JPH06137341A - 曲がり板ばね及びダンパーディスク - Google Patents
曲がり板ばね及びダンパーディスクInfo
- Publication number
- JPH06137341A JPH06137341A JP28648092A JP28648092A JPH06137341A JP H06137341 A JPH06137341 A JP H06137341A JP 28648092 A JP28648092 A JP 28648092A JP 28648092 A JP28648092 A JP 28648092A JP H06137341 A JPH06137341 A JP H06137341A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ring
- leaf spring
- parts
- spring
- liquid chamber
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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- Mechanical Operated Clutches (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 単位容積あたりに蓄えられる弾性エネルギを
大きくし、ばねの小型化を図る。 【構成】 この曲がりばね12は、一部に開環部23を
有するリング部20と、開環部23から外方に向かうに
したがって互いの間隔が広がるように延出する1対のレ
バー部21とを有するばね要素を備え、ばね要素が直列
に複数接続されている。
大きくし、ばねの小型化を図る。 【構成】 この曲がりばね12は、一部に開環部23を
有するリング部20と、開環部23から外方に向かうに
したがって互いの間隔が広がるように延出する1対のレ
バー部21とを有するばね要素を備え、ばね要素が直列
に複数接続されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲がり板ばね、特に自
動車のクラッチディスク等に適する曲がり板ばねに関す
る。
動車のクラッチディスク等に適する曲がり板ばねに関す
る。
【0002】
【従来の技術及びその課題】一般にダンパーディスクで
は、エンジン側からの回転力が入力可能な入力側部材
(クラッチプレート等)と出力軸側に回転力を出力する
ための出力側部材(スプラインハブ等)とが、トーショ
ンスプリングにより回転方向に弾性的に連結されてい
る。トーションスプリングは通常、コイルスプリングに
よって形成され、伸縮によりトルク変動を吸収する。
は、エンジン側からの回転力が入力可能な入力側部材
(クラッチプレート等)と出力軸側に回転力を出力する
ための出力側部材(スプラインハブ等)とが、トーショ
ンスプリングにより回転方向に弾性的に連結されてい
る。トーションスプリングは通常、コイルスプリングに
よって形成され、伸縮によりトルク変動を吸収する。
【0003】このとき、特に低負荷のトルク変動を吸収
するためには、コイルスプリングの捩じり剛性を低くす
る必要がある。一般にコイルスプリングの捩じり剛性を
低くするためには、コイルの線径を小さくすればよい
が、線径を小さくするとトルク伝達容量が小さくなって
しまう。そこで、コイルスプリングのコイル径を大きく
してトルク伝達容量を維持したまま低剛性化を図ってい
る。このため、コイルスプリングの占める容積が大きく
なり、ダンパーディスクの小型化の妨げとなる。
するためには、コイルスプリングの捩じり剛性を低くす
る必要がある。一般にコイルスプリングの捩じり剛性を
低くするためには、コイルの線径を小さくすればよい
が、線径を小さくするとトルク伝達容量が小さくなって
しまう。そこで、コイルスプリングのコイル径を大きく
してトルク伝達容量を維持したまま低剛性化を図ってい
る。このため、コイルスプリングの占める容積が大きく
なり、ダンパーディスクの小型化の妨げとなる。
【0004】本発明の第1の目的は、ばね剛性を低く維
持しつつ幅寸法の小型化を可能とすることにある。本発
明の第2の目的は、クラッチディスクの軸方向寸法を小
さくすることにある。
持しつつ幅寸法の小型化を可能とすることにある。本発
明の第2の目的は、クラッチディスクの軸方向寸法を小
さくすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る曲がり
