JPH0613243Y2 - 高炉出銑口開孔装置 - Google Patents

高炉出銑口開孔装置

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JPH0613243Y2
JPH0613243Y2 JP10737489U JP10737489U JPH0613243Y2 JP H0613243 Y2 JPH0613243 Y2 JP H0613243Y2 JP 10737489 U JP10737489 U JP 10737489U JP 10737489 U JP10737489 U JP 10737489U JP H0613243 Y2 JPH0613243 Y2 JP H0613243Y2
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oxygen
frame
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JP10737489U
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良親 柳橋
三郎 原
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、高炉出銑口を酸素ガスをもって開孔する高炉
出銑口開孔装置(以下、単に酸素開孔装置という)に関
する。
〔従来の技術〕
従来、高炉から溶融状態の銑鉄を出銑するにあたり、充
填マッドで閉塞された出銑口をドリルを用いて穿孔する
方法が多年採用されてきた。
しかし、近年においては、その開孔作業の時間短縮およ
び省力化が検討され、種々の開孔方法およびその装置が
提案がされている。たとえば、特開昭53−54103
号公報には、出銑口閉塞マッドにレーザーを照射して開
孔する手段が開示されている。また、特開昭58−39
711号公報には、マッドによって出銑口閉塞直後、マ
ッドの内端表面近傍のみが焼成された状態で、マッドガ
ンを取外し、出銑口開孔機によって丸棒鋼のみをマッド
中に挿通し、出銑口開孔機を退避させて丸棒鋼のみをマ
ッド中に放置し、マッドが焼成硬化したのち必要時に該
丸棒鋼を引抜き、出銑口を開孔する方法が開示されてい
る。
本考案は、特に出銑口内の地金、あるいは出銑口内に残
留してしまった鋼棒に酸素ランスから酸素ガスを吹き付
けて、該地金あるいは鋼棒を酸素ランスの先端部諸共燃
焼かつ溶融させつつ開孔する方法に関する。
従来、この種の場合、4〜5人の作業員によって酸素ラ
ンスを保持しながら開孔していた。そこで、その開孔作
業の省力化を図るための装置として、たとえば特公昭6
3−56284公報、あるいは実公昭62−13214
7公報等において開示されたものが知られている。前者
の特公昭63−56284号公報には、予めコイル状に
巻回されたカロライズ鋼管を矯直しつつ出銑口に当接
し、酸素ガスを吹付けて開孔することを特徴とする酸素
開孔装置が開示されている。また、後者の実開昭62−
132147公報には、高炉出銑口近傍付近に設置され
た架構物に軸受装置をもって旋回自在に作動される旋回
アームと、該旋回アーム先端に回動自在に吊持された昇
降装置を介して、更に昇降自在に吊持された酸素吹管矯
正繰り出し装置から構成され、前記酸素吹管矯正繰り出
し装置によって巻取ドラムから巻戻しされる酸素ランス
を、矯直しつつ、出銑口軸心方向と略一致するよう引出
しおよび引戻し自在とした酸素開孔装置が開示されてい
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
前述した公知の酸素開孔装置において、ほぼ目的とする
機能は十分達せられると考えられるが、その設備が大型
のため種々の機器が配設されている鋳床(出銑口の下方
の床)上における設置スペースの確保の問題点、ならび
に大型化に伴う設備費が嵩み、かつ通常の高炉では出銑
口が2〜4ヶ所あるため、各出銑口ごとに酸素開孔装置
が必要となるため、設備費の高騰がより顕著となる問題
点があった。
そこで本考案は、元来狭溢で足場の良くない作業環境に
おいてその設置スペースとして狭いもので足りる酸素開
孔装置を提供することにある。さらに、酸素開孔装置の
小型化および易移動性によって、1台の酸素開孔装置に
より他の出銑口の開孔をも行うことができ、もって全設
備費としてみた場合著しく低減する酸素開孔装置を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記問題を解決するために本考案は、出銑口上方の作業
床面に沿って移動自在な台車と、この台車上に酸素ラン
