JP3088882B2 - 溶鋼処理設備のワイヤー供給装置 - Google Patents
溶鋼処理設備のワイヤー供給装置Info
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- JP3088882B2 JP3088882B2 JP05260001A JP26000193A JP3088882B2 JP 3088882 B2 JP3088882 B2 JP 3088882B2 JP 05260001 A JP05260001 A JP 05260001A JP 26000193 A JP26000193 A JP 26000193A JP 3088882 B2 JP3088882 B2 JP 3088882B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶鋼加熱精練設備等の
溶鋼処理設備において、溶鋼鍋内の溶鋼にCa等のワイ
ヤーを添加するためのワイヤー供給装置に関するもので
ある。
溶鋼処理設備において、溶鋼鍋内の溶鋼にCa等のワイ
ヤーを添加するためのワイヤー供給装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】前記溶鋼処理設備において、溶鋼鍋の成
分の均一性と溶鋼鍋の側壁耐火物の保護のため、Ca等
のワイヤーは溶鋼鍋の中心に供給し溶鋼に添加する必要
がある。前記ワイヤーは、ドラムに巻かれており、その
断面形状が長方形で、薄肉方向に曲り易いが、幅方向に
曲り難い性質があるため、通常は上下方向に曲がり易い
方向で使用する必要があり、したがって、ワイヤーのガ
イドパイプは横方向に曲げて設置することができない。
分の均一性と溶鋼鍋の側壁耐火物の保護のため、Ca等
のワイヤーは溶鋼鍋の中心に供給し溶鋼に添加する必要
がある。前記ワイヤーは、ドラムに巻かれており、その
断面形状が長方形で、薄肉方向に曲り易いが、幅方向に
曲り難い性質があるため、通常は上下方向に曲がり易い
方向で使用する必要があり、したがって、ワイヤーのガ
イドパイプは横方向に曲げて設置することができない。
【0003】従来、ワイヤー供給装置は、溶鋼鍋と添加
装置が平面的に一直線で結べかつ途中に障害物がない位
置に配設すると共に、ガイドパイプを一直線に通して設
け、ガイドパイプ先端と溶鋼鍋内の溶鋼面との間隔を1
m以下にして、ワイヤーに曲がりの変化があっても溶鋼
鍋のほゞ中心に供給できるようにしている。なお、ガイ
ドパイプの途中に、移動するランス、電極等があり、ワ
イヤー供給中には干渉しないが、溶鋼処理時或いは溶鋼
鍋補修時に移動して干渉する場合は、ガイドパイプの干
渉する部分を、移動して干渉しないようにしている。
装置が平面的に一直線で結べかつ途中に障害物がない位
置に配設すると共に、ガイドパイプを一直線に通して設
け、ガイドパイプ先端と溶鋼鍋内の溶鋼面との間隔を1
m以下にして、ワイヤーに曲がりの変化があっても溶鋼
鍋のほゞ中心に供給できるようにしている。なお、ガイ
ドパイプの途中に、移動するランス、電極等があり、ワ
イヤー供給中には干渉しないが、溶鋼処理時或いは溶鋼
鍋補修時に移動して干渉する場合は、ガイドパイプの干
渉する部分を、移動して干渉しないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来技術で
は困難と思われていた設備へも、溶鋼鍋の移動時間の短
縮、建設コスト低減のため、既設設備を利用してワイヤ
ー添加を行なうニーズが増えている。例えば、溶鋼加熱
精練設備において、現在使用している電極孔或いはラン
ス孔を利用して、作業デッキ上から該デッキ下にある溶
鋼鍋にワイヤーを供給する要求がある。
は困難と思われていた設備へも、溶鋼鍋の移動時間の短
縮、建設コスト低減のため、既設設備を利用してワイヤ
ー添加を行なうニーズが増えている。例えば、溶鋼加熱
精練設備において、現在使用している電極孔或いはラン
ス孔を利用して、作業デッキ上から該デッキ下にある溶
鋼鍋にワイヤーを供給する要求がある。
【0005】しかし、従来技術では、電極或いはランス
