JPH0763676A - 位相シフトレティクル性能検査装置及び性能検査方法 - Google Patents

位相シフトレティクル性能検査装置及び性能検査方法

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JPH0763676A
JPH0763676A JP5212463A JP21246393A JPH0763676A JP H0763676 A JPH0763676 A JP H0763676A JP 5212463 A JP5212463 A JP 5212463A JP 21246393 A JP21246393 A JP 21246393A JP H0763676 A JPH0763676 A JP H0763676A
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optical path
shift reticle
light
shifter
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JP5212463A
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Takashi Matsuoka
敬 松岡
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機構的な構成を必要とせず、光路長が初期設
定値(理想的な光路長)からずれてしまった場合にも、
これを逐次高精度に補正することができ、精度の高い検
査を常に安定に行うことができる位相シフトレティクル
性能検査装置を得る。 【構成】 レーザユニット1から出射するレーザビーム
を2つの光束に分離するビームスプリッタ2aと、該ビ
ームスプリッタ2aで分離された2つの光束のうちビー
ムスプリッタ2aの内部を通過しない方の光束を反射す
る反射鏡8aとの間に、平板状のガラス板からなる光路
長補正用フィルタ7を挿入するとともに、レーザ干渉計
9によって得られた上記2つの光束の位相差に基づい
て、上記光路長補正用フィルタ7を所要量膨張或いは収
縮させる光路長制御手段(加熱手段10,制御装置1
1)を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は半導体装置の製造工程
で使用される位相シフトレティクル性能検査装置及び性
能検査方法に関し、特に、実際に出荷すべき位相シフト
レティクルに対して非接触でその性能を検査することが
できる位相シフトレティクル性能検査装置及び性能検査
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は位相シフトレティクルの構造を示
す断面図であり、図において、100は位相シフトレテ
ィクルで、これは、石英ガラス等からなる透明基板3
と、透明基板3の一方の主面に形成されたCr等からな
る遮光膜パターン5と、透明基板3上の遮光膜パターン
5によって形成された開口部に形成されたPMMA(ポ
リメタクリル酸メチル)等の有機樹脂膜やSiO2 (酸
化シリコン)等の無機物質膜からなるシフタ4とから構
成されている。
【0003】図9は上記図8に示す位相シフトレティク
ル100の機能を説明するための図で、図(a) 〜図(e)
は通常のレティクル(マスク)を用いた時のウエハ上に
照射される光の強度分布を示す図であり、図(f) 〜図
(j) は上記位相シフトレティクル100を用いた時のウ
エハ上に照射される光の強度分布を示す図である。図に
おいて、図8と同一符号は同一または相当する部分を示
している。
【0004】先ず、図(a) 〜図(e) について説明する
と、図(a) は通常のレティクル(マスク)の断面を示
し、透明基板3の所定領域に遮光膜パターン5が設けら
れ、透明基板3の裏面より光(矢印)を照射した図であ
る。図(b) 〜(d) はウエハ上における光照射による電場
の強さEを示し、図(e) はウエハ上の光の強度Iを示し
ている。即ち、レティクルの左側の光透過部による電場
の強さEを図(b) に、レティクルの右側の光透過部によ
る電場の強さEを図(c) に示し、これら左側の光透過部
と右側の光透過部による電場を合計した電場の強さΣE
を図(d) に示している。光の強度Iは電場の強さの自乗
に比例し、これを図(e) に示している。これらの図よ
り、通常のレティクルでは、近接する遮光膜パターンが
影響しあい、光透過部間の小さい幅の遮光膜パターンに
対応して光強度が低下せず、得られる露光パターンはコ
ントラストが悪くなり、これが解像限界となることがわ
かる。
【0005】次に、図(f) 〜図(j) について説明する
と、図(g) は上記位相シフトレティクル100の断面を
示し、透明基板3の所定領域に遮光膜パターン5とシフ
タ4が設けられており、裏面より光(矢印)を照射した
図である。図(g)〜(i)はウエハ上における光照射によ
る電場の強さEを示し、図(j) はウエハ上の光の強度I
を示している。即ち、レティクルの左側の光透過部によ
