JPH06138469A - 液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ - Google Patents

液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビ

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JPH06138469A
JPH06138469A JP4289065A JP28906592A JPH06138469A JP H06138469 A JPH06138469 A JP H06138469A JP 4289065 A JP4289065 A JP 4289065A JP 28906592 A JP28906592 A JP 28906592A JP H06138469 A JPH06138469 A JP H06138469A
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博司 高原
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    • G03H2225/20Nature, e.g. e-beam addressed
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高輝度、高コントラスト表示できる液晶パネ
ルの提供。 【構成】 共通電極22上に絶縁膜21を介して画素電
極11を形成し、画素電極11が規則的な周期で開口部
12が形成され、画素電極11の対向側に形成される対
向電極115との間にはネマティック液晶113を狭持
させ、液晶分子を配向させる。対向電極115および共
通電極22の電位を0Vとすると、TFTにより印加し
た画素電極11の電圧により、画素電極11と対向電極
115間および、画素電極11と共通電極22間に電気
力線が発生し、電気力線に沿って液晶分子が配向する。
画素電極11には規則的な周期により開口部12が形成
されているため、液晶層113の屈折率分布も電気力線
により周期的となり液晶層113に回折格子が生成され
る。その回折効果によって画像が変調される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として小型の液晶パ
ネルに表示された画像をスクリーン上に拡大投映する液
晶投写型テレビと、前記液晶投写型テレビに用いる液晶
パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶パネルは軽量、薄型など数多くの特
徴を有するため、研究開発が盛んである。しかし、大画
面化が困難であるなどの問題点も多い。そこで近年、小
型の液晶パネルの表示画像を投写レンズなどにより拡大
投映し、大画面の表示画像を得る液晶投写型テレビがに
わかに注目をあつめてきている。現在、商品化されてい
る液晶投写型テレビには液晶の旋光特性を利用したツイ
ストネマステック(以後、TNと呼ぶ)液晶パネルが用
いられている。
【0003】図12は液晶パネルの等価回路図である。
G1〜Gmはゲート信号線であり、その一端はゲートドラ
イブIC121に接続されている。S1〜Snはソース信
号線であり、一端はソースドライブIC122に接続さ
れている。各画素はそれぞれ画素電極に信号の印加する
ためのTFT123を有しており、また信号を保持する
ための付加コンデンサ124が形成されている。125
は画素電極と対向電極間に挟持された液晶であり、電気
回路的にはコンデンサと見なすことができる。
【0004】図10はTFT等が形成されたアレイ基板
の一画素部の平面図である。ただし、説明に不要な箇所
は省略しており、また図面を見易くするためにモデル的
に描いている。以下述べることは以後の図面に対しても
同様である。図10において、101はゲート信号線、
102はソース信号線、103は画素電極、そして10
4はTFTである。
【0005】図11は従来の液晶パネルの断面図であ
る。アレイ基板112と対向電極基板115が形成され
た対向電極基板111間は4〜6μmの間隔で保持さ
れ、前記基板間にTN液晶113が注入されている。表
示領域の周辺部は封止樹脂(図示せず)で封止されてい
る。また、対向電極111及び画素電極103上には配
向膜(図示せず)が形成され、ラビング処理がなされ、
液晶層113の液晶分子を配向させている。
【0006】以下、従来の液晶投写型テレビについて図
