JPH08291828A - ダンパー機構 - Google Patents

ダンパー機構

Info

Publication number
JPH08291828A
JPH08291828A JP7097294A JP9729495A JPH08291828A JP H08291828 A JPH08291828 A JP H08291828A JP 7097294 A JP7097294 A JP 7097294A JP 9729495 A JP9729495 A JP 9729495A JP H08291828 A JPH08291828 A JP H08291828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
bent
leaf springs
bent leaf
leaf spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7097294A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3408660B2 (ja
Inventor
Tsunezo Yamamoto
恒三 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exedy Corp
Original Assignee
Exedy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Exedy Corp filed Critical Exedy Corp
Priority to JP09729495A priority Critical patent/JP3408660B2/ja
Priority to US08/631,197 priority patent/US5803441A/en
Priority to DE19615566A priority patent/DE19615566C2/de
Publication of JPH08291828A publication Critical patent/JPH08291828A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3408660B2 publication Critical patent/JP3408660B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Operated Clutches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 曲がり板ばねと外周壁との間に生じる摩擦抵
抗を減らす。 【構成】 フライホイール組立体は第1フライホイール
1と第2フライホイール3と1対の曲がり板ばね18と
から主に構成されている。第1フライホイールと第2フ
ライホイールとはその間に1対の弧状室を形成してい
る。1対の曲がり板ばね18は各弧状室にそれぞれ配置
され、交互に折り曲げられた状態で延びる板部材からな
り、円周方向両端には第1フライホイールと第2フライ
ホイールとが当接している。連結部材31は、1対の曲
がり板ばね18のそれぞれに作用する径方向外方への力
同士を釣り合わせるための部材である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、曲がり板ばね及び曲が
り板ばねが用いられたダンパー機構に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば車輌においては、エンジン側の
部材とトランスミッション側の部材との間にエンジンの
トルク変動を吸収するためのダンパー機構が設けられて
いる。ダンパー機構は、クラッチディスク組立体やフラ
イホイール組立体などに組み込まれている。ダンパー機
構は、互いに相対回転可能な入力側部材及び出力側部材
と、両部材が相対回転するときにその回転を制限するよ
うに配置されたコイルスプリングと、両部材が相対回転
するときに摩擦抵抗または粘性抵抗を発生する抵抗発生
機構とを含んでいる。
【0003】このようなダンパー機構では、ダンパー機
構を構成するコイルスプリングのため、構造上、円周方
向及び軸方向に大きなスペースを必要とする。したがっ
て、特に軸方向のスペースが制限される前輪駆動車に前
記のようなダンパー機構を組み込むことが困難となる。
特開平6−174011号公報に開示されたダンパー機
構は、コイルスプリングに代えて曲がり板ばねを用いて
おり、省スペース化を達成している。曲がり板ばねは、
一定の幅を有する板部材を波状に折り曲げてなる部材で
