JPH061341B2 - 自動写真焼付装置のシミユレ−タ - Google Patents

自動写真焼付装置のシミユレ−タ

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JPH061341B2
JPH061341B2 JP61227377A JP22737786A JPH061341B2 JP H061341 B2 JPH061341 B2 JP H061341B2 JP 61227377 A JP61227377 A JP 61227377A JP 22737786 A JP22737786 A JP 22737786A JP H061341 B2 JPH061341 B2 JP H061341B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動写真焼付装置のシミユレータに係り、特に
カラー自動写真焼付装置によって印画紙へ焼付処理され
た仕上りプリントと同一の画像をカラーネガフイルムか
ら得てCRT上に表示させる自動写真焼付装置のシミユ
レータに関する。
〔従来の技術〕
従来より、カラーネガフイルムの画像全体の積算透過濃
度(LATD)を測定して濃度補正をすると共にスロー
プコントロールを行って、全ての仕上りプリントの濃度
及びカラーバランスがネガの濃淡(露光アンダ、適性露
光、露光オーバ)によらず同一となるように焼付現像す
るカラー自動写真焼付装置が知られている。この自動写
真焼付装置は、光源、調光フイルタ、ミラーボツクス、
ネガキヤリア、およびブラツクシヤツタを備えた光学系
を順に配置して構成されている。ネガキヤリアにカラー
ネガフイルムを載置して光源を点灯させてブラツクシヤ
ツタを開いて印画紙上にカラーネガフイルムの画像を結
像させることにより焼付けを行なう。焼付けられた印画
紙は現像プロセスによって現像されることによりプリン
トが自動的に仕上るように構成されている。この自動写
真焼付装置では、ネガフイルムを透過した光線を受光素
子によって赤色光(R)、緑色光(G)、青色光(B)
に原色分解し、エバンスの定理に基づいてLATDを用
いて濃度を制御すると共にスロープが三原色で一致する
ようにスロープコントロールを行ってカラーバランスを
制御するようにしている。従って、この自動写真焼付装
置によれば、現像プロセスに変化がなければ仕上りプリ
ントの全てが同一の濃度およびカラーバランスとなる。
しかしながら、カラーバランスの主要被写体が適性濃度
であっても背景の濃度が濃い場合や薄い場合には、この
背景の濃度の影響を受けて露光量が制御されるため、濃
度フエリアが発生する。また、主要被写体のカラーバラ
ンスと背景のカラーバランスとが異なる場合、例えば主
要被写体の色と背景の色とが補色関係にある場合には、
カラーフエリアが発生する。従って、濃度補正やスロー
プコントロールを行ってもプリントの仕上り状態が悪く
なることがある。このように、プリントの仕上り状態が
悪くなると再度焼付現像を行う必要が生じる。
このため従来では、特開昭53−46731号公報に示
すように、TVカメラでネガフイルム画像を撮像してT
Vスクリーン上に画像を表示しながら目的の濃度および
カラーバランスが得られるようにカラービデオ信号を調
整し、このカラービデオ信号を用いて自動写真焼付装置
において焼付ける、いわゆる写真検定装置が用いられて
いる。また、特公昭42−25220号公報に示すよう
に、印画紙に焼付けられるネガフイルムの画像をTVス
クリーンへ表示して自動露光機とTVのブライトおよび
コントラスト調節用抵抗とを連動させているものもあ
る。このようにして、再焼付現像処理の頻度が少なくな
るようにすることが行われている。
〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、検定装置を用いる方法では、検定装置の
光源と自動写真焼付装置のシミユレータの光源とが別体
であるため検定装置で得られた情報を用いて自動写真焼
付装置で焼付現像を行っても光源の変化等によってTV