孔とワイヤー供給用開口が、同じ開口となるので、該開
口部にワイヤー供給用の固定ガイドパイプを取付ける
と、電極或いはランスが地金付き等で太くなると、これ
らと前記ガイドパイプが干渉して、操業ができなくなる
という問題がある。また、前記ガイドパイプ先端がデッ
キ上に位置するのに対して、溶鋼鍋がデッキ下であるか
ら、前記ガイドパイプ先端と溶鋼鍋内の溶鋼面との距離
が 2〜2.5mと大きくなる。
孔とワイヤー供給用開口が、同じ開口となるので、該開
口部にワイヤー供給用の固定ガイドパイプを取付ける
と、電極或いはランスが地金付き等で太くなると、これ
らと前記ガイドパイプが干渉して、操業ができなくなる
という問題がある。また、前記ガイドパイプ先端がデッ
キ上に位置するのに対して、溶鋼鍋がデッキ下であるか
ら、前記ガイドパイプ先端と溶鋼鍋内の溶鋼面との距離
が 2〜2.5mと大きくなる。
【0006】前記ワイヤーガイドパイプの先端と溶鋼面
との距離が 1m(設計許容値) を超えた場合、ワイヤーを
その巻取ドラムから巻き戻したときの曲がりの変化の影
響が大きくなり、溶鋼鍋の中心に向かってワイヤーを安
定的に供給できず、溶鋼へのワイヤー添加が不可能にな
るという問題がある。なお、前記ワイヤーが溶鋼鍋の側
壁に接触すると、溶鋼鍋内壁に設けたレンガが溶損し、
溶鋼鍋の側壁に穴明きを引き起こし、非常に危険であ
る。
との距離が 1m(設計許容値) を超えた場合、ワイヤーを
その巻取ドラムから巻き戻したときの曲がりの変化の影
響が大きくなり、溶鋼鍋の中心に向かってワイヤーを安
定的に供給できず、溶鋼へのワイヤー添加が不可能にな
るという問題がある。なお、前記ワイヤーが溶鋼鍋の側
壁に接触すると、溶鋼鍋内壁に設けたレンガが溶損し、
溶鋼鍋の側壁に穴明きを引き起こし、非常に危険であ
る。
【0007】本発明は、上述のような実状に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、作業デッキ上か
ら電極孔或いはランス孔を利用して、電極或いはランス
等と干渉することなくワイヤーを溶鋼鍋内の適正位置に
供給することができる溶鋼処理設備のワイヤー供給装置
を提供するにある。
れたもので、その目的とするところは、作業デッキ上か
ら電極孔或いはランス孔を利用して、電極或いはランス
等と干渉することなくワイヤーを溶鋼鍋内の適正位置に
供給することができる溶鋼処理設備のワイヤー供給装置
を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、溶鋼鍋内の溶鋼にワイヤーを添加するための溶鋼
処理設備のワイヤー供給装置であって、作業デッキ上に
竪軸心回りに回転可能に設けた旋回フレームと、該フレ
ームに設けられたワイヤーガイドパイプ昇降機構と、該
昇降機構により昇降する可動ワイヤーガイドパイプと、
前記旋回フレームの回転駆動手段とからなり、前記可動
ワイヤーガイドパイプを上昇位置において溶鋼鍋のラン
ス孔又は電極孔の直上とこれらの孔以外の待機位置との
間を往復動可能にしたことを特徴としている。
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明は、溶鋼鍋内の溶鋼にワイヤーを添加するための溶鋼
処理設備のワイヤー供給装置であって、作業デッキ上に
竪軸心回りに回転可能に設けた旋回フレームと、該フレ
ームに設けられたワイヤーガイドパイプ昇降機構と、該
昇降機構により昇降する可動ワイヤーガイドパイプと、
前記旋回フレームの回転駆動手段とからなり、前記可動
ワイヤーガイドパイプを上昇位置において溶鋼鍋のラン
ス孔又は電極孔の直上とこれらの孔以外の待機位置との
間を往復動可能にしたことを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明によれば、電極或いはランスによる溶鋼
処理中又は補修時には、可動ワイヤーガイドパイプをそ
の昇降機構により上昇させた状態で、電極或いはランス
に干渉しない待機位置に、旋回フレームを旋回移動させ
