JPH06135817A - 油中水型乳化化粧料 - Google Patents

油中水型乳化化粧料

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JPH06135817A
JPH06135817A JP29180792A JP29180792A JPH06135817A JP H06135817 A JPH06135817 A JP H06135817A JP 29180792 A JP29180792 A JP 29180792A JP 29180792 A JP29180792 A JP 29180792A JP H06135817 A JPH06135817 A JP H06135817A
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JP
Japan
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water
type emulsion
oil type
emulsion cosmetic
oil
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JP29180792A
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Noboru Hase
昇 長谷
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】撥水性、撥油性及び耐皮脂性に優れ、汗及び皮
脂による顔料や紫外線吸収剤等の化粧成分の消失を防止
するとともに、肌上での伸びが良く、且つ安定性の優れ
た油中水型乳化化粧料を提供する。 【構成】下記成分(A)及び下記成分(B)を含有する
ことを特徴とする油中水型乳化化粧料。 (A)下記式(1)で表されるシロキサン誘導体。(例
えば、3−(3−ヘキシル−1,1,3,3−テトラメ
チルジシロキサニル)プロピルグリセリルエーテル、
1,5−ビス〔11−(2,3−ジヒドロキシプロポキ
シ)ウンデシル〕デカメチルペンタシロキサン) (B)液状パーフルオロ有機化合物(例えば、パーフル
オデカリン、パーフルオロアダマンタン)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は油中水型乳化化粧料に関
し、更に詳細には液状パーフルオロ有機化合物を安定に
含有し、のびが良く、使用感が良好で、且つ化粧持続性
が著しく向上した油中水型乳化化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
油中水型乳化化粧料は、水中油型乳化化粧料に比べて微
生物抵抗性が高く、しかも皮膚表面にオイル膜を形成し
水分蒸散を防ぐこと、更に撥水性に優れ化粧くずれが少
ないことからスキンケア製品やメークアップ製品に多用
されている。しかしながら、油中水型乳化化粧料は、油
相が連続相であるため皮脂によっては容易にてかり、く
すみ等の化粧くずれを引き起こし、更には、顔料や紫外
線吸収剤等の化粧成分が消失してしまうという欠点を有
している。
【0003】一方、液状パーフルオロ有機化合物は、フ
ッ素化合物で処理された粉体を容易に分散させることが
でき、且つ化粧料に配合した場合、皮脂による化粧くず
れを防止する機能を有する。上記液状パーフルオロ有機
化合物を乳化型化粧料、特に油中水型乳化化粧料に多量
に配合した場合に、安定なものが得難いという問題があ
る。
【0004】従って、本発明の目的は、撥水性、撥油性
及び耐皮脂性に優れ、汗及び皮脂による顔料や紫外線吸
収剤等の化粧成分の消失を防止するとともに、肌上での
伸びが良く、且つ安定性の優れた油中水型乳化化粧料を
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく鋭意研究した結果、特定のシロキサン誘導
体を界面活性剤として用いることにより、上記目的を達
成しうることを知見し、本発明を完成した。
【0006】本発明は、上記知見に基づいてなされたも
のであり、下記成分(A)及び下記成分(B)を含有す
ることを特徴とする油中水型乳化化粧料を提供するもの
である。 (A)下記一般式〔化2〕(前記一般式〔化1〕と同
じ)で表されるシロキサン誘導体。 (B)液状パーフルオロ有機化合物
【0007】
【化2】
【0008】以下、本発明の油中水型乳化化粧料につい
