JPH0613909B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

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JPH0613909B2
JPH0613909B2 JP61012782A JP1278286A JPH0613909B2 JP H0613909 B2 JPH0613909 B2 JP H0613909B2 JP 61012782 A JP61012782 A JP 61012782A JP 1278286 A JP1278286 A JP 1278286A JP H0613909 B2 JPH0613909 B2 JP H0613909B2
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shift
transmission
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gear
speed
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邦裕 岩月
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動変速機の変速制御装置に係り、特に、複
数の変速段を独立に且つ自動的に切換え得る第1変速機
部及び第2変速機部を備え、前記第1変速機部と第2変
速機部とを同時に変速させることにより特定の変速を達
成するようにした自動変速機の変速制御装置の改良に関
する。
【従来の技術】
近年の車両用自動変速機の急速な普及に伴ない、主に燃
費の向上を意図して車速及びスロツトル開度等に関係し
て変速段を自動的に切換え得る第1変速機部に、変速比
が1以下となるいわゆるオーバードライブ装置を第2変
速機部として直列に付設したものが多く採用されてきて
いる。 又、このような第2変速機部を第1変速機部の変速に積
極的に同調させ、比較的大きな変速段間ギヤ比差の第1
変速機部と比較的小さな変速段間ギヤ比差の第2変速機
部とを同時又は交互に変速させることにより、例えば第
3図A部分に示されるような変速制御を行わせることに
よつて前進6段の多段変速を達成するようにしたものも
既に知られている(例えば特開昭57−37140)。 このようにすることによつて、容易に多段変速が実現で
き、燃費の向上、動力性能の向上、摩擦係合装置の負担
低下等の多くの利点を得ることができる。 一方、一部の自動変速機においては、特定の変速段にお
ける固定走行を行えるようにし、例えば山道等の走行を
より安定して行えるようにしたものがある。
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような自動変速機において、例え
ば固定走行を行う特定の変速段として第3図の第2速度
を選択するようにした場合(特定の変速段として第2速
段を選択することによる利点については例えば昭和60
年12月20日付け同出願人による特許出願を参照)、
ニユートラルレンジにおいて第1、第2の各変速機を第
1速段待機状態としておくと、ニユートラルレンジから
ドライブレンジにシフトした際に通常の第1変速機のい
わゆる第1速段への変速と、第2変速機のハイギヤシフ
トとが同時に行われることになり、そのタイミング如何
によつてはシフトと同時に大きな変速シヨツクが生じる
ことがあるという問題がある。 又、この種の問題は例えば第1速段がいわゆるエキスト
ラローギヤとされ、ニユートラルレンジからドライブレ
ンジヘシフトされた際に第2速段から係合が開始される
ような構成とされた自動変速機においても同様に発生す
る。
【発明の目的】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであつ
て、このように停止位置(パーキングレンジ、又はニユ
ートラルレンジ)から第1、第2変速機部を同時に変速
することによつて達成される変速段へ直接変速されるよ
うな変速パターンであつても、小さなシヨツクでこれを
行うことのできる自動変速機の変速制御方法を提供する
ことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
本発明は、第1図にその要旨を示すように、複数の変速
段を独立に且つ自動的に切換え得る第1変速機部及び第
2変速機部を備え、前記第1変速機部と第2変速機部と
を同時に変速させることにより特定の変速を達成するよ
うにした自動変速機の変速制御装置において、非走行レ
ンジから走行レンジにシフトしたときに、前記第1、第
2変速機部を同時に変速しなければならない状態か否か