る。ワイヤーを溶鋼に添加する時には、電極或いはラン
スを待機位置に移動し、旋回フレームを旋回させて可動
ワイヤーガイドパイプの下端を溶鋼鍋のランス孔又は電
極孔の直上に位置させ、可動ワイヤーガイドパイプをそ
の昇降機構により下降させて、溶鋼鍋内に溶鋼面との距
離が1m以下となるように可動ワイヤーガイドパイプ下
端を位置させた後、ワイヤーを巻き戻して前記パイプ下
端から溶鋼中に供給し添加する。
処理中又は補修時には、可動ワイヤーガイドパイプをそ
の昇降機構により上昇させた状態で、電極或いはランス
に干渉しない待機位置に、旋回フレームを旋回移動させ
る。ワイヤーを溶鋼に添加する時には、電極或いはラン
スを待機位置に移動し、旋回フレームを旋回させて可動
ワイヤーガイドパイプの下端を溶鋼鍋のランス孔又は電
極孔の直上に位置させ、可動ワイヤーガイドパイプをそ
の昇降機構により下降させて、溶鋼鍋内に溶鋼面との距
離が1m以下となるように可動ワイヤーガイドパイプ下
端を位置させた後、ワイヤーを巻き戻して前記パイプ下
端から溶鋼中に供給し添加する。
【0010】そして、ワイヤーの添加処理が完了する
と、前記昇降機構により可動ワイヤーガイドパイプを作
業デッキ上の上昇位置とした後、旋回フレームをその回
転駆動手段により待機位置に旋回させて待機させること
によって、電極或いはランスとの干渉を回避する。
と、前記昇降機構により可動ワイヤーガイドパイプを作
業デッキ上の上昇位置とした後、旋回フレームをその回
転駆動手段により待機位置に旋回させて待機させること
によって、電極或いはランスとの干渉を回避する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図面において、1は本発明のワイヤー供給装置で、
溶鋼加熱精練設備の作業デッキ2 上に設けられ、該デッ
キ2 の下側に溶鋼鍋3 が配設されており、作業デッキ2
には溶鋼鍋3 の電極孔4 およびランス孔5 の直上に位置
して夫々開口6,7 が設けられている。なお、8 は電極、
9 は溶鋼面、10はランスである。
る。図面において、1は本発明のワイヤー供給装置で、
溶鋼加熱精練設備の作業デッキ2 上に設けられ、該デッ
キ2 の下側に溶鋼鍋3 が配設されており、作業デッキ2
には溶鋼鍋3 の電極孔4 およびランス孔5 の直上に位置
して夫々開口6,7 が設けられている。なお、8 は電極、
9 は溶鋼面、10はランスである。
【0012】ワイヤー供給装置1 は、作業デッキ2 上に
軸受台11を介して回転自在に立設された旋回軸12と、該
旋回軸12に基端13A が固着された旋回フレーム13と、該
フレーム13の先端に若干後方傾斜状に設けられた支持ガ
イドフレーム14と、該ガイドフレーム14に設けられたワ
イヤーガイドパイプ昇降機構15と、該昇降機構15により
昇降する可動ワイヤーガイドパイプ16と、下半部が支持
ガイドフレーム14内に挿入されると共に旋回フレーム13
に取付けられた旋回ワイヤーガイドパイプ17および旋回
フレーム回転駆動手段18等により主構成されている。
軸受台11を介して回転自在に立設された旋回軸12と、該
旋回軸12に基端13A が固着された旋回フレーム13と、該
フレーム13の先端に若干後方傾斜状に設けられた支持ガ
イドフレーム14と、該ガイドフレーム14に設けられたワ
イヤーガイドパイプ昇降機構15と、該昇降機構15により
昇降する可動ワイヤーガイドパイプ16と、下半部が支持
ガイドフレーム14内に挿入されると共に旋回フレーム13
に取付けられた旋回ワイヤーガイドパイプ17および旋回
フレーム回転駆動手段18等により主構成されている。
【0013】前記旋回軸12の上端12A は、上部デッキ19
を貫通して軸受20により回転自在に軸支され、旋回駆動
レバー21の一端が固着され、前記上部デッキ19上に設置
された電動シリンダからなる前記駆動手段18のロッド端
18A が前記レバー21の外端に連結されている。そして、
上部デッキ19上には、ワイヤーWを巻取ドラム (図示省
略) から巻戻すアンコイラー、ワイヤー繰り出し用ピン
チローラ22、固定ワイヤーガイドパイプ23が設けられて
