となる。
は、光学材料としてBK7よりも熱膨張係数の小さい物
質を光学部品の材料としているため、レーザ光照射によ
る温度変化に伴うレンズ系の光学部品の熱変形が抑えら
れ、その光学部品を透過することでその光束を拡大、ま
たは縮小されるレーザ光のパワー分布変動を抑制するこ
とができる。このためレーザ光の走査毎に再結晶化され
る領域幅が均一となり、試料全面にわたって均一性の良
いレーザアニールを施すことが可能となる。
【0025】第6の発明における非レンズ系の光学部品
は、光学材料としてBK7よりも熱膨張係数の小さい物
質を光学部品の材料としているため、レーザ光照射によ
る温度変化に伴う非レンズ系の光学部品の熱変形が抑え
られ、その光学部品を透過することで例えばレーザ光の
パワーを調整されるレーザ光のパワー分布変動を抑制す
ることができる。このためレーザ光の走査毎に再結晶化
される領域幅が均一となり、試料全面にわたって均一性
の良いレーザアニールを施すことが可能となる。
は、光学材料としてBK7よりも熱膨張係数の小さい物
質を光学部品の材料としているため、レーザ光照射によ
る温度変化に伴う非レンズ系の光学部品の熱変形が抑え
られ、その光学部品を透過することで例えばレーザ光の
パワーを調整されるレーザ光のパワー分布変動を抑制す
ることができる。このためレーザ光の走査毎に再結晶化
される領域幅が均一となり、試料全面にわたって均一性
の良いレーザアニールを施すことが可能となる。
【0026】第7の発明における石英は、光学材料BK
7よりも熱膨張係数が小さく、かつ光学材料としても優
れており、レーザ光照射による温度変化に伴う光学部品
の熱変形が抑えられ、その光学部品によるレーザ光パワ
ー分布変動を抑制することができる。このためレーザ光
の走査毎に再結晶化される領域幅が均一となり、試料全
面にわたって均一性の良いレーザアニールを施すことが
可能となる。
7よりも熱膨張係数が小さく、かつ光学材料としても優
れており、レーザ光照射による温度変化に伴う光学部品
の熱変形が抑えられ、その光学部品によるレーザ光パワ
ー分布変動を抑制することができる。このためレーザ光
の走査毎に再結晶化される領域幅が均一となり、試料全
面にわたって均一性の良いレーザアニールを施すことが
可能となる。
【0027】第8の発明における合成石英は、石英のな
かでも特に光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さく、
かつ光学材料としても優れており、レーザ光照射による
温度変化に伴う光学部品の熱変形が抑えられ、その光学
部品によるレーザ光パワー分布変動を抑制することがで
きる。このためレーザ光の走査毎に再結晶化される領域
幅が均一となり、試料全面にわたって均一性の良いレー
ザアニールを施すことが可能となる。
かでも特に光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さく、
かつ光学材料としても優れており、レーザ光照射による
温度変化に伴う光学部品の熱変形が抑えられ、その光学
部品によるレーザ光パワー分布変動を抑制することがで
きる。このためレーザ光の走査毎に再結晶化される領域
幅が均一となり、試料全面にわたって均一性の良いレー
ザアニールを施すことが可能となる。
【0028】第9の発明におけるセラミックスは、光学
材料BK7よりも熱膨張係数が非常に小さいものもあ
り、レーザ光照射による温度変化に伴う光学部品の熱変
形を非常に小さく抑えられ、その光学部品によるレーザ
光パワー分布変動を抑制することができる。このためレ
ーザ光の走査毎に再結晶化される領域幅が均一となり、
試料全面にわたって均一性の良いレーザアニールを施す
ことが可能となる。
材料BK7よりも熱膨張係数が非常に小さいものもあ
り、レーザ光照射による温度変化に伴う光学部品の熱変
形を非常に小さく抑えられ、その光学部品によるレーザ
光パワー分布変動を抑制することができる。このためレ
ーザ光の走査毎に再結晶化される領域幅が均一となり、
試料全面にわたって均一性の良いレーザアニールを施す
ことが可能となる。
【0029】
【実施例】図8に示したようなレーザ光照射装置の光学
部品は、レーザ光が光学材料中を透過するようなもの
(例えば1/2波長板5、ビームエキスパンダ4や偏光
プリズム6等)と、レーザ光を反射するレーザ光が透過
しないようなミラー7,8,9,11とに分類される。
さらに、レーザ光が透過するタイプの光学部品において
も、レンズ系を組み合わせた部品(ビームエキスパンダ
4とf−θレンズ10)と、そうでない非レンズ系の部
品(1/2波長板5と偏光プリズム6)に分類される。
部品は、レーザ光が光学材料中を透過するようなもの
(例えば1/2波長板5、ビームエキスパンダ4や偏光
プリズム6等)と、レーザ光を反射するレーザ光が透過
しないようなミラー7,8,9,11とに分類される。
さらに、レーザ光が透過するタイプの光学部品において
も、レンズ系を組み合わせた部品(ビームエキスパンダ
4とf−θレンズ10)と、そうでない非レンズ系の部
品(1/2波長板5と偏光プリズム6)に分類される。
【0030】レーザ光が透過するタイプの光学部品の中
で、f−θレンズ10は、他の光学部品に比べ熱変形の
影響が小さい。これは、ビームエキスパンダ4、1/2
波長板5及び偏光プリズム6ではレーザ光が1点に照射
され続けるのに対し、f−θレンズ10内では、レーザ
光が走査されているためである。このことから、f−θ
レンズ10がレーザ光照射装置の均一性を劣化させる割
