JP2003279393A - 電磁流量計 - Google Patents

電磁流量計

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JP2003279393A
JP2003279393A JP2002086212A JP2002086212A JP2003279393A JP 2003279393 A JP2003279393 A JP 2003279393A JP 2002086212 A JP2002086212 A JP 2002086212A JP 2002086212 A JP2002086212 A JP 2002086212A JP 2003279393 A JP2003279393 A JP 2003279393A
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exciting coil
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JP2002086212A
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Ikumitsu Ishikawa
郁光 石川
Yasuyoshi Koike
泰美 小池
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】定電流回路で励磁電流を供給するシリーズ制御
方式の電磁流量計では励磁コイルが短絡しても励磁電流
はほとんど変化しないために、この電流値を測定するこ
とで励磁コイルの短絡を検出することが出来なかったと
いう課題を解決する。 【解決手段】励磁電流の方向が切り替わった直後の励磁
電流と電極の起電力を測定し、この励磁電流が大きくな
く、かつ起電力が大きいときに励磁コイルが短絡したと
判定するようにした。シリーズ制御方式の電磁流量計で
も励磁コイルの短絡を検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シリーズ接続方
式であっても励磁コイルの短絡を検出することができる
電磁流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電磁流量計の励磁コイルは検出器内部に
測定流体が侵入したり、結線不良などによって短絡する
ことがある。それに対して、出願人は特開平9−325
058号明細書において、励磁コイルの短絡を検出する
ことができるスイッチング制御方式の電磁流量計の発明
を提案した。以下この発明の概要を図5および図6を用
いて説明する。
【0003】図6(A)、(B)に示すように、信号S
50とS30は交互に高レベルになり、そのためSW3
とSW5は交互にオン・オフを繰り返す。SW5がオン
になっている状態でSW2がオンになると、定電圧源E
sから電流If2がSW2、抵抗Rs、励磁コイル54
の経路で流れる。この電流If2の値は抵抗Rsで検出
され、絶対値回路7でその絶対値が演算される。
【0004】この絶対値は励磁電流制御回路8に入力さ
れる。励磁電流制御回路8は図6(D)の前半に示すよ
うにSW2のオンオフを細かく制御して、励磁コイル5
4に流れる平均電流が予め与えられた所定の値になるよ
うにする。
【0005】所定の時間が経過すると、今度はSW5が
オフ、SW3がオンにされる。SW4がオンになると電
流はSW4、励磁コイル54、抵抗Rs、SW3の順に
流れる。励磁電流制御回路8は図6(D)の後半に示す
ようにSW4を細かく制御して、励磁コイル54に流れ
る平均電流が所定の値になるようにする。
【0006】このようにすることにより、励磁コイル5
4には図6(C)に示すように交互に反対方向に一定の
電流が流れ、導管51内には矩形波状の交番磁界が発生
する。この交番磁界によって電極52,53間には導管
51に流れる流体の流速に比例した起電力が発生する。
この起電力は検出・制御回路6に入力されて流量信号に
変換され、外部に出力される。検出・制御回路6はまた
SW3とSW5の制御をも行う。
【0007】絶対値回路7の出力VA2はまた保護回路
9に入力され、コンパレータ91で所定の電圧ER2と
比較される。ER2の値は、励磁コイル54が正常な状
態の場合の絶対値回路7の出力値より大きく設定され
る。そのため、正常な状態ではコンパレータ91の出力
は低レベルになり、フリップフロップ92の出力Vcは
高レベルを維持する。励磁電流制御回路8の出力はアン
ドゲート93,94を通過してSW2またはSW4を制
御する。
【0008】励磁コイル54が短絡すると大きな電流が
流れ、絶対値回路7の出力が大きくなる。そのため、コ
ンパレータ91の出力は高レベルに変化してフリップフ
