JP2009243427A - タービン翼の嵌合構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タービン翼をタービンロータのディスク配列方向に移動させて、該タービン翼の翼根部をタービンロータの植込部に嵌合させるタービン翼の嵌合構造において、前記各翼の翼根部をディスク配列方向に複数に分割するとともに、該分割片を構成する先行ブロックは、前記翼根部に沿ってディスク配列方向に移動可能で且つ前記タービンロータの半径方向には前記翼根部によって移動を規制されて係合するように構成される。
【選択図】図1
Description
図7(A)に示すように、幅Aの翼根部2bをタービンロータ5に設けた幅Bの複数の植込部5に植込む際には、かかる植込みを支障なく行うには、前記タービンロータ5の2つの段の植込部5b間の距離Pは、少なくとも前記翼根部2bの幅Aと若干の挿入スペースDを必要とする。
かかる距離Pを保持して配置されたタービン翼1の翼根部2bを、図7(B)のように、軸方向即ちT方向に、タービンロータ5の植込部5bに植込む。
従って、タービン翼1の段毎に前記距離Pを必要とするため、通常のタービンのように、タービン翼1の段数が多い場合には、タービンロータ5の長さが長くなり、タービンが大型化する。
(1)タービン翼の翼根部を、ディスク配列方向端部から一定量切欠いて前記先行ブロック挿入部を形成し、前記先行ブロックは、翼根部をタービンロータの植込部に嵌合し且つ位置決め部をタービンロータの嵌合溝に嵌合することにより、前記先行ブロック挿入部に挿入し固定するように構成される(請求項2)。
(2)前記先行ブロックは、前記タービンロータの植込部に嵌合する翼根部を備えるとともに、該先行ブロックを前記翼根部に固定するピンを備える(請求項3)。
(3)前記先行ブロックは、前記タービンロータの植込部に嵌合する翼根部を備えるとともに、前記タービン翼に形成された鍵状係止部に係止される係止部を備える(請求項4)。
(4)タービン翼の翼根部を、ディスク配列方向の両端部から一定量ずつ切欠いて、両端部に1対の先行ブロック挿入部を形成し、前記先行ブロックは、前記各先行ブロック挿入部に2個それぞれ挿入し、各先行ブロックは、翼根部をタービンロータの植込部に嵌合し且つ位置決め部をタービンロータの嵌合溝に嵌合することにより挿入するように構成する(請求項5)。
タービン翼の翼根部の一部を、ディスク配列方向端部から一定量切欠いて前記先行ブロック挿入部を形成し、先行ブロックは、その翼根部(係合部)をタービンロータの植込み部に嵌合し且つ位置決め部をタービンロータの嵌合溝に嵌合することにより、前記先行ブロック挿入部に挿入し固定できる。
これにより、タービン翼の組立て時にタービン翼1段あたりの軸方向移動量が、従来の前記翼根部の幅と挿入スペースとよりなる距離Pよりも少なくなり、従って、通常のタービンのように、タービン翼の段数が多い場合には、タービンロータの長さが大幅に短縮され、タービンを小型化することができる。
前記先行ブロックは、前記タービンロータの植込部に嵌合する係合部を備えるとともに、該先行ブロックを前記翼根部に固定するピンを備える(請求項3)。
また、前記先行ブロックは、前記タービンロータの植込部に嵌合する係合部を備えるとともに、前記タービン翼に形成された鍵状係止部に係止される係止部を備える(請求項4)。
また、タービン翼の翼根部を、ディスク配列方向の両端部から一定量ずつ切欠いて、両端部に1対の先行ブロック挿入部を形成し、前記先行ブロックは、前記各先行ブロック挿入部に2個それぞれ挿入し、各先行ブロックは、翼根部をタービンロータの植込部に嵌合し且つ位置決め部をタービンロータの嵌合溝に嵌合することにより挿入するように構成する(請求項5)。
かかる、サイドインレット植え込み型のタービン翼1のタービンロータ5との嵌合は、図3(B)に示すように、タービンロータ5に設けた複数の植込部5bにタービン翼1の翼根部2bを、半径方向にタービン翼1の移動を堅固に規制して植込み、遠心力による抜け出しを規制している。
前記タービン翼1には、前記ディスク5dへの挿入側に、深さC1で高さがF1で且つ上部に後述する先行ブロック3の突起3aに嵌合する深さD1の溝1cを、備えた先行ブロック挿入部1dが切り欠かれて形成されている。
即ち、前記先行ブロック3は、図2に示すように、前記タービン翼1の翼根部2bと同様に翼根部2bが形成され、該翼根部2bがタービンロータ5の植込部5bに嵌合されることにより、前記翼根部2bと植込部5bとの嵌合によって半径方向の移動を規制されて係合している。