スクリーンに表示された画像と同一の画像がプリントで
きないという問題点がある。また、自動露光機とTVの
ブライトおよびコントラスト調節用抵抗とを連動させた
ものでは、TVの発色特性と印画紙の発色特性とが異な
るにも拘わらず単にTV画面上に適正な画像が表示され
るようにTV信号を制御するのみであり、プリントされ
たのと同じ画像がTVスクリーン上に表示されない、と
いう問題があった。また、従来の装置では、ネガ像とポ
ジ像との色相合せを行ってから−γを乗算してプリント
の発色特性のグレーの階調合せのためのネガ/ポジ反転
を行っていたため、ネガ/ポジ反転によって色相が変化
し、再度色相合せを行なう必要があり、このため色相合
せ用のパラメータの調整が複雑になる、という問題があ
った。
本発明は上記問題点を解決すべく成されたもので、仕上
りプリントと同一の画像を表示装置に表示させることが
できると共に色相合せ用のパラメータの設定が簡単にで
きる自動写真焼付装置のシミユレータを提供することを
目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、自動写真焼付装置
の自動露光制御機能によって調光された光源系で照明さ
れたカラーネガフイルムに記録されたネガ像を撮像する
撮像装置と、前記撮像装置によって得られる透過濃度信
号をプリントの色素量に応じた反射濃度に対応するよう
に反転する反転回路と、前記反転回路によって得られる
信号を逆対数変換して透過率に対応する信号に変換する
逆対数変換回路と、を備えた自動写真焼付装置のシミユ
レータであって、前記逆対数変換回路の入力側に第1の
変換回路を接続すると共に前記逆対数変換回路の出力側
に第2の変換回路を接続し、前記第1の変換回路と前記
第2の変換回路とで前記反転回路によって反転された透
過濃度信号を色素の主吸収のみの濃度に対応するように
変換すると共に前記透過率に対応する信号をCRTの輝
度信号に変換するようにしたことを特徴としたものであ
る。
なお、上記の場合には、前記第1の変換回路は前記反転
回路によって反転された透過濃度信号を色素の主吸収の
みの濃度に対応するように変換し、前記第2の変換回路
は前記透過率に対応する信号のCRTの輝度信号に変換
するのが好ましい。
〔作用〕
本発明によれば、自動写真焼付装置の自動露光制御機能
によって調光された光源系で照明されたカラーネガフイ
ルムに記録されたネガ像が、撮像装置によって撮像され
る。このネガ像の信号を対数変換することによって透過
濃度信号が得られ、この透過濃度信号は反転回路によっ
てプリントの色素量に応じた反射濃度に対応するように
反転されて、ネガ像がポジ像に反転されるようにされ
る。反転回路によって反転された透過濃度信号は、第1
の変換回路によって色素の主吸収のみの濃度に対応する
信号に変換され、その後逆対数変換回路によって逆対数
変換されて透過率に対応する信号に変換される。そし
て、透過率に対応する信号は、第2の変換回路によって
CRTの螢光体の各色の輝度信号に変換され、この輝度
信号によつて螢光体が発光される。なお、上記第1の変
換回路と第2の変換回路とによって反転回路にて反転さ
れた透過濃度信号を主吸収のみの濃度に対応するように
変換すると共に上記の透過率に対応する信号をCRTの
輝度信号に変換するようにしてもよい。また、上記第1
の変換回路および第2の変換回路としては、3次正方行
列の成分が設定されて入力信号に対して乗算を行なう3
×3マトリツクス回路を使用することができる。自動写
真焼付装置によって調光するため、シミユレータによっ
てカラーバランスおよび濃度を調節しなくてもCRTに
は色が仕上りプリントの色と一致した画像が表示される
ことになり、仕上りプリントと同一の画像をCRT画面
に表示することができる。また、ネガ像をポジ像に反転
した後にCRTの色と印画紙の色とが一致するように色
相合せを行っているので、第1の変換回路および第2の
変換回路のパラメータを変化させてもγの変動なしに色