板ばねは、一部に開環部を有するリング部と、開環部か
ら外方に向かうにしたがって互いの間隔が広がるように
延出する1対のレバー部とを有するばね要素を備え、ば
ね要素が直列に接続されている。第2の発明に係るダン
パーディスクは、エンジン側部材に連結可能な入力側プ
レート部材と、出力軸に連結される出力側部材と、入力
側プレート部材と出力側部材とを回転方向に弾性的に連
結する曲がり板ばねとを備えている。
板ばねは、一部に開環部を有するリング部と、開環部か
ら外方に向かうにしたがって互いの間隔が広がるように
延出する1対のレバー部とを有するばね要素を備え、ば
ね要素が直列に接続されている。第2の発明に係るダン
パーディスクは、エンジン側部材に連結可能な入力側プ
レート部材と、出力軸に連結される出力側部材と、入力
側プレート部材と出力側部材とを回転方向に弾性的に連
結する曲がり板ばねとを備えている。
【0006】
【作用】第1の発明に係る曲がり板ばねでは、レバー部
に外力が作用すると、レバー部に連続するリング部に曲
げモーメントが加わる。これにより、各リング部には弾
性エネルギが分散して蓄えられる。したがって、単位容
積に占める弾性エネルギを大きくでき、しかもばね剛性
を低く維持したままばねの幅寸法を小さくすることがで
きる。
に外力が作用すると、レバー部に連続するリング部に曲
げモーメントが加わる。これにより、各リング部には弾
性エネルギが分散して蓄えられる。したがって、単位容
積に占める弾性エネルギを大きくでき、しかもばね剛性
を低く維持したままばねの幅寸法を小さくすることがで
きる。
【0007】第2の発明に係るダンパーディスクでは、
曲がり板ばねが入力側プレート部材と出力側部材とによ
って圧縮される。このとき、曲がり板ばねには弾性エネ
ルギが蓄えられる。この場合、従来のコイルスプリング
より小さい幅寸法となり、ダンパーディスクの軸方向寸
法を小さくすることができる。
曲がり板ばねが入力側プレート部材と出力側部材とによ
って圧縮される。このとき、曲がり板ばねには弾性エネ
ルギが蓄えられる。この場合、従来のコイルスプリング
より小さい幅寸法となり、ダンパーディスクの軸方向寸
法を小さくすることができる。
【0008】
【実施例】図1〜図3は、本発明の一実施例によるダン
パーディスクを示している。図において、O−Oは中心
線である。このダンパーディスクの中心には、出力軸
(図示せず)に連結され得るスプラインハブ1が配置さ
れている。スプラインハブ1は、図示しない出力軸の外
周スプライン部に噛み合うスプライン孔1aを中心部に
有している。また、スプラインハブ1には、外周側に突
出するフランジ部2が一体に形成されている。フランジ
部2の外周には、図3に示すように、対向する位置に2
つの突起部2aが形成されている。フランジ部2の両側
面には、円周状に段部2bが形成されており、両段部2
bには、シール機構としてのOリング3がそれぞれ配置
されている。段部2bの内周側にはフランジ2を軸方向
に貫通し、円周方向に長い複数の長孔2cが所定の間隔
で形成されている。
パーディスクを示している。図において、O−Oは中心
線である。このダンパーディスクの中心には、出力軸
(図示せず)に連結され得るスプラインハブ1が配置さ
れている。スプラインハブ1は、図示しない出力軸の外
周スプライン部に噛み合うスプライン孔1aを中心部に
有している。また、スプラインハブ1には、外周側に突
出するフランジ部2が一体に形成されている。フランジ
部2の外周には、図3に示すように、対向する位置に2
つの突起部2aが形成されている。フランジ部2の両側
面には、円周状に段部2bが形成されており、両段部2
bには、シール機構としてのOリング3がそれぞれ配置
されている。段部2bの内周側にはフランジ2を軸方向
に貫通し、円周方向に長い複数の長孔2cが所定の間隔
で形成されている。
【0009】スプラインハブ1の外周側には、概ね円板
状のリテーニングプレート4及びクラッチプレート5が
配置されている。リテーニングプレート4及びクラッチ
プレート5には、複数のストップピン用孔4a,5aが
所定の間隔で形成され、各孔4a,5a及びフランジ2
の長孔2cに挿入されたストップピン6によりフランジ
2に装着されている。なお、各プレート4,5は、長孔
2cの形成された範囲でフランジ2に対して相対回転可
能である。
状のリテーニングプレート4及びクラッチプレート5が
配置されている。リテーニングプレート4及びクラッチ
