JPH06134828A - 中空部に補強リブを有する射出成形品の製造方法 - Google Patents
中空部に補強リブを有する射出成形品の製造方法Info
- Publication number
- JPH06134828A JPH06134828A JP4290435A JP29043592A JPH06134828A JP H06134828 A JPH06134828 A JP H06134828A JP 4290435 A JP4290435 A JP 4290435A JP 29043592 A JP29043592 A JP 29043592A JP H06134828 A JPH06134828 A JP H06134828A
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- JP
- Japan
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- cavity
- gas body
- pressurized gas
- mold
- injection
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- Pending
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/17—Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
- B29C45/1703—Introducing an auxiliary fluid into the mould
- B29C45/1704—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles
- B29C45/1705—Introducing an auxiliary fluid into the mould the fluid being introduced into the interior of the injected material which is still in a molten state, e.g. for producing hollow articles using movable mould parts
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 中空部に補強リブを有する中空構造の射出成
形品を能率的に製造する方法を提供する。 【構成】 キャビティ表面からキャビティ空間側に突き
出た突条が形成され、かつ、金型キャビティの一部を後
退させてキャビティ容積を拡大可能とした射出成形金型
を使用する。
形品を能率的に製造する方法を提供する。 【構成】 キャビティ表面からキャビティ空間側に突き
出た突条が形成され、かつ、金型キャビティの一部を後
退させてキャビティ容積を拡大可能とした射出成形金型
を使用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂より射出
成形法により成形品を製造する方法に関する。さらに詳
しくは、中空部に補強リブを有する中空構造の射出成形
品を製造する方法に関する。
成形法により成形品を製造する方法に関する。さらに詳
しくは、中空部に補強リブを有する中空構造の射出成形
品を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性樹脂を原料とし、射出成形法に
よって中空構造を有する成形品を製造する場合、従来は
(1)押出パリソンを用いる中空成形法、(2)2個の
成形品を製造し、これらを接着して目的の中空構造を有
する成形品とする方法、等が行なわれてきた。これらの
方法には成形品の形状、大きさ等に制約があり、しかも
成形品製造コストが高価になるという欠点があり、中空
構造を有する成形品を製造するためのより優れた射出成
形技術の開発が希求されていた。
よって中空構造を有する成形品を製造する場合、従来は
(1)押出パリソンを用いる中空成形法、(2)2個の
成形品を製造し、これらを接着して目的の中空構造を有
する成形品とする方法、等が行なわれてきた。これらの
方法には成形品の形状、大きさ等に制約があり、しかも
成形品製造コストが高価になるという欠点があり、中空
構造を有する成形品を製造するためのより優れた射出成
