JPH06147944A - 電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計

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JPH06147944A
JPH06147944A JP29524792A JP29524792A JPH06147944A JP H06147944 A JPH06147944 A JP H06147944A JP 29524792 A JP29524792 A JP 29524792A JP 29524792 A JP29524792 A JP 29524792A JP H06147944 A JPH06147944 A JP H06147944A
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JP
Japan
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signal
high frequency
calculation
flow rate
span
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JP29524792A
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English (en)
Inventor
Hironobu Ota
博信 太田
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 低周波側と高周波側のスパンが異なっても誤
差が生じないように改良した電磁流量計を提供するにあ
る。 【構成】 高周波と低周波の2つの周波数で励磁される
電磁流量計において、高周波信号に対するスパンを所定
値εHだけ変更する設定手段と、一定流量を流したとき
の先の高周波信号が先の一定流量に対応する定常値に対
して所定値以内に入ったことを判定する判定手段と、先
の所定値の中に入ったときの先の流量信号を流量信号Q
Cとして格納する第1格納手段と、流量をゼロにしたと
きの先の流量信号の変化の最大値を過渡信号QNとして
格納する第2格納手段と、先の流量信号QCと過渡信号
Nを用いて[(QN/QC)−εH]として相対誤差εを
演算する誤差演算手段と、この相対誤差εを用いて高周
波信号側のスパンを補正する補正演算手段とを具備する
ようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2つの異なった周波数
をもつ磁場を被測定流体に印加し発生する起電力から流
量を測定する2周波形の電磁流量計に係り、特に低周波
側と高周波側のスパンが異なっても誤差が生じないよう
に改良した電磁流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】工業用の電磁流量計は従来から商用電源
を用いて励磁する商用周波の励磁方式が採用されてき
た。商用周波の励磁方式は,(イ)応答速度が早く低コ
ストに出来る。(ロ)スラリ性の流体や低導電率の流体
で発生する流速と共に増加する低周波のランダムノイズ
(以下,フロ−ノイズという)の影響を受けがたい,と
いう利点があるが,稼動状態で比較的に長期,例えば1
日程度の間,放置しておくとゼロ点が変動するという欠
点がある。
【0003】このため,商用周波の1/2,あるいはこ
れ以下の低周波で励磁する低周波励磁方式が採用される
ようになった。低周波励磁方式にすると周知のようにゼ
ロ点の安定な電磁流量計が得られる利点がある。しか
し,励磁周波数が低いのでフロ−ノイズの周波数帯域と
近接し,このためフロ−ノイズの影響を受け易く,特に
流速が大になるとこの影響が顕著になる。また,フロ−
ノイズの影響を軽減するためにダンピングをかけると応
答が遅くなる欠点を有している。
【0004】そこで,この問題を解決するために、商用
周波数の励磁電流成分とこれより低い周波数の励磁電流
成分を励磁コイルに同時に流して複合磁場を形成する複
合励磁方式が提案されている。以下、図4〜図7を用い
てこの種の電磁流量計について説明する。
【0005】図4は例えば特願平3−218959号で
開示されている従来の電磁流量計の構成を示すブロック
図である。10は電磁流量計の検出器の導管であり,絶
縁性のライニングがその内面に施されている。11a、
11bは信号電圧を検出するための電極である。12は