る電場の強さEを図(g)に、レティクルの右側の光透過
部による電場の強さEを図(h)に示し、これら左側の光
透過部と右側の光透過部による電場を合計した電場の強
さΣEを図(i) に示している。光の強度Iは電場の強さ
の自乗に比例しているからこれを図(j) に示している。
これらの図より、位相シフトレティクルではシフタを設
けたことにより、この部分の透過する光の位相が反転す
るので、近接した光透過部間の小さい幅の遮光膜パター
ンで生ずる回折光が打ち消されて、得られる露光パター
ンはコントラストが良くなり、解像限界が向上する。こ
のような位相シフトレティクルを用いれば、例えば、縮
小率1/5のレティクルに最小幅2.5μmの遮光膜パ
ターンを設けることにより、0.5μm幅のパターンを
形成することができ、特に照射光にエキシマレーザ光を
用いれば、0.2μm幅のパターンも作成可能となる。
【0006】一方、図10はシフタのエッジを用いて露
光パターンを得る位相シフトレティクルの構成と原理を
説明するための図で、図8(a) は位相シフトレティクル
の構成を示す断面図、図8(b) は図8(a) の位相シフト
レティクルに局所的にコヒーレント光を照射し、レンズ
で回折光の焦点を結像させた場合のレンズ光軸に垂直な
面での光強度の分布を示す図である。図において、20
0は位相シフトレティクルで、これは、石英ガラス等か
らなる透明基板3と、透明基板3上にそのエッジが所定
角度となるように形成されたシフタ4aとから構成され
ている。この図からわかるように、この位相シフトレテ
ィクル200は図8に示した位相シフトレティクル10
0と異なり、シフタ4aのエッジによって光強度の低下
領域が形成され、露光パターンが得られるものである。
【0007】図11は露光用光源として縮小投影露光装
置(光源波長365nm)を用い、この位相シフトレテ
ィクル200を用いて、露光パターンを得た時のシフタ
のエッジ角度(θ)と下記式(1) より得られる光強度の
コントラスト(C)との関係を示した図である。尚、図
中NAは縮小投影露光装置の開口数,σはコヒーレンシ
値を示している。 C=(Imax−Imin)/(Imax+Imin) ……(1) 式中、Imaxは最大の光強度値,Iminは最小の光強度値で
ある。この図より、この種の位相シフトレティクルを用
いて露光パターンを得る場合、シフタ4aのエッジの角
度(θ)が露光パターンにおける光強度のコントラスト
(C)に影響を与えることがわかる。即ち、シフタを、
そのエッジ角度が一定角度(図11の場合約60°)以
上となるように形成していないと、光強度のコントラス
ト(C)が安定しないことがわかる。従って、この種の
位相シフトレティクルにおいては、シフタのエッジ角度
がその性能に影響を与える。
【0008】ところで、図8に示す位相シフトレティク
ル100においては、シフタ4が形成された側の光透過
部を透過する光が、シフタ4がない側の光透過部を透過
する光にくらべて、その位相がπ(180°)だけ変化
するよう、即ち、シフタにおける光路長が空気中の光路
長よりもλ/2だけ異なるようにシフタ4が形成されて
いると、最大の効果(性能)を得ることができる。従っ
て、この種の位相シフトレティクルでは、下記式(2) を
満足するようにシフタが形成されている必要がある。 d=λ/2(n−1) ……(2) 式中、dはシフタの厚み、λは照射光の波長,nはシフ
タの屈折率である。
【0009】そこで、従来は所定の工程を経て製造され
た位相シフトレティクルの性能検査は、透明基板上に形
成されたシフタの厚みを該シフタに測定器を接触させて
実測し、シフタの屈折率をシフタを構成する材料の屈折
率,或いは,経験的に得られたシフタの屈折率で代行
し、これらシフタの厚みとシフタの屈折率を上記式(2)
にあてはめることにより行っていた。
【0010】しかるに、この方法では、シフタの厚みを
測定(実測)する際、測定器がシフタに接触することか
らシフタにキズが生じ、製品として使用できなくなるの
で、同一の製造工程により製造された複数の位相シフト
レティクルの内(例えば、同一ロットで製造された複数
の位相シフトレティクルの内)の任意の1つを試験用サ
ンプルとして検査することにより、他の実際に出荷すべ
き製品(以下、実製品とも呼ぶ。)の検査をこの検査に
よって代行していた。従って、この方法は、実製品その
ものの性能を検査しているとはいえないものであった。
【0011】一方、かかる問題点を解消できるものとし
て、同一光源からの光を2光束に分離し、この分離した
光を、一方が位相シフトレティクルのシフタが形成され
た光透過部を透過し、他方がシフタがない透明基板のみ
の光透過部(或いはダミー透明基板)を透過するよう
に、光路長が同一の(厳密には、シフタによる光路長分
だけ互いの光路長が異なるように)異なる経路を進行さ
せ、この後、これら異なる経路を進行してきた光の干渉
光の位相差を検出することにより、位相シフトレティク
ルの性能を検査する方法がある。
【0012】図12はこの検査方法に用いる検査装置の
概略構成図であり、図において、図6と同一符号は同一