合は小さいと考えられる。ビームエキスパンダ4は、特
殊なレーザアニール条件を設定する時に使用するもので
あり、通常のレーザアニールでは使用する必要がない。
で、f−θレンズ10は、他の光学部品に比べ熱変形の
影響が小さい。これは、ビームエキスパンダ4、1/2
波長板5及び偏光プリズム6ではレーザ光が1点に照射
され続けるのに対し、f−θレンズ10内では、レーザ
光が走査されているためである。このことから、f−θ
レンズ10がレーザ光照射装置の均一性を劣化させる割
合は小さいと考えられる。ビームエキスパンダ4は、特
殊なレーザアニール条件を設定する時に使用するもので
あり、通常のレーザアニールでは使用する必要がない。
【0031】以上のことから、まず1/2波長板と偏光
プリズムに対して対策を施すことにした。この様な観点
におけるこの発明の第1実施例を図1を用いて説明す
る。図1において、5aはビームエキスパンダ4を通過
したレーザ光を入射し、入射したレーザ光の偏光面の傾
きを変える合成石英製の1/2波長板、6aは1/2波
長板5aを通過した直線偏光のレーザ光を入射し、入射
したレーザ光を偏光面の傾きに応じた割合で通過または
直角に反射する合成石英を張り合わせた偏光プリズムで
あり、その他図8と同一符号は図8と同一もしくは相当
する部分を示す。ここで、1/2波長板5aと偏光プリ
ズム6aとは、従来の1/2波長板5及び偏光プリズム
6と比べ、材質を光学硝子BK7から合成石英に変えた
だけであり、それ以外は従来と同一の構成である。ま
た、その動作についても従来と同様である。
プリズムに対して対策を施すことにした。この様な観点
におけるこの発明の第1実施例を図1を用いて説明す
る。図1において、5aはビームエキスパンダ4を通過
したレーザ光を入射し、入射したレーザ光の偏光面の傾
きを変える合成石英製の1/2波長板、6aは1/2波
長板5aを通過した直線偏光のレーザ光を入射し、入射
したレーザ光を偏光面の傾きに応じた割合で通過または
直角に反射する合成石英を張り合わせた偏光プリズムで
あり、その他図8と同一符号は図8と同一もしくは相当
する部分を示す。ここで、1/2波長板5aと偏光プリ
ズム6aとは、従来の1/2波長板5及び偏光プリズム
6と比べ、材質を光学硝子BK7から合成石英に変えた
だけであり、それ以外は従来と同一の構成である。ま
た、その動作についても従来と同様である。
【0032】そして、光学硝子BK7の熱膨張係数は約
7×10-6/℃であるが、これより小さな熱膨張係数を
持つ光学部品材料としては石英が考えられる。例えば、
工業的に製造する合成石英では、熱膨張係数は約6×1
0-7/℃と、BK7より1桁以上小さいものである。1
/2波長板5aと偏光プリズム6aを合成石英製のもの
と交換し、図9に示したと同様の評価を行った結果を示
したものが、図2である。また、図3は図1に示したレ
ーザ光照射装置によってレーザアニールを行った試料表
面の再結晶の状態を示す図である。図3に示すように、
再結晶化領域幅はBK7の場合と比較すると格段に均一
化されていることが分かる。これは、図2に示したビー
ムプロファイルから分かるように、ビームプロファイル
の安定性がBK7に比べると著しく改善され、再結晶化
を行うのに必要なパワーをビームスポットの中心付近で
安定して得られるためであり、レーザ光照射装置の均一
性は著しく向上する。
7×10-6/℃であるが、これより小さな熱膨張係数を
持つ光学部品材料としては石英が考えられる。例えば、
工業的に製造する合成石英では、熱膨張係数は約6×1
0-7/℃と、BK7より1桁以上小さいものである。1
/2波長板5aと偏光プリズム6aを合成石英製のもの
と交換し、図9に示したと同様の評価を行った結果を示
したものが、図2である。また、図3は図1に示したレ
ーザ光照射装置によってレーザアニールを行った試料表
面の再結晶の状態を示す図である。図3に示すように、
再結晶化領域幅はBK7の場合と比較すると格段に均一
化されていることが分かる。これは、図2に示したビー
ムプロファイルから分かるように、ビームプロファイル
の安定性がBK7に比べると著しく改善され、再結晶化
を行うのに必要なパワーをビームスポットの中心付近で
安定して得られるためであり、レーザ光照射装置の均一
性は著しく向上する。
【0033】なお、偏光プリズム6aの張り合わせには
エポキシ系接着剤または合成ポリエステル系接着剤を用
いた。この2種類の接着剤では良好な偏光プリズムを作
成できることが確認できた。このような張り合わせ型の
偏光プリズムは安価で作成も容易である。また、偏光プ
リズムの構造として張り合わせ型以外にエアギャップ型
のものも考えられるが、このような偏光プリズムにもこ
の発明が適応できる。
エポキシ系接着剤または合成ポリエステル系接着剤を用
いた。この2種類の接着剤では良好な偏光プリズムを作
成できることが確認できた。このような張り合わせ型の
偏光プリズムは安価で作成も容易である。また、偏光プ
リズムの構造として張り合わせ型以外にエアギャップ型
のものも考えられるが、このような偏光プリズムにもこ
の発明が適応できる。
【0034】第1実施例で示したように1/2波長板と
偏光プリズムを石英製にすることにより、レーザ光照射
装置の均一性は著しく向上することが分かったが、図2
に示したビームプロファイルにはまだバラツキが見られ
ている。さらに高精度のレーザアニールを要求されるよ
うな応用分野への適用には、このようなバラツキをでき
るだけ抑制する必要がある。
偏光プリズムを石英製にすることにより、レーザ光照射
