JPH06138017A - 残留ガス検知装置付ガス腐食試験機 - Google Patents

残留ガス検知装置付ガス腐食試験機

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JPH06138017A
JPH06138017A JP31086592A JP31086592A JPH06138017A JP H06138017 A JPH06138017 A JP H06138017A JP 31086592 A JP31086592 A JP 31086592A JP 31086592 A JP31086592 A JP 31086592A JP H06138017 A JPH06138017 A JP H06138017A
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冨士夫 須賀
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 促進ガス腐食試験機が緊急停止したとき、試
験槽内に残っているガスを清浄化して屋外に排出できる
と共に試験槽内のガス残留の有無を判別できるように
し、さらに、排気処理装置の処理能力を容易に判別でき
るようにする。 【構成】排気処理装置2と接続する排気配管6に第1の
透明容器4が4本直列に、取り外し可能に配してある。
又、排気配管6に前記第1の透明容器4を挟んで第1の
バイパス配管8が接続してあり、この配管8に第1の透
明容器4と同一構成で、それより小型の第2の透明容器
9が取り外し可能に配してある。さらに、両配管の接続
部分に、流路切り換え用及び逆流防止用の第1の切り換
コック10及び第2の切り換コック11が設けてある。
又、各透明容器4、9内の薬剤又は薬液の固有の色と
ガス吸着後の色に近似した色票とからなる色票対12が
各透明容器から視認できる位置に固定してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】停電等で装置が緊急停止したと
き、試験槽内に残っているガスを清浄化して屋外に排出
できると共に試験槽内のガス残留の有無を判別でき、
又、ガスの排気処理装置の処理能力を容易に判別できる
検知装置を付帯した促進ガス腐食試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に示すように従来より促進ガス腐食
試験機3は、試験ガスを所定濃度にするために空気と混
合するガス混合部15と、温湿度調節の可能な密閉構造
の試験槽19と、試験槽19から排出されるガスを中和
処理するための排気処理装置2とから構成され、各部は
配管によって接続されている。
【0003】又、試験ガスの供給部及びガス混合部15
と試験槽19とを接続するガス送入配管18には、停電
等の障害によって装置が停止したとき、試験ガス及びコ
ンプレッサー14の空気を試験槽19内に送入しないた
めの第1の電磁弁20が設けてある。又、このガス送入
配管18には、前記第1の電磁弁20が閉じられている
とき、コンプレッサー14に内蔵されているタンク内の
空気を試験槽19に送入するための第2のバイパス配管
22があり、この配管22を開閉するための第3の切り
換コック21が設けてある。尚、ガスボンベ13にも第
2の電磁弁30がついており、こうした障害が発生した
ときはガスの供給を停止できるようになっている。
【0004】図3は図2に示す従来の促進ガス腐食試験
機3に付帯される排気処理装置2の拡大図である。図3
において、排気処理装置2は、上端と下端を密閉した円
筒状の処理塔31の下方側周に、試験槽19(図2参
照)から排出されるガスの導入口32があり、試験槽排
気口26(図2参照)に連絡配管27を介して接続して
ある。処理塔31の下方には処理塔31内に試験槽19
から導入されるガスを中和するための中和薬液29を貯
蔵するための貯蔵部33が接続されており、図示しない
