JPH061342B2 - 自動写真焼付装置のシミユレ−タ - Google Patents

自動写真焼付装置のシミユレ−タ

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JPH061342B2
JPH061342B2 JP61227378A JP22737886A JPH061342B2 JP H061342 B2 JPH061342 B2 JP H061342B2 JP 61227378 A JP61227378 A JP 61227378A JP 22737886 A JP22737886 A JP 22737886A JP H061342 B2 JPH061342 B2 JP H061342B2
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)
  • Color Television Systems (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は自動写真焼付装置のシミユレータに係り、特に
カラー自動車写真付装置によって印画紙に焼付けて処理
された仕上りプリントと同一の画像をCRT上に表示さ
せるシミユレータに用いられる撮像装置に関する。
〔従来の技術〕 従来より、カラーネガフイルムの画像全体の積算透過濃
度(LATD)を測定して濃度補正をすると共にスロー
プコントロールを行って、全ての仕上りプリントの濃度
及びカラーバランスがネガの濃淡(露光アンダ、適性露
光、露光オーバ)によらず同一となるように焼付けて現
像するカラー自動写真焼付装置が知られている。この自
動写真焼付装置は、光源、調光フイルタ、ミラーボツク
ス、ネガキヤリア、およびブラツクシヤツタを備えた光
学系を順に配置して構成されている。ネガキヤリアにカ
ラーネガフイルムを載置して光源を点灯させてブラツク
シヤツタを開いて印画紙上にカラーネガフイルムの画像
を結像させることにより焼付けを行なう。焼付けられた
印画紙は現像プロセスによって現像されることによりプ
リントが自動的に仕上るように構成されている。この自
動写真焼付装置では、ネガフイルムを透過した光線を受
光素子によって赤色光(R)、緑色光(G)、青色光
(B)に原色分解し、エバンスの定理に基づいてLAT
Dを用いて濃度を制御すると共にスロープが三原色で一
致するようにスロープコントロールを行ってカラーバラ
ンスを制御するようにしている。従って、この自動写真
焼付装置によれば、通常仕上りプリントの全てが同一の
濃度およびカラーバランスとなる。
しかしながら、カラーネガフイルムの主要被写体が適性
濃度であっても背景の濃度が濃い場合や薄い場合には、
この背景の濃度の影響を受けて露光量が制御されるた
め、濃度フエリアが発生する。また、主要被写体のカラ
ーバランスと背景のカラーバランスとが異なる場合、例
えば主要被写体の色と背景の色とが補色関係にある場合
には、カラーフエリアが発生する。従って、濃度補正や
スロープコントロールを行ってもプリントの仕上り状態
が悪くなることがある。このように、プリントの仕上り
状態が悪くなると再度焼付現像を行う必要が生じる。
このため従来では、特開昭53−46731号公報に示
すように、TVカメラでネガフイルム画像を撮像してT
Vスクリーン像に画像を表示しながら目的の濃度および
カラーバランスが得られるようにカラービデオ信号を調
整し、このカラービデオ信号を用いて自動写真焼付装置
において焼付ける、いわゆる写真検定装置が用いられて
いる。また、特公昭42−25220号公報に示すよう
に、印画紙に焼付けられるネガフイルムの画像をTVス
クリーンへ表示して自動露光器とTVのブライトネスお
よびコントラスト調節用抵抗とを連動させているものも
ある。このようにして、再焼付現像処理の頻度が少なく
なるようにすることが行われている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、検定装置を用いる方法では、検定装置の
光源と自動写真焼付装置の光源とが別体であるため検定
装置で得られた情報を用いて自動写真焼付装置で焼付現
像を行っても光源の変化等によってTVスクリーンに表