装置の均一性は著しく向上することが分かったが、図2
に示したビームプロファイルにはまだバラツキが見られ
ている。さらに高精度のレーザアニールを要求されるよ
うな応用分野への適用には、このようなバラツキをでき
るだけ抑制する必要がある。
【0035】そこで、さらにレーザ光照射装置の均一性
を向上させるために行った第2実施例を図について説明
する。図4はこの発明の第2実施例によるレーザ光照射
装置の構成を示すブロック図である。第1実施例の図1
に示したレーザ光照射装置によると、レーザ光は試料に
照射されるまでに4回、ミラー7,8,9,11による
反射を受けている。図1のレーザ光照射装置では、この
ミラー7,8,9,11の基板材料に従来と同様BK7
を用いていた。これらミラー7,8,9,11の基板材
料を合成石英としたミラー7a,8a,9a,11aに
変更し、ビームプロファイルの安定性を評価した。図4
において、7a,8aは合成石英製偏光プリズム6aで
直角に反射したレーザ光を所定の位置に導くため所定の
角度で入射光を反射する合成石英製の基板を用いた全反
射ミラー、9aはX軸方向にレーザ光の反射角度変化さ
せる合成石英製の基板を用いたX軸回転ミラー、11a
はf−θレンズ10を通過したレーザ光を反射して被処
理物表面に導く合成石英製の基板を用いた全反射ミラー
である。図5は、図4に示すレーザ光照射装置について
図2と同様に測定したビームプロファイルを示す図であ
る。図2に示した結果と比較すれば、ミラーを光学硝子
BK7製から合成石英製に変更することで、ビームプロ
ファイルの安定性が著しく改善されていることが分か
る。これによってさらに高精度のレーザアニールが可能
なレーザ光照射装置を得ることができる。
を向上させるために行った第2実施例を図について説明
する。図4はこの発明の第2実施例によるレーザ光照射
装置の構成を示すブロック図である。第1実施例の図1
に示したレーザ光照射装置によると、レーザ光は試料に
照射されるまでに4回、ミラー7,8,9,11による
反射を受けている。図1のレーザ光照射装置では、この
ミラー7,8,9,11の基板材料に従来と同様BK7
を用いていた。これらミラー7,8,9,11の基板材
料を合成石英としたミラー7a,8a,9a,11aに
変更し、ビームプロファイルの安定性を評価した。図4
において、7a,8aは合成石英製偏光プリズム6aで
直角に反射したレーザ光を所定の位置に導くため所定の
角度で入射光を反射する合成石英製の基板を用いた全反
射ミラー、9aはX軸方向にレーザ光の反射角度変化さ
せる合成石英製の基板を用いたX軸回転ミラー、11a
はf−θレンズ10を通過したレーザ光を反射して被処
理物表面に導く合成石英製の基板を用いた全反射ミラー
である。図5は、図4に示すレーザ光照射装置について
図2と同様に測定したビームプロファイルを示す図であ
る。図2に示した結果と比較すれば、ミラーを光学硝子
BK7製から合成石英製に変更することで、ビームプロ
ファイルの安定性が著しく改善されていることが分か
る。これによってさらに高精度のレーザアニールが可能
なレーザ光照射装置を得ることができる。
【0036】また、ミラーの基板材料としては、ここで
は合成石英を用いた場合で説明したが、ミラーの場合に
はレーザ光を透過させることを考慮しなくてよいため、
セラミックス材料たとえば、ショット社製の商品名ゼロ
デュアー(ZERODURE;カタログに掲載された熱
膨張係数0.05±0.10×10-6/℃)のような非
常に熱膨張係数の小さな物質を用いることが可能であ
る。つまり熱膨張係数がBK7の熱膨張係数より小さい
物質を用いれば、セラミックス,溶融石英等であっても
よく同様の効果が得られる。
は合成石英を用いた場合で説明したが、ミラーの場合に
はレーザ光を透過させることを考慮しなくてよいため、
セラミックス材料たとえば、ショット社製の商品名ゼロ
デュアー(ZERODURE;カタログに掲載された熱
膨張係数0.05±0.10×10-6/℃)のような非
常に熱膨張係数の小さな物質を用いることが可能であ
る。つまり熱膨張係数がBK7の熱膨張係数より小さい
物質を用いれば、セラミックス,溶融石英等であっても
よく同様の効果が得られる。
【0037】ここで、ミラーで起こる熱変形の原因につ
いて考察する。一般に全反射ミラーには効率よく光を反
射できるように反射コーティングが施されているが、反
射率は100%とはならない。つまり反射時の損失分は
基板の方へ透過していくわけであり、この光が熱変形を
引き起こすものと考えられる。よって反射コーティング
もできるだけ反射率の高いものを採用しなければならな
い。金属蒸着膜等の反射コーティングでは、広い波長域
で使用できるが、反射率は97%程度である。一方、屈
折率の異なる誘電体薄膜を多層化することにより形成し
た反射コーティングでは、波長域はせまくなるが、反射
率は99.8%以上と非常に高く設定できる。本件で用
いているのはレーザ光であり、広い波長域は必要ないた
め、誘電体多層膜の反射コーティングを使用することが
可能である。これによって、さらにビームプロファイル
の安定化を図ることが可能となる。なお、以上述べてき
たことに対して、それぞれの基板および反射コーティン
グが、レーザ光による損傷を受けないレベルのものを使
用することはいうまでもない。ミラー基板の表面精度は
高ければ高いほど、ビームプロファイルの安定性が増す
ことも言うまでもない。
いて考察する。一般に全反射ミラーには効率よく光を反
射できるように反射コーティングが施されているが、反
