JPH0613494A - 半導体装置用基板 - Google Patents

半導体装置用基板

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JPH0613494A
JPH0613494A JP32558292A JP32558292A JPH0613494A JP H0613494 A JPH0613494 A JP H0613494A JP 32558292 A JP32558292 A JP 32558292A JP 32558292 A JP32558292 A JP 32558292A JP H0613494 A JPH0613494 A JP H0613494A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 搭載した半導体素子より発生する熱を効率よ
く放熱すると共に、Al23系セラミック外囲器材料と
熱膨張係数が近似しており、気密性に富んだ半導体装置
のための基板を提供する。 【構成】 タングステンまたはモリブデンの強固で緻密
な骨格をなす多孔質の焼結体の空孔部に、溶浸法により
タングステン焼結体の場合、銅を5〜22重量%、モリ
ブデン焼結体の場合銅を10〜25重量%隙間なく充填
させて含有させてその熱膨張係数を外囲器材料のアルミ
ナ系セラミックの熱膨張係数に合致させると共に溶浸後
の焼結体密度比を実質100%としたことを特徴とする
半導体素子搭載用の半導体装置用基板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は集積回路装置等の半導
体素子搭載用基板に関するもので、搭載した半導体素子
より発生する熱を効率よく放熱しうるとともに、アルミ
ナ系セラミックの外囲器材料と熱膨張係数が近似してい
るという性質も具備する優れた半導体素子搭載用基板を
提供せんとするものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子搭載用の基板材料としては、
従来から半導体素子との熱膨張係数が近似していること
を重視したものとしてコバール(29%Ni−17%C
o−Fe)、42アロイ(42%Ni−Fe)などのN
i合金やアルミナ、フオルステライトなどのセラミック
材料が用いられており、特に高熱放散性を要求される場
合には、各種Cu合金が用いられてきている。
【0003】しかしながら、近年における半導体技術の
目覚ましい発展は、半導体素子の大型化や発熱量の増加
を推進し、熱膨張係数と熱放散性の両特性を共に満足す
る基板材料の必要性がますます増大しつつある。
【0004】こうした状態の中で、上述の両特性を満足
する材料としてタングステン(W)、モリブデン(M
o)やベリリヤ(BeO)が提供されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後者は
公害の問題から事実上使用不可能であり、また前者は熱
膨張係数が半導体素子とはよく合致するものの、外囲器
材料としてしばしば用いられるアルミナの熱膨張係数と
の差が大きいこと、また半導体素子として最近その使用
量が増加しつつあるGaAsとは熱膨張係数の差が大き
いこと、更にはこのタングステンやモリブデンは熱放射
性の面ではベリリアより劣り、パッケージ設計上の制約
が大きい等の問題点がある。
【0006】さらにAl23系セラミックを外囲器材料
として使用した場合、ピングリッドアレイ型パッケージ
のように当該外囲器材の方が半導体素子よりも大型にな
るのが通例であり、基板材の熱膨張係数は半導体素子よ
りもむしろ外囲器材であるAl23系セラミックに可能
な限り近づける必要がある。すなわち、外囲器材Al2
3と基板との熱膨張差が比較的小さい場合でも熱応力
によって基板が弾性変形してソリが生じ、一方、同差が
かなり大きくなれば接合界面又は基板にクラックが生じ
るという障害があるからである。ソリが生じると半導体
素子の搭載ができず、クラックが生じると気密性が損な
われ、界面での接合強度が保証されないため、歩留りが
低下するという問題があった。したがって、外囲器材料
のAl23系セラミックの形状、大きさによってもフレ
キシブルに対応できる基板材が望まれてきた。
【0007】又、気密性を維持するため基板材に望まれ
ることは、上記搭載各部材との熱膨張係数の整合も必要
であるが、さらに基板材の加工表面に空孔を存在させな