相のみを変化させることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば自動写真焼付装置
の自動露光機能によって調光された後の光線で照明した
カラーネガフイルムのネガ像を撮像してCRTに表示す
ると共にプリントの発色特性と一致した信号によってC
RTにポジ像を表示するようにしているので、仕上りプ
リントと同一の画像をCRTに表示することができ、こ
れによって現像処理の前段階で現像処理されたプリント
と同一の画像を目視することができ焼付現像の不適性を
発見することができる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
本実施例は、カラー自動写真焼付装置のシミユレータ
(以下プリンタという)とカラーネガフイルムに撮影さ
れた画像をプリンタによって焼付けられるのと同一の状
態で表示する装置(以下シミユレータという)とを組合
せたものである。
第1図に示すように、ハロゲンランプで構成された光源
10の裏側には、コールドミラーで構成された反射鏡1
2が配置されている。光源10には、光源10の寿命を
長くすると共に所定の色温度を得るために、図示しない
電源装置から定格電圧の略90%の電圧が供給されてい
る。光源10の光線照射側には、対数カーブで形成され
た略1/4円の扇形形状のフイルタ板を2枚つづ組合せ
て左右1対に配置して各々構成した、Y(イエロ)、M
(マゼンタ)およびC(シアン)の各3補色フイルタか
ら成る調光フイルタ14および散乱板を備えたミラーボ
ツクス16が順に配置されており、光源10から照射さ
れた光線が調光フイルタ14でカラーバランスおよび光
量が調整された後ミラーボツクス16で均一な拡散光に
変換されてネガキヤリアに保持されたカラーネガフイル
ム18に拡散光を照射するように構成されている。上記
の光源電圧を調節するには、調光フイルタの各補色フイ
ルタを機械的中心にセツトし、照度計で光量を測定して
一定光量(標準露光タイム)になるように調節して定格
の略90%の電圧が供給されるように調節する。カラー
ネガフイルム18の透過光線射出側には、光学系20お
よびブラツクシヤツタ22が順に配置されており、ブラ
ツクシヤツタ22を開いてカラーネガフイルム18を透
過した光線によって印画紙24上に結像させ印画紙を露
光するように構成されている。露光された印画紙24
は、現像プロセス25で処理された後、プリント27と
される。
調光フイルタ14には、駆動回路26が接続されてお
り、駆動回路26によって補色フイルタの各々を光軸と
垂直な方向に移動させることによりカラーバランスおよ
び光量が調節可能にされている。また、ブラツクシヤツ
タ22には、駆動回路29が接続されている。
カラーネガフイルム18の光学系20側の近傍には、R
(赤)光、G(緑)光およびB(青)光を各々透過させ
る3つのフイルタを備えてR、G、B信号を出力する3
板カメラで構成されたカメラ30およびR、G、Bの3
原色の画像濃度情報を検出するための二次元イメージセ
ンサを備えた画像情報検出装置32が配置されている。
この二次元イメージセンサはCCD(電荷結合素子)で
構成されている。なお、カメラ30は、CCD単板カメ
ラで構成してもよい。
ここで、通常のTVシステムでは、TVのγが2.2程度
とされているため、TVカメラにγ=0.45のγ補正回路
を設けて全体としてγ=1になるようにしているが、通
常の印画紙のγはγ=2.0程度であるため、本実施例で
はカメラ30内にはγ補正回路を設けずにシミユレータ
内のγを略1とするようにしている。
上記カメラ30は利得制御回路33を介してシミユレー
タ34に接続されており、また上記の画像情報検出装置
32はδ、γ補正回路38およびプリント系濃度算出回
路40を介してスロープ制御回路62に接続されてい
る。このプリント系濃度算出回路40およびスロープ制
御回路62によって上記で説明したカラーバランスおよ
び濃度の補正が行われる。また、シミユレータ34を構
成するCRT347の画面に対向するように色度計42
