JPH0450505Y2 - - Google Patents

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JPH0450505Y2
JPH0450505Y2 JP11818983U JP11818983U JPH0450505Y2 JP H0450505 Y2 JPH0450505 Y2 JP H0450505Y2 JP 11818983 U JP11818983 U JP 11818983U JP 11818983 U JP11818983 U JP 11818983U JP H0450505 Y2 JPH0450505 Y2 JP H0450505Y2
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excitation
frequency
electromagnetic flowmeter
microcomputer
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、励磁モードを切換えることのできる
電磁流量計に関する。
電磁流量計は、流体の流れ方向に対して直角方
向に磁界を与え、同時に流体流路中の電気的信号
の変化を検出し、これに基づいて流体の流量を計
測するように構成されている。最近の電磁流量計
は、商用周波数で励磁を行うものに比して零点の
安定性にすぐれている低周波(例えば商用周波数
の1/8程度)で励磁を行うものが多く用いられて
いる。ところで電磁流量計でスラリーを含む流体
を測定するとスパイク状のスラリーノイズが発生
する。スラリーノイズはランダムに発生するが、
ときには励磁周波数と同期して連続的に発生する
ことがあり、しかも周波数が低い程大きなノイズ
となる。したがつてスラリーノイズに対しては低
周波励磁方式は逆効果を示し、商用周波数励磁方
式に比してその影響を大きく受け出力が不安定に
なる場合があつた。このため低周波励磁方式の電
磁流量計では、ダンピングを大きくするか、レー
トリミツト機能を持たせるかしているが、流量変
化が小さい場合等には効果を示すが、一般には満
足できる結果が得られていない。そこで従来はス
ラリーを含む流体を測定する場合には、スラリー
ノイズの影響および零点の安定性等を考慮して低
周波励磁方式の電磁流量計か商用周波励磁方式の
電磁流量計かを選択して設置しなければならなか
つた。しかも実際には、流体を測定してみないと
どちらの方式の電磁流量計の方が精度よく測定で
きるかは判らず、さらに一旦設置したものを他の
方式に交換することは面倒であり、費用と時間が
かかるという問題があつた。
本考案は、スラリーノイズの影響が励磁周波数
を高くすることによつて小さくなることに着目
し、低周波励磁方式の電磁流量計において、通常
の低周波励磁モードから低周波励磁の周波数と商
用周波数の間の周波数で励磁を行うスラリーノイ
ズに強い励磁モードに切換える手段を設けるとと
もに、励磁モードを切換えてもスパン誤差を生じ
ない手段を設けて、設置現場で流体の種類に応じ
た励磁モードを容易に選択でき、精度よく流量を
測定できる電磁流量計を実現したものである。
第1図は本考案電磁流量計の一実施例を示す接
続図である。図において、1は電磁流量計発信器
で、励磁コイル11と流体Fが流れる管路12お
よび電極13a,13bとを有している。2は励磁
回路で、定電流回路21と、定電流回路の出力を
オンオフして励磁コイル11に周波数が1(例え
ば商用周波数の1/8)または周波数が2(例えば商
用周波数の1/2)の励磁電流IWを流すためのスイ
ツチ22a,22bとを有している。3は信号処理
回路で、電磁流量計発信器1の電極13a,13b
間に誘起する電圧eaを増幅する増幅器31と、増
幅器31の出力をデイジタル量に変換するA/D
変換器32と、A/D変換器32からのデイジタ
ル量を取込み、デイジタル演算を行うマイクロコ
ンピユータ33と、マイクロコンピユータ33の
演算結果を出力電流IOに変換するD/A変換器3
4と、マイクロコンピユータ33の演算結果の表
示やパラメータの設定を行う表示設定部35とを
有している。
マイクロコンピユータ33は、マイクロプロセ
ツサ33aと、ROM(リードオンリイメモリ)と、
RAM(ランダムアクセスメモリ)とを有するメ
モリ部33bと、入出力インタフエイス33cと、
表示設定インタフエイス33dおよびデータバス
33eとから構成されている。マイクロプロセツ
サ33aはA/D変換器32、D/A変換器34
の制御、励磁回路2のスイツチ22a,22bの制
御およびデイジタル演算、自己診断等をメモリ部
33bのROMに格納されているプログラムに基づ
いて行う。メモリ部33bのRAMはデータの一時
記憶等に用いるメモリで、バツテリ33fでバツ
クアツプされている。入出力インタフエイス33
は、マイクロプロセツサ33aと周辺回路間の信
号のやりとりを行うものである。表示設置インタ
フエイス33dは表示設定部35のキースイツチ
35aによる入力の読込みと、表示器35bの駆動
を行うものである。表示設定部35のキースイツ
チ35aには、励磁モード切換スイツチS1,ゼロ