励磁コイルであり,これによって発生した磁場が被測定
流体に印加される。励磁コイル12には、励磁回路13
から励磁電流If が供給されている。
【0006】励磁回路13は次のように構成されてい
る。基準電圧E1 は増幅器Q1 の非反転入力端(+)に
印加され、その出力端はトランジスタQ2 のベ−スに接
続されている。トランジスタQ2 のエミッタは抵抗Rf
を介してコモンCOMに接続されると共に増幅器Q1
反転入力端(−)に接続されている。コモンCOMとト
ランジスタQ2 のコレクタとの間には励磁電圧Es がス
イッチSW2 とSW3 の直列回路とこれに並列に接続さ
れたスイッチSW4 とSW5 の直列回路を介して印加さ
れる。励磁コイル12はスイッチSW2 、SW3 の接続
点とスイッチSW 4 、SW5 の接続点にそれぞれ接続さ
れる。タイミング信号S2 、S3 、S4 、S5 はそれぞ
れスイッチSW2 、SW3 、SW4 、SW5 の開閉を制
御する。
【0007】一方、信号電圧は電極11a、11bで検
出され、前置増幅器14に出力される。前置増幅器14
でコモンモ−ド電圧の除去とインピ−ダンス変換がなさ
れその出力端15に出力される。出力端15における前
置増幅器14の出力はアナログ/デジタル変換器(A/
L )16とアナログ/デジタル変換器(A/DH )1
7でそれぞれデジタル信号に変換されてバス18を介し
てランダムアクセスメモリ(RAM)19に格納され
る。リ−ドオンリ−メモリ(ROM)20には所定の演
算プログラムおよび初期デ−タが格納されており、プロ
セッサ(CPU)21の制御の基にROM20に格納さ
れた演算手順にしたがって演算され、その結果はRAM
19に格納される。22はクロック発生器であり、ここ
で発生されたクロックは分周器23で1/nに分周され
システムクロックSh としてCPU21とアナログ/デ
ジタル変換器17に供給される。
【0008】CPU21はROM20に格納された演算
プログラムに従いバス18を介してタイミング信号出力
ポ−ト(TO)24に励磁電流If の波形を決めるタイ
ミングを出力する。タイミング信号出力ポ−ト24はこ
のタイミングに従い励磁電流を切換えるタイミング信号
2 、S3 、S4 、S5 を出力する。また、タイミング
信号出力ポ−ト24はCPU21の指定するタイミング
に従いタイミング信号SL をアナログ/デジタル変換器
16に出力し前置増幅器14の出力をサンプルする。
【0009】一方、ROM20に格納された演算プログ
ラムによりRAM19に格納されたデ−タを用いてCP
U21により所定の演算が実行され、その演算の結果は
RAM19に格納されると共にバス18を介してデジタ
ル/アナログ変換器25を介して出力端26に流量出力
として出力される。
【0010】次に、図5に示すタイミング図、図6に示
すフロ−チャ−ト図、図7に示す演算図を用いて図4に
示す電磁流量計の動作を説明する。図4に示す分周器2
3の出力に得られるシステムクロックSh は図5(a)
に示す波形であり、これがCPU21に供給されてい
る。
【0011】図6のステップ1において、CPU21は
このシステムクロックSh の割込タイミング(図5
(g))に同期してROM20に格納された所定の演算
プログラムによりバス18を介してタイミング信号出力
ポ−ト24に励磁波形の切換タイミングを示すタイミン
グ信号を出力する。
【0012】ステップ2において、タイミング信号出力
ポ−ト24はこの切換タイミングを受け、タイミング信
号S5 (図5(b))、S4 (図5(c))、S3 (図
5(d))、S2 (図5(e))をそれぞれ励磁回路1
3のスイッチSW5 、SW4、SW3 、SW2 に出力す
る。或いはタイミング信号S4 をスイッチSW3 、SW
4 に同時に出力し、かつタイミング信号S2 をスイッチ
SW2 、SW5 に同時に出力しても良い。励磁回路13
はこれ等のタイミング信号を受け図5(f)に示す波形
の励磁電流If を励磁コイル12に出力する。この励磁
波形は図5(h)(i)に示すようにタイミング番号i
が0〜15で1サイクルを構成してこれを繰り返す波形
であり、図5ではnサイクルの部分を中心にして示して
ある。この励磁波形は低周波の波形と高周波の波形を乘
算した乘算形の波形をしている。
【0013】次に、ステップ3に移行する。ステップ3
〜ステップ6まではアナログ/デジタル変換器16、1
7からのデ−タの読み込みをする手順を示している。ス
