JPH06137916A - 電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計

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JPH06137916A
JPH06137916A JP29279792A JP29279792A JPH06137916A JP H06137916 A JPH06137916 A JP H06137916A JP 29279792 A JP29279792 A JP 29279792A JP 29279792 A JP29279792 A JP 29279792A JP H06137916 A JPH06137916 A JP H06137916A
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泰美 小池
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善彦 黒木
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Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低周波側と高周波側のスパンのズレによる出
力への影響を低減するように改良した電磁流量計を提供
するにある。 【構成】 高周波と低周波の2つの周波数で励磁される
電磁流量計において、先の低周波の半周期TSごとに得
られる低周波信号の瞬時値eL(n)を演算する低周波
演算手段と、先の半周期TSの1回前でサンプリングさ
れた先の流量信号の瞬時値eA(n−1)を求める流量
演算手段と、先の流量信号に対するダンピング時定数T
Dと高周波に対する低周波側のスパンのズレB(%)と
設定スパンVSと許容されるノイズの流速換算の絶対値
Cとを用いて低周波の半周期ごとにTS[eL(n)−e
A(n−1)]/TD<BVS+Cの判定式に従って判定
する判定手段と、この判定式を満足するときは低周波信
号を選択し満足しないときは先の流量信号を選択する選
択手段とを具備する様にしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの異なった周波数
をもつ磁場を被測定流体に印加し発生する起電力から流
量を測定する2周波形の電磁流量計に係り、特に低周波
側と高周波側のスパンのズレによる出力への影響を低減
するように改良した電磁流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】工業用の電磁流量計は従来から商用電源
を用いて励磁する商用周波の励磁方式が採用されてき
た。商用周波の励磁方式は,(イ)応答速度が早く低コ
ストに出来る。(ロ)スラリ性の流体や低導電率の流体
で発生する流速と共に増加する低周波のランダムノイズ
(以下,フロ−ノイズという)の影響を受けがたい,と
いう利点があるが,稼動状態で比較的に長期,例えば1
日程度の間,放置しておくとゼロ点が変動するという欠
点がある。
【0003】このため,商用周波の1/2,あるいはこ
れ以下の低周波で励磁する低周波励磁方式が採用される
ようになった。低周波励磁方式にすると周知のようにゼ
ロ点の安定な電磁流量計が得られる利点がある。しか
し,励磁周波数が低いのでフロ−ノイズの周波数帯域と
近接し,このためフロ−ノイズの影響を受け易く,特に
流速が大になるとこの影響が顕著になる。また,フロ−
ノイズの影響を軽減するためにダンピングをかけると応
答が遅くなる欠点を有している。
【0004】そこで,この問題を解決するために、商用
周波数の励磁電流成分とこれより低い周波数の励磁電流
成分を励磁コイルに同時に流して複合磁場を形成する複
合励磁方式が提案されている。以下、図4〜図7を用い
てこの種の電磁流量計について説明する。
【0005】図4は例えば特願平3−218959号で
開示されている従来の電磁流量計の構成を示すブロック
図である。10は電磁流量計の検出器の導管であり,絶
縁性のライニングがその内面に施されている。11a、
11bは信号電圧を検出するための電極である。12は
励磁コイルであり,これによって発生した磁場が被測定
流体に印加される。励磁コイル12には、励磁回路13
から励磁電流If が供給されている。
【0006】励磁回路13は次のように構成されてい
