JPH06134814A - プラスチックマグネットロールの製造方法及び装置 - Google Patents

プラスチックマグネットロールの製造方法及び装置

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JPH06134814A
JPH06134814A JP31293092A JP31293092A JPH06134814A JP H06134814 A JPH06134814 A JP H06134814A JP 31293092 A JP31293092 A JP 31293092A JP 31293092 A JP31293092 A JP 31293092A JP H06134814 A JPH06134814 A JP H06134814A
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mold
molding die
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magnetic
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Etsuko Nagano
悦子 長野
Tetsuya Ito
哲也 伊藤
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラスチックマグネットロールの製造に際し
て、成形装置の占有時間を短縮すると共に成形サイクル
タイムを短くし、生産性を高める。また異なる磁気特性
のマグネットロールを製造するに際しても同一の成形金
型で対応できるようにする。 【構成】 成形型28を成形装置20に対して脱着可能
と成し、磁石材料を成形型28に射出した後これを成形
装置20から外した上で冷却・固化,成形物の脱型を行
うようにする。またその製造装置を、成形型28と配向
装置24とが機能的,形態的に分離した構成と成し、共
通の成形型28を用いつつ配向装置24の調整によって
磁気特性を変えられるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真式複写機の
現像ロール等に用いて好適なプラスチックマグネットロ
ールの製造方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真式複写機の場合、図13(A)
に示しているように光学系を通して読み取った原稿及び
電気信号化された情報の光学像を感光ドラム100に露
光してドラム100表面に静電潜像を形成させ、そして
現像装置102においてトナーを感光ドラム100上の
静電潜像に付着させ(現像)、これを用紙104に転写
した上定着装置106において定着させる構成となって
いる。
【0003】図13(B)は磁極が5極のマグネットロ
ール108を用いた現像装置102の要部を拡大して示
したもので、マグネットロール108が位置固定に、ま
たスリーブ110が回転可能に設けられている。マグネ
ットロール108の磁力によりスリーブ110の表面に
付着したトナーは、スリーブ110の回転とともにマグ
ネットロール108の各磁極を通過搬送され、現像ポイ
ントにおいて感光ドラム100の表面に付着する。
【0004】従来この種のマグネットロールとしてフェ
ライト粉末等を焼結して成る焼結磁石,フェライト粉末
等を樹脂バインダとともに成形して成るプラスチック磁
石が知られている。
【0005】前者の焼結磁石の場合、磁性粉を磁場中プ
レス成形した後焼結し着磁することによって得られる
が、このものは焼結工程での寸法変化が大きく、所望の
外径を得るために後工程で研削等の加工が必要である
上、クラックや欠けが発生し易くハンドリングが難しい
といった問題がある。
【0006】一方後者のプラスチック磁石の場合、製造
性は焼結磁石に比べて良好であり、また欠けや割れ等が
発生しにくい利点がある。このプラスチック磁石は、一
般に磁性粉と樹脂バインダとを含む混合物を混練し、金
型内に射出成形して製造する。
【0007】而して磁性粉と樹脂バインダとの混練物
(磁石材料)を金型内に射出し成形する際、磁性粉の磁
化容易軸が一定方向に揃うように金型のキャビティに磁
界をかけた状態で射出成形を行なうが、プラスチック磁
石は磁性粉の間に樹脂バインダが介在した状態となるた
め、磁石性能を高めるために射出成形の際に磁性粉の配
向度をできるだけ高めることが重要である。
【0008】ところで従来のプラスチック磁石の製造方
法は、樹脂バインダとして例えばポリアミド樹脂を用
い、これを含有する組成物(磁石材料)を、成形装置に
セットし予め加熱した状態に保持してある金型のキャビ
ティ内に射出し、その後それを冷却して固めた上で、成