が配置されると共に、プリント27の画面に対向するよ
うに色度計44が配置されている。色度計42、44は
コンピユータを構成するI/Oポート46に接続されて
いる。コンピユータは、上記のI/Oポート46、CP
U48、リードオンメモリ(ROM)50、ランダムア
クセスメモリ(RAM)52、デジタル−アナログ(D
/A)変換器54、アナログ−デジタル(A/D)変換
器56、58およびこれらを接続するデータバスやコン
トロールバス等のバス60を含んで構成されており、利
得制御回路33、シミユレータ34、δ、γ補正回路3
8、プリント系濃度算出回路40に接続されたスロープ
制御回路62および駆動回路26に接続されると共に、
駆動回路29に接続されている。
上記利得制御回路33は、第2図に示すように、アンプ
331、オペアンプ332、フリツプフロツプ333お
よび抵抗334〜336で構成されており、オペアンプ
332の一方の入力端には、抵抗336を介して基準電
圧(白レベルに相当する0.7V)が入力されている。こ
の利得制御回路33によってカメラ30の利得を調節す
るには、未撮影フイルムを現像した基準ネガ(いわゆる
素抜けネガ)をカメラ30で撮像し、R、G、B各三原
色のカメラ出力に対してD/A変換器54からアナログ
信号を出力してフリツプフロツプ333から信号が出力
されたときに利得の調節を停止することにより行う。こ
れにより、素抜けネガのとき(ネガの透過光が最大のと
き)にカメラの白レベルを合わせることができるので、
簡単かつ正確に明るさの基準を決定することができる。
また、上記のようにアイリスおよび利得を調整する場合
には、R、G、B三原色信号のうちいずれか1つ(例え
ば、中間の波長のG信号)のレベルが白レベルになるよ
うにアイリスを調整した後、残りの信号(例えば、R、
B信号)のレベルが白レベルになるように利得を調整す
れば、簡単にアイリスおよび利得を調整することができ
る。
また、上記のように利得が調節された後のカメラのアイ
リス位置および色バランス位置をデジタル値で記憶して
おき、ネガサイズ(倍率が異なるので光量が変化する)
毎にチヤンネル化しておけば、ネガサイズの変更毎にチ
ヤンネルを切換えるのみで明るさの感度を自動的に切換
えることができる。このようにすることにより、ネガサ
イズが変更してもチヤンネルを切換えるのみでカメラの
アイリス位置および色バランス位置をネガサイズに合わ
せて自動的に切換えることができる。なお、上記の場合
光源が標準状態からずれていると、ずれた分を電気的に
補正する必要が生じるので、標準グレーのネガが標準グ
レーのプリントに仕上る光源状態で調節するのが好まし
い。
上記δ、γ補正回路38は、第3図に示すように、画像
情報検出装置32から出力されるR信号を濃度信号に変
換してδ、γ補正する信号処理回路60、G信号を濃度
信号に変換してδ、γ補正する信号処理回路62および
B信号を濃度信号に変換してδ、γ補正する信号処理回
路64から構成されている。これらの信号処理回路6
0、62、64は同一構成であるため、信号処理回路6
0のみについて説明する。信号処理回路60は、オフセ
ツト補正回路601、濃度信号に変換する対数変換回路
602、δ補正回路603およびγ補正回路604で構
成されている。オフセツト補正回路601は、オペアン
プOP3、抵抗R6、R7および可変電源B1で構成さ
れている。δ補正回路603は、オペアンプOP4、抵
抗R6、R7および可変電源B2で構成されている。そ
して、R、G、B信号をδ、γ補正して出力する。
上記のシミユレータ34は、利得制御回路33の出力端
に接続された対数変換器341、カメラの分光感度でみ
た濃度(積分濃度)を印画紙の分光感度でみた濃度との
相異を補正する第1の変換回路としての3×3マトリツ
クス(3次正方行列)回路342、ネガ/ポジ(N/
P)反転して印画紙の解析濃度に変換するN/P反転回
路343、印画紙の解析濃度を印画紙の色素の主吸収濃
度に変換する3×3マトリツクス回路344、逆対数変
換回路345、CRTの螢光体の発光輝度に変換する3