テップ3ではシステムクロックSh(図5(a))に同
期して各サイクル毎にアナログ/デジタル変換器17か
ら入力されるデ−タを図5(j)に示すようにバス18
を介してCPU21の制御の基にRAM19の所定のデ
−タ領域Hiに格納する。
【0014】次に、ステップ4に移り、読み込んだタイ
ミング番号iが0か否かを判断し、0でなければステッ
プ6に移行し、0ならばステップ5に移行する。ステッ
プ6では読み込んだタイミング番号iが8か否かを判断
し8でなければステップ8に移行し、8ならばステップ
7に移行する。
【0015】ステップ5では、タイミング信号出力ポ−
ト24から出力されたタイミング信号SL (図5
(k))によるサンプルタイミングにより、アナログ/
デジタル変換器16から入力されるデ−タを図5(l)
に示すようにバス18を介してCPU21の制御の基に
RAM19の所定のデ−タ領域…、L0 (n−1)、L
0 (n)、L0 (n+1)、…に格納し、ステップ5に
移る。
【0016】次に、ステップ7では、タイミング信号出
力ポ−ト24から出力されたタイミング信号SL (図5
(k))によるサンプルタイミングにより、アナログ/
デジタル変換器16から入力されるデ−タを図5(l)
に示すようにバス18を介してCPU21の制御の基に
RAM19の所定のデ−タ領域…、L1 (n−1)、L
1 (n)、L1 (n+1)、…に格納し、ステップ8に
移る。
【0017】ステップ8ではタイミング番号iが奇数か
否かを判断し、奇数ならばステップ9に移行し、奇数で
ないならばステップ11に移行する判断をする。ステッ
プ9は高周波の復調演算をする。復調演算に際しては、
RAM19に格納されたデ−タHi を用い、図5(m)
に示すタイミングでCPU21の制御の基にROM20
に格納された図7に示す高周波復調演算eHiの欄で示す
演算式で演算をしてその結果をRAM19に格納する。
そして、この演算の結果はステップ10に送られる。こ
の復調演算により電極11a、11bに発生する電気化
学的な直流電圧は除去され、微分ノイズは一定値に保持
され誤差要因とはならない。なお、図7においてAなる
定数は、Tc を微分或いは積分の定数、ΔTc を図5
(f)に示す演算周期とすればA=Tc /(Tc +ΔT
c )で示される。
【0018】次に、ステップ10に移る。ここでは、高
周波側の高域濾波演算FHiを実行する。濾波演算に際し
ては、RAM19に格納されたデ−タeHiと前回の濾波
演算結果とを用い、CPU21の制御の基にROM20
に格納された図7に示す高域濾波演算FHiの欄で示す演
算式で演算をしてその結果をRAM19に格納する。次
にステップ11に移る。ステップ11ではタイミング番
号iが0または8か否かを判断し、0または8ならばス
テップ12に移行し、0または8でないならばステップ
14に移行する判断をする。
【0019】ステップ12では、低周波の復調演算をす
る。復調演算に際しては、RAM19に格納されたデ−
タ…、L0 (n−1)、L0 (n)、L0 (n+1)、
…L 1 (n−1)、L1 (n)、L1 (n+1)、…を
用い、図5(n)に示すタイミングでCPU21の制御
の基にROM20に格納された図5に示す低周波復調演
算eLiの欄で示す演算式で演算をしてその結果をRAM
19に格納する。そして、この演算の結果はステップ1
3に送られる。なお、図7において、定数Bは、B=Δ
T/(ΔT+T)で示される。
【0020】ステップ13では、低周波側の低域濾波演
算FLiを実行する。濾波演算に際しては、RAM19に
格納されたデ−タeL0、eL8と前回の濾波演算結果とを
用い、CPU21の制御の基にROM20に格納された
図7に示す低域濾波演算FLiの欄で示す演算式で演算を
してその結果をRAM19に格納する。
【0021】ステップ14ではタイミング番号iが奇数
か否かを判断し、奇数ならばステップ15に移行し、奇
数でないならばステップ16に移行する判断をする。ス
テップ15は加算演算を実行する。RAM19に格納さ
れた高域濾波演算の結果FHiと低域濾波演算の結果FLi
とを用い、CPU21の制御の基にROM20に格納さ
れた図7に示す加算演算eA の欄で示す演算式で演算を
してその結果をRAM19に格納し、ステップ17に移
行する。ステップ17では、次の割り込みのタイミング
まで待機し、次の割り込みのタイミングが来たらステッ
プ1からステップ17までのフロ−を再び実行する。
【0022】以上のようにして、電極11a、11bで