形物をキャビティから取り出すといった工程を経るのが
一般的である。
【0009】ここで金型を加熱状態に保持しておくの
は、射出された磁石材料が直ちに固まるのを防ぎ、金型
キャビティ内で所定時間流動性を保つようにしておく必
要があるためである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】この場合において、通
例金型を成形装置に固定的に設けておいて加熱・冷却装
置により金型を加熱・冷却するように成し、そして金型
加熱状態の下で磁石材料を金型内部に射出した後、金型
を冷却して成形物を固め、その後これを成形型から取り
出すといった一連の作業を同一の成形装置の下で、即ち
同一の成形装置を占有した状態で行う。
【0011】しかしながらこの場合成形装置を長時間占
有することとなり、また1つのマグネットロールを成形
するための成形サイクルタイムが長くなって生産性が悪
くなるといった問題がある。
【0012】また従来の製造装置の場合、例えば特開昭
60−202912に示された装置の場合、図14に示
しているように円筒形状のキャビティ114を有する金
型116が、軟磁性材から成るヨーク118,120と
永久磁石122とが所望の磁気特性を付与し得るように
定められた一定配列状態で一体化されて構成されてお
り、このため製造すべきマグネットロールの磁極の数,
磁気特性等が異なる毎に対応する金型116が必要であ
るという問題があった。
【0013】
【課題を解決するための手段】本願の発明はこのような
課題を解決するためになされたものである。而して本願
の発明に係る製造方法は、加熱流動化させたプラスチッ
ク磁石材料を磁場中で所定の成形型内部に充填して成形
するに際し、該成形型として非磁性材から成るパイプ型
を主型として含む成形型を用い、該成形型を成形装置に
脱着可能に設け、該成形型内部に前記プラスチック磁石
材料を充填した後該成形型を該成形装置により外部に取
り出した上で成形物を脱型することを特徴とする(請求
項1)。
【0014】また本願の別の発明に係る製造装置は、加
熱流動化させたプラスチック磁石材料を磁場中で所定の
成形型内部に充填して成形するプラスチックマグネット
ロールの製造装置であって、前記磁石材料を所定形状に
成形する成形型と該磁石材料の充填時に該成形型に磁界
を作用させる磁石を含んだ配向装置とを分離し、非磁性
且つパイプ状の型を主型として構成した前記成形型の外
側に該配向装置の各磁石を配置し、該配向装置による磁
界を成形型のキャビティに作用させるように成したこと
を特徴とする(請求項2)。
【0015】
【作用及び発明の効果】上記のように請求項1の発明
は、成形型を成形装置に対して脱着可能と成し、成形装
置において磁石材料を成形型内部に充填した後、これを
成形型ごと成形装置より取り出して、成形装置の外部で
かかる成形物を成形型から取り出すもので、このように
することによって成形装置の占有時間を大幅に短縮でき
るとともに、プラスチックマグネットロールの一成形サ
イクルタイムを大幅に短縮化でき、生産性を効果的に高
めることができる。
【0016】本発明の方法においては、低温域における
流動性の良好なプラスチック磁石材料、例えば押出圧力
50kg/cm2,オリフィスの直径が1mmφで高さ
が2mm,予熱時間120秒の各条件の下で定荷重押出
型フローテスタによる押出試験したときの押出流量が試
験温度120℃において0.005ml/秒〜0.05
ml/秒,試験温度200℃において0.07ml/秒
〜0.7ml/秒であるような高流動性の磁石材料を用
いることが望ましい。
【0017】このような低温域での流動性の高い磁石材
料を用いることで、磁石材料の成形型への充填時に成形
型に対する加熱を省略でき、容易に成形型を成形装置に
対して脱着できる構成とすることができる。但し成形型
に対する加熱・冷却を行う場合においても、成形型を脱
着できるようにすることは可能である。
【0018】尚かかる磁石材料として成形収縮率の大き
いもの、例えば成形収縮率が0.2〜2.5%(但し望
ましくは0.3〜2.5%、より望ましくは0.5〜
1.2%。何れも180℃〜室温での収縮率)であるよ
うな材料を用いた場合、成形型に抜き勾配を設けなくて
も、成形物を成形装置外部において成形型から容易に脱
型でき、好都合である。
【0019】請求項2の発明は、磁石材料を成形するた
めの成形型と、成形時に磁石材料中の磁性粉を所定方向
に配向させるための磁石を含む配向装置を機能的・形態
的に分離し、かかる磁石を含む配向装置を成形型の外側
に配置するように成したものである。
【0020】このようにすれば磁極,磁気特性等の異な
るマグネットロールごとに金型を用意しなくても、配向
装置の側を変化させるだけで同一の成形型を用いて磁気