ある。曲がり板ばねは、入力側部材と出力側部材とが形
成する弧状室内に配置され、入力側部材から出力側部材
にトルクを伝達するとともに、両部材が相対回転すると
きに伸縮する。その結果、入力側部材に捩じり振動が伝
達された場合には、曲がり板ばねが伸縮を繰り返すとと
もに、たとえば弧状室内に充填された油が曲がり板ばね
と弧状室の壁面との間を流れ、所定の粘性抵抗を発生す
る。この結果、捩じり振動が減衰される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般にダンパー機構で
は、弾性部材を境として入力側機構と出力機構側とに分
かれる。そして、出力側機構の慣性モーメントを増やし
て、共振周波数をエンジンのアイドル回転数以下の領域
に移行させている。この場合、エンジン回転数の実用領
域で発生する微小捩じり振動に対しては摩擦抵抗(ある
いは粘性抵抗)を小さくする方が振動減衰に効果があ
る。
【0005】前記従来の曲がり板ばねを用いたダンパー
機構では、曲がり板ばねが圧縮されるにつれて、曲がり
板ばねの外周側の屈曲部が径方向外方に迫り出して弧状
室の外周壁に摺動する。このとき発生する摩擦抵抗は捩
じり角度が大きくなるにつれて増加していく。特に、遠
心力により曲がり板ばね全体が外周側に移動するため
に、摩擦抵抗はより大きくなる。このような摩擦抵抗に
よりエンジン回転数の実用領域で発生する振動を十分に
減衰できない。
【0006】本発明の目的は、曲がり板ばねと外周壁と
の摺動によって生じる摩擦抵抗を減らすことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のダンパ
ー機構は、第1回転部材と第2回転部材と曲がり板ばね
と連結部材とを備えている。第2回転部材は第1回転部
材との間で1対の弧状室を形成する。1対の曲がり板ば
ねは各弧状室にそれぞれ配置され、波状に折り曲げられ
た状態で延びる板部材からなり、円周方向両端には第1
回転部材と第2回転部材とが当接している。連結部材
は、1対の曲がり板ばねのそれぞれに作用する径方向外
方への力同士を釣り合わせるための部材である。
【0008】請求項2に記載のダンパー機構では、連結
部材は1対の環状プレートと1対のピンとから構成され
ている。1対の環状プレートは1対の弧状室内の両方に
わたって延びかつ曲がり板ばねの軸方向両側に回転自在
に配置されている。1対のピンは1対の曲がり板バネの
内周側屈曲部内を軸方向に延びかつ両端が1対の環状プ
レートに固定されている。
【0009】請求項3に記載にダンパー機構では、ピン
は1対の曲がり板ばねの長手方向中心付近に配置されて
いる。請求項4に記載のダンパー機構では、連結部材は
環状プレートと1対の当接部とから構成されている。環
状プレートは1対の弧状室内の両方にわたって延びかつ
曲がり板ばねの軸方向片側に回転自在に配置されてい
る。1対の当接部は環状プレートから軸方向に延び1対
の曲がり板ばねの外周側屈曲部の外周側にそれぞれ係合
している。
【0010】請求項5に記載のダンパー機構では、当接
部は1対の曲がり板ばねの長手方向中心付近に形成され
ている。請求項6に記載のダンパー機構は、第1回転部
材と第2回転部材と複数の曲がり板ばねと連結部材とを
備えている。第2回転部材は第1回転部材との間で複数
の弧状室を形成している。複数の曲がり板ばねは各弧状
室にそれぞれ配置され、交互に折り曲げられた状態で延
びる板部材からなり、円周方向両端には第1回転部材と
第2回転部材とが当接している。連結部材は、複数の曲
がり板ばねにそれぞれ作用する径方向外方への力同士を
釣り合わせるための部材である。
【0011】
【作用】請求項1に記載のダンパー機構では、たとえば
第1回転部材が回転すると、そのトルクは曲がり板ばね
を介して第2回転部材に伝達される。第1回転部材に捩
じり振動が入力されると、第1回転部材が第2回転部材
に相対回転する。このとき、曲がり板ばねは両回転部材
の間で円周方向に伸縮を繰り返す。曲がり板ばねは圧縮
時に径方向外側へ迫り出そうとし、さらに遠心力によっ
て径方向外側に移動しようとするが、連結部材が1対の
曲がり板ばねのそれぞれに作用する径方向外方への力同
士を釣り合わせているために、曲がり板ばねと弧状室の
外周壁との間で生じる摩擦抵抗が少なくなる。
【0012】請求項2に記載のダンパー機構では、圧縮
時に1対の曲がり板ばねはそれぞれ径方向外方に移動し
ようとするが、内周側屈曲部内に延びるピンによって径
方向外方への移動が妨げられ、その結果曲がり板ばねと
弧状室の外周壁との間で生じる摩擦抵抗が少なくなる。
請求項3に記載のダンパー機構では、ピンが1対の曲が
