JPH061392Y2 - クリーンルーム成形用電動射出成形機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本考案は、射出成形機の各駆動を電動機によって行うク
リーンルーム成形用電動射出成形機に関するものであ
る。

（ロ）従来の技術 従来の電動射出成形機は、射出、可塑化、型開閉、エジ
ェクトの各モータに対し、各々、その作動に適した空冷
式サーボモータを配置し射出成形機を構成していた。

さらに、空冷式サーボモータに於ては、サーボモータの
軸端と反対の側にファンを設置し、サーボモータ内部よ
り発熱する熱を、ファンによつて発生する風により冷却
していた。

（ハ）考案が解決しようとする課題 しかしながら、このような空冷式サーボモータを駆動源
として各工程を動かす電動射出成形機の場合、サーボモ
ータの外形が大きくなり、また、冷却のためのファンが
あるため、成形機内のほこりやペレット粉等の異物をま
きあげるため、せっかく油がない為に、クリーンなメリ
ットを持っているにもかかわかず、クリーン度を下げる
要因となっていた。

特にレンズやＣＤ等、成形機内のホコリやペレット粉等
の異物をきらう成形に際しては、大きな問題となってい
た。

（ニ）課題を解決するための手段 本考案は、電動機を駆動源として各工程を動かす電動射
出成形機１において、射出モータ２と可塑化モータ３と
型開閉モータ４とエジェクトモータ５の各サーボモータ
を、冷却水配管６の冷却水によりモータ発熱をおさえる
水冷式サーボモータとすることにより、上記問題点を解
決する。

（ホ）作用 冷却水配管６よりの冷却水を、射出モータ２と可塑化モ
ータ３と型開閉モータ４とエジェクトモータ５の各水冷
式サーボモータの外周に配したジャケットに流すことに
より、モータ内部より発生する熱を取り除いている。

（ヘ）実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。

第１図は本考案の実施例を示した図であり、クリーンル
ーム成形用電動射出成形機１は、溶融した樹脂を注入す
る射出工程を行う射出モータ２、樹脂の可塑化工程を行
う可塑化モータ３、型の開閉工程を行う型開閉モータ
４、成形した製品を突き出すエジェクト工程を行うエジ
ェクトモータ５より構成されており、各モータは、モー
タ外周にジャケットを配した水冷式サーボモータを使用
している。各水冷式サーボモータには、冷却水を循環さ
せる為の冷却水配管６が接続されている。冷却水配管６
は、給水用のポンプ（図示せず）に接続されている。

次に、このように構成されたクリーンルーム成形用電動
射出成形機の作用について説明する。

冷却水配管６よりの冷却水を、射出モータ２と可塑化モ
ータ３と型開閉モータ４とエジェクトモータ５の各水冷
式サーボモータの外周に配したジャケットに流すことに
より、モータ内部より発生する熱を取り除く。このこと
によつて、空冷式サーボモータでは必要とされていた冷
却フアンを取り除くことが可能となり、かつ、冷却効率
の増加に伴なって、外径を小さくすることが出来るよう
になった。

（ト）考案の効果 以上の説明から明らかなように、本考案によるクリーン
ルーム成形用電動射出成形機の各駆動を行うサーボモー
タを水冷式にすることにより、サーボモータ本体の外形
を小さくすることができるようになった。

さらに、空冷式のようにファンが付属していないため、
成形機内のほこりやペレット粉等の異物をまきあげるこ
となく冷却が可能なため、クリーン度が上がった。

これにより、レンズやＣＤ等のクリーンルーム内で行な
う成形等に特に適したものとなった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるクリーンルーム成形用電動射出成
形機の構成図である。 １・・・電動射出成形機、 ２・・・射出モータ、 ３
・・・可塑化モータ、 ４・・・型開閉モータ、 ５・
・・エジェクトモータ、 ６・・・冷却水配管。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】電動機を駆動源として各工程を動かす電動
   射出成形機（１）において、 射出モータ（２）と可塑化モータ（３）と型開閉モータ
   （４）とエジェクトモータ（５）の各サーボモータを、
   冷却水配管（６）の冷却水によりモータ発熱をおさえる
   水冷式サーボモータとしたことを特徴とするクリーンル
   ーム成形用電動射出成形機。