特性の異なるマグネットロールを製造することができ
る。或いはまた表面磁束密度や極間角度等磁気特性の僅
かな設計変更に対しても容易に対応することができる。
【0021】またこのように成形型と配向装置とを分離
したことによって、配向装置の磁石の位置や数,磁石の
強さ等を容易に変化させ得るようになる。
【0022】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳しく
説明する。図8はプラスチックマグネットロールの一例
を示したものであって、この例のプラスチックマグネッ
トロール10は小径且つ長尺(例えばマグネット面が1
8mmφ×310mm)のもので、中心部にシャフト1
2が一体に設けられている。シャフト12には位置合せ
用の平坦な係合面14が形成されている。
【0023】図1はこのマグネットロール10の製造装
置を示したもので、16は磁石材料の混練物をシリンダ
18の先端ノズルより射出する射出装置である。20は
成形装置で縦向きの加圧シリンダ22を有している。2
4は流動化させた磁石材料の射出成形時に磁性粉の磁化
容易軸をマグネットロール10の磁力線方向に一致させ
る向きに配向させるための配向装置である。
【0024】この配向装置24は成形装置20の下盤2
6上に支持されており、かかる下盤26とともに成形位
置から同図中左方向に移動可能とされている。そしてそ
の移動先、つまり取出位置において配向装置24ととも
に移動した成形型28が突出しシリンダ30の突出し作
動によって外部に取り出される。
【0025】この成形型28及び上記成形装置20の要
部が図2に詳しく示されている。図に示されているよう
に成形型28は、断面円形状の高剛性且つ非磁性材から
成る薄肉(厚み3.5mm程度)のパイプ状の主型32
と、その上下両端の開口を閉塞する一対の端部型34,
36とから成っている。
【0026】一方成形装置20は、上下に相対向するよ
うに配された下盤26と上盤37とを有しており、その
上盤37が前記加圧シリンダ22によって昇降駆動され
るようになっている。成形装置20の下盤26には受ブ
ロック38が設けられるとともに、その受ブロック38
に保持筒40が設けられ、それら受ブロック38と保持
筒40とにより成形型28の下端側が抜出し可能(図9
参照)に保持されている。尚44は成形型28を保持筒
40及び受ブロック38から突き出すための突出しピン
である。
【0027】上記の上盤37には、射出シリンダ18か
ら射出されたプラスチック磁石材料を案内するための通
路46,48と、これを下向きに吐出する吐出ヘッド5
0とが設けられている。吐出ヘッド50は、自身の開口
を前記成形型28における端部型36の開口に合わせた
状態で磁石材料を成形型28内部に吐出する。この吐出
ヘッド50と端部型36との各開口は、成形型28に嵌
装されたガイド52によって位置合せされる。
【0028】図3ないし図7に前記配向装置24の構成
が示されている。これらの図において、54は下端にお
いて固定具55により上記下盤26に固定された保持ド
ラムで、内周面に放射状に配置された複数の磁石(電磁
石)56がドラム54の周方向に移動可能に取り付けら
れている。尚この例では磁石56が全体で6個(6極)
設けられているが、個数は限定されるものではない。
【0029】磁石56は、図6の拡大図に示しているよ
うに本体ヨーク60と、内周側の端部ヨーク62と、筒
状の保持部材64を介してヨークに巻かれたコイル66
とから成っており、基端側(外周端側)において取付プ
レート68を介してボルト70によりドラム54に取り
付けられている。
【0030】尚各電磁石56は、本体ヨーク60と端部
ヨーク62とが長尺ボルト72にて互いに締結されてお
り、また本体ヨーク60はボルト76にて取付プレート
68に固定されている。更にコイル66及び保持部材6
4は、止め具74にてヨークから抜け止めされている。
【0031】即ち本例の場合、図7(A)に示すように
各電磁石56はそれらを構成する各パーツに分解可能且
つ組立可能とされている。従って何れかのパーツが損傷
した場合、電磁石56全体を取り替えなくても損傷した
パーツのみを交換することができる。或いはまた、端部
ヨーク62のみを必要に応じて取り替えることができる
利点を有する。
【0032】勿論1つの電磁石56全体を脱着すること
も可能で、この場合図7(B)に示しているように吊り
具86を電磁石56の取付プレート68及び本体ヨーク
60に固定した上で脱着できるようにされている。
【0033】前記ドラム54には、図3に示しているよ
うに周方向に延びる長穴78,80が形成されており、
これら長穴78,80を前記締結用のボルト70及び電
磁石56の回転操作用のつまみ82が貫通して外側に突
き出している。