示された画像と同一の画像がプリントできないという問
題点がある。また、自動露光器とTVのブライトおよび
コントラスト調節用抵抗とを連動させたものでは、TV
の発色特性と印画紙の発色特性とが異なるにも拘わらず
単にTV画面上に適正な画像が表示されるようにTV信
号を制御するのみであり、プリントされたのと同じ画像
がTVスクリーン上に表示されない、という問題があっ
た。
このため、本出願人は仕上りプリントと同一の画像を表
示することができるシミユレータを先に提案した。しか
しながら、カメラの分光感度と印画紙の分光感度とが異
なるため、カメラで撮像した画像と印画紙に焼付けた画
像との三原色のオーバラツプ分等が異なり、カメラの分
光感度と印画紙の分光感度との相異を電気的に補正して
もこのオーバラツプ分等によって未だ色再現性や色バラ
ンスが悪いという問題があった。すなわち、印画紙の赤
色光に対する感度が低いため、これを補うために光源の
分光強度特性は第8図の曲線Hに示すように赤色光の光
量が多くなっており、またネガのベース部分(未露光部
分)の吸収特性は第8図の曲線Iに示すように青及び緑
の吸収が多くなっている。このため、上記光源によって
ネガのベース部分を照明したときには、その透過光の分
光強度特性が第8図の曲線Jに示すようになる。この状
態でのネガのベース部分は、印画紙にとってグレイにみ
えるが、赤色光(波長500nm〜700nm付近)の光量
は多くなっており、また赤色光のピーク波長は680nm
付近になっている。一方、撮像装置(モザイクフイルタ
を用いた単板カメラ)の分光感度は、第9図に示す分光
感度曲線のように、赤色光と緑色光との混色および緑色
光と青色光との混色が多く、また赤色光のピーク波長が
600nm付近になっている。このため、上記の撮像装置
を用いて上記の光源によって証明されたカラーネガフイ
ルムを撮像してシミユレータに表示すると、三原色の混
色が多く、また撮像装置の赤色光のピーク波長とネガ−
光源系の赤色光のピーク波長とが一致していないため色
再現性が悪くなる。また、ネガ−光源系の赤色光の光量
が多いため撮像装置の赤色光に対する出力が飽和して色
バランスが悪くなる。
本発明は上記問題点を解決すべく成されたもので、カメ
ラの分光感度を印画紙の分光感度に近づけて色再現性お
よび色バランスを良好にした自動写真焼付装置のシミユ
レータを提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、自動写真焼付装置
の自動露光制御機能によって調光された光源系で照明さ
れたカラーネガフイルムに記録されたネガ像を撮像装置
を用いて撮像し、前記撮像装置出力を変換してポジ像と
して表示する自動写真焼付装置のシミユレータにおい
て、前記シミユレータによって表示されたポジ像の色度
がこのポジ像に対応するカラーネガフイルムから前記自
動写真焼付装置によって作成されたプリントの色度に近
くなるフイルタを前記撮像装置に設けたことを特徴とす
る。
〔作用〕
本発明の自動写真焼付装置のシミユレータは、撮像装置
を用いて自動写真焼付装置の自動露光制御機能によって
調光された光源系で照明されたカラーネガフイルムに記
録されたネガ像を撮像し、撮像装置出力を変換してポジ
像として表示する。この撮像装置にはフイルタが設けら
れており、このフイルタと撮像装置とによって、シミユ
レータに表示されたポジ像の色度(色相・彩度・明る
さ、あるいは色相と明るさ)がこのポジ像に対応するカ
ラーネガフイルムから自動写真焼付装置によって作成さ
れたプリントの色度(色相・彩度・明るさ、あるいは色
相と明るさ)と近くなるようにされている。このように
フイルタを設けてフイルタと撮像装置との分光感度を印
画紙の分光感度に近くしているためプリントの画像とシ
ミユレータの画像との色差が小さくなり、色再現性や色
バランスを良好にすることができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、フイルタを設けて
撮像装置の分光感度を印画紙の分光感度に近くしている
ため、シミユレータに表示された画像の色再現性や色バ
ランスを良好にすることができる、という効果が得られ
る。
〔態様の説明〕