り板ばねの長手方向中心付近の内周側屈曲部内に延びて
いるため、曲がり板ばねの捩じり角度を最大限確保でき
る。
【0013】請求項4に記載のダンパー機構では、圧縮
時に1対の曲がり板ばねは径方向外方に移動しようとす
るが、1対の当接部が曲がり板ばねの外周側屈曲部の外
周側に係合しているため、径方向外方への移動を妨げら
れる。この結果、曲がり板ばねと弧状室の外周壁との間
で生じる摩擦抵抗が少なくなる。請求項5に記載のダン
パー機構では、当接部は1対の曲がり板ばねの長手方向
中心付近の外周側屈曲部に係合しているため、曲がり板
ばねの捩じり角度を最大限確保できる。
【0014】請求項6に記載のダンパー機構では、たと
えば第1回転部材が回転すると、そのトルクは複数の曲
がり板ばねを介して第2回転部材に伝達される。第1回
転部材に捩じり振動が伝達されると、第1回転部材が第
2回転部材に対して相対回転する。このとき、曲がり板
ばねは伸縮を繰り返す。曲がり板ばねは圧縮時に径方向
外側に迫り出そうとし、さらに遠心力の作用により曲が
り板ばねは径方向外側に移動しようとする。しかし、連
結部材が複数の曲がり板ばねにそれぞれ作用する径方向
外方への力同士を釣り合わせるため、複数の曲がり板ば
ねは径方向外方への移動を制限され、この結果曲がり板
ばねと弧状室の外周壁との間で生じる摩擦抵抗が少なく
なる。
【0015】
【実施例】第1実施例 図1及び図2は、本発明の一実施例によるダンパー機構
が採用されたフライホイール組立体を示している。図1
において、O−Oはフライホイール組立体の回転軸線で
ある。
【0016】このフライホイール組立体は、主に、図示
しないエンジン側のクランクシャフトに固定される第1
フライホイール1と、軸受2を介して第1フライホイー
ル1に回転自在に支持された第2フライホイール3と、
両フライホイールの間でトルク伝達を行う1対の曲がり
板ばね18とを備えている。第1フライホイール1は、
中央部に配置されたハブ5と、ハブ5のエンジン側の側
面に配置された円板状の入力プレート6と、入力プレー
ト6と軸方向に対向して配置された対向プレート7と、
入力プレート6の外周部に固定された環状の第1フライ
ホイール本体8とを有している。ハブ5及び入力プレー
ト6はボルト9及びワッシャプレート10によりクラン
クシャフト(図示せず)に固定されている。さらに、ハ
ブ5、入力プレート6及びワッシャプレート10はリベ
ット19により互いに固定されている。入力プレート6
の外周部にはトランスミッション側に延びる外周筒状部
6aが形成されており、この外周筒状部6aは第1フラ
イホイール本体8の内周側に溶接されている。対向プレ
ート7の外周部にはエンジン側に延びる外周筒状部7a
が形成されており、この外周筒状部7aは外周筒状部6
aの内周側に溶接されている。また、第1フライホイー
ル本体8の外周部にはリングギア11が固定されてい
る。
【0017】第2フライホイール3は、出力プレート1
2と、環状の第2フライホイール本体13と、出力プレ
ート12と第2フラホイール13との間に配置された円
板状の中間プレート14とから構成されており、これら
は複数のリベット15により互いに連結されている。出
力プレート12は、軸受2に支持される内周側の支持部
12aと、支持部12aから外周側に延び前述したリベ
ット15が固定された取付フランジ部12bとから構成
されている。支持部12aは軸受2のエンジン側面と外
周面とに当接している。そして、取付フランジ部12b
の外周部と対向プレート7の内周部との間には、両者を
シールするためのシール部材(図示せず)が配置されて
いる。また、中間プレート14の内周部は軸受2のトラ
ンスミッション側の面に当接している。第2フライホイ
ール本体13には図示しないクラッチディスクが摩擦係
合するための摩擦面13aが形成されている。
【0018】以上に説明した入力プレート6と対向プレ
ート7と出力プレート12とにより、流体室17が構成
されている。この流体室17内部にはグリス等の粘性流
体が充填されている。また、図2に示すように、対向プ
レート7の外周部には、径方向に対向する2か所に内周
側に突出する係止部7bが形成されている。さらに、出
力プレート12の支持部12aの外周部には、自由状態
で係止部7bに対向する2か所に外周側に突出する係止
部12cが形成されている。このような構成により、環
状の流体室17は1対の弧状室に分割されている。1対
の曲がり板ばね18はこれらの弧状室内にそれぞれ配置
されている。
【0019】曲がり板ばね18を図3を用いて詳細に説
明する。図に示すように、曲がり板ばね18は一定幅の
板部材を波状に折り曲げた状態で延びるものであり、さ
