JPH06137104A - サイドエントリー形動翼の翼止め構造 - Google Patents
サイドエントリー形動翼の翼止め構造Info
- Publication number
- JPH06137104A JPH06137104A JP30820492A JP30820492A JPH06137104A JP H06137104 A JPH06137104 A JP H06137104A JP 30820492 A JP30820492 A JP 30820492A JP 30820492 A JP30820492 A JP 30820492A JP H06137104 A JPH06137104 A JP H06137104A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- blade root
- locking piece
- side entry
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 サイドエントリー形動翼の翼根部に切欠きを
形成することなく、翼止めできるようにすること。 【構成】 サイドエントリー形動翼1の翼根3の軸方向
両側面部に、それぞれ、円弧状で翼根の最底部より僅か
に径の大きな張出部9を形成する。一方、ロータディス
ク5を翼根3の軸方向幅より両側共大きくして張出部1
0を形成すると共に、翼根3の張出部9と相対する位置
に翼根3の張出部9と同幅の溝6を形成する。また、ロ
ータディスク5の両側張出部10の円周上少なくとも1
個所の部分の溝縁11を切欠きしてロッキングピース挿
入窓7を形成する。そして、サイドエントリー形動翼1
を翼根溝に挿入後、挿入窓7よりロッキングピース8を
ロータディスク5の全周にわたって順次挿入し、最終の
ロッキングピースの最後端部と最初のロッキングピース
の最先端部とを溶接等によって固定する。
形成することなく、翼止めできるようにすること。 【構成】 サイドエントリー形動翼1の翼根3の軸方向
両側面部に、それぞれ、円弧状で翼根の最底部より僅か
に径の大きな張出部9を形成する。一方、ロータディス
ク5を翼根3の軸方向幅より両側共大きくして張出部1
0を形成すると共に、翼根3の張出部9と相対する位置
に翼根3の張出部9と同幅の溝6を形成する。また、ロ
ータディスク5の両側張出部10の円周上少なくとも1
個所の部分の溝縁11を切欠きしてロッキングピース挿
入窓7を形成する。そして、サイドエントリー形動翼1
を翼根溝に挿入後、挿入窓7よりロッキングピース8を
ロータディスク5の全周にわたって順次挿入し、最終の
ロッキングピースの最後端部と最初のロッキングピース
の最先端部とを溶接等によって固定する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、蒸気タービン動翼など
に適用されるサイドエントリー形動翼の翼止め構造に関
する。
に適用されるサイドエントリー形動翼の翼止め構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来のサイドエントリー形動翼
の翼止め構造の一例を示す。この図2に示すサイドエン
トリー形動翼の場合には、サイドエントリー形動翼11
の翼台12とロータディスク13とに跨ってピン14が
打たれている構造となっている。
の翼止め構造の一例を示す。この図2に示すサイドエン
トリー形動翼の場合には、サイドエントリー形動翼11
の翼台12とロータディスク13とに跨ってピン14が
打たれている構造となっている。
【0003】一方、図3に示すように動翼1、翼台2、
翼根3及び頂部のシュラウド4が一体に形成され、しか
も該シュラウド4が咬合い型であるインテグラルシュラ
ウド動翼にあっては、動翼を全周一度に挿入する必要か
ら、図2に示したようなピンを打つ方法は採用できな
い。そのため、従来は、図4に示すように、動翼1の翼
根3とロータディスク5との各両側面部にそれぞれ円周
溝6を形成し、さらにこの溝6の円周上1,2個所の部
分にロッキングピース挿入窓7を形成し、この挿入窓7
からロッキングピース8を全周に挿入して、動翼1を固
定している。
翼根3及び頂部のシュラウド4が一体に形成され、しか
も該シュラウド4が咬合い型であるインテグラルシュラ
ウド動翼にあっては、動翼を全周一度に挿入する必要か
ら、図2に示したようなピンを打つ方法は採用できな
い。そのため、従来は、図4に示すように、動翼1の翼
根3とロータディスク5との各両側面部にそれぞれ円周
溝6を形成し、さらにこの溝6の円周上1,2個所の部
分にロッキングピース挿入窓7を形成し、この挿入窓7
からロッキングピース8を全周に挿入して、動翼1を固
定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上図2及び図4に示
した従来のサイドエントリー形動翼の翼止め構造におい
ては、どちらも翼根部にピン穴、ロッキングピース挿入
溝の如き切欠きが形成される。殊に、図3に示したイン
テグラルシュラウド動翼においては、翼根部に形成され
る切欠きは、全翼を挿入した時、円周に形成された切欠
きとなる。
した従来のサイドエントリー形動翼の翼止め構造におい
ては、どちらも翼根部にピン穴、ロッキングピース挿入
溝の如き切欠きが形成される。殊に、図3に示したイン
テグラルシュラウド動翼においては、翼根部に形成され
る切欠きは、全翼を挿入した時、円周に形成された切欠
きとなる。
【0005】このように従来例にあっては、サイドエン
トリー形動翼を翼止めするのに翼根部に切欠きを形成し
ているが、翼根部は動翼にかかる全ての応力を負担する
部位であることから、翼根部に切欠きを設けることは翼
強度を損うという大きな欠点がある。
トリー形動翼を翼止めするのに翼根部に切欠きを形成し
ているが、翼根部は動翼にかかる全ての応力を負担する
部位であることから、翼根部に切欠きを設けることは翼