×3マトリツクス回路346および3×3マトリツクス
回路346出力に応じて螢光体を発色させてカメラ30
で撮像した画像を表示するCRT347を順に直列接続
して構成されている。なお、輝度信号変換回路344、
逆対数変換回路345および3×3マトリツクス回路3
46は第2の変換回路として作用する。
受光分光特性の補正 ここで、カメラ30から出力されるB、G、Rの各信号
を対数変換回路341で対数変換した値、すなわちカメ
ラの分光感度でみたカラーネガフイルム像の積分濃度を として3×3マトリツクスA-1(ただし、−1は逆行列
を示す)を用いてネガの解析濃度に変換すると次式のよ
うになる。
また、印画紙の分光感度でみたカラーネガフイルム像の
積分濃度を として3×3マトリツクスB-1を用いてネガの解析濃度
に変換すると次式のようになる。
上記(1)、(2)式におけるネガの解析濃度(BTV、GTV
TV)と(B、G、R)とは等しいから対角成分
を比例定数とする対角マトリツクスαを用いて次の(3)
式で表される。
従って、上記(1)〜(3)式を用いて との関係を求めると次の(4)式が得られ、これによって
TVの分光感度でみた濃度と印画紙の分光感度でみた濃
度との相異を補正することができる。
ただし、 である。
上記各マトリツクスB、α、Aの各成分は基準ネガ等の
サンプルについてカラーネガフイルムの発色特性、印画
紙の分光感度特性およびカメラの分光感度特性を考慮し
て予め求められ、以下で示すマトリツクスが3×3マト
リツクス回路342に設定される。
ネガポジ反転 N/P反転回路343は、γを−γに変換する回路で以
下の直線に従って3×3マトリツクス回路342の出力
を変換して出力する。
y−y=a(x−x)…(6) ただし、(x、y)はN/P反転されない点(以下
ピポツト点という)、x、yは濃度領域をxy座標で表
わしたときの座標値、aは定数で通常負の値が選択され
る。
カメラ及びCRTにおいては、0〜0.7Vで黒レベルか
ら白レベルまでを表示するが、黒レベルを対数変換する
と−∞となり、黒レベルを白レベルに正確に反転できな
いことがある。このため、N/P反転にあたっては、カ
メラ出力Vinの白レベルの23%(ネガのベース分を除
いた濃度で0.63)近傍をピポツト点としてN/P反転す
るのが好ましい。
第4図には、カメラ出力Vinの白レベルの23%をピポ
ツト点としてN/P反転したときのカメラ出力VinとN
/P反転回路343出力Voutとの関係が示されてい
る。カメラの白レベルには0.7Vであるため、白レベル
の23%は0.161Vになる。ここで、3×3マトリツクス
回路342出力を、 y=3.2518+logVin…(7) と表すと、白レベルの23%に対応する座標は、(0.16
1,2.47)になる。そこで、(2.47、2.47)を通る直線 y−2.47=a(x−2.47)…(8) に従って上記(7)式で表わされる曲線を変換すると、第
4図に示す曲線が得られ、N/P反転されたことにな
る。第4図から理解されるように、カメラ出力の白レベ
ルの23%の値は、N/P反転後においてもその値は変
化していない。
また、N/P反転するには、N/P反転回路を第5図に
示す回路で構成し、以下で説明するようにピポツト点を
求めてN/P反転するようにしてもよい。第5図の回路
は、オペアンプOP1、OP2、オペアンプの基準電圧
、V(ピポツト点に対応する)を設定する可変抵
抗R1および可変抵抗R1の接触子を移動させることに
より上記基準電圧を変化させる作動機構ACを備えてい
る。オペアンプOP1の反転入力端には抵抗R2を介し
て信号が入力されており、オペアンプOP1の反転入力
端と出力端との間にはゲインを調節するための可変抵抗
R3が接続されている。オペアンプOP1の出力端は抵
抗R4を介してオペアンプOP2の反転入力端に接続さ
れている。オペアンプOP2の反転入力端と出力端との
間には抵抗R5が接続されている。可変抵抗器R1の一
端は接地され、他端は電源Bを介して接地され、可変抵
抗器R1の接触子はオペアンプOP1、OP2の非反転