薬液投入口が設けてある。処理塔31内で天井部にはノ
ズル34があり、貯蔵部33の底部とこのノズル34を
接続する配管途中に、中和薬液29を吸引圧送するため
のポンプ35が設けてあり、中和薬液29をノズル34
から噴出するようになっている。又、ガスの導入口32
より上方でノズル34より下方の処理塔31内部には、
ノズル34から噴出される中和薬液29を吸着しガス導
入口32から取り入れられるガスを効果的に中和処理す
るための、例えば硬質ポリエチレン製等の充填物36が
詰められている。
【0005】従って、中和処理されたガスは、清浄な空
気として充填物36より上方に位置する排気口37から
排気配管6を経て屋外に放出される。
【0006】さて、こうした従来の排気処理装置2で、
ガスの中和処理に使用する中和薬液29の処理能力の確
認は、前記排気配管6の途中にガス検知管が挿入できる
検知口38を設けて、一定時間経過ごとにこの検知口3
8に検知管を挿入して、ガスが検知できなければ中和薬
液29の処理能力ありとしていた。又、停電等の障害が
発生したときも、この検知口29から検知管を用いて試
験槽19内、排気処理装置2内及び各配管内の残留ガス
の有無を判別していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】さて、試験中に停電等
の障害が発生すると、ガス混合部15へのガス及び空気
の供給、試験槽19内への試験ガスの供給は前記第1及
び第2の電磁弁20、30(図2参照)が働いて停止さ
れ、又試験槽19の温湿度調節、排気処理装置2の中和
薬液29の循環等も停止して促進ガス腐食試験機3は緊
急停止する。このため、試験槽19内のガスは屋外に放
出されずに、試験槽19内、排気処理装置2内及び各配
管内に残留することになる。
【0008】停電等の障害によって促進ガス腐食試験機
3が停止したとき、試験槽19内の試料25をそのまま
放置しておいたのでは、試験結果に重大な欠陥を生じる
こともあり、又、繰り返し試験の再現も得られないこと
になるため、試料25の状態を確認し、場合によっては
試験を再開するまで試料25を取り出し保存する必要も
ある。
【0009】さて、この停止状態で試料25の確認、取
り出し等を行うには、人体等への危険防止のために残留
ガスを除去する必要がある。この除去は、試験ガスを所
定濃度に調整するためのガス混合部15に空気を送るコ
ンプレッサー14(図2参照)のタンク内空気を用いて
行っていた。即ち、コンプレッサー14は安定して空気
を供給するために、その容量に応じたタンクを内蔵して
おり、促進ガス腐食試験機3に用いるコンプレッサー1
4は、一般にそのタンク容量が促進ガス腐食試験機3の
試験槽19の容積より大きいものを用いている。そこ
で、例えば手動でコンプレッサータンク用の切り換コッ
ク(図2、第3の切り換コック21参照)を切り換えて
停止中の試験槽19内に空気を送入し、残留ガスを屋外
に放出していた。又、この残留ガスが全部排出されたか
どうかの確認は、前記のように排気処理装置2の検知口
38から検知管を挿入してガスの有無を判別していた。
【0010】このように残留ガスを屋外に放出する場
合、そのガス濃度はコンプレッサー14の空気によって
薄められ、さらに放出されると同時に外気によって拡散
されるため、人体等への悪影響は少ないが、排気処理装
置2によって完全に清浄化されたものでないため周囲の
環境に悪影響を与えることは必然である。このため残留
ガスの排出は、停電等の障害の復旧を待って、排気処理
装置2を正常に作動させ、清浄な空気として屋外に放出
するのが一般的であり、従って、停電等の障害による試
験機停止中に試料の確認、取り出しを行うのは難しいこ
とであった。
【0011】又、促進ガス腐食試験機3は、試験の目的
により試験ガスの濃度を変更して用いることが一般的で
ある。上記の排気処理装置2に用いる中和薬液29の処
理能力は、試験するガスの濃度によって異なる。従っ