プレート5には、複数のストップピン用孔4a,5aが
所定の間隔で形成され、各孔4a,5a及びフランジ2
の長孔2cに挿入されたストップピン6によりフランジ
2に装着されている。なお、各プレート4,5は、長孔
2cの形成された範囲でフランジ2に対して相対回転可
能である。
【0010】また、各プレート4,5の内周部にはOリ
ング3を固定するための屈曲部4b,5bが形成されて
いる。さらに、リテーニングプレート4の外周部にはク
ラッチプレート5側に屈曲する屈曲部4cが形成されて
いる。この屈曲部4cは、クラッチディスクとともにリ
ベット8によりクラッチプレート5の外周部に固定され
ている。また、屈曲部4cにおいて、対向する2ヵ所に
は、内部に陥没する係止部4dがフランジ2の突起部2
aに対応して形成されている。
ング3を固定するための屈曲部4b,5bが形成されて
いる。さらに、リテーニングプレート4の外周部にはク
ラッチプレート5側に屈曲する屈曲部4cが形成されて
いる。この屈曲部4cは、クラッチディスクとともにリ
ベット8によりクラッチプレート5の外周部に固定され
ている。また、屈曲部4cにおいて、対向する2ヵ所に
は、内部に陥没する係止部4dがフランジ2の突起部2
aに対応して形成されている。
【0011】このような構成により、スプラインハブ1
の両側面に配置されたリテーニングプレート4及びクラ
ッチプレート5は、フランジ2とともに円環状の液体室
10を形成し、この液体室10をOリング3にシールさ
れている。液体室10の内部には、所定の粘性を有する
ダンパーオイル11及び1対の曲がり板ばね12が配置
されている。
の両側面に配置されたリテーニングプレート4及びクラ
ッチプレート5は、フランジ2とともに円環状の液体室
10を形成し、この液体室10をOリング3にシールさ
れている。液体室10の内部には、所定の粘性を有する
ダンパーオイル11及び1対の曲がり板ばね12が配置
されている。
【0012】曲がり板ばねは、図4に示すように、リン
グ部20とレバー部21とからなるばね要素を、複数個
直列に接続してなるものである。各ばね要素は、レバー
部21で接続されている。このような構成では、リング
部20は、対向する側にそれぞれ複数個配置される。各
リング部20は、ほぼ同径の環状体であり、隣接する各
リング部20の間には所定の長さの隙間δ1 を有してい
る。リング部20の内側は開環部23となっている。開
環部23はセット状態において密着しており、開環部2
3の両側からはレバー部21がそれぞれ外方へ延出して
いる。
グ部20とレバー部21とからなるばね要素を、複数個
直列に接続してなるものである。各ばね要素は、レバー
部21で接続されている。このような構成では、リング
部20は、対向する側にそれぞれ複数個配置される。各
リング部20は、ほぼ同径の環状体であり、隣接する各
リング部20の間には所定の長さの隙間δ1 を有してい
る。リング部20の内側は開環部23となっている。開
環部23はセット状態において密着しており、開環部2
3の両側からはレバー部21がそれぞれ外方へ延出して
いる。
【0013】レバー部21は、外方に向かうにしたがっ
て互いの間隔が広がるように延出し、対向するリング部
20の開環部23の一方に連続している。両端部のリン
グ部20は、突起部2a及び係止部4bに当接した状態
で液体室10内に収納されている。液体室10内におい
て、曲がり板ばね12は、リテーニングプレート4、ク
ラッチプレート5及びフランジ2との間に所定の隙間を
形成している。
て互いの間隔が広がるように延出し、対向するリング部
20の開環部23の一方に連続している。両端部のリン
グ部20は、突起部2a及び係止部4bに当接した状態
で液体室10内に収納されている。液体室10内におい
て、曲がり板ばね12は、リテーニングプレート4、ク
ラッチプレート5及びフランジ2との間に所定の隙間を
形成している。
【0014】次に、動作について説明する。クラッチデ
ィスク7を介してクラッチプレート5及びリテーニング
プレート4にトルクが伝達される。この伝達されたトル
クは、リテーニングプレート4の係止部4dから曲がり
板ばね12に伝達され、これにより曲がり板ばね12は
圧縮される。
ィスク7を介してクラッチプレート5及びリテーニング
プレート4にトルクが伝達される。この伝達されたトル
クは、リテーニングプレート4の係止部4dから曲がり
板ばね12に伝達され、これにより曲がり板ばね12は
圧縮される。
【0015】曲がり板ばね12が圧縮されると、各レバ