て、詳細に説明する。本発明の油中水型乳化化粧料に用
いる前記成分(A)は、前記一般式〔化2〕で表される
シロキサン誘導体(以下、シロキサン誘導体(1)と称
す)である。
【0009】前記シロキサン誘導体(1)を表す前記一
般式〔化2〕において、Qで示される炭素数3〜20の
二価炭化水素基としては、トリメチレン、テトラメチレ
ン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレ
ン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ウ
ンデカメチレン、ドデカメチレン、テトラデカメチレ
ン、ヘキサデカメチレン、オクタデカメチレン等の直鎖
アルキレン基;プロピレン、2−メチルトリメチレン、
2−メチルテトラメチレン、2−メチルペンタメチレ
ン、3−メチルペンタメチレン等の分岐鎖アルキレン基
等が挙げられる。
【0010】R13又はR14で示される炭素数1〜5の炭
化水素基としては、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ペンチル、イソプロピル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、ネオペンチル、シクロペンチル等の直鎖、
分岐鎖又は環状のアルキル基等が挙げられる。Xで示さ
れるエーテル結合及び/又はエステル結合を含む二価炭
化水素基としては、−(CH2)r−(OC24)q−0
−、−(CH2)r−O−CO−、−(CH2)r−COO−
(但し、p及びqは、0以上50以下の数を示し、r
は、3以上20以下の整数を示す。)等が挙げられる。
【0011】R15で示される炭素数1〜30の直鎖、分
岐鎖又は環状の炭化水素基としては、メチル、エチル、
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル、オクチル、デ
シル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタ
デシル、エイコシル、ドエイコシル、テトラエイコシ
ル、ヘキサエイコシル、オクタエイコシル、トリアコン
チル等の直鎖アルキル基;イソプロピル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ネオペンチル、1−エチルプロ
ピル、1−ヘプチルデシル等の分岐鎖アルキル基;シク
ロペンチル、シクロヘキシル、アビエチル、コレステリ
ル等の環状アルキル基などが挙げられる。そして、1、
m及びnは、原料となるオルガノハイドロジェンポリシ
ロキサンの入手のしやすさ、製造時の操作性などの点か
ら、それぞれ0以上2000以下の範囲とする必要があ
る。
【0012】シロキサン誘導体(1)の中でも、R1
12のうち少なくとも1つが、Qが炭素数3〜20の直
鎖又は分岐鎖のアルキレン基である置換基であって、
残りが炭素数1〜30の直鎖又は分岐鎖のアルキル基で
ある化合物が好ましい。また、前記シロキサン誘導体
(1)の分子量は、1000〜100,000の範囲と
するのが好ましい。
【0013】前記シロキサン誘導体(1)としては、例
えば、特開平4−108795号公報の実施例1〜14
に記載されているシロキサン誘導体などが挙げられる。
具体的には、3−(3−ヘキシル−1,1,3,3−テ
トラメチルジシロキサニル)プロピルグリセリルエーテ
ル、3−(3−デシル−1,1,3,3−テトラメチル
ジシロキサニル)プロピルグリセリルエーテル、3−
(3−ヘキサデシル−1,1,3,3−テトラメチルジ
シロキサニル)プロピルグリセリルエーテル、ノナデカ
メチルノナシロキサニルウンデシルグリセリルエーテ
ル、ペンタメチルジシロキサニルウンデシルグリセリル
エーテル、ウンデカメチルペンタシロキサニルウンデシ
ルグリセリルエーテル、1,5−ビス〔11−(2,3
−ジヒドロキシプロポキシ)ウンデシル〕デカメチルペ
ンタシロキサン、α,ω−ビス〔11−(2,3−ジヒ
ドロキシプロポキシ)ウンデシル〕ジメチルポリシロキ
サン、15−デシルヘキサデカメチルオクタシロキサニ
ルウンデシルグリセリルエーテル、下記化学式〔化3〕
〜〔化5〕で表されるシロキサン誘導体等が挙げられ
る。なお、シロキサン誘導体(1)を使用する際には、
1種または2種以上組み合わせて用いることができる。
【0014】
【化3】
【0015】
【化4】
【0016】