ロップ92が反転し、その出力Vcは低レベルに変化す
る。励磁電流制御回路8の出力はアンドゲート93,9
4で阻止され、SW2,SW4はオフ状態を維持するの
で、励磁コイル54には電流が流れなくなる。また、こ
の出力Vcは制御回路61に入力され、警報ALMとし
て外部に出力される。
【0009】このようにして、励磁コイル54が短絡し
ても過大電流が流れないので、安価な耐電圧の低い部品
を用いることができる。なお、SW2とSW4がオフに
なって電流が流れなくなり、絶対値回路7の出力が低下
してもフリップフロップ92は前の状態を維持する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電磁流量計には次のような課題があった。
【0011】図5の回路は励磁コイル54を定電圧で動
作させる方式であるため、励磁コイル54が短絡すると
過大な電流が流れて短絡を検出することができる。しか
しながら、励磁コイルを定電流で駆動するシリーズ制御
方式では、励磁コイルが短絡しても電流値はほとんど変
化しない。そのため、シリーズ制御方式の電磁流量計で
は励磁コイルの短絡を検出することが出来ないという課
題があった。
【0012】従って本発明が解決しようとする課題は、
シリーズ制御方式の電磁流量計であっても、励磁コイル
の短絡を検出することができる電磁流量計を提供するこ
とにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明のうち請求項1記載の発明は、励磁コ
イル21に略一定の電流を流し、この電流の方向を所定
の周期で切り換えて測定流体が流れる導管22内に交番
磁界を発生させ、導管22内に設置された電極23に発
生する起電力を測定することにより、前記測定流体の流
量を測定する電磁流量計であって、励磁コイル21に流
れる電流値を測定する電流測定部25を有し、励磁コイ
ル21に流れる電流の方向を切り換えたときの電流測定
部25の出力値に基づいて励磁コイル21が短絡してい
るかどうかを判断するようにしたものである。シリーズ
制御方式の電磁流量計でも短絡を検出できる。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、電流の方向を切り換えたときの電流測定部
25の出力が前記略一定の電流の値に近い値であるとき
に、励磁コイル21が短絡していると判断するようにし
たものである。確実に短絡を検出できる。
【0015】請求項3記載の発明は、励磁コイル21に
略一定の電流を流し、この電流の方向を所定の周期で切
り換えて測定流体が流れる導管22内に交番磁界を発生
させ、この導管22内に設置された電極23に発生する
起電力を測定することにより、前記測定流体の流量を測
定する電磁流量計であって、電極23に発生する起電力
を測定する起電力測定部24を有し、励磁コイル21に
流れる電流の方向を切り換えたときの起電力測定部24
の出力に基づいて励磁コイル21が短絡しているかどう
かを判断するようにしたものである。シリーズ制御方式
の電磁流量計でも短絡を検出できる。
【0016】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、起電力測定部24の出力が所定の値以下で
あるときに、励磁コイル21が短絡していると判断する
ようにしたものである。確実に短絡を検出できる。
【0017】請求項5記載の発明は、励磁コイル21に
略一定の電流を流し、この電流の方向を所定の周期で切
り換えて測定流体が流れる導管22内に交番磁界を発生
させ、この導管22内に設置された電極23に発生する
起電力を測定することにより、前記測定流体の流量を測
定する電磁流量計であって、励磁コイル21に流れる電
流値を測定する電流測定部25および電極23の起電力
を測定する起電力測定部24とを有し、励磁コイル21
に流れる電流の方向を切り換えたときの電流測定部25
の出力および起電力測定部24の出力に基づいて励磁コ
イル21が短絡しているかどうかを判断するようにした
ものである。シリーズ制御方式の電磁流量計でも短絡を
検出できる。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項5記載の発
明において、電流測定部25の出力が前記略一定の電流
の値に近い値であり、かつ起電力測定部24の出力が所
定の値以下であるときに、励磁コイル21が短絡してい
ると判断するようにしたものである。確実に短絡を検出
できる。
【0019】請求項7記載の発明は、請求項1ないし請
求項6記載の発明において、励磁コイル21が短絡して
いると判断したときに、この励磁コイル21に流す電流
を遮断もしくは流す頻度を減少させるようにしたもので