る。基準電圧E1 は増幅器Q1 の非反転入力端(+)に
印加され、その出力端はトランジスタQ2 のベ−スに接
続されている。トランジスタQ2 のエミッタは抵抗Rf
を介してコモンCOMに接続されると共に増幅器Q1
反転入力端(−)に接続されている。コモンCOMとト
ランジスタQ2 のコレクタとの間には励磁電圧Es がス
イッチSW2 とSW3 の直列回路とこれに並列に接続さ
れたスイッチSW4 とSW5 の直列回路を介して印加さ
れる。励磁コイル12はスイッチSW2 、SW3 の接続
点とスイッチSW 4 、SW5 の接続点にそれぞれ接続さ
れる。タイミング信号S2 、S3 、S4 、S5 はそれぞ
れスイッチSW2 、SW3 、SW4 、SW5 の開閉を制
御する。
【0007】一方、信号電圧は電極11a、11bで検
出され、前置増幅器14に出力される。前置増幅器14
でコモンモ−ド電圧の除去とインピ−ダンス変換がなさ
れその出力端15に出力される。出力端15における前
置増幅器14の出力はアナログ/デジタル変換器(A/
L )16とアナログ/デジタル変換器(A/DH )1
7でそれぞれデジタル信号に変換されてバス18を介し
てランダムアクセスメモリ(RAM)19に格納され
る。リ−ドオンリ−メモリ(ROM)20には所定の演
算プログラムおよび初期デ−タが格納されており、プロ
セッサ(CPU)21の制御の基にROM20に格納さ
れた演算手順にしたがって演算され、その結果はRAM
19に格納される。22はクロック発生器であり、ここ
で発生されたクロックは分周器23で1/nに分周され
システムクロックSh としてCPU21とアナログ/デ
ジタル変換器17に供給される。
【0008】CPU21はROM20に格納された演算
プログラムに従いバス18を介してタイミング信号出力
ポ−ト(TO)24に励磁電流If の波形を決めるタイ
ミングを出力する。タイミング信号出力ポ−ト24はこ
のタイミングに従い励磁電流を切換えるタイミング信号
2 、S3 、S4 、S5 を出力する。また、タイミング
信号出力ポ−ト24はCPU21の指定するタイミング
に従いタイミング信号SL をアナログ/デジタル変換器
16に出力し前置増幅器14の出力をサンプルする。
【0009】一方、ROM20に格納された演算プログ
ラムによりRAM19に格納されたデ−タを用いてCP
U21により所定の演算が実行され、その演算の結果は
RAM19に格納されると共にバス18を介してデジタ
ル/アナログ変換器25を介して出力端26に流量出力
として出力される。
【0010】次に、図5に示すタイミング図、図6に示
すフロ−チャ−ト図、図7に示す演算図を用いて図4に
示す電磁流量計の動作を説明する。図4に示す分周器2
3の出力に得られるシステムクロックSh は図5(a)
に示す波形であり、これがCPU21に供給されてい
る。
【0011】図6のステップ1において、CPU21は
このシステムクロックSh の割込タイミング(図5
(g))に同期してROM20に格納された所定の演算
プログラムによりバス18を介してタイミング信号出力
ポ−ト24に励磁波形の切換タイミングを示すタイミン
グ信号を出力する。
【0012】ステップ2において、タイミング信号出力
ポ−ト24はこの切換タイミングを受け、タイミング信
号S5 (図5(b))、S4 (図5(c))、S3 (図
5(d))、S2 (図5(e))をそれぞれ励磁回路1
3のスイッチSW5 、SW4、SW3 、SW2 に出力す
る。或いはタイミング信号S4 をスイッチSW3 、SW
4 に同時に出力し、かつタイミング信号S2 をスイッチ
SW2 、SW5 に同時に出力しても良い。励磁回路13
はこれ等のタイミング信号を受け図5(f)に示す波形
の励磁電流If を励磁コイル12に出力する。この励磁
波形は図5(h)(i)に示すようにタイミング番号i
が0〜15で1サイクルを構成してこれを繰り返す波形
であり、図5ではnサイクルの部分を中心にして示して
ある。この励磁波形は低周波の波形と高周波の波形を乘
算した乘算形の波形をしている。
【0013】次に、ステップ3に移行する。ステップ3
〜ステップ6まではアナログ/デジタル変換器16、1
7からのデ−タの読み込みをする手順を示している。ス
テップ3ではシステムクロックSh(図5(a))に同
期して各サイクル毎にアナログ/デジタル変換器17か
ら入力されるデ−タを図5(j)に示すようにバス18