形技術の開発が希求されていた。
【0003】この技術的課題に応えるために、特公昭5
7−14968号公報に記載の技術が提案されている。
この技術によるときは、射出成形金型のキャビティ内に
キャビティを満たすに不充分な量の溶融樹脂を注入した
後、引続き同じ口から加圧ガス体を圧入してキャビティ
を満たす方法を採る。溶融樹脂はこの中に圧入される加
圧ガス体の作用により膨らまされ、キャビティ表面に押
し付けられ、キャビティ面に刻印された模様、文字等が
成形品表面に正確に転写され、かつ、中空の成形品が得
られる。
7−14968号公報に記載の技術が提案されている。
この技術によるときは、射出成形金型のキャビティ内に
キャビティを満たすに不充分な量の溶融樹脂を注入した
後、引続き同じ口から加圧ガス体を圧入してキャビティ
を満たす方法を採る。溶融樹脂はこの中に圧入される加
圧ガス体の作用により膨らまされ、キャビティ表面に押
し付けられ、キャビティ面に刻印された模様、文字等が
成形品表面に正確に転写され、かつ、中空の成形品が得
られる。
【0004】特公昭57−14968号公報には、製造
する成形品が厚肉の場合や、表層の樹脂層が厚くなりす
ぎる場合には、加圧ガス体圧入時にキャビティ容積を拡
大することが好ましいとの記載があるが、成形品の形状
が大きい場合には、中空部に補強リブがないため、表層
の壁面が強度的に不安があった。上記欠点を排除する技
術として、特公昭61−53208号公報に記載の技術
が提案されており、これによると射出成形金型のキャビ
ティ内に射出された溶融樹脂中に、ガス体が入り易い部
分と入り難い部分とを作り、不均一に拡がる中空部を有
する成形品を製造するものであり、不均一に拡がる中空
部の間に補強リブが形成されることになる。上記方法の
具体的態様として、(イ)射出成形金型キャビティ内に
温度差を設ける。(ロ)金型キャビティに溶融樹脂を注
入したあとキャビティを部分的に拡大する方法で、拡大
した部分に中空部が形成され、拡大されなかった部分に
リブが成形される。(ハ)キャビティ内部に厚みの異な
る部分を設ける方法、の3つの手法が記載されている。
する成形品が厚肉の場合や、表層の樹脂層が厚くなりす
ぎる場合には、加圧ガス体圧入時にキャビティ容積を拡
大することが好ましいとの記載があるが、成形品の形状
が大きい場合には、中空部に補強リブがないため、表層
の壁面が強度的に不安があった。上記欠点を排除する技
術として、特公昭61−53208号公報に記載の技術
が提案されており、これによると射出成形金型のキャビ
ティ内に射出された溶融樹脂中に、ガス体が入り易い部
分と入り難い部分とを作り、不均一に拡がる中空部を有
する成形品を製造するものであり、不均一に拡がる中空
部の間に補強リブが形成されることになる。上記方法の
具体的態様として、(イ)射出成形金型キャビティ内に
温度差を設ける。(ロ)金型キャビティに溶融樹脂を注
入したあとキャビティを部分的に拡大する方法で、拡大
した部分に中空部が形成され、拡大されなかった部分に
リブが成形される。(ハ)キャビティ内部に厚みの異な
る部分を設ける方法、の3つの手法が記載されている。
【0005】しかしながら、上記(イ)の場合は、キャ
ビティを部分的に加熱することになるので成形サイクル
が長くなり、生産性が劣るという欠点がある。上記
(ロ)の場合には、金型キャビティにスライドする部分
と、スライドしない部分とを設けなければならず、金型
製作費が高価となるという欠点がある。上記(ハ)の場
合には、リブが形成される部分の樹脂温度が中空部が形
成される部分より冷却が遅く、リブが形成される部分の
表面にヒケが生じ、外観が劣る成形品となるという欠点
があった。
ビティを部分的に加熱することになるので成形サイクル
が長くなり、生産性が劣るという欠点がある。上記
(ロ)の場合には、金型キャビティにスライドする部分
と、スライドしない部分とを設けなければならず、金型
製作費が高価となるという欠点がある。上記(ハ)の場
合には、リブが形成される部分の樹脂温度が中空部が形
成される部分より冷却が遅く、リブが形成される部分の
表面にヒケが生じ、外観が劣る成形品となるという欠点
があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、かかる
状況にあって、中空部にリブを有する外観の優れた成形