または相当する部分を示し、1はレーザ光源、2a,2
bはビームスプリッタ、7は平板状のガラス板からなる
光路長補正用フィルタ、8a,8bは反射ミラー、9は
レーザ干渉計である。
【0013】次に、動作について説明する。レーザ光源
1から出射したレーザ光は、ビームスプリッタ2aで2
つ光束に分離される。そのうち一方は、位相シフトレテ
ィクルのシフタ4がない光透過部を通過し、もう一方は
シフタ4が形成された光透過部を通過し、その後、各々
の光束はビームスプリッタ2bで再び合成される。そし
て、この合成光はレーザ干渉計9に入射し、該レーザ干
渉計9により、この合成光を構成する上記2つの光束の
位相差が測定される。
【0014】ところで、この装置においては、高精度な
検査を行うためには、位相シフトレティクルを配置する
前の状態、即ち、検査前の状態において、2つの光束は
ビームスプリッタ2aで分離されてからビームスプリッ
タ2bで再び合成されるまでその光路長が互いに等しく
なっていることが必要である。従って、通常、ビームス
プリッタ2aと反射ミラー8aの間隔と、ビームスプリ
ッタ2bと反射ミラー8bの間隔を等しく、また、ビー
ムスプリッタ2aと反射ミラー8bの間隔と、ビームス
プリッタ2bと反射ミラー8aの間隔が等しくなるよう
に、これらビームスプリッタ2a,2b及び反射ミラー
8a,8bを配置される。しかしながら、ビームスプリ
ッタ2aで分離される一方の光束は、ビームスプリッタ
2a,2bの内部を通過し、他方の光束はビームスプリ
ッタ2a,2bの内部を通過しないので、厳密には、こ
れら2つの光束の光路は、このビームスプリッタ2a,
2bの内部を通過する分だけわずかに距離が異なること
になる。このため、このわずかに異なる距離を補正する
ために、一方の光束の光路に光路長補正用フィルタ7を
挿入している。
【0015】上記図12に示す従来の検査装置は上記の
ように2つの光束が通過する光路の長さが等しくなるよ
うに構成されている。しかるに、この装置の移動時、或
いは、この装置を用いて実際に検査作業を行う前になん
らかの原因によって外部から振動が加わり、ビームスプ
リッタや反射ミラーの位置の設定位置が所定の設定位置
からずれてしまった場合は、上記2つの光束が通過する
光路の長さが変動し、検査精度が低下してしまうという
問題点があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】そこで、特開平3−1
81805号公報には、この種の検査装置において、上
記光路長補正用フィルタとしてくさび状のガラス板を用
い、これをパルスモータで所定方向に移動できるように
し、これにより、必要に応じて光路に挿入するガラスの
厚みを変え、上記光束が通過する光路の長さ、即ち、光
路長を微調整できるようにしたものが開示されている。
図13はこの検査装置の概略構成図であり、図におい
て、図12と同一符号は同一または相当する部分を示
し、7aはくさび状のガラス板、20はくさび状のガラ
ス板7を水平方向に移動させるパルスモータ、30はレ
ーザ干渉計9で検出された位相差に基づいてパルスモー
タの駆動を制御する制御装置である。尚、ここでは具体
的には図示していないが、くさび状のガラス板7aとパ
ルスモータ20は、パルスモータ20の回転運動を、く
さび状のガラス板7aの水平運動に変えるための駆動機
構を介して接続されている。
【0017】この装置では、実際に検査作業を行う前
に、レーザ干渉計9で測定される位相差が0°となるよ
うに、くさび状のガラス板7aを移動させて、光路長を
微調整することができるので、図12に示した検査装置
に比べて検査精度を向上することができる。
【0018】しかるに、この装置においては、上述した
ように、パルスモータ20の回転運動を、くさび状のガ
ラス板7aの水平運動に変えるための駆動機構(例え
ば、パルスモータの回転軸先端をねじ切りし、くさび状
のガラス板7aにめねじを取付け、互いのねじを螺合す
るとともに、パルスモータの回転軸の回転によって、く
さび状のガラス板7aが回転してないように該くさび状
のガラス板7aを支持する支持部材を設けることが考え
られる。)が必要であり、更に、高精度に光路長を調整
するためには、くさび状のガラス板7aの傾斜面の傾斜
角度を小さくし、上記駆動機構をモータの回転角に対し
てできるだけ少ない移動量でくさび状のガラス板7aが
移動するような機構(例えば、上記ねじのピッチをでき
るだけ小さくする。)にしなければならず、くさび状の
ガラス板7aの加工,及び,駆動機構の作製自体が非常
に面倒であるという問題点がある。また、装置の使用と
ともに、駆動機構が経時的に劣化し、機構的な精度が低
下していくので、次第に光路長の調整精度が低下してい
くという問題点がある。また、実際の検査作業中に、装
置外部からの振動等により、くさび状のガラス板7aの
設定位置が変動して、ガラス板7a内の光の通過経路が
変わると、ガラス板7aの形状がくさび状であるので、
光路長が大きく変動し、検査精度が低下してしまう問題
点がある。