ある。消費電力を低減できる。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項1または請
求項2または請求項5ないし請求項7記載の発明におい
て、励磁コイル21に直列に抵抗Rrefを設置し、電
流測定部25はこの抵抗両端の電圧を測定することによ
り励磁コイル21に流れる電流の値を測定するようにし
たものである。簡単かつ確実に測定できる。
【0021】請求項9記載の発明は、請求項1ないし請
求項8記載の発明において、スイッチング素子Q1〜Q
4をブリッジ状に接続し、このブリッジの相対する頂点
に励磁コイル21を接続して、残りの2つの頂点間に一
定の電流を流すようにして、スイッチング素子Q1〜Q
4のオンオフを制御することにより、励磁コイル21に
流れる電流の方向を切り換えるようにしたものである。
簡単に電流の方向を切り換えることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、図に基づいて本発明を詳
細に説明する。図1は本発明に係る電磁流量計の一実施
例を示す構成図である。図1において、Q1〜Q4はス
イッチング素子であり、ブリッジ状に接続されている。
スイッチング素子Q1とQ4は信号T1で、スイッチン
グ素子Q2とQ3は信号T2でそのオンオフが制御され
る。各スイッチング素子のゲートに接続されているIS
Oは絶縁用のフォトカプラである。
【0023】21は励磁コイルであり、スイッチング素
子Q1とQ3の交点とQ2とQ4の交点、すなわちブリ
ッジの相対する頂点に接続されている。1は定電流部で
あり、基準電源E、抵抗R、FETQ5およびOPアン
プAmpから構成されている。OPアンプAmpは基準
電源Eの電圧と抵抗Rにおける電圧降下が等しくなるよ
うにFETQ5を制御する。この定電流部1には電源E
sから電力が供給される。
【0024】定電流部1はE/R(Eは基準電源Eの電
圧、Rは抵抗Rの抵抗値)の定電流を出力する。この定
電流はスイッチング素子Q1とQ2の交点に供給され
る。スイッチング素子Q3とQ4の交点は電源Esのマ
イナス側に接続される。すなわち、定電流部1はスイッ
チング素子Q1〜Q4で構成されたブリッジの、励磁コ
イル21が接続されていない頂点に定電流を流す。
【0025】22は導管であり、この中を測定流体が流
れる。23はこの導管22内に設置された電極である。
24は起電力測定部であり、電極23に発生した起電力
を測定する。Rrefは抵抗であり、励磁コイル21と
直列に接続されている。25は電流測定部であり、抵抗
Rref両端の電圧を測定することにより、励磁コイル
21に実際に流れる電流を測定する。3は判定部であ
り、起電力測定部24と電流測定部25の出力に基づい
て励磁コイル21が短絡しているかの判定を行い、異常
警報を出力する。
【0026】次に、信号T1,T2について説明する。
図2は信号T1,T2を発生させる回路の構成を示した
ものである。図2において、41は励磁タイミング発生
回路であり、所定の周期を有するパルス波を出力する。
42は1/2分周回路であり、励磁タイミング発生回路
41が出力するパルス波を分周して出力する。この1/
2分周回路42の出力が信号T1になる。43はインバ
ータであり、1/2分周回路42の出力を反転する。こ
のインバータ43の出力が信号T2になる。
【0027】すなわち、信号T1が高レベルのときは信
号T2は低レベルになり、信号T1が低レベルのときは
信号T2は高レベルになる。従って、図1の構成におい
てスイッチング素子Q1とQ4は同時にオンになり、こ
のときはスイッチング素子Q2とQ3はオフになる。逆
に、スイッチング素子Q1とQ4が同時にオフになる
と、スイッチング素子Q2とQ3は同時にオンになる。
【0028】スイッチング素子Q1とQ4がオン、Q2
とQ3がオフになると、電流はQ1,励磁コイル21,
Q4の方向、すなわち図1の矢印Iexの方向に流れ
る。また、スイッチング素子Q2とQ3がオン、Q1と
Q4がオフになると、励磁コイル21には矢印Iexと
は逆方向に電流が流れる。そのため、導管22内には交
番磁界が発生し、電極23には導管22内に流れる測定
流体の流速に比例する電圧が発生する。
【0029】次に、図3に基づいて励磁コイル21の短
絡検出について説明する。図3(A)、(B)はそれぞ
れ信号T1,T2であり、相補的に高レベルと低レベル
を繰り返す。これらの信号T1,T2が高レベルのとき
はそれに接続されているスイッチング素子がオンにな
り、低レベルのときはオフになる。
【0030】(C)は励磁コイル21が短絡していない
正常時における励磁コイル21に流れる電流の変化を表
したものである。信号T1が高レベルのときと低レベル
のときでは逆方向に流れている。また、励磁コイル21
にはインダクタンス成分があるので、電流の方向が切り