いことである。
【0008】以上述べてきたように高集積化が進められ
つつあるIC用パッケージに不可欠な課題に適応できる
半導体搭載用放熱基板材料が望まれている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記したよ
うな従来の半導体素子搭載用基板材料の欠点を解消して
熱膨張係数を主としてAl23系セラミック外囲器材料
並びにその形態に適合させると共に、熱伝導性の良好で
かつ空孔量を極力抑えた基板材料を得るべく検討の結
果、この発明に至ったものである。
【0010】即ち、この発明の半導体素子搭載用基板
は、その熱膨張係数が主としてパッケージの外囲器材料
Al23系セラミックに近似し、かつ半導体素子および
他の外囲器材料のそれにも近い値を示し、熱伝導性にす
ぐれたものであって、タングステンまたはモリブデンの
強固で緻密な骨格をなす多孔質の焼結体の空孔部に溶浸
法により、タングステン焼結体の場合、銅を5〜20w
t%、モリブデン焼結体の場合、銅を10〜25wt%
隙間なく充填させて、加工後の表面空孔の残留を抑えた
実質100%密度比の合金よりなるものである。
【0011】
【作用】このような基板において、電気的な絶縁性が必
要な時には、セラミックまたは有機絶縁体からなる薄層
コーティングを基板の表面に施すことにより、従来セラ
ミックスが用いられていた用とにも使用することも可能
である。
【0012】又、銅量を精密にコントロールすることに
よって、熱膨張係数を厳密にコントロールできるため、
Al23系だけでなく、上記銅量で得られる熱膨張係数
に近いものであれば他の外囲器材料に対してもフレキシ
ブルに適用することができる。
【0013】この発明の半導体素子搭載用基板は以下の
方法で作られる。
【0014】WまたはMoの金属粉末を先ずプレス成形
し、非酸化性雰囲気下で焼結して強固で緻密な骨格中に
内在空孔のない空孔率のコンクリートされた多孔質の焼
結体を得、次にこの多孔質の焼結体に溶融したCuを浸
透させて焼結体骨格の隙間に充填させることによってこ
の発明の半導体装置用基板材料は得られる。
【0015】この発明において、WまたはMoの多孔質
焼結体の骨格を強固で緻密なものとするのは、骨格内に
内在空孔があると空孔がそのまま残留し、加工後のメッ
キ密着性に障害をきたすとともに、基板に搭載される半
導体素子および外囲器材料との接合界面に欠陥が生じる
ことによって、パッケージの気密性が保たれないからで
ある。この点は骨格に銅を隙間なく溶浸することにも相
通ずる理由である。
【0016】又、Cu量をCu−W材の場合5〜22w
t%、Cu−Mo材の場合10〜25wt%とするの
は、その熱膨張係数を主として外囲器材料のAl23
セラミックの熱膨張係数に近似させるとともに、半導体
素子等の他の部材とも可能な限り近づけることによっ
て、これら部材との熱膨張の不整合に起因する応力の影
響をできるだけ小さくし、かつ焼結体の熱伝導性を改善
するためであり、この範囲でパッケージの形状、大きさ
に応じて適宜Cuの含有量をコントロールすればよい。
【0017】この点についてもう少し詳しく説明する。
【0018】一般に放熱基板は他部品(Fe−Ni−C
o合金等の金具、メタライズを施したアルミナ等の絶縁
基板等)とロウ付け(通常Ag−Cu共晶ロウ材等を用
い800〜900℃にて接合)又は半田付け(200〜
450℃にて接合)等の方法にて接合される場合が多
い。この場合Cu−W−、Cu−Mo材は表面にW又は
Moが存在するためロウ材や半田材との濡れ性が悪く、
通常ニッケルメツキを施した後接合され、また接合後の
耐食性を確保する目的で、ニッケルを下地として金メッ
キが施される。このとき、基板材の骨格であるW又はM
o部に残留空孔があったり、Cuが充填されていない空
孔部が存在することによって、基板表面に空孔が露呈す
ると、ここからメッキ液が浸透し、その後の熱処理工程
で発生する変色や、メッキ層の膨れ及び剥離、しみ出し
液による変色・腐食の原因となる。また、これらの基板
を半導体に収納するパッケージの部材として使用する場
合、パッケージの気密性維持のため基板自体に気密性が
要求され、基板に空孔が存在すると気密性の維持が困難
となる。特にパッケージの主要部を占めている外囲器材
料であるAl23系セラミックとの接合界面では重要で
ある。
【0019】このような観点から、半導体装置用基板材