本発明は実施するにあたって以下の態様を採り得る。上
記で説明したように、ネガ−光源系の赤色光のピーク波
長はシアン色材の影響等によって撮像装置出力の赤色光
のピーク波長より長波長側にずれている。このため、本
発明の第1の態様では、撮像装置にフイルタを設けるこ
とによって撮像装置出力の赤色光のピーク波長を長波側
に偏位させている。このように赤色光のピーク波長を長
波側に偏位させることによって、撮像装置出力の赤色光
のピーク波長とネガ−光源系の赤色光のピーク波長とを
一致させて適切にシアン色材の発色を検出することがで
き、これにより色再現性を向上することができる。ま
た、第2の態様では、フイルタの吸収の大きいところを
波長500nm付近と600nm付近との2個所に設けてい
る。すなわち、三原色の混色が多い部分の光線をフイル
タによって吸収するようにしている。これによって、撮
像装置出力の三原色の混色分が減少し、色再現性を向上
させることができる。そして、第3の態様では、フイル
タの透過率を波長580nm〜630nm付近で10%以下
になるようにしている。このように、波長580nm〜6
30nm付近の透過率を小さくして赤色光をカツトするこ
とにより、すなわちシアン色材の発色に影響しない赤色
光をカツトすることにより、従来光量が多かった赤色光
をカツトして緑色光の光量と略同レベルにすることがで
き、これによって色バランスが向上して良好な画像を得
ることができる。このように赤色光をカツトしても本来
赤色光の光量が多いため光量不足にはならない。また、
上記のようにシアン色材の発色に影響しない赤色光をカ
ツトすることにより、緑色光と赤色光との混色が低減さ
れ、色再現性を向上させることができる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例に関するシミユレー
タを詳細に説明する。
第1図に示すように、ハロゲンランプで構成された光源
10の裏側には、コールドミラーで構成された反射鏡1
2が配置されている。光源10には、光源10の寿命を
長くすると共に所定の色温度を得るために、図示しない
電源装置から定格電圧の略90%の電圧が供給されてい
る。光源10の光線照射側には、対数カーブで形成され
た略1/4円の扇形形状のフイルタ板を2枚つづ組合せ
て左右1対に配置して各々構成した、Y(イエロ)、M
(マゼンタ)およびC(シアン)の各3補色フイルタか
ら成る調光フイルタ14および散乱板を備えたミラーボ
ツクス16が順に配置されており、光源10から照射さ
れた光線が調光フイルタ14でカラーバランスおよび光
量が調整された後ミラーボツクス16で均一な拡散光に
変換されてネガキヤリアに保持されたカラーネガフイル
ム18に拡散光が照射されるように構成されている。上
記の光源電圧を調節するには、調光フイルタの各補色フ
イルタを機械的中心にセツトし、照度計で光量を測定し
て一定光量(標準露光タイム)になるように調節して定
格の略90%の電圧が供給されるように調節する。カラ
ーネガフイルム18の透過光線射出側には、光学系20
およびブラツクシヤツタ22が順に配置されており、ブ
ラツクシヤツタ22を開いてカラーネガフイルム18を
透過した光線によって印画紙24上に結像させ印画紙を
露光するように構成されている。露光された印画紙24
は、現像プロセス25で処理された後、プリント27と
される。
調光フイルタ14には、駆動回路26が接続されてお
り、駆動回路26によって補色フイルタの各々を光軸と
垂直な方向に移動させることによりカラーバランスおよ
び光量が調節可能にされている。また、ブラツクシヤツ
タ22には、駆動回路29が接続されている。
カラーネガフイルム18の光学系20側の近傍には、R
(赤)光、G(緑)光およびB(青)光を三原色分解す
るカラーフイルタアレイおよび絞り機構(アイリス)を
備えて時分割でR、G、B信号を出力する単板カメラで
構成されたカメラ30およびR、G、Bの三原色の画像
濃度情報を検出するための二次元イメージセンサを備え
た画像情報検出装置32が配置されている。この二次元
イメージセンサはCCD(電荷結合素子)で構成されて
いる。
また、上記単板カメラは、固体イメージセンサの上に