スがコイル状に巻回された巻取りドラムと、前記台車に
対して取り付けられ、前記巻取りドラムからの酸素ラン
スを案内する複数のフレームにより略V字状の案内路を
形成し、このフレームの基端側フレームは前記台車に対
して伏仰自在に設けられ、アーム相互間はそれらのなす
角度が可変自在に連続され、各フレームには酸素ランス
のガイドローラが設けられていることを特徴とするもの
である。
〔作用〕
本考案においては、フレームを複数とし、基端フレーム
を伏仰自在とするとともに、フレーム相互間のそれらの
なす角度を可変自在に連結し、かかるフレーム群に沿っ
て巻取りドラムからの酸素ランスを送り出すようにして
ある。
したがって、先端フレームを基端側フレームに対してな
す角度を調節することで、酸素ランスと出銑口との角度
を直交状態に調節できる。また、基端フレームを起き上
がらせることにより、フレーム群を台車の床面上方に持
ち上げることができ、この状態で台車を他の出銑口近く
まで容易に移動できる。
さらに、アーム相互間はそれらのなす角度が可変となっ
ているので、たとえばV字状に屈曲させた酸素ランス案
内路を形成し、出銑口に対して酸素ランスが直交するよ
うに位置決めするようにすれば、鋳床上方の作業床から
開孔を行うことが可能となる。しかも、たとえば鋳床上
に台車を設けて作業を行う場合、酸素ランスを出銑口と
直交させるためには、1本の長いアームを備え台車を出
銑口から遠く離れた位置に配置せねばならない。
かかる場合に比較して、本考案装置によれば、高炉の放
射方向の装置長として短いもので足り、他の出銑口へ移
動する際に作業床上の既存機器に邪魔されることなく移
動を行うことができ、移動性が良好となり、非使用時に
おいて銑鉄の熱などから保護するために作業床上の格納
庫に保管することも容易となる。また、このように小型
化された移動台車が、作業床を自在に移動することがで
きるため、本考案酸素開孔装置1台によって他の出銑口
の開孔をも行えるため全体としての設備費を削減するこ
とができる。
〔考案の具体的な構成〕
本考案を第1図の実施例に基づき詳説する。
30は高炉で、その出銑口31から溶銑が溶銑樋32に
流出される。33は羽口である。
かかる高炉30周りの作業床1上に移動台車3がキャス
ター2により移動自在設置されている。移動台車3は移
動終了後、付設のストッパー3aにより作業床1の所定
位置に固定されるようになっている。
移動台車3上には、油圧ユニット4および巻取りドラム
7が配設されている。巻取りドラム7には、予め酸素ラ
ンス16が巻回されており、この巻取ドラム7は、移動
台車3上に固定されたドラム支持台6上部の枢軸6aに
軸支され、枢軸6aを中心として回転自在となってい
る。5はアーム支持台で、その基部が移動台車3に固着
され、その上部に回転軸5aをもって基端フレーム9の
一端と軸支されている。したがって、基端フレーム9は
回転軸5aを回転中心として回動し、伏仰可能となって
いる。この伏仰のために傾動用ジャッキ8が設けられ、
その一端は基端フレーム9の中間部に軸支され他端は移
動台車3と連結されており、もって基端フレーム9が傾
動用ジャッキ8の伸縮により傾動が行われるようになっ
ている。
基端フレーム9の他端は、先端フレーム10の一端と連
結ブラケット9A、10Aを繋ぐ回転軸10aをもって
軸支されており、したがって先端フレーム10は回転軸
10aを回転中心として回動可能とされている。
この回転のために、芯出しシリンダー13が設けられ、
その一端が基端フレーム9の上端に軸支され、他端は先
端フレーム10の基端に連結されており、先端フレーム
10はこの芯出しシリンダーの伸縮により回動される。
一方、巻取りドラム7より引出しされた酸素ランス16
は、基端フレーム9に付設されたガイドローラー11上
を通り、矯正ローラー12および矯正ローラー14にて
曲がりを矯正され、先端フレーム10に付設されたガイ
ドローラー15を通って送り出しが行われる。かくし
て、基端フレーム9および先端フレーム10が略V字状
をなし、かつこれら基端フレーム9および先端フレーム
10と、これらに設けられたガイドローラー11、矯正
ローラー12、14およびガイドローラー15とで酸素
ランス16の送り出し用の案内路20が構成されてい
る。
酸素ランス16の送り出し時には、矯正ローラー12お
よび14をトルクモーターにより駆動させ、酸素ランス
16をその摩擦により送り出しを行うが、巻取りドラム
7を直接、たとえば油圧モーター等の駆動装置により回
転させて送り出しを行ってもよい。
次に、本考案の酸素開孔装置を用いた一作業実施例を説
明する。
高炉30内の溶銑は、出銑口30を開孔されることによ
