JP2865974B2 - 水質検査方法および装置 - Google Patents

水質検査方法および装置

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JP2865974B2
JP2865974B2 JP13481493A JP13481493A JP2865974B2 JP 2865974 B2 JP2865974 B2 JP 2865974B2 JP 13481493 A JP13481493 A JP 13481493A JP 13481493 A JP13481493 A JP 13481493A JP 2865974 B2 JP2865974 B2 JP 2865974B2
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哲郎 高橋
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はボイラに於ける蒸気およ
び給水の水質管理に適用される水質検査方法および装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の方法は、揮発性物質処理を行って
いるボイラにおいて、発生蒸気、蒸気凝縮水及びボイラ
の給水中の揮発性物質以外の塩類の存在を知るために、
これらを水素イオン形に変換した強酸性陽イオン交換樹
脂を充てんした塔に通した後の電気伝導率を測定する。
【0003】揮発性物質、例えばヒドラジン(ヒドラジ
ニウムイオン)、モルホリン(テトラヒドロキシ−1,
4−オキサジン)、アンモニウムイオンなどは水素イオ
ン形に変換した強酸性陽イオン交換樹脂によって吸着さ
れ、これらによる電気伝導率は消滅する。しかし、これ
らのアミン類以外の陽イオンは、水素イオン形強酸性陽
イオン交換樹脂の水素イオンと交換反応を行い、陽イオ
ンと当量の水素イオンを生成する。この水素イオンによ
る電気伝導率を測定して、微量に共存する塩類の濃度を
推定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方法はボイ
ラの配管への空気の漏れ込み、またはボイラ装置に設置
されている脱気装置での脱気不十分によって検体中に炭
酸ガスが混入していると炭酸根は水素イオン形に変換し
た強酸性陽イオン交換樹脂で除去出来ないので、炭酸根
に基づく電気伝導率の上昇が起こる。
【0005】従って炭酸根の影響を除いた、水素イオン
による電気伝導率を求めることは出来ていない。
【0006】空気の漏れ込みおよび脱気の度合いで電気
伝導率の測定値も変化するので、微量に存在する塩類濃
度を推定し、ボイラの水質管理をする上で支障をきたす
恐れがあった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため次の手段を講ずる。
【0008】すなわち、 (1)計測対象の水を強酸性陽イオン交換樹脂を充てん
した塔に通し、次に二酸化炭素濃度が低い不活性ガスを
用いて散気処理をした後に電気伝導率を測定するように
した水質検査方法。
【0009】(2)計測対象の水を通す強酸性陽イオン
交換樹脂塔と、同塔に上部が接続され下部に散気手段を
有する脱炭酸塔と、同脱炭酸塔の散気手段に浄化空気を
供給する空気浄化装置と、同脱炭酸塔の下端部に接続さ
れる電気伝導率測定手段とを設けた水質検査装置。
【0010】
【作用】
(1)上記発明1において、計測対象のボイラでの発生
蒸気、蒸気凝縮水、またはボイラ給水が強酸性陽イオン
交換樹脂内を通ると、水の中の揮発性物質、例えばヒド
ラジン、モルホリン、アンモニウム等のイオンが吸着さ
れる。しかしこれらのアミン類以外は反応して水素イオ
ンになる。
【0011】一方、ボイラの脱気装置での脱気不十分等
によって、炭酸ガスが混入していると、炭酸根が除去さ
れないままでてくる。
【0012】次に炭酸根を含有する液中に二酸化炭素濃
度が非常に少ないか、または二酸化炭素含まないガス
(以後不活性ガスと称する)が散気されると、液中の炭
酸根は気泡中に二酸化炭素として移行して、液中の炭酸
根は減少する。そこで、十分散気された後、液の電気伝
導率が測定されると、その値が液中の炭酸根に影響され
ない場合の値となる。すなわち水素イオンによる値とな
る。
【0013】もちろん、不活性ガスは二酸化炭素を含ま
ないか、または十分にその濃度が低いことが必要である