検出した低周波と高周波の2周波を含む信号電圧は、マ
イクロコンピュ−タを用いて低周波側と高周波側とに分
けられて読み込まれ、低周波側は低周波で復調してその
出力を低域濾波器を介して、高周波側は高周波で復調し
てその出力を高域濾波器を介してそれぞれ出力し、低域
濾波器と高域濾波器の各出力を加算合成して出力するこ
とにより、ゼロ点が安定でフロ−ノイズに対しても強
く、かつ応答の良い流量出力が得られる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の電磁流量計では以下に説明するような問題
がある。この問題点について、図8を用いて説明する。
図8は導管10に測定流体を矩形状に流したときの各部
の応答波形を示している。図8(a)は低周波濾波演算
の演算結果FLiの応答波形、図8(b)は高周波濾波演
算の演算結果FHiの応答波形、図8(c)は加算演算の
演算結果eAの応答波形であるが、図8(a)〜図8
(c)は高周波側と低周波側のスパンが等しい場合を示
している。
【0024】一方、図8(d)〜図8(f)は高周波側
と低周波側のスパンが等しくない場合を示しており、図
8(d)は低周波濾波演算の演算結果FLiの応答波形、
図8(e)は高周波濾波演算の演算結果FHiの応答波
形、図8(f)は加算演算の演算結果eAの応答波形を
それぞれ示している。
【0025】高周波側と低周波側のスパンが等しい場合
は、演算結果FLi(図8(a))とFHi(図8(b))
とのピーク値Qが等しいので、図8(c)に示すように
これらを加算した演算結果eAは正常な矩形状をなして
いる。
【0026】これに対して、低周波側のスパンに対して
高周波側のスパンが大きくこれらが等しくない場合は、
演算結果FLi(図8(d))のピーク値Qに対してFHi
(図8(e))のピーク値Q´が大きくなるので、図8
(f)に示すようにこれらを加算した演算結果eAは過
渡的に最大±(Q−Q´)のオーバシュートが発生し、
誤差要因を作ることとなる。
【0027】このように、高周波側と低周波側のスパン
が等しくなくなるのは、実際の電磁流量計の使用環境、
例えば流体の導電率、ケーブル長、あるいは周囲温度な
どが工場出荷時と異なるからである。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するために、第1周波数とこれより低い第2周波数
の2つの異なった周波数を有する磁場が測定流体に印加
されこれによって発生する信号電圧を高域濾波器を介し
て得た高周波信号と低域濾波器を介して得た低周波信号
とを加算して流量信号とする電磁流量計において、先の
高周波信号(又は低周波信号)に対するスパンを所定値
εHだけ変更する設定手段と、一定流量を流したときの
先の高周波信号(又は低周波信号)が先の一定流量に対
応する定常値に対して所定値以内に入ったことを判定す
る判定手段と、先の所定値の中に入ったときの先の流量
信号を流量信号QCとして格納する第1格納手段と、流
量をゼロにしたときの先の流量信号の変化の最大値を過
渡信号QNとして格納する第2格納手段と、先の流量信
号QCと過渡信号QNを用いて[(QN/QC)−εH]と
して相対誤差εを演算する誤差演算手段と、この相対誤
差εを用いて高周波信号(又は低周波信号)側のスパン
を補正する補正演算手段とを具備するようにしたもので
ある。
【0029】
【作 用】
【0030】設定手段は発生する信号電圧を高域濾波器
を介して得た高周波信号(又は低周波信号)に対するス
パンを所定値εHだけ変更する。判定手段は一定流量を
流したときの先の高周波信号(又は低周波信号)が先の
一定流量に対応する定常値に対して所定値以内に入った
ことを判定する。
【0031】そして、第1格納手段は先の所定値の中に
入ったときの先の流量信号を流量信号QCとして格納す
る。第2格納手段は流量をゼロにしたときの先の流量信
号の変化の最大値を過渡信号QNとして格納する。
【0032】誤差演算手段は先の流量信号QCと過渡信
号QNを用いて[(QN/QC)−εH]として相対誤差ε
を演算し、補正演算手段はこの相対誤差εを用いて高周
波信号(又は低周波信号)側のスパンを補正する。
【実施例】以下、本発明の実施例について図を用いて説
明する。図1は本発明の1実施例の構成を示すブロック
図、図2は図1に示す実施例の動作を説明するフロ−図
である。図3は図1に示す実施例の動作を説明する波形
図である。なお、図4〜図7に示す従来の電磁流量計と