り溶銑樋32に排出される。この開孔作業に当たって
は、酸素開孔装置が作業床1上を移動され、出銑口直上
部に設置される。作業床1にはストッパー穴が設けら
れ、このストッパー穴にストッパー3aが降ろされ、酸
素開孔装置は固定される。酸素開孔装置の操作は無線に
よる遠隔操作とされ、操作員は出銑口31付近でその操
作を行うことができる。
酸素開孔装置の設置が終了したならば、傾動用ジャッキ
8の伸縮操作により基端フレーム9を適当な位置まで傾
斜させ、次いで芯出しシリンダー13の伸縮操作により
先端フレーム10を回転軸10a回りに回動させ、酸素
ランス16が出銑口31に直角に当たるよう芯出しを行
う。
ここまでの作業が完了したならば、一旦酸素開孔装置の
基端フレーム9を上昇させて案内路20を待機させる。
開孔作業は最初、別の出銑口開孔機を用い、その先端ド
リルにて閉塞材に打撃を与えつつ、回転させることによ
って出銑孔31の穿孔を行う。この出銑口開孔機のドリ
ル先端が地金に当たったり、ドリルの折損等により開孔
不能となった場合に、先程待機させておいた酸素開孔装
置を使用して開孔させる。まず、基端フレーム9を降下
させ、案内路20を先の芯出し位置に設定し、酸素ラン
ス16を矯正ローラー12、14の駆動により送り出
し、その先端を出銑孔31に直角に当接させ酸素ガスを
吹き付け点火し、孔底の地金あるいはドリル棒鋼を酸素
ランス16諸共燃焼溶融させ開孔する。酸素ランス16
はその溶損に合わせ徐々に送り出す。開孔が完了し、溶
銑が出始めたら酸素ガスを止め酸素ランス16を引き戻
し、基端フレーム9および先端フレーム10を回動退避
させる。この退避状態が仮想線により図示されている。
上記一実施作業例は、出銑口開孔機と併用した場合であ
るが、本考案酸素開孔装置単独でドリル穿孔を行わず、
最初から閉塞材諸共燃焼させ開孔作業を行ってもよい。
また、本考案装置の用途は酸素開孔装置に限定されるこ
となく、樋の残銑抜き開孔装置としても好適とされる。
また、本考案酸素開孔装置は必要時以外は、作業床上の
格納庫に収容することができる。これによって、同装置
の傷みも少なく、メンテナンス費用を削減出来る効果も
生ずる。また、格納庫に格納されていた、または第1図
の仮想線のように退避位置にある酸素開孔装置は、他の
出銑口において用いる場合には、同装置を作業床上を移
動させて、前述の開孔に用いることができる。
他方、前記例においては、矯正ローラー12、14を用
いてあるが、これは本質的にガイドローラーと作用的に
同一であるので、本考案にいうガイドローラーが含まれ
る。
〔考案の効果〕
以上、詳説したように本考案によれば以下の効果を奏す
る。
本考案酸素開孔装置によれば、高炉回りに構築された作
業床上から順次開孔作業を行うことができるため、狭い
鋳床上における設置スペースの確保の問題がない。さら
に、小型化、および易移動性によって1台の酸素開孔装
置により他の出銑口の開孔をも行うことができ、全設備
費として約1/3に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る酸素開孔装置の一実施例を示す図
である。 1……作業床、3……移動台車、7……巻取りドラム、
8……傾動用ジャッキ、9……基端フレーム、10……
先端フレーム、11……ローラー、12……矯正ローラ
ー、13……芯出しシリンダー、16……酸素ランス、
20……案内路、31……出銑口、32……溶銑樋

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】出銑口上方の作業床面に沿って移動自在な
    台車と、この台車上に酸素ランスがコイル状に巻回され
    た巻取りドラムと、前記台車に対して取り付けられ、前
    記巻取りドラムからの酸素ランスを案内する複数のフレ
    ームにより略V字状の案内路を形成し、このフレームの
    基端側フレームは前記台車に対して伏仰自在に設けら
    れ、アーム相互間はそれらのなす角度が可変自在に連続
    され、各フレームには酸素ランスのガイドローラーが設
    けられていることを特徴とする高炉出銑口開孔装置。
JP10737489U 1989-09-13 1989-09-13 高炉出銑口開孔装置 Expired - Lifetime JPH0613243Y2 (ja)

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JPH0345945U JPH0345945U (ja) 1991-04-26
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