を判断する手段と、前記判断により、同時に変速する必
要がある状態であると判断されたときに、非走行レンジ
において前記第1、第2変速機部のうちいずれか一方を
予め当該変速段の状態に変速しておく手段と、を備えた
ことにより、上記目的を達成してものである。
【作用】
第1、第2変速機部を有するような自動変速機にあつて
は、次の変速パータンが、該第1、第2変速機部を同時
に変速することによつて達成される変速段への変速パタ
ーンとなるか否かを検出できる場合がある。例えば、第
2速段、あるいは第4速段での固定走行を指示するため
のボタン又はレバーが予め操作されているとき等であ
る。又、前述したように、ドライブレンジシフトによつ
て第2速段から係合が開始されるような自動変速機にお
いてはニユートラルレンジへのシフトによつて当該変速
パターンを検出することが可能である。 本発明においては、このような検出がなされたときに、
予め第1、第2変速機のいずれか一方を当該変速段状態
におくようにしたため、実際の運転者による変速指示が
出されたときには他の変速機部が切換るだけで済むよう
になり、変速シヨツクを極めて小さく抑えることができ
るようになる。
【実施例】
以下、図面に基づいて本発明の実施例を詳細に説明す
る。 第2図は、本発明が適用されたFF(フロントエンジン
・フロントドライブ)用自動変速機1のギヤ構成を示す
概略スケルトン図である。この自動変速機1は、機関9
に対して同軸的に設けられているトルクコンバータ12
及び変速部14を有する。 該変速部14は、第1変速機部16とこの第1変速機部
16の出力軸に直列に接続された第2変速機部18とか
らなる。第1変速機部16はここではアンダードライブ
装置であり、前進3段を有し、第2変速機部18はここ
ではオーバードライブ装置であり、減速比1の低速段と
オーバードライブの高速段との前進2段を有している。 第1変速部16は、共通のサンギヤ161、リングギヤ
162a、162b、プラネタリピニオン164a、1
64b、及びキヤリヤ166a、166bからなるフロ
ント側、リヤ側の2列の遊星歯車装置を備え、それぞれ
クラツチC、C、ブレーキB、B、B、及び
一方向クラツチF、Fによつて回転が制御されてい
る。 一方、第2変速機部18は、サンギヤ181、リンクギ
ヤ182、プラネタリピニオン184、及びキヤリヤ1
86からなる遊星歯車装置を備え、クラツチC、ブレ
ーキB、及び一方向クラツチFによつて回転が制御
されている。 この第1変速機部16、第2変速機部18の具体的な結
合構成については周知であるため、第2図においてスケ
ルトン図示するに留め詳細な説明は省略する。 なお、ドライブレンジにおける各変速段達成に当り、ブ
レーキ、クラツチ等の各摩擦係合装置は、第3図に示し
たように制御される。 次に、この実施例に係る車両用自動変速機の全体概要を
第4図に示す。変速部14の第1変速機部16及び第2
変速機部18は、各々油圧制御回路40の電磁ソレノイ
ドバルブS〜Sがコンピユータ60により駆動制御
されることによつて変速制御が行われる。 コンピユータ60には、機関9の負荷状態を示すスロツ
トル開度センサ42によるストロツル開度信号、自動変
速機の出力軸回転速度を検出するスピードセンサ44に
よる車速信号、ドライブレンジ、Sレンジ、あるいはL
レンジ等のシフトポジシヨンを検出するシフトポジシヨ
ンセンサ46によるシフトポジシヨン信号、燃費性能重
視型走行及び動力性能重視型走行を選択するパタンセレ
クトスイツチ48によるパタンセレクト信号、機関9の
冷却水温を検出するエンジン水温センサ50による冷却
水温信号、フツトブレーキのオン−オフを検出するブレ
ーキスイツチ52によるブレーキ信号、及び固定走行と
される変速段を選択するマニユアル選択スイツチ54に
よる固定走行選択信号等が入力されており、これらの信
号により予め定められた変速線図に基づいて自動変速機
の変速段を決定している。 次に第5図を用いてこの実施例の作用を説明する。 まず、ステツプ202〜208において自動変速機の出
力軸回転速度N、スロツトル開度θ、シフトポジシヨ
ン位置、及びパターンセレクトスイツチの位置を読込
む。ステツプ210においては、現在停止レンジ位置
(ニユートラルレンジ又はパーキングレンジ)にあるか
否かが判断される。YESの場合はマニユアル選択スイ
ツチ54が2速固定走行指示となつているか否かが判断
される。5速固定走行指示となつていなかつた場合には
そのままリセツトされるが、2速固定走行指示となつて
いた場合にはステツプ214に進んで前記ブレーキB
の供給指令が行われ、第2変速機部18が予め第2速段
の係合状態とされる。 一方、ステツプ210において停止レンジ位置にないと