らに詳細に述べるとリング部20とレバー部21とから
なる複数のばね要素を直列に接続してなるものである。
複数のリング部20はほぼ同径の環状体であり、隣接す
る各リング部20の間には自由状態で所定の隙間S1
有している。リング部20の内側は開環部23となって
いる。開環部23は同士間に自由状態及びセット状態に
おいて隙間S2が形成されている。開環部23の両側か
らはレバー部21がそれぞれ外方に延びている。レバー
部21は外方に向かうにしたがって互いの間隔が広がる
ように延び、対向するリング部20のレバー部21に一
方に連続している。
【0020】また、曲がり板ばね18の幅は流体室17
の幅より短く、半径方向の長さは流体室17の長さより
僅かに短い。また、曲がり板ばね18の外周側両端のリ
ング部20は係止部7bに当接しており、内周側両端の
リング部20は係止部12cに当接している。連結部材
31は、1対の環状プレート32,33と、環状プレー
ト32,33を互いに連結するための1対のリベットピ
ン34とから構成されている。環状プレート32,33
は、図から明らかなように1対の弧状室17の両方にわ
たって延びており、曲がり板ばね18の内周部の軸方向
両側にそれぞれ回転自在に配置されている。環状プレー
ト32,33の内径は、出力プレート12の支持部12
aの径よりわずかに大きい。1対のリベットピン34
は、各曲がり板ばね18の長手方向中心付近の内周側リ
ング部20内を軸方向に貫通し両端が環状プレート3
2,33に固定されている。
【0021】流体室17において外周側では、曲がり板
ばね18と入力プレート6との軸方向間に、さらに曲が
り板ばね18と対向プレート7との軸方向間に大きな隙
間35が確保されている。次に動作について説明する。
エンジン側のクランクシャフトから第1フライホイール
1に伝達されたトルクは、入力プレート6及び対向プレ
ート7の係止部7bを介して曲がり板ばね18に伝達さ
れ、さらに曲がり板ばね18から出力プレート12の係
止部12cを介して第2フライホイール3に伝達され
る。
【0022】このフライホイール組立体に捩じり振動が
入力されると、第1フライホイール1と第2フライホイ
ール3とが相対回転し、両フライホイール間で曲がり板
ばね18が円周方向に伸縮を繰り返す。この第1実施例
では、曲がり板ばね18と流体室17の側壁との間には
隙間35が形成されているため、大きな粘性抵抗は生じ
ない。曲がり板バネ18が圧縮されると、各レバー部2
1の開角度が小さくなり、リング部20に曲げモーメン
トが作用する。このとき、レバー部21は開環部23を
支点として撓む。そして、レバー部21に曲げモーメン
トが均一に長手方向に分布するとともに、複数のリング
部20に弾性エネルギーが分散して蓄えられる。
【0023】この場合の捩じり特性は、曲がり板バネ1
8の捩じり剛性によって決定される。すなわち、開環部
23に隙間S2 を有する小さな捩じり角度範囲では、曲
がり板バネ18のリング部20の外周部を支点としてリ
ング部20及びレバー部21が同一方向に撓む。このと
きの捩じり剛性は小さい。捩じり角が大きくなると、隙
間S2 が0となり、開環部23を支点としてリング部2
0に弾性エネルギーが蓄えられる。このときの捩じり剛
性は大きい。
【0024】曲がり板ばね18は圧縮されるときに各要
素が外周側に迫り出そうとする。また、曲がり板ばね1
8全体に遠心力が作用する。しかし、この場合連結部材
31が1対の曲がり板ばねにそれぞれ作用する径方向外
方への力同士を釣り合わせているために、1対の曲がり
板ばね18は径方向外方に移動しにくくなっている。こ
の結果、曲がり板ばね18と筒状外周部7aとの間で生
じる摩擦抵抗が少なくなる。この結果、特にエンジンの
実用回転数領域で生じる微小振動は低剛性・小抵抗の特
性で充分に減衰される。
【0025】リベットピン34が各曲がり板ばね18の
長手方向中心付近の内周側リング部20内に挿入されて
いるために、曲がり板ばね18の捩じり角度が最大限確
保されている。第2実施例 図4に示すフライホイール組立体では、曲がり板ばね1
8の幅と、流体室17内の幅とはほぼ等しく形成されて
いる。具体的には、入力プレート6と対向プレート7の
それぞれの外周側の厚みが厚くなって曲がり板ばね18
との隙間を小さくしている。この結果、曲がり板ばね1
8の伸縮時に、粘性流体が曲がり板ばね18と流体室1
7との間を流れ粘性抵抗を発生する。第3実施例 図5及び図6に示すフライホイール組立体では、連結部
材41が流体室17内に配置されている。連結部材41
は、流体室17全体に延びる環状プレート43と、環状
プレート43において径方向に対向する2か所から径方