【0019】一方、図10に示したシフタエッジによっ
て解像パターンを得るタイプの位相シフトレチクル20
0では、上記のように、シフタのエッジ角度が解像パタ
ーンの光強度のコントラストに影響を与える。従って、
このタイプの位相シフトレチクルでは、シフタのエッジ
角度がわかればその性能を検査することができる。しか
るに、このタイプの位相シフトレチクルにおいては、現
状ではシフタに検査装置の一部を接触させることなく、
シフタのエッジ角度を測定できる方法はなく、同一の製
造工程で得られた複数の製品の内の1つを試験用のサン
プルとして、これを破壊し、電子顕微鏡でその断面形状
を観察することにより、実際に出荷されるべき製品の検
査を代行していた。従って、このタイプの位相シフトレ
チクルでは、未だ実製品の性能を厳密に検査することが
できないという問題点があった。
【0020】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたものであり、光路長が初期設定値(理
想的な光路長)からずれてしまった場合にも、機構的な
構成を必要とせず、これを逐次高精度に補正することが
でき、精度の高い検査を常に安定に行うことができる位
相シフトレティクル性能検査装置を得ることを目的とす
る。
【0021】更に、この発明の他の目的は、シフタのエ
ッジにより解像パターンを得るタイプの位相シフトレテ
ィクルの性能検査を、その実製品に対して行うことがで
きる位相シフトレティクル性能検査方法を得ることにあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる位相シ
フトレティクル性能検査装置は、光路の途中に配置した
平板状のガラス板からなる光路長補正用フィルタを、必
要に応じて随時,必要量,膨張,または収縮できるよう
にし、該光路長補正用フィルタ自身がもつ光路長を所要
の長さに変更できるようにしたものである。
【0023】更に、この発明にかかる位相シフトレティ
クル性能検査方法は、予め比較サンプル用の単数または
複数の位相シフトレティクルの各々について、レーザビ
ームを入射させながら該レーザビームを所定方向に走査
し、位相シフトレティクルを透過してくる上記レーザビ
ームの光強度特性を測定し、さらに、該位相シフトレテ
ィクルを破壊して、そのシフタのエッジ角度を顕微鏡観
察により実測しておき、出荷すべき位相シフトレティク
ルに上記レーザビームと同じレーザビームを用いて上記
と同様の操作でもって上記と同様の光強度特性を測定
し、この光強度特性と、上記比較サンプル用の位相シフ
トレティクルにおける上記光強度特性とを比較し、この
比較結果と上記実測した比較サンプル用の位相シフトレ
ティクルのシフタのエッジ角度とに基づいて、上記出荷
すべき位相シフトレティクルのシフタのエッジ角度を判
定するようにしたものである。
【0024】
【作用】この発明においては、光路の途中に配置した平
板状のガラス板からなる光路長補正用フィルタを必要に
応じて逐次必要量,膨張,または収縮できるようにした
から、機構的な構成によって光路長補正用フィルタを移
動させることなく、光路長を所要の長さに調整すること
ができ、光路長のずれを常に高精度に補正することがで
きる。また、光路長補正用フィルタが平板状のガラス板
であることから、実際の検査作業中に、光路長補正用フ
ィルタが微動して、光路長補正用フィルタ内における光
の通過経路が変動した場合も、光路長の変動が大きくな
らず、精度の高い検査を行うことができる。また、光路
長補正用フィルタに特別な加工を施す必要がないので、
装置の作製も簡単に行うことができる。
【0025】この発明においては、シフタに測定器を接
触させることなく、該シフタのエッジ角度を推定できる
ようにしたから、出荷すべき位相シフトレティクルの単
体毎に性能検査を行うことができる。
【0026】
【実施例】
実施例1.図1は、この発明の実施例1による位相シフ
トレティクル性能検査装置の概略構成図であり、図にお
いて、図12と同一符号は同一または相当とする部分を
示し、この位相シフトレティクル性能検査装置は、図1
2に示した従来の位相シフトレティクル性能検査装置の
構成に加え、平板状のガラス板からなる光路長補正用フ
ィルタ7を加熱する加熱量可変の加熱手段10と、加熱
手段10の加熱量を制御する制御装置11が設けられて
いる。尚、図中の螺旋状の線は加熱手段10の発熱源で
ある電熱線を示している。
【0027】以下、検査工程について説明する。先ず、
加熱手段10で平板状のガラス板からなる光路長補正用
フィルタ7を実際の検査を行う環境の温度より高い所定
温度まで加熱し、この状態で、レーザユニット1からレ
ーザビームを出力して、ビームスプリッタ2aで分離さ
れ,反射ミラー8aで反射した後,ビームスプリッタ2
aに到達する一方の光束の光路長と、ビームスプリッタ
2aで分離され,反射ミラー8bで反射した後,ビーム
スプリッタ2bに到達する他方の光束の光路長とが等し
くなるように(即ち、レーザ干渉計9による位相差が0
度となるように)、上記ビームスプリッタ2a,2b及