面を参照しながら説明する。図13は従来の液晶投写型
テレビの構成図である。図13において、131は集光
光学系、132は赤外線及び紫外線を透過させるUVI
Rカットミラー、133aは青色光反射ダイクロイック
ミラー(以後、BDMと呼ぶ)、133bは緑色光反射
ダイクロイックミラー(以後、GDMと呼ぶ)、133
cは赤色光反射ダイクロイックミラー(以後、RDMと
呼ぶ)、134a,134b,134c,136a,1
36b,136cは偏光板、135a,135b,13
5cは透過型のTN液晶パネル、137a,137b,
137cは投写レンズ系である。
【0007】以下、この従来の液晶投写型テレビの動作
について、図13を参照しながら説明する。まず、集光
光学系131から出射された白色光はBDM133aに
より青色光(以後、B光と呼ぶ)が反射され、前記B光
は偏光板134aに入射される。BDM133aを透過
した光はGDM133bにより緑色光(以後、G光と呼
ぶ)が反射され偏光板134bに、また、RDM133
cにより赤色光(以後、R光と呼ぶ)が反射され偏光板
134cに入射される。各偏光板では各色光の縦波成分
または横波成分の一方の光のみを透過させ、光の偏光方
向をそろえて各液晶表示パネル135a、135b、1
35cに照射させる。この際、50%以上の光は前記偏
光板で吸収され、透過光の明るさは最大でも半分以下と
なってしまう。
【0008】各液晶パネル135a、135b、135
cは映像信号により前記透過光を変調する。変調された
光はその変調度合により各偏光板136a,136b,
136cを透過し、各投写レンズ系137a,137
b,137cに入射して、前記レンズ系によりスクリー
ン(図示せず)に拡大投映される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述の説明でも明らか
なように、従来のTN液晶を用いた液晶パネルでは、直
線偏光の光を入射させる必要がある。従って、液晶パネ
ルの前後には各偏光板134a,134b,134c,
136a,136b,136cを配置する必要がある。
これらの偏光板は理論的にも50%以上の光を吸収して
しまう。従って、スクリーンに拡大投映した際、低輝度
画面しか得られないという課題がある。
【0010】本発明は、この様な従来の液晶液晶投写型
テレビの課題を考慮し、高輝度画面を得ることの出来る
液晶パネル及びそれを用いた液晶投写型テレビを提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶パネルは、
画素電極に周期的な開口部を形成し、画素電極と画素電
極の下層に形成された共通電極間に電位差を発生させ、
電位差にともなって発生する電気力線にそって、液晶層
の液晶分子を配向させるものである。電気力線の強弱は
画素電極に印加する電圧によって調整できる。
【0012】本発明の液晶投写型テレビは、本発明の液
晶パネルを用いて構成したものである。
【0013】液晶パネルの液晶層に周期的な屈折率分布
を形成させることにより回折格子を生成する。入射光は
前記回折格子の生成度合いに応じて回折される。
【0014】
【作用】本発明の液晶パネルは画素電極間に開口部を生
成し、共通電極間に電気力線を発生させる。電気力線の
強弱は画素に印加する電圧によって可変される。電気力
線は液晶層中を通過する。また、電気力線は画素電極に
対し、平行方向の電気力線となるから、液晶分子は画素
電極に平行に配向する。画素電極に平行に配向したとき
の液晶の屈折率は液晶の常光屈折率noと異常光屈折率
e(no<ne)の平均値の屈折率na=(no+ne)/
2に近くなる。一方、画素電極と対向電極内にも電気力
線が発生する。前記電気力線は画素電極に対し垂直であ
るから液晶の屈折率nbはnoとなる。
【0015】画素電極の開口部を周期的に形成すれば、
屈折率naとnbの部分が周期的に繰り返されるから、回
折格子となる。回折格子に入射した光は回折格子の回折
効率に従って回折される。画素電極に印加する電圧を可
変すれば、回折効率も変化するから、画素電極に印加す
る電圧に従って入射光を変調することができる。
【0016】回折により入射光を変調する場合は、従来
のTN液晶パネルのように直線偏光を用いる必要がな
い。従って、光利用率が高くなり高輝度表示が実現でき
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0018】図1は本発明の液晶パネルの一実施例に係
るアレイ基板の平面図である。11はITOからなる画