向外側に延びる延長部44と、延長部44からトランス
ミッション側に延びる当接部45とから構成されてい
る。環状プレート43は、図5から明らかなように、流
体室17において曲がり板ばね18のエンジン側に配置
されている。当接部45の内周側面は、曲がり板ばね1
8の長手方向中心付近の外周側リング部20の外周側に
一体回転するように係合している。また、当接部45の
外周側面は外周筒状部7aに沿って摺動可能な形状にな
っている。
【0026】この実施例において曲がり板ばね18が圧
縮されるときに曲がり板ばね18は径方向外方に迫り出
そうとし、さらに曲がり板ばね18に遠心力が作用す
る。しかし、当接部45によって各曲がり板ばね18に
作用する径方向外方への力同士が釣り合っているため
に、各曲がり板ばね18は径方向外方に移動しにくくな
っている。この結果、曲がり板ばね18と外周筒状部7
aとの間で生じる摩擦抵抗が少なくなる。さらに、当接
部45が曲がり板ばね18の長手方向中心付近の外周側
リング部20に係合しているため、曲がり板ばね18の
捩じり角度を最大限確保できる。
【0027】〔変形例〕前記実施例では1対の曲がり板
ばねを用いたダンパー機構に本発明を採用したが、3つ
以上の曲がり板ばねがそれぞれ3つ以上の弧状室に配置
されたダンパー機構にも本発明を用いることができる。
【0028】
【発明の効果】請求項1に記載のダンパー機構では、曲
がり板ばねは圧縮時に径方向外側へ迫り出そうとし、さ
らに遠心力によって径方向外側に移動しようとするが、
連結部材が1対の曲がり板ばねのそれぞれに作用する径
方向外方への力同士を釣り合わせているために、曲がり
板ばねと弧状室の外周壁との間で生じる摩擦抵抗が少な
くなる。
【0029】請求項2に記載のダンパー機構では、圧縮
時に1対の曲がり板ばねはそれぞれ径方向外方に移動し
ようとするが、内周側屈曲部内に延びるピンによって径
方向外方への移動が妨げられ、その結果曲がり板ばねと
弧状室の外周壁との間で生じる摩擦抵抗が少なくなる。
請求項3に記載のダンパー機構では、ピンが1対の曲が
り板ばねの長手方向中心付近の内周側屈曲部内に延びて
いるため、曲がり板ばねの捩じり角度を最大限確保でき
る。
【0030】請求項4に記載のダンパー機構では、圧縮
時に1対の曲がり板ばねは径方向外方に移動しようとす
るが、1対の当接部が曲がり板ばねの外周側屈曲部の外
周側に係合しているため、径方向外方への移動を妨げら
れる。この結果、曲がり板ばねと弧状室の外周壁との間
で生じる摩擦抵抗が少なくなる。請求項5に記載のダン
パー機構では、当接部は1対の曲がり板ばねの長手方向
中心付近の外周側屈曲部に係合しているため、曲がり板
ばねの捩じり角度を最大限確保できる。
【0031】請求項6に記載のダンパー機構では、曲が
り板ばねは圧縮時に径方向外側に迫り出そうとし、さら
に遠心力の作用により曲がり板ばねは径方向外側に移動
しようとする。しかし、連結部材が複数の曲がり板ばね
にそれぞれ作用する径方向外方への力同士を釣り合わせ
るため、複数の曲がり板ばねは径方向外方への移動を制
限され、この結果曲がり板ばねと弧状室の外周壁との間
で生じる摩擦抵抗が少なくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のフライホイール組立体の
縦断面図。
【図2】図1のII−II断面図。
【図3】曲がり板ばねの一部正面図。
【図4】第2実施例における図1に相当する図。
【図5】第3実施例における図1に相当する図。
【図6】図5のVI−VI断面図。
【符号の説明】
1 第1フライホイール 3 第2フライホイール 17 流体室 18 曲がり板ばね 31,41 連結部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1回転部材と、 前記第1回転部材との間で1対の弧状室を形成する第2
    回転部材と、 前記各弧状室にそれぞれ配置され、波状に折り曲げられ
    た状態で延びる板部材からなり、円周方向両端には第1
    回転部材と第2回転部材とが当接している1対の曲がり
    板ばねと、 前記1対の曲がり板ばねのそれぞれに作用する径方向外
    方への力同士を釣り合わせるための連結部材と、を備え
    たダンパー機構。
  2. 【請求項2】前記連結部材は、前記1対の弧状室内の両
    方にわたって延びかつ前記曲がり板ばねの軸方向両側に
    回転自在に配置された1対の環状プレートと、前記1対
    の曲がり板ばねの内周側屈曲部内を軸方向に延びかつ両
    端が前記1対の環状プレートに固定された1対のピンと
    から構成されている、請求項1に記載のダンパー機構。