強度を損うという大きな欠点がある。
【0006】本発明は、このような従来技術の課題を解
決するためになされたもので、サイドエントリー形動翼
の翼根部に切欠きを形成することなく、翼止めできる構
造を提供することを目的とする。
決するためになされたもので、サイドエントリー形動翼
の翼根部に切欠きを形成することなく、翼止めできる構
造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、サイドエントリー形動翼の翼根の軸方
向両側面部にそれぞれ円弧状で翼根の最底部より僅かに
径の大きな張出部を形成し、一方ロータディスクを翼根
の軸方向幅より両側共大きくして張出部を形成すると共
に、前記翼根の張出部と相対する位置に該翼根の張出部
と同幅の溝を形成し、かつ前記ロータディスクの両側張
出部の円周上少なくとも1個所の部分の溝縁を切欠きし
てロッキングピース挿入窓を形成し、サイドエントリー
形動翼を翼根溝に挿入後、前記挿入窓よりロッキングピ
ースをロータディスクの全周にわたって順次挿入し、最
終のロッキングピースの最後端部と最初のロッキングピ
ースの最先端部とを固定するようにしたものである。
めに、本発明は、サイドエントリー形動翼の翼根の軸方
向両側面部にそれぞれ円弧状で翼根の最底部より僅かに
径の大きな張出部を形成し、一方ロータディスクを翼根
の軸方向幅より両側共大きくして張出部を形成すると共
に、前記翼根の張出部と相対する位置に該翼根の張出部
と同幅の溝を形成し、かつ前記ロータディスクの両側張
出部の円周上少なくとも1個所の部分の溝縁を切欠きし
てロッキングピース挿入窓を形成し、サイドエントリー
形動翼を翼根溝に挿入後、前記挿入窓よりロッキングピ
ースをロータディスクの全周にわたって順次挿入し、最
終のロッキングピースの最後端部と最初のロッキングピ
ースの最先端部とを固定するようにしたものである。
【0008】
【作用】上記の手段によれば、サイドエントリー形動翼
の翼根の軸方向両側面部にそれぞれ円弧状の張出部を設
ける一方、ロータディスクを翼根の軸方向幅より両側共
大きくして張出部を形成して、翼根の張出部と相対する
位置に溝を設け、この溝にロッキングピースを挿入する
構造にしたことにより、動翼の応力はこれを負担する翼
根から外れ、翼根は計画通りの強度を維持することが可
能となる。
の翼根の軸方向両側面部にそれぞれ円弧状の張出部を設
ける一方、ロータディスクを翼根の軸方向幅より両側共
大きくして張出部を形成して、翼根の張出部と相対する
位置に溝を設け、この溝にロッキングピースを挿入する
構造にしたことにより、動翼の応力はこれを負担する翼
根から外れ、翼根は計画通りの強度を維持することが可
能となる。
【0009】
【実施例】以下、図1を参照して本発明の実施例につい
て詳細に説明する。図1は、本発明に係るサイドエント
リー形動翼の翼止め構造の一例を示す側面図であり、図
4に示したものと同一の部分には同一の符号を付してあ
る。
て詳細に説明する。図1は、本発明に係るサイドエント
リー形動翼の翼止め構造の一例を示す側面図であり、図
4に示したものと同一の部分には同一の符号を付してあ
る。
【0010】図1に示すように、本発明によれば、サイ
ドエントリー形動翼1の翼根3の軸方向両側面部には、
それぞれ、円弧状で翼根3の最底部より僅かに径の大き
な張出部9が形成されている。一方、ロータディスク5
は翼根3の軸方向幅より両側共大きくされて張出部10
が形成されていると共に、翼根3の張出部9と相対する
位置に翼根3の張出部9と同幅の溝6が形成されてい
る。また、ロータディスク5の両側張出部10は、その
円周上1,2個所の部分の溝縁11が切欠きされ(図1
の右側部分)、ロッキングピース8の挿入窓7が形成さ
れている。
ドエントリー形動翼1の翼根3の軸方向両側面部には、
それぞれ、円弧状で翼根3の最底部より僅かに径の大き
な張出部9が形成されている。一方、ロータディスク5
は翼根3の軸方向幅より両側共大きくされて張出部10
が形成されていると共に、翼根3の張出部9と相対する
位置に翼根3の張出部9と同幅の溝6が形成されてい
る。また、ロータディスク5の両側張出部10は、その
円周上1,2個所の部分の溝縁11が切欠きされ(図1
の右側部分)、ロッキングピース8の挿入窓7が形成さ
れている。
【0011】そして、動翼1を翼根溝に挿入後、挿入窓
7よりロッキングピース8をロータディスク5の全周に
わたって順次挿入し、最終のロッキングピース8の最後
端部と最初のロッキングピース8の最先端部とを溶接な
どにより固定し、これにより翼止めが完了する。
7よりロッキングピース8をロータディスク5の全周に
わたって順次挿入し、最終のロッキングピース8の最後
端部と最初のロッキングピース8の最先端部とを溶接な
どにより固定し、これにより翼止めが完了する。
【0012】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、サ
イドエントリー形動翼の翼根の軸方向両側面部にそれぞ
れ円弧状の張出部を設ける一方、ロータディスクを翼根
の軸方向幅より両側共大きくして張出部を形成して、翼
根の張出部と相対する位置に溝を設け、この溝にロッキ
ングピースを挿入する構造にしたことにより、動翼の応
力はこれを負担する翼根から外れ、翼根は計画通りの強
度を維持することが可能となる。
イドエントリー形動翼の翼根の軸方向両側面部にそれぞ
れ円弧状の張出部を設ける一方、ロータディスクを翼根
の軸方向幅より両側共大きくして張出部を形成して、翼
根の張出部と相対する位置に溝を設け、この溝にロッキ
ングピースを挿入する構造にしたことにより、動翼の応
力はこれを負担する翼根から外れ、翼根は計画通りの強
度を維持することが可能となる。
【0013】したがって、本発明によれば、従来のサイ
ドエントリー形動翼のもつ翼根部にピン穴、ロッキング
ピース挿入溝などの切欠きを形成する必要がなく、翼根
部強度を100パーセント維持することが可能となり、
