JPH061324A - パウチ詰食品の充填・密封方法 - Google Patents

パウチ詰食品の充填・密封方法

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JPH061324A
JPH061324A JP17769092A JP17769092A JPH061324A JP H061324 A JPH061324 A JP H061324A JP 17769092 A JP17769092 A JP 17769092A JP 17769092 A JP17769092 A JP 17769092A JP H061324 A JPH061324 A JP H061324A
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JP
Japan
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pouch
sealing
filling
carbonic acid
station
Prior art date
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Pending
Application number
JP17769092A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Taguchi
善文 田口
Toshihiro Tanabe
利裕 田辺
Tamayo Suzuki
球代 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Seikan Group Holdings Ltd
Original Assignee
Toyo Seikan Kaisha Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パウチ詰食品において充填シール時にはヘッ
ドスペースを有するが、出来上がり製品は液中シール又
は真空包装と同様なような外観を呈する。 【構成】 充填・密封時に炭酸ガスをフラッシュしてヘ
ッドスペースの空気を炭酸ガスに置換して密封し、密封
後に食品中にヘッドスペース内の炭酸ガスを溶解させる
ことにより、パウチ内のヘッドスペースを殆ど無くする
ことができる。 【効果】 脱酸素効果、シール状態の安定化に優れ、且
つ真空包装機を使用する必要が無いので生産効率が高
い。また、内容物を崩すことなく均一な厚みにすること
ができ、殺菌時間の大幅な短縮が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パウチ詰食品の充填・
密封方法、特にパウチ詰食品の密封充填後にヘッドスペ
ースを無くすように充填・密封する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】レトルトパウチ詰食品の充填・密封工程
において、パウチ内のヘッドスペースを無くしてパウチ
内から酸素を除去することは、内容品の酸化劣化防止と
殺菌中の熱伝達を良好にするために非常に重要なことで
ある。従来、レトルトパウチ詰液体食品を自動充填シー
ル機で密封する場合、パウチ内のヘッドスペースを減少
させる方法として、脱気板を使用してパウチ側面を抑え
ることにより液面を上昇させて密封する方法が一般的で
ある。
【0003】しかしこの方法は、脱気板で押さえ過ぎる
とシール部に液をかみ込んでシール部が発泡して外観不
良になることがある。また、内容品中に繊維状の固形物
がある場合、これをかみ込むことによりシール不良が発
生する。さらに、泡が出やすい内容品では泡のかみ込み
のため、液面を上昇させて密封することが出来ない等の
問題点がある。これらの理由により、この方法では液面
を大きく上昇させることはできず、脱気板の使用と共に
ホットパック温度を高くしたり、窒素フラッシュを行う
等して脱酸素を行なうのが一般的である。このため、製
品によってはヘッドスペースが非常に多くなり、微生物
が増殖したような外観を呈する場合がある。
【0004】一方、レトルトパウチ詰固体食品の場合
は、真空包装機を使用して強制的に空気を脱気後密封し
ているが、この場合は、次のような問題点がある。 真空包装機では、チャンバー内にパウチを置き、真空
ポンプにより空気を除去・密封後、チャンバー内に再び
空気を導入して大気に戻す、という操作を行うため、製
造速度が劣る。なお、ロータリー式の真空包装機は装置
コストが高いという欠点がある。 固形と液との混合食品で液の粘度が低い場合、真空ポ
ンプで空気を除去する際、液が突沸してシール部を汚
し、発泡して外観不良やシール不良の原因となることが
ある。 煮豆等のように小型の固形物の集合体を真空包装によ
り脱気した場合、内容品はパウチの底に集まる。このた
め、均一な厚みに均すためにパウチを押さえると豆が潰
れてしまい商品価値を損なうことになる。また、内容品
がパウチの底に集まって厚みが増したまま殺菌すると、
殺菌時間が大幅に長くなり熱劣化を招くことになる。こ
のため、高品質の煮豆を製造することが難しく、市販の
パウチ詰煮豆は100℃前後の軽度の殺菌を行いチルド