  3. 【請求項3】前記ピンは前記1対の曲がり板ばねの長手
    方向中心付近に配置されている、請求項2に記載のダン
    パー機構。
  4. 【請求項4】前記連結部材は、前記1対の弧状室内の両
    方にわたって延びかつ前記曲がり板ばねの軸方向片側に
    回転自在に配置された環状プレートと、前記環状プレー
    トから軸方向に延び前記1対の曲がり板ばねの外周側屈
    曲部の外周側にそれぞれ係合する1対の当接部とから構
    成されている、請求項1に記載のダンパー機構。
  5. 【請求項5】前記当接部は前記1対の曲がり板ばねの長
    手方向中心付近に形成されている、請求項4に記載のダ
    ンパー機構。
  6. 【請求項6】第1回転部材と、 前記第1回転部材との間で複数の弧状室を形成する第2
    回転部材と、 前記各弧状室にそれぞれ配置され、波状に折り曲げられ
    た状態で延びる板部材からなり、円周方向両端には第1
    回転部材と第2回転部材とが当接している複数の曲がり
    板ばねと、 前記複数の曲がり板ばねにそれぞれ作用する径方向外方
    への力同士を釣り合わせるため連結部材と、を備えたダ
    ンパー機構。
JP09729495A 1995-04-21 1995-04-21 ダンパー機構 Expired - Fee Related JP3408660B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09729495A JP3408660B2 (ja) 1995-04-21 1995-04-21 ダンパー機構
US08/631,197 US5803441A (en) 1995-04-21 1996-04-12 Damper mechanism with undulated ribbon-like spring having means for restricting radial movement of the spring
DE19615566A DE19615566C2 (de) 1995-04-21 1996-04-19 Dämpfungsmechanismus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09729495A JP3408660B2 (ja) 1995-04-21 1995-04-21 ダンパー機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08291828A true JPH08291828A (ja) 1996-11-05
JP3408660B2 JP3408660B2 (ja) 2003-05-19

Family

ID=14188487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09729495A Expired - Fee Related JP3408660B2 (ja) 1995-04-21 1995-04-21 ダンパー機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3408660B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000002299A (ja) * 1998-04-22 2000-01-07 Rohs Voigt Patentverwertungs Gmbh 捩じり振動減衰装置およびこの装置の製造方法
KR20020058859A (ko) * 2000-12-30 2002-07-12 이계안 판 스프링을 이용한 다중 질량 진동 감쇠 플라이휠

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0198729A (ja) * 1987-09-10 1989-04-17 Valeo 自動車用トランスミッションのねじりダンパ
JPH04248037A (ja) * 1990-08-25 1992-09-03 J M Voith Gmbh たわみ継手
JPH0519712U (ja) * 1991-08-30 1993-03-12 株式会社アツギユニシア トルクコンバータのロツクアツプクラツチ
JPH06137341A (ja) * 1992-10-23 1994-05-17 Daikin Mfg Co Ltd 曲がり板ばね及びダンパーディスク
JPH06174011A (ja) * 1992-12-04 1994-06-21 Daikin Mfg Co Ltd ダンパー装置