素電極であり、画素電極11にはストライプ状の開口部
12が形成されている。開口部12のピッチは液晶投写
型テレビに使用するランプのアーク長に依存し、ランプ
にキセノンランプを用いる場合は30μm以下が好まし
い。
【0019】図2(a)は図1のAA’線での断面図で
ある。画素電極11の下層には絶縁膜21を介して共通
電極22が形成されている。共通電極22は液晶パネル
が透過型の場合はITOで形成され、反射型の場合はA
l、Crなどの金属薄膜で形成される。また、共通電極
22と画素電極11間で付加容量(従来技術の付加コン
デンサ124参照)を形成する。
【0020】共通電極22の膜厚は500〜2000
Å、絶縁膜21は SiO2またはSiNx で形成され、
その膜厚は500〜1500Å、画素電極11の膜厚は
500〜1500Åである。また、画素電極11及び対
向電極115上には配向膜23a、23bが形成され、
液晶層113の液晶分子を配向させている。液晶層11
3の膜厚は液晶パネルが透過型の場合、2〜5μmであ
る。図2ではかなり凹凸があるように図示しているが、
実際の凹凸は0.2μm以内であり、配向膜23の配向
処理も良好に形成できる。
【0021】液晶層の液晶は正の誘電率を持つネマティ
ック液晶が用いられ、画素電極11と対向電極115間
に配向する場合、入射光に対し、常光屈折率noを示
し、(以後、屈折率naと呼ぶ)、 画素電極11に平均
に配向する場合、異常光屈折率neと常光屈折率noの平
均値の屈折率nbと示す。
【0022】本発明の液晶パネルは、画素電極11と共
通電極22間に液晶層113を通る電気力線を発生させ
て、回折格子を生成する。そのためにより前記電気力線
を良好に発生させるために、図2(b)に示すように開
口部12間の絶縁膜21を除去する方が好ましい。これ
はくし電極状に形成された画素電極11をマスクとして
セルフアライメントを行うことにより比較的容易に実現
できる。
【0023】画素電極11に印加する電圧はTFT10
4において行う。画素電極11に印加する電圧が大きく
なれば、液晶層113を通過する電気力線は強くなり、
小さくなれば弱くなる。
【0024】次に、本実施例の液晶パネルの動作につい
て、図3を用い説明する。なお、説明を容易にするた
め、対向電極115及び共通電極22の電位は0Vとす
る。画素電極11にTFT104により電圧が印加され
ると、画素電極11から対向電極115に電気力線32
C、画素電極11から共通電極22に電気力線32a、
32bが発生する。各電気力線に沿って液晶分子31
a、31b、31cが配向する。液晶分子31は垂直に
配向するから入射光に対する屈折率はno となり、液晶
分子31a、31bはnb=(no+ne)/2 の屈折率
となる。電気力線32a、32bが強い影響をおよぼす
のはアレイ基板112に沿った部分であるが、液晶分子
は弾性体であるので、配向した液晶分子31a、31b
に沿って配向し、液晶分子31a、31bの配向状態は
対向基板111近傍の液晶分子まで配向させる。以上の
ように電気力線が発生することにより、図3(b)に示
すように液晶層113に屈折率分布が生じる。Aの部分
は屈折率no に近い屈折率を示す部分であり、Bの部分
はnbに近い屈折率を示す部分である。no<nb である
ことから、液晶層113 に周期的な屈折率分布が生
じ、 回折格子が生成される。入射光は回折格子により
曲げられる。回折格子の生成状態は、画素電極11に印
加する電圧により変化するから回折格子の回折効率を変
化させることができる。画素電圧に印加される電圧が0
Vのときは電気力線は発生せず、全ての液晶層113全
域にわたり屈折率はnb となり、回折格子は消滅する。
以上のように画素に印加する電圧により回折格子を生成
あるいは消滅することができるから、入射光の変調を行
うことができる。
【0025】以下、図面を参照しながら本発明の液晶投
写型テレビの一実施例について説明する。
【0026】図4はシュリーレン光学系を用いた本実施
例の液晶投写型テレビの構成を概念的に示す模式図であ
る。図4において本実施例の液晶パネル48をライトバ
ルブとして用い、多数の開口部を有するシュリーレン入
力マスク41と出力マスク42の間にシュリーレンレン
ズ43を設置して、入力マスク41の像を出力マスク4
2上に結像させるようにした構造のシュリーレン光学系
を構成し、上記液晶パネル48をこのシュリーレン光学
系の中に配置する。凹面鏡46は光利用効率を上げるた
めに用いた。なお、本実施例ではシュリーレンレンズ4