て、従来この中和薬液29の処理能力を見極めるために
は、試験ガスの濃度ごとの標準的使用時間を予め計測又
は計算しておき、その時間ごとに、上記のように検知管
を用いて処理能力の有無を判別しようとしていた。とこ
ろが、当然のことながら上記標準的使用時間ではガスは
検知されないこともあり、又、検知したときは既に非常
に高濃度を示すこともある。このため、実際的には中和
薬液29の処理能力の有無の判別は行わず、十分に安全
性を見込んだ時間ごとに無条件に中和薬液29を交換す
るのが実状であり、検知管の使用は交換後の中和薬液2
9が正常に処理作用しているかどうかの確認に用いるよ
うになっていた。
【0012】例えば、試験ガスが亜硫酸ガス(SO2
の場合、中和処理に用いる中和薬液は炭酸ナトリウム
(Na2 CO3 )を溶解したものを用い、又、硫化水素
ガス(H2 S)の場合は炭酸ナトリウムに水酸化ナトリ
ウム(NaOH)を加えて用いている。この炭酸ナトリ
ウム及び水酸化ナトリウムは共に強アルカリ性で、その
取扱いには十分な注意が必要である。
【0013】上記のように従来の排気処理装置2では、
中和薬液29の処理能力の判別を容易に行うことができ
ないため中和薬液29の交換を頻繁に行う必要があっ
た。又、この中和薬液29は強アルカリ性であり、その
取扱いには危険性を配慮した十分な注意が必要であるた
め、中和薬液交換は手間のかかる作業であった。
【0014】そこで、停電等の障害時でも装置内の残留
ガスを清浄空気として屋外に放出でき、かつ試験機内の
残留ガスの有無を容易に判別でき、さらに排気処理装置
の中和薬液の処理能力を容易に判別でき、危険性があり
手間のかかる中和薬液交換の頻度を少なくできる検知装
置の開発が望まれていた。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、空気と混合して所定の濃度に調整した腐食性ガス
を、試料を配した試験槽内に連続して送入し、この試験
槽内から排出されるガスを、中和薬液を用いて中和処理
する排気処理装置を通過させ、清浄な空気として屋外に
放出する促進ガス腐食試験機において、前記排気処理装
置に接続する排気配管中に、所定成分のガスを吸着しか
つ吸着後一定の色に変色する薬剤又は薬液を充填した第
1の透明容器を1個又は複数個取り外し可能に設け、前
記1個又は複数個の第1の透明容器を挟んで前記排気配
管に第1のバイパス配管を接続し、排気の上流に位置す
る接続部に、排気配管側又は第1のバイパス配管側のい
ずれか一方に排気流路を変更するための第1の切り換コ
ックを設け、他方の接続部に、排気流路でない配管への
排気の逆流防止のための第2の切り換コックを設け、こ
のバイパス配管中に前記と同一の薬剤又は薬液を充填し
た第2の透明容器1個を取り外し可能に設け、さらに前
記薬剤又は薬液の固有の色と変色後の色に近似した色票
を並べて色票対とし、前記第1の透明容器及び第2の透
明容器のいずれとも同時に視認できる位置に配して構成
したことを手段とする。
【0016】
【作用】上記の手段を採用したことにより、促進ガス腐
食試験機が停電等の障害によって停止したとき、試験槽
内等の残留ガスを、排気配管に設けた第1の透明容器内
の薬剤又は薬液に吸着させて清浄な空気として外気に放
出でき、又、吸着後の薬剤又は薬液の変色の有無によっ
て残留ガスの有無を判別できる。さらに、排気処理装置
の処理能力は、予め計測又は計算等によって求めておい
た処理用薬液の処理能力終了時間近くになったら、排気
処理装置からの排気を第1のバイパス配管を通過するよ
うにし、第2の透明容器内の薬剤又は薬液の変色によっ
て、この処理能力の有無を判別できる。又、薬剤又は薬
液の変色状態は、各透明容器と同時に視認できる色票対
で明確に確認できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。図1は本発明の残留ガス検知装置1(図2中、一点