【化5】
【0017】前記シロキサン誘導体(1)を調製するに
は、特開平4−108795号公報に記載の方法により
製造することができ、具体的には、例えば下記製造法
(イ)、製造法(ロ)等により製造することができる。
【0018】(イ)置換基を有さないシロキサン誘導
体(1a)の製法 下記化学反応式〔化6〕に示すように、少なくとも1個
のケイ素−水素結合を有するオルガノハイドロジェンポ
リシロキサン(1')に、アルケニルグリセリルエーテル
' を反応(ヒドロキシル化)させることにより、置換
基を有さないシロキサン誘導体(1a)が得られる。
【0019】
【化6】
【0020】(ロ)置換基を有するシロキサン誘導体
(1b)の製法 下記化学反応式〔化7〕に示すように、少なくとも2個
のケイ素−水素結合を有するオルガノハイドロジェンポ
リシロキサン(1")に、アルケニルグリセリルエーテル
' 及び化合物' を反応(ヒドロシリル化)させるこ
とにより、置換基を有するシロキサン誘導体(1b)
が得られる。ここで、アルケニルグリセリルエーテル
' と化合物' は、どちらを先にオルガノハイドロジ
ェンポリシロキサン(1")に反応させても、また同時に化
合物(1")に反応させてもよい。
【0021】
【化7】
【0022】上記製造法(イ)又は製造法(ロ)におい
て、原料として用いるオルガノハイドロジェンポリシロ
キサン(1')又は(1")は、分子中に少なくとも1個
〔(1')〕又は少なくとも2個〔(1")〕のケイ素−水素結
合を有することが必須とされるほかは、粘度、分子構造
に特に制限はなく、公知の種々のものを使用することが
できるが、原料の入手のしやすさ、製造時の操作性など
の点からl、m及びnが0以上2000以下のものとす
る必要がある。上記製造法(イ)及び製造法(ロ)にお
いて用いる前記アルケニルグリセリルエーテル' とし
ては、Q’がω−アルケニル基であるものが好ましい。
上記製造法(ロ)において用いる化合物' としては、
X’が、CH2=CHCH2(OC24)p─(OC36)q
−O−、CH2=CH(CH2)r'−O−CO−、CH2
CH(CH2)r'−COO−(但し、r'は1以上18以下
の整数を示し、p及びqは、0以上50以下の数を示
す。)等であるものが好ましい。
【0023】前記製造法(イ)及び製造法(ロ)におけ
る反応は、通常、触媒の存在下に行われる。この際、用
いることができる触媒としては、一般にヒドロシリル化
に用いられるもの、例えば、遊離ラジカル開始剤;光開
始剤;ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウ
ム、イリジウム、白金等の金属錯体化合物;これらをシ
リカゲル又はアルミナに担持させたものなどが挙げら
れ、中でも、特に塩化白金酸、speier試薬(塩化
白金酸のイソプロピルアルコール溶液)等が好ましい。
また、該触媒の使用量は、前記オルガノハイドロジェン
ポリシロキサン(1')又は(1")とアルケニルグリセリルエ
ーテル' 及び/又は化合物' との反応を促進するの
に充分な量であればよく、特に限定されないが、使用さ
れるオレフィン1molに対して10-6〜10-1mol
の範囲が好ましい。
【0024】前記製造法(イ)及び製造法(ロ)におい
ては、反応溶媒の使用は必須ではないが、必要に応じて
適当な溶媒中で反応を行ってもよい。この際、用いるこ
とができる反応溶媒としては、反応を阻害しないもので
あれば特に限定されず、例えば、ペンタン、ヘキサン、
シクロヘキサン等の炭化水素系溶媒;ベンゼン、トルエ
ン、キシレン等のベンゼン系溶媒;ジエチルエーテル、
ジイソプロピルエーテル等のエーテル系溶媒;メタノー
ル、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール
等のアルコール系溶媒などが挙げられる。尚、アルコー
ル系溶媒を使用する場合には、Si−Hと−OHとの間
における脱水素反応を防止なし抑制するために、酢酸カ
リウム等のpH調製剤(特開昭57−149290号公
報参照)を用いるのが好ましい。
【0025】前記製造法(イ)及び製造法(ロ)におい
て使用されるオルガノハイドロジェンポリシロキサン
(1')又は(1")に対する、アルケニルグリセリルエーテル
' 、又はアルケニルグリセリルエーテル' 及び化合
物' の仕込み割合は、得られるシロキサン誘導体
(1)が分子中に少なくとも1個以上の前記置換基を