調用スイツチS2およびスパン調用スイツチS3が設
けられている。
このように構成した本考案の動作を第2図、第
3図の波形図および第4図、第5図のフローチヤ
ートを参照して以下に説明する。まず本発明にお
いては、測定時には励磁モード切換スイツチS1
よつて1なる周波数で励磁を行うモードAと2
る周波数で励磁を行うモードBのいずれか一方が
選択され、校正時にはゼロ調スイツチS2とスパン
調整スイツチS3を操作することにより、両励磁モ
ードA,Bにおけるゼロ調およびスパン調を行
う。
測定時には第4図のフローチヤートに示すよう
に、励磁モード切換スイツチS1がオフであると1
なる周波数の低周波励磁モードAとなり、励磁回
路2のスイツチ22a,22bはマイクロコンピユ
ータ33からの駆動パルスP1,P2で第2図イ,
ロに示すようにオンオフが制御され、励磁コイル
11には第2図ハに示すように1サイクルに定常
値が零の休止期間T11,T13と、正の励磁期間T12
および負の励磁期間T14を有する励磁電流IWが供
給される。このサイクルの周期γは160msで、各
期間T11,T12,T13,T14はそえぞれ40msに選ば
れて、商用電源周期の整数倍になつている。なお
励磁電流IWはスイツチ22a,22bで切換えられ
たとき、励磁コイル11のインダクタンスと抵抗
による時定数で実際には立上り、立下り部分で遅
れを伴つたのち定常値となるが図では省略してあ
る。電磁流量計発信器1の電極13a,13b間に
は励磁電流IWに応じた誘起電圧eaが発生する。こ
の誘起電圧eaは信号処理回路3の増幅器31で増
幅され、第2図ニに示すような信号電圧ebとな
る。この信号電圧ebには、管路12を流れる流体
の流速vと励磁電流IWとに比例した信号成分Vs
の外に、励磁電流の切換えに伴うノイズ成分Vo
と、電気化学的な直流電位や回路によるオフセツ
ト電圧成分Vfとが重畳されている。その結果第
2図ニに斜線で示すように信号電圧ebを一定間隔
Δtで各期間にサンプリングしたときの電圧eb11
eb12,eb13,eb14はそれぞれ次式で与えられる。な
おオフセツト電圧成分Vfは200ms程度の短かい時
間では一定変化率で変化するとみなせるので、テ
ーラ展開して1次式近似で示してある。
eb11=Vo+Vf0 eb12=Vs+Vo+Vf0+Vf1 eb13=−Vo+Vf0+2Vf1 eb14=−Vs−Vo+Vf0+3Vf1 よつて、マイクロコンピユータ33は、信号電
圧ebをサンプリングして得た電圧eb11,eb12
eb13,eb14をA/D変換器32を介してデイジタ
ル量としてRAMに読込む。入力の読込みが終る
とマイクロコンピユータ33は次式に相当するデ
イジタル演算を行い、オフセツト電圧成分Vf
ノイズ成分Voを有効に除去し、信号成分Vsのみ
に関連した値ei1を得る。
ei1=1/2 (−eb11+eb12+eb13−eb14)=Vs (2) この値ei1は励磁周波数1およびその波形にも関
連しているので、マイクロコンピユータ33は後
述するゼロ調およびスパン調によつてRAMに格
納されたゼロ調整値ep1と予め調整されたスパン
調整用比例定数Ks1を用いて次式に相当するデイ
ジタル演算を行い正規化して出力値e01を求め、
RAMに格納する。
e01=Ks1(ei1−ep1) (3) マイクロコンピユータ33はRAMにメモリさ
れた出力値e01に相当する演算結果をD/A変換
器34に与え、アナログの出力電流I0として出力
するとともに、表示設定部35の表示器35b
表示する。
なお比例定数Ks1は、実流量試験を行い流量が
一定(例えば100%)のときの(2)式の演算結果ei1
に対して出力値e01が所定の値e0nになるように次
式に相当するデイジタル演算で予め調整して、
RAMにメモリされている。
Ks1=e0n/ei1−ep1 (4) 次に励磁モード切換スイツチS1をオンにすると
2なる周波数のスラリーノイズに強い励磁モード
Bとなり、励磁回路2のスイツチ22a,22b
マイクロコンピユータ33からの駆動パルスP1
P2で第3図イ,ロに示すようにオンオフが制御
され、励磁コイル11には第3図ハに示すように
1サイクルに定常値が正および負を繰り返す励磁
電流IWが供給される。このサイクルの周期τは
40msで、正の期間T21と負の期間T22はそれぞれ
20msに選ばれ、商用電源周期の整数倍となつて
いる。電磁流量計発信器1の電極13a,13b
に発生する誘起電圧eaは信号処理回路3の増幅器
31で増幅され、第3図ニに示すような信号電圧
ebとなる。この信号電圧ebを一定間隔Δtで各期間
にサンプリングしたときの電圧eb12,eb22,eb12′,
eb22′はそれぞれ次式で与えられる。
eb12=Vs+Vo+Vf0 eb22=−Vs−Vo+Vf0+Vf1 eb12′=Vs+Vo+Vf0+2Vf1 eb22′=−Vs−Vo+Vf0+3Vf1 (5) これらサンプリング値はマイクロコンピユータ
33のRAMにA/D変換器32を介してデイジ
タル量として読込まれる。これら入力の読込みが
終るとマイクロコンピユータ33は次式に相当す
るデイジタル演算を行い、オフセツト成分Vf
有効に除去し、ノイズ成分Voと信号成分Vsとに