鎖線内)を排気処理装置2に付帯した構成図である。
又、この図では前記検知装置1の構成をより理解し易く
するために、排気処理装置2との縮尺等は無視してい
る。又、排気処理装置2の構成は前述の図3と、本検知
装置1を付帯する促進ガス腐食試験機3は前述の図2と
同一構成である。
【0018】図1において、第1の透明容器4は、中央
に開口がありその開口に螺子を切った短管を溶着した樹
脂製の円形蓋5を、その短管が透明樹脂製筒の外部に位
置するように透明樹脂製筒の両端部にそれぞれ溶着して
構成してある。排気処理装置2に接続する排気配管6の
途中に、この同一大きさの第1の透明容器4が4本直列
になるように配してある。隣接する各第1の透明容器4
は、排気の出口と入口との前記螺子を切った短管を、樹
脂製のユニオン7を用いたU字形の配管を介して接続し
てあり、それぞれ取り外し可能になっている。又、この
4本の第1の透明容器4の中で両端に位置するものは、
排気の入口側及び出口側の前記短管がそれぞれ排気配管
6とユニオン7を用いて接続してある。
【0019】又、排気配管6には前記4本の第1の透明
容器4を挟んで第1のバイパス配管8が接続してある。
このバイパス配管8の途中には、前記第1の透明容器4
と同一構成で、第1の透明容器より小型の第2の透明容
器9が、同様にユニオン7を介して取り外し可能に配し
てある。さらに、この第1のバイパス配管8と排気配管
6の接続部分で、排気の入口側には排気の流路を変える
ための第1の切り換コック10が設けてあり、出口側に
は前記切り換コック10で一方の配管に流路を変えたと
き、排気が他方の配管に逆流しないようにするための第
2の切り換コック11が設けてある。
【0020】又、前記第1及び第2の透明容器4、9に
入れる薬剤又は薬液の固有の色とこれらがガスを吸着し
て変色したときの色に近似した色票とを、接して1枚の
台紙に貼って作った色票対12を、前記第1及び第2の
各透明容器4、9と同時に見られる位置に固定してあ
る。
【0021】さて、上記構成の残留ガス検知装置1を付
帯した場合の図2に示す促進ガス腐食試験機3で、硫化
水素ガス(H2 S)を用いた試験について以下に説明す
る。
【0022】図2において、ガスボンベ13内の硫化水
素ガス及びコンプレッサー14からの空気はガス混合部
15に導かれ、それぞれガス流量計16、空気流量計1
7によって、所定の試験濃度になるようにその流量が調
整される。ガス混合部15で所定の試験濃度に調整され
たガスは、ガス送入配管18を通って試験槽19内に送
入される。このガス送入配管18の途中には、停電等で
試験機が停止した場合にガスの供給を停止するための第
1の電磁弁20が設けてある。又、この配管18にはガ
スの供給が停止中にコンプレッサータンク内の空気を用
いて試験槽19内等のガスを屋外に排出できるように、
第3の切り換コック21がついた第2のバイパス配管2
2が設けてある。
【0023】ガス送入配管18を通ったガスはガス吹き
出し口23から試験槽19内に送入され、一定の回転速
度で回転するファン24によって撹拌されかつ試験槽1
9底部から試験槽19の側面を通って上昇し、試験槽1
9上部から垂直流となって試料25に接触するようにな
る(図2の試験槽内の矢印参照)。又、試験槽19内の
ガスは試験槽排気口26と排気処理装置2をつなぐ連絡
配管27を通って排気処理装置2に送られる。尚、試験
槽19内には図示しない加温装置、加湿装置が付帯され
ており試験槽19内を所定の温湿度に調節できるように
なっている。又、試験槽19内の試験ガスは試料25に
吸収されたり等でその濃度は絶えず変動している。この
ためこの濃度を検知し、常に試験槽19内のガス濃度が
一定になるように、前記ガス流量計16及び空気流量計
17を制御するようになっている。
【0024】排気処理装置2の構成は前記従来の技術の
項で説明した通りである。又、硫化水素ガス(H2 S)
を中和するための薬液には、同様に炭酸ナトリウムに水