を介してCPU21の制御の基にRAM19の所定のデ
−タ領域Hiに格納する。
【0014】次に、ステップ4に移り、読み込んだタイ
ミング番号iが0か否かを判断し、0でなければステッ
プ6に移行し、0ならばステップ5に移行する。ステッ
プ6では読み込んだタイミング番号iが8か否かを判断
し8でなければステップ8に移行し、8ならばステップ
7に移行する。
【0015】ステップ5では、タイミング信号出力ポ−
ト24から出力されたタイミング信号SL (図5
(k))によるサンプルタイミングにより、アナログ/
デジタル変換器16から入力されるデ−タを図5(L)
に示すようにバス18を介してCPU21の制御の基に
RAM19の所定のデ−タ領域…、L0 (n−1)、L
0 (n)、L0 (n+1)、…に格納し、ステップ5に
移る。
【0016】次に、ステップ7では、タイミング信号出
力ポ−ト24から出力されたタイミング信号SL (図5
(k))によるサンプルタイミングにより、アナログ/
デジタル変換器16から入力されるデ−タを図5(L)
に示すようにバス18を介してCPU21の制御の基に
RAM19の所定のデ−タ領域…、L1 (n−1)、L
1 (n)、L1 (n+1)、…に格納し、ステップ8に
移る。
【0017】ステップ8ではタイミング番号iが奇数か
否かを判断し、奇数ならばステップ9に移行し、奇数で
ないならばステップ11に移行する判断をする。ステッ
プ9は高周波の復調演算をする。復調演算に際しては、
RAM19に格納されたデ−タHi を用い、図5(m)
に示すタイミングでCPU21の制御の基にROM20
に格納された図7に示す高周波復調演算eHiの欄で示す
演算式で演算をしてその結果をRAM19に格納する。
そして、この演算の結果はステップ10に送られる。こ
の復調演算により電極11a、11bに発生する電気化
学的な直流電圧は除去され、微分ノイズは一定値に保持
され誤差要因とはならない。なお、図7においてAなる
定数は、Tc を微分或いは積分の定数、ΔTc を図5
(f)に示す演算周期とすればA=Tc /(Tc +ΔT
c )で示される。
【0018】次に、ステップ10に移る。ここでは、高
周波側の高域濾波演算FHiを実行する。濾波演算に際し
ては、RAM19に格納されたデ−タeHiと前回の濾波
演算結果とを用い、CPU21の制御の基にROM20
に格納された図7に示す高域濾波演算FHiの欄で示す演
算式で演算をしてその結果をRAM19に格納する。次
にステップ11に移る。ステップ11ではタイミング番
号iが0または8か否かを判断し、0または8ならばス
テップ12に移行し、0または8でないならばステップ
14に移行する判断をする。
【0019】ステップ12では、低周波の復調演算をす
る。復調演算に際しては、RAM19に格納されたデ−
タ…、L0 (n−1)、L0 (n)、L0 (n+1)、
…L 1 (n−1)、L1 (n)、L1 (n+1)、…を
用い、図5(n)に示すタイミングでCPU21の制御
の基にROM20に格納された図5に示す低周波復調演
算eLiの欄で示す演算式で演算をしてその結果をRAM
19に格納する。そして、この演算の結果はステップ1
3に送られる。なお、図7において、定数Bは、B=Δ
T/(ΔT+T)で示される。
【0020】ステップ13では、低周波側の低域濾波演
算FLiを実行する。濾波演算に際しては、RAM19に
格納されたデ−タeL0、eL8と前回の濾波演算結果とを
用い、CPU21の制御の基にROM20に格納された
図7に示す低域濾波演算FLiの欄で示す演算式で演算を
してその結果をRAM19に格納する。
【0021】ステップ14ではタイミング番号iが奇数
か否かを判断し、奇数ならばステップ15に移行し、奇
数でないならば図示しないダンビング演算(時定数
D)を実行して演算経過点T1、T2を経てステップ1
6に移行する判断をする。ステップ15は加算演算を実
行する。RAM19に格納された高域濾波演算の結果F
Hiと低域濾波演算の結果FLiとを用い、CPU21の制
御の基にROM20に格納された図7に示す加算演算e
A の欄で示す演算式で演算をしてその結果をRAM19
に格納し、図示しないダンビング演算(時定数TD)を
実行して演算経過点T1、T2を経てステップ16に移行
する。ステップ16では、次の割り込みのタイミングま
で待機し、次の割り込みのタイミングが来たらステップ