替わっても電流値はすぐには一定値にはならず、ある傾
斜をもって変化する。
【0031】(D)は正常時における電極23に発生す
る起電力の変化を表したものである。なお、測定流体の
流速はほぼゼロの場合を示している。励磁コイル21に
流れる電流の方向が切り替わった直後は磁界が大きく変
化するために変成器成分ノイズが含まれるので大きな起
電力が発生するが、ある時間が経過すると流速に対応し
てほぼゼロになる。
【0032】(E)は励磁コイル21が短絡したとき
の、この励磁コイル21に流れる電流値の変化を示した
ものである。励磁コイル21にインダクタンス成分がな
いので、スイッチング素子Q1〜Q4のオンオフが切り
替わると、ほぼ同時に励磁コイル21に流れる電流値は
定電流部1の出力電流の値になる。すなわち、正常時の
ような電流が切り替わるときの傾斜は発生しない。
【0033】(F)は励磁コイル21が短絡したとき
の、電極23の起電力の変化を表したものである。励磁
コイル21が短絡しているので磁界が発生しない。その
ため変成器成分ノイズが発生せず、起電力は電流の方向
に関わらずほぼゼロを維持する。
【0034】(G)および(H)のS1,S2は励磁コ
イル21の短絡を検出するときの、励磁コイル21に流
れる電流および電極23の起電力を測定するタイミング
信号である。スイッチング素子Q1〜Q4のオンオフが
切り替わった直後、すなわち電流の方向が切り替わった
直後に励磁コイル21に流れる電流値と電極23に発生
する起電力をサンプリングするようにする。
【0035】(C)からわかるように、信号S1、S2
のタイミングで測定すると、正常時では電流が増大また
は減少する途中であるので電流値は小さな値を示すが、
励磁コイル21が短絡したときは(E)に示すように電
流値はほぼ定電流部1の出力電流値に等しくなる。ま
た、正常時では電極23の起電力は(D)のように大き
な値を示すが、短絡時は(F)のようにほぼゼロにな
る。
【0036】すなわち、信号S1,S2のタイミングで
測定した励磁コイル21に流れる電流が定電流部1の出
力電流値より小さく、かつ電極23の起電力が大きいと
正常と判断する。また、コイル電流が定電流部1の出力
電流値に近い大きな値であり、かつ電極23の起電力が
ほぼゼロであると励磁コイル21が短絡したと判断する
ことができる。この関係を図4に示す。
【0037】なお、この実施例では励磁コイル21に流
れる電流値と電極23に発生する起電力の両方を用いて
励磁コイル21が短絡しているかどうかを判定するよう
にしたが、励磁コイル21に流れる電流値か電極23に
発生する起電力のどちらかを用いて判定するようにして
もよい。図3の(C)〜(F)から、この場合でも短絡
を判定できることは明らかである。
【0038】また、この実施例では励磁コイル21に流
れる電流の方向が切り替わった直後の電流値と起電力を
測定して判定するようにしたが、図3(C)、(D)か
らわかるように電流値と起電力の過渡的な変化はしばら
く続くので、必ずしも直後でなくてもよい。過渡的な状
態が継続している間に測定するようにすればよい。
【0039】また、電極23の起電力は流量信号と比例
関係にあるので、起電力の代わりに図3の信号S1,S
2のタイミングで測定した流量信号を用いてもよい。ま
た、励磁コイル21に流す電流の方向を変える構成は、
図1構成に限定されることはない。例えば、図5の構成
であっても、この判定方式を用いることができる。
【0040】更に、図1の判定部3が出力する異常警報
信号で信号T1,T2をゲートして、異常警報信号が出
力されたときにこれらの信号を低レベルに固定して、ス
イッチング素子Q1〜Q4のいずれかあるいは全部をオ
フにするようにしてもよい。また、励磁タイミング発生
回路41を制御して励磁コイル21に間欠的に電流を流
すようにしてもよい。このようにすると、短絡時に無駄
に流れる電流を防止できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明によれば次の効果が期待できる。 請求項1記載
の発明によれば、励磁コイル21に略一定の電流を流
し、この電流の方向を所定の周期で切り換えて測定流体
が流れる導管22内に交番磁界を発生させ、導管22内
に設置された電極23に発生する起電力を測定すること
により、前記測定流体の流量を測定する電磁流量計であ
って、励磁コイル21に流れる電流値を測定する電流測
定部25を有し、励磁コイル21に流れる電流の方向を
切り換えたときの電流測定部25の出力値に基づいて励
磁コイル21が短絡しているかどうかを判断するように
した。
【0042】定電流回路を用いて励磁コイル21に励磁
電流を流す構成の電磁流量計では、励磁コイルが短絡し
ても流れる電流はほとんど変化しないので、電流値を測