動翼の信頼性が著しく向上する。
ドエントリー形動翼のもつ翼根部にピン穴、ロッキング
ピース挿入溝などの切欠きを形成する必要がなく、翼根
部強度を100パーセント維持することが可能となり、
動翼の信頼性が著しく向上する。
【図1】本発明に係るサイドエントリー形動翼の翼止め
構造の一例を示す側面図である。
構造の一例を示す側面図である。
【図2】従来の翼止め構造の一例を示す斜視図である。
【図3】インテグラルシュラウド動翼を示す斜視図であ
る。
る。
【図4】従来の翼止め構造の他の例を示す側面図であ
る。
る。
1 サイドエントリー形動翼 2 翼台 3 翼根 5 ロータディスク 6 溝 7 ロッキングピース挿入窓 8 ロッキングピース 9 張出部 10 張出部 11 溝縁
Claims (1)
- 【請求項1】サイドエントリー形動翼の翼根の軸方向両
側面部にそれぞれ円弧状で翼根の最底部より僅かに径の
大きな張出部を形成し、一方ロータディスクを翼根の軸
方向幅より両側共大きくして張出部を形成すると共に、
前記翼根の張出部と相対する位置に該翼根の張出部と同
幅の溝を形成し、かつ前記ロータディスクの両側張出部
の円周上少なくとも1個所の部分の溝縁を切欠きしてロ
ッキングピース挿入窓を形成し、サイドエントリー形動
翼を翼根溝に挿入後、前記挿入窓よりロッキングピース
をロータディスクの全周にわたって順次挿入し、最終の
ロッキングピースの最後端部と最初のロッキングピース
の最先端部とを固定することを特徴とするサイドエント
リー形動翼の翼止め構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30820492A JPH06137104A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | サイドエントリー形動翼の翼止め構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30820492A JPH06137104A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | サイドエントリー形動翼の翼止め構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06137104A true JPH06137104A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=17978173
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30820492A Withdrawn JPH06137104A (ja) | 1992-10-22 | 1992-10-22 | サイドエントリー形動翼の翼止め構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06137104A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013128973A1 (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-06 | 三菱重工業株式会社 | タービン動翼の抜け止め構造およびこれを備えた回転機械 |
US8963379B2 (en) | 2006-07-14 | 2015-02-24 | Aurora Office Equipment Co., Ltd. Shanghai | Paper shredder control system responsive to touch-sensitive element |
-
1992
- 1992-10-22 JP JP30820492A patent/JPH06137104A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8963379B2 (en) | 2006-07-14 | 2015-02-24 | Aurora Office Equipment Co., Ltd. Shanghai | Paper shredder control system responsive to touch-sensitive element |
WO2013128973A1 (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-06 | 三菱重工業株式会社 | タービン動翼の抜け止め構造およびこれを備えた回転機械 |
JP2013181431A (ja) * | 2012-02-29 | 2013-09-12 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | タービン動翼の抜け止め構造およびこれを備えた回転機械 |
KR101522829B1 (ko) * | 2012-02-29 | 2015-05-26 | 미츠비시 히타치 파워 시스템즈 가부시키가이샤 | 터빈 가동익의 빠짐 방지 구조 및 이것을 구비한 회전 기계 |
US9404373B2 (en) | 2012-02-29 | 2016-08-02 | Mitsubishi Hitachi Power Systems, Ltd. | Turbine-blade retaining structure and rotary machine having the same |
DE112013001205B4 (de) * | 2012-02-29 | 2021-01-21 | Mitsubishi Power, Ltd. | Turbinenschaufelhaltestruktur und Rotationsmaschine mit dieser |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000104 |