1からステップ16までのフロ−を再び実行する。
【0022】以上のようにして、電極11a、11bで
検出した低周波と高周波の2周波を含む信号電圧は、マ
イクロコンピュ−タを用いて低周波側と高周波側とに分
けられて読み込まれ、低周波側は低周波で復調してその
出力を低域濾波器を介して、高周波側は高周波で復調し
てその出力を高域濾波器を介してそれぞれ出力し、低域
濾波器と高域濾波器の各出力を加算合成して出力(2周
波出力)することにより、ゼロ点が安定でフロ−ノイズ
に対しても強く、かつ応答の良い流量出力が得られる。
【0023】ところで、低周波側はゼロ点は安定である
が励磁周波数が低いのでフロ−ノイズの周波数帯域と近
接しこのノイズの揺動を受け易いので、大きな時定数の
低域濾波器を用いてこれを低減させている。このため応
答は遅い。そこで、高周波側を付加してこの応答を改善
している。
【0024】しかし、高周波側はスムーズな応答を維持
する必要から、大きな時定数を持つ低域濾波器と同じ時
定数の高域濾波器を介して出力するので、微分ノイズの
影響は受けやすい。
【0025】したがって、ノイズの揺動が所定の値以下
に低減しているときは、低周波で出力し、2周波出力を
避けたほうが良い。そこで、ノイズの大きさを考慮し
て、低周波出力と2周波出力とを自動的に切り換えるこ
ととなる。
【0026】この切り換えをする判定基準は、TSを演
算周期(低周波の半周期)、TDを出力のダンピング時
定数(s)、eL(n)を低周波側の瞬時値(m/
s)、eA(n)を加算演算後の出力(m/s)、Aを
許容される流速換算のノイズ値(m/s)とすれば、 TS[eL(n)−eA(n−1)]/TD<A (1) で示される。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の電磁流量計では以下に説明するような問題
がある。この問題点について、図8を用いて説明する。
高周波側は微分ノイズの影響を受け易いので、ゼロ点の
影響を受け易く、この微分ノイズは測定流体による付
着、温度などの流体条件に依存して変化するので高周波
側はスパンの変動を伴ない易い。
【0028】一方、低周波側は微分ノイズの影響を受け
難いので、スパンは安定である。このため、高周波側と
低周波側とのスパンが一致しなくなり、この結果とし
て、2周波出力に影響を及ぼす。
【0029】図8は流量をステップ状に減少させたとき
の応答を示したものである。図8(a)は流量変化を、
図8(b)は高周波側と低周波側とのスパンが一致して
いるときの2周波出力から低周波側の出力に切り換える
ときの様子を、図8(c)は高周波側と低周波側とのス
パンが一致していないときの2周波出力から低周波側の
出力に切り換えるときの様子をそれぞれ示している。た
だし、簡単のため、ステップ15における加算演算eA
の後のダンピング演算(時定数TD)については省略し
てある。
【0030】スパンズレのないときは、図8(b)に示
すように、流量変化(図8(a))に対応して、直ちに
2周波出力から低周波出力に式(1)に基づいて切り換
えられる。
【0031】しかし、スパンズレのあるときは、図8
(c)に示すように、流量変化(図8(a))に対応し
て、式(1)に基づいて直ちに2周波出力から低周波出
力に切り換えられず、流量変化の時点t0から所定時間
1が経過してから切り換えられる。このt0からt1
での時間は実際には流量がゼロにもかかわらず斜線で示
すように出力され出力誤差となる。
【0032】これは、低周波側と高周波側のスパンにズ
レがあると、eL(n)に対してeA(n−1)の値にス
パンズレに起因する成分が含まれるからである。このス
パンのズレは、相対値であるので、設定スパンが大きい
ほど[eL(n)−eA(n−1)]の値が大きくなって
(1)式を満足しなくなり、出力誤差が大きくなる。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するために、第1周波数とこれより低い第2周波数
の2つの異なった周波数を有する磁場が測定流体に印加
されこれによって発生する信号電圧を高域濾波器を介し
て得た高周波信号と低域濾波器を介して得た低周波信号
とを加算して流量信号とする電磁流量計において、先の
第2周波数の半周期TSごとに得られる先の低周波信号
の瞬時値eL(n)を演算する低周波演算手段と、先の