有するに充分な量のアルケニルグリセリルエーテル'
があれば、その他の割合は任意でよいが、得られる化合
物(1)を用いて炭素系の油剤を乳化する場合には、前
記製造法(ロ)において、前記置換基と前記置換基
との合計ユニット数が、残存するジメチルシロキサンユ
ニット数と同じ割合か又はそれ以上の範囲とし、シリコ
ン系の油剤を乳化する場合には、前記製造法(ロ)にお
いて、前記置換基と前記置換基との合計ユニット数
が、残存するジメチルシロキサンユニット数の1/5以
下の範囲とするのが好ましい。前記製造法(イ)及び製
造法(ロ)における反応(ヒドロシリル化)は、0℃〜
200℃で進行するが、反応速度や生成物の着色などを
考え、0〜100℃で行うのが好ましい。
【0026】本発明において、成分(A)は、界面活性
剤として作用するものであり、本発明の油中水型乳化化
粧料中に0.1〜20重量%(以下、単に%で示す)、
特に0.1〜5%配合するのが好ましい。0.1%未満
では、本発明の油中水型乳化化粧料を安定化させること
はできず、また20%を越えると、系全体の粘度が著し
く高く、油性感、べたつき感を与えるので化粧料として
は好ましくない。
【0027】本発明の油中水型乳化化粧料において、前
記成分(B)として用いる液状パーフルオロ有機化合物
としては、常温で液体であるパーフルオロ有機化合物、
例えば、パーフルオデカリン、パーフルオロアダマンタ
ン、パーフルオロブチルテトラハイドロフラン、パーフ
ルオロオクタン、パーフルオロノナン、パーフルオロペ
ンタン、パーフルオロデカン、パーフルオロドデカン、
パーフルオロアルキル変性シリコーン及び下記一般式
〔化8〕で表されるパーフルオロポリエーテル等が挙げ
られる。
【0028】
【化8】
【0029】尚、上記一般式〔化8〕でカッコ内に示さ
れる各パーフルオロ基はこの順で並んでいる必要はな
く、またランダム重合でもブロック重合でもかまわな
い。斯るパーフルオロポリエーテルとしては、特に粘度
が5〜5000cStの液体状のものが好ましく、例え
ば下記一般式〔化9〕で表される「FOMBLIN H
C−04」(平均分子量1500)、「FOMBLIN
HC−25」(平均分子量3200)及び「FOMB
LIN HC−R」(平均分子量6600)(以上、商
品名、モンテフロス社製);下記一般式〔化10〕で表
される「デムナムS−20」(重量平均分子量2500
0)、「デムナムS−65」(重量平均分子量450
0)、「デムナムS−100」(重量平均分子量560
0)及び「デムナムS−200」(重量平均分子量84
00)(以上、商品名、ダイキン工業社製)等の市販品
を使用することができる。前記液状パーフルオロ有機化
合物は、1種又は2種以上組み合わせて用いることがで
きる。
【0030】
【化9】
【0031】
【化10】
【0032】前記液状パーフルオロ有機化合物は、油中
水型乳化化粧料全体に対して、通常、1〜70%、好ま
しくは5〜50%配合される。1%未満では化粧くずれ
防止効果が期待できず、また70%を越えると使用感が
悪くなり好ましくない。
【0033】本発明の油中水型乳化化粧料には、上記の
成分(A)及び成分(B)に加えて、更に、成分(C)
としてフッ素化合物処理顔料を添加するのが好ましい。
該フッ素化合物処理顔料としては、フッ素化合物で処理
した顔料であれば特に限定されずに用いることができ
る。
【0034】前記フッ素化合物としては、特開平4−9
1008号公報に記載されているフッ素化合物等が挙げ
られ、具体的には、例えば、下記一般式〔化11〕で表
されるポリフルオロアルキルリン酸(米国特許第363
2744号明細書参照) 、パーフルオロアルキル基を含
有する樹脂(特開昭55−167209号公報)、四フ
ッ化エチレン樹脂、パーフルオロアルコール、パーフル
オロエポキシ化合物、、パーフルオロカルボン酸塩、パ
ーフルオロアルキルシラン(特開平2−218603)
等が挙げられる。
【0035】
【化11】
【0036】前記顔料としては、酸化チタン、酸化鉄、
群青、亜鉛華、酸化マグネシウム、、酸化ジルコニウ
ム、マイカ、セリサイト、タルク、シリカ、カオリン、
水酸化クロム、カーボンブラック、等の無機顔料;ナイ
ロンパウダー、ポリメチルメタクリレート、スチレン−
ジビニルベンゼン共重合体、ポリエチレン粉末等の有機
顔料等が挙げられる。
【0037】前記フッ素化合物処理顔料を調製するに
は、例えば、前記フッ素化合物を、ベンゼン、トルエ