射率は100%とはならない。つまり反射時の損失分は
基板の方へ透過していくわけであり、この光が熱変形を
引き起こすものと考えられる。よって反射コーティング
もできるだけ反射率の高いものを採用しなければならな
い。金属蒸着膜等の反射コーティングでは、広い波長域
で使用できるが、反射率は97%程度である。一方、屈
折率の異なる誘電体薄膜を多層化することにより形成し
た反射コーティングでは、波長域はせまくなるが、反射
率は99.8%以上と非常に高く設定できる。本件で用
いているのはレーザ光であり、広い波長域は必要ないた
め、誘電体多層膜の反射コーティングを使用することが
可能である。これによって、さらにビームプロファイル
の安定化を図ることが可能となる。なお、以上述べてき
たことに対して、それぞれの基板および反射コーティン
グが、レーザ光による損傷を受けないレベルのものを使
用することはいうまでもない。ミラー基板の表面精度は
高ければ高いほど、ビームプロファイルの安定性が増す
ことも言うまでもない。
【0038】次に、レンズ系の光学部品にも改良を加え
たこの発明の第3実施例について図6を用いて説明す
る。この実施例において、レンズ系の光学部品とは、f
−θレンズ10aおよびビームエキスパンダ4aを指
す。周知のように、アルゴンイオンレーザでは波長48
8mnと514.5nmに強い発光が存在する。1回の
レーザ光走査で、できるだけ広い領域を再結晶化させる
にはレーザパワーも大きいことが必要となるため、一般
にレーザアニールの光源として、二つの波長のレーザ光
を同時に用いてマルチラインで処理を行っている。した
がって、レンズ系は色消することが求められる。色消に
は、レンズ等に少なくとも屈折率の異なる2種の材料を
使用する必要があるため、レンズ系の光学部品をすべて
石英で形成することはできない。f−θレンズについて
は先に述べたように、レーザ光がレンズ内を移動するた
め熱変形の影響は小さいので、形成材料として従来のよ
うにBK7を用いても差し支えないが、石英を用いた方
が良いことは確かである。またビームエキスパンダにつ
いては、熱変形の大きな影響を受けてしまうので、形成
材料としてBK7よりも石英を用いるほうが絶対に望ま
しい。
たこの発明の第3実施例について図6を用いて説明す
る。この実施例において、レンズ系の光学部品とは、f
−θレンズ10aおよびビームエキスパンダ4aを指
す。周知のように、アルゴンイオンレーザでは波長48
8mnと514.5nmに強い発光が存在する。1回の
レーザ光走査で、できるだけ広い領域を再結晶化させる
にはレーザパワーも大きいことが必要となるため、一般
にレーザアニールの光源として、二つの波長のレーザ光
を同時に用いてマルチラインで処理を行っている。した
がって、レンズ系は色消することが求められる。色消に
は、レンズ等に少なくとも屈折率の異なる2種の材料を
使用する必要があるため、レンズ系の光学部品をすべて
石英で形成することはできない。f−θレンズについて
は先に述べたように、レーザ光がレンズ内を移動するた
め熱変形の影響は小さいので、形成材料として従来のよ
うにBK7を用いても差し支えないが、石英を用いた方
が良いことは確かである。またビームエキスパンダにつ
いては、熱変形の大きな影響を受けてしまうので、形成
材料としてBK7よりも石英を用いるほうが絶対に望ま
しい。
【0039】ところで、レーザアニール処理のスループ
ットより、精度を求められるような応用分野では、レー
ザ光を単色化することで、レンズ系の色消の必要がなく
なる。従って、この様な場合には、すべて石英を材料と
するレンズを用いることが可能となる。そしてこの場合
には、非常に均一性の高いレーザアニールが可能であ
る。図6のこの発明の第3実施例はこの様な場合を想定
した構成を有している。図6において、1aは一般にそ
の出力が非単結晶層を溶融させるのに十分な出力と高い
出力安定性を有し、かつミラーにより波長488mnま
たは514.5nmの一方のみの波長が強いレーザ光を
出力する20W級の連続発振アルゴンイオンレーザ源、
4aは連続発振アルゴンイオンレーザ源1aが出力した
レーザ光の光束を拡大する合成石英製のビームエキスパ
ンダ、10aはX軸回転ミラー9aによって振られるレ
ーザ光を入射し、被処理物表面でレーザ光を150μm
φ程度になるように絞り、等速で走査しつつ照射するた
めの合成石英製のf−θレンズであり、その他の図4と
同一符号は図4と同一もしくは相当する部分を示す。つ
まりこの実施例においては、レーザ源1aからのレーザ
光を単色化することにより、合成石英を材料とするレン
ズで光学部品を形成することを可能にしている。そして
この様にすれば、先の第1,第2実施例よりもさらに高
精度レーザアニールの可能なレーザ光照射装置を得るこ
とができる。
ットより、精度を求められるような応用分野では、レー
ザ光を単色化することで、レンズ系の色消の必要がなく
なる。従って、この様な場合には、すべて石英を材料と
するレンズを用いることが可能となる。そしてこの場合
には、非常に均一性の高いレーザアニールが可能であ
る。図6のこの発明の第3実施例はこの様な場合を想定
した構成を有している。図6において、1aは一般にそ
の出力が非単結晶層を溶融させるのに十分な出力と高い
出力安定性を有し、かつミラーにより波長488mnま
たは514.5nmの一方のみの波長が強いレーザ光を
出力する20W級の連続発振アルゴンイオンレーザ源、
4aは連続発振アルゴンイオンレーザ源1aが出力した