R、G、Bの微細な三原色フイルタをモザイク状に組み
合わせたモザイクフイルタやストライプフイルタ等で構
成されたカラーフイルタアレイ、モアレ防止用の水晶フ
イルタ、赤外防止フイルタ(例えば、CM500)を順
に積層して構成されており、更に、赤外防止フイルタの
上に本発明のフイルタが取付けられている。この単板カ
メラは、読出しのクロツクとの対応でR、G、Bの各色
信号を時分割で得るようにしている。本発明に用いるフ
イルタの吸収特性を第6図に例示する。このフイルタ
は、図から理解されるように、波長500nmと600nm
付近の2個所に大きな吸収部分を持っている。また、波
長580nmから630nm付近で透過率が10%以下とな
るようにされている。このフイルタを上記単板カメラを
取付けたときの分光特性すなわち波長に対するカメラの
相対出力(光源を含めたカメラの分光出力)を第7図に
示す。第7図から理解されるように、赤色光Rのピーク
波長は略660nm付近になっており、第9図に示す単板
カメラ単体の場合の赤色光Rのピーク波長より長波長側
に偏位している。また、フイルタを取付けた単板カメラ
の赤色光Rのピーク波長は、第7図の曲線Jから理解さ
れるように、ネガ−.源系のシアン色材の発色によるR
のピーク波長と略一致している。これにより、シアン色
材の発色による色を適切に検出することができる。ま
た、フイルタの吸収の大きいところを波長500nm付近
と600nm付近との2個所に設け、波長580nmから6
30nm付近でフイルタの透過率を10%以下としている
ため、赤色光Rと緑色光Gとの混色は殆どなく、緑色光
Gと青色光Bとの混色も第9図に示す単板カメラ単体の
場合より減少している。また、赤色光Rの光量と緑色光
Gの光量とは略同レベルになっている。なお、青色光B
の光量のレベルが低くなっているが、第8図から理解さ
れるように青色光Bの光量は本来少ないので、実用上問
題にならない。
上記のように赤色光のピーク波長を長波長側に偏位させ
ると共に三原色の混色を低下させることにより色再現性
を良好にすることができ、また赤色光と緑色光との光量
レベルを略等しくすることにより色バランスを良好にす
ることができる。なお、上記のフイルタを作成するにあ
たっては、シミユレータによって表示されたカラーネガ
フイルムのポジ像の色度が、このカラーネガフイルムか
ら自動写真焼付装置によって作成されたプリントの色度
に近くなるように第6図に示すような特性曲線を予め求
め、この特性曲線に一致するようにR、G、Bの各色素
の量を調整して作成する。上記カメラ30には、アイリ
スの位置を検出するポテンシヨメータ等で構成された位
置検出器30Aが取付けられており、この位置検出器3
0Aはコンピユータに接続されている。
ここで、通常のTVシステムでは、TVのγが2.2程度
であるため、TVカメラにγ=0.45のγ補正回路を設け
て全体としてγ=1になるようにしているが、印画紙の
はγ=2.0程度であるため、本実施例ではカメラ30内
にはγ補正回路を設けずにシミユレータ内のγを略1と
してカメラのγ補正と印画紙のγ補正とをシミユレータ
内で同時に行なうようにしている。
上記カメラ30は利得制御回路33を介してシミユレー
タ34に接続されており、また上記の画像情報検出装置
32はδ、γ補正回路38およびプリント系濃度算出回
路40を介してスロープ制御回路62に接続されてい
る。このプリント系濃度算出回路40およびスロープ制
御回路62によって上記で説明したカラーバランスおよ
び濃度の補正が行われる。また、シミユレータ34を構
成するCRT345の画面に対向するように色度計42
が配置されると共に、プリント27の画面に対向するよ
うに色度計44が配置されている。色度計42、44は
コンピユータを構成するI/Oポート46に接続されて
いる。コンピユータは、上記のI/Oポート46、CP
U48、リードオンメモリ(ROM)50、ランダムア
クセスメモリ(RAM)52、デジタル−アナログ(D
/A)変換器54、アナログ−デジタル(A/D)変換
器56、58およびこれらを接続するデータバスやコン
トロールバス等のバス60を含んで構成されており、利
得制御回路33、シミユレータ34、δ、γ補正回路3
8、プリント系濃度算出回路40に接続されたスロープ