定することで短絡を検出することはできない。しかし、
本発明では励磁コイル21の短絡を検出することができ
るという効果がある。また、励磁電流の方向が切り替わ
る際の過渡的な電流変化は測定流体の流量などの諸条件
で変化しないので、確実に短絡を検出することができる
という効果もある。更に、フローノイズが大きくても判
定できるという効果がある。
【0043】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、電流の方向を切り換えたときの電流
測定部25の出力が前記略一定の電流の値に近い値であ
るときに、励磁コイル21が短絡していると判断するよ
うにした。確実に短絡を検出できるという効果がある。
【0044】請求項3記載の発明によれば、励磁コイル
21に略一定の電流を流し、この電流の方向を所定の周
期で切り換えて測定流体が流れる導管22内に交番磁界
を発生させ、この導管22内に設置された電極23に発
生する起電力を測定することにより、前記測定流体の流
量を測定する電磁流量計であって、電極23に発生する
起電力を測定する起電力測定部24を有し、励磁コイル
21に流れる電流の方向を切り換えたときの起電力測定
部24の出力に基づいて励磁コイル21が短絡している
かどうかを判断するようにした。
【0045】励磁コイル21に定電流回路から励磁電流
を供給する構成のシリーズ接続方式の電磁流量計であっ
ても、励磁コイル21の短絡を検出できるという効果が
ある。また、流量信号を作成する部分と共用できるの
で、構成が簡単になるという効果もある。
【0046】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明において、起電力測定部24の出力が所定の値
以下であるときに、励磁コイル21が短絡していると判
断するようにした。確実に短絡を検出できるという効果
がある。
【0047】請求項5記載の発明によれば、励磁コイル
21に略一定の電流を流し、この電流の方向を所定の周
期で切り換えて測定流体が流れる導管22内に交番磁界
を発生させ、この導管22内に設置された電極23に発
生する起電力を測定することにより、前記測定流体の流
量を測定する電磁流量計であって、励磁コイル21に流
れる電流値を測定する電流測定部25および電極23の
起電力を測定する起電力測定部24とを有し、励磁コイ
ル21に流れる電流の方向を切り換えたときの電流測定
部25の出力および起電力測定部24の出力に基づいて
励磁コイル21が短絡しているかどうかを判断するよう
にした。
【0048】定電流回路から励磁電流を供給するシリー
ズ制御方式の電磁流量計であっても、励磁コイル21の
短絡を検出することができるという効果がある。また、
電流値と起電力の双方から判断するようにしたので、よ
り確実に検出することができるという効果もある。更
に、フローノイズが大きくても判定できるという効果が
ある。
【0049】請求項6記載の発明によれば、請求項5記
載の発明において、電流測定部25の出力が前記略一定
の電流の値に近い値であり、かつ起電力測定部24の出
力が所定の値以下であるときに、励磁コイル21が短絡
していると判断するようにした。より確実に短絡を検出
できるという効果がある。
【0050】請求項7記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項6記載の発明において、励磁コイル21が短
絡していると判断したときに、この励磁コイル21に流
す電流を遮断もしくは流す頻度を減少させるようにし
た。励磁コイル21が短絡したときに流れる無駄な消費
電力を低減できるいう効果がある。
【0051】請求項8記載の発明によれば、請求項1ま
たは請求項2または請求項5ないし請求項7記載の発明
において、励磁コイル21に直列に抵抗Rrefを設置
し、電流測定部25はこの抵抗両端の電圧を測定するこ
とにより励磁コイル21に流れる電流の値を測定するよ
うにした。簡単な構成で確実に電流を検出することがで
きるという効果がある。
【0052】請求項9記載の発明によれば、請求項1な
いし請求項8記載の発明において、スイッチング素子Q
1〜Q4をブリッジ状に接続し、このブリッジの相対す
る頂点に励磁コイル21を接続して、残りの2つの頂点
間に一定の電流を流すようにして、スイッチング素子Q
1〜Q4のオンオフを制御することにより、励磁コイル
21に流れる電流の方向を切り換えるようにした。。簡
単な構成で励磁電流の方向を切り換えることができると
いう効果がある。また、全てデジタル的に行えるので、
制御が簡単になるという効果もある
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】スイッチング素子の制御信号を作成する回路の