酸化ナトリウム(NaOH)を加えてたものであり、そ
の使用可能時間は試験ガスの濃度により異なるため、標
準的使用時間を予め計測又は計算してある。
【0025】こうした促進ガス腐食試験機3に付帯した
本発明の残留ガス検知装置1において、排気配管6に設
けた4本の第1の透明容器内4には、硫化水素ガスを吸
着すると紫色から茶褐色に変色する、例えば過マンガン
酸カリを主成分とするペレット状の薬剤28が充填して
ある。この4本の第1の透明容器4に充填してある薬剤
28の総量は、所定濃度の試験ガスが試験槽19内に充
満しているとき、このガスを全部吸着でき、さらに各配
管及び排気処理装置2内のガスを吸着できる量に、さら
に一定量を加えた量とし、これを4等分して各第1の透
明容器4に充填してある。本実施例では排気上流側の2
本の第1の透明容器内の薬剤28が試験槽19内の全ガ
スを吸着できる量、3番目の第1の透明容器内の薬剤2
8が排気処理装置2内及び各配管内の全試験ガスを吸着
できる量、4番目の第1の透明容器4内の薬剤28が予
備の分としてある。又、第1のバイパス配管8に設けた
第2の透明容器9には、上記第1の透明容器4に充填し
た薬剤28と同一のものを小量だけ充填してある。
【0026】さて試験中は、排気配管6に設けた4本の
第1の透明容器4に排気処理装置2からの排気が流れる
ように第1の切り換コック10を切り換えてある。又、
第2の切り換コック11は第1のバイパス配管8に排気
が逆流しないように切り換えてある。通常は排気処理装
置2が正常に作動しているため、この第1の透明容器4
内の薬剤28には何の変色も生じない。ここで、停電等
によって試験機が停止すると、試験槽19内、排気処理
装置2内及び各配管内には試験中のガスが残留すること
になる。この状態で試験槽19を開け試験中の試料25
を確認、取り出すことは非常に危険なため、残留ガスを
排出するために、前記第2のバイパス配管22の第3の
切り換コック21を操作して、コンプレッサータンク内
の空気を送入する。このとき、前記4本の第1の透明容
器4に中和処理されない試験ガスが送られることにな
る。第1の透明容器4は直列に接続されているため、排
気の上流側の容器内の薬剤28からガスを吸着し、茶褐
色に変色し始める。ここで第3番目の第1の透明容器4
の薬剤28の例えば3分の2までで変色が停止すれば、
残留ガスは全て吸着され清浄な空気として外気に放出さ
れたと判別できる。尚、4番目の第1の透明容器4内の
薬剤28は何らかの理由で試験槽19内のガス濃度が上
昇した場合の予備吸着材として用いるためのものであ
る。
【0027】一方、排気処理装置2の中和薬液29の能
力がなくなるであろう時間近くになったら、排気処理装
置2からの排気を第1のバイパス回路8側に流すように
第1の切り換コック10を調節する。ここで、中和薬液
29の能力が少なくなると徐々に第2の透明容器9内の
薬剤28が変色するため、容易に中和薬液29の交換時
期を判断できることになる。
【0028】さらに、上記の変色は、薬剤28固有の色
及びガスを吸着して変色した後の色に近似した色票対1
2を設けてあるため、誰でも間違いなく判別することが
できる。
【0029】尚、本実施例では第1及び第2の透明容器
4、9内にペレット状の薬剤28を充填して用いたが、
同等の効果を有するものであれば薬剤の形状に限定はな
く、又、同等の効果をもたらす薬液を用いてもよい。さ
らに、排気配管6に設けた第1の透明容器4はその大き
さ、数に限定されることはない。即ち、残留ガスを吸着
し清浄な空気として排出できかつガス吸着後の変色状態
によって残留ガスがなくなったことが判別できるような
構成であればよい。
【0030】
【効果】停電等の障害によって促進ガス腐食試験機が停
止したとき、試験槽内の試料をそのまま放置しておいた
のでは、試験結果に重大な欠陥を生じることもあり、
又、繰り返し試験の再現も得られないことになり、再度
試料を作成し、試験をやり直す等の多大な無駄を生じる