ン、アセトン等の有機溶媒に加熱溶解させて、得られた
溶液中に前記顔料を加え、攪拌した後、溶媒を留去し
て、前記顔料上に前記フッ素化合物をコーティングする
方法等により得ることができる。
【0038】前記フッ素化合物処理顔料の配合量は、油
中水型乳化化粧料全体に対して、5〜50%、好ましく
は10〜30%とすることができ、これにより乳液状又
はクリーム状ファンデーションとすることができる。
【0039】更に、本発明の油中水型乳化化粧料には、
必要に応じて、通常の化粧料に配合される添加剤を、本
発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができ
る。例えば、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、スクワ
ラン、流動パラフィン、エステル油、ジグリセライド、
トリグリセライド、シリコーン油等の油剤、水溶性及び
油溶性ポリマー、アニオン性活性剤、カチオン性活性
剤、非イオン性活性剤、ジメチルポリシロキサン・ポリ
オキシアルキレン共重合体等の界面活性剤、水、無機及
び有機顔料、金属石鹸、シリコン及びフッ素化合物で処
理された無機及び有機顔料、防腐剤、酸化防止剤、増粘
剤、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、保湿剤、血行促
進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤等が挙げら
れる。
【0040】本発明の油中水型乳化化粧料を調製するに
は、前記成分(A)、成分(B)、必要に応じて、前記
成分(C)及び前記添加剤を、水等と混合し、60〜8
0℃の範囲に加熱した後、攪拌し、次いで、冷却するな
どして得ることができる。本発明の油中水型乳化化粧料
としては、フェイスケアクリーム又は乳液、スキンケア
クリーム又は乳液、乳液状もしくはクリーム状のファン
デーション類の皮膚化粧料;毛髪化粧料などが挙げられ
る。
【0041】
【実施例】以下、実施例を挙げて更に詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0042】
【製造例1】1リットルの丸底フラスコ(またはニーダ
ー)に、セリサイト100gを投入し、イオン交換水5
00mlを加えた後、これにパーフルオロアルキルリン
酸エステルジオキシエチルアミン塩 〔(Cm2m+124O)yPO(ONH2(CH2CH2
H)2)3-y〕 (m=6〜18、mの平均値=9、2>y>1)の約1
7.5重量%水溶液33gを加え、40℃で攪拌した。
次いで、1N−塩酸40mlを加えて水溶液のpHを3
以下に下げ、粉体表面にパーフルオロアルキルリン酸を
析出させた後、これをろ過、水洗、乾燥して目的のフッ
素化合物処理セリサイト105gを得た。
【0043】また、セリサイトを、酸化チタン、酸化鉄
(赤、黄、黒)、酸化亜鉛、タルクにそれぞれ変えた以
外は、同様にして、フッ素化合物処理酸化チタン、フッ
素化合物処理酸化鉄(赤、黄、黒)、フッ素化合物処理
酸化亜鉛、フッ素化合物処理タルクをそれぞれ得た。
【0044】
【実施例1】 <二層型液状ファンデーション>下記〔表1〕に示す組
成の二層型液状ファンデーションを下記製法に従い製造
し、安定性及び化粧持ちを下記評価方法により評価し
た。その結果を下記〔表2〕に示す。 <製法>油相を室温で溶解した後、これに顔料を添加
し、ディスパーで分散させる。これに水相を攪拌しなが
ら添加して乳化し、目的の液状ファンデーションを得
た。 <評価方法> 安定性:50℃で1カ月保存後の液状ファンデーション
について、つぎの基準により評価した。 ○・・・・軽く振って粘度が4000cp以上になる ×・・・・強く振っても粘度が4000cp以上になら
ない 化粧持ち:10人の専門パネラーにより、官能評価を行
い、次の基準で示した。 ○・・・・8人以上良い △・・・・4人〜7人良い ×・・・・4人未満良い
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】上記表2から明らかなように、本発明の油
中水型乳化化粧料からなる液状ファンデーションは、前
記成分(A)以外の活性剤を用いたものに比して、安定
性がよく、またパーフルオロ有機化合物を配合しないも
のに比して化粧持ち優れたものであることが判る。
【0048】
【実施例2】下記〔表3〕に示す組成の栄養クリーム