料としては含有させるCu量の精密な制御と共に、空孔
の利用を極力減少したものの、つまり溶浸後の焼結体密
度比を実質100%としたものが必要である。
【0020】上記のような目的にかなうこの発明の基板
を得るには、緻密で強固なWまたはMoの骨格(多孔質
の焼結体)を所望する空孔率に応じて原料および型押条
件並びに焼結条件のコントロールを行うことによって形
成し、この空隙に隙間なくCuを充填する必要があり、
このような観点から粉末冶金の中でもCu溶浸法の採用
が好ましい。Cu溶湯に浸漬する溶浸法では、Cu、
W、Moの融点の違いおよび比重差により均質な特性を
有する合金の製造が困難であり、一方、Cu粉、Wまた
はMo粉を混合して作る通常の粉末冶金法でも、成分間
の比重の相違による成分偏析や、粉末粒子間の隙間(空
孔)の残留は避け難く目的とする特性の確保が難しい。
又、これらの方法によるとその不均一性および空孔の存
在によって前述の気密性に大きな支障をきたすだけでな
く、熱伝導率・熱膨張係数の単品内、基板多数品間での
バラツキも大きくなると共に、それらの特性をCu量に
よって精密にコントロールすることも困難となる。
【0021】尚、この発明において、WやMoのより強
固な骨格を作るために2.0重量%以下の鉄族元素の添
加によってW、Moの焼結性が促進される。
【0022】以上述べたように、この発明の半導体装置
用基板材料は熱膨張係数の外囲器材に合せた精密な制御
ができ、熱伝導性も良く、残留空孔が極めて抑えられて
いるため、かつそのバラツキが少ないため、この基板を
用いることにより今後ますます増大する高密度かつ大型
化の半導体素子搭載用途に高い信頼性でもって対処しう
るものであり、又、Si素子に加えて実用化が進みつつ
あるGaAs素子用基板として、さらに本基板の熱膨張
係数の範囲内で近似しうるAl23以外の搭載部材との
組合せも可能となるものである。
【0023】
【実施例】以下、この発明を実施例により詳細に説明す
る。
【0024】実施例1 タングステンおよびタングステン−1.0%ニッケルの
混合粉末を100×100×5mmの大きさに型押しし
た後、1000〜1400℃でH2ガス雰囲気下にて焼
結し、1〜50%の気孔率を有する中間焼結体を得た。
この中間焼結体にH2ガス雰囲気下にて1200℃で銅
を溶浸させて銅含有量が1〜40重量%のCu−W合金
を作製した。
【0025】かくして得られたCu−W合金について熱
膨張係数および熱伝導率を測定したところ第1表の結果
を得た。
【0026】尚、Al23、Si、GaAsなどの熱膨
張係数をも示した。
【0027】
【表1】
【0028】上表のうちCuを5〜20重量%含有する
Cu−W合金焼結体をSiチップの搭載部の基板材料と
して用いたICパッケージでは、IC実装工程での外囲
器材Al23との熱膨張の差が小さいために何ら熱歪を
生じず、Siチップの搭載部については、固定時の温度
が400℃前後と低く、動作時の昇温も高々250℃前
後であり、小型であることもあって熱膨張に多少差があ
っても接合界面でのストレスが小さく障害が起こらなか
った。その結果、デバイスとしては熱放散性が極めて良
好であるために寿命が伸び、信頼性の高い優れたICを
得ることができた。
【0029】さらに同じようにCu1重量%、2重量%
のCu量の少ないものおよびCu25重量%〜40重量
%のものについてIC実装を試みたところ、外囲器材A
23との熱膨張係数の差が大きいため、Cu量の少な
い基板では基板のソリが生じてAl23外囲器材はつけ
られず一部にワレが発生した。Cu量の多い基板の場合
にも基板にソリが生じて半導体ICチップの搭載部に隙
間が生じ信頼性が低下した。
【0030】実施例2 モリブデンおよびモリブデン−0.45%ニッケルの混
合粉末を100×100×5mmの大きさに型押しした
後、1000〜1400℃でH2ガス雰囲気下にて焼結
し、1〜50%の気孔率を有する中間焼結体を得た。
【0031】この中間焼結体にH2ガス雰囲気下にて1
200℃で銅を溶浸させて、銅含有量が1〜50重量%
のCu−Mo合金を作製した。
【0032】かくして得られたCu−Mo合金について
熱膨張係数および熱伝導率を測定したところ第2表の結
果を得た。
【0033】
【表2】
【0034】上表のうちCuを10〜25重量%含有す
るCu−Mo合金焼結体をSiチップの搭載部の基板材
料として用いたICパッケージでは、IC実装工程での