半周期TSの1回前でサンプリングされた先の流量信号
の瞬時値eA(n−1)を求める流量演算手段と、先の
流量信号に対するダンピング時定数T Dと高周波に対す
る低周波側のスパンのズレB(%)と設定スパンVS
許容されるノイズの流速換算の絶対値Cとを用いて低周
波の半周期ごとにTS[eL(n)−eA(n−1)]/
D<BVS+Cの判定式に従って判定する判定手段と、
この判定式を満足するときは低周波信号を選択し満足し
ないときは先の流量信号を選択する選択手段とを具備す
る様にしたものである。
【0034】
【作 用】低周波演算手段は第1周波数より低い第2周
波数の半周期TSごとに得られる低周波信号の瞬時値eL
(n)を演算する。流量演算手段は先の半周期TSの1
回前でサンプリングされた流量信号の瞬時値eA(n−
1)を求める。
【0035】判定手段は先の流量信号に対するダンピン
グ時定数TDと高周波に対する低周波側のスパンのズレ
B(%)と設定スパンVSと許容されるノイズの流速換
算の絶対値Cとを用いて低周波の半周期ごとにTS[eL
(n)−eA(n−1)]/TD<BVS+Cの判定式に
従って判定する。
【0036】選択手段はこの判定式を満足するときは低
周波信号を選択し満足しないときは先の流量信号を選択
する。このように、設定スパンVSを考慮して低周波信
号と流量信号側との切り換えの判定をするようにしたの
で、設定スパンが大きいときでもスパンのズレに基づく
出力誤差を小さくすることができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明する。図1は本発明の1実施例の要部構成を示すフロ
ーチャート図、図2は図1に示すフローチャートの手順
を実行する実施例の構成を示すブロック図である。図3
は図2に示す実施例の効果を説明する波形図である。な
お、図4〜図7に示す従来の電磁流量計と同一の機能を
有する部分には同一の符号を付して適宜にその説明を省
略する。
【0038】図2は本実施例の構成を示すブロック図で
あるが、RAM30或いはROM31の中に格納されて
いる演算プログラム、設定されているパラメ−タは図4
に示すRAM19、或いはROM20と異なっている。
【0039】その他の構成に関しては図5に示す構成と
ほぼ同一である。図1に示す本実施例要部の演算手順は
図6に示す基本的な流量演算手順に対して、一部の選択
手順が付加されて実現される。図6に示す演算手順と同
一の演算手順に対しては、同一のステップ番号(数字)
が付されているが、新たに加入された演算プログラムは
英字のステップ番号が付されている。
【0040】図6に示す流量演算手順は流量算出に際し
て必要な基本的な演算であるが、この流量演算手順のう
ち、演算経過点T1とT2との間に図1に示す演算手順が
加入されて全体の演算手順が構成される。ここでは重複
する説明を避けるため、本実施例の要部となる図1に示
す演算手順について説明する。
【0041】CPU21は、ステップ15まで演算の
後、ステップA〜Dを実行することとなるが、これらの
ステップは低周波と2周波との切り換えの判定手段と、
選択手段としての演算手順を示している。
【0042】ステップAでは、2周波信号と低周波信号
の切り換えをノイズの大きさに基づいて判定する判定基
準値COMPを設定する。具体的には、この判定基準値
COMP(m/s)は、高周波に対する低周波側のスパ
ンのズレをB(%)、設定スパンをVS(m/s) 、許
容されるノイズの流速換算の絶対値をC(m/s)とす
れば、(BVS+C)として設定される。
【0043】この演算手順はROM31に、設定スパン
SなどはRAM30にそれぞれ格納されており、CP
U21はこれ等を用いて判定基準値COMPを演算して
RAM30の所定領域に格納する。
【0044】次に、ステップBに移行して、ステップA
でRAM30に格納された判定基準値COMP、ROM
31に格納されている(2)式で示す判定式、RAM3
0に格納されたデータeL(n)、eA(n−1)などを
用いて、CPU21は TS[eL(n)−eA(n−1)]/TD<COMP (2) の判定式によりノイズの大小を判定する。
【0045】ただし、TDは流量信号に対するダンピン
グ時定数を、TSは低周波の半周期を、eL(n)は低周
波信号の瞬時値を、eA(n−1)は半周期TSの1回前
でサンプリングされた前記流量信号の瞬時値eA(n−
1)をそれぞれ示す。