制御回路62および駆動回路26に接続されると共に、
駆動回路29に接続されている。
上記δ、γ補正回路38は、第3図に示すように、画像
情報検出装置32から出力されるR信号を濃度信号に変
換してδ、γ補正する信号処理回路60、G信号を濃度
信号に変換してδ、γ補正する信号処理回路62および
B信号を濃度信号に変換してδ、γ補正する信号処理回
路64から構成されている。これらの信号処理回路6
0、62、64は同一構成であるため、信号処理回路6
0のみについて説明する。信号処理回路60は、オフセ
ツト補正回路601、濃度信号に変換する対数変換回路
602、δ補正回路603およびγ補正回路604で構
成されている。オフセツト補正回路601は、オペアン
プOP3、抵抗R6、R7および可変電源B1で構成さ
れている。δ補正回路603は、オペアンプOP4、抵
抗R6、R7および可変電源B2で構成されている。そ
して、R、G、B信号をδ、γ補正して出力する。
上記利得制御回路33は、第2図に示すように、アンプ
331、オペアンプ332、フリツプフロツプ333お
よび抵抗334〜336で構成されており、オペアンプ
332の一方の入力端には、抵抗336を介して基準電
圧(白レベルに相当する0.7V)が入力されている。
この利得制御回路33によってカメラ30の利得を調節
するには、未撮影フイルムを現像したネガサイズが異な
る複数の基準ネガ(いわゆる素抜けネガ)をネガキヤリ
アにセツトすると共にネガサイズ毎にアイリスを調整し
て明度が基準値になるようにする。このようにアイリス
を調整するのは、ネガサイズの変化によってミラーボツ
クスが変換され、光源系の倍率も変えられることから、
カメラ30が受光する光量が変化するためである。次
に、素抜けネガをネガサイズ毎にカメラ30で撮像し、
R、G、B各三原色のカメラ出力に対してD/A変換器
54からアナログ信号を出力してアンプ331の利得を
ネガサイズ毎に制御する。アンプ331の出力はオペア
ンプ332に入力されているため、オペアンプ332は
基準電圧とアンプ331出力とを比較してアンプ331
出力が基準電圧と一致したときにフリツプフロツプ33
3を介して信号を出力する。そしてフリツプフロツプ3
33から信号が出力されたときに利得の調節を停止する
ことによりカメラ出力が白レベルになるように調整され
る。これにより、素抜けネガのとき(ネガの透過光量が
最大のとき)にカメラの白レベルを合わせてカラーバラ
ンスを調整することができるので、簡単かつ正確に明る
さの基準を決定することができる。また、上記のように
アイリスおよび利得を調整する場合には、R、G、B三
原色信号のうちいずれか1つ(例えば、中間の波長のG
信号)のレベルが白レベルになるようにアイリスを調整
した後、残りの信号(例えば、R、B信号)のレベルが
白レベルになるように利得を調整すれば、簡単にアイリ
スおよび利得を調整することができる。
また、上記のように利得および明度が調節された後のカ
メラのアイリス位置およびカラーバランス位置(カメラ
出力)は、ネガサイズ毎にデジタル値でチヤンネル化し
て記憶され、ネガサイズの変更毎にチヤンネルを切換え
ることでアイリス位置および利得の切換えが自動的に行
なわれる。このようにすることにより、印画紙への焼付
けに供されるべきカラーネガフイルムのネガサイズが変
更してもチヤンネルを切換えるのみでカメラのアイリス
位置および色バランス位置を自動的に切換えることがで
きる。なお、上記の場合光源が標準状態からずれている
と、ずれた分を電気的に補正する必要が生じるので、標
準グレイのネガが標準グレイのプリントに仕上る光源状
態で調節するのが好ましい。
上記のシミユレータ34は、利得制御回路33の出力端
に接続された対数変換器341、カメラの分光感度でみ
た積分濃度とプリントの分光感度でみた積分濃度との相
異を補正する3×3マトリツクス(3次正方行列)回路
342、ネガ/ポジ(N/P)反転して印画紙の解析濃
度に変換するN/P反転回路343、印画紙の解析濃度
をCRTの螢光体の各色の発光輝度に変換する輝度信号
変換回路344および輝度信号変換回路344出力に応
じて螢光体を発色させてカメラ30で撮像した画像を表
