JPH0613398U - 直流機のトルク測定装置 - Google Patents

直流機のトルク測定装置

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JPH0613398U JP1528992U JP1528992U JPH0613398U JP H0613398 U JPH0613398 U JP H0613398U JP 1528992 U JP1528992 U JP 1528992U JP 1528992 U JP1528992 U JP 1528992U JP H0613398 U JPH0613398 U JP H0613398U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 直流機の入出力電力と回転数から求めるトル
ク演算値と、磁束密度と電流から求めるトルク演算値と
を切換えてトルク測定値とするのに切換時の不連続性を
無くす。 【構成】 トルク演算部1,2で夫々求めるトルク演算
値TP,TIに夫々掛算器3,5によって係数K1,K2
掛算して加算器7で加算し、係数K1,K2は速度関数発
生器4,6によって切換回転数N0を境にして零から1
に互いに逆特性で変化させる関数出力を得る。これによ
り、両トルク演算値TP,TIを逆特性で徐々に増減し、
その加算によってトルク演算値TPとTI間を滑らかに移
行させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、直流機のトルクをその入出力電力や電流値から電気的に求めるトル ク測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動機の電気的トルク測定装置には、例えば特公昭62−42478号公報に 開示されるように、直流機の効率計算法に準拠して直流機の電気的入出力電力P (VA)と回転数N(rpm)の比からトルクTを求める方法がある。
【0003】 T=60P/2πN (N) …(1) ここで、電力Pには損失を加味して抵抗損やブラシ損など電動機電流をパラメ ータとする直流負荷損PEと鉄損や機械損など電動機回転数をパラメータとする 固定損PMを加えた P=Va・Ia±PE±PM …(2) Va:電動機の端子電圧 Ia:電動機の電流 による演算によって求められる。この電力と回転数からトルクを求める測定法を 以下KW法と呼ぶ。
【0004】 他の電気的トルクの測定法には電動機の磁束密度φと電流IaからトルクTを T=K・φ・Ia …(3) K:係数 から求める方法がある。係数Kは予め速度関数あるいは界磁電流の関数として設 定しておき、トルクを求めた後に、鉄損及び機械損によるトルクを速度関数とし て設定しておき補正する方法もある。この電流からトルクを求める測定法を以下 電流係数法と呼ぶ。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従来のKW法によるトルク測定は、電流係数法に較べて高精度になるのが一般 的である。その理由は、直流機の損失は合計しても定格出力の5%前後であり、 これを各成分毎に分離してあらかじめ測定した成分に対する変動を調べると、全 ての運転条件においてそれぞれの成分の3%程度になり、最大の銅損をKW法で 補正すれば合わせて10%になるも定格出力の1%以下の誤差にしかならないこ とによる。
【0006】 上述の理由から、KW法は電流係数法に較べて高精度になり、特にディジタル 演算方式を採用すれば一層高い精度のトルク測定方式になる。
【0007】 しかしながら、KW法にも問題が残る。それは、電動機の回転数が低くなるに つれて主回路電圧Vaが小さくなるため、各測定項目毎に決る誤差成分が相対的 に大きくなることによる。特に、速度Nは前述の(1)式に示すように分母側に なるため定格速度でのトルク検出精度が±0.1%であっても定格速度の10% の速度ではトルク検出精度が1%にも悪くなり、更に低速になれば逆比例的に精 度が悪くなる。このため、従来のEW法では測定可能限界を最大速度の5%とし ている。
【0008】 この点、電流係数法によるトルク測定では、低速でも誤差が増大することはな い。しかしながら、界磁電流変化による誤差のほか、回転子と固定子間の磁束回 路を構成する空隙が温度によって変化するため、一般的にはEW法よりも大きな 誤差を招く。