品を射出成形法によって能率よく製造する技術を提供す
べく鋭意検討した結果、使用する射出成形金型のキャビ
ティを特定の構造とすることにより、目的が達成される
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
状況にあって、中空部にリブを有する外観の優れた成形
品を射出成形法によって能率よく製造する技術を提供す
べく鋭意検討した結果、使用する射出成形金型のキャビ
ティを特定の構造とすることにより、目的が達成される
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】しかして本発明の要旨と
するところは、射出成形の金型キャビティ内に注入され
た溶融樹脂中に加圧ガス体を圧入して、中空部に補強リ
ブを有する射出成形品を製造するにあたり、前記金型キ
ャビティの適所に、キャビティの一方の面から対向する
面に向かって突き出た突条が形成されてなり、金型キャ
ビティの一部を後退させてキャビティ容積を拡大可能と
されてなる射出成形金型を使用し、この射出成形金型の
キャビティに溶融樹脂を注入し、この溶融樹脂が流動状
態にある間に、この溶融樹脂中に加圧ガス体を圧入する
前に、または加圧ガス体を圧入しつつ、前記金型キャビ
ティの一部を後退させてこの金型キャビティの容積を拡
大することを特徴とする中空部に補強リブを有する射出
成形品の製造方法に存する。
するところは、射出成形の金型キャビティ内に注入され
た溶融樹脂中に加圧ガス体を圧入して、中空部に補強リ
ブを有する射出成形品を製造するにあたり、前記金型キ
ャビティの適所に、キャビティの一方の面から対向する
面に向かって突き出た突条が形成されてなり、金型キャ
ビティの一部を後退させてキャビティ容積を拡大可能と
されてなる射出成形金型を使用し、この射出成形金型の
キャビティに溶融樹脂を注入し、この溶融樹脂が流動状
態にある間に、この溶融樹脂中に加圧ガス体を圧入する
前に、または加圧ガス体を圧入しつつ、前記金型キャビ
ティの一部を後退させてこの金型キャビティの容積を拡
大することを特徴とする中空部に補強リブを有する射出
成形品の製造方法に存する。
【0008】以下、本発明を図面にもとづいて詳細に説
明する。図面は本発明の一実施態様例を概念図で示した
ものであり、図1は射出成形金型キャビティの容積を拡
大する前の状態、図2は射出成形金型キャビティを拡大
した後の状態をそれぞれ示す。図において、1は射出成
形金型の固定型、2は可動型、3はスペーサー、4は圧
力ガス体圧入口、5はランナー、6は圧力ガス体圧入ノ
ズル、7は細孔、8は逆止弁、9はキャビティ、10,
11は突条、12は成形品、13,14,15は中空
部、16,17は補強リブである。
明する。図面は本発明の一実施態様例を概念図で示した
ものであり、図1は射出成形金型キャビティの容積を拡
大する前の状態、図2は射出成形金型キャビティを拡大
した後の状態をそれぞれ示す。図において、1は射出成
形金型の固定型、2は可動型、3はスペーサー、4は圧
力ガス体圧入口、5はランナー、6は圧力ガス体圧入ノ
ズル、7は細孔、8は逆止弁、9はキャビティ、10,
11は突条、12は成形品、13,14,15は中空
部、16,17は補強リブである。
【0009】本発明を実施するに際しては、特定の構造
をもつ射出成形金型を使用する。射出成形金型には、溶
融樹脂を注入するランナー5と、このランナーと同じ場
所または異なる場所に加圧ガス体を圧入する入口4が設
けられている。加圧ガス体入口4から、キャビティ9に
注入された溶融樹脂に、これが流動状態にある間に、加
圧ガス体を圧入し、溶融樹脂をキャビティ表面に沿って
膨らませる。加圧ガス体入口4は、図では固定型側に1
個設けた例を示したがこれに限られるものではなく、可
動型側に設けてもよい。加圧ガス体入口4の数は、成形
品の大きさ、形状に応じて複数個設けてもよい。
をもつ射出成形金型を使用する。射出成形金型には、溶
融樹脂を注入するランナー5と、このランナーと同じ場
所または異なる場所に加圧ガス体を圧入する入口4が設
けられている。加圧ガス体入口4から、キャビティ9に
注入された溶融樹脂に、これが流動状態にある間に、加
圧ガス体を圧入し、溶融樹脂をキャビティ表面に沿って
膨らませる。加圧ガス体入口4は、図では固定型側に1
個設けた例を示したがこれに限られるものではなく、可
動型側に設けてもよい。加圧ガス体入口4の数は、成形