いる。
を貫通して軸受20により回転自在に軸支され、旋回駆動
レバー21の一端が固着され、前記上部デッキ19上に設置
された電動シリンダからなる前記駆動手段18のロッド端
18A が前記レバー21の外端に連結されている。そして、
上部デッキ19上には、ワイヤーWを巻取ドラム (図示省
略) から巻戻すアンコイラー、ワイヤー繰り出し用ピン
チローラ22、固定ワイヤーガイドパイプ23が設けられて
いる。
【0014】前記旋回フレーム13の先端部13B は、前記
作業デッキ2 に設けたランス孔5 の直上近傍にまで延出
され、該先端部13B に前記支持ガイドフレーム14が、上
端を後方 (基端13A 側) に若干傾斜させて固着されてお
り、旋回フレーム13上に固着された旋回ワイヤーガイド
パイプ17の上端に中空ガイドコーン17A が固定され、該
コーン17A の中心がワイヤー供給時に前記上部デッキ19
上の前記ガイドパイプ23の中心と一致するようになって
いる。
作業デッキ2 に設けたランス孔5 の直上近傍にまで延出
され、該先端部13B に前記支持ガイドフレーム14が、上
端を後方 (基端13A 側) に若干傾斜させて固着されてお
り、旋回フレーム13上に固着された旋回ワイヤーガイド
パイプ17の上端に中空ガイドコーン17A が固定され、該
コーン17A の中心がワイヤー供給時に前記上部デッキ19
上の前記ガイドパイプ23の中心と一致するようになって
いる。
【0015】前記支持ガイドフレーム14は、図3〜図5
に示すように、2本一対の長尺の溝形鋼材14A を間隔を
もって連結部材14B により上下端および中間において連
結し、溝形鋼材14A の対向内側面に断面長方形のガイド
レール14C を全長にわたって固着したものであり、両溝
形鋼材14A の上下部に前記旋回フレーム13の前端が連結
され、かつ、その下端が作業デッキ2 に干渉しない高さ
に位置している。
に示すように、2本一対の長尺の溝形鋼材14A を間隔を
もって連結部材14B により上下端および中間において連
結し、溝形鋼材14A の対向内側面に断面長方形のガイド
レール14C を全長にわたって固着したものであり、両溝
形鋼材14A の上下部に前記旋回フレーム13の前端が連結
され、かつ、その下端が作業デッキ2 に干渉しない高さ
に位置している。
【0016】前記ワイヤーガイドパイプ昇降機構15は、
可動ワイヤーガイドパイプ16を固定した上下一対のパイ
プ昇降台車24と、前記支持フレーム14の後面上下端に軸
受25を介して回転自在に軸支された上下部回転軸26,27
と、上下部回転軸26,27 に固着された伝動チエンホイル
28,29 と、上部回転軸26に固着された従動チエンホイル
30と、前記伝動チエンホイル28,29 間に巻掛けられた無
端状伝動チエン31と、旋回フレーム13上部に載設された
サイクロ減速機付駆動モータ32と、モータ出力軸に固着
された駆動チエンホイル33と、該ホイル33と前記従動チ
エンホイル30間に巻掛けられた無端状チエン34とから成
っている。
可動ワイヤーガイドパイプ16を固定した上下一対のパイ
プ昇降台車24と、前記支持フレーム14の後面上下端に軸
受25を介して回転自在に軸支された上下部回転軸26,27
と、上下部回転軸26,27 に固着された伝動チエンホイル
28,29 と、上部回転軸26に固着された従動チエンホイル
30と、前記伝動チエンホイル28,29 間に巻掛けられた無
端状伝動チエン31と、旋回フレーム13上部に載設された
サイクロ減速機付駆動モータ32と、モータ出力軸に固着
された駆動チエンホイル33と、該ホイル33と前記従動チ
エンホイル30間に巻掛けられた無端状チエン34とから成
っている。
【0017】前記パイプ昇降台車24は、可動ワイヤーガ
イドパイプ16を両側から解放可能に挟着保持する台車本
体24A と、該本体24A に回転自在に装着された前記両ガ
イドレール14C の対向面に接触転動するガイドローラ24
B と、前記両ガイドレール14C の両側面に接触転動する
ガイドローラ24C とからなり、前記台車本体24A に固着