同一の機能を有する部分には同一の符号を付して適宜に
その説明を省略する。
【0033】図1は本実施例の構成を示すブロック図で
あるが、RAM30或いはROM31の中に格納されて
いる演算プログラム、設定されているパラメ−タは図4
に示すRAM19、或いはROM20と異なっている。
さらに、タイミング信号出力ポート24には設定器32
から必要な演算プログラムが選択できるようになってい
る。
【0034】その他の構成に関しては図5に示す構成と
ほぼ同一である。図2に示す本実施例の演算手順は図6
に示す基本的な流量演算手順に対して、選択手順として
の演算手順を示している。図6に示す演算手順と同一の
演算手順に対しては、同一のステップ番号(数字)が付
されているが、新たに加入された演算プログラムは英字
のステップ番号が付されている。
【0035】図6に示す流量演算手順は流量算出に際し
て必要な基本的な演算であるが,図2に示す演算は例え
ば電磁流量計の設置のとき、或いは定期修理などのとき
に選択的に実行するものであり、この実行に当たって
は、設定器32などから図2に示す演算手順を実行する
補正モードを選択する。
【0036】図2において、ステップAでは設定器32
で補正モードを選択する。このあと、CPU21はこの
システムクロックSh の割込タイミングに同期してRO
M31に格納された所定の演算プログラムによりバス1
8を介してタイミング信号出力ポ−ト24に励磁波形の
切換タイミングを示すタイミング信号を出力してステッ
プ2に移行する。
【0037】ステップ2において、タイミング信号出力
ポ−ト24はこの切換タイミングを受け、タイミング信
号S5、S4、S3、S2をそれぞれ励磁回路13のスイッ
チSW5、SW4、SW3、SW2に出力する。励磁回路1
3はこれ等のタイミング信号を受け励磁電流If を励磁
コイル12に出力して、測定流体に低周波と高周波が複
合された磁場を印加する。
【0038】次に、ステップBに移行する。このステッ
プでは、設定器32による補正モードの選択により、C
PU21は予めROM31に格納された演算手順にした
がって高周波復調演算eHi或いは高域濾波演算FHiのス
パンを所定値εHだけ大きく(又は小さく)するように
係数を変更して以下の演算に備えRAM30の所定領域
に格納する。この場合、低周波復調演算eLi或いは低域
濾波演算FLiのスパンを所定値εHだけ大きく(又は小
さく)するように係数を変更するようにしても良い。
【0039】この後,ステップCの自動ゼロ調の演算手
順に移行し、ゼロ点の確認を行なってからステップDに
移行する。ステップDでは、測定流体を100%近傍で
流すように表示器に表示するか、或いはこの旨の接点信
号を外部に出力して測定流体を導管10に流す。
【0040】図3(a)に示すように、測定流体Qf
100%近傍で流して止めると、これに対応して低域濾
波演算FLiの出力である低周波信号Q´は、図3(c)
に示すように、加算された後の流量信号の時定数をTと
すれば、Q´(1−e-(t/T))でゆっくり増加し、Q´
-(t-t0)/Tで減少する変化を示す。
【0041】一方、高域濾波演算FHiのスパンを所定値
εHだけ大きくしているので、高域濾波演算FHiの相対
誤差をεとすれば、測定流体を流し始めた時は初期値が
(Q´+εQ´)となり、その後Q´(1+ε)e
-(t/T)で減少する。そして、測定流体を止めた時は負側
に大幅に低下してからゼロに向かって−Q´(1+ε)
-(t-t0)/Tで増加する変化を示す。
【0042】したがって、これ等を加算した加算演算e
Aの結果は、図3(b)に示すように、Q´(1−e
-(t/T))+Q´(1+ε)e-(t/T)=Q´(1+εe
-(t/T))となる。
【0043】この状態で、ステップ3〜ステップ10ま
での演算を図4に示す場合と同様に実行する。ステップ
Eに至り、CPU21は予めROM31に格納された演
算手順により高域濾波演算FHiの出力である高周波信号
が所定値以内に入ったかどうかの判断がなされる。
【0044】時定数Tに比べて時間tが十分長く経過す
ると、Q´(1+ε)e-(t/T)が十分小さな値となるの
で、これで所定値(例えば1%)以内に入ったかどうか
判断される。所定値以内に入っていない場合は、ステッ
プ3に戻り再度ステップ3〜ステップ10までの演算を
実行する。
【0045】時定数Tに比べて時間tが充分長く経過す
ると、加算演算eAの出力である流量信号は、Q´(1
