JPH061401U - 路盤面吸音パネル - Google Patents
路盤面吸音パネルInfo
- Publication number
- JPH061401U JPH061401U JP4683792U JP4683792U JPH061401U JP H061401 U JPH061401 U JP H061401U JP 4683792 U JP4683792 U JP 4683792U JP 4683792 U JP4683792 U JP 4683792U JP H061401 U JPH061401 U JP H061401U
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- JP
- Japan
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- sound absorbing
- concrete
- roadbed
- absorbing panel
- sound
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 列車の転動音に起因する騒音の低減を図る路
盤面吸音パネルを得る。 【構成】 皿状に形成したコンクリート製躯体1内に、
多孔質の超軽量気泡コンクリートにより形成した剛体の
吸音材7を収容し、躯体1の上面に、エキスパンドメタ
ル等による多孔性の踏板8を取付けたものとする。この
吸音パネルは、軌道スラブ上や路盤コンクリート上に敷
並べて用いる。 【効果】 吸音材は耐水、耐候性であり、吸音効果も良
好である。また、吸音パネルは施工保全性に優れてい
る。
盤面吸音パネルを得る。 【構成】 皿状に形成したコンクリート製躯体1内に、
多孔質の超軽量気泡コンクリートにより形成した剛体の
吸音材7を収容し、躯体1の上面に、エキスパンドメタ
ル等による多孔性の踏板8を取付けたものとする。この
吸音パネルは、軌道スラブ上や路盤コンクリート上に敷
並べて用いる。 【効果】 吸音材は耐水、耐候性であり、吸音効果も良
好である。また、吸音パネルは施工保全性に優れてい
る。
Description
【0001】
本考案は、鉄道車両走行により発生する騒音対策用の路盤面吸音パネルに関す るものである。
【0002】
鉄道特に新幹線のような高速鉄道においては、列車走行により発生する騒音を 低減するための対策が種々なされている。これまで、パンタグラフの半減化、防 音壁の機能向上と増設、或はレール削正の深度化等の音源対策等が実施されてき たが、環境基準の達成には、更に効果的な環境対策の技術開発が必要とされてい る。
【0003】 このような背景の中で、新たな騒音対策として、路盤面吸音工が考えられてき た。路盤面吸音工は、レールと車輪の接触により発生の転動音に起因する騒音等 を低減する工法で、軌道スラブ上や路盤コンクリート上に吸音材を設置するもの で、これまでの実験で騒音の低減に大きな効果のあることが確認されている。し かし、この路盤面吸音工を実用化するには、軽くて施工性と保全性がよく、耐久 性と吸音性に優れた材料と構造の具体化が問題である。
【0004】 本考案は、上記の問題を解決するためになされたもので、吸音性に優れており 、耐水、耐侯、加工性に富んだ超軽量コンクリート系の吸音材を用いて、施工と 保全が簡便で耐力、耐久性のある路盤面吸音パネルを提供しようとするものであ る。
【0005】
上記の目的を達成するための本考案の構成について、実施例に対応する図面を 参照して説明すると、請求項1の吸音パネルは、超軽量気泡コンクリートによる 通気性を有する多孔質の剛体吸音材7,7 を、水抜孔4,4 を有する底板2の周囲に 額縁3を突設したコンクリート製の皿状躯体1内に収容し、該皿状躯体1の上面 に、多孔性の踏板8を着脱自在に取付けたことを特徴とするものである。
【0006】 また、請求項2の吸音パネルは、超軽量気泡コンクリートによる通気性を有す る多孔質の剛体吸音材7,7 を、鋼製の枠体12内に収容し、該枠体12の上面に、多 孔性の踏板8を着脱自在に取付けたことを特徴とする。
【0007】
以下、本考案の実施例について図面を参照して説明する。図1、図2は一実施 例を示し、図4、図5は他の実施例を示したものである。
【0008】 図1、図2において、1は四角形の扁平な皿状をなすコンクリート製躯体で、 底板2の周囲に額縁3が上方に突設されているとともに、底板2には水抜孔4, 4が4隅に設けられており、下面にはゴム板等による滑り止め兼不陸調整具6, 6が4隅に取付けられている。
【0009】 上記コンクリート躯体1の額縁3内には剛体吸音材7,7が収容されている。 この吸音材7は、硅酸カルシウム系水和物を基材として、直径 0.1mmから1mm程 度の小さな気孔が全体積の85%以上を占め、しかもそれが相互に連通している、 比重0.27から0.35の通気性のある超軽量の気泡コンクリートによるもので、その 通気性を利用して音のエネルギーを吸収することのできるものである。収容する 吸音材7は、一枚構成のものでも、図示のような2枚組のものでもよく、額縁3 内をほぼ埋めて収容されればよい。
【0010】 そして、コンクリート躯体1の上面には、吸音材7を保護する多孔性の踏板8 が額縁3の上面全周に支持されて、取付ボルト9,9等により着脱自在に取付け られている。この踏板8は、例えばエキスパンドメタル或は格子状板が用いられ る。
【0011】 本考案の路盤面吸音パネルは上述のように構成されており、その大きさは、施 工等に適するように、例えば長辺 900mm、短辺 600mm、厚さ 110mmで、吸音材7 は厚さ50mmのものが使用される。そして、路盤面吸音パネルAは、図3に示すよ うに、路盤コンクリート10の上面や軌道スラブ11の上面或はその両方に敷並べて 用いられる。
【0012】 次に、図4、図5の実施例は、上記のコンクリート躯体に代り鋼製の枠体を採 用したものである。すなわち、12は立上辺の上端部を内側に折り曲げた断面略L 形の鋼製枠材13,13を結合して形成した枠体で、中間部には必要に応じて補強な らびに吸音材支持用の仕切枠材14, 14が設けられ、吸音材7,7はそれら枠材13 ,14に周縁部を挿入した状態で収容される。そして、枠体12の上面には、吸音材 7,7を保護する多孔性の踏板8が着脱自在に取付けられる。この実施例のもの は、さきの実施例のものに比べて軽量にできる。したがって、路盤面吸音板の単 体としての形状を大きくとれることになる。