レーザ光の光束を拡大する合成石英製のビームエキスパ
ンダ、10aはX軸回転ミラー9aによって振られるレ
ーザ光を入射し、被処理物表面でレーザ光を150μm
φ程度になるように絞り、等速で走査しつつ照射するた
めの合成石英製のf−θレンズであり、その他の図4と
同一符号は図4と同一もしくは相当する部分を示す。つ
まりこの実施例においては、レーザ源1aからのレーザ
光を単色化することにより、合成石英を材料とするレン
ズで光学部品を形成することを可能にしている。そして
この様にすれば、先の第1,第2実施例よりもさらに高
精度レーザアニールの可能なレーザ光照射装置を得るこ
とができる。
【0040】なお、さらに均一性の高いレーザアニール
を行うため、図7に示すように偏光プリズム6aを通過
したのちミラ−7までの経路中にレーザ光に円偏光をか
けるため1/4波長板18を配設してもよい。この場合
にも、熱膨張係数の小さい合成石英製のものを用いるの
が望ましい。
を行うため、図7に示すように偏光プリズム6aを通過
したのちミラ−7までの経路中にレーザ光に円偏光をか
けるため1/4波長板18を配設してもよい。この場合
にも、熱膨張係数の小さい合成石英製のものを用いるの
が望ましい。
【0041】また、上記各実施例では、レーザ光の走査
に関して、X軸方向には回転ミラー9,9aを用い、Y
軸方向にはY軸ステージ13を用いて走査したが、X軸
及びY軸の両方とも2枚の回転ミラーを用いて走査して
もよく、あるいは、レーザ光は固定して、試料14を動
かして走査してもよい。またその他の機構のレーザ光照
射装置が考えられるが、走査機構が変わってもこれらの
装置が持っている熱による光学系の不安定性という問題
は共通であり、この発明がいずれの場合においても問題
解決に効果を示すことはいうまでもない。
に関して、X軸方向には回転ミラー9,9aを用い、Y
軸方向にはY軸ステージ13を用いて走査したが、X軸
及びY軸の両方とも2枚の回転ミラーを用いて走査して
もよく、あるいは、レーザ光は固定して、試料14を動
かして走査してもよい。またその他の機構のレーザ光照
射装置が考えられるが、走査機構が変わってもこれらの
装置が持っている熱による光学系の不安定性という問題
は共通であり、この発明がいずれの場合においても問題
解決に効果を示すことはいうまでもない。
【0042】
【発明の効果】以上のように請求項1記載のレーザ光照
射装置によれば、光学系を介し被処理物表面にレーザ光
を走査しつつ照射して前記被処理物のアニール処理を行
うレーザ光照射装置であって、前記光学系は、光学材料
BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成された
光学部品を少なくとも一部に用いて構成されているの
で、光学部品の熱変形が小さくなるため、レーザ光のビ
ームプロファイルが安定化し、これによってレーザ光走
査毎の再結晶化が均一性良く行われ、高精度のレーザア
ニールが可能となるという効果がある。
射装置によれば、光学系を介し被処理物表面にレーザ光
を走査しつつ照射して前記被処理物のアニール処理を行
うレーザ光照射装置であって、前記光学系は、光学材料
BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成された
光学部品を少なくとも一部に用いて構成されているの
で、光学部品の熱変形が小さくなるため、レーザ光のビ
ームプロファイルが安定化し、これによってレーザ光走
査毎の再結晶化が均一性良く行われ、高精度のレーザア
ニールが可能となるという効果がある。
【0043】請求項2記載のレーザ光照射装置によれ
ば、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料
を基板としたレーザ光を反射する光学部品を含んで構成
されているので、レーザ光を反射する光学部品の熱変形
が小さくなるため、レーザ光を導くために光学部品でレ
ーザ光を複数回反射しても、レーザ光のビームプロファ
イルは安定化しており、これによってレーザ光走査毎の
再結晶化が均一性良く行われ、高精度のレーザアニール
が可能となるという効果がある。
ば、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料
を基板としたレーザ光を反射する光学部品を含んで構成
されているので、レーザ光を反射する光学部品の熱変形
が小さくなるため、レーザ光を導くために光学部品でレ
ーザ光を複数回反射しても、レーザ光のビームプロファ
イルは安定化しており、これによってレーザ光走査毎の
再結晶化が均一性良く行われ、高精度のレーザアニール
が可能となるという効果がある。
【0044】請求項3記載のレーザ光照射装置によれ
ば、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料
を用いた基板表面に誘電体多層膜で形成された反射コー
ティング膜を有するミラーを含んで構成されているの
で、レーザビームを反射するときのパワーロスを小さく
でき、かつ熱膨張係数が小さいのでミラーの熱変形が非
常に小さくなるため、レーザ光のビームプロファイルが
安定化し、これによってレーザ光走査毎の再結晶化が均
一性良く行われ、高精度のレーザアニールが可能となる
という効果がある。
ば、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料
を用いた基板表面に誘電体多層膜で形成された反射コー
ティング膜を有するミラーを含んで構成されているの
