JPH06136416A - 高炉操業法 - Google Patents

高炉操業法

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JPH06136416A
JPH06136416A JP31108192A JP31108192A JPH06136416A JP H06136416 A JPH06136416 A JP H06136416A JP 31108192 A JP31108192 A JP 31108192A JP 31108192 A JP31108192 A JP 31108192A JP H06136416 A JPH06136416 A JP H06136416A
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JP
Japan
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blast furnace
sio
furnace
sinter
pulverized coal
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Withdrawn
Application number
JP31108192A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Yamaguchi
一良 山口
Takashi Orimoto
隆 折本
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼結鉱中のアルミナ(Al23 )含有量が
高くなったとき、焼結鉱の被還元性を確保し、微粉炭多
量吹込み時に炉周辺部のO/Cを上昇させ、この領域の
還元効率を向上させることにより、高炉の生産性向上、
燃料比低減を達成する。 【構成】 焼結鉱中のアルミナとシリカの比率(Al2
3 /SiO2 )が0.30を越えたときに、Al2
3 /SiO2 がそれぞれ0.30以下および2.50以
上となるような2種類の焼結鉱を製造し、2種類の焼結
鉱をあらかじめ混合して、混合焼結鉱として高炉の炉頂
から装入するか、あるいは2種類の別々の焼結鉱として
それぞれ単独に装入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炉頂から装入される鉄鉱
石の大部分を占める焼結鉱中のアルミナ含有量が高いと
きに、焼結鉱の被還元性を確保することにより、燃料比
を低下させ、生産性を安定させる高炉操業法に関する。
【0002】
【従来の技術】高炉操業にあっては、コークス代替とし
て、安価で燃焼性が良く発熱量の高い燃料(微粉炭、石
油、重油、ナフサ等)を羽口部より吹込み、溶銑製造コ
スト低減、生産性向上をはかってきており、特公昭40
−23763号公報にその技術が開示されている。とく
に直近では価格の点から微粉炭吹込みが主流となってお
り、燃料比低減(コスト低減)、生産性向上に大きく寄
与している。
【0003】このようにして吹込まれた微粉炭は高炉内
で一部のコークスの代わりに燃焼し、その燃焼性の良さ
と高い発熱量のために、高温で多量の還元ガスを生成し
効率的な還元反応を行なう。したがって炉頂より装入さ
れた鉄鉱石は迅速に金属状態に還元されるとともに、溶
融して高温の溶銑となり、高炉の炉熱が高く生産性が向
上する。
【0004】従来の高炉操業において、炉頂から装入さ
れる鉄鉱石のうち焼結鉱の占める割合は通常60〜80
%と非常に大きく、焼結鉱の被還元性等の性状により高
炉の還元効率がほぼ決定される。したがって焼結鉱性状
改善は高炉の燃料比低下、生産性向上にとって非常に重
要である。
【0005】一方微粉炭吹込み、とくに100kg/t
(溶銑トン当り、以下[/t]は同様)以上の多量吹込
みにより、高炉の加熱還元効率の指標である熱流比(ガ
スの熱容量に対する固体の熱容量の比)が低下するた
め、加熱還元とくに炉周辺部における加熱還元に余裕が
生じる。したがって炉周辺部に装入する鉄鉱石とコーク
スの比率(O/Cと称する)を高くして、この領域の還
元効率を向上させることが行なわれる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、炉周辺部に
装入された鉄鉱石は高炉羽口部のコークス旋回燃焼領域
(レースウェイと称する)で生成した高温還元ガスとの
間で反応伝熱が行われ、鉄鉱石の軟化融着によって融着
帯を生成する。このうち炉周辺部に生成するものを根と
称するが、この根は通常の高炉操業においては炉下部周
辺部に安定して存在し、位置と厚みに変動のないことが
望ましい。
【0007】しかるに焼結鉱中のアルミナ(Al2
3 )含有量が高いとき、とくに焼結鉱中のアルミナとシ
リカの比率(Al23 /SiO2 )が0.30を越え
るときは、焼結鉱が高炉内を降下しながら加熱還元され
るにつれて、SiO2 とFeOが結合してできる低融点
化合物にAl23 が溶け込み、より低温から焼結鉱中
に融液が生成する。この融液中にさらにFeOが溶け込
み、かつAl23 が高いときはAl23 とFeOの
結合力が強くFeOの活量が小さくなるので、被還元性
が悪く還元遅れが生じる。このとき炉周辺部のO/Cが
高いと、還元遅れはさらに助長される。
【0008】このため、炉周辺部のO/Cを低下させる
アクションを実施するが、アクションをとってからその
効果が発現するまでに数時間ないし十数時間を要するた
め、この間に炉壁部の装入物降下遅れ、降下停滞、付着
物生成に至り、通気性が悪化し燃料比を増加せざるを得
ず、生産性が低下していた。
【0009】また焼結鉱中のアルミナ含有量が高いとき
は、焼結鉱が完全に溶融する温度が高くなり、融液生成
開始温度が低いことと併せて、融着帯の幅が広がり炉周
辺部のO/Cを上昇させたのと同じ現象が発生すること
も、炉周辺部の還元遅れを助長する理由である。
【0010】よって焼結鉱中のアルミナ含有量が高いと
きは、炉周辺部のO/Cを上昇させることができず、そ
の結果炉周辺部のガス量が増加し、炉体放散熱が増大
し、燃料比が増加するとともに装入物降下異常が発生
し、生産性が低下するため微粉炭多量吹込みによって生
じる炉周辺部における加熱還元の余裕を有効に利用でき
ず、微粉炭吹込み量には限界があった。ここでいう炉周
辺部とは、炉壁から炉口径の15%の距離までの領域を
示す。
【0011】そこで本発明は、焼結鉱中のアルミナ含有
量が高いときに焼結鉱の被還元性を確保することによ
り、微粉炭多量吹込み時に炉周辺部のO/Cを上昇さ
せ、この領域の還元効率を向上させることにより、高炉
の生産性向上、燃料比低下を安定的に行うことを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するものであって、羽口から微粉炭を高炉の内部に吹込
み、炉頂から焼結鉱を含む鉄鉱石とコークスとを交互に
装入する高炉操業法において、焼結鉱中のアルミナとシ
リカの比率(Al23 /SiO2 )が、それぞれ0.