構成図である。
【図3】本発明の動作を示す特性図である。
【図4】励磁コイル短絡の判定基準を示す図である。
【図5】従来の電磁流量計の構成図である。
【図6】従来の電磁流量計の動作を示す特性図である。
【符号の説明】
1 定電流部 21 励磁コイル 22 導管 23 電極 24 起電力測定部 25 電流測定部 3 判定部 41 励磁タイミング発生回路 Q1〜Q4 スイッチング素子 T1,T2 スイッチング素子の制御信号 S1,S2 測定タイミング信号

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】励磁コイルに略一定の電流を流し、この電
    流の方向を所定の周期で切り換えて測定流体が流れる導
    管内に交番磁界を発生させ、前記導管内に設置された電
    極に発生する起電力を測定することにより、前記測定流
    体の流量を測定する電磁流量計において、 前記励磁コイルに流れる電流値を測定する電流測定部を
    有し、前記励磁コイルに流れる電流の方向を切り換えた
    ときの前記電流測定部の出力値に基づいて前記励磁コイ
    ルが短絡しているかどうかを判断するようにしたことを
    特徴とする電磁流量計。
  2. 【請求項2】前記電流の方向を切り換えたときの前記電
    流測定部の出力が前記略一定の電流の値に近い値である
    ときに、前記励磁コイルが短絡していると判断するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の電磁流量計。
  3. 【請求項3】励磁コイルに略一定の電流を流し、この電
    流の方向を所定の周期で切り換えて測定流体が流れる導
    管内に交番磁界を発生させ、前記導管内に設置された電
    極に発生する起電力を測定することにより、前記測定流
    体の流量を測定する電磁流量計において、 前記電極に発生する起電力を測定する起電力測定部を有
    し、前記励磁コイルに流れる電流の方向を切り換えたと
    きの前記起電力測定部の出力に基づいて前記励磁コイル
    が短絡しているかどうかを判断するようにしたことを特
    徴とする電磁流量計。
  4. 【請求項4】前記起電力測定部の出力が所定の値以下で
    あるときに、前記励磁コイルが短絡していると判断する
    ようにしたことを特徴とする請求項3記載の電磁流量
    計。
  5. 【請求項5】励磁コイルに略一定の電流を流し、この電
    流の方向を所定の周期で切り換えて測定流体が流れる導
    管内に交番磁界を発生させ、前記導管内に設置された電
    極に発生する起電力を測定することにより、前記測定流
    体の流量を測定する電磁流量計において、 前記励磁コイルに流れる電流値を測定する電流測定部お
    よび前記電極の起電力を測定する起電力測定部とを有
    し、前記励磁コイルに流れる電流の方向を切り換えたと
    きの前記電流測定部の出力および前記起電力測定部の出
    力に基づいて前記励磁コイルが短絡しているかどうかを
    判断するようにしたことを特徴とする電磁流量計。
  6. 【請求項6】前記電流測定部の出力が前記略一定の電流
    の値に近い値であり、かつ前記起電力測定部の出力が所
    定の値以下であるときに、前記励磁コイルが短絡してい
    ると判断するようにしたことを特徴とする請求項5記載
    の電磁流量計。
  7. 【請求項7】前記励磁コイルが短絡していると判断した
    ときに、この励磁コイルに流す電流を遮断もしくは流す
    頻度を減少させるようにしたことを特徴とする請求項1
    ないし請求項6記載の電磁流量計。
  8. 【請求項8】前記励磁コイルに直列に抵抗を設置し、前
    記電流測定部はこの抵抗両端の電圧を測定することによ
    り前記励磁コイルに流れる電流の値を測定するようにし
    たことを特徴とする請求項1または請求項2または請求
    項5ないし請求項7記載の電磁流量計。
  9. 【請求項9】スイッチング素子をブリッジ状に接続し、
    このブリッジの相対する頂点に前記励磁コイルを接続し
    て、残りの2つの頂点間に一定の電流を流すようにし
    て、前記スイッチング素子のオンオフを制御することに
    より、前記励磁コイルに流れる電流の方向を切り換える
    ようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項8記
    載の電磁流量計。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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