で、レーザビームを反射するときのパワーロスを小さく
でき、かつ熱膨張係数が小さいのでミラーの熱変形が非
常に小さくなるため、レーザ光のビームプロファイルが
安定化し、これによってレーザ光走査毎の再結晶化が均
一性良く行われ、高精度のレーザアニールが可能となる
という効果がある。
【0045】請求項4記載のレーザ光照射装置によれ
ば、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料
で構成されたレーザ光を透過する光学部品を含んで構成
されているので、レーザ光を透過する光学部品の熱変形
が小さくなるため、レーザ光のビームプロファイルが安
定化し、これによってレーザ光走査毎の再結晶化が均一
性良く行われ、高精度のレーザアニールが可能となると
いう効果がある。
ば、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料
で構成されたレーザ光を透過する光学部品を含んで構成
されているので、レーザ光を透過する光学部品の熱変形
が小さくなるため、レーザ光のビームプロファイルが安
定化し、これによってレーザ光走査毎の再結晶化が均一
性良く行われ、高精度のレーザアニールが可能となると
いう効果がある。
【0046】請求項5記載のレーザ光照射装置によれ
ば、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料
で構成されたレンズ系の光学部品を含んで構成されてい
るので、レンズ系の光学部品の熱変形が小さくなるた
め、レーザ光のビームプロファイルが安定化し、これに
よってレーザ光走査毎の再結晶化が均一性良く行われ、
高精度のレーザアニールが可能となるという効果があ
る。
ば、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料
で構成されたレンズ系の光学部品を含んで構成されてい
るので、レンズ系の光学部品の熱変形が小さくなるた
め、レーザ光のビームプロファイルが安定化し、これに
よってレーザ光走査毎の再結晶化が均一性良く行われ、
高精度のレーザアニールが可能となるという効果があ
る。
【0047】請求項6記載のレーザ光照射装置によれ
ば、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料
で構成された非レンズ系の光学部品を含んで構成されて
いるので、非レンズ系のレーザ光を透過する光学部品の
熱変形が小さくなるため、レーザ光のビームプロファイ
ルが安定化し、これによってレーザ光走査毎の再結晶化
が均一性良く行われ、高精度のレーザアニールが可能と
なるという効果がある。
ば、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料
で構成された非レンズ系の光学部品を含んで構成されて
いるので、非レンズ系のレーザ光を透過する光学部品の
熱変形が小さくなるため、レーザ光のビームプロファイ
ルが安定化し、これによってレーザ光走査毎の再結晶化
が均一性良く行われ、高精度のレーザアニールが可能と
なるという効果がある。
【0048】請求項7記載のレーザ光照射装置によれ
ば、請求項1乃至請求項6記載のレーザ光照射装置にお
いて、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材
料は、石英で構成されているので、石英で構成された光
学部品の熱変形が小さくなるため、レーザ光のビームプ
ロファイルが安定化し、これによってレーザ光走査毎の
再結晶化が均一性良く行われ、高精度のレーザアニール
が可能となるという効果がある。
ば、請求項1乃至請求項6記載のレーザ光照射装置にお
いて、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材
料は、石英で構成されているので、石英で構成された光
学部品の熱変形が小さくなるため、レーザ光のビームプ
ロファイルが安定化し、これによってレーザ光走査毎の
再結晶化が均一性良く行われ、高精度のレーザアニール
が可能となるという効果がある。
【0049】請求項8記載のレーザ光照射装置によれ
ば、請求項1乃至請求項6記載のレーザ光照射装置にお
いて、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材
料は、合成石英で構成されているので、合成石英で構成
された光学部品の熱変形が小さくなるため、また合成石
英が光学材料としても良好な特性を有しており、レーザ
光のビームプロファイルが安定化し、これによってレー
ザ光走査毎の再結晶化が均一性良く行われ、高精度のレ
ーザアニールが可能となるという効果がある。
ば、請求項1乃至請求項6記載のレーザ光照射装置にお
いて、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材
料は、合成石英で構成されているので、合成石英で構成
された光学部品の熱変形が小さくなるため、また合成石
英が光学材料としても良好な特性を有しており、レーザ
光のビームプロファイルが安定化し、これによってレー
ザ光走査毎の再結晶化が均一性良く行われ、高精度のレ
ーザアニールが可能となるという効果がある。
【0050】請求項9記載のレーザ光照射装置によれ
ば、請求項2及び請求項3記載のレーザ光照射装置にお
いて、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材