を、下記製造法に従って製造した。
【0049】
【表3】
【0050】(製造法)(1) 〜(5) を混合し、75℃に
加熱した。この混合物中に(6) 、(7) 、(10)、を混合
し、70℃に加熱に加熱した混合物を攪拌したで加え、
乳化した。乳化後、60℃まで冷却し、この中(8) 、
(9) 、を加え更に室温まで冷却して製品とした。
【0051】
【実施例3】下記〔表4〕に示す組成のハンドクリーム
を、下記製造法に従って製造した。
【0052】
【表4】
【0053】(製造法)〜を混合し、75℃に加熱
した。この中に75℃に加熱した〜の混合物を攪拌
下徐々に加え乳化した。室温まで冷却し、製品を得た。
【0054】
【実施例4】下記〔表5〕に示すコールドクリーム(W
/O型)を、下記製造法に従って製造した。
【0055】
【表5】
【0056】(製造法)実施例3と同様にして製品を得
た。
【0057】
【実施例5】下記〔表6〕に示す組成のクレンジングク
リーム(W/O型)を、下記製造法に従って、製造し
た。
【0058】
【表6】 (製造法)実施例3と同様にして製品を得た。
【実施例6】下記〔表7〕に示す組成の乳液(W/O
型)を、下記製造法に従って製造した。
【0059】
【表7】
【0060】(製造法)実施例3と同様にして製品を得
た。
【0061】
【実施例7】下記〔表8〕に示す組成のヘアクリーム
(W/O型)を、下記製造法に従って製造した。
【0062】
【表8】
【0063】(製造法)実施例3と同様にして製品を得
た。
【0064】
【実施例8】下記〔表9〕に示す組成のサンスクリーン
乳液(W/O型)を、下記製造法に従って、製造した。
【0065】
【表9】
【0066】(製造法)実施例1と同様にして製品を得
た。
【0067】
【実施例9】下記〔表10〕に示す組成のクリーム状フ
ァンデーション(W/O型)を、下記製造法に従って製
造した。
【0068】
【表10】
【0069】(製造法)(1) 〜(6) を混合し、75℃に
加熱した。これに(7) をディスパーで分散させる。この
中に(9) 〜(14)の混合物を75℃に加熱し、攪拌下で徐
々に添加して乳化する。その後30℃に冷却し(8) 及び
(15)を加え、更に室温まで冷却して目的の製品を得た。
【0070】実施例2〜9にて製造した油中水型乳化化
粧料は、いずれも安定性及び使用感に優れ、更に化粧持
続効果を必要とするものは化粧持ちの優れたものであっ
た。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、撥水性、撥油性及び耐
皮脂性に優れ、汗及び皮脂による顔料や紫外線吸収剤等
の化粧成分の消失を防止するとともに、肌上での伸びが
良く、且つ安定性の優れた油中水型乳化化粧料が提供さ
れる。そして、本発明の油中水型乳化化粧料は、パーフ
ルオロ有機化合物を含有しても乳化系が長時間安定で、
且つ使用感が良好で化粧持ちに優れる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分(A)及び下記成分(B)を含
    有することを特徴とする油中水型乳化化粧料。 (A)下記一般式〔化1〕で表されるシロキサン誘導
    体。 【化1】 (B)液状パーフルオロ有機化合物
  2. 【請求項2】請求項1記載の油中水型乳化化粧料が、更
    に下記成分(C)を含有することを特徴とする油中水型
    乳化化粧料。 (C)フッ素化合物処理顔料
JP29180792A 1992-10-29 1992-10-29 油中水型乳化化粧料 Pending JPH06135817A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003055143A (ja) * 2001-08-10 2003-02-26 Kao Corp 油中水型乳化化粧料
US8192748B2 (en) 2002-03-11 2012-06-05 Kao Corporation Cosmetic composition exhibiting water-runability, its manufacture and use
WO2021230143A1 (ja) * 2020-05-14 2021-11-18 信越化学工業株式会社 有機ケイ素化合物およびその製造方法

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