された連結金物35を介して、前記伝動チエン31が連結さ
れている。
イドパイプ16を両側から解放可能に挟着保持する台車本
体24A と、該本体24A に回転自在に装着された前記両ガ
イドレール14C の対向面に接触転動するガイドローラ24
B と、前記両ガイドレール14C の両側面に接触転動する
ガイドローラ24C とからなり、前記台車本体24A に固着
された連結金物35を介して、前記伝動チエン31が連結さ
れている。
【0018】なお、前記台車24のうち上側の台車本体24
A の外側面には、図3に示すようにストライカー36が設
けられ、前記支持ガイドフレーム14の上下部に取付けた
上下限用リミットスイッチ37,38 を、前記ストライカー
36が作動させることにより、前記モータ32が停止される
ようになっている。前記可動ワイヤーガイドパイプ16
は、固定ワイヤーガイドパイプ23が挿通する太さとさ
れ、上部パイプ16A と下部パイプ16B に接続分離可能に
分割され、上部パイプ16A の上端に中空ガイドコーン16
C が設けられており、下部パイプ16B の交換および上下
部パイプ16A,16B の交換が可能になっている。そして、
中空ガイドコーン16C には、前記パイプ昇降台車24が下
降限に位置しているとき、旋回ワイヤーガイドパイプ17
の下端部が挿入している。
A の外側面には、図3に示すようにストライカー36が設
けられ、前記支持ガイドフレーム14の上下部に取付けた
上下限用リミットスイッチ37,38 を、前記ストライカー
36が作動させることにより、前記モータ32が停止される
ようになっている。前記可動ワイヤーガイドパイプ16
は、固定ワイヤーガイドパイプ23が挿通する太さとさ
れ、上部パイプ16A と下部パイプ16B に接続分離可能に
分割され、上部パイプ16A の上端に中空ガイドコーン16
C が設けられており、下部パイプ16B の交換および上下
部パイプ16A,16B の交換が可能になっている。そして、
中空ガイドコーン16C には、前記パイプ昇降台車24が下
降限に位置しているとき、旋回ワイヤーガイドパイプ17
の下端部が挿入している。
【0019】また、前記可動ワイヤーガイドパイプ16の
長さは、パイプ昇降台車24即ち該下部パイプ16B の下端
が、溶鋼鍋3 内の溶鋼面9 から1m以下の距離に位置す
るように設定されており、しかも、前記ガイドパイプ16
の上昇限において、該パイプ16下端が支持ガイドフレー
ム14下端と略一致するようにパイプ昇降台車24のストロ
ークSが設定されている。なお、前記旋回フレーム13お
よび前記ガイドパイプ16とランス10等との既設設備の相
互動作に対し、電気的な条件 (インターロック) を設
け、設備の干渉を防止し、遠隔自動運転を可能にしてい
る。
長さは、パイプ昇降台車24即ち該下部パイプ16B の下端
が、溶鋼鍋3 内の溶鋼面9 から1m以下の距離に位置す
るように設定されており、しかも、前記ガイドパイプ16
の上昇限において、該パイプ16下端が支持ガイドフレー
ム14下端と略一致するようにパイプ昇降台車24のストロ
ークSが設定されている。なお、前記旋回フレーム13お
よび前記ガイドパイプ16とランス10等との既設設備の相
互動作に対し、電気的な条件 (インターロック) を設
け、設備の干渉を防止し、遠隔自動運転を可能にしてい
る。
【0020】上記実施例において、図1〜図4は、ワイ
ヤー添加処理時の状態を示しており、可動ワイヤーガイ
ドパイプ16の下端が溶鋼鍋3 内の溶鋼面9 から1m以下
の距離に位置し、アンコイラーからワイヤー繰り出し用
ピンチローラ22により繰り出されたワイヤーWが、固定
および旋回ワイヤーガイドパイプ23,17 から可動ワイヤ
ーガイドパイプ16内を通って、溶鋼鍋3 内の適正な位置
に供給され、所定の速度で連続的に溶鋼Mに添加され
る。
ヤー添加処理時の状態を示しており、可動ワイヤーガイ
ドパイプ16の下端が溶鋼鍋3 内の溶鋼面9 から1m以下
の距離に位置し、アンコイラーからワイヤー繰り出し用