入力端に各々接続されている。
上記の回路を用いてピポツト点を求める方法について説
明する。まず、標準グレーに発色したカラーネガフイル
ムをネガキヤリアに挟持してカメラで撮像し、第5図の
回路でN/P反転した後CRT画面に表示する。次に、
電気的に標準グレー信号を作成し(CRTの白レベルを
23%にすることにより作成できる)、上記のネガによ
る画像と近接してCRT画面上に表示する。そして、キ
ーボードを操作して可変抵抗R1の抵抗値を連続的に変
化させて基準電圧V、Vを変化させ、標準グレーに
発色したネガによる画像を電気的に作成した標準グレー
信号による画像と一致させる。これにより、ピポツト点
が決定される。
以上のような回路を使用することにより、測定者の感覚
に合せてグレーレベルを設定させることができ、また測
定者の感覚に合せてグレーレベルを設定できるのでプリ
ントの仕上り状態と一致するようにグレーレベルを設定
でき、これにより現像条件(現像液等の疲労、現像液等
の温度変化)等の状態をも含んで精度の高いシミユレー
トが行なえる。
発色分光特性の補正 CRTは発光体によって画像を表示するため、CRTの
輝度は電圧に比例する。しかしながら、プリントは吸収
体(色素)を用いているため、色素の量と輝度とは比例
せず色素の量と輝度の対数とが比例し、更に色素の量を
変化させると色度点が変化する。このため、本実施例で
は3×3マトリツクス回路344、逆対数変換回路34
5および3×3マトリツクス回路346によってプリン
トの色素による発色特性とCRTの発光体による発色特
性とを一致させるようにしている。プリントの色素は、
上記で説明したように色素量の変化によって色度点が変
わる不安定原色(C、M、Y)であるため、副吸収付ブ
ロツク色素に近似して原色を考えることにする。
プリントから反射した光線の波長を3分割して380〜
λnmをB領域、λ〜λnmをG領域、λ〜780
nmをR領域とすると、R、G、B領域における副吸収を
考慮した分光透過率T、T、Tは各々次の式で表
わされる。
=TC×TM×TY …(9) T=TC×TM×TY …(10) T=TC×TM×TY …(11) ただし、(9)〜(11)式の右辺の各項におけるTは透過率
を示し、C、M、Yは各々R、G、Bの補色を示しサフ
イツクスは上記で波長3分割した各領域を示
す。
上記(9)、(10)、(11)を各々濃度表示すると次の式のよ
うになる。
=DC+DM+DY …(12) D=DC+DM+DY …(13) D=DC+DM+DY …(14) 上記(12)〜(14)式の副吸収を主吸収(DC、DM
DYの関数として表すと、次の(15)〜(17)式が得られ
る。
=DC+DM(DM)+DY(DY
…(15) D=DC(DC)+DM+DY(DY
…(16) D=DC(DC)+DM(DM)+DY
…(17) 上記…(15)〜(17)式がBeerの法則に従うと仮定する
と、次の(18)式に示すように3×3マトリツクスで表示
することができる。
ここで、N/P反転回路343で反転された出力はプリ
ントの色素量に対応した解析濃度を示しているため、3
×3マトリツクス回路344に以下の(19)式で示す行列
を設定しておくことにより近似した主吸収のみの積分濃
度に変換することができる。
一方、3刺激値X、Y、Zは、次の(20)式で表すことが
できる(以下では刺激値Xのみを示す)。
同様に、 Y=T+T+T Z=T+T+T ただし、Eλは物体の照明光の分光放射束、τλは物体
の分光反射率、λ、λ、λは、CIEのXYZ表
色系における等色関数である。
上記のように表される三刺激値をマトリツクス表示する
と次の(21)式が得られる。
ただし、T、T、Tは積分透過率、サフイツクス
付きのX、Y、Zはサフイツクスに対応する色の刺激値
である。
ここでCRTの輝度信号(T’、T’、T’)と
三刺激値(X’、Y’、Z’)との関係を上式のように
マトリツクスで表わすと、 となる。従って、 とすると次の関係が得られる。
上記(23)式からCRTの輝度信号すなわち目標値を求め