【0034】本例の配向装置においては、これら長穴7
8に沿ってボルト70を移動させることにより、各電磁
石56の配置位置をドラム54の周方向に変えられるよ
うになっている。またこれに応じてドラム54の上端面
には目盛84が施してある。
【0035】尚、図6に示しているように端部ヨーク6
2は、内周側の一部(先端作用部)62aが他部よりも
短く形成され且つ上下端部が逆テーパ形状とされてい
る。このテーパの向きは正逆どちらでも良いが、逆テー
パの方が成形物の品質が良好である点で望ましい。
【0036】次に本例の方法を装置の作用と共に具体的
に説明する。成形型28を成形装置20の所定位置にセ
ットし、上盤37を下降させた状態で射出装置16より
磁石材料を射出すると、その磁石材料は上盤37の吐出
ヘッド50より吐出され、成形型28のキャビティ内部
に流入する。
【0037】このとき配向装置24の各電磁石56のコ
イル66を通電状態としておくことで、即ち各電磁石5
6により成形型28のキャビティ内に磁界を作用させて
おくことで、磁石材料中の磁性粉の磁化容易軸を特定方
向に配向させることができる。
【0038】尚、磁石材料として低温域での流動性の低
いものを用いた場合、成形型28を加熱状態としておく
ことが必要であるが、低温域での流動性の良好な磁石材
料の場合、成形型28を加熱状態としておかなくても磁
石材料をキャビティ内に良好に流動・充填することがで
き、且つ磁性粉の磁化容易軸を良好に配向させることが
できる。
【0039】このような磁石材料として、樹脂バインダ
として低融点のエチレンエチルアクリレート共重合樹脂
(EEA),低密度ポリエチレン樹脂等を用いたものを
例示できる。因にその適正配合量は、磁性粉85〜93
重量%に対して樹脂バインダ14.5〜5重量%,他の
助材0.5〜2重量%である。磁性粉におけるより好ま
しい配合量は89〜91重量%である。
【0040】尚、かかる磁石材料は成形収縮率も大き
く、従って成形後の脱型も容易であり、成形型28に抜
き勾配を特に設けておかなくても良い利点がある。
【0041】さて磁石材料を成形型28のキャビティ内
に充填したら、次に上盤37を上昇させた上で、成形型
28を配向装置24と共に図1中左方向に移動させる。
そしてその移動先(取出位置)において突出しシリンダ
30を作動させ、突出しピン44によって成形型28を
持ち上げ、これを外部に取り出す。そして成形装置20
及び配向装置24の外部において、磁石材料の冷却固化
及び成形物の脱型を行う。
【0042】一方、成形物を取り出した時点で別途の成
形型28をセットしてこれを配向装置24と共に成形位
置へと戻すことで、引き続き別のマグネットロール10
の成形を行うことができる。
【0043】従って本例によれば、マグネットロール1
個当たりの成形装置20の占有時間を大幅に少なくで
き、また成形サイクルタイムを大幅に短縮することがで
き、生産性を効果的に高めることができる。
【0044】上記配向装置24は、各電磁石56が保持
ドラム54により内向きに保持されていて周方向に位置
移動可能であり、従ってマグネットロール10に対して
付与すべき磁気特性に合わせてこれを移動させること
で、或いはまた電磁石56の強さを変えることで、更に
は電磁石56の数を増減することで、様々な特性のマグ
ネットロール10を製造することができる。
【0045】即ちこの配向装置24によれば、形状同一
の場合、単一の成形型28の下で且つ単一の配向装置2
4の下で種々特性のマグネットロール10を製造するこ
とができる。
【0046】またマグネットロール10の形状が異なる
場合においても、単一の配向装置24にて要求される磁
気特性に対応することができる。即ちこの配向装置24
によれば、異なる磁気特性のマグネットロール10を製
造するに際して、電磁石56の位置や数等を変えるだけ
で対応でき、品種等切替えに際して段取替えの時間を大
幅に削減できる利点が得られる。
【0047】上記配向装置24においては、端部ヨーク
62の一部62aの上下端部が逆テーパ形状とされてい
る。これは次のような意味を有している。
【0048】図11(A)に示しているように、磁性粉
の密度及び配向度が均一である棒磁石においては、両端
部の磁束密度が高くなるいわゆるエッジ効果が発生す
る。マグネットロールは長手方向全長にわたって磁束密
度が均一であることが望ましく、このようなエッジ効果
が現われるのは好ましくない。
【0049】エッジ効果を小さくする方策として、例え
ば図11(B)に示すように端部を削り、同端部の径を
中央部のそれより小さくして磁束密度の均一性を確保す
ることもできる(特公平4−52952号)。しかしな
がらこの場合端部切削工程が必要となる。
【0050】そこで本例では配向装置における端部ヨー