ピンチローラ22により繰り出されたワイヤーWが、固定
および旋回ワイヤーガイドパイプ23,17 から可動ワイヤ
ーガイドパイプ16内を通って、溶鋼鍋3 内の適正な位置
に供給され、所定の速度で連続的に溶鋼Mに添加され
る。
【0021】この時、ランス10は図2に示す待機位置に
あり、本発明ワイヤー供給装置1 がランスに干渉するこ
とはない。このようにして、既設設備のランス孔5 およ
びその上方の開口7 を利用してワイヤー添加処理を自動
的に行なうことができる。そして、可動ワイヤーガイド
パイプ16に地金 (溶鋼) が付着したり熱によって曲がり
等が生じた場合は、該ガイドパイプ16又は下部パイプ16
B さらには、可動ワイヤーガイドパイプ16とその昇降台
車24共にセットで容易に交換可能である。
あり、本発明ワイヤー供給装置1 がランスに干渉するこ
とはない。このようにして、既設設備のランス孔5 およ
びその上方の開口7 を利用してワイヤー添加処理を自動
的に行なうことができる。そして、可動ワイヤーガイド
パイプ16に地金 (溶鋼) が付着したり熱によって曲がり
等が生じた場合は、該ガイドパイプ16又は下部パイプ16
B さらには、可動ワイヤーガイドパイプ16とその昇降台
車24共にセットで容易に交換可能である。
【0022】ワイヤー添加処理が完了すると、ワイヤー
Wの繰り出し用ピンチローラ22およびアンコイラーを逆
回転させて、ワイヤーWを巻き取ってその先端を上部デ
ッキ19上の固定ワイヤーガイドパイプ23内に引き戻すと
共に、前記モータ32を運転して昇降台車24を上昇させ、
上昇限でリミットスイッチ37の作動により前記モータ32
が自動停止する。
Wの繰り出し用ピンチローラ22およびアンコイラーを逆
回転させて、ワイヤーWを巻き取ってその先端を上部デ
ッキ19上の固定ワイヤーガイドパイプ23内に引き戻すと
共に、前記モータ32を運転して昇降台車24を上昇させ、
上昇限でリミットスイッチ37の作動により前記モータ32
が自動停止する。
【0023】昇降台車24が上昇限に達すると、可動ワイ
ヤーガイドパイプ16の下端が作業デッキ2 と干渉しない
位置になるので、旋回フレーム回転駆動手段18により、
旋回フレーム13を旋回させて図2に2点鎖線で示す待機
位置に移動させる。このようにして、ランス孔5 および
その上方の開口とこれらの直上に障害物がなくなるの
で、該開口7 およびランス孔5 にランス10を挿通して、
溶鋼鍋3 内にランス10を挿入して、ランス10による溶鋼
加熱精練処理を行なうことができる。このとき、電極8
による処理も同時に行ないうること勿論である。
ヤーガイドパイプ16の下端が作業デッキ2 と干渉しない
位置になるので、旋回フレーム回転駆動手段18により、
旋回フレーム13を旋回させて図2に2点鎖線で示す待機
位置に移動させる。このようにして、ランス孔5 および
その上方の開口とこれらの直上に障害物がなくなるの
で、該開口7 およびランス孔5 にランス10を挿通して、
溶鋼鍋3 内にランス10を挿入して、ランス10による溶鋼
加熱精練処理を行なうことができる。このとき、電極8
による処理も同時に行ないうること勿論である。
【0024】そこで、ワイヤー添加処理を行なう場合
は、ランス10を上昇させて図2に示す待機位置に移動さ
せた後、前記回転駆動手段18により旋回フレーム13を、
図2に2点鎖線で示す待機位置から図2に実線で示す添
加処理位置に旋回させる。続いて、前記モータ32の運転
を開始して、昇降台車24を下降させる。昇降台車24が下
降限に達すると、ストライカー36が下限用リミットスイ
ッチ38を作動させ、前記モータ32が自動停止し、可動ワ
イヤーガイドパイプ16が開口7 およびランス孔5 から溶
鋼鍋3 内の溶鋼面9 上1m以下の適正位置に達する。こ
の状態において、ワイヤーWをその繰り出し用ピンチロ
ーラ22により繰り出し、旋回および可動ワイヤーガイド
パイプ17,16 内を通して、溶鋼M中に安定したワイヤー
添加ができる。
は、ランス10を上昇させて図2に示す待機位置に移動さ
せた後、前記回転駆動手段18により旋回フレーム13を、