ると次の関係が得られる。
従って、上記3×3マトリツクス回路346に以下の式
で示す行列を設定しておくことによりCRTの各色の螢
光体の発光輝度が得られ、この発光輝度の信号によって
CRTの発光体が発光する。
ここで、(24)式の は(21)式より印画紙の三刺激値に等しいから色度計44
によって仕上りプリント27の色度点を測定定すること
により求められる。
また(24)式の逆行列の成分は、CRTの三刺激値を色度
計42によって色度点を測定することにより求め、上記
(24)式においてT’=T’=0とすると共にT
を所定の電圧にしてX’、Y’、Z’を求め、同
様に、T’=T’=0とすると共にT’を所定の
電圧にしてX’、Y’、Z’を求め、T’=T
’=0とすると共にT’を所定の電圧にして
’、Y’、Z’を求めることにより決定するこ
とができる。これによって、(24)式からCRTに与える
電気信号すなわち目標値を決定することができる。
また、上記(19)式および(25)式のマトリツクスD、Tの
成分は、それぞれ代表値f、fで表わし、3×3マ
トリツクス回路344の入力を、3×3マトリツクス
回路346の出力をとすると次の(26)式の関係があ
る。
=f[log-1(f())] …(26) ここで、はN/P反転回路出力であり、プリントの濃
度に−γを乗算することにより上記のように算出する。
また、Tは上記で求めた(T’、T’、T’)で
ある。従って、(26)式の入力と出力とが決定されるので
最小二乗法や回帰等によって最適化を行えば、3×3マ
トリツクス回路344および347の各成分が求められ
る。
以上説明したように本実施例によれば、受光分光特性が
補正された後にネガポジ反転され、その後発色分光特性
が補正される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロツク図、第2図は
第1図利得制御回路の一例を示す回路図、第3図は第1
図のδ、γ補正回路の一例を示す回路図、第4図はN/
P反転を説明するための線図、第5図はN/P反転を行
う他の回路図である。 14・・・調光フイルタ、 27・・・プリント、 34・・・シミユレータ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動写真焼付装置の自動露光制御機能によ
    って調光された光源系で照明されたカラーネガフイルム
    に記録されたネガ像を撮像する撮像装置と、前記撮像装
    置によって得られる透過濃度信号をプリントの色素量に
    応じた反射濃度に対応するように反転する反転回路と、
    前記反転回路によって得られる信号を逆対数変換して透
    過率に対応する信号に変換する逆対数変換回路と、を備
    えた自動写真焼付装置のシミユレータであって、前記逆
    対数変換回路の入力側に第1の変換回路を接続すると共
    に前記逆対数変換回路の出力側に第2の変換回路を接続
    し、前記第1の変換回路と前記第2の変換回路とで前記
    反転回路によって反転された透過濃度信号を色素の主吸
    収のみの濃度に対応するように変換すると共に前記透過
    率に対応する信号をCRTの輝度信号に変換するように
    したことを特徴とする自動写真焼付装置のシミユレー
    タ。
  2. 【請求項2】前記第1の変換回路は前記反転回路によっ
    て反転された透過濃度信号を色素の主吸収のみの濃度に
    対応するように変換し、前記第2の変換回路は前記透過
    率に対応する信号をCRTの輝度信号に変換する特許請
    求の範囲第(1)項記載の自動写真焼付装置のシミユレー
    タ。
  3. 【請求項3】前記第1の変換回路および前記第2の変換
    回路を3次正方行列の成分をパラメータとする3×3マ
    トリツクス回路で構成した特許請求の範囲第(1)項また
    は第(2)項記載の自動写真焼付装置のシミユレータ。
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