品の大きさ、形状に応じて複数個設けてもよい。
【0010】加圧ガス体入口4には、加圧ガス体圧入ノ
ズル6の先端を嵌入し、キャビティに注入された溶融樹
脂が流出しないようにする。加圧ガス体圧入ノズル6に
は、その長さ方向に沿って中央部に貫通した細孔7を設
け、加圧ガス体の通路とする。細孔7には、成形品製造
の際に、図示されていない加圧ガスボンベから加圧ガス
体が供給される。加圧ガス体圧入ノズル6の先端には、
逆止弁8を設けておくと、溶融樹脂が細孔7に流入しな
いので、好ましい。加圧ガス体圧入ノズルは、溶融樹脂
を金型キャビティに注入する際には金型に押しつけ、成
形品を金型内で冷却している間に後退させて、キャビテ
ィ内の余剰ガス体を抜く。
ズル6の先端を嵌入し、キャビティに注入された溶融樹
脂が流出しないようにする。加圧ガス体圧入ノズル6に
は、その長さ方向に沿って中央部に貫通した細孔7を設
け、加圧ガス体の通路とする。細孔7には、成形品製造
の際に、図示されていない加圧ガスボンベから加圧ガス
体が供給される。加圧ガス体圧入ノズル6の先端には、
逆止弁8を設けておくと、溶融樹脂が細孔7に流入しな
いので、好ましい。加圧ガス体圧入ノズルは、溶融樹脂
を金型キャビティに注入する際には金型に押しつけ、成
形品を金型内で冷却している間に後退させて、キャビテ
ィ内の余剰ガス体を抜く。
【0011】本発明実施の際に使用される射出成形金型
は、金型キャビティの適所に、キャビティの一方の広い
面から他方の広い面に向って突き出た突条が形成されて
いる必要がある。突条は、図に示したように、先端の断
面が台状とするのがよいが、これに限られるものではな
く断面が山状、円弧状等であってもよい。この突条は、
金型キャビティ表面上に、複数の直線を一定間隙で配置
する。複数の直線を放射状に配置する、複数の円弧を任
意に配置する、これらを組み合せる等いずれであっても
よい。突条を形成するキャビティ面は、図では可動型2
側のみに突条10,11を形成した例を示したが、この
例に限られるものではなく、固定型1側のみに形成して
もよいし、可動型側、固定型側の双方に形成してもよ
い。
は、金型キャビティの適所に、キャビティの一方の広い
面から他方の広い面に向って突き出た突条が形成されて
いる必要がある。突条は、図に示したように、先端の断
面が台状とするのがよいが、これに限られるものではな
く断面が山状、円弧状等であってもよい。この突条は、
金型キャビティ表面上に、複数の直線を一定間隙で配置
する。複数の直線を放射状に配置する、複数の円弧を任
意に配置する、これらを組み合せる等いずれであっても
よい。突条を形成するキャビティ面は、図では可動型2
側のみに突条10,11を形成した例を示したが、この
例に限られるものではなく、固定型1側のみに形成して
もよいし、可動型側、固定型側の双方に形成してもよ
い。
【0012】キャビティ表面に形成した突条は得られる
成形品表面上に溝を形成するので、これを形成する場所
は成形品の形状,大きさ,構造,用途等によって適宜決
めることができる。本発明を実施する際に使用する射出
成形金型は、金型キャビティの一部を後退させてキャビ
ティ容積を拡大可能とされている必要がある。図2に
は、可動型2側が図示されていないキャビティ後退機構
によって後退せしめられ、キャビティの容積が拡大した
状態が示されている。金型キャビティの一部を後退させ
キャビティ容積を拡大するタイミングは、キャビティ9
内に溶融樹脂を注入し、この溶融樹脂が流動状態にある
間であって、この溶融樹脂に加圧ガス体を圧入する前、
または加圧ガス体を圧入すると同時とする。このタイミ
ングを選ぶのは、加圧ガス体によって成形品の中空部が
形成されるようにするためである。
成形品表面上に溝を形成するので、これを形成する場所
は成形品の形状,大きさ,構造,用途等によって適宜決
めることができる。本発明を実施する際に使用する射出
成形金型は、金型キャビティの一部を後退させてキャビ
ティ容積を拡大可能とされている必要がある。図2に
は、可動型2側が図示されていないキャビティ後退機構
によって後退せしめられ、キャビティの容積が拡大した
状態が示されている。金型キャビティの一部を後退させ
キャビティ容積を拡大するタイミングは、キャビティ9
内に溶融樹脂を注入し、この溶融樹脂が流動状態にある
間であって、この溶融樹脂に加圧ガス体を圧入する前、
または加圧ガス体を圧入すると同時とする。このタイミ
ングを選ぶのは、加圧ガス体によって成形品の中空部が
形成されるようにするためである。
【0013】本発明において加圧ガス体とは、例えば窒
素ガス,空気,ヘリウムガス,炭酸ガス等が挙げられ、
中でも空気,窒素ガス等が好ましい。
素ガス,空気,ヘリウムガス,炭酸ガス等が挙げられ、
中でも空気,窒素ガス等が好ましい。
【0014】
【作用】本発明を実施する際には、キャビティの一方の
広い面から他方の広い面に向って突き出た突条が形成さ
れた射出成形金型を用いるので、キャビティ内に注入さ
れた溶融樹脂は、キャビティ突条部分と、これと対向す
るキャビティ面との間にある部分(A部分)のものが、
突条のない部分(B部分)のものよりも早目に冷却さ
れ、引き続いて加圧ガス体を圧入し、キャビティの一部
を後退させてキャビティの容積を拡大する際に、加圧ガ
ス体は高温状態にあるB部分に入りこみ、中空部13,
14,15を形成するが、早目に冷却されるA部分は充
分には膨らまず(伸びず)、柱状または面状の補強リブ
16,17として中空部に残る。
広い面から他方の広い面に向って突き出た突条が形成さ
れた射出成形金型を用いるので、キャビティ内に注入さ
れた溶融樹脂は、キャビティ突条部分と、これと対向す
るキャビティ面との間にある部分(A部分)のものが、
突条のない部分(B部分)のものよりも早目に冷却さ
れ、引き続いて加圧ガス体を圧入し、キャビティの一部
を後退させてキャビティの容積を拡大する際に、加圧ガ
ス体は高温状態にあるB部分に入りこみ、中空部13,
14,15を形成するが、早目に冷却されるA部分は充
分には膨らまず(伸びず)、柱状または面状の補強リブ
16,17として中空部に残る。
【0015】成形品はキャビティ内で冷却したあと、射
出成形金型を開き、成形品を取り出したあと型締し、後
退していたキャビティ面を前進させて図1に示した状態
とし、次の成形工程に入る。本発明方法によると、キャ
ビティに注入した溶融樹脂が流動状態にある間に加圧ガ
ス体を圧入するので、溶融樹脂の高温状態にあるB部分
に中空部が形成され、キャビティ表面に沿って押圧され
るのでキャビティ表面に刻設された溝、模様等が正確に
転写され、外観の極めて美麗な成形品が得られる。ま
た、溶融樹脂中にガス体を圧入しても、早目に冷却され
るA部分はB部分よりも膨らみ(伸び)難く、柱状また
は面状の補強リブとして残るので、強度に優れた成形品
が得られる。
出成形金型を開き、成形品を取り出したあと型締し、後
退していたキャビティ面を前進させて図1に示した状態
とし、次の成形工程に入る。本発明方法によると、キャ
ビティに注入した溶融樹脂が流動状態にある間に加圧ガ
ス体を圧入するので、溶融樹脂の高温状態にあるB部分
に中空部が形成され、キャビティ表面に沿って押圧され
るのでキャビティ表面に刻設された溝、模様等が正確に
転写され、外観の極めて美麗な成形品が得られる。ま
た、溶融樹脂中にガス体を圧入しても、早目に冷却され
るA部分はB部分よりも膨らみ(伸び)難く、柱状また
は面状の補強リブとして残るので、強度に優れた成形品
が得られる。
【0016】本発明方法によると、ラジオ,テレビジョ
ン等の外箱、テレビジョン載置板等の電気製品;パーソ
ナルコンピューター,オフィスコンピューター等のハウ
ジング,複写機,プリンターのハウジング等のOA機器
製品;棚板,便器用蓋,便座等の日用雑貨品;自動車ド
アノブ等の自動車部品等の各種中空構造の成形品を製造
することができる。
ン等の外箱、テレビジョン載置板等の電気製品;パーソ
ナルコンピューター,オフィスコンピューター等のハウ
ジング,複写機,プリンターのハウジング等のOA機器
製品;棚板,便器用蓋,便座等の日用雑貨品;自動車ド
アノブ等の自動車部品等の各種中空構造の成形品を製造
することができる。
【0017】
【発明の効果】本発明は次のような特別に顕著な効果を
奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。 1.本発明方法によるときは、外観が極めて美麗で、重
量感がありながら実際は軽量で、強度も優れた中空部に
補強リブを有する射出成形品を、極めて能率的に製造す
ることができる。
奏し、その産業上の利用価値は極めて大である。 1.本発明方法によるときは、外観が極めて美麗で、重
量感がありながら実際は軽量で、強度も優れた中空部に
補強リブを有する射出成形品を、極めて能率的に製造す
ることができる。
【0018】2.本発明方法によるときは、使用する射
出成形金型の製作費がそれ程高価ではないので、経済的
にも有利である。
出成形金型の製作費がそれ程高価ではないので、経済的
にも有利である。
【図1】図面は本発明の一実施態様例を概念図で示した
ものであり、射出成形金型キャビティの容積を拡大する
前の状態を示す。
ものであり、射出成形金型キャビティの容積を拡大する
前の状態を示す。
【図2】図面は本発明の一実施態様例を概念図で示した
ものであり、射出成形金型キャビティを拡大した後の状
態を示す。
ものであり、射出成形金型キャビティを拡大した後の状
態を示す。
1 射出成形金型の固定型 2 可動型 3 スペーサー 4 圧力ガス体圧入口 5 ランナー 6 圧力ガス体圧入ノズル 7 細孔 8 逆止弁 9 キャビティ 10,11 突条 12 成形品 13,14,15 中空部 16,17 補強リブ 18 スプリング
Claims (1)
- 【請求項1】 射出成形の金型キャビティ内に注入され
た溶融樹脂中に加圧ガス体を圧入して、中空部に補強リ
ブを有する射出成形品を製造するにあたり、前記金型キ
ャビティの適所に、キャビティの一方の面から対向する
面に向かって突き出た突条が形成されてなり、金型キャ
ビティの一部を後退させてキャビティ容積を拡大可能と
されてなる射出成形金型を使用し、この射出成形金型の
キャビティに溶融樹脂を注入し、この溶融樹脂が流動状
態にある間に、この溶融樹脂中に加圧ガス体を圧入する
前に、または加圧ガス体を圧入しつつ、前記金型キャビ
ティの一部を後退させてこの金型キャビティの容積を拡
大することを特徴とする中空部に補強リブを有する射出
成形品の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4290435A JPH06134828A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 中空部に補強リブを有する射出成形品の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4290435A JPH06134828A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 中空部に補強リブを有する射出成形品の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06134828A true JPH06134828A (ja) | 1994-05-17 |
Family
ID=17755999
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4290435A Pending JPH06134828A (ja) | 1992-10-28 | 1992-10-28 | 中空部に補強リブを有する射出成形品の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06134828A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1046487A1 (en) * | 1999-04-23 | 2000-10-25 | Nissan Motor Co., Ltd. | Molded resin plate with internal voids and method and system for manufacturing a molded resin plate |
WO2005113214A1 (de) * | 2004-05-24 | 2005-12-01 | Universität Paderborn | Verfahren der herstellung von kunststoffformteilen |
WO2023002808A1 (ja) * | 2021-07-21 | 2023-01-26 | 住友電装株式会社 | 射出成形品及びセンサモジュール |
-
1992
- 1992-10-28 JP JP4290435A patent/JPH06134828A/ja active Pending
Cited By (4)
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