JPH06133246A - 信号処理回路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビジョン受像機等に用いられる回路に関
し、特に、アスペクト比を変換した場合にも常に一定の
水平輪郭補正量の得られる信号処理回路を提供するこ
と。 【構成】 アスペクト比の切換信号により、水平輪郭補
正回路２ａ内の増幅回路２４の増幅率を制御し、補正信
号出力回路２１から出力される水平輪郭補正信号の補正
量を、常に一定の値とするようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン受像機等
に用いられる信号処理回路に関し、特に、アスペクト比
を変換した場合にも常に一定の水平輪郭補正量の得られ
る信号処理回路を提供することを目的としている。

【０００２】

【従来の技術】アスペクト変換回路１と水平輪郭補正回
路２とを備えた従来の信号処理回路を図４に示す。入力
映像信号は、アスペクト変換回路１によって、切換信号
に応じてアスペクト比が変換され、水平輪郭補正回路２
に供給される。水平輪郭補正回路２は補正信号出力回路
２１と増幅回路２２と加算回路２３とで構成される。

【０００３】アスペクト変換回路１の出力信号Ｖ１は、
補正信号出力回路２１に供給されて、ここで、水平輪郭
補正信号Ｖ３が生成される。補正信号Ｖ３は増幅回路２
２を介して、加算回路２３に供給され、ここで、補正信
号出力回路２１を通過してきた映像信号に加算される。
加算回路２３からは、水平輪郭が補正された映像信号が
出力される。

【０００４】図５に、この回路でアスペクト比を変換し
た場合の画面の様子を示す。同図（Ａ）がアスペクト比
が小の場合（切換信号ロー（Ｌ）の場合）、同図（Ｂ）
はアスペクト比が大の場合（切換信号ハイ（Ｈ）の場
合）でり、同図（Ｃ）はアスペクト変換前の入力信号の
例である。また、図６に図４に示す従来回路各部の電圧
波形図を示す。これは、図５の印部分の電圧波形を拡大
して示したものである。なお、水平輪郭補正とは、再生
画面上では垂直方向の線の輪郭を補正することである。

【０００５】図６（Ａ）のアスペクト比が小の場合で
は、アスペクト変換回路１の出力電圧Ｖ１の立上がり時
間は短く、図６（Ｂ）のアスペクト比が大の場合では、
電圧Ｖ１の立上がり時間は長くなる。補正信号出力回路
２１に例えば周知のディレイライン型回路を用いた場
合、同図（Ａ）と（Ｂ）の各補正信号出力Ｖ３は、補正
信号幅Δτａ＝Δτｂであるが、補正量はΔＶａ＞ΔＶ
ｂとなり等しくない。

【０００６】増幅回路２２の増幅率は常に一定であるの
で、増幅後の補正量の関係も、同様に等しくない。よっ
て、加算回路の２３の出力Ｖout の補正量は、ΔＶａ1
＞ΔＶｂ1 であり、図６（Ａ）に示すアスペクト比が小
の方が、図６（Ｂ）に示すアスペクト比が大の場合より
補正量が大きくなる。

【０００７】この補正量はアスペクト比を切り換えて
も、等しいことが望ましく、補正量の変化は信号回路の
ダイナミックレンジの増大や、視覚上の輪郭補正効果の
ばらつきを招く虞があった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】この発明が解決しよう
とする課題は、アスペクト比を変換した場合にも常に一
定の水平輪郭補正量の得られる信号処理回路とするに
は、どのような手段を講じればよいかという点にある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】そこで上記課題を解決す
るために本発明は、

【００１０】切換信号に応じて入力映像信号のアスペク
ト比を変換するアスペクト変換回路と、

【００１１】アスペクト変換回路の出力映像信号が供給
される水平輪郭補正回路とを供えた信号処理回路におい
て、

【００１２】前記水平輪郭補正回路に、前記切換信号に
応じて水平輪郭補正量を制御する制御回路を設けたこと
を特徴とする信号処理回路を提供するものである。

【００１３】

【実施例】図１に一実施例を示す。従来例と同一の部分
には同一の符号を付し、その部分の具体的説明は省略す
る。本実施例は、アスペクト比の切換信号により、水平
輪郭補正回路２ａ内の増幅回路２４の増幅率を制御し、
常に一定の水平輪郭補正量を得るようにしたものであ
る。

【００１４】図３に増幅回路２４（増幅率を電圧で制御
する回路）の増幅率特性を示す。この増幅率は、アスペ
クト比を切り換えた場合にも補正量が一定となるよう
に、アスペクト比の切換信号に応じて変化する。切換信
号Ｌの場合には、切換信号Ｈの場合よりも増幅率が小さ
くなっている。

【００１５】本実施例の各部の電圧波形図を図２に示
す。図２（Ａ），（Ｂ）は、図６（Ａ），（Ｂ）にそれ
ぞれ対応している。図２において、補正信号Ｖ３の補正
量は従来例と同様ΔＶａ＞ΔＶｂとなる。しかし、本実
施例では、増幅回路２４の増幅率を切換信号に応じて図
３のように制御しているので、増幅後の補正量は、ΔＶ
ａ2 ＝ΔＶｂ2 となり、加算回路２３の出力Ｖout にお
ける補正量も等しく、ΔＶａ3 ＝ΔＶｂ3 と成る。

【００１６】

【発明の効果】以上の通り、本発明になる信号処理回路
は、アスペクト比を変換した場合にも常に一定の水平輪
郭補正量が得られるので、ダイナミックレンジ特性が安
定し、視覚上の輪郭補正効果に優れた回路となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】一実施例を示す図である。

【図２】実施例の各部の信号波形図である。

【図３】実施例の増幅回路の特性を示す図である。

【図４】従来例を示す図である。

【図５】アスペクト比を変換した画面の一例を示す図で
ある。

【図６】従来例の各部の信号波形図である。

【符号の説明】 １ アスペクト変換回路 ２ａ 水平輪郭補正回路 ２１ 補正信号出力回路 ２３ 加算回路 ２４ 増幅回路（制御回路）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】切換信号に応じて入力映像信号のアスペク
   ト比を変換するアスペクト変換回路と、 アスペクト変換回路の出力映像信号が供給される水平輪
   郭補正回路とを供えた信号処理回路において、 前記水平輪郭補正回路に、前記切換信号に応じて水平輪
   郭補正量を制御する制御回路を設けたことを特徴とする
   信号処理回路。