30以下および2.50以上となるような2種類の焼結
鉱を製造し、該焼結鉱をあらかじめ混合して炉頂から装
入するかあるいは該焼結鉱を別々に炉頂から装入するこ
とを特徴とする高炉操業法である。
【0013】
【作用】本発明において使用する2種類の焼結鉱のう
ち、Al23 /SiO2 が0.30以下の焼結鉱はア
ルミナ含有量が少ないため、SiO2 とFeOが結合し
てできる低融点化合物にAl23 が溶け込む量が少な
く、融液生成温度の低下が起らない。また生成した融液
中のAl23 が低いためSiO2 とFeOの結合力が
弱く、FeOの活量が高く維持され、被還元性が高いた
め還元遅れを生じない。
【0014】本発明において、Al23 /SiO2
0.30以下としたのは、0.30を越えるとSiO2
とFeOが結合してできる低融点化合物にAl23
溶け込む量が多くなり、より低温から焼結鉱中に融液が
生成し、この融液中のAl23 が高く、Al23
FeOの結合力が強く、FeOの活量が小さくなるの
で、被還元性が悪化することによる。
【0015】また、Al23 /SiO2 が2.50以
上の焼結鉱は、アルミナ含有量が多いか、逆にシリカが
少ないためSiO2 とFeOが結合してできる低融点化
合物の量が少ないため、融液生成温度の低下が起らな
い。また生成した融液中へのFeOの溶け込み量が少な
いためFeOの活量が高く維持され、被還元性が高いた
めやはり還元遅れを生じない。
【0016】本発明において、Al23 /SiO2
2.50以上としたのは、2.50未満だとSiO2
FeOが結合してできる低融点化合物の生成量が多く、
この融液中にAl23 が溶け込み、より低温から焼結
鉱中に融液が生成し、この融液中のAl23 が高く、
Al23 とFeOの結合力が強く、FeOの活量が小
さくなるので、被還元性が悪化することによる。
【0017】上記のようにAl23 /SiO2 を変え
る方法としては、Al23 /SiO2 が0.30以下
の焼結鉱製造のためには、Al23 /SiO2 の低い
ブラジル系鉱石をメインに配合すればよい。このときさ
らにAl23 /SiO2 を低くするため珪石を添加す
ることは構わない。またAl23 /SiO2 が2.5
0以上の焼結鉱製造のためには、Al23 、SiO2
のともに低いブラジル系鉱石、Al23 /SiO2
高いゴア鉱石をメインとして、必要ならばAl23
増やすためボーキサイトを添加してもよい。なおこのよ
うにして所定のAl23 /SiO2 の焼結鉱を製造す
るに当り、塩基度については通常の焼結鉱の塩基度(焼
結鉱配合比によって異なるが1.2〜2.5程度)にな
るように石灰石を添加する。
【0018】本発明において製造した2種類の焼結鉱は
あらかじめ混合して混合焼結鉱として、高炉の炉頂から
装入する。また2種類の別々の焼結鉱として高炉の炉頂
から単独に装入することもできる。いずれの装入方法を
採用しても、本発明における効果を享受できる。
【0019】
【実施例】以下実施例により本発明の特徴を具体的に説
明する。表1に本発明による高炉操業結果を従来法と比
較して示す。対象高炉は内容積3000m3 の中型高炉
であり、鉄鉱石中の焼結鉱割合が74%、焼結鉱中Al
23 =1.6%、SiO2 =5.5%、Al23
SiO2 =0.29で操業していた。微粉炭吹込み量1
50kg/t、燃料比500kg/tに維持しながら溶
銑を6000t/日製造していた。
【0020】
【表1】
【0021】実施例1 焼結鉱中Al23 =2.0%と上昇したときに(Al
23 /SiO2 =0.36)、焼結鉱中Al23
1.72%、SiO2 =6.13%、Al23 /Si
2 =0.28の焼結鉱を64%、焼結鉱中Al23
=3.8%、SiO2 =1.5%、Al23 /SiO
2 =2.53の焼結鉱を10%製造し、両者をあらかじ
め混合して炉頂より装入し、微粉炭150kg/tを維
持した操業例である。比較例1に対比すると、微粉炭吹
込み量が多く、出銑量が多く、燃料比が低い。
【0022】実施例2 焼結鉱中Al23 =1.9%と上昇し、SiO2