JPH08105508A (ja) * 1994-10-05 1996-04-23 Toyota Motor Corp 車両用ロックアップクラッチのダンパ装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0198729A (ja) * 1987-09-10 1989-04-17 Valeo 自動車用トランスミッションのねじりダンパ
JPH04248037A (ja) * 1990-08-25 1992-09-03 J M Voith Gmbh たわみ継手
JPH0519712U (ja) * 1991-08-30 1993-03-12 株式会社アツギユニシア トルクコンバータのロツクアツプクラツチ
JPH06137341A (ja) * 1992-10-23 1994-05-17 Daikin Mfg Co Ltd 曲がり板ばね及びダンパーディスク
JPH06174011A (ja) * 1992-12-04 1994-06-21 Daikin Mfg Co Ltd ダンパー装置
JPH08105508A (ja) * 1994-10-05 1996-04-23 Toyota Motor Corp 車両用ロックアップクラッチのダンパ装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000002299A (ja) * 1998-04-22 2000-01-07 Rohs Voigt Patentverwertungs Gmbh 捩じり振動減衰装置およびこの装置の製造方法
KR20020058859A (ko) * 2000-12-30 2002-07-12 이계안 판 스프링을 이용한 다중 질량 진동 감쇠 플라이휠

Also Published As

Publication number Publication date
JP3408660B2 (ja) 2003-05-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3578541B2 (ja) 粘性ダンパー機構
US7140966B2 (en) Torsional vibration damper
US20040226794A1 (en) Torsional vibration damper
GB2318169A (en) Torsional vibration damper
EP1626197B1 (en) Torsional vibration damper
US20010032767A1 (en) Torsional vibration damper
US5634851A (en) Apparatus for damping-torsional vibrations
JPH09280317A (ja) フライホイール
US7241224B2 (en) Torsional vibration damper
US20060185959A1 (en) Double mass flywheel
US5935008A (en) Flywheel assembly having a damper mechanism that includes a friction hysterisis generating device
US5562541A (en) Folded flat-spring and device into which the folded flat-spring is incorporated
US5803441A (en) Damper mechanism with undulated ribbon-like spring having means for restricting radial movement of the spring
JPH0366954A (ja) トーション緩衝装置
US7438166B2 (en) Flywheel assembly
JP2698237B2 (ja) 2質量体式フライホイール
JP3408660B2 (ja) ダンパー機構
JPWO2019098219A1 (ja) ダンパ装置
KR100452260B1 (ko) 진동감쇠장치
JP6928820B2 (ja) ダンパ装置
JP3504794B2 (ja) ダンパー機構
JPH08296696A (ja) 曲がり板ばね及びダンパー機構
JPH09210132A (ja) ダンパー機構
EP1787039A1 (en) Clutch driven plate
US20070099710A1 (en) Flexible flywheel

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees