JPH05169521A - 中空成形品の製造方法 - Google Patents

中空成形品の製造方法

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JPH05169521A
JPH05169521A JP3337010A JP33701091A JPH05169521A JP H05169521 A JPH05169521 A JP H05169521A JP 3337010 A JP3337010 A JP 3337010A JP 33701091 A JP33701091 A JP 33701091A JP H05169521 A JPH05169521 A JP H05169521A
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blow molding
pressing
parison
molded article
hollow molded
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JP3337010A
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Kohei Harada
康平 原田
Masatoshi Nibuya
雅敏 丹生谷
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 開口部が胴部の大きさよりも小さい中空成形
品の成形時に、その底面の内面、外面に凹凸のある加飾
模様をデザイン通りに、忠実に転写、模様付けする方法
を提供すること。 【構成】 パリソン3の開口部から挿入することが可能
な大きさの押圧治具2を用いて、ブロ−成形直後に、成
形品の底面を押圧することにより、押圧治具2の押圧面
に彫り込まれた凹凸のある模様を、成形品の底面内側に
転写する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、底部の内面又は(及
び)外面に凹凸のある模様を有する中空成形品の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】中空成形品をブロー成形により製造する
場合、所望の樹脂温度に温度調節されたパリソンをブロ
ー成形金型に移し、加圧流体を吹き込むことにより製造
される。この際用いられるブロー成形金型は、製品の外
面のみを規制して成形するキャビティ型のみで構成され
ている。
【0003】従って、シボ、彫刻、エンボス、突起等の
表面加飾も、通常のブロー成形では、成形品外表面のみ
にしか付与出来ないという問題があった。中空成形品内
面に上述のような表面加飾を転写付与する方法として
は、内面に予め凹凸模様を付与した射出成形パリソンを
ブロー成形する方法(特開昭62−58504号公
報)、ブロー成形による変形を考慮した寸法と形状の表
面加飾をパリソンに施し、これをブロー成形する方法
(特開昭53−132063号公報)、ブロー成形によ
る変形を考慮した寸法と形状の絵柄フィルムを貼付した
パリソンをブロー成形する方法(特開平1−5816号
公報)などが知られている。
【0004】ブロー成形以外の方法で、容器状の中空成
形品を作り、成形と同時に製品底面の内面にシボ、彫刻
などの所望の凹凸形状を付与する方法としては、熱可塑
性樹脂を雄型と雌型の間に挟んで圧縮成形し、同時に雄
型と雌型に彫りこまれた加飾面形状を押圧、転写する方
法が知られている。
【0005】また成形品外面に上述の表面加飾を施そう
とする場合でも、ブロー成形のために用いられる流体圧
は3〜40kg/cm2 程度の低圧であり、さらに使用
する樹脂によっては、成形性の問題からあまりブロー圧
力を高く出来ないので、彫りの深いシャープな転写を得
ることは難しい。このことは、射出圧力が、300〜2
000kg/cm2 にも達する射出成形品における転写
性の良さと比較すると明らかである。
【0006】そこでブロー成形における転写性を良くす
るための方法として、成形可能な範囲でブロー圧力を高
くする方法、ブロー成形金型の温度を高くする方法など
がとられる場合もある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来法のうち、射出成
形によりパリソン内面にシボ、彫刻、エンボス、突起等
の加飾面を形成し、これをブロー成形する方法では、ブ
ロー成形により、加飾面の形状は少なからず変形してし
まうため、所望の加飾面形状を成形品に付与することが
難しい。また、加飾面形状のデザインや加飾部位につい
ても制約を受ける。
【0008】次に、ブロー前にパリソンに加飾による肉
厚分布を与えることは、温度調節工程における樹脂温度
のばらつきや、ブロー工程におけるアンバランスな伸び
をもたらす原因となるので好ましくない。
【0009】さらに、温度調節工程でパリソンを加熱す
る場合には、シャープに転写した加飾面の形状が、加熱
によりだれてしまうという問題もある。その他の問題と
して、射出成形でパリソンに上述のような加飾面を転
写、付与する場合には、加飾面のデザインを変える毎に
高価な射出成形金型を製作する必要がある。
【0010】ブロー成形による変形を考慮した寸法と形
状を持つ表面加飾を付与したパリソンをブロー成形する
方法では、所望の形状に一歩近づいた加飾面を製品に付
与することは出来るが完全なものを得ることは難しい。
また、上述の諸問題、すなわち樹脂温度のばらつき、ブ
ロー成形時のアンバランスな伸び、加熱による加飾面形
状のだれ、さらには高価な射出成形金型製作の必要性に
ついては、依然として未解決の問題として残される。
【0011】一方、ブロー成形による変形を考慮した寸
法と形状を持つ絵柄フィルムを貼付したパリソンをブロ
ー成形する方法では、凹凸を有する加飾面を作ることが
出来ないという非常に大きな欠点がある。
【0012】ブロー成形品外面にブロー成形金型キャビ
ティに彫り込まれたシボ、彫刻、エンボス、突起などの
加飾面形状を転写する場合、パリソン口部のシールの問
題のため、あまり高いブロー圧力を用いることは出来な
い。また高圧の加圧流体を作るコストの問題、さらに
は、高圧ガスの安全上の問題も考慮しなければならな
い。次にブロー成形金型の温度を上げることにより、転
写性は良くなるが、同時に成形サイクルが長くなるとい
う問題が生ずる。
【0013】熱可塑性樹脂を用いた圧縮成形により、転
写性の良い加飾面を持つ中空の容器状製品を作ることは
可能である。しかしこの方法で成形可能なのは、開口部
の大きさが製品の胴の大きさよりも大きい、いわゆるア
ンダーカットのない形状の製品であり、瓶形の中空製品
を成形することは出来ない。
【0014】本発明は、上述の多くの課題を解決し、開
口部の大きさが製品の胴の大きさよりも小さい中空成形
品や金型にアンダーカットを有する成形品においても、
形状の転写性の優れた簡便な加飾方法を提供することを
目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、種々検討した
結果、温度調節された熱可塑性樹脂パリソンに、加圧流
体を吹き込んで、ブロー成形金型中で中空成形品を成形
するに際し、パリソンの開口部から挿入することが可能
な大きさと形状を有する押圧治具を、ブロー成形直後に
成形品の底面部を押圧することにより、押圧治具の押圧
面に彫り込まれた凹凸のある模様を成形品の底面内側に
転写するか、又はブロー成形金型の底面に彫り込まれた
凹凸のある模様を成形品の底面外側に転写することによ
り、鮮明な模様が形成され、上述の課題を解決し得るこ
とを見出した。
【0016】本発明に用いられる押圧治具は、その一端
が押圧部としてパリソンの開口部からブロー成形金型中
に挿入され、他端はエアシリンダー、油圧シリンダーな
どの流体圧シリンダーに接続され、それらの運動により
ブロー成形金型中を往復移動して、ブロー成形品底部を
押圧するようになっている。その押圧面には、シボ、彫
刻、エンボス、突起等の加飾面形状を有するもの、およ
びその押圧面が加飾面を有する部分と平滑な部分からな
るもの、平滑な部分からなるものとがある。
【0017】温度調節されたポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリブテン、ポリカーボネート、ポリスチレン、
塩化ビニル系樹脂、ポリアミド、アクリロニトリル・ブ
タジエン・スチレン共重合体、ポリエチレン・テレフタ
レート等の熱可塑性樹脂のパリソンは、ブロー成形金型
中に挿入され、加圧流体を吹き込むことにより、所定の
キャビティ形状に成形される。ここで加圧流体とは、空
気、窒素ガス等の不活性気体、或いは水、油等の液体で
あってもよい。
【0018】この加圧流体によるブロー成形が終わると
同時に、あるいはそれ以降に、押圧治具を移動させ、ブ
ロー成形品の底面に相当する部分の内側を押圧する。そ
の押圧部分すなわちブロー成形品の底部の内面、外面又
はその両面に、その加飾面の形状が転写される。
【0019】なお、ブロー成形金型において、底部外面
形成用雌型のキャビティ面に、シボ、彫刻、エンボス、
突起等の加飾面形状を形成しておくことにより、中空成
形品の底部外面に加飾面形状を転写できることになる。
さらに、押圧面が加飾面を有する部分と平滑な部分から
なり、対向するキャビティ面が平滑な部分と加飾面を有
する部分とからなる場合には、ブロー成形品底面の一部
は、内側に加飾面が転写され、底面の残りの部分には、
外側に加飾面が転写された製品が得られる。
【0020】上記の押圧治具の押圧面の内側には、ヒー
ターを内装したり、熱媒体を通すなどして、押圧面の温
度を所望の高い温度に維持することにより、加飾面形状
のより鮮明な転写を得ることが可能である。同じ効果
は、ブロー成形金型の加飾面部分を部分的に加熱するこ
とによっても得ることが出来る。
【0021】また、押圧治具の押圧面を含む部分は、取
り外し可能としておけば、押圧面の交換により、加飾模
様の変更を容易に行うことが出来る。延伸ブロー成形の
場合のように、パリソンの縦延伸が必要な場合には、必
要な延伸ロッドを内側に設置し、押圧治具はその外側を
慴動するように配置すればよい。成形時には、先ず延伸
ロッドでパリソンを縦延伸し、その後、加圧空気などを
吹き込んで常法通り延伸ブロー成形を行う。延伸ブロー
成形が終わると同時に、或いはその後に、押圧治具を成
形品底面へ向け移動させて押圧により加飾面の転写を行
うのである。
【0022】本発明に用いる押圧治具を含む押圧装置の
油圧シリンダーやエアシリンダーなどの流体圧シリンダ
ーの大きさは、必要に応じて大きくすることが出来るの
で、充分な押圧力を得ることが可能である。従って、従
来のブロー成形のように、加圧流体の圧力だけで成形品
表面に加飾模様を転写する場合と比較して、より高圧の
転写が可能であり、その結果、非常にシャープな転写を
得ることが出来る。
【0023】
【作用】本発明では、ブロー成形後に、押圧治具を成形
品底部内面に直接押圧することにより、押圧治具の押圧
面又は(及び)ブロー成形金型のキャビティ底面に彫り
込まれたシボ、彫刻、エンボス、突起等の任意の加飾模
様が、従来のようにブロー成形前に、加飾する場合と比
較して、加熱による加飾模様のだれ、ブロー成形による
加飾模様の変形等の問題がなく、デザインの自由度の高
い加飾模様をシャープに転写される。
【0024】また、本発明に用いる押圧治具を含む押圧
装置の流体圧シリンダーの大きさは、必要に応じて大き
くすることが出来るので、充分な押圧力を得ることが可
能である。従って、従来のブロー成形のように、加圧流
体の圧力だけで成形品表面に加飾模様を転写する場合と
比較して、より高圧の転写が可能であり、その結果、中
空成形品の底部の内面、外面もしくはその両面にシボ、
彫刻、エンボス、突起等の加飾面模様を非常にシャープ
に忠実に転写することが出来る。
【0025】
【実施例】
(実施例1)図1は、本発明方法の一例の説明図であ
り、(イ)はパリソンのブロー成形前の状態を示し、
(ロ)は加圧空気の吹き込みが終わり、押圧治具で中空
成形品の底面に相当する部分を押圧している状態を示し
ている。図2は図1において用いられている押圧治具の
押圧面を示し、図3は成形された中空成形品を示すもの
であり、(イ)はその縦断面図、(ロ)はその横断面図
である。
【0026】図1において、1はブロー成形金型であ
り、その主要部は、一対の口部金型11、一対の雌金型
12及び口部コアー金型13から構成されている。2は
押圧治具であり、パリソン3の口部に装着された口部コ