食品として販売されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のパウ
チ詰食品の上記問題点を解消しようとするものであり、
パウチ詰液体食品の場合は、充填シール時にはヘッドス
ペースを有し、シール面への液の付着がなくシール部外
観不良やシール不良の発生を防ぎ、且つ出来上がり製品
はヘッドスペースがなくて液中シールしたような外観と
なり、またパウチ詰固体食品の場合は、大気圧下で密封
して真空包装と同じ外観となり、且つ煮豆等の内容物を
崩すことなく均一な厚みにすることができるようなパウ
チ詰食品の密封充填方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を本発明は、パ
ウチ詰食品の充填・密封時に炭酸ガスをフラッシュして
ヘッドスペースの空気を炭酸ガスに置換して密封し、密
封後に食品中に前記ヘッドスペース内の炭酸ガスを溶解
させることにより、パウチのヘッドスペースを殆ど無く
すようにしたことを特徴とするパウチ詰食品の充填・密
封方法によって解決することができた。
【0007】
【作用】炭酸ガスは水分を含む食品に溶解し易く、容器
ヘッドスペース内に充填された炭酸ガスは密封後内容物
内に吸収される。即ち、予めパウチヘッドスペース内の
空気を炭酸ガスに置換して密封すると、炭酸ガスは次第
に内容物に吸収されてその分ヘッドスペースが減少す
る。例えば、乳飲料の場合について実験した結果、炭酸
ガス充填割合(炭酸ガス充填量と内容物の充填量の比:
ml/g)と炭酸ガス吸収率(吸収された炭酸ガスに対する
炭酸ガス充填量の割合:%)とは図4に示すような関係
にあり、充填割合が0.3ml/g以下ではほぼ100%
吸収され、充填割合が0.6ml/gで70%程度吸収さ
れる。従って、炭酸ガス吸収率が100%になるように
炭酸ガス充填割合を制御して密封すると、ヘッドスペー
スの炭酸ガスが全て吸収されてヘッドスペースがなくな
り、内容物が液体の場合はあたかも液中シールしたよう
な外観となり、固形物の場合は真空包装したような外観
となる。
【0008】それ故、内容物の種類や量によって炭酸ガ
ス量(ヘッドスペース量)を調整することによって、従
来のように脱気板によって液面をシール部まで上昇させ
る必要がなく、また真空包装する必要もなく、液中シー
ルの場合に生じる欠点や真空包装のときに生じる欠点が
なく、シール不良がなく且つシール部外観も良く、しか
も低コストで高速で充填シールができる。
【0009】
【実施例】以下本発明の実施例を詳細に説明する。図3
は本発明のパウチ詰食品の充填・密封方法を実施するた
めに使用されるロータリー式の充填・密封装置の一例を
示している。該装置において、1がパウチを保持するパ
ウチ保持装置であり、ローター本体2に図の実施例では
8個等ピッチで配置されており、パウチ供給ステーショ
ンa〜冷却プレス・排出ステーションhを順次間欠的に
移動してパウチを把持して搬送するようになっている。
パウチ供給ステーションaにはパウチ供給装置が配置さ
れてパウチ保持装置1にパウチが供給されて把持され、
袋開口ステーションbでパウチ開口装置によりパウチが
開口され、予備炭酸ガスフラッシュステーションcでパ
ウチ内に予備炭酸ガスフラッシュが行われる。次いで充
填装置が配置された充填ステーションdで内容物が充填
され、炭酸ガスフラッシュステーションeで炭酸ガスフ
ラッシュが行われ、その状態で第1シールステーション
fでパウチ開口部の第1次シールが行われ、さらに第2
シールステーションgで第2シールが行われ、シールが
終了したパウチは冷却プレス・排出ステーションhで冷
却プレスされたのち排出されるようになっている。
【0010】以上の工程は、内容物が液体食品の場合で
あるが、内容物が固体食品の場合は、第1シールステー
ションfでスポンジによる脱気を行ってから第1シール
を行うようになっている。それにより、パウチ内での余
分な炭酸ガスを除去すると同時に固形物の部分的な偏り
を是正してほぼ均一な厚さに是正することができる。以
上のような装置により、内容物がハンバーグの場合と、
乳飲料の場合について、フラッシュする炭酸ガスの量を
変化させて行った場合の本発明の実施例を次に示す。
【0011】実施例1 パウチに乳飲料500グラムを充填し、炭酸ガスをフラ
ッシュして30mlのヘッドスペースを設けて密封充填し
た場合、同じく20mlを充填した場合、10mlを充填し
た場合、さらに比較例として窒素ガスと空気をそれぞれ
30、20、10mlづつ充填して密封した場合につい
て、1日、7日、14日、30日経過後のヘッドスペー
ス量の変化を調べた。その結果を図1に示す。該図から
明らかなように、炭酸ガスを充填した場合、充填密封
(殺菌)後の翌日には何れの場合もヘッドスペース量が
1ml前後まで減少し、7日以降はほぼ零となり、ヘッド
スペースが失われる結果を示した。この結果、良好な密
封状態でありながら液中シールしたような外観を示し
た。一方、窒素ガス置換や空気の場合は明らかにヘッド
スペースが残留する容器外観を示した。なお、炭酸ガス
の乳飲料への影響はなく、炭酸ガス30ml〜0mlにおい
て官能的な差は全く認められなかった。
【0012】実施例2 パウチにハンバーグ150グラムを充填し、前記実施例