+εe-(t/T))≒Q´となるが、この場合はステップ1
1〜14を実行し、ステップ15でCPU21は流量信
号をQc(=Q´)としてRAM30の所定領域に格納
する。
【0046】次に、ステップ15を経過してステップF
に至り、流量をゼロにする指示表示を表示器に表示する
か、或いは接点信号などを外部に出力する。流量ゼロの
時刻をt0とすると、加算演算eAの出力は−Q´εe
-(t-t0)/Tで表わされ、負の値をとる。
【0047】この後、ステップGに移行し、ステップE
を除くステップ3〜15迄を実行して加算演算eAを実
行する。ステップHでは、加算演算eAの出力が絶対値
で最大になったときの演算結果をCPU21の制御のも
とにRAM30の所定領域に格納する。応答が比較的速
い場合はこの過渡信号QNはほぼ−εQ´となる。
【0048】ステップIでは、RAM30に格納された
演算手順にしたがってこれらの流量信号QCと過渡信号
Nを用いて ε=[(QN/QC)−εH] として相対誤差を演算する。
【0049】次に、ステップJに移行して、高周波復調
演算eHi或いは高域濾波演算FHiのスパンを相対誤差ε
だけ補正して、ステップKに至り補正モードの演算を終
了する。
【0050】なお、以上の説明では、低周波側スパン<
高周波側スパン、の場合をとって説明したが、逆のケー
スも有り得るので、高周波側のスパンを予めεHだけ大
きくして、常に、低周波側スパン<高周波側スパン、の
条件を満たすようにする。
【0051】また、流量信号QCの値は、実際には揺動
しているので、正確な値とならないが、もともと相対誤
差εが小さいので、大きな誤差は生じない。QCがQ
C(1+δ)になったときは相対誤差は、 QCε/QC(1+δ)≒ε(1−δ)≒ε となる。
【0052】
【発明の効果】以上、実施例と共に具体的に説明したよ
うに本発明によれば、2周波励磁形の電磁流量計におい
て、実際の使用状態で高周波側と低周波側のスパンを一
致させるように補正演算を実行する構成としたので、過
渡応答のときに生じる誤差を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の構成を示すブロック図であ
る。
【図2】図1に示す実施例の動作を説明するフローチャ
ート図である。
【図3】図1に示す実施例の動作を説明する波形図であ
る。
【図4】従来の電磁流量計の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】図4に示す電磁流量計の動作を説明するタイミ
ングチャート図である。
【図6】図4に示す電磁流量計の信号処理の手順を示す
フロ−チャ−ト図である。
【図7】図4のフロ−における演算手順を示す演算図で
ある。
【図8】図4に示す電磁流量計の問題点を説明する波形
図である。
【符号の説明】
10 導管 12 励磁コイル 13 励磁回路 16、17 アナログ/デジタル変換器 18 バス 19、30 ランダムアクセスメモリ 20、31 リ−ドオンリ−メモリ 21 マイクロプロセッサ 22 クロック発生器 24 タイミング信号出力ポ−ト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1周波数とこれより低い第2周波数の2
    つの異なった周波数を有する磁場が測定流体に印加され
    これによって発生する信号電圧を高域濾波器を介して得
    た高周波信号と低域濾波器を介して得た低周波信号とを
    加算して流量信号とする電磁流量計において、 前記高周波信号(又は低周波信号)に対するスパンを所
    定値εHだけ変更する設定手段と、一定流量を流したと
    きの前記高周波信号(又は低周波信号)が前記一定流量
    に対応する定常値に対して所定値以内に入ったことを判
    定する判定手段と、前記所定値の中に入ったときの前記
    流量信号を流量信号QCとして格納する第1格納手段
    と、流量をゼロにしたときの前記流量信号の変化の最大
    値を過渡信号QNとして格納する第2格納手段と、前記
    流量信号QCと過渡信号QNを用いて[(QN/QC)−ε
    H]として相対誤差εを演算する誤差演算手段と、この
    相対誤差εを用いて高周波信号(又は低周波信号)側の
    スパンを補正する補正演算手段とを具備することを特徴
    とする電磁流量計。
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