図2に2点鎖線で示す待機位置から図2に実線で示す添
加処理位置に旋回させる。続いて、前記モータ32の運転
を開始して、昇降台車24を下降させる。昇降台車24が下
降限に達すると、ストライカー36が下限用リミットスイ
ッチ38を作動させ、前記モータ32が自動停止し、可動ワ
イヤーガイドパイプ16が開口7 およびランス孔5 から溶
鋼鍋3 内の溶鋼面9 上1m以下の適正位置に達する。こ
の状態において、ワイヤーWをその繰り出し用ピンチロ
ーラ22により繰り出し、旋回および可動ワイヤーガイド
パイプ17,16 内を通して、溶鋼M中に安定したワイヤー
添加ができる。
【0025】上記実施例においては、ランス孔5 および
その上方の開口7 を利用しているが、電極孔4 およびそ
の上方の開口6 を利用するワイヤー供給装置とすること
ができること当然である。本発明は上記実施例に限定さ
れるものではなく、例えば、旋回フレーム13と支持ガイ
ドフレーム14を一体化でき、また昇降台車24も1台とし
たり、ガイドローラ以外の昇降体とすることができ、さ
らに、昇降駆動をシリンダ装置等により行なうなど、適
宜設計変更可能である。
その上方の開口7 を利用しているが、電極孔4 およびそ
の上方の開口6 を利用するワイヤー供給装置とすること
ができること当然である。本発明は上記実施例に限定さ
れるものではなく、例えば、旋回フレーム13と支持ガイ
ドフレーム14を一体化でき、また昇降台車24も1台とし
たり、ガイドローラ以外の昇降体とすることができ、さ
らに、昇降駆動をシリンダ装置等により行なうなど、適
宜設計変更可能である。
【0026】
【発明の効果】本発明は、上述のように、溶鋼鍋内の溶
鋼にワイヤーを添加するための溶鋼処理設備のワイヤー
供給装置であって、作業デッキ上に竪軸心回りに回転可
能に設けた旋回フレームと、該フレームに設けられたワ
イヤーガイドパイプ昇降機構と、該昇降機構により昇降
する可動ワイヤーガイドパイプと、前記旋回フレームの
回転駆動手段とからなり、前記可動ワイヤーガイドパイ
プを上昇位置において溶鋼鍋のランス孔又は電極孔の直
上とこれらの孔以外の待機位置との間を往復動可能にし
たことを特徴とするものであるから、作業デッキ上から
電極孔或いはランス孔を利用して、電極或いはランスと
干渉することなくワイヤーを溶鋼鍋内の適正位置に供給
し、安定したワイヤー添加を行なうことができ、ワイヤ
ー添加設備の建設コストの低減および溶鋼鍋の移動時間
の短縮を図ることが可能である。
鋼にワイヤーを添加するための溶鋼処理設備のワイヤー
供給装置であって、作業デッキ上に竪軸心回りに回転可
能に設けた旋回フレームと、該フレームに設けられたワ
イヤーガイドパイプ昇降機構と、該昇降機構により昇降
する可動ワイヤーガイドパイプと、前記旋回フレームの
回転駆動手段とからなり、前記可動ワイヤーガイドパイ
プを上昇位置において溶鋼鍋のランス孔又は電極孔の直
上とこれらの孔以外の待機位置との間を往復動可能にし
たことを特徴とするものであるから、作業デッキ上から
電極孔或いはランス孔を利用して、電極或いはランスと
干渉することなくワイヤーを溶鋼鍋内の適正位置に供給
し、安定したワイヤー添加を行なうことができ、ワイヤ
ー添加設備の建設コストの低減および溶鋼鍋の移動時間
の短縮を図ることが可能である。
【図1】本発明の実施例を示す一部破断正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】同実施例におけるワイヤーガイドパイプ昇降機
構の詳細を示す一部破断正面図である。
構の詳細を示す一部破断正面図である。
【図4】図3の右側面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
1 ワイヤー供給装置 2 作業デッキ 3 溶鋼鍋 4 電極孔 5 ランス孔 12 旋回軸 13 旋回フレーム 15 ワイヤーガイドパイプ昇降機構 16 可動ワイヤーガイドパイプ 18 旋回フレーム回転駆動手段 M 溶鋼 W ワイヤー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 1/00 B21F 23/00 B65H 57/26 C21C 7/04