3は入力マスク41と液晶パネル48の間に設置した
が、液晶パネル48と出力マスク42の間にあっても構
わない。また、凹面鏡46は光利用効率を上げるために
用いたものであるが無くても良い。その場合は光源44
の前面にコンデンサレンズを配置する。
【0027】光源44からの光をシュリーレン光学系の
入力マスク41とシュリーレンレンズ43を介して上記
液晶パネル48に入射し、前記液晶パネル48における
投写画像に応じた光の回折により出力マスク42の開口
パターンより漏れる光として、投写レンズ47を介して
スクリーン45に上記画像を投写するようにしたもので
ある。
【0028】図5は上記実施例を更に具体的に説明する
ための液晶投写型テレビの構成図である。ただし、説明
に不要な構成要素は省略している。図5において、51
は集光光学系であり、内部に凹面鏡及び光発生手段とし
てメタルハライドランプもしくはキセノンランプを有し
ている。前記ランプは極力短アークのものが望ましい。
キセノンランプはアーク長が2mm以下であることが好
ましい。メタルハライドランプの場合はアーク長が4m
m以下のものを用いる。また、その凹面鏡は有視光のみ
を反射させるように構成されている。さらに集光光学系
51の出射端にはUVIRカットミラー52が配置され
ている。ただし、UVIRカットミラー52は集光光学
系51の内部に配置してもよいことは言うまでもない。
また、53aはBDM、53bはGDM、53cはRD
Mでる。なお、BDM53aからRDM53cの配置は
前記の順序に限定するものではなく、また、最後のRD
M53cは全反射ミラーにおきかえてもよい。
【0029】48a、48b及び48cは本実施例の液
晶パネルである。41a、41b、41cは入力マス
ク、42a、42b及び43cは出力マスク、43a、
43b及び43cはシュリーレンレンズである。なお、
入力マスク41、シュリーレンレンズ43及び出力マス
ク42でシュリーレン光学系を構成している。47a、
47b、47cは投写レンズである。投写レンズのF値
はF8以上、好ましくはF10以上に選定する。
【0030】以下に、本実施例の液晶投写型テレビの動
作について説明する。なお、赤(R)、緑(G)、青
(B)光のそれぞれの変調系については、ほぼ同一操作
であるのでB光の変調系について例をあげて説明する。
まず、集光光学系51から白色光が照射され、前記白色
光のB光成分はBDM53aにより反射される。このB
光は入力マスク41a、シュリーレンレンズ43aを通
って液晶パネル48aに入射する。液晶パネルは画素電
極に印加された信号により液晶層の屈折率を制御し、光
を変調する。回折格子が消滅すると入射した光は直進
し、直進した光は出力マスク42aで遮光され、逆に液
晶層に回折格子が生成されると回折効率に従って入射し
た光は回折され、出力マスク42aを通過する。このよ
うにして変調された光は投写レンズ47aによりスクリ
ーン(図示せず)に拡大投影される。以上のようにし
て、スクリーンには画像のB光成分が表示される。同様
に液晶パネル48bはG光成分の光を変調し、また、液
晶パネル48cはR光成分の光を変調して、スクリーン
上にはカラー画像が表示される。
【0031】図6に本発明の第2の実施例である実施例
2の液晶投写テレビの模式的構成図を示す。光源44と
入力マスク41の間にフライアイレンズ61を配置す
る。このフライアイレンズ61は、そのレンズにより光
源像が入力マスク41の開口部に形成されるように設
計、配置され、微小光源アレイを形成する役割をする。
また、入力マスク41近傍にはフィールドレンズアレイ
(図示せず)を設けることが望ましい。その他の構成は
図4に示した本発明の実施例1と同一である。ライトバ
ルブとしての液晶パネル48は実施例1で用いた本発明
の液晶パネルである。図7にフライアイレンズ61の平
面図を示す。フライアイレンズ61は微小レンズ71の
アレイの集合体であり、微小レンズ71の1つ1つが入
力マスク41の開口部の1つ1つに各々対応するように
構成されている。これにより1個の微小レンズ71を通
る光源44より発せられた光は入力マスク41の1個の
開口部を通り、シュリーレンレンズ43、液晶パネル4
8及び出力マスク42を通って、投写レンズ47により
投影される。この光路を1つの光学系と考えると、Fナ
ンバーが大きくてコントラストが高くとれるとともに、
この光学系が多数集まった1つのシステムとみなされる
ので明るさを落とすことがない。言い換えれば液晶パネ
ル48が透過状態の時には瞳の前面を利用し、回折時に