に、嵌合させるため、深さCで高さがFで且つ上部に前記先行ブロック挿入部1dの溝1cに嵌合する深さDの突起3aが形成された形態となっている。
従って、タービン翼1の組立て時の、タービン翼1の軸方向移動量はE寸法でよく、前記図7に示す従来技術に比べて、先行ブロック3の幅分だけ少なくなる。
これにより、タービン翼1の組立て時にタービン翼1の1段あたりの軸方向移動量が、従来の前記翼根部2bの幅と挿入スペースとよりなる距離Pよりも少なくなり、従って、通常のタービンのように、タービン翼1の段数が多い場合には、タービンロータ5の長さが大幅に短縮され、タービンを小型化することができる。
この実施例においては、前記先行ブロック3は、前記タービンロータ5の植込部5bに嵌合する翼根部2bを備えるとともに、該先行ブロック3を前記翼根部2bに固定するピン4を設けている。
その他の構成は前記第1実施例と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
尚、前記先行ブロック3は側部等の一部を削ることにより、重量を変化させることができるので、タービンロータ5の回転振動防止のためのバランス調整重りの代わりにすることができる。従来はタービン翼1の一枚一枚の重さが異なるので振動を起こさないような配置で植えつけていたが、各実施例のタービン翼1では一枚一枚が調整できるので回転振動は皆無にすることができるだけでなく配置作業がなくなるので、植え付け作業時間が短くなるという効果を有する。
この実施例においては、前記先行ブロック3は、前記タービンロータ5の植込部5bに嵌合する翼根部2bを備えるとともに、前記タービン翼1に形成された鍵状係止部1fに係止される係止部3a1を備える。
その他の構成は前記第1実施例と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
この実施例においては、タービン翼1の翼根部2bを、ディスク5d配列方向(軸方向)の両端部から一定量ずつ切欠いて、両端部に1対の先行ブロック挿入部1dを形成する。そして、先行ブロック3は、前記各先行ブロック挿入部1dに2個それぞれ挿入し、各先行ブロック3は、前記翼根部2bをタービンロータ5の植込部5bに嵌合し、且つ位置決め部つまり突起3aをタービンロータ5の嵌合溝1cに嵌合することにより挿入する。
その他の構成は前記第1実施例と同様であり、これと同一の部材は同一の符号で示す。
1a 翼プロフィル部
1c 嵌合溝
1d 先行ブロック挿入部
1f 鍵状係止部
2b 翼根部
3 先行ブロック
3a 突起
3a1 係止部
4 サイドプレート
4a ピン
5 タービンロータ
5b 植込部
5d ディスク
Claims (5)
- タービン翼をタービンロータのディスク配列方向に移動させて、該タービン翼の翼根部をタービンロータの植込部に嵌合させるタービン翼の嵌合構造において、前記各翼の翼根部をディスク配列方向に複数に分割するとともに、該分割片を構成する先行ブロックは、前記翼根部に沿ってディスク配列方向に移動可能で且つ前記タービンロータの半径方向には前記翼根部によって移動を規制されて係合するように構成されたことを特徴とするタービン翼の嵌合構造。
- タービン翼の翼根部を、ディスク配列方向端部から一定量切欠いて前記先行ブロック挿入部を形成し、前記先行ブロックは、その翼根部をタービンロータの植込部に嵌合し且つ位置決め部をタービンロータの嵌合溝に嵌合することにより、前記先行ブロック挿入部に挿入し固定するように構成されたことを特徴とする請求項1記載のタービン翼の嵌合構造。
- 前記先行ブロックは、前記タービンロータの植込部に嵌合する翼根部を備えるとともに、該先行ブロックを前記翼根部に固定するピンを備えたことを特徴とする請求項1記載のタービン翼の嵌合構造。
- 前記先行ブロックは、前記タービンロータの植込部に嵌合する翼根部を備えるとともに、
前記タービン翼に形成された鍵状係止部に係止される係止部を備えたことを特徴とする請求項1記載のタービン翼の嵌合構造。 - タービン翼の翼根部を、ディスク配列方向の両端部から一定量ずつ切欠いて、両端部に1対の先行ブロック挿入部を形成し、前記先行ブロックは、前記各先行ブロック挿入部に2個それぞれ挿入し、各先行ブロックは、翼根部をタービンロータの植込部に嵌合し且つ位置決め部をタービンロータの嵌合溝に嵌合することにより挿入するように構成されたことを特徴とする請求項1記載のタービン翼の嵌合構造。
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