ー部21の開角度が小さくなり、リング部20に曲げモ
ーメントが作用する。このとき、レバー部21は開環部
23を始点として撓む。そして、複数のリング部20に
弾性エネルギが分散して蓄えられることとなる。しか
も、曲がり板ばね12は、特に幅寸法が小さいので単位
容積に蓄えられる弾性エネルギは従来のコイルスプリン
グに比較して大きくなる。
ー部21の開角度が小さくなり、リング部20に曲げモ
ーメントが作用する。このとき、レバー部21は開環部
23を始点として撓む。そして、複数のリング部20に
弾性エネルギが分散して蓄えられることとなる。しか
も、曲がり板ばね12は、特に幅寸法が小さいので単位
容積に蓄えられる弾性エネルギは従来のコイルスプリン
グに比較して大きくなる。
【0016】曲がり板ばね12に伝達されたトルクは、
フランジ部2を介してスプラインハブ1から図示しない
出力軸へと伝達される。曲がり板ばね12が伸縮動作を
繰り返す際に、リテーニングプレート4及びクラッチプ
レート5とフランジ部2との間に相対回転が生じる。こ
のとき、液体室10内に収容されたダンパーオイル11
がリテーニングプレート4、クラッチプレート5及びフ
ランジ2と曲がり板ばね12との間に形成された隙間を
通過する。これによりダンパーオイル11の流れが絞ら
れ、所定の粘性減衰力が生じる。これにより、隙間の断
面積に応じたヒステリシストルクが得られる。
フランジ部2を介してスプラインハブ1から図示しない
出力軸へと伝達される。曲がり板ばね12が伸縮動作を
繰り返す際に、リテーニングプレート4及びクラッチプ
レート5とフランジ部2との間に相対回転が生じる。こ
のとき、液体室10内に収容されたダンパーオイル11
がリテーニングプレート4、クラッチプレート5及びフ
ランジ2と曲がり板ばね12との間に形成された隙間を
通過する。これによりダンパーオイル11の流れが絞ら
れ、所定の粘性減衰力が生じる。これにより、隙間の断
面積に応じたヒステリシストルクが得られる。
【0017】また、液体室10内のダンパーオイル11
は、曲がり板ばね12、各プレート4,5及びフランジ
2を潤滑するので、曲がり板ばね12の伸縮動作を円滑
にするとともに前記各部材の磨耗を防止できる。このよ
うに本実施例においては、曲がり板ばね12を用いるこ
とにより、従来のコイルスプリングと同等の低いばね剛
性を維持しつつ、軸方向への幅寸法を小さくすることが
できるので、ダンパーディスクの軸方向寸法を小さくす
ることができる。
は、曲がり板ばね12、各プレート4,5及びフランジ
2を潤滑するので、曲がり板ばね12の伸縮動作を円滑
にするとともに前記各部材の磨耗を防止できる。このよ
うに本実施例においては、曲がり板ばね12を用いるこ
とにより、従来のコイルスプリングと同等の低いばね剛
性を維持しつつ、軸方向への幅寸法を小さくすることが
できるので、ダンパーディスクの軸方向寸法を小さくす
ることができる。
【0018】また、この例では、撓み代、すなわち捩じ
り角度を大きくすることができるので、トルク変動の吸
収に有効となる。 〔他の実施例〕 (a) 前記実施例においては、曲がり板ばね12の開
環部23をセット時に密着する構成としたが、図5に示
すように、セット時に開環部23に隙間δ2 が形成され
るようにしてもよい。この場合、曲がり板ばね25が圧
縮されると、各レバー部21の開角度が小さくなり、リ
ング部20に曲げモーメントが作用する。このとき、ま
ず、開環部23の隙間δ2 が「0」になるまで、リング
部20の剛性により低剛性の捩じり特性が見られる。圧
縮がさらに続くと、レバー部21は開環部23を始点と
して撓み、比較的高剛性の捩じり特性が得られる。これ
により、2段階の捩じり特性を得ることができる。 (b) 前記実施例においては、曲がり板ばね12の円
周方向両端部はリング部20によりリテーニングプレー
ト4の係止部4bに当接する構成としたが、図6及び図
7に示すように、曲がり板ばね26の両端に配置された
レバー部21の先端部に当接部22を形成してもよい。
り角度を大きくすることができるので、トルク変動の吸
収に有効となる。 〔他の実施例〕 (a) 前記実施例においては、曲がり板ばね12の開
環部23をセット時に密着する構成としたが、図5に示
すように、セット時に開環部23に隙間δ2 が形成され
るようにしてもよい。この場合、曲がり板ばね25が圧
縮されると、各レバー部21の開角度が小さくなり、リ
ング部20に曲げモーメントが作用する。このとき、ま