は出力マスク42によって瞳面積が実効的に小さくな
る。
【0032】以下、この実施例2の本発明の液晶投写テ
レビの更に具体的な構成について説明する。図8はその
本発明の実施例2における液晶投写テレビの構成図であ
る。図に示すように、上記図5の構成と殆ど同じである
が、フライアイレンズ61が設けられている点が異な
る。なお、フライアイレンズ61及び入力マスク41は
1つにまとめて集光光学系51とダイクロイックミラー
48aの間に設置しても良い。また、シュリーレンレン
ズ43は液晶パネル48と出力マスク42の間に設置し
ても良い。
【0033】次に、本実施例の液晶投写テレビの動作に
ついて説明する。なお、赤(R)、緑(G)、青(B)
光のそれぞれの変調系については、ほぼ同一操作である
のでB光の変調系について例にあげて説明する。まず、
集光光学系51から白色光が照射され、前記白色光のB
光成分はBDM53aにより反射される。このB光はフ
ライアイレンズ61a、入力マスク41a、シュリーレ
ンレンズ43aを通って液晶パネル48aに入射する。
液晶パネル48aは画素電極に印加された信号により入
射した光の回折状態を制御し、光を変調する。回折した
光は出力マスク42aで遮光され、逆に平行光または所
定角度内の光は出力マスク42aを通過する。変調され
た光は投写レンズ47aによりスクリーン(図示せず)
に拡大投影される。以上のようにして、スクリーンには
画像のB光成分が表示される。同様に液晶パネル48b
はG光成分の光を変調し、また、液晶パネル48cはR
光成分の光を変調して、スクリーン上にはカラー画像が
表示される。その結果、スクリーン上に高コントラスト
のフルカラー表示が実現できる。アパーチャの開口径D
を小さくすればコントラストは向上する。しかし、スク
リーン上の画像輝度は低下する。
【0034】本発明の液晶パネルの液晶層の膜厚が、1
0〜15μmの時、コントラストは画面中心部で12
0:1であり、リア方式テレビで40インチスクリーン
に投写した際、スクリーンゲイン5で200[ft]以
上であり、CRT投写型テレビと比較して、同等以上の
画面輝度を得ることができた。
【0035】なお、本発明の液晶投写型テレビにおいて
投写レンズ系をこれに限定するものではなく、たとえば
平行光を遮光体で遮光し、散乱光をスクリーンに投映す
る中心遮へい型の光学系を用いてもよいことは言うまで
もない。
【0036】また、本発明の液晶投写型テレビの実施例
においてはリア型液晶投写型テレビのように表現した
が、これに限定するものではなく反射型スクリーンに画
像を投映するフロント型液晶投写型テレビでもよいこと
は言うまでもない。
【0037】また、本実施例の液晶投写型テレビにおい
ては、R,G及びB光の変調系において投写レンズをそ
れぞれ1つずつ設けているが、これに限定するものでは
なく、たとえばミラーなどを用いて液晶パネルにより変
調された表示画像を1つにまとめてから1つの投写レン
ズ系に入射させて投映する構成であってもよいことは言
うまでもない。さらに、R・G・B光それぞれを変調す
る液晶パネルを設けることに限定するものでもない。例
えば、一枚の液晶パネルにモザイク状のカラーフィルタ
を取付け、前記パネルの画像を投映するテレビでもよ
い。
【0038】さらに、本発明の液晶パネルは透過型液晶
パネルのように説明したが、これに限定するものではな
く、反射型に形成してもよい。その場合は、共通電極を
金属物質で形成し反射電極にすればよい。この場合の投
写光学系としては例えば、図9の光学系がある。
【0039】ここで、投写光源93から発した投写光
は、コンデンサレンズ94でミラー92に集束される。
集光光はミラー92で反射され、シュリーレンレンズ9
5で平行光線となって本発明の液晶パネルに入射する。
回折格子が完全に生成されている画素に入射した光は回
折され、シュリーレンレンズ95により拡大されてスク
リーン91に投映される。回折格子が完全に消滅した画
素に入射した光はそのまま反射し、92のミラー兼シュ
リーレンストップで遮光される。前述の回折格子生成と
消滅の中間的状態の時は回折状態に応じた光がスクリー
ン91に投映される。
【0040】
【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、
本発明の液晶パネルでは、回折格子の生成と消滅により
入射光を変調するため、従来の偏光光を用いるTN液晶
を用いた液晶パネルに比較して2倍以上の高輝度画面を
得ることができる。
【0041】また、液晶層面に凹凸の回折格子を形成す