び反射ミラー8a,8bを所要の位置に配置する。
【0028】今、外部からの振動等により、これら光学
部品の配置位置が上記設定位置からずれ、レーザ干渉計
9で測定される位相差が0°から外れたとする。この測
定結果は、制御装置11に与えられ、制御装置11はこ
の測定結果に応じて加熱手段10の加熱量を多くする,
或いは、少なくするように制御して、光路長補正用フィ
ルタ7を所要量膨張,或いは,収縮させ、レーザ干渉計
9で測定される位相差が0°となるように、該光路長補
正用フィルタ7がもつ光路長を変更する。そして、この
レーザ干渉計9で測定される位相差を0°とした状態
で、例えば、図12と同じ状態に検査されるべき位相シ
フトレティクル100を配置し、従来と同様の動作によ
り、シフタを通過させた光束とシフタを通過させない光
束の位相差の測定を行って、位相シフトレティクル10
0の性能検査を行う。
【0029】尚、この際、位相シフトレティクルは、上
記光束が透過し、制御装置11によってその移動が制御
される図示しないXYステージ上に配置されてX方向或
いはY方向に移動するようにしておけば、シフタの異な
る位置について連続的に評価することができる。
【0030】このように本実施例の位相シフトレティク
ルの検査装置では、平板状のガラス板からなる光路長補
正用フィルタ7を必要に応じて必要量膨張,或いは,収
縮させることにより、機構的な手段を全く用いることな
く、該光路長補正用フィルタ7自身の光路長を所要の長
さに調整できるようにしたので、光路長の調整精度が経
時的に低下するということがなくなり、装置内の光路長
が理想的な光路長からはずれてしまった場合に、これを
常に高精度に補正することができる。また、該光路長補
正用フィルタ7が平板状であるので、光路長補正用フィ
ルタ7の設定位置が何らかの原因により変動して、光路
長補正用フィルタ7内を通過する光の通過経路が変動し
た時も、光路長補正用フィルタ7自身の光路長の変動は
殆どないので、精度の高い検査を安定に行うことができ
る。また、該装置の作製時、上記光路長補正用フィルタ
7には何ら加工を施す必要がなく、また、機構的な構成
を設ける必要がないので、装置の作製が簡単になる。
【0031】尚、この実施例では制御装置11により、
レーザ干渉計9で測定される位相差に基づいて、光路長
補正用フィルタ7の光路長が自動的に変更されるように
したが、レーザ干渉計9の検出結果に応じて手動で加熱
手段10の加熱量を変更するようにしてもよい。また、
この実施例では電熱線を発熱源とする加熱手段10を用
いたが、温風により光路長補正用フィルタを加熱するよ
うにしてもよい。
【0032】実施例2.図2は、この発明の実施例2に
よる位相シフトレティクルの検査装置の構成を示す模式
図であり、図において、図1と同一符号は同一または相
当する部分を示し、10aはペルチェ効果により光路長
補正用フィルタ7を冷却する冷却量可変の冷却手段、1
1aは冷却手段10aの冷却量を制御する制御装置11
aである。
【0033】以下、検査工程を説明する。先ず、冷却手
段10aで光路長補正用フィルタ7を実際の検査を行う
環境の温度より低い所定温度まで冷却し、この状態で、
実施例1と同様に、レーザ干渉計9による位相差が0度
となるように、ビームスプリッタ2a,2b及び反射ミ
ラー8a,8bを配置位置を調整する。
【0034】今、外部からの振動により、これら光学部
品の配置位置が初期設定位置からずれ、レーザ干渉計9
で測定される位相差が0°から外れたとする。この測定
結果は制御装置11aに与えられ、制御装置11aはこ
の測定結果に応じて冷却手段10aの冷却量を多くす
る,或いは、少なくするようにして制御して、光路長補
正用フィルタ7を所要量収縮,或いは,膨張させ、レー
ザ干渉計9で測定される位相差が0°となるように、該
光路長補正用フィルタ7がもつ光路長を変更する。そし
て、このレーザ干渉計9で測定される位相差を0°とし
た状態で、上記実施例1と同じように、従来と同様の動
作により、シフタを通過させた光束とシフタを通過させ
ない光束の位相差の測定を行って、位相シフトレティク
ル100の性能検査を行う。
【0035】このように本実施例の位相シフトレティク
ルの検査装置においても、冷却手段10a及びこの冷却
手段10aの冷却量を制御する制御装置11aにより、
機構的な手段を全く用いることなく、板状のガラス板か
らなる光路長補正用フィルタ7を必要に応じて必要量,
膨張,或いは,収縮させることができ、これによって、
該光路長補正用フィルタ7自身の光路長を所要の長さに
調整することができる。従って、本実施例装置において
も、上記実施例1と同様の効果を得ることができる。
【0036】実施例3.図3は、この発明の実施例3に
よる位相シフトレティクル性能検査方法で使用する装置
の概略構成図であり、図において、図10及び図1と同
一符号は同一または相当する部分を示し、12はXYス
テージ、13はレーザビームの強度を検出するフォトダ
イオード、14はXYステージ12を一定速度で所定方
向に移動させるとともに、フォトダイオード13より検