【0009】 上述までの問題を解決する方式として、低速のある速度を境にして該速度以上 ではKW法によるトルク測定をし、該測定よりも低い速度では電流係数法による トルク測定に切換えるものがある。
【0010】 この速度による測定法切換え方式では、速度検出による切換時に測定値に差が 生じることが多い。このため、トルク測定値をフィードバック信号として電動機 のトルク制御を行なう場合には切換速度付近での運転ではトルクショックを多発 し、不安定はトルク制御になってしまう。
【0011】 本考案の目的は、KW法と電流係数法の切換時の不連続性を無くしたトルク測 定装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本考案は、前記課題の解決を図るため、直流機の入出力電力と回転数から求め る第1のトルク演算値TPと直流機の磁束密度と電流から求める第2のトルク演 算値TIとを予め設定する電動機の回転数N0を境にして切換えてトルク測定値と するトルク測定装置において、前記回転数N0より低い回転数N1以下では係数出 力K1を零として該回転数N0より高い回転数N2以上では係数出力K1を1としか つ該回転数N1からN2の間は係数出力K1を零から1に徐々に増加させる関数出 力を得る第1の速度関数発生器と、前記速度関数発生器の関数出力とは逆特性に なる関数出力を得る第2の速度関数発生器と、前記第1のトルク演算値TPに前 記第1の速度関数発生器の関数出力を掛算した値と前記第2のトルク演算値TI に前記第2の速度関数発生器の関数出力を掛算した値とを加算してトルク測定値 とする切換演算手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】
KW法によるトルク演算値TPと電流係数法によるトルク演算値TIの切換領域 になる回転数N0を境にしてトルク演算値TPを徐々に増減させると共にトルク演 算値TIを逆特性で増減させ、増減させた両トルク演算値を加算することによっ てトルクの演算値TPとTIの切換時に滑らかな移行を得る。
【0014】 また、直流機に持つ慣性による過渡的トルク変化分をトルク演算の加算分とす ることで過渡的トルク変化も含めたトルク測定出力を得る。
【0015】
【実施例】
図1は本考案の一実施例を示すブロック図である。トルク演算部1は、KW法 による演算によりトルク演算値TPを得る。このトルク演算には、電動機電流I aと電圧Vaと補償巻線電圧Vcp及び回転数Nを入力とし、前述の(1),( 2)式に基づいた演算になる。
【0016】 なお、機械損失及び鉄損は速度Nによって変化する特性を予め設定又は記憶し ておき、測定された速度Nにおける損失分を固定損PM分及び直接負荷損PE分に 含ませる。
【0017】 一方、トルク演算部2は、電流係数法による演算によりトルク演算値TIを得 る。このトルク演算には、電動機電流Iaと回転数Nと界磁電流Ifを入力とし 、前述(3)式に基づいた演算になる。この演算には機械損失トルク及び鉄損ト ルク特性を求めるのに回転数Nが取込まれ、夫々を補正分としてトルク演算値T I を求める。
【0018】 掛算器3は、トルク演算部1のトルク演算値TPに速度関数発生器4からの係 数K1を乗じたトルクTP1を求める。同様に、掛算器5は、トルク演算部2のト ルク演算値TIに速度関数発生器6からの係数K2を乗じたトルクTI1を求める。
【0019】 ここで、速度関数発生器4,6は図2に示すように速度Nの関数となる係数K 1 ,K2を発生する。速度関数発生器4は、KW法と電流係数法の切換え点になる 回転数N0より少し低い第1の設定回転数N1以下では係数K1=0で、切換回転 数N0より少し高い第2の設定回転数N2以上では係数K1=1とし、設定回転数 N1とN2間では係数K1が0から1まで一定の傾斜で増加する関数発生になる。
【0020】 逆に、速度関数発生器6は、設定回転数N1以下では係数K2=1で、設定回転 数N2以上では係数K2=0とし、設定回転数N1とN2間では係数K2が1から0 まで一定の傾斜で増加する関数発生になる。
【0021】 従って、速度関数発生器4と6の係数K1とK2とは逆特性になり、その和は全 回転数範囲で常に1になるように設定され、この係数K1とK2間にはK1=1− K2の補数関係にされる。
【0022】 掛算器3,5の両出力TP1,TI1は加算器7によって加算されて電気的なトル ク測定出力として取出される。