判断されたときにはステツプ216においてリバースレ
ンジであるか否かが判断され、リバースレンジであると
判断されたときにはそのままリセツトされるが、NOで
あると判断されたとき、即ちドライブレンジ、2レン
ジ、あるいはLレンジと判断されたときには、当該シフ
トレンジの位置、及びパターンセレクトスイツチ48の
セレクト位置に応じて変速点がセツトされる。その後、
ステツプ220において変速判断があれば、ステツプ2
22において変速出力を行う。 第6図に変速過渡特性図を示す。実線は上記実施例によ
る特性である。 図において、破線は従来、即ち、停止レンジで第2変速
機部がロー状態となつている場合のトルク特性である。
今、ニュートラルレンジからドライブレンジへのシフト
が行われた場合、例えば一点鎖線のようにブレーキB
への作用油圧供給がクラツチCへの作用油圧供給に比
べて遅れると、まずクラツチCが係合することによつ
て第1速段の状態となる。このときの変速シヨツクはギ
ヤ比が大きいためかなり大きい。その後ブレーキB
係合するためいわゆる第1速段から第2速段へのアツプ
シフトが生じ、ここで第2の変速シヨツクが生じること
になる。 上記実施例によれば、第2速固定パターンが選択されて
いることを検出した段階で、ニユートラル(パーキン
グ)レンジにて既にブレーキBには油圧が供給され、
係合状態となつている。従つて、ニユートラルレンジか
らドライブレンジへシフトされた際、クラツチCの供
給のみで変速が行われる。この場合、第2速段への変速
であるため、第1速段への変速よりギヤ比が小さく、そ
の分シヨツクが小さい。 なお、上記実施例においては、2速固定のマニユアル選
択スイツチ54が押されているか否かによつてブレーキ
への供給油圧を予め行つておくようにしたが、本発
明は、このような例に限定されるものではなく、要は次
の変速パターンが非走行レンジから第1、第2変速機部
が同時に変速されることによつて達成される変速段への
変速パターンであると検出可能な場合の例全てに適用可
能である。
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、非走行レンジから
第1、第2変速機部が同時に変速されることによつて達
成される変速段への変速であつても、極めて小さな変速
シヨツクでこれを行うことができるようになるという優
れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の要旨を示すブロツク図、第2図は本
発明に係る自動変速機の変速制御装置が適用される車両
用自動変速機のトランスミツシヨン部を示すスケルトン
図、第3図は、同じく各変速段を得るための摩擦係合要
素の係合・組み合せ状態を示す線図、第4図は、同じく
全体概略ブロツク図、第5図は、同じく制御ルーチンを
示す流れ図、第6図は、同じく変速過渡特性を示す線図
である。 16……第1変速機部、 18……第2変速機部、 54……マニユアル選択スイツチ、 B……ブレーキ、 C……クラツチ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の変速段を独立に且つ自動的に切換え
    得る第1変速機部及び第2変速機部を備え、 前記第1変速機部と第2変速機部とを同時に変速させる
    ことにより特定の変速を達成するようにした自動変速機
    の変速制御装置において、 非走行レンジから走行レンジにシフトしたときに、前記
    第1、第2変速機部を同時に変速しなければならない状
    態か否かを判断する手段と、 前記判断により、同時に変速する必要がある状態である
    と判断されたときに、非走行レンジにおいて前記第1、
    第2変速機部のうちいずれか一方を予め当該変速段の状
    態に変速しておく手段と、 を備えたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
JP61012782A 1986-01-23 1986-01-23 自動変速機の変速制御装置 Expired - Lifetime JPH0613909B2 (ja)

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JP2791660B2 (ja) * 1987-04-10 1998-08-27 株式会社小松製作所 変速機の制御装置
JP2822549B2 (ja) * 1990-03-07 1998-11-11 トヨタ自動車株式会社 自動変速機の変速制御装置

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