ず、開環部23の隙間δ2 が「0」になるまで、リング
部20の剛性により低剛性の捩じり特性が見られる。圧
縮がさらに続くと、レバー部21は開環部23を始点と
して撓み、比較的高剛性の捩じり特性が得られる。これ
により、2段階の捩じり特性を得ることができる。 (b) 前記実施例においては、曲がり板ばね12の円
周方向両端部はリング部20によりリテーニングプレー
ト4の係止部4bに当接する構成としたが、図6及び図
7に示すように、曲がり板ばね26の両端に配置された
レバー部21の先端部に当接部22を形成してもよい。
【0019】当接部22は、レバー部21の先端部をく
の字状に屈曲して形成され、曲がり板ばね26の高さ方
向の中心線S−Sより外周側(図中上方)に位置するよ
うオフセットして形成されている。一方、リテーニング
プレート4の係止部4eは曲がり板ばね26の高さ方向
の中心部まで先端が位置するよう形成されている。この
ため、当接部22が係止部4cに当接する。よって、曲
がり板ばね26を液体室10内に円弧状に配置し、圧縮
した場合でも曲がり板ばね26の外周側壁がリテーニン
グプレート4の外周壁に押圧されることはない。 (c) 前記実施例においては、曲がり板ばね12の厚
みを均一としたが、図8に示すように、板厚dを長手方
向に対し自由に変えてもよい。これにより、曲がり板ば
ね27に対する曲げ応力が均一となり、大きな撓み変位
を得ることができる。 (d) 前記実施例においては、曲がり板ばね12の断
面を矩形状に形成したが、図9に示すように、鼓型に構
成してもよい。この場合、作用する曲げ応力が最も小さ
い、曲がり板ばね28の高さ方向中間部の幅寸法を最も
小さくする。これにより、伸縮状態において発生する曲
げ応力が高さ方向において均一となり、しかも軽量化を
図ることができる。 (e) 前記実施例においては、曲がり板ばね12の複
数のリング部20をほぼ同形状としたが、図10に示す
ように、異径の環状体30,31を形成してもよい。こ
の場合、曲がり板ばね29の外周部と内周部で弾性エネ
ルギーの分散量を調整することができる。 (f) 前記実施例では、粘性減衰によってヒステリシ
ストルクを発生するための液体室10を形成し、この液
体室10に液体を封入したが、従来から用いられている
摩擦材等によってヒステリシストルクを発生させるよう
にしてもよい。この場合には、液体室10、液体が不要
となる。
の字状に屈曲して形成され、曲がり板ばね26の高さ方
向の中心線S−Sより外周側(図中上方)に位置するよ
うオフセットして形成されている。一方、リテーニング
プレート4の係止部4eは曲がり板ばね26の高さ方向
の中心部まで先端が位置するよう形成されている。この
ため、当接部22が係止部4cに当接する。よって、曲
がり板ばね26を液体室10内に円弧状に配置し、圧縮
した場合でも曲がり板ばね26の外周側壁がリテーニン
グプレート4の外周壁に押圧されることはない。 (c) 前記実施例においては、曲がり板ばね12の厚
みを均一としたが、図8に示すように、板厚dを長手方
向に対し自由に変えてもよい。これにより、曲がり板ば
ね27に対する曲げ応力が均一となり、大きな撓み変位
を得ることができる。 (d) 前記実施例においては、曲がり板ばね12の断
面を矩形状に形成したが、図9に示すように、鼓型に構
成してもよい。この場合、作用する曲げ応力が最も小さ
い、曲がり板ばね28の高さ方向中間部の幅寸法を最も
小さくする。これにより、伸縮状態において発生する曲
げ応力が高さ方向において均一となり、しかも軽量化を
図ることができる。 (e) 前記実施例においては、曲がり板ばね12の複
数のリング部20をほぼ同形状としたが、図10に示す
ように、異径の環状体30,31を形成してもよい。こ
の場合、曲がり板ばね29の外周部と内周部で弾性エネ
ルギーの分散量を調整することができる。 (f) 前記実施例では、粘性減衰によってヒステリシ
ストルクを発生するための液体室10を形成し、この液
体室10に液体を封入したが、従来から用いられている
摩擦材等によってヒステリシストルクを発生させるよう
にしてもよい。この場合には、液体室10、液体が不要
となる。
【0020】
【発明の効果】第1の発明に係る曲がり板ばねでは、レ
バー部によってリング部に曲げモーメントが作用し、弾
性エネルギを複数のリング部に分散して蓄えることがで
きる。このため、単位容積に占める弾性エネルギを大き
くでき、しかもばね剛性を低く維持しつつ従来のコイル
ばねよりばねの幅寸法を小さくすることができる。