とともに、液中に溶解して液の電気伝導率を上昇させる
成分を含まないか、またはその濃度が十分に低いことが
必要である。
【0014】このようにして、水素イオンのみによる電
気伝導率が正確に計測される。
【0015】(2)上記発明2において、強酸性陽イオ
ン交換樹脂塔を出た水には上記(1)と同様に作用し
て、炭酸根が含まれている。この水が脱炭酸塔に上部か
ら流入し、下方に流れる。この間に空気浄化装置からC
2 等の除去された浄化空気(不活性ガス)が、散気手
段を介して分散した気泡となって上昇する。そして溶解
している炭酸根を移行させ、水中より除去する。こうし
て炭酸根が効果的に除去された水は脱炭酸塔下部から電
気伝導率測定手段に導かれ電気伝導率が測定される。
【0016】このようにして、炭酸根が除去された水の
電気伝導率が測定でき、正確な塩類濃度の推定が可能に
なる。
【0017】
【実施例】
(1)本発明の第1実施例を図1、図2により説明す
る。
【0018】図1にて、容器7の上部に液流入・ガス排
出管5が設けられる。また先端に散気板3を持つガス流
入管1が設けられる。散気板3は容器7の中央部に配置
される。さらに容器7の下部に電気伝導率用のプローブ
9が配置される。プローブ9の出力は電気伝導率計10
を経て記録計11へ送られる。図中2,4は弁である。
以上において、ヒドラジン注入後のボイラ給水を図示
しない強酸性陽イオン交換樹脂を充てんした塔を通した
後、液流入・ガス排出管5を経て容器7内に所定量注入
する。その後弁2を開としてガス流入管1から不活性ガ
スとして高純度窒素ガス(純度99.999%)を装置
に導入し、散気板3より気泡として試料8中に散気し
た。散気後の窒素ガスは液流入・ガス排出管5を通って
系外に排出される。試料8に散気中の電気伝導率を電気
伝導率計10で測定し、記録計11にて記録した例を図
2に示した。経過時間0min (散気開始時)に0.25
μS/cmであった電気伝導率は、経過時間とともに低下
し、経過時間10分で一定値0.11μS/cmを示し
た。この様にしてボイラ給水中のヒドラジンおよび炭酸
根を除いた後の電気伝導率を短時間で求めることが出来
た。
【0019】(2)本発明の第2実施例を図3、図4に
より説明する。
【0020】図3にて、縦長の容器17の上端には、ガ
ス排出管16が、下端にはU型管13がつながれてい
る。U型管13の上端は径が拡大するとともに、容器1
7の上部位置で閉になっている。そしてその上端に、液
排出管18がつながれている。容器17の下端部には散
気板3が設けられる。そしてガス流入管1がつながれて
いる。
【0021】またU型管13の上端部にはプローブ9が
設けられ、その出力は電気伝導率計10を経て記録計1
1へ送られる。
【0022】以上において、液流入管15より前記と同
様塔で処理後のボイラ給水を容器17に連結供給する。
ボイラ給水はU型管13を通り、液排出管18より流出
する。弁2を開としてガス流入管1から高純度窒素ガス
(純度99.999%)を散気板3より気泡として試料
8中に散気する。散気後の窒素ガスはガス排出管16を
通って系外に排出される。容器17中での試料8の滞留
時間を30分となるようにボイラ給水を連続供給し、電
気伝導率計10で電気伝導率を連続測定して、記録計1
1にて記録した。また弁2を閉とし散気を中止した場合
についても測定した。これらの例を図4に示す。図中A
は窒素ガスでの散気を行なっていない場合、Bは窒素ガ
スでの散気を行ないながら測定した場合を示している。
【0023】以上の結果より炭酸根が有効に除去された
ことが分る。
【0024】なお、このことを裏付けるため、試料8と
して使用するボイラ給水を、ボイラに付帯する脱気器の
性能を前記の場合より上げた後に、前記と同様にして本
実施例に通して測定した。ただし弁2を閉とし散気は行
わなかった。すると上記Bの値同等の伝導率となった。
【0025】(3)本発明の第3実施例を図5、図6に
より説明する。
【0026】図5にて、ボイラの蒸気は減圧コンデンサ
21の入口に送られる。減圧コンデンサ21の出口は強
酸性陽イオン交換樹脂塔22につながれる。イオン交換
樹脂塔22の出口は脱炭酸塔(容量1〜2l)23の上
部につながれる。脱炭酸塔23からの排ガスは水シール
装置31を経て放出される。
【0027】また脱炭酸塔23の下端部には、第2実施
例と同様にプローブ9を有するU型管13がつながれ
る。さらに下部には空気浄化装置24がつながれる。図