アー金型13を貫通し金型外部に突出した一端を加圧用
流体圧シリンダーのエアシリンダー4に接続し、押圧治
具2の一端は、口部を通過出来る大きさで所望のシボ模
様を加工した押圧面21となっている。
【0027】なお、押圧面21の内側には、ヒーター2
2が埋め込まれて加熱可能になっている。パリソン3が
ブロー成形するのに適切な温度に加熱された時、その内
部の口部コアー金型13に開けられた圧縮空気導入孔6
を通じて高圧の空気を吹き込むことにより、パリソン3
は膨張し、雌型12のキャビティに押しつけられる。こ
の時の膨張したパリソンは31で示される。次に、エア
シリンダー4の駆動により、押圧治具2の押圧面21を
製品の底面内側に相当する膨張したパリソン31の底部
に押しつけることにより、押圧面21に加工されたシボ
模様等の模様は、その底面内側に転写される。
【0028】膨張したパリソン31が冷却固化した後、
押圧面21および口部コアー金型11を後退させ、雌型
12を開いて底部内面にシボ模様等の模様7が施された
中空成形品が得られる。
【0029】本実施例では、樹脂としてポリカーボネー
トを用い、ブロー時の樹脂温度(パリソン底部温度)1
85℃、ブローエアー圧力8kg/cm2 、押圧治具の
ヒーター温度140℃、押圧治具の押圧力20kg/c
2 の成形条件で、図3に示すような中空成形品(胴部
外径140mm)を成形した。押圧治具の押圧面のシボ
模様中心部より8mmの位置のシボ深さは48μm、シ
ボピッチは853μmであり、中心部より65mmの位
置のシボ深さは48μm、シボピッチは861μmとし
た。
【0030】中空成形品の底部内面の加飾面中心部から
8mm及び65mm離れた位置でのシボ模様7のシボ深
さ(μm)及びシボピッチ(μm)をそれぞれJISー
Bー0601に準拠して測定した。その結果は表1に示
したとおりであった。
【0031】次に、上記実施例と比較する意味で、実施
例と同じ形状のパリソンを射出成形する金型のコアーの
前面に、実施例と同じ模様を施し、模様転写を行った射
出パリソンを実施例と同じ条件でブロー成形した。この
ようにして得られた中空成形品の底部内面のシボ模様の
状態を実施例と同様にして測定した。その結果は表1に
示したとおりであった。
【0032】
【表1】
【0033】この結果から明らかなとおり、本発明方法
で得られた中空成形品のシボ模様は、押圧治具の押圧面
に施されたシボの寸法やピッチをかなり忠実に転写して
いることが判る。
【0034】一方、シボ模様を施したパリソンをブロー
成形したものは、全体的にシボは浅くなり、また、シボ
模様のピッチが伸びてしまっており、シボ模様が不鮮明
であった。 (実施例2)図4は、本発明方法の他の実施例の説明図
であり、(イ)はパリソンのブロー成形前の状態を示
し、(ロ)は加圧空気の吹き込みが終わり、押圧治具で
中空成形品の底面に相当する部分を押圧している状態を
示している。図5は成形された中空成形品を示すもので
あり、(イ)はその縦断面図、(ロ)はその横断面図で
ある。
【0035】図4において、1はブロー成形金型であ
り、一対の口部金型11、雌金型及び口部コアー金型1
3から構成されている点、押圧治具2が、パリソン3の
口部に装着された口部コアー金型13を貫通し金型外部
に突出した一端を加圧用流体圧シリンダーに接続され、
その先端が、口部を通過出来る大きさで押圧面となって
いる点などは、図1に示したものと特に相違しない。同
様に、押圧治具2の押圧面21の内側には、ヒーター2
2が埋め込まれて加熱可能になっている。
【0036】ただ、雌型が、図1に示す実施例では図面
で左右に移動する二個の雌型12からなるのに対し、左
右二個の雌型12と図面で上下に移動する底部用雌型1
21の三個から構成され、かつこの底部用雌型121の
キャビティ面に、シボ模様の加飾面形状が形成されてい
る点、押圧治具2の押圧面21は平滑面とされている
点、加圧用流体圧シリンダーとして油圧シリンダー5が
用いられている点などが相違している。
【0037】パリソン3がブロー成形するため適切な温
度になった時、口部金型13よりパリソン内部に圧縮空
気の導入孔6を通じ、加圧された空気が吹き込まれ、パ
リソン3は膨張してブロー成形金型のキャビティ壁に押