Claims (1)
- 【請求項1】 溶鋼鍋内の溶鋼にワイヤーを添加するた
めの溶鋼処理設備のワイヤー供給装置であって、作業デ
ッキ上に竪軸心回りに回転可能に設けた旋回フレーム
と、該フレームに設けられたワイヤーガイドパイプ昇降
機構と、該昇降機構により昇降する可動ワイヤーガイド
パイプと、前記旋回フレームの回転駆動手段とからな
り、前記可動ワイヤーガイドパイプを上昇位置において
溶鋼鍋のランス孔又は電極孔の直上とこれらの孔以外の
待機位置との間を往復動可能にしたことを特徴とする溶
鋼処理設備のワイヤー供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05260001A JP3088882B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 溶鋼処理設備のワイヤー供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05260001A JP3088882B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 溶鋼処理設備のワイヤー供給装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07112240A JPH07112240A (ja) | 1995-05-02 |
JP3088882B2 true JP3088882B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=17341923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05260001A Expired - Fee Related JP3088882B2 (ja) | 1993-10-18 | 1993-10-18 | 溶鋼処理設備のワイヤー供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3088882B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101246212B1 (ko) | 2011-03-30 | 2013-03-21 | 현대제철 주식회사 | 와이어 송급 장치 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100782725B1 (ko) * | 2001-11-21 | 2007-12-05 | 주식회사 포스코 | 래들의 용강 정련용 와이어 투입장치 |
KR100983374B1 (ko) * | 2008-05-27 | 2010-09-24 | 주식회사 포스코 | 용강 정련용 와이어 투입장치 |
US8567310B2 (en) * | 2008-07-17 | 2013-10-29 | Xiaojie Yi | Electric hand-held binding apparatus |
KR101159614B1 (ko) * | 2010-04-29 | 2012-06-27 | 현대제철 주식회사 | 합금 와이어 공급 장치 및 시스템 |
KR101505323B1 (ko) * | 2013-10-30 | 2015-03-23 | 현대제철 주식회사 | 래들 정련용 와이어 투입 장치 |
CN112195307B (zh) * | 2020-11-15 | 2023-06-06 | 禹州市恒利来新材料有限公司 | 一种随流喂丝设备 |
-
1993
- 1993-10-18 JP JP05260001A patent/JP3088882B2/ja not_active Expired - Fee Related
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