バー部によってリング部に曲げモーメントが作用し、弾
性エネルギを複数のリング部に分散して蓄えることがで
きる。このため、単位容積に占める弾性エネルギを大き
くでき、しかもばね剛性を低く維持しつつ従来のコイル
ばねよりばねの幅寸法を小さくすることができる。
【0021】第2の発明に係るダンパーディスクでは、
入力側部材と出力側部材とは曲がり板ばねにより弾性的
に連結されている。したがって、従来のコイルスプリン
グより小さい幅寸法で弾性部材を形成でき、ダンパーデ
ィスクの軸方向寸法を小さくすることができる。
入力側部材と出力側部材とは曲がり板ばねにより弾性的
に連結されている。したがって、従来のコイルスプリン
グより小さい幅寸法で弾性部材を形成でき、ダンパーデ
ィスクの軸方向寸法を小さくすることができる。
【図1】本発明の一実施例によるダンパーディスクの縦
断面図。
断面図。
【図2】図1の一部拡大図。
【図3】図1の一部切欠きII矢視図。
【図4】曲がり板ばねの正面図。
【図5】図4に対応する他の実施例の図。
【図6】図4に対応するさらに他の実施例の図。
【図7】図3に対応する図6と同じ実施例の一部拡大
図。
図。
【図8】図4に対応するさらに他の実施例を示す図。
【図9】さらに他の実施例における曲がり板ばねの側面
図。
図。
【図10】図4に対応するさらに他の実施例の図。
2 フランジ部 3 Oリング 4 リテーニングプレート 5 クラッチプレート 7 クラッチディスク 10 液体室 12 25,26,27,28,29曲がり板ばね 20 30,31リング部 21 レバー部 23 開環部
Claims (3)
- 【請求項1】一部に開環部を有するリング部と、 前記開環部から外方に向かうにしたがって互いの間隔が
広がるように延出する1対のレバーとを有するばね要素
を備え、 前記ばね要素が直列に複数接続されている、曲がり板ば
ね。 - 【請求項2】エンジン側部材に連結可能な入力側プレー
ト部材と、 出力軸に連結される出力側部材と、 前記入力側プレート部材と出力側部材とを回転方向に弾
性的に連結する曲がり板ばねと、を備えたダンパーディ
スク。 - 【請求項3】前記入力側プレート部材は前記出力側部材
の両側方に配置され、前記出力側部材とともに液体室を
構成する1対のサイドプレートからなり、 前記曲がり板ばねは、前記液体室内に、前記サイドプレ
ート及び出力側部材との間で所定の隙間を形成するよう
に収納されており、 前記液体室を封止するシール機構をさらに備えている、
請求項2に記載のダンパーディスク。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4286480A JP2996566B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 曲がり板ばね及びそれを用いたダンパーディスク |
DE4336178A DE4336178C2 (de) | 1992-10-23 | 1993-10-22 | Gefaltete Flachfeder, sowie damit versehene Dämpfungsscheibenausbildung, Dämpfungsvorrichtung und Schwungradausbildung |
US08/582,632 US5562541A (en) | 1992-10-23 | 1996-01-04 | Folded flat-spring and device into which the folded flat-spring is incorporated |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4286480A JP2996566B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 曲がり板ばね及びそれを用いたダンパーディスク |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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- 1992-10-23 JP JP4286480A patent/JP2996566B2/ja not_active Expired - Fee Related
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