出されたレーザビームの強度を図4に示すような光強度
変化曲線としてグラフ化して出力する制御装置である。
【0037】以下、この装置の動作及びこの装置を用い
て位相シフトレティクルの性能検査を行う方法について
説明する。先ず、上記装置の動作について説明する。X
Yステージ12はレーザユニット1から出射するレーザ
ビームを透過する透光性を有しており、制御装置14に
よりX或いはY方向に移動する。このXYステージ12
上に位相シフトレティクル200を載置し、このXYス
テージ12を所定方向に一定速度で移動させながら、レ
ーザユニット1から出射する所定のビーム径からなるレ
ーザビームをXYステージ12の裏面側から該裏面に対
して垂直方向入射させ、位相シフトレティクル200を
透過するレーザビームの強度を、レーザユニット1に対
してXYステージ12を隔てて対向するように配置され
たフォトダイオード13により検出する。この検出結果
は、制御装置14のモニタに図4に示す光強度変化曲線
として表示される。図4において、横軸はXYステージ
12の移動速度に対応する時間を示し、縦軸は検出器に
より得られる光強度を示している。
【0038】次に、上記検出結果が図4に示す強度変化
曲線となる理由を図5に基づいて説明する。図5は図3
のレーザユニット1から出射したレーザビームが、所定
方向に移動する位相シフトレティクル200へ入射し、
該位相シフトレティクル200を透過したレーザビーム
の光強度をフォトダイオード13が検出している様子を
模式的に示した図である。図において、図3と同一符号
は同一または相当する部分を示し、図中、レーザビーム
はその本数がレーザビームのビーム径に対応させた複数
の線で示され、位相シフトレティクル200の移動方向
は矢印で示されている。また、図5(b) は図5(a) の状
態から位相シフトレティクル200を図中の矢印の方向
に更に移動させた状態を示している。この図に示すよう
に、レーザビームのシフタ4aのエッジ斜面6に当たる
成分は、シフタ4a内に反射され、フォトダイオード1
3には届かなくなる。このため、レーザビームがシフタ
4aのエッジ斜面6にかからないように、位相シフトレ
ティクル200内を透過している間は、フォトダイオー
ド13は最大の光強度を検出し、位相シフトレティクル
200が移動して、図5(a) に示すように、レーザビー
ムがシフタ4aのエッジ斜面6にかかると、フォトダイ
オード13に届くレーザビームの成分が減少し始め(フ
ォトダイオード13が検出する光強度が低下し始め)、
位相シフトレティクル200の移動とともに、図5(b)
に示すように、レーザビームのシフタ4aのエッジの斜
面6にかかる成分が増え、フォトダイオード13に届く
レーザビームの成分は更に減少する(フォトダイオード
13が検出する光強度が更に低下する)。そして、この
図5(b) に示す状態を経て更に位相シフトレティクル2
00が移動すると、レーザヒームのシフタ4aのエッジ
斜面6にかかる成分が次第に減少して、フォトダイオー
ド13に届くレーザビームの成分は次第に増加し(フォ
トダイオード13が検出する光強度が増加し)、最終的
にレーザビームのシフタ4aのエッジ斜面6にかかる成
分が無くなり、フォトダイオード13は再び上記最大の
光強度を検出する。以上説明した現象は、シフタのエッ
ジ毎に起こるので、図4に示す光強度変化曲線が得られ
る。
【0039】次に、この光強度変化曲線により、シフタ
のエッジ角度が推定できる理由について説明する。図6
は、シフタの厚みが図5に示した位相シフトレティクル
のシフタの厚みとほぼ同じで、そのエッジ角度が図5に
示した位相シフトレティクルのシフタのエッジ角度より
小さいシフタを有する位相シフトレティクルを用いて、
上記と同様の動作を行っている状態を示す図である。図
において、図5と同一符号は同一または相当する部分を
示し、200aは位相シフトレティクル、6aはシフタ
のエッジ斜面である。また、図7はこの図6に示す位相
シフトレティクル200aを用いて上記と同様の動作に
よって得られた光強度変化曲線を示した図で、図中実線
で示した曲線aがそれであり、図中点線で示した曲線b
は、上記図5に示す位相シフトレティクル200を用い
て得られた光強度変化曲線である(図4に示した光強度
変化曲線)である。
【0040】これらの図からわかるように、シフタの膜
厚がほぼ一定の場合、シフタのエッジ角度に応じて、得
られる光強度変化曲線が変化する。即ち、シフタのエッ
ジ角度が大きい程(図5のシフタ)、エッジ斜面6が短
くなるので、レーザビームの移動によってレーザビーム
の一部がエッジによって遮られる期間が短く、かつ、そ
の際の遮られる光の量が少なくなり、シフタのエッジ角
度が小さい程(図6のシフタ)、エッジ斜面6aが長く
なるので、レーザビームの移動によってレーザビームの
一部がエッジによって遮られる期間が長く、かつ、その
際の遮られる光の量が多くなり、光強度変化曲線が図7
に示すように変化する。
【0041】尚、シフタの厚みがかわれば、シフタのエ
ッジ角度が同じでも、シフタのエッジ斜面の長さが変わ