ることなく、電圧により回折格子を生成するので、製造
が容易で、ラビング処理も良好に行える。
【0042】また、本発明の液晶投写型テレビでは、本
発明の液晶パネルを用いているために、画質の高輝度化
を実現できる。
【0043】さらに、回折格子を用いて入射光を変調す
る方式であるので、良好な黒表示を実現でき、従来の液
晶投写型テレビに比較してコントラストを大幅に改善し
ており、高品位映像表示を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液晶パネルの一実施例の平面図であ
る。
【図2】本発明の液晶パネルの一実施例の断面図であ
る。
【図3】本発明の液晶パネルの一実施例の説明図であ
る。
【図4】本発明の液晶投写型テレビの一実施例の構成図
である。
【図5】本発明の他の実施例における液晶投写型テレビ
の構成図である。
【図6】本発明の他の実施例における液晶投写型テレビ
の構成図である。
【図7】本発明の液晶投写型テレビの構成部品の説明図
である。
【図8】本発明の他の実施例における液晶投写型テレビ
の構成図である。
【図9】本発明の他の実施例における液晶投写型テレビ
の構成図である。
【図10】従来の液晶パネルの断面図である。
【図11】従来の液晶パネルの断面図である。
【図12】従来の液晶パネルの等価回路図である。
【図13】従来の液晶投写型テレビの構成図である。
【符号の説明】
11,103 画素電極 12 開口部 21 絶縁膜 22 共通電極 23a,23b 配向膜 31a,31b,31c 液晶分子 32a,32b,32c 電気力線 41,41a,41b,41c 入力マスク 42,42a,42b,42c 出力マスク 43,43a,43b,43c シュリーレン
レンズ 44 光源 45,91 スクリーン 46 凹面鏡 47,47a,47b,47c 投写レンズ 48,48a,48b,48c,96 液晶パネル 51 集光光学系 52 UVIRカッ
トミラー 53a,53b,53c ダイクロイッ
クミラー 61,61a,61b,61c フライアイレ
ンズ 71 微小レンズ 92 ミラー 93 投写光源 94 コンデンサレ
ンズ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素電極とその画素電極の側に配置され
    た共通電極と前記画素電極に接続されたスイッチング素
    子とが形成された第1の基板と、対向電極が形成された
    第2の基板と、それら第1の基板と第2の基板との間に
    挟持された液晶層とを有する液晶パネルであって、 前記画素電極は周期的な開口部を有し、その開口部を介
    して前記画素電極と共通電極間に電気力線を生じさせ、
    その電気力線により前記液晶層の液晶分子を配向させ、
    かつ、前記画素電極に印加する電圧により前記電気力線
    の強弱を可変できることを特徴とする液晶パネル。
  2. 【請求項2】 画素電極と共通電極間は絶縁膜により分
    離されていることを特徴とする請求項1記載の液晶パネ
    ル。
  3. 【請求項3】 液晶はネマティック液晶であることを特
    徴とする請求項1記載の液晶パネル。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の液晶パネルと、光発生手
    段と、その光発生手段が発生した光を前記液晶パネルに
    導く第1の光学要素部品と、前記液晶パネルで変調され
    た光を投映する第2の光学要素部品を備えたことを特徴
    とする液晶投写型テレビ。
  5. 【請求項5】 光発生手段が発生する光は色フィルタで
    青色光、緑色光及び赤色光の3つの所定範囲の波長の光
    に分割され、かつ、前記液晶パネルは前記3つの所定範
    囲の波長の光のうち少なくとも1つに対して配置されて
    いることを特徴とする請求項4記載の液晶投写型テレ
    ビ。
  6. 【請求項6】 色フィルタはダイクロミックミラーであ
    ることを特徴とする請求項5記載の液晶投写型テレビ。
  7. 【請求項7】 青色光を変調する液晶パネルの光学像
    と、緑色光を変調する液晶パネルの光学像と、赤色光を
    変調する液晶パネルの光学像とが、光学要素部品によ
    り、スクリーンの同一位置に投映されることを特徴とす
    る請求項5記載の液晶投写型テレビ。
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