外囲器材Al23との熱膨張の歪が小さいために何ら熱
歪を生じず、又、Siチップは小型であるため当該基板
材との界面で熱歪が吸収される程度となり、デバイスと
しては熱放散性が極めて良好であるために寿命が伸び、
信頼性の高い優れたICを得ることができた。
【0035】さらに同じようにCu1重量%、2重量%
のCu量の少ないもの及びCu25重量%〜40重量%
のものについてIC実装を試みたところ、外囲器材Al
2との熱膨張係数の差が大きいため、Cu量の少い
基板では基板のソリが生じてAl3外囲器材はつけ
られず、一部にワレが発生した。Cu量の多い基板の場
合にも基板にソリが生じて半導体ICチップの搭載部に
隙間が生じ信頼性が低下した。
【0036】実施例3 2〜40重量%の範囲でCuを含有させたW−Cu合金
を本発明の方法である溶浸法と比較して混合法の2通り
の方法で作製した。
【0037】この合金の各々の断面を400倍の光学顕
微鏡で確認したところ、溶浸法のものはW骨格部、Cu
部ともに空孔は確認されなかったが、混合法のものはW
骨格部、Cu溶浸部ともに数μm以下の空孔が散在して
いた。
【0038】得られたW−Cu合金について熱伝導率を
測定し第3表の結果を得た。
【0039】
【表3】
【0040】第3表より、溶浸法Aと混合法Bを比較し
た場合、同じCu含有量でありながら特にCu含有量の
多い領域でその熱伝導率の値に大きさ差があることが判
る。つまり、溶浸法に比べ混合法は同一Cu含有量で比
較した時、熱伝導率は小さ目にでることが判る。又、各
数値のバラツキの程度も、混合法の方が溶浸法に比べ倍
以上大きいことも判った。
【0041】これらの結果は、既に述べたように、混合
法の場合、Cu及びW粉末の粉末粒子間間隙及び個々の
粉末粒子間間隙が成型、焼結の過程で消滅することなく
空孔として残留するためと思われる。本発明の溶浸法の
場合、W原料の粒度、型押体密度、焼結温度の組合せを
適切にコントロールすることによってW骨格内残留空孔
がなく、又、Wの骨格中に溶融したCuが浸透(一種の
毛細管現象)していくため、空隙は完全にCuにより充
填され、しかもWの骨格は維持されるため、理論値(複
合則にあてはまる)に近い熱伝導率の挙動を示すと考え
られる。
【0042】実施例4 (1)実施例3のA、B両方法にて製作した90%W−
10%Cuの合金について全表面を切削加工した後ニッ
ケルメッキ(電解ワット浴、膜厚1μm)を施した。し
かる後、800℃の水素中で加熱し、表面に発生した膨
れを観察した。その結果を第4表に示した。
【0043】尚、テストサンプルはサイズ25mm×2
5mm×1mm5ケを使用した。
【0044】
【表4】
【0045】(2)気密性試験としてA,B両方法にて
製作された25mm×10mm×2mmのニッケルメッ
キ後のサンプルを5気圧のヘリウムガス中に4時間保持
した後に大気中に取出し、これを真空容器に入れ真空引
きし、ヘリウムの排出量を測定した。その結果を第5表
に示す。
【0046】この試験は試料の表面に空孔があってメッ
キ面にくぼみがあったり、又メッキの膨れ等のヘリウム
ガスをトラップする微小な凹部があると敏感に排出量に
現われるもので、ヘリウム排出量が10-8atm.cc
/sec以下であれば半導体装置用基板としての使用が
可能である。
【0047】
【表5】
【0048】本発明の溶浸法による基板はメッキでの膨
れもなく、混合法のW−Cu合金に比べ、気密性がはる
かに優れていることが確認された。これは溶浸法による
基板材料中には殆ど空孔が存在しないためと思われる。
【0049】実施例5 図1に示すようなCu−W放熱基板とAl23外囲器材
を用いたゲート数が100Kを越えるLSI用のパッケ
ージを作製した。図で1はCu−W基板、2はAl23
外囲器材、3はSi半導体素子ICチップである。Cu
−W基板の外寸は30mm□、Al23外囲器材の外寸
は40mm□、Si半導体素子ICチップの外寸は15
mm□である。この場合Al23外囲器材とCu−W基
板との一辺の接合長はCu−W基板の外寸30mmとな
る。
【0050】Cu−W材はCu 10重量%−W近傍で
Cu 1重量%刻みで8重量%から15重量%まで8種
類作製した。
【0051】Al23外囲器材の熱膨張係数は7.2×
10-6/℃であり、Cu−W材のそれはCu8重量%の
もので、6.3×10-6/℃、15重量%のもので7.