ることになるが、製造工程で生ずる程度の厚みの変動で
は、同じエッジ角度にあるエッジの斜面の長さは殆ど変
わらない。従って、出荷すべき位相シフトレティクル以
外で、そのシフタが出荷すべき位相シフトレティクルの
シフタの膜厚とほぼ同じ膜厚に形成されている複数の位
相シフトレティクル、即ち、比較サンプル用の複数の位
相シフトレティクルの各々について、予め上記の動作に
より光強度変化曲線を得、従来と同様にして破壊して、
電子顕微鏡でシフタのエッジ角度を実測しておけば、出
荷すべき位相シフトレティクル、即ち、実製品について
上記の動作により光強度変化曲線を測定し、この光強度
変化曲線を上記比較サンプル用の複数の位相シフトレテ
ィクルの各々の光強度変化曲線と比較することにより、
実製品のシフタのエッジ角度を判定することができる。
ここで、出荷すべき位相シフトレティクル及び比較サン
プル用の位相シフトレティクルとしては、例えば、同じ
製造工程(製造条件)で製造された複数の位相シフトレ
ティクルの内から幾つかをサンプリングして、これらを
比較サンプル用の位相シフトレティクルとして用い、残
りのものを出荷用の位相シフトレティクル(出荷すべき
位相シフトレティクル)とする。又は、同じ製造ロット
で製造された複数の位相シフトレティクルの内の幾つか
を比較サンプル用の位相シフトレティクルとして用い、
残りのものを出荷用の位相シフトレティクル(出荷すべ
き位相シフトレティクル)とする。
【0042】このように本実施例の位相シフトレティク
ル性能検査方法では、位相シフトレティクルのシフタの
エッジ角度を、該シフタに傷をつけることなく、知るこ
とができるので、出荷すべき位相シフトレティクルその
ものの性能検査を行うことができる。従って、従来に比
べて精度が高い性能検査を行うことができ、優れた性能
の製品のみを出荷することができる。
【0043】尚、この実施例では位相シフトレティクル
を平行移動させる方式について説明したが、レーザユニ
ット1とフォトダイオード13を対向させつつ,これら
を平行移動する方式にしても、上記実施例と同様の効果
が得られることは言うまでもない。
【0044】
【発明の効果】この発明にかかる位相シフトレティクル
性能検査装置によれば、光路の途中に配置した平板状の
ガラス板からなる光路長補正用フィルタを、必要に応じ
て随時,必要量,膨張,または収縮させることにより、
光路長を所要の長さに調整するようにしたので、従来の
ように、機構的な構成によって光路長補正用フィルタを
移動させることなく、光路長のずれを常に高精度に補正
することができ、その結果、従来に比して精度の高い検
査を安定に行うことができる効果がある。また、光路長
補正用フィルタが平板状のガラス板であることから、実
際の検査作業中に光路長補正用フィルタ内における光の
通過経路が変動した場合も、該光路長補正用フィルタ自
身の光路長は大きく変動しないので、従来に比して検査
精度を向上できる効果がある。また、装置の作製時、光
路長補正用フィルタに特別な加工を施す必要がなく、ま
た、機構的な構成を用いる必要がないので、装置の作製
が簡単になる効果がある。
【0045】更に、この発明にかかる位相シフトレティ
クル性能検査方法によれば、予め比較サンプル用の単数
または複数の位相シフトレティクルの各々について、レ
ーザビームを入射させながら該レーザビームを所定方向
に走査し、位相シフトレティクルを透過してくる上記レ
ーザビームの光強度の変化特性を測定し、さらに、該位
相シフトレティクルを破壊して、そのシフタのエッジ角
度を顕微鏡観察により実測しておき、出荷すべき位相シ
フトレティクルに上記レーザビームと同じレーザビーム
を用いて上記と同様の操作でもって上記と同様の光強度
の変化特性を測定し、この光強度の変化特性と、上記比
較サンプル用の位相シフトレティクルにおける上記光強
度の変化特性とを比較し、この比較結果と上記実測した
比較サンプル用の位相シフトレティクルのシフタのエッ
ジ角度とに基づいて、上記出荷すべき位相シフトレティ
クルのシフタのエッジ角度を判定するようにしたので、
出荷すべき位相シフトレティクルのシフタのエッジ角度
を、該シフタに傷をつけることなく、知ることができ
る。従って、出荷すべき位相シフトレティクルの性能検
査を、出荷すべき位相シフトレティクルそのものがもつ
特性に基づいて行うことができるので、従来に比べて精
度の高い性能検査を行うことができ、優れた性能の製品
のみを出荷できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1による位相シフトレティクル
性能検査装置の概略構成図である。
【図2】本発明の実施例2による位相シフトレティクル
性能検査装置の概略構成図である。
【図3】本発明の実施例3による位相シフトレティクル
性能検査方法で用いる装置の概略構成図である。
【図4】図3の装置によって得られる光強度の変化特性
を示す特性曲線図である。
【図5】本発明の実施例3による位相シフトレティクル
性能検査方法の原理を説明するための図である。
【図6】本発明の実施例3による位相シフトレティクル