示するCRT345を順に直列接続して構成されてい
る。
受光分光特性の補正 ここで、カメラ30から出力されるB、G、Rの各信号
を対数変換回路341で対数変換した値、すなわちカメ
ラの分光感度でみたカラーネガフイルム像の積分濃度を として3×3マトリツクスA-1(ただし、−1は逆行列
を示す)を用いてネガの解析濃度に変換すると次式のよ
うになる。
また、印画紙の分光感度でみたカラーネがフイルム像の
積分濃度を として3×3マトリツクスB-1を用いてネガの解析濃度
に変換すると次式のようになる。
上記(1)、(2)式におけるネガの解析濃度(BTV、GTV
TV)と(B、G、R)とは比例するから対角成
分を比例定数とする対角マトリツクスαを用いて次の
(3)式で表される。
従って、上記(1)〜(3)式を用いて との関係を求めると次の(4)式が得られ、これによって
TVの分光感度でみた積分濃度と印画紙の分光感度でみ
た積分濃度との相異が補正される。
ただし、 である。
上記各マトリツクスB、α、Aの各成分は基準ネガ等の
サンプルについてカラーネガフイルムの発色特性、印画
紙の分光感度特性およびカメラの分光感度特性を考慮し
て予め求められ、以下で示すマトリツクスが3×3マト
リツクス回路342に設定される。
ネガポジ反転 N/P反転回路343は、γを−γに変換する回路で以
下の直線に従って3×3マトリツクス回路342の出力
を変換して出力する。
y−y=a(x−x)…(6) ただし、x、yはN/P反転されない点(以下ピポ
ツト点という)の座標値、x、yは濃度領域をxy座標
で表わしたときの座標値、aは定数で通常負の値が選択
される。
上記ピポツト点としてはN/P反転しても濃度が変化し
てはならない点が選択される。カメラ及びCRTにおい
ては、0〜0.7Vで黒レベルから白レベルまでを表示す
るので、黒レベル(OV)を対数変換すると−∞になる
ため、黒レベルが白レベルに正確に反転できないことが
ある。このため、N/P反転にあたっては、カメラ出力
inの白レベルの23%(ネガのベース分を除いた濃度
で0.63)近傍をピポツト点としてN/P反転するのが好
ましい。
第4図には、カメラ出力Vinの白レベルの23%をピポ
ツト点としてN/P反転したときのカメラ出力VinとN
/P反転回路343出力Voutとの関係が示されてい
る。カメラの白レベルには0.7Vであるため、白レベル
の23%は0.161Vになる。ここで、3×3マトリツク
ス回路342出力を、 y=3.2518+logVin…(7) と表すと、白レベルの23%に対応する座標は、(0.16
1,2.47)になる。そこで、(2.47、2.47)を通る直線 y−2.47=a(x−2.47)…(8) に従って上記(7)式で表わされる曲線を変換すると、第
4図に示す曲線が得られ、N/P反転されたことにな
る。第4図から理解されるように、カメラ出力の白レベ
ルの23%の値は、N/P反転後においてもその値は変
化していない。
また、N/P反転するには、N/P反転回路を第5図に
示す回路で構成し、以下で説明するようにピポツト点を
求めてN/P反転するようにしてもよい。第5図の回路
は、オペアンプOP1、OP2、オペアンプの基準電圧
、V(ピポツト点に対応する)を設定する可変抵
抗R1および可変抵抗R1の接触子を移動させることに
より上記基準電圧を変化させる作動機構ACを備えてい
る。オペアンプOP1の反転入力端には抵抗R2を介し
て信号が入力されており、オペアンプOP1の反転入力
端と出力端との間にはゲインを調節するための可変抵抗
R3が接続されている。オペアンプOP1の出力端は抵
抗R4を介してオペアンプOP2の反転入力端に接続さ
れている。オペアンプOP2の反転入力端と出力端との
間には抵抗R5が接続されている。可変抵抗器R1の一
端は接地され、他端は電源Bを介して接地され、可変抵
抗器R1の接触子はオペアンプOP1、OP2の非反転
入力端に各々接続されている。
上記の回路を用いてピポツト点を求める方法について説
明する。まず、標準グレイに発色したカラーネガフイル
ムをネガキヤリアに挟持してカメラで撮像し、第5図の
回路でN/P反転した後CRT画面に表示する。次に、
電気的に標準グレイ信号を作成し(CRTの白レベルの