関連する値ei2を得る。
ei2=1/8(eb21−3eb22+3eb21
−eb22′)=Vs+Vo(6) この値ei2は励磁周波数2および波形にも関連し
ているのでマイクロコンピユータ33は後述する
ゼロ調整およびスパン調整によつてRAMに格納
されたゼロ調整値ep2とスパン調整用比例定数Ks2
を用いて次式に相当するデイジタル演算を行い、
正規化して出力値e02を求め、RAMにメモリす
る。
e02=Ks2(ei1−ep2) (7) マイクロコンピユータ33はRAMにメモリさ
れた出力値e02に相当する演算結果をD/A変換
器34に与えアナログの出力電流I0として出力す
るととも、表示設定部35の表示器35bで表示
する。
このように両励磁モードA,Bとも励磁周波数
12が商用周波数より低いので、商用周波数励
磁方式に比して零点の安定性にすぐれている。ま
た励磁モードBではその励磁周波数2が励磁モー
ドAの励磁周波数1に比して4倍高いので、スラ
リーノイズに強くなり、励磁モードAより1桁良
くなる。
また校正時には、第5図のフローチヤートに示
すように、まず流量をゼロにし、ゼロ調整用スイ
ツチS2をオンにしてゼロ調整を行う。マイクロコ
ンピユータ33はゼロ調整用スイツチS2がオンに
なると、まず励磁モードをAにして(2)式に相当す
るデイジタル演算を行い、その演算結果をゼロ調
整値ep1としてRAMにメモリした後、励磁モード
をBにして(6)式に相当するデイジタル演算を行
い、その演算結果をゼロ調整値ep2としてRAMに
メモリする。次に流量を一定(例えば100%)に
し、スパン調整用スイツチS3をオンにしてスパン
調整を行う。マイクロコンピユータ33はスパン
調整用スイツチS3がオンになると、まず励磁モー
ドをAにして流量測定を行い、(3)式より出力値
e01を求めRAMにメモリする。続いて励磁モード
Bにして流量一定のときの(6)式の演算結果ei2
対して出力値e02が励磁モードAのときの出力値
e01と等しくなるように次式に相当するデイジタ
ル演算で比例定数Ks2を算出してRAMにメモリ
する。
Ks2=Ks1ei1−ep1/ei2−ep2 (8) その結果、励磁モードを切換えてもスパン誤差
を生じないように比例定数Ks2が決定される。
なお上述では、励磁電流IWの定常値が一定であ
る場合を例示したが、定常値が変動する場合に
は、励磁電流IWをマイクロコンピユータ33に読
込み、その値で(2)式および(6)式の演算結果を割れ
ばよい。この場合励磁回路2として、スイツチン
グレギユレータ等の定電圧回路を用いることがで
きる。
以上説明したように本考案においては、通常の
低周波励磁モードから低周波励磁の周波数と商用
周波数の間の周波数で励磁を行うスラリーノイズ
に強い励磁モードに切換えるスイツチを設けると
ともに、励磁モードを切換てもスパン誤差を生じ
ない手段を設けているので、設置現場で流体に応
じた励磁モードを容易に選択することができ、精
度よく流量の測定ができる電磁流量計が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案電磁流量計の一実施例を示す接
続図、第2図および第3図はその動作説明のため
の波形図、第4図および第5図は動作説明のため
のフローチヤートである。 1……電磁流量計発信器、2……励磁回路、3
……信号処理回路、32……A/D変換器、33
……マイクロコンピユータ、34……D/A変換
器、S1……励磁モード切換スイツチ、S2……ゼロ
調整用スイツチ、S3……スパン調整用スイツチ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 電磁流量計発信器からの誘起電圧を増幅した後
    A/D変換器でデイジタル量に変換してマイクロ
    コンピユータに与えるようにした電磁流量計にお
    いて、低周波数で励磁を行い流量信号を演算して
    出力する励磁モードと前記低周波数より高い周波
    数で励磁を行い流量信号を演算して出力する励磁
    モードとを切換えるスイツチと、流量がゼロのと
    きの両モードにおけるゼロ調整値を前記マイクロ
    コンピユータのメモリに格納させるためのゼロ調
    整スイツチと、流量が一定のとき両モードでの出
    力値が等しくなるように比例定数を両モードで演
    算して前記メモリに格納させるためのスパン調整
    用スイツチとを設けたことを特徴とする電磁流量
    計。
JP11818983U 1983-07-29 1983-07-29 電磁流量計 Granted JPS6027321U (ja)

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JP5301951B2 (ja) * 2008-10-31 2013-09-25 アズビル株式会社 充填装置用電磁流量計
JP2019007813A (ja) * 2017-06-23 2019-01-17 アズビル株式会社 電磁流量計および電磁流量計の補正方法

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