9×10-6/℃であった。
【0052】以上のCu−W材8種類のパッケージを実
装したところ、Cu量8重量%のものではCu−W基板
がソリを生じ、−65℃〜+150℃ヒートサイクル試
験でクラックを生じた。又、Cu量15重量の場合も基
板にソリが生じ、ICチップとの間に隙間が生じた。C
u量9〜14重量%のものについては、実装可能であっ
た。Cu量9重量%、14重量%のものの熱膨張係数は
それぞれ6.8×10-6/℃、7.6×10-6/℃であ
る。
【0053】したがってこの種の大型Al23外囲器材
のパッケージではCu−W放熱基板材との接合外寸が大
きいため、Cu−W基板材の熱膨張係数をこの事例の場
合にはAl23外囲器材のそれを中心にして±0.4×
10-6/℃の範囲に抑えないと実装は難しいことがわか
る。
【0054】他に同一型で小型のAl23外囲器材外寸
20mm□、Cu−W基板材外寸15mm□のものを同
様に各種Cu−W材と実装したところ、この場合はCu
量8重量%〜22重量%まで実装可能であった。
【0055】実施例6 図2に示すような50mm□のCu−W放熱基板1上に
外囲器材として40mm□のAl23絶縁基板2を搭載
し、Cu−W放熱基板上にコバール枠4を配設し、半導
体SiICチップ3はコバールリード5によって接続さ
れているマイクロ波用パッケージを作製した。なお6は
リード部の封止ガラスである。
【0056】実施例5と同様にCu量8重量%〜15重
量%のCu−W材にて実装を試みたところ、Cu量8重
量%のものではCu−W基板で中央を凹にしてソリが生
じたため、コバール枠にストレスがかかりリード封止し
ているガラス部にキレツが生じた。
【0057】又Cu量15重量%のものでは上記と逆方
向にソリが生じ、プリント基板への装着時に半導体Si
チップ搭載部にあたるパッケージ中央部付近で、プリン
ト基板との間に隙間が生じ、放熱性が著しく劣化し、I
Cの信頼性が低下した。この場合もCu量9〜14重量
%のものが実装可能であり、かつ信頼性の高い部品を作
ることができた。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の半導体
素子搭載用基板は、その熱膨張係数が外囲器材料のアル
ミナのそれに近似した数値を示し、かつ熱伝導性、メッ
キ性、気密性に優れたものであるから、集積回路装置等
の半導体産業分野における半導体素子の大型化や発熱量
増加に十分対応し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例5の説明図である。
【図2】実施例6の説明図である。
【符号の説明】
1 Cu−W放熱基板 2 Al23外囲器材 3 Si半導体素子ICチップ 4 コバール枠 5 コバールリード 6 封止ガラス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大塚 昭 兵庫県伊丹市昆陽北一丁目1番1号 住友 電気工業株式会社伊丹製作所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タングステンまたはモリブデンの強固で
    緻密な骨格をなす多孔質の焼結体の空孔部に、溶浸法に
    よりタングステン焼結体の場合、銅を5〜22重量%、
    モリブデン焼結体の場合銅を10〜25重量%隙間なく
    充填させて含有させてその熱膨張係数を外囲器材料のア
    ルミナ系セラミックの熱膨張係数に合致させると共に溶
    浸後の焼結体密度比を実質100%としたことを特徴と
    する半導体素子搭載用の半導体装置用基板。
  2. 【請求項2】 半導体素子がSiまたはGaAsである
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の半導体装
    置用基板。
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