性能検査方法の原理を説明するための図である。
【図7】図3の装置によって得られる光強度の変化特性
を示す特性曲線図である。
【図8】位相シフトレティクルの構造を示す断面図であ
る。
【図9】位相シフトレティクルの機能を説明するための
図である。
【図10】位相シフトレティクルの構造を示す断面図
(図(a) )と機能を説明するための図である。
【図11】位相シフトレティクルにより得られる露光パ
ターンの光強度とシフタのエッジ角度との関係を示した
図である。
【図12】従来の位相シフトレティクル性能検査装置の
概略構成図である。
【図13】従来の位相シフトレティクル性能検査装置の
概略構成図である。
【符号の説明】
1 レーザユニット 2a,2b ビームスプリッタ 3 透明基板 4,4a シフタ 5 遮光膜パターン 6,6a エッジ斜面 7 光路長補正用フィルタ 7a くさび状のガラス板 8a,8b 反射ミラー 9 レーザ干渉計 10 加熱手段 10a 冷却手段 11,11a,30 制御装置 12 XYステージ 13 フォトダイオード 20 パルスモータ 100,200,200a 位相シフトレティクル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板のみからなる第1の光の透過領
    域,及び,該透明基板とシフタとからなる第2の光の透
    過領域を有する位相シフトレティクル性能検査装置にお
    いて、 所定波長の単色光を出射する光源と、 上記単色光を偏向方向が異なる2つの光束に分離する第
    1の光学手段と、 上記2つの光束が同一長さの光路を経て合流するよう
    に、上記2つの光束をそれぞれ反射する第2の光学手段
    と、 上記2つの光束の合流点に配置され、これら2つの光束
    を再結合させる第3の光学手段と、 上記第1の光学手段と上記第2の光学手段の間の光路,
    または、上記第2の光学手段と上記第3の光学手段の間
    の光路に挿入され、上記2つの光束の光路長のずれを補
    正する光路長補正用フィルタと、 上記第3の光学手段で再結合された上記2つの光束の位
    相差を検出する位相差検出手段と、 上記位相差検出手段の検出結果に基づいて、上記2つの
    光束の光路長が同じになるように上記光路長補正用フィ
    ルタを膨張,または収縮させる光路長調整手段とを備え
    たことを特徴とする位相シフトレティクル性能検査装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の位相シフトレティクル
    性能検査装置において、 上記光路長調整手段は、 上記光路長補正用フィルタを加熱する加熱手段と、 上記位相差検出手段の検出結果に応じて上記加熱手段の
    加熱量を制御する加熱量制御手段とで構成されているこ
    とを特徴とする位相シフトレティクル性能検査装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の位相シフトレティクル
    性能検査装置において、 上記光路長調整手段は、 上記光路長補正用フィルタを冷却する冷却手段と、 上記位相差検出手段の検出結果に応じて上記冷却手段の
    冷却量を制御する冷却量調整手段とで構成されているこ
    とを特徴とする位相シフトレティクル性能検査装置。
  4. 【請求項4】 シフタのエッジにより露光パターンを形
    成する位相シフトレティクル性能検査方法において、 比較サンプル用の単数または複数の位相シフトレティク
    ルの各々について、各位相シフトレティクルにレーザビ
    ームを入射させながら該レーザビームを所定方向へ走査
    し、該位相シフトレティクルから透過してくる上記レー
    ザビームの光強度特性を測定する第1の工程と、 上記測定した比較サンプル用の各位相シフトレティクル
    の各々を破壊し、該各位相シフトレティクルを構成する
    シフタのエッジ角度を顕微鏡観察により実測する第2の
    工程と、 実際に出荷すべき位相シフトレティクルに上記レーザビ
    ームと同じレーザビームを入射させながら該レーザビー
    ムを所定方向へ走査し、該位相シフトレティクルから透
    過してくる上記レーザビームの光強度特性を測定する第
    3の工程と、 上記第1の工程で得られた単数または複数の光強度特性
    と、上記第3の工程で得られた光強度特性とを比較し、
    この比較結果と上記第2の工程で得られたシフタのエッ
    ジ角度に基づいて、上記実際に出荷すべき位相シフトレ
    ティクルを構成するシフタのエッジ角度を判定する工程
    とを含むことを特徴とする位相シフトレティクル性能検
    査方法。
JP5212463A 1993-08-27 1993-08-27 位相シフトレティクル性能検査装置及び性能検査方法 Pending JPH0763676A (ja)

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