【0013】 本考案に使用する吸音機を用いて行った試験の結果によれば、吸音機を路盤コ ンクリート10上のみに設置した場合では、地上25m地点で約2dBの騒音低減効果 が確認され、また、吸音機を軌道スラブ11上への設置を加えた場合は、更に約 0 .5dBの騒音低減がみられた。
【0014】
以上説明したように、本考案の路盤面吸音パネルは、吸音材として通気性を有 する超軽量気泡コンクリート製のものが使用されているので、耐水性、耐候性に 優れているとともに、その通気性を利用して音のエネルギーを吸収でき、高音か ら低音域まで優れた吸音性能を発揮し、路盤面に設置することにより、列車走行 時の転動音に起因する騒音等を大幅に低減することができる。
【0015】 そして、吸音材は超軽量であるので、吸音パネルはコンクリート躯体を用いた もので約60kg/枚、鋼製枠を用いたもので約40〜50kg/枚と軽量化され、定形化 と併せて運搬や敷設作業が容易で迅速に能率よくできる。また、吸音パネルは保 全性がよく、特に踏板を設けたことにより、人の歩行や器材の載置、移動、或は 金属類の落下や落雪等による荷重、衝撃を直接吸音材に与えることなく、その損 壊が防止され、耐久性が大である。
【図1】本考案の一実施例を示す一部切欠平面図であ
る。
る。
【図2】同縦断面図である。
【図3】本考案品の使用例を示す説明図である。
【図4】本考案の他の実施例を示す一部切欠平面図であ
る。
る。
【図5】同縦断面図である。
1 コンクリート躯体 2 底板 3 額縁 4 水抜孔 6 滑り止め 7 吸音材 8 多孔性踏板 12 鋼製枠 13 枠材 14 仕切枠材
フロントページの続き (72)考案者 黒野 英俊 千葉県千葉市園生町1223−1 稲毛パ−ク ハウス B−414 (72)考案者 中尾 保生 千葉県柏市柏302−13 ガ−デンスクエア ノ−ス 202号
Claims (2)
- 【請求項1】 超軽量気泡コンクリートによる通気性を
有する多孔質の剛体吸音材を、水抜孔を有する底板の周
囲に額縁を突設したコンクリート製の皿状躯体内に収容
し、該皿状躯体の上面に、多孔性の踏板を着脱自在に取
付けたことを特徴とする、路盤面吸音パネル。 - 【請求項2】 超軽量気泡コンクリートによる通気性を
有する多孔質の剛体吸音材を、鋼製の枠体内に収容し、
該枠体の上面に、多孔性の踏板を着脱自在に取付けたこ
とを特徴とする、路盤面吸音パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4683792U JPH061401U (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 路盤面吸音パネル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4683792U JPH061401U (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 路盤面吸音パネル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH061401U true JPH061401U (ja) | 1994-01-11 |
Family
ID=12758456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4683792U Pending JPH061401U (ja) | 1992-06-12 | 1992-06-12 | 路盤面吸音パネル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH061401U (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS538415U (ja) * | 1976-07-08 | 1978-01-24 | ||
JPS5399612A (en) * | 1977-02-12 | 1978-08-31 | Showa Denko Kk | Construction of sound proof box with sound absorbing and insulating property |
JPS5433650A (en) * | 1977-08-20 | 1979-03-12 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Communication unit of superhigh frequency using dielectric lins |
JPS5515561A (en) * | 1978-07-21 | 1980-02-02 | Hitachi Ltd | Data processor |
JPS5537604U (ja) * | 1978-08-18 | 1980-03-11 |
-
1992
- 1992-06-12 JP JP4683792U patent/JPH061401U/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS538415U (ja) * | 1976-07-08 | 1978-01-24 | ||
JPS5399612A (en) * | 1977-02-12 | 1978-08-31 | Showa Denko Kk | Construction of sound proof box with sound absorbing and insulating property |
JPS5433650A (en) * | 1977-08-20 | 1979-03-12 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Communication unit of superhigh frequency using dielectric lins |
JPS5515561A (en) * | 1978-07-21 | 1980-02-02 | Hitachi Ltd | Data processor |
JPS5537604U (ja) * | 1978-08-18 | 1980-03-11 |
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