しつけられる。この時の膨張したパリソンは31で示さ
れる。次に、油圧シリンダー5が駆動し、押圧治具2を
前進させて中空成形体の底面に相当する部分を強く押圧
する。樹脂が冷却固化した後、底部用雌型121及び口
部コアー金型13を後退させ、雌型12を開いて底面外
部にシボ模様が転写された中空成形品を得ることが出来
る。
【0038】本実施例では、樹脂としてポリカーボネー
トを用い、押圧治具の押圧力を40kg/cm2 とした
以外は実施例1と同様条件で図5に示すような中空成形
品(胴部外径140mm)を成形した。
【0039】底部用雌型のキャビティ面に形成されたシ
ボ模様の深さを、シボ模様中心部より5mmの位置及び
68mmの位置のいずれも110μmとした。中空成形
品の底部外面の加飾面中心部から8mm及び68mm離
れた位置でのシボ模様8のシボ深さ(μm)をそれぞれ
JISーBー0601に準拠して測定した。その結果は
表2に示したとおりであった。
【0040】この実施例2と比較する意味で、同じブロ
ー成形の条件で成形を行い、押圧治具を用いずに、底部
用雌型のキャビティ面に施された実施例2と同じシボ模
様を中空成形品の底部外面に転写した。得られたシボ模
様について同様に寸法測定を行った。その結果は表2に
示したとおりであった。
【0041】
【表2】
【0042】表2から明らかなとおり、実施例2の方法
によれば、底部用雌型のキャビティ面に施されたシボ模
様を、単なるブロー成形の空気圧で転写した場合と比較
して、より忠実に成形品に転写していることが判る。こ
の結果は、本発明の場合には、押圧治具の押圧力を、ブ
ロー成形の空気圧よりもはるかに高くすることが出来る
ことによるものである。
【0043】
【発明の効果】本発明方法によれば、ブロー成形による
中空成形品の底面内面又は(及び)外面に、シボ、彫
刻、エンボス、突起等の加飾面形状が、忠実にかつシャ
ープに転写された中空成形品を製造することができる。
そして、ブロー成形工程に何らの悪影響を及ぼすことは
ない。
【0044】本発明の方法は、具体的には、例えば照明
器具用グローブのように底面部が重要な機能、商品価値
をもたらすような中空成形品、特にその開口部が本体の
胴部よりも小さい中空成形品の成形、加飾に好適に使用
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一例の説明図であり、(イ)はパ
リソンのブロー成形前の状態を示す説明図、(ロ)は加
圧空気の吹き込みが終わり、押圧治具で中空成形品の底
面に相当する部分を押圧している状態を示す説明図であ
る。
【図2】図1において用いられている押圧治具の押圧面
を示す平面図である。
【図3】図1に示した方法により製造される中空成形品
を示し、(イ)は縦断面図、(ロ)は横断面図である。
【図4】本発明方法の他の一例の説明図であり、(イ)
はパリソンのブロー成形前の状態を示す説明図、(ロ)
は加圧空気の吹き込みが終わり、押圧治具で中空成形品
の底面に相当する部分を押圧している状態を示す説明図
である。
【図5】図4に示した方法により製造される中空成形品
を示し、(イ)は縦断面図、(ロ)は横断面図である。
【符号の説明】
1 ブロー成形金型 12 雌型 121 底部用雌型 2 押圧治具 21 押圧面 3 パリソン 4 エアシリンダー 5 油圧シリンダー 6 圧縮空気導入孔 7、8 シボ模様

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温度調節された熱可塑性樹脂パリソン
    に、加圧流体を吹き込んで、ブロー成形金型内で中空成
    形品を成形するにあたり、パリソンの開口部から挿入す
    ることが可能な大きさと形状を有する押圧治具を用い
    て、ブロー成形直後に成形品の底面部を押圧することに
    より、押圧治具の押圧面又は(及び)ブロー成形金型の
    キャビティ底面に彫り込まれた凹凸のある模様を、成形
    品の底部の内面又は(及び)外面に転写することを特徴
    とする中空成形品の製造方法。
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