料は、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さいセラミ
ックスで構成されているので、セラミックスで構成され
たレーザ光を反射する光学部品の熱変形が非常に小さく
なるため、レーザ光のビームプロファイルが安定化し、
これによってレーザ光走査毎の再結晶化が均一性良く行
われ、高精度のレーザアニールが可能となるという効果
がある。
ば、請求項2及び請求項3記載のレーザ光照射装置にお
いて、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材
料は、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さいセラミ
ックスで構成されているので、セラミックスで構成され
たレーザ光を反射する光学部品の熱変形が非常に小さく
なるため、レーザ光のビームプロファイルが安定化し、
これによってレーザ光走査毎の再結晶化が均一性良く行
われ、高精度のレーザアニールが可能となるという効果
がある。
【図1】この発明の第1実施例によるレーザ光照射装置
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したレーザ光照射装置のレーザ光のビ
ームプロファイルを示す図である。
ームプロファイルを示す図である。
【図3】図1に示したレーザ光照射装置で処理した試料
表面の再結晶領域の様子を示す図である。
表面の再結晶領域の様子を示す図である。
【図4】この発明の第2実施例によるレーザ光照射装置
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示したレーザ光照射装置のレーザ光のビ
ームプロファイルを示す図である。
ームプロファイルを示す図である。
【図6】この発明の第3実施例によるレーザ光照射装置
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図7】この発明の第4実施例によるレーザ光照射装置
の構成を示すブロック図である。
の構成を示すブロック図である。
【図8】従来のレーザ光照射装置の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図9】従来のレーザ光照射装置のレーザ光のビームプ
ロファイルを示す図である。
ロファイルを示す図である。
【図10】従来のレーザ光照射装置で処理した試料表面
の再結晶領域の様子を示す図である。
の再結晶領域の様子を示す図である。
1,1a レーザ源 2,3 シャッター 4,4a ビームエキスパンダ 5,5a 1/2波長板 6,6a 偏光プリズム 7,7a,8,8a,11,11a ミラー 9,9a X軸回転ミラー 10,10a f−θレンズ 12 フォーカスステージ 13 Y軸ステージ 14 シリコンウエハ 15 サセプタ 16 加熱ヒーター 18 1/4波長板
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年2月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】従来のレーザアニールに用いられるレーザ
光照射装置の一例を図8に示す。図8はレーザアニール
に用いられるレーザ光照射装置のブロック図である。図
8において、1は一般にその出力が非単結晶層を溶融さ
せるのに十分な出力と高い出力安定性を有する20W級
の連続発振アルゴンイオンレーザ源、2,3は回転して
レーザ光の進路を塞ぐことによってレーザ光の照射を止
めるためのシャッター、4は連続発振アルゴンイオンレ
ーザ源1が出力したレーザ光の光束を拡大するビームエ
キスパンダ、5はビームエキスパンダ4を通過したレー
ザ光を入射し、入射したレーザ光の偏光面の傾きを変え
る1/2波長板、6は1/2波長板5を通過した直線偏
光のレーザ光を入射し、入射したレーザ光を偏光面の傾
きに応じた割合で通過または直角方向に反射する偏光プ
リズム、7,8は偏光プリズム6で入射光に対して直角
方向に反射したレーザ光を所定の位置に導くため所定の
角度で入射光を反射する全反射ミラー、9はX軸方向に
レーザ光の反射角度変化させるX軸回転ミラー、10は
X軸回転ミラー9によって振られるレーザ光を入射し
て、被処理物表面でレーザ光が150μmφ程度になる
ように絞り、レーザ光を等速で走査しつつ照射するため
のf−θレンズ、11はf−θレンズ10を通過したレ
ーザ光を反射して被処理物表面に導くミラー、12はX
軸回転ミラー9及びf−θレンズ10を保持しておりf
−θレンズ10とミラー11の距離を変えることによっ
て焦点距離を調整するフォーカスステージ、13はX軸
回転ミラー9、f−θレンズ10及びミラー11を保持
しておりY方向に移動することによって被処理物表面上
のレーザ光が照射する位置をY方向に移動するためのY
軸ステージ、14は被処理物であるシリコンウエハ、1
5はシリコンウエハ14を保持するサセプタ、16はレ
ーザ光による再結晶化の効率を上げるためシリコンウエ
ハ14を加熱する加熱ヒータである。
光照射装置の一例を図8に示す。図8はレーザアニール
に用いられるレーザ光照射装置のブロック図である。図
8において、1は一般にその出力が非単結晶層を溶融さ
せるのに十分な出力と高い出力安定性を有する20W級
の連続発振アルゴンイオンレーザ源、2,3は回転して
レーザ光の進路を塞ぐことによってレーザ光の照射を止
めるためのシャッター、4は連続発振アルゴンイオンレ
ーザ源1が出力したレーザ光の光束を拡大するビームエ