と同様に炭酸ガスをフラッシュして30mlのヘッドスペ
ースを設けて密封充填した場合、同じく20mlを充填し
た場合、10mlを充填した場合、さらに比較例として窒
素ガスと空気をそれぞれ30、20、10mlづつ充填し
て密封した場合ついて、1日、7日、14日、30日経
過後のヘッドスペース量の変化を調べた。その結果を図
2に示す。図2から明らかなように、炭酸ガスを充填し
てへッドスペースを形成した場合には、充填密封の翌日
にはいずれのヘッドスペース量においても2ml前後まで
減少し、その後の変化は殆ど認められなかった。この結
果、殺菌翌日には真空包装したと同様の包装外観を示し
た。一方、窒素ガス置換や空気の場合は、ヘッドスペー
スが残留することにより、内容物が変敗しているような
容器外観を示した。なお、炭酸ガスのハンバーグへの影
響は全く認められなかった。以上の実施例の結果、本発
明をパウチ詰食品に適用することは、炭酸ガスが食品の
味覚等に及ぼす影響は全くない反面、脱酸素効果、シー
ル状態の安定化に優れ、且つ脱気板や真空包装機を使用
する必要が無いなど種々の利点があり、極めて有効であ
ることが判明した。
【0013】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は次のような格別の効果を奏する。パウチ詰液体食品の
場合、従来のように脱気板により液面を上昇させる必要
がないため、液のシール面への付着が大幅に軽減でき、
シール部外観不良やシール不良が殆ど無くなる。そし
て、ヘッドスペース中の炭酸ガスは、食品に吸収される
ため、出来上がり製品はヘッドスペースが殆どなく、液
中シールしたような外観となる。一方パウチ詰固体食品
の場合、ヘッドスペースがなくなるため真空包装したと
同じ外観となり、真空包装を要しないので生産効率が高
い。また大気圧下で密封するため、純固体食品の他に固
体+低粘性液体についても安定的なシール状態が得られ
る。さらに、内容物が煮豆等の場合、密封直後ではパウ
チ内で動くことができるので、この時点でパウチを押え
ることにより、内容物を崩すことなく均一な厚みにする
ことができ、殺菌時間の大幅な短縮が可能であり、高品
質で且つ常温流通可能なパウチ詰食品を製造することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パウチ詰乳飲料の場合における保存期間とヘッ
ドスペース量の関係を示すグラフである。
【図2】パウチ詰ハンバーグの場合における保存期間と
ヘッドスペース量の関係を示すグラフである。
【図3】本発明の方法を実施するためのパウチ詰充填・
密封装置の一実施例の概略平面図である。
【図4】乳飲料の場合の炭酸ガス充填割合と炭酸ガス吸
収率との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 パウチ保持装置 2 ロータ
ー本体 a パウチ供給ステーション b 袋開口
ステーション c 予備炭酸ガスフラッシュステーション d 充填ス
テーション e 炭酸ガスフラッシュステーション f 第1シ
ールステーション g 第2シールステーション h 冷却プレス・排出ステーション

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パウチ詰食品の充填・密封時に炭酸ガス
    をフラッシュしてヘッドスペースの空気を炭酸ガスに置
    換して密封し、密封後に食品中に前記ヘッドスペース内
    の炭酸ガスを溶解させることにより、パウチのヘッドス
    ペースを殆ど無くすようにしたことを特徴とするパウチ
    詰食品の充填・密封方法。
JP17769092A 1992-06-12 1992-06-12 パウチ詰食品の充填・密封方法 Pending JPH061324A (ja)

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JPH061324A true JPH061324A (ja) 1994-01-11

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JP17769092A Pending JPH061324A (ja) 1992-06-12 1992-06-12 パウチ詰食品の充填・密封方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007110937A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Meiji Milk Prod Co Ltd 高濃度レトルト流動食品及びその製造方法

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5890059A (ja) * 1981-11-19 1983-05-28 ヤマニ乳業株式会社 清涼飲料水の袋詰方法
JPH057480A (ja) * 1990-09-29 1993-01-19 Toppan Printing Co Ltd 高圧殺菌処理方法

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970114