23%にすることにより作成できる)、上記のネガによ
る画像と近接してCRT画面上に表示する。そして、キ
ーボードを操作して可変抵抗R1の抵抗値を連続的に変
化させて基準電圧V、Vを変化させ、標準グレイに
発色したネガによる画像を電気的に作成した標準グレイ
信号による画像と一致させる。これにより、ピポツト点
が決定される。
以上のような回路を使用することにより、測定者の感覚
に合せてグレイレベルを設定させることができ、また測
定者の感覚に合せてグレイレベルを設定できるのでプリ
ントの仕上り状態と一致するようにグレイレベルを設定
でき、これにより現像条件(現像液等の疲労、現像液等
の温度変化)等の状態をも含んで精度の高いシミユレー
トが行なえる。
発色分光特性の補正 CRTは発光体によって画像を表示するため、CRTの
輝度は電圧に比例する。しかしながら、印画紙は吸収体
(色素)を用いているため、色素の量と輝度とは比例せ
ず色素の量と輝度の対数とが比例し、更に色素の量を変
化させると色度点が変化する。すなわち、印画紙の色素
は、色素量の変化によって色度点が変わる不安定原色
(C、Y、M)である。
従って、輝度信号変換回路344は以下の式に従ってN
/P反転回路343出力DをCRTの各色の発光輝度信
号Tに変換してCRT345に出力する。
T=F(log-1(f(D)))…(9) ただし、fは出力Dを積分濃度に変換する関数、Fは積
分透過率log-1(D)を発光輝度の信号に変換する関
数である。
上記関数F、fは、出力Dと発光輝度信号Tとを予め最
適な値に決定し、最小二乗法や回帰等によって最適化を
行うことにより決定される。なお、関数F、fとして
は、一般的には3×3マトリツクスが使用される。
そして、上記のようにして輝度信号変換回路344によ
って得られた輝度信号によってCRTが制御され、CR
Tに印画紙の色と一致した色を有する画像が表示され
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すブロツク図、第2図は
第1図利得制御回路の一例を示す回路図、第3図は第1
図のδ、γ補正回路の一例を示す回路図、第4図はN/
P反転を説明するための線図、第5図はN/P反転を行
う他の回路図、第6図は本実施例のフイルタの分光透過
特性図、第7図は第6図のフイルタを備えたカメラの分
光出力曲線を示す線図、第8図は光源の分光強度及びネ
ガのベース部分等の分光吸収と、それらの積を示す分光
曲線図、第9図はカメラの単体の分光出力曲線を示す線
図である。 14・・・調光フイルタ、 27・・・プリント、 34・・・シミユレータ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動写真焼付装置の自動露光制御機能によ
    って調光された光源系で照明されたカラーネガフイルム
    に記録されたネガ像を撮像装置を用いて撮像し、前記撮
    像装置出力を変換してポジ像として表示する自動写真焼
    付装置のシミユレータであって、前記シミユレータによ
    って表示されたポジ像の色度がこのポジ像に対応するカ
    ラーネガフイルムから前記自動写真焼付装置によって作
    成されたプリントの色度に近くなるフイルタを前記撮像
    装置に設けたことを特徴とする自動写真焼付装置のシミ
    ユレータ。
  2. 【請求項2】前記フイルタを前記撮像装置に設けること
    によって該撮像装置出力の赤色光のピーク波長を長波長
    側に偏位させた特許請求の範囲第(1)項記載の自動写真
    焼付装置のシミユレータ。
  3. 【請求項3】前記フイルタの吸収の大きいところを波長
    500nm付近と600nm付近との2個所に設けた特許請
    求の範囲第(1)項または第(2)項記載の自動写真焼付装置
    のシミユレータ。
  4. 【請求項4】前記フイルタの透過率を波長580nm〜6
    30nmの付近で10%以下とした特許請求の範囲第(1)
    項乃至第(3)項のいずれか1項記載の自動写真焼付装置
    のシミユレータ。
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