キスパンダ、5はビームエキスパンダ4を通過したレー
ザ光を入射し、入射したレーザ光の偏光面の傾きを変え
る1/2波長板、6は1/2波長板5を通過した直線偏
光のレーザ光を入射し、入射したレーザ光を偏光面の傾
きに応じた割合で通過または直角方向に反射する偏光プ
リズム、7,8は偏光プリズム6で入射光に対して直角
方向に反射したレーザ光を所定の位置に導くため所定の
角度で入射光を反射する全反射ミラー、9はX軸方向に
レーザ光の反射角度変化させるX軸回転ミラー、10は
X軸回転ミラー9によって振られるレーザ光を入射し
て、被処理物表面でレーザ光が150μmφ程度になる
ように絞り、レーザ光を等速で走査しつつ照射するため
のf−θレンズ、11はf−θレンズ10を通過したレ
ーザ光を反射して被処理物表面に導くミラー、12はX
軸回転ミラー9及びf−θレンズ10を保持しておりf
−θレンズ10とミラー11の距離を変えることによっ
て焦点距離を調整するフォーカスステージ、13はX軸
回転ミラー9、f−θレンズ10及びミラー11を保持
しておりY方向に移動することによって被処理物表面上
のレーザ光が照射する位置をY方向に移動するためのY
軸ステージ、14は被処理物であるシリコンウエハ、1
5はシリコンウエハ14を保持するサセプタ、16はレ
ーザ光による再結晶化の効率を上げるためシリコンウエ
ハ14を加熱する加熱ヒータである。
Claims (9)
- 【請求項1】 光学系を介し被処理物表面にレーザ光を
走査しつつ照射して前記被処理物のアニール処理を行う
レーザ光照射装置であって、 前記光学系は、光学材料BK7よりも熱膨張係数が小さ
い光学材料で構成された光学部品を少なくとも一部に用
いて構成されていることを特徴とする、レーザ光照射装
置。 - 【請求項2】 前記光学部品は、光学材料BK7よりも
熱膨張係数が小さい光学材料を基板としたレーザ光を反
射する光学部品を含む、請求項1記載のレーザ光照射装
置。 - 【請求項3】 前記レーザ光を反射する光学部品は、光
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料を用い
た前記基板表面に誘電体多層膜で形成された反射コーテ
ィング膜を有するミラーを含む、請求項2記載のレーザ
光照射装置。 - 【請求項4】 前記光学部品は、光学材料BK7よりも
熱膨張係数が小さい光学材料で構成されたレーザ光を透
過する光学部品を含む、請求項1記載のレーザ光照射装
置。 - 【請求項5】 前記レーザ光を透過する光学部品は、光
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成
されたレンズ系の光学部品を含む、請求項4記載のレー
ザ光照射装置。 - 【請求項6】 前記レーザ光を透過する光学部品は、光
学材料BK7よりも熱膨張係数が小さい光学材料で構成
された非レンズ系の光学部品を含む、請求項4記載のレ
ーザ光照射装置。 - 【請求項7】 前記光学材料BK7よりも熱膨張係数が
小さい光学材料は、石英を含む、請求項1乃至請求項6
のいずれかに記載のレーザ光照射装置。 - 【請求項8】 前記石英は、合成石英を含む、請求項7
記載のレーザ光照射装置。 - 【請求項9】 前記光学材料BK7よりも熱膨張係数が
小さい光学材料は、光学材料BK7よりも熱膨張係数が
小さいセラミックスを含む、請求項2または請求項3記
載のレーザ光照射装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4287453A JPH06140704A (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | レーザ光照射装置 |
US08/062,631 US5357365A (en) | 1992-10-26 | 1993-05-18 | Laser beam irradiating apparatus enabling uniform laser annealing |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4287453A JPH06140704A (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | レーザ光照射装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06140704A true JPH06140704A (ja) | 1994-05-20 |
Family
ID=17717531
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4287453A Pending JPH06140704A (ja) | 1992-10-26 | 1992-10-26 | レーザ光照射装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5357365A (ja) |
JP (1) | JPH06140704A (ja) |
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CN113838783A (zh) * | 2021-09-29 | 2021-12-24 | 上海集成电路研发中心有限公司 | 激光退火设备 |
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