【0023】 本実施例によれば、電動機の回転数Nが設定回転数N2以上では速度関数発生 器4の係数K1=1で速度関数発生器6の係数K2=0となることから、トルク演 算部1のトルク演算値TPがそのままトルク測定出力として取出される。
【0024】 また、回転数Nが設定回転数N1以下では速度関数発生器4の係数K1=0で速 度関数発生器6の係数K2=1となることから、トルク演算部2のトルク演算値 TIがそのままトルク測定出力として取出される。
【0025】 そして、回転数Nが設定回転数N1とN2の間にあるとき、即ちKW法と電流係 数法の切換領域にあるとき、掛算器3,5と加算器7からなる切換演算手段によ りトルク演算部1及び2の出力TP及びTIの加重平均値がトルク測定出力として 取出される。これにより、KW法と電流係数法のトルク演算値に差がある場合に も切換時のトルク測定出力を滑らかに移行させることができる。
【0026】 なお、実施例において、速度関数発生器4,6の関数は一次関数にした係数K 1 ,K2を発生するに限らず、二次関数など曲線になる関数とすることもできる。
【0027】 また、KW法によるトルク演算部1は、特公昭62−42487号公報の第2 図に開示されるように、鉄損や機械損特性をKW単位で得て速度Nで割算する方 式に限らず、N・m単位の特性として掛算器M1の出力に直接加算する構成とし 、この補正トルク信号発生手段を電流係数法によるトルク演算部2と共用する構 成とすることもできる。
【0028】 また、実施例において、トルク測定出力に慣性分による過渡的トルク分を含ま せるには電動機等の慣性設定値と回転数Nの加速度演算値との積を過渡的トルク 分として加算器7の加算入力にする。
【0029】
【考案の効果】
以上のとおり、本考案によれば、KW法によるトルク演算値TPと電流係数法 によるトルク演算値TIとを回転数N0を境にして切換えてトルク測定値とするに おいて、互いに逆特性になる一対の速度関数発生器から得る係数K1,K2をトル ク演算値TP,TIに掛算した後に加算してトルク測定値を得る構成としたため、 トルク演算値の切換領域でのトルク測定値の切換えが滑らかに移行した連続性を 持たせることができ、該切換領域でのトルク制御にトルクショックを生ずること がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すブロック図。
【図2】実施例における速度関数発生器の特性図。
【符号の説明】
1…KW法によるトルク演算部、2…電流係数法による
トルク演算部、4,6…速度関数発生器、3,5…掛算
器、7…加算器。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流機の入出力電力と回転数から求める
    第1のトルク演算値TPと直流機の磁束密度と電流から
    求める第2のトルク演算値TIとを予め設定する電動機
    の回転数N0を境にして切換えてトルク測定値とするト
    ルク測定装置において、 前記回転数N0より低い回転数N1以下では係数出力K1
    を零として該回転数N0より高い回転数N2以上では係数
    出力K1を1としかつ該回転数N1からN2の間は係数出
    力K1を零から1に徐々に増加させる関数出力を得る第
    1の速度関数発生器と、 前記速度関数発生器の関数出力とは逆特性になる関数出
    力を得る第2の速度関数発生器と、 前記第1のトルク演算値TPに前記第1の速度関数発生
    器の関数出力を掛算した値と前記第2のトルク演算値T
    Iに前記第2の速度関数発生器の関数出力を掛算した値
    とを加算してトルク測定値とする切換演算手段と、 を備えたことを特徴とする直流機のトルク測定装置。
  2. 【請求項2】 前記直流電動機が持つ慣性と前記回転数
    から求める加速度との積を前記トルク測定値への過渡的
    トルク演算値として加算する手段を備えたことを特徴と
    する直流機のトルク測定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002233199A (ja) * 2001-02-05 2002-08-16 Railway Technical Res Inst 永久磁石同期電動機の制御装置
JP2012103083A (ja) * 2010-11-10 2012-05-31 Ntn Corp センサ付車輪用軸受

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