5.0%と低下したときに(Al23 /SiO2
0.38)、焼結鉱中Al23 =1.37%、SiO
2 =5.97%、Al23 /SiO2 =0.23の焼
結鉱を59%、焼結鉱中Al23 =4.0%、SiO
2 =1.2%、Al23 /SiO2 =3.33の焼結
鉱を15%製造し、両者を別々に炉頂より装入し、微粉
炭150kg/tを維持した操業例である。比較例2に
対比すると、微粉炭吹込み量が多く、出銑量が多く、燃
料比が低い。
【0023】実施例3 焼結鉱中Al23 =2.2%と上昇し、SiO2
5.7%と上昇したときに(Al23 /SiO2
0.39)、焼結鉱中Al23 =1.88%、SiO
2 =6.27%、Al23 /SiO2 =0.30の焼
結鉱を66%、焼結鉱中Al23 =4.8%、SiO
2 =1.0%、Al23 /SiO2 =4.80の焼結
鉱を8%製造し、両者を別々に炉頂より装入し、微粉炭
150kg/tを維持した操業例である。比較例3に対
比すると、微粉炭吹込み量が多く、出銑量が多く、燃料
比が低い。
【0024】比較例1 焼結鉱中Al23 =2.0%と上昇し、Al23
SiO2 =0.36となったときに、そのままの焼結鉱
性状で操業した従来法による操業例である。実施例1に
比べて、微粉炭吹込み量を低下させ、燃料比を上昇せざ
るを得ず、生産量が低下している。
【0025】比較例2 焼結鉱中Al23 =2.0%と上昇し、SiO2
5.0%と低下し、Al23 /SiO2 =0.38と
なったときに、そのままの焼結鉱性状で操業した従来法
による操業例である。実施例2に比べて、微粉炭吹込み
量を低下させ、燃料比を上昇せざるを得ず、生産量が低
下している。
【0026】比較例3 焼結鉱中Al23 =2.2%と上昇し、SiO2
5.7%と上昇し、Al23 /SiO2 =0.39と
なったときに、そのままの焼結鉱性状で操業した従来法
による操業例である。実施例3に比べて、微粉炭吹込み
量を低下させ、燃料比を上昇せざるを得ず、生産量が低
下している。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明においては
焼結鉱中のアルミナ含有量が高くなり、焼結鉱中のアル
ミナとシリカの比率(Al23 /SiO2 )が0.3
0を越えたときに、Al23 /SiO2 がそれぞれ
0.30以下および2.50以上となるような2種類の
焼結鉱を製造、使用することにより、低融点化合物の生
成量を少なくし、融液生成温度の低下を抑制できる。ま
た生成した融液中のFeOの活量が高く維持され、焼結
鉱の被還元性が確保されるため微粉炭多量吹込み時に炉
周辺部のO/Cを上昇させ、この領域の還元効率を向上
させることができ、高炉の生産性向上、燃料比低下を達
成し、安定した溶銑供給が可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 羽口から微粉炭を高炉の内部に吹込み、
    炉頂から焼結鉱を含む鉄鉱石とコークスとを交互に装入
    する高炉操業法において、焼結鉱中のアルミナとシリカ
    の比率(Al23 /SiO2 )が、それぞれ0.30
    以下および2.50以上となるような2種類の焼結鉱を
    製造し、該焼結鉱をあらかじめ混合して炉頂から装入す
    ることを特徴とする高炉操業法。
  2. 【請求項2】 羽口から微粉炭を高炉の内部に吹込み、
    炉頂から焼結鉱を含む鉄鉱石とコークスとを交互に装入
    する高炉操業法において、焼結鉱中のアルミナとシリカ
    の比率(Al23 /SiO2 )が、それぞれ0.30
    以下および2.50以上となるような2種類の焼結鉱を
    製造し、該焼結鉱を別々に炉頂から装入することを特徴
    とする高炉操業法。
JP31108192A 1992-10-28 1992-10-28 高炉操業法 Withdrawn JPH06136416A (ja)

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