ク62の一部62aの上下両端部が逆テーパ状とされて
いるのであり、これにより図11(C)に示すようにマ
グネットロール両端部の磁性粉の配向度を意図的に弱め
ることができ、以てロールの長手方向全長にわたって均
一な磁束密度を得ることができる。
【0051】尚この時テーパの最適角度α((D)参
照)はマグネットロールの形状及び磁気パタ−ンにより
異なるが、逆テーパの場合おおむねα=20°〜70
°,図10に示すように端部ヨーク62が正テーパ形状
とされている場合おおむねα=110°〜160°が適
する範囲である。
【0052】この配向装置24は、マグネットロール1
0の太さが変わったとき、成形型28のパイプ状の主型
32の肉厚を変化させることで対応することが可能であ
るが、図12に示しているように電磁石56を半径方向
に進退可能としておくことによって、マグネットロール
10の太さの変化に容易に対応することができる。
【0053】図示の例では電磁石56をスライダ88に
よって半径方向に移動可能に設ける一方、進退シリンダ
90とカム機構92との作用によってこれを半径方向に
進退駆動するようにしている。
【0054】以上本発明の実施例を詳述したがこれはあ
くまで一例示である。例えば本発明は5極以外の極数の
マグネットロールの製造にも勿論適用可能であるし、ま
た場合により成形時に成形型を加熱・冷却する必要があ
る場合においても適用可能である。
【0055】この他本発明は、その主旨を逸脱しない範
囲において、当業者の知識に基づき様々な変更を加えた
形態・態様で実施・構成可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である製造装置の全体図であ
る。
【図2】図1における成形型及び成形装置の要部構成を
示す図である。
【図3】図1における配向装置の斜視図である。
【図4】同じ配向装置の平面構成及び側面構成を示す図
である。
【図5】同じ配向装置の要部平面構成図である。
【図6】同じ配向装置の要部側面構成図である。
【図7】同じ配向装置の要部の構造上の特徴を示す図で
ある
【図8】本発明の適用対象であるマグネットロールの一
例を示す図である。
【図9】図2の要部の作用説明図である。
【図10】配向装置におけるヨークの他の形態例を示す
図である。
【図11】ヨーク端部の形状効果を説明するための説明
図である。
【図12】配向装置における更に他の形態例を示す図で
ある。
【図13】本発明の背景説明のための説明図である。
【図14】本発明の背景説明のための説明図である。
【符号の説明】
10 マグネットロール 16 射出装置 18 シリンダ 20 成形装置 24 配向装置 28 成形型 30 突出しシリンダ 32 主型 34,36 端部型 44 突出しピン 54 保持ドラム 56 電磁石 70 ボルト 78,80 長穴

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱流動化させたプラスチック磁石材料
    を磁場中で所定の成形型内部に充填して成形するに際
    し、 該成形型として非磁性材から成るパイプ型を主型として
    含む成形型を用い、該成形型を成形装置に脱着可能に設
    け、該成形型内部に前記プラスチック磁石材料を充填し
    た後該成形型を該成形装置より外部に取り出した上で成
    形物を脱型することを特徴とするプラスチックマグネッ
    トロールの製造方法。
  2. 【請求項2】 加熱流動化させたプラスチック磁石材料
    を磁場中で所定の成形型内部に充填して成形するプラス
    チックマグネットロールの製造装置であって、 前記磁石材料を所定形状に成形する成形型と該磁石材料
    の充填時に該成形型に磁界を作用させる磁石を含んだ配
    向装置とを分離し、非磁性且つパイプ状の型を主型とし
    て構成した前記成形型の外側に該配向装置の各磁石を配
    置し、該配向装置による磁界を成形型のキャビティに作
    用させるように成したことを特徴とするプラスチックマ
    グネットロールの製造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008008962A (ja) * 2006-06-27 2008-01-17 Ricoh Co Ltd 長尺磁石成形体、及び、その製造方法、並びに、マグネットローラ、現像剤担持体、現像装置、プロセスカートリッジ、及び、画像形成装置
JP2012236324A (ja) * 2011-05-11 2012-12-06 Bridgestone Corp マグネットローラ成形用金型及びマグネットローラの製造方法

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