中10aは伝導率測定器である。
【0028】空気浄化装置24、脱炭酸塔23部の詳細
を図6に示す。空気浄化装置24は粒子を除去するフィ
ルタを持つ前処理部24aと、活性炭、シリカゲル、ソ
ーダアスベスト等を充てんするとともに高性能フィルタ
ーを持つ後処理部24bを有する。また脱炭酸塔23に
は中央部に分散材、下部に散気板3が設けられている。
散気板3は後処理部24bにガス流入管1でつながれて
いる。図中30は調節弁である。
【0029】以上において、ボイラの蒸気は減圧コンデ
ンサ21に導入され、冷却されて凝縮水となり、イオン
交換樹脂塔22を経て脱炭酸塔23へ送られる。
【0030】一方、計装用空気は前処理部24aに導か
れ、粗粒子、油分等1μm以上の粒子80%が除去され
る。そして後処理部24bに導かれ、CO2 ,SOX
NO X などが0.01mg/l以下に除去されるととも
に、1μm以下の微粒子が99%以上除去される。この
浄化空気(不活性ガス)は散気板3に送られる(0.1
〜1l/分)。脱炭酸塔23内では散気板3で散気さ
れ、分散材29で分散されて、上昇し、水シール装置1
1を経て放出される。
【0031】この間に前記と同様に作用して凝縮水中の
炭酸根が効率よく除去される。
【0032】本実施例の作用効果を確かめるため、第1
実施例(バッチ式)および第2実施例(連続式)とほぼ
同じ構成で、N2 ガスの代りに浄化空気を使用した実験
例を表1および表2に示す。
【0033】
【表1】 条件:容器内凝縮水量:1l 浄化空気流量:0.2l/分 空気浄化は不織布による一次フィルターとゼオライト、
ソーダアスベストの吸収剤と0.45μmの二次フィル
ターで浄化処理を行った。
【0034】
【表2】 条件:容器内水量:1l 凝縮水流量:0.2l/分 浄化空気流量:0.2l/分(浄化条件は表1と同一) 以上の結果より、不活性ガスすなわち浄化空気を使用し
て、炭酸根が有効に除去されることが判る。
【0035】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれば
炭酸ガス濃度の低い不活性ガスを散気するようにしたの
で、炭酸根を含まない状態で計測対象の水の電気伝導率
が測定できる。従って水中の塩類濃度がより正確に推定
できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成系統図である。
【図2】同実施例の作用説明図である。
【図3】本発明の第2実施例の構成系統図である。
【図4】同実施例の作用説明図である。
【図5】本発明の第3実施例の構成系統図である。
【図6】同実施例の空気浄化装置、脱炭酸塔部の詳細構
成図である。
【符号の説明】
1 ガス流入管 2,4 弁 3 散気板 5 液流入・ガス排出管 7 容器 8 試料(ボイラ凝縮水等) 9 プルーブ 10 電気伝導率計 10a 電気伝導率器 11 記録計 13 U型管 15 液流入管 16 ガス排出管 17 容器 18 液排出管 21 減圧コンデンサー 22 水素型強酸性陽イオン交換樹脂塔 23 脱炭酸塔 24 空気浄化装置 29 分散材 30 調節バルブ 31 水シール装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−268905(JP,A) 特開 昭61−208407(JP,A) 特開 昭63−150504(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F22D 11/00 C02F 1/42 G01N 27/04 C02F 1/20

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 計測対象の水を強酸性陽イオン交換樹脂
    を充てんした塔に通し、次に二酸化炭素濃度が低い不活
    性ガスを用いて散気処理をした後に電気伝導率を測定す
    ることを特徴とする水質検査方法。
  2. 【請求項2】 計測対象の水を通す強酸性陽イオン交換
    樹脂塔と、同塔に上部が接続され下部に散気手段を有す
    る脱炭酸塔と、同脱炭酸塔の散気手段に浄化空気を供給
    する空気浄化装置と、同脱炭酸塔の下端部に接続される
    電気伝導率測定手段とを備えてなることを特徴とする水
    質検査装置。
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