ことになる。又、従来のように、残留ガスを未処理の状
態で屋外に放出したのでは、人体に危険を又環境に計り
知れない悪影響を与える可能性がある。
【0031】本発明によれば、排気処理装置に接続する
排気配管に、ガスを吸着してこのガスを清浄空気にする
と共にガス吸着後に一定の色に変色する薬剤を透明容器
に充填して設け、さらに、変色を判別するための色票対
を配したため、上記のような障害が試験機に生じた場合
でも、人体、環境に極めて安全に屋外に放出できると共
に残留ガスの有無を確実かつ容易に視認でき、安全かつ
迅速に試験槽内の試料の状態を確認でき、試料の取り出
しができる。従って、常に安全な試験機として機能で
き、仮に障害が発生した場合でも試験試料に重大な欠陥
を及ぼすことが少ない促進ガス腐食試験機とすることが
できる。
【0032】又、上記のように従来排気処理装置の中和
薬液の交換は、実際的には試験ガスの濃度に応じた時間
によって安全を見越して速め速めに、中和薬液の処理能
力の有無に係わらず交換していた。本発明によればこの
交換時期が明確に判断できるため、中和薬液をその処理
能力一杯使用でき、交換回数が少なくなり、交換に要す
る費用、時間及び危険性が少なくなる。
【0033】さらに、ガス混合部と試験槽とをつなぐ送
入配管に電磁弁を設けなくとも、試験槽内等の残留ガス
は上記透明容器内の薬剤によって清浄空気として排出で
きるので、この電磁弁及びそれに係わる電気回路等を省
略できる利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の残留ガス検知装置及びこれを付帯した
排気処理装置の構成図。
【図2】促進ガス腐食試験機の構成図。
【図3】従来の排気処理装置の構成図。
【符号の説明】
1 残留ガス検知装置 2 排気処理装置 3 促進ガス腐食試験機 4 第1の透明容器 6 排気配管 8 第1のバイパス配管 9 第2の透明容器 10 第1の切り換コック 11 第2の切り換コック 12 色票対 15 ガス混合部 19 試験槽 20 第1の電磁弁 21 第3の切り換コック 25 試料 28 薬剤 29 中和薬液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気と混合して所定の濃度に調整した腐
    食性ガスを、試料を配した試験槽内に連続して送入し、
    この試験槽内から排出されるガスを、中和薬液を用いて
    中和処理する排気処理装置を通過させ、清浄な空気とし
    て屋外に放出する促進ガス腐食試験機において、前記排
    気処理装置に接続する排気配管中に、所定成分のガスを
    吸着しかつ吸着後一定の色に変色する薬剤又は薬液を充
    填した第1の透明容器を1個又は複数個取り外し可能に
    設け、前記1個又は複数個の第1の透明容器を挟んで前
    記排気配管に第1のバイパス配管を接続し、排気の上流
    に位置する接続部に、排気配管側又は第1のバイパス配
    管側のいずれか一方に排気流路を変更するための第1の
    切り換コックを設け、他方の接続部に、排気流路でない
    配管への排気の逆流防止のための第2の切り換コックを
    設け、このバイパス配管中に前記と同一の薬剤又は薬液
    を充填した第2の透明容器1個を取り外し可能に設け、
    さらに前記薬剤又は薬液の固有の色と変色後の色に近似
    した色票を並べて色票対とし、前記第1の透明容器及び
    第2の透明容器のいずれとも同時に視認できる位置に配
    して構成し、促進ガス腐食試験機の緊急停止時に試験槽
    内のガスを清浄にして外気に放出しかつ残留ガスの有無
    を判別可能とすると共に、排気処理装置の処理能力の有
    無を判別可能とすることを特徴とする残留ガス検知装置
    付ガス腐食試験機。
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