【0046】(2)式による判定の結果、判定基準値C
OMPを越えるノイズであるときは、次の演算手順であ
るステップCに移行して2周波出力である流量信号(加
算演算の結果)eA(n)を出力して演算経過点T2を介
してステップ16に移行する。判定基準値COMP以下
のノイズの場合は、ステップDに移行し低周波信号e L
(n)を出力して演算経過点T2を介してステップ16
に移行する。
【0047】次に、以上のような演算手順が実行された
ときの効果について図3に示す波形図を用いて説明す
る。図3は2周波出力と低周波出力とを切り換えたとき
の効果を説明する波形図である。
【0048】図3(a)は時刻t=0の時点で流量を0
%に低減させたときを、図3(b)は従来の一定の判定
基準Aで切り換えたときの出力を、図3(c)は図1に
示す信号処理手順により切り換えたときの出力をそれぞ
れ示している。
【0049】従来のように判定基準をAのような固定の
判定基準とすると、図3(b)に示すように、斜線で示
すスパンのズレを含んだ2周波出力によるエラーが生じ
時刻t=teだけずれた時点で切り換えられ、この間は
流量がゼロであるにもかかわらず出力が発生し誤差とな
る。
【0050】これに対して、図1に示す処理手順による
と、式(2)に示すようにスパンのズレを考慮して設定
スパンの1次関数として判定基準COMPを設定する
と、設定スパンが大きい場合でも、図3(c)に示すよ
うに流量変化(図3(a))に速応して2周波出力から
低周波出力として出力誤差なく切り換えられる。ただ
し、簡単のため、ステップ15における加算演算eA
後のダンピング演算(時定数TD)については省略して
ある。
【0051】
【発明の効果】以上、実施例と共に具体的に説明したよ
うに本発明によれば、設定スパンの1次関数とする判定
基準COMPをもちいて2周波から低周波に切り換える
ようにしたので、設定スパンが大きい場合でも、流量変
化に速応して2周波出力から低周波出力に出力誤差なく
切り換えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の要部の処理手順を示すフロ
ーチャート図である。
【図2】図1に示す処理手順を実現する構成を示すブロ
ック図である。
【図3】図1に示す処理手順による効果を説明する波形
図である。
【図4】従来の電磁流量計の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】図4に示す電磁流量計の動作を説明するタイミ
ングチャート図である。
【図6】図4に示す電磁流量計の信号処理の手順を示す
フロ−チャ−ト図である。
【図7】図4のフロ−における演算手順を示す演算図で
ある。
【図8】図4に示す電磁流量計の問題点を説明する波形
図である。
【符号の説明】
10 導管 12 励磁コイル 13 励磁回路 16、17 アナログ/デジタル変換器 18 バス 19、30 ランダムアクセスメモリ 20、31 リ−ドオンリ−メモリ 21 マイクロプロセッサ 22 クロック発生器 24 タイミング信号出力ポ−ト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1周波数とこれより低い第2周波数の2
    つの異なった周波数を有する磁場が測定流体に印加され
    これによって発生する信号電圧を高域濾波器を介して得
    た高周波信号と低域濾波器を介して得た低周波信号とを
    加算して流量信号とする電磁流量計において、 前記第2周波数の半周期TSごとに得られる前記低周波
    信号の瞬時値eL(n)を演算する低周波演算手段と、
    前記半周期TSの1回前でサンプリングされた前記流量
    信号の瞬時値eA(n−1)を求める流量演算手段と、
    前記流量信号に対するダンピング時定数TDと高周波に
    対する低周波側のスパンのズレB(%)と設定スパンV
    Sと許容されるノイズの流速換算の絶対値Cとを用いて
    低周波の半周期ごとにTS[eL(n)−eA(n−
    1)]/TD<BVS+Cの判定式に従って判定する判定
    手段と、この判定式を満足するときは低周波信号を選択
    し満足しないときは前記流量信号を選択する